ポケットモンスター 赤・緑

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ポケットモンスター > ポケットモンスター 赤・緑
ポケットモンスター 赤・緑
ジャンル ロールプレイングゲーム
対応機種 ゲームボーイ
開発元 ゲームフリーク
クリーチャーズ
発売元 任天堂
プロデューサー 宮本茂
川口孝司(任天堂)
石原恒和
ディレクター 田尻智
デザイナー 田尻智
シナリオ 田尻智
たにぐち りょうすけ
野々村文宏
陣内弘之
プログラマー おおた たけのり
森本茂樹
渡辺哲也
増田順一
音楽 増田順一
美術 杉森建
にしだあつこ
藤原基史
森本茂樹
シリーズ ポケットモンスター
人数 1人(通信時2人)
メディア ゲームボーイ専用カートリッジ(ロムカセット
発売日 日本の旗1996年2月27日
売上本数 日本の旗約822万本(赤は約418万本、緑が約404万本)
世界3137万本(青を含む)
その他 通信ケーブル対応
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ポケットモンスター 赤・緑』(ポケットモンスター あか・みどり)は、1996年2月27日に任天堂から発売されたゲームボーイロールプレイングゲーム。本作の別バージョンである『ポケットモンスター 青』と『ポケットモンスター ピカチュウ』も本記事で扱う。

『ポケットモンスター 赤・緑』(以降『赤・緑』)のリメイク作品については、『ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン』を参照

概要[編集]

『ポケットモンスター 赤』と『ポケットモンスター 緑』は、ポケットモンスターの1作目であり、カードゲームやアニメを含めた『ポケモン』作品すべてのうちの最初の作品である。

『赤』と『緑』の主な違いは、パッケージやロゴの他に特定のポケモンの出現率、出現するポケモンの種類の2点で、シナリオやテキストに違いはない。パッケージを飾るのは、『赤』が炎タイプのリザードン、『緑』が草タイプのフシギバナ。後述の別バージョン『青』『ピカチュウ』も含め、NINTENDO64ポケモンスタジアムシリーズすべてに対応している。

『赤』『緑』という色は、主人公が最初の1匹を選ぶため提示される3種のポケモンがそれぞれ「ほのお」「みず」「くさ」タイプのポケモンであることから、その中の炎、草をイメージする赤と緑が選ばれた。選択の経緯について田尻智は寒色である青を外したと語っているが、書籍によっては任天堂のキャラクターであるマリオとルイージに因んでいるともされる。なお、この3タイプから1匹目を選ぶ導入は以降のシリーズに踏襲されている(ピカチュウバージョンが唯一の例外)。最初のポケモンは、ヒトカゲゼニガメフシギダネ。なお、本作を『赤・緑』とバージョン分けしているのは日本だけであり、海外では『赤・青』の2バージョン(例えば英語版では『RED・BLUE』表記)で発売されている。海外版『青』の内容は日本語版の『緑』に準じ、日本語版の『青』に該当するものは国外では発売されていない(ただに、グラフィックは日本語版の『青』をベースにしている)。

基本的な部分は同じながらも、一部内容が違うをゲームソフトを2バージョンに分けて発売するという手法を用いたのは、本作が初となる。2つのバージョンに分ける意味づけとして、「異なるバージョン同士で通信をしないと全てのキャラクターが手に入らない」「通信交換で姿が変わるするキャラクターがいる」という点などが挙げられる。ソフトの売り上げを伸ばす策略として、以後同じようなシステム、販売方法を採用したゲームが登場した。

発売から数ヵ月後に、コロコロコミック誌上で公開された幻のポケモンミュウが話題を呼んだ。シナリオ上では、ミュウは名前しか明かされず、開発者の遊び心によって「データはあるがゲームには登場させない」ことにしたとされる(すでに開発時にイベントでプレゼントすることも視野に入れていたという説もある)。公式にはイベントなどで配られていたが、バグを利用した非公式な裏技、またはデータを編集する改造ツールを使うとデータを得る事ができてしまうこともある(バグの利用はセーブデータを破壊する危険性が高い)。以降のシリーズにも通常では入手が不可能な幻のポケモンが存在する。

