モンスターボール

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モンスターボール[注釈 1](英名:Poké Ball[注釈 2])は任天堂から発売されたロールプレイングゲーム、『ポケットモンスター』シリーズに登場する架空のアイテムである。ゲームを元にした関連作品にも登場する。

概要[編集]

モンスターボール
バーガーキングのセットメニューのおまけとして提供された、モンスターボールをモチーフとした玩具

野生のポケットモンスター(以下ポケモン)を捕まえたり、移動の際にポケモンを収納する道具である。なお、初期に手に入る安価なボール「モンスターボール」のみを表す場合と「スーパーボール」「マスターボール」「ゴージャスボール」などその手の道具全般を表す場合がある。「LEGENDS アルセウス」では、ポケモンが入っていない空のボールを「モンスターボール」、ポケモンが入った状態のボールを「ポケモンボール」と呼び分けている。

形状は球体で、狭義のモンスターボールでは球体の上半分が赤色で、下半分が白色である。また境目の部分に丸いボタンが付いている。このデザインは作品世界の中でポケモンに携わる人々のシンボルのように扱われており、ゲームやアニメの中でもこれを元にした意匠がしばしば使われている。特に『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズで、ポケモンシリーズから参戦しているキャラクター達のシンボルマークになっている。

アニメ版の主人公であるサトシを初め、ポケモンを扱う者(ポケモントレーナー)は通常ボールは腰のベルトにある専用のホルダーに収納している。初期には7体目をゲットしたとき図鑑を介して自動で研究所に転送されるという描写があったが、その後は自分で手持ちが6体以内になるように研究所に送っている。ゲームでは一度に持ち歩けるポケモンは6体までという制限があるが、これはボール収納の限界として表現されている[注釈 3]

使用方法[編集]

