スワンナプーム国際空港

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スワンナプーム国際空港
Suvarnabhumi International Airport
IATA:BKK-ICAO:VTBS
概要
国・地域 タイ
設置場所 バーンプリー郡
空港種別 公共
運営者 Airports of Thailand Public Co Ltd
運営時間 24時間
標高 2 m・5 ft
位置 13°40′51.99″N, 100°40′50.22″E
ウェブサイト
滑走路
方向 ILS 全長×全幅(m) 表面
01R/19L Yes 4,000×60 舗装
01L/19R Yes 3,700×60 舗装
リスト
国際空港の一覧日本の空港

スワンナプーム国際空港(Suvarnabhumi International Airport、ท่าอากาศยานสุวรรณภูมิ)はタイバンコク中心部から32Km東方のサムットプラーカーン県バーンプリー郡にある、2006年9月28日に全面開港した国際空港である。新バンコク国際空港 (New Bangkok International Airport, NBIA) とも呼ばれている。

目次

[編集] 背景

全景

第二次世界大戦後の民間航空の発達期を通じて、バンコクは地理的に他の東南アジア各国に乗り入れやすく、タイが政治的にも大規模な内戦などがなく安定していたため、ドンムアン空港シンガポール香港と並び東南アジアのハブ空港として発達した。しかしドンムアン空港が手狭になったため新空港の建設計画が立案された。

1973年タイ仏暦2516年)にタノーム政権時に用地買収が完了した。しかし同年に発生した10月14日政変によりタノーム首相が辞任し、計画がお蔵入りした。その後何度かこの計画が現れては消えたが、1996年(タイ仏暦2539年)に再び計画が現実味を増しバンコク新空港株式会社が設置され、計画が日の目を見ることになった。しかし、翌年アジア通貨危機に見まわれ、またもやお蔵入りになった。その後、建設費用取得のための租借交渉で多少の問題が起きたものの、空港会社設立から6年後ようやく建設が開始された。

[編集] 開港

ターミナルおよびスポット外観
チェックイン・カウンター階
ターミナル通路
コンコース

本来は2005年9月に開港予定であったが、空港の計画変更、システムチェックなどにより工期が延びた。2006年7月29日に、国内航空会社による航空機を使ったテストが実施された。9月15日より、一部の航空会社が就航した。9月19日に軍事クーデターが起きたが、予定通りに9月28日午前3時、スワンナプーム空港が正規開港した。

正規開業後、最初に到着した旅客便は、ウクライナキエフからのアエロスヴィート航空であった。また、最初の出発便もキエフ行きの便であった。

  • 空港ターミナルビルはドイツ人建築家のヘルムート・ヤーンが設計した斬新なデザインのものであったが、新規オープンの大規模空港に多く見られるように、開業後にさまざまなトラブルが発生した(現在は解決している)。
    • 機内預け荷物がターンテーブルに出てくるのに時間がかかる(最大6時間待ち)。
    • 乗り継ぎ客の荷物の積み替えが間に合わず、ロストバゲージになる。
    • チェックインに時間がかかる(コンピュータのシステムダウン)。
  • 現在でも、下記のようなトラブルが続いていたが、改善が進められている。
    • 案内掲示板が目立ちにくく、トイレ、椅子、非常口が少ない。
    • 待ち合わせの場所がない(3階に待ち合わせ場所がある)。
    • 出入国審査、セキュリティチェックに時間がかかる(人数、経験不足)。
    • 到着口周辺があまりに狭いため、通行が困難。
    • 入口からゲートまでの距離が遠く、なおかつ一部に動く歩道が設置されているのを除けば、徒歩での移動を強いられる。

[編集] 滑走路、ターミナルビルの損傷

スワンナプーム空港では、開港直後から滑走誘導路上に亀裂・損傷が多数発見されており、2007年2月現在でも一部空港機能に支障をきたしている。まず、開港半月後の2006年10月半ばには、東側滑走路(01R/19L)端部に亀裂が発生した。その後も亀裂発見の報告は増え続け、確認されているものだけでも100箇所以上に上っている。また、ターミナルビルにおいても、ボーディングブリッジが破損するなどの被害が見られる。

このままでは航空機の離発着に危険を及ぼす恐れもあるため、新空港を管理・運営するタイ空港公社(AOT)では、滑走路を数時間閉鎖して補修に当たっている。この影響を受け、一部フライトが上空での待機や代替空港への着陸を余儀なくされるなど、空港機能に一部支障が出ている。

破損の原因としては、新空港が不等沈下が起こりやすい沼沢地を埋め立てて建設されたことや、整地の際に粗悪な砂を利用した施工不良の可能性が指摘されている。なお、西側滑走路は別の業者が受注したためか、ひび割れは起こっていない[1]