非常にバグが多いことでも有名である。先述のミュウをバグを利用して入手する裏技のほか、「けつばん」(=欠番、ダミーデータ由来のバグポケモン)や「わざマシン0X タイプ:おねえさん(バグ発生時に見られるポケモンの技のひとつ)」など多種多様なバグとそれにまつわる裏技が広く浸透していた。非公表だが、後期にはバグが修正されたバージョンも出荷されており、バグの発生するものと、発生しないものが市場には混在している。

「ポケモンの種類の多さをとるか」「ポケモンにニックネームを付けられるようにする方をとるか」という選択に関し、スタッフ達の間で意見を募集したところ、ニックネームを採用した方が良いと言う声が多く上がった。[1]そのため、ニックネームを付けられるシステムを採用したが、これが容量を圧迫することとなり、当初は登場するポケモンの数が100匹以下まで大幅に削減されてしまった。しかし、その後、容量の増加が確保され、151匹まで出せるようになった。[2]一方、容量が増加したことで、本来であれば300匹ほどまでポケモンの数を確保することも可能であったが、他の要素も拡張したいというスタッフの意向から、最終的には151匹に纏まった[3]

発売初週の出荷数は『赤・緑』合計で23万本程度だったが、翌年以降からアニメなどのメディアミックス化の影響で長期的ブームとなりロールプレイングゲームにおいて、販売本数世界一を記録した。この圧倒的な売り上げにより、終わりに向かっていたゲームボーイ市場は上向きとなり、携帯ゲーム機市場そのものが復活した。また、これにより後のゲームボーイカラーゲームボーイアドバンスと新たなプラットフォームが誕生することになる。

ポケットモンスター 青[編集]

ポケットモンスター 青
ジャンル ロールプレイングゲーム
対応機種 ゲームボーイ
開発元 ゲームフリーク
クリーチャーズ
発売元 任天堂
プロデューサー 宮本茂
川口孝司(任天堂)
石原恒和
ディレクター 田尻智
デザイナー 田尻智
シナリオ 田尻智
たにぐち りょうすけ
野々村文宏
陣内弘之
プログラマー おおた たけのり
森本茂樹渡
辺哲也
増田順一
玉田 荘介
音楽 増田順一
美術 杉森建
にしだあつこ
藤原基史
森本茂樹
おおた さとし
よしかわ れな
シリーズ ポケットモンスター
人数 1人(通信時2人)
メディア ゲームボーイ専用カートリッジ(ロムカセット)
発売日 日本の旗1996年10月15日(通信販売)
1999年10月10日(一般販売)
売上本数 日本の旗約201万本
その他 通信ケーブル対応
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『赤・緑』の別バージョン。パッケージを飾るのは、水タイプのカメックス。『赤』と『緑』の違いと同じように、『青』もポケモンの出現率と出現するポケモンの種類が前述の2バージョンとは異なるが、それに加え、オープニングシーン、図鑑のテキスト、ポケモンやフィールドのグラフィックデザイン、メッセージウィンドウ、NPCとのポケモン交換イベントが異なる。特に出現するポケモンの違いについては顕著で、『赤・緑』ではNPCとの交換でしか手に入らない、ルージュラベロリンガなどのポケモンが野生で出現する。また、捕獲が難しかったケンタロスは交換イベントで手に入るようになっており、能力の高い個体を手に入れる際には重宝する。上記以外の相違点として、クリア後に入れるダンジョン「ななしのどうくつ」の内部構造が独自のものになっている。

『青』は当初、一般販売はされず、2回にわたって小学館の『月刊コロコロコミック』『別冊コロコロコミック』『小学一年生』~『小学六年生』の計8誌の通信販売限定という形で販売された。価格は、送料、消費税込みで3,000円。1回目は、小学館側の想定をはるかに超える注文が殺到し、受注発送システムはパンクしたとされる。この人気を受け、2回目の通信販売を行う。前回の代金未収などのトラブルもあってか、今度は受け渡し場所がローソンにされた。これらの限定販売を経て、1999年10月10日に3,000円(税別)で一般販売が開始された。一般販売されたものには、パッケージ裏面にバーコードがあるが、通信販売されたものにはなく、代わりに「小学館」の文字が入っている。

ポケットモンスター ピカチュウ[編集]

