ポケットモンスター ダイヤモンド・パール

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ポケットモンスター ダイヤモンド・パール
ジャンル ロールプレイングゲーム
対応機種 ニンテンドーDS
開発元 ゲームフリーク
発売元 株式会社ポケモン
任天堂(販売元)
プロデューサー 陣内弘之山上仁志、のもと がくじ、鶴宏明
田尻智(エグゼクティブ)、岩田聡(エグゼクティブ)、石原恒和(エグゼクティブ)
ディレクター 増田順一
デザイナー 大森滋(リーダー)
西野弘二、松島賢二、太田哲司、佐藤仁美、河内丸武史、下山田照幸、たかはし ただし、とみさわ昭仁、中津井優、ヒロ中村
シナリオ 増田順一(プロット)、西野弘二(プロット)、大森滋(プロット)、松宮稔展(プロットとシナリオ)
佐藤仁美、とみさわ昭仁、中津井優
プログラマー 渡辺哲也(リーダー)
曽我部仙史(バトルシステム)
玉田荘介(フィールドシステム)
森昭人(通信システム)
ほか、多数
音楽 一之瀬剛(リーダー)
佐藤仁美、増田順一
美術 杉森建(アートディレクター)
海野隆雄(グラフィックリーダー)
ほか、多数
シリーズ ポケットモンスター
人数 1人(ワイヤレス通信時:2~8人)
メディア DSカード(512Mbitロムカセット
バックアップフラッシュメモリ搭載
発売日 日本の旗中華民国の旗香港の旗2006年9月28日
アメリカ合衆国の旗2007年4月22日
オーストラリアの旗2007年6月21日
欧州連合の旗2007年7月27日
韓国の旗2008年2月14日
対象年齢 CERO:A(全年齢対象)
売上本数 日本の旗約587万本(2バージョンの合計)
ダイヤモンド:約318万本、パール:約262万本[1][2]
世界 1681万本(2バージョンの合計)[3]
その他 DSワイヤレスプレイ対応
ダブルスロット機能対応
ニンテンドーWi-Fiコネクション対応(すでにサービス終了)
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ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』は、2006年9月28日に株式会社ポケモンから発売されたニンテンドーDSロールプレイングゲーム。2008年9月13日に発売された、本作の新バージョン『ポケットモンスター プラチナ』も本記事で扱う。

概要[編集]

『ポケットモンスター ダイヤモンド』『ポケットモンスター パール』は、ポケットモンスターシリーズ完全新作の4作目。「究極のポケットモンスター[4]」と銘打たれており、これまでのポケモンシリーズの集大成とでも言うべき内容だとされている。タイトルのダイヤモンドは「究極の硬度」、パールは「究極の真円」を意味している[5]。今作からハードがニンテンドーDS(以下、DS)になり、ゲームの画面構成がDS独自のデュアルスクリーン(二画面)に適したものに再設計された。パッケージのポケモンは、『ダイヤモンド』が時間を操る力を持つディアルガ、『パール』が空間をつかさどるとされるパルキア。この作品で言う時間と空間とは、宇宙のことであり、作中でそれに関した伝承が語られている。

『ダイヤモンド』と『パール』の主な違いは、特定のポケモンの出現率、出現するポケモンの種類、ポケモン図鑑のテキストで、シナリオやキャラクターの台詞に違いはない。

本作からの新たに登場したポケモンは107種類で、ゲームクリア(殿堂入り)までに、これらの新ポケモンの大半を含む150種類(配信キャンペーン限定の幻のポケモン、マナフィを除く)が登場する。本作の舞台シンオウ地方に生息するポケモンを収録する「シンオウずかん」に登録できる150種類すべてのポケモンは、ゲーム中のトレーナー (NPC) 達が繰り出してくるポケモンすべてと戦ったり、民家の中にあるオブジェクトを調べることで見つけられ、これらすべてを見つけることで、ゲームクリア後にDSのポケモンシリーズに登場する493種類すべてのポケモンを記録できる「ぜんこくずかん」にアップグレードしてもらうことができる。493種類のうち、本作で手に入らないポケモンについては、『ポケットモンスター プラチナ』『ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー』と通信交換するか、ゲームボーイアドバンス (GBA) のポケモンシリーズ『ルビー・サファイア』『ファイアレッド・リーフグリーン』『エメラルド』からDSのダブルスロット機能を利用して連れてくる必要がある。ただし、GBAカートリッジの差込口がないニンテンドーDSiニンテンドー3DSではダブルスロット機能は利用できず、ニンテンドーDSおよびニンテンドーDS Liteのみの対応となっている。