[編集] ドンムアン空港の再利用

上記のように同空港は施工面で欠陥があることもあり、一部の航空会社からバンコク市内に近いドンムアン空港を再使用するよう求められていた。タイの航空当局ではこれらの要請を受け、国内線に限りドンムアン空港に再移転することを認めた。2007年3月25日より、タイ国際航空(一部路線は残留)、ノックエアワン・トゥー・ゴー航空が移転した。

[編集] 反政府勢力による空港封鎖問題

2008年11月、ソムチャーイ・ウォンサワット政権に反対する『民主主義のための市民同盟(PAD)』による反政府運動によって、スワンナプーム国際空港が封鎖されており、その影響で世界各国の航空会社による国際線航空機が発着出来ない状況となった。そのため、タイ国軍基地を兼用しているウタパオ国際空港を代替の国際空港として使用したが、ソムチャイ政権の崩壊で反政府団体が撤収し、9日後に再開した。

この空港をハブ空港としているタイ国際航空は、反政府団体が9日間にわたってバンコクの2つの空港を占拠し続けたことで、欠航や予約のキャンセルなどで約520億円の損害があったとし、反政府団体に損害賠償を請求した。

[編集] 機能

空港は2本の滑走路を持ち、最大で一時間76便の飛行機を離陸させることが可能で、年間に最大で4,500万人の輸送が可能である。計画では4本の滑走路を建設することになっており、そうなれば理論上、年間1億人の輸送が可能となる。

格安航空会社専用ターミナルが建設される計画があるが、乗り入れている格安航空会社はドンムアン空港の使用を当局に要請していた。国内線に限りドンムアン空港の利用が認められることとなった。

[編集] 旅客ターミナル

4階(チェックイン・カウンター階)

ドイツ人建築家のヘルムート・ヤーンが設計した。

  • 7階:展望ロビー
  • 6階:レストラン
  • 5階:オフィス
  • 4階:チェックイン・カウンター、出国審査、出発ロビー、コンビニ、売店
  • 3階:航空会社ラウンジ、待ち合わせ場所、喫茶店、軽食などの店舗
  • 2階:入国審査、バゲージクレーム、税関、到着ロビー
  • 1階:バス・タクシー乗り場、フードコート
  • 地下:鉄道駅(建設中)

[編集] チェックイン・カウンター

チェックイン・カウンター
チェックイン・カウンター前の吹き抜け

主要航空会社のみ掲載

[編集] コンコース

コンコースC
  • コンコースA、B (タイ国内線)
  • コンコースC、D (タイ国際航空、スターアライアンス)
  • コンコースE、F、G (その他の航空会社)

[編集] その他

  • トランジット・ホテル (コンコースG)
  • 銀行、両替所
    • 市内の銀行のレートよりは1%ほど悪い。
  • 免税店
  • レストラン

[編集] 就航航空会社

[編集] 国際線

[編集] タイ

日本: 東京/成田、大阪/関西、名古屋/中部、福岡
アジア: ソウル/仁川、釜山、北京、上海、広州、成都、昆明、アモイ、香港、台北、ハノイ、ホーチミン、プノンペン、ヴィエンチャン、ヤンゴン、ルアンプラバン、クアラルンプール、ペナン、シンガポール、ジャカルタ、デンパサール、マニラ、バンダルスリブガワン、ダッカ、チッタゴン、カトマンズ、デリー、コルカタ、バンガロール、ムンバイ、チェンナイ、コロンボ、イスラマバード、カラチ、ラホール、ドバイ、クウェート
オセアニア: オークランド、ブリスベン、メルボルン、パース、シドニー
ヨーロッパ: アテネ、ローマ、ミラノ、マドリード、パリ、ロンドン、コペンハーゲン、ストックホルム、フランクフルト、ミュンヘン、チューリッヒ、モスクワ
アメリカ: ロサンゼルス)
  • バンコク・エアウェイズ (広島、桂林、西安、マカオ、ルアンパバーン、プノンペン、シェムリアップ、ヤンゴン、ホーチミンシティ、マレ)
  • タイ・エアアジア (クアラルンプール、ペナン、ジョホールバル、シンガポール、ジャカルタ、バリ、プノンペン、ハノイ、ホーチミン、ヤンゴン、香港、マカオ、深圳、広州 )
  • オリエント・タイ航空 (香港)
  • PBエア (ダナン)

[編集] 日本

[編集] 北東アジア

[編集] 東南アジア

[編集] 南アジア・中央アジア

[編集] オセアニア

[編集] 中近東

[編集] ヨーロッパ

[編集] アフリカ

[編集] アメリカ

[編集] 国際貨物線

[編集] 国内線

北部: チェンマイチェンライピサヌローク
東北部: コーンケーンウボンラーチャターニーウドーンターニー
南部: クラビープーケットナコンシータマラートハートヤイスラートターニートランサムイ
ウドンターニー、ウボンラーチャターニー、チェンマイ、チェンライ、ナラーティワート、ハートヤイ、プーケット
チェンマイ、プーケット、サムイ、スコータイ、トラート
ラムパーン、メーホンソーン、ナーン、ルーイ、サコンナコーン、ナコーンパノム、ブリーラム、ナコンシータマラート
ホアヒン