ポケットモンスター ピカチュウ
ジャンル ロールプレイングゲーム
対応機種 ゲームボーイ
開発元 ゲームフリーク
クリーチャーズ
発売元 任天堂
プロデューサー 宮本茂
川口孝司(任天堂)
石原恒和
ディレクター 田尻智
デザイナー 田尻智
シナリオ 田尻智
たにぐち りょうすけ
野々村文宏陣
内弘之
プログラマー おおた たけのり
森本茂樹
渡辺哲也
増田順一
音楽 増田順一
美術 杉森建
にしだあつこ
藤原基史
森本茂樹
シリーズ ポケットモンスター
人数 1人(通信時2人)
メディア ゲームボーイ専用カートリッジ(ロムカセット)
発売日 日本の旗1998年9月12日
売上本数 日本の旗約316万本
世界 1464万本
その他 通信ケーブル、ポケットプリンタ対応
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劇場版ポケットモンスター第1作『ミュウツーの逆襲』の公開記念として発売された。それを表すように、パッケージの側面には「ピカチュウ・ザ・ムービー」のロゴがある。パッケージを飾るのは、タイトル通りピカチュウ。開発段階での仮称は『ポケットモンスター 黄』(英語版のタイトルは『Pokemon Yellow』。アニメ版からの逆輸入的要素がある、同シリーズでは異例の作品となっている。上記のように、一般には映画公開としての発売とされているが、記念当時のコロコロコミックに掲載された告知では、『ポケットモンスター 金・銀』延期のお詫びという側面も兼ねて製作されたとされている。

アニメ版に即し最初に貰えるポケモンがピカチュウになり、冒険の途中でフシギダネヒトカゲゼニガメも手に入る。また、ポケモン達のグラフィックが「アニメ塗り」調になったのを筆頭に、図鑑説明文、交換イベントなどが全て新しくなっている。登場人物の外見や台詞、手持ちポケモンはアニメ時のものであったり、それを意識した内容に変更された。さらに、ピカチュウをはじめ数種類のポケモンはレベルアップや技マシンで覚える技に追加や変更があり、多くは『金・銀』以降にも反映されている(例として、ピカチュウがレベルアップで「10まんボルト」を覚えるようになったり、リザードンが技マシンで「そらをとぶ」を覚えられるようになったりしている)。

ROMデータの容量が『赤・緑』の2倍に増え、バグの多くが修正されている。

ピカチュウ版の特徴[編集]

本作の冒頭で主人公の仲間になるピカチュウには以下のような特徴がある。なお、野生のピカチュウは、最初にオーキド博士がイベントで捕獲するもの以外は出現しない。

  • 主人公が手に入れたピカチュウはアニメ版と同様に、モンスターボールには入らず主人公の後ろに付いてくる
  • 移動中はいつでも話しかけられる。プレイヤーの行動次第で上下する「ごきげん」や「なつき度」、そのほかイベントによって表情が変化する。「なつき度」の要素が組み込まれた初めてのポケモンである。ちなみに『金・銀』からは、すべてのポケモンに対してなつき度が存在するようになった。
  • アニメ版のピカチュウの声優である大谷育江の声がゲーム内ピカチュウの鳴き声として用いられている。状況に応じて何種類もの声が聞ける(その他のポケモンは従来の作品同様である)。なお、図鑑では従来と同じ声になっている。
    • ポケモンスタジアム2』『ポケモンスタジアム金銀』でこのピカチュウを使用すると、同様に鳴き声が大谷の声になる。通常のピカチュウの場合は他のポケモン同様、リアルにアレンジされた従来通りの鳴き声となる。また、「なみのり」で使われるサーフボードのデザインも違う。
  • 「かみなりのいし」を使ってライチュウに進化させる事は出来ない。やはりアニメ版のエピソードに由来。
    • 通信で他のデータに転送すれば進化させる事は可能だが、その場合元のデータに戻してもそのライチュウは普通のポケモンと同じ扱いである。
  • 本作では表示・効果ともに無いが、「でんきだま」(ピカチュウの特殊攻撃力を2倍にするアイテム)を持っていることが『金・銀・クリスタル』バージョンに送ることで明らかになる。
  • これらの特徴は、オーキド博士からもらったピカチュウのみの特徴。通信で他のピカチュウを送り込んでも普通のポケモンと同じ扱いである。
  • 「なみのり」を覚えたピカチュウ (最初に貰ったピカチュウである必要はない) が手持ちにいれば、ミニゲーム『ピカチュウのサマービーチ』がプレイ出来る。また、水辺でなみのりを使用するとサーフボードに乗ったピカチュウのアイコンで水上を移動できる。通常、ピカチュウは「なみのり」を覚えられないが、キャンペーンで配布されていたり、『ポケモンスタジアム』のボーナスイベントで習得できる。
  • ライバル、ジムリーダーから一般トレーナーまで、一部ではあるが、手持ちや技構成が変わっている。特にジムリーダーや四天王のポケモンは技マシンで習得する技を多く覚えている。
  • 赤緑青では主人公が選んだポケモンに有利なタイプのポケモンを必ず選んだライバルだが、今回、最初のポケモンはイーブイであり、ライバルとのバトルの結果でどのポケモンに進化するかが決まる。
  • アニメ版のロケット団員「ムサシ」と「コジロウ」の姿をした団員が登場する。繰り出すポケモンもアニメの手持ちと同じものである。
  • 周辺機器「ポケットプリンタ」に接続して、ゲーム中のポケモン図鑑や手持ちポケモン、ミニゲームのハイスコアが印刷出来る。
  • 通信対戦のルールが追加され、通常の「コロシアム」の他に「コロシアム2」を選択することが可能で、『ポケモンスタジアム』のルールに即した対戦が行える。