DS本体の無線通信機能を利用したニンテンドーWi-Fiコネクションにより、オンラインで交換と対戦が行えたが、2014年5月20日をもって同サービスは完全に終了しており、オンライン要素は一切プレイできなくなっている。ただし、ローカルでのワイヤレス通信は行えるため、あくまでインターネット回線を利用して離れた場所にいるプレイヤーとの通信が不可能というだけである。

ゲームシステム[編集]

基本的なゲームシステムについて、

本作で初めて登場したポケモンについて、

道具について、

  • 今作から操作は下画面のタッチパネルに対応しており、ボタン操作をタッチ操作で代替することもできる。ただし、すべての状況で片方の操作方法で事足りるわけではなく、タッチが必須な場面とボタン操作が必須な場面が存在する。
  • フィールドでは下画面にポケッチ(後述)のアプリが表示される形で、バトルでは上画面にポケモンやHPバー/メッセージの表示、下画面に「たたかう」「どうぐ」「ポケモン(入れ替え)」「にげる」のコマンドが表示される。
  • ステータスや図鑑、バトルシーンのグラフィックは依然としてドットによる描写が中心だが、フィールドは3Dで描写されており、地形の高低差が立体的に見えるようになった。
  • ゲーム内の時間(日付や昼夜)がDS本体の時計とカレンダーに依存するようになり、時計やカレンダーを弄った場合にはそこからセーブデータを読み込んでから24時間の間、時間に関するイベントが起こらないというペナルティが架される。
  • 前作のダブルバトルでは、ターン内にまだ行動していない他のポケモンが残っている状態でポケモンが倒れると、倒れたポケモンと替わって出てきた控えのポケモンに対して、行動チャンスが残っているポケモンの技がヒットしたが、今作から控えのポケモンが出てくる前に技が発動するようになり、対象がいない場合には技が失敗するようになった。

攻撃技の仕様変更[編集]

前作までは、攻撃技が物理攻撃か特殊攻撃かは技のタイプごとに一律に固定されていたが、今作から、技ごとに個別に設定された。例えば、これまでの炎タイプの攻撃技はすべて特殊攻撃とされていたため「かえんぐるま」は特殊攻撃であったが、本作からは「炎タイプの物理攻撃技」となっている。この仕様変更により以下で例に挙げるような、一部のポケモンの「種類ごとの能力」が覚えられる技とミスマッチになっているという状態がある程度は改善された。

例のひとつとして、「とくこう(特殊攻撃力)」よりも「こうげき(物理攻撃力)」のほうがはるかに高いアブソルがいるが、自身のタイプである「あく」タイプの攻撃技は前作までは特殊攻撃技に分類されていたために、自身のタイプと技のタイプが一致している(使用者と技が同じタイプの場合、威力が1.5倍になる仕様)物理攻撃技というものがアブソルにとっては存在せず、高い攻撃力を最大限に生かせない状態であった。しかし今作では、「あく」タイプの物理攻撃技「つじぎり」や「ふいうち」を覚えさせることで攻撃力の高さをいかんなく発揮させることができる。

ポケモンウォッチ(ポケッチ)[編集]

アプリをインストールすることで、機能を拡張することができる腕時計型の装置。入手後はフィールド画面表示中の下画面に常に表示される。冒険の途中で手に入る「ポケッチアプリ」が追加されていくことで、さまざまな機能が使えるようになる。プリインストールされているアプリは、DS本体の時間を表示するデジタル時計や電卓といったゲーム攻略には直接関係のないものだが、ゲームを進めることで、見えないアイテムのありかを表示する「ダウジングマシン」や、これまでに手に入れたポケモンの履歴を閲覧できる「ポケモンヒストリー」のような、サポートや便利ツールの要素を含んだアプリが追加されていく。

ちかつうろ[編集]