[編集] 交通アクセス

[編集] 旅客ターミナルより

駐車場からの外観
チェックインホール入口
到着階車寄せ
  • リムジン・タクシー
ターミナル2階より乗車 市内まで900~1,900B、バタヤまで2,600B。
車種はメルセデス・ベンツボルボなどの高級車もしくはティアナカムリなどのセダンとワゴンがある。
専用カウンターで申し込む。
  • メーター・タクシー
ターミナル2階より乗車、メーター料金に50Bの追加料金、高速道路料金(25~65B)が別途必要
タクシー乗場に英語の話せる係員が常時2名待機、行き先・ホテル名を英語で告げると、行き先をタイ語でメモに書きドライバーに渡してくれる。
市内まで約250B (高速道路料金、追加料金別)
空港から乗車できるタクシーは、製造後5年以内のエアコン付き新車(カローラクラス)、運転手が簡単な英語を理解できるなどの条件で、ライセンスが与えられる。
メーターを使用しないドライバーもいるが、法例によって認められている。
高速道路を経由し、市内の主要地点と連絡する。
ターミナル1階より乗車 150B (30~60分間隔) 運行時間は6:00~24:00
2~3人が一緒ならばタクシーのほうが安い。
  • 下記の公共バスの一部路線が経由している。

[編集] 空港バスターミナルより

旅客ターミナル2階5番ドア付近から空港バスターミナルまで、無料シャトルバスで移動する。所要5分

  • 公共バス(バンコク近郊方面) 料金40B 一部路線は24時間運行
    • 549 空港バスターミナル ~ バーンカピ
    • 550 空港バスターミナル ~ ハッピーランド
    • 551 空港バスターミナル ~ 戦勝記念塔(高速道路経由) BTSに接続
    • 552 空港バスターミナル ~ BTSオーンヌット駅経由 ~ クロントゥーイ
    • 552A 空港バスターミナル ~ パークナム
    • 553 空港バスターミナル ~ サムットプラーカーン
    • 554 空港バスターミナル ~ ドンムアン空港経由 ~ ランシット
    • 555 空港バスターミナル ~ ドンムアン空港経由 ~ ランシット (高速道路経由)
    • 556 空港バスターミナル ~ 民主記念塔(カオサン通り付近)経由 ~ (新)南バスターミナル
    • 557 空港バスターミナル ~ ウォンウィエンヤイ駅
    • 558 空港バスターミナル ~ セントラルデパート・ラーマ2世通り店
    • 559 空港バスターミナル ~ フューチャーランシット
一般旅行者に便利な路線は、551、552、556である。所要60~120分。15~30分間隔
路線の運休、経路変更が予告無く頻繁に行われるため注意が必要。
このほか、タイ国内各地へのバスがある。
  • 一般タクシー

[編集] その他

タイ国鉄東線の敷地を利用し、マッカサン駅まで約15分で結ぶ高速鉄道(全長28km)が2009年に開業予定。マッカサン駅にチェックイン設備が設置され、バンコク・メトロ ペップリー駅と接続する。計画では、パヤタイ、ラチャプラロップ、マッカサン/アソーク、ラームカーヘン、Huamak、Bantubchang、Ladkrabung、スワンナプームの8駅が設置される。高架支柱にひび割れなどが発生したため、開業は遅れる見込み。
  • 高速道路
バンコク・チョンブリー高速道路、バンナー・トラート高速道路

[編集] その他

  • 空港施設使用料は国際線700バーツ、国内線100バーツ。航空券発券時に支払うことになる。
  • 空港管制塔の高さは世界一 (132.2メートル)
  • 空港周辺を「スワンナプーム県」として独立させようとする動きがあった。

[編集] 航空管制

種類 周波数 備考
CLR国内線 126.5MHz,133.6MHz 126.5MHzは空港内の南側
133.6MHzは空港内の北側
CLR国際線 120.8MHz,128.7MHz,133.8MHz,135.8MHz 120.8MHzは空港内の南側
133.8MHzは空港内の北東側
128.7MHzは空港内の北西側
135.8MHzは空港の南東側
GND 121.65MHz,121.75MHz,121.95MHz,275.8MHz
TWR 118.2MHz,119MHz,274.5MHz
BANGKOK APP CONTROL 122.35MHz,124.35MHz,125.2MHz
125.8MHz,257.6MHz,259.6MHz
262.5MHz
ARR 124.7MHz
ATIS 127.8MHz,278.6MHz 識別信号は、スワンナプームエアポート

[編集] 航空保安無線施設

局名 種類 周波数 識別信号
SUVARNABHUMI VOR 111.4MHz SVB
SUVARNABHUMI DME SVB

[編集] 脚注

[編集] 関連項目


[編集] 外部リンク

ウィキメディア・コモンズ