ゲームシステム[編集]

基本的なゲームシステムについて、

登場するポケモンについて、

道具について、

ストーリー[編集]

ミュウを除いたすべて(150種類)のポケモンを捕まえてポケモン図鑑を完成させることを目指す、ひとりの少年とそのライバルの物語。続編全てに共通するこのストーリーについて石原恒和は、「少年のひと夏の冒険」という、いわゆる多感な思春期の冒険譚というコンセプトから生まれたものだと語っている。旅立ちは自宅から始まるが、このときテレビからは映画「スタンド・バイ・ミー」を連想させるような場面が流れており[4]、それを眺めた主人公は旅立ちへの決意を新たにする。やがて主な目標が「ポケモンリーグ」で勝ち進むことに定まっていき、旅の目的として8つのポケモンジムを巡りリーグ出場資格を得るということも兼ねるようになる。

登場人物[編集]

主人公とライバル、ポケモン博士、8人のジムリーダー、四天王、チャンピオン、悪の組織というキャラクターの枠組みは続編にも受け継がれている。

世界観[編集]

舞台となる「カントー地方」は日本の「関東地方」をモデルとしており、町の名称は色の名前である。「カントー地方」の語句は、ゲーム中では序盤の「タウンマップ」入手イベントに一度出てくるのみであり、地方という概念が広まったのは、続編の『ポケットモンスター 金・銀』が発売されてからである。

音楽[編集]

メディアファクトリーより、このゲームのサウンドトラックCDが発売されている。

その他[編集]

  • 小学館から発行された公式ガイドブックの表紙に、主人公、ライバルと並んで、黒いワンピースを着た長い茶髪の少女が描かれているが、彼女はゲーム本編には登場しない。この少女は没になった主人公の1人であるという噂があったが、杉森建はこれについて否定しており、「最初にもらえる3体に合わせて三つ巴になるとしたらこうだろうなと考えてこの表紙用に作ったキャラ」であると説明している[5]。漫画『ポケットモンスターSPECIAL』ではこの少女がモデルと思われるキャラクター「ブルー」が登場する。
  • 主人公の部屋にはファミリーコンピュータが置いてあり(外見はスーパーファミコン)、以後のシリーズでも主人公の部屋に任天堂製のハードが置かれることが定番となる。
  • 今作のみ、デパートに玩具売場が存在し任天堂のゲーム(主にマリオシリーズ)を思わせるセリフもあるが、次回作以降(リメイク含む)では採用されていない。
  • 『青』と『ピカチュウ』のポケモン図鑑に関しては必ず『赤』と『緑』と通信しなければ完成できないようになっている。これは『赤』や『緑』だけしか出現しない一部のポケモンが『青』と『ピカチュウ』両者とも共通して出現しないものがいるためである。そのため『青』と『ピカチュウ』だけの通信交換ではポケモン図鑑は完成できない。

脚注[編集]

  1. ^ とみざわ昭仁「ゲームフリーク」104ページ
  2. ^ とみざわ昭仁「ゲームフリーク 遊びの世界標準を塗り替えるクリエイティブ集団」 115-118ページ
  3. ^ 「ゲームフリーク 遊びの世界標準を塗り替えるクリエイティブ集団」104ページ
  4. ^ スペシャル対談/4
  5. ^ 杉森の2012年11月18日 1:50(JST)における発言

関連項目[編集]