「ちかつうろ」とは、シンオウ地方の地下に張り巡らされた網目状のトンネルで、その領域は地方とほぼ同じという広大なもの。道具「たんけんセット」を手に入れると遊べるようになり、これを使って地下に潜ると、化石や進化の石といった道具や「タマ」と呼ばれる道具や模様替えグッズ、「トラップ」との交換用アイテムを採掘する「カセキほり」をしたり、「ひみつきち」を作ったりすることができる。秘密基地は、『ルビー・サファイア・エメラルド』の同名の要素と似た内容で、集めた模様替えグッズを配置できる。各基地には「ハタ」が存在しており、ワイヤレス通信時には、同時に最大8人までが他のプレイヤーの基地からこの「ハタ」を奪い合う「ハタとり」をすることができる。奪った数に応じて自分のフラッグのランクが「ブロンズ→シルバー→ゴールド→プラチナ」の順に上がっていく。トラップはハタを持った他のプレイヤーを妨害するためのもので、トラップにかかると遠くへ飛ばされたり、一定時間の間ボタン操作が入れ替わってしまったりする。かかった場合はハタを手放しことでもトラップを解除できる。

この地下通路で他のプレイヤーと遊ばないと手に入らないポケモン、ミカルゲが存在する。

グローバルトレードステーション (GTS)[編集]

『ダイヤモンド・パール』『プラチナ』『ハートゴールド・ソウルシルバー』専用のオンラインサーバーを利用した匿名のポケモン交換システム。自分の希望するポケモンとレベルの範囲を指定した上で、交換に出してもよいポケモン1匹をGTSに預けておくと、相手の希望する条件とこちらの希望する条件があった場合に自動で交換される。現在では、ニンテンドーWi-Fiコネクションのサービス終了に伴い、GTSも利用不可能になっているが、仕組みが改良されつつ同じ名称で後のポケモンシリーズにも受け継がれている。

上記のように、通常の交換では必要な相手プレイヤーの12桁の「ともだちコード」が不要で気軽に交換できるメリットがあるものの、レベル10未満のミュウツーのような、通常のプレイでは決して入手できないポケモンも要求できてしまい、さらには非公式の外部ツールを使いデータを改竄したポケモンも預けられるという事態が多発したため、気軽なポケモン交換の場としての本来のあり方から程遠い状況になっていたのが実情である。また、不正ではないものの、出現率が高く希少性の低いポケモンを預け、ゲーム中で1匹しか捕まえられないようなポケモンや配信キャンペーン限定の幻のポケモンを要求するという事例も多く見られた。

ストーリー[編集]

ある日、シンオウ地方のフタバタウンに住む主人公は、ジョウト地方の「いかりのみずうみ」にいるという赤いギャラドスを特集したテレビ番組に触発された幼馴染のライバルに誘われ、町の近くの「シンジこ(シンジ湖)」に赤いギャラドスを探しに出かける。湖畔の草むらに置き忘れられたナナカマド博士の鞄に入っていたポケモンを偶然から手にした2人は、改めて正式にポケモンをもらい、頼まれたポケモン図鑑の完成のための旅に出る。

登場人物[編集]

本作で主人公にはじめてのポケモンをくれるナナカマド博士は、過去のポケモンシリーズに登場したオーキド博士の先輩という設定で、オーキド博士本人や、『金・銀・クリスタルバージョン』『ハートゴールド・ソウルシルバー』のジムリーダー「ミカン」も登場する。

世界観[編集]

音楽[編集]

発売日 タイトル
2006年12月22日 ニンテンドーDS ポケモン ダイヤモンド&パール スーパーミュージックコレクション

ポケットモンスター プラチナ[編集]

ポケットモンスター プラチナ
ジャンル ロールプレイングゲーム
対応機種 ニンテンドーDS
開発元 ゲームフリーク
発売元 株式会社ポケモン
任天堂(販売元)
プロデューサー 増田順一、えがみ しゅうさく、山上仁志、鶴宏明
田尻智(エグゼクティブ)、岩田聡(エグゼクティブ)、石原恒和(エグゼクティブ)
ディレクター 河内丸武史
デザイナー 太田哲司(リーダー)
西野弘二、佐藤仁美、中津井優、ヒロ中村、松宮稔展、森本茂樹、松島賢二、下山田照幸、たかはし ただし、大森滋、とみさわ昭仁
シナリオ 河内丸武史(プロット)、増田順一(プロット)、西野弘二(プロット)、大森滋(プロット)、松宮稔展(プロットとシナリオ)
佐藤仁美、中津井優、とみさわ昭仁
プログラマー まつだ よしのり(リーダー)
ほか、多数
音楽 佐藤仁美、のはら さとし、増田順一、一之瀬剛
美術 杉森建(アートディレクター)
吉田宏信(グラフィックリーダー)
ほか、多数
シリーズ ポケットモンスター
人数 1人(ワイヤレス通信時:2~8人)
メディア DSカード(512Mbitロムカセット
バックアップフラッシュメモリ搭載
発売日 日本の旗中華民国の旗香港の旗2008年9月13日
アメリカ合衆国の旗2009年3月22日
オーストラリアの旗2009年5月14日
欧州連合の旗2009年5月22日
韓国の旗2009年7月2日
対象年齢 CERO:A(全年齢対象)
売上本数 日本の旗約260万本[6]
世界 約686万本[7]
その他 DSワイヤレスプレイ対応
ダブルスロット機能対応
>ニンテンドーWi-Fiコネクション対応(すでにサービス終了)
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『ポケットモンスター プラチナ』は、『ダイヤモンド・パール』の新バージョン。パッケージのポケモンは、「はんこつポケモン」のギラティナ。このギラティナは新登場の姿で、「オリジンフォルム」と呼ばれる。『ダイヤモンド』と『パール』との違いと同じように、『プラチナ』も特定のポケモンの出現率、出現するポケモンの種類、図鑑のテキストがそれらとは異なるが、さらに、一部シナリオやシステムの追加・変更、一部ポケモンのグラフィックの変更、主人公の服装の一新、オープニングムービーの変更などが行われている。

ポケモンだいすきクラブでは、『プラチナ』発売を記念して限定版の「ニンテンドーDS Lite ギラティナエディション」と本ソフトをセットにした抽選販売が行われた。

特徴[編集]

  • 「シンオウずかん」の収録数が210種類に増え、『ダイヤモンド・パール』で新登場したものの、「シンオウずかん」には含まれていなかったポケモンがすべて収録されている。
  • シナリオ終盤でギラティナが登場する特殊なマップ「やぶれたせかい」が追加された。
  • 『エメラルド』にもあったバトルフロンティアを内容を一新して収録。
  • これまでにはない「おしえわざ」の追加で、対戦環境が大きく変化した。
  • ポケモンセンターの地下に「Wi-Fiひろば」が追加された。Wi-Fi通信を利用してミニゲームなどを楽しむことができる。
  • GTSが「グローバルターミナル」と名を改め、機能が強化された。

その他[編集]

「かべの中から戻れなくなる」不具合[編集]

『ダイヤモンド・パール』の初期出荷分でのみ発生させることができるこの現象は、本来通り抜けられないはずのあるマップのドアの部分で「なみのり」をすると、通常のプレイでは入ることができない没データの類であるマップ「なぞのばしょ」に行けてしまう。ここでセーブしてしまうと、元の場所に戻れない可能性もあり、公式では注意喚起を行った。プレイヤー次第では、「ちかつうろ」の要素と組み合わせることで、データ配信キャンペーン用の専用マップに行くこともできるためか、『ダイヤモンド・パール』用の幻のポケモンシェイミダークライに会うためのイベントを起こすアイテムの配信キャンペーンは開催されなかった。

売り上げ[編集]

日本国内において『ダイヤモンド・パール』は、発売初週(9月28日~10月1日)の4日間で販売本数が158万本と、ニンテンドーDSで発売されたソフトとしては最速でミリオンセラーを達成し、シリーズ最高の出足となった。また、12月27日には、発売元である株式会社ポケモンより、出荷本数が500万本を突破したと発表される[8]。DSタイトルとしては初の500万本突破作品となる。日本ゲーム大賞2007年度ベストセールス賞受賞。

脚注[編集]

  1. ^ 2011年テレビゲームソフト売り上げTOP1000(メディアクリエイト版)” (日本語) (2012年1月1日). 2013年1月12日閲覧。
  2. ^ 2010年テレビゲームソフト売り上げTOP1000(メディアクリエイト版)” (日本語) (2011年1月2日). 2013年1月12日閲覧。
  3. ^ 2008年度 第69期 (2009年3月期)決算説明会資料” (日本語). 任天堂 (2009年5月8日). 2011年9月26日閲覧。
  4. ^ ポケモン石原恒和氏が語る、”究極”の『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』の秘密に迫る! - ファミ通.com
  5. ^ 究極の「ポケットモンスター」、ついにニンテンドーDSに登場!
  6. ^ 2010年テレビゲームソフト売り上げTOP1000(メディアクリエイト版)” (日本語) (2011年4月18日). 2011年5月3日閲覧。
  7. ^ 2009年度 第70期(2010年3月期)決算説明会資料PDFファイル)
  8. ^ インプレス - ポケモン、DS「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール」発売から3カ月で出荷本数500万本突破

関連項目[編集]

外部リンク[編集]