ポケモンを捕獲する方法
新品の空のボールを対象の野生ポケモンに投げつけると、ポケモンの身体に当たり、跳ね返ったタイミングでボールが自動的に開き、ボールにポケモンが吸い込まれる。その後、ボールが地面に落ちると左右に何度も揺れ(ポケモンが中で抵抗していると思われる)、「カチッ」という音と星のようなマークがボールから弾け出ると捕獲成功で、失敗するとボールからポケモンが抜け出してしまう。成功しても失敗しても再利用はできない。
アニメでは、対象のポケモンと心を通じ合わせた上で、ほぼ無抵抗で捕獲できる描写が多い。
ゲーム版では、自分が元から保有しているポケモンで攻撃して弱らせたり、眠らせるなどの状態異常に陥らせたり、自分の側のポケモンのレベルが対象のポケモンよりも高い方がより捕獲しやすくなるとされており(なお、瀕死にして倒してしまうと捕獲できない)、自分が元からポケモンを保有していないとボールは使用できない(入手できないし、野生のポケモンが飛び出すエリアに入れない)。まず、最初の1体目をボールごと譲り受けて戦闘方法を学び、それから間も無く(ポケモン図鑑と共に)新品のモンスターボールを入手して捕獲方法を学び、それ以降は自由に野生ポケモンを捕獲可能になるのが、ストーリー序盤の定番の展開である。なお、捕獲動作が可能な状態であれば、ボールは必ず対象の野生ポケモンに当たるようになっている(ボールを使用するコマンドを選択するだけでOK)。
ただし、「Pokémon GO」、「Let's Go!」では、自分が元から保有しているポケモンを出して攻撃等は行わずに直接ボールを投げる(攻撃の代わりにきのみを投げつけて付加効果を起こすことができる)。また、プレイヤー自身でボールの投げ方をコントロールする必要があり、対象のポケモンに当たらない、あるいはポケモンが反発して弾かれて、ボールを無駄にすることがある(落ちたものを回収することはできない)。
LEGENDS アルセウス」では、フィールド上に生息する野生のポケモンに対してモンスターボールを投げるか、ポケモンボールを投げるかをプレイヤーが判断することが出来る。ポケモンボールを投げた場合は、従来どおり手持ちのポケモンとの戦闘になり捕獲することが出来る。
ちなみにゲーム版では、他のトレーナーとの対戦時に相手のポケモン(野生ではないポケモン)に向かってボールを投げると、持ち主のトレーナーに弾かれ、「人の物を取ったら泥棒!」と戒められてしまう。
ボールからポケモンを出す方法
ポケモンを出したい方向へボールを投げる。アニメではモンスターボールのボタンを一度押すと手の平サイズに大きくなり、その状態で投げたり、手に持ったままボールを開けてポケモンを出す事も可能。当初は地面に投げるかそのまま置いてポケモンを出していたが、「ブラック・ホワイト」以降ではアニメに踏襲された設定で投げたボールが空中で開きポケモンが出てくるようになった。またゲームではアニメのようにモンスターボールのボタンを押すことが行われているかどうか不明だったが、「ダイヤモンド・パール」の導入時にナナカマド博士からボールの真ん中のボタンを押すように促され、「ソード・シールド」の鎧の孤島に登場するクララがモンスターボールのボタンを押す行動が見られこちらも逆輸入された。
ポケモンが出た後は投げたボールがトレーナーの手元に返ってくる。また、アニメではポケモンが自らボールから飛び出す場合もある。
ポケモンをボールに戻す方法
アニメ版では戻したいポケモンに向けてボールを構えると赤い光線が放たれ、当たると戻る。光線が当たらないとポケモンを戻せない為、遮蔽物があったり、対象に高速で移動されるとポケモンの収納が困難になる。主に「戻れ(そのポケモンの名前)!」と叫んだ後に光線が放たれているが、設定上はボタンを押すと光線が出る(しかし使われる事は少ない設定で「戻れ」と言った瞬間に光を発している)。サトシのピカチュウのようにボールに戻る事が嫌いなポケモンもいる。
ゲーム版では「(そのポケモンの名前)! (もういい)もどれ!」(よくやった、こうたい、などの別バージョンもある)と叫ぶと、きらめきと同時にモンスターボールに入り、トレーナーの方向に飛んでくる。ポケモンが赤い光に包まれる描写はアニメ版のみのものだが、例外的にポケモン達が参戦している『大乱闘スマッシュブラザーズX』のアドベンチャーモード『亜空の使者』のムービーシーンでポケモントレーナーがゼニガメを繰り出すシーンや、フシギソウリザードンを捕獲する際にはアニメ版に近い描写がなされており、ボールからポケモンが出てくる音もアニメ版と同じである。ただし、対戦中にポケモントレーナーがポケモンを入れ替える際の描写は原作ゲーム版に近い。
捕獲したポケモンを逃がす方法
アニメでは『ダイヤモンド&パール』で初めてポケモンを出す場合と逃がす場合の違いが映像化された。映像的な違いは、通常のポケモンを出す場合は白い光から出てくるのに対してポケモンを逃がす場合は青い光に包まれて出てくる。実際にボールをどの様に操作すれば逃がす事が出来るのかは不明。また普通に出てきたポケモンがそのまま逃がした事になった事もあり、どのようなシステムで逃がしているのか、またどの程度ポケモンと関われば捕獲なのかも曖昧である。モンスターボールが破壊された時点で逃がした事になることもある。
なお、ゲームではパソコンの「ポケモン預かりシステム」を通さなければポケモンを逃がす事は出来ない。また、特定のわざ[注釈 4]を覚えたポケモンが1匹しかいない場合、そのポケモンは逃がせずに戻ってくる。

モンスターボールの誕生[編集]

公式設定では、現在の一般用に開発されているモンスターボールは1925年に、タマムシ大学のニシノモリ教授の経験が元になって開発された事になっている。

老齢により既に現役引退が間近に迫っていたニシノモリ教授が、オコリザルへの投薬量を誤り衰弱させてしまった。そのオコリザルは生存本能からか、体を縮小させて教授の老眼鏡ケースの中に入り込んだ。この事からポケモン各種が共通で持っている「衰弱時に縮小して狭いところに隠れる」本能が発見され、それを活かした捕獲用ボールの開発が始まった。ボールによる収納機能やポケモンを収納したボールの転送はボール自体の機能ではなく、ポケモンの本能を利用したものなのである[注釈 5][注釈 6]

工業的に量産されたモンスターボールが普及する以前は、「ぼんぐり」と呼ばれるきのみを用いていた。現代(主要な作品の舞台となる時代)においても、ぼんぐりを原料としてボールを手作りする職人が存在する。

能力[編集]

ディアルガ(体重683kg)やグラードン(体重950kg)のような重量級ポケモンが入っているモンスターボールであっても、ポケモンを入れたボールはもとのポケモンの重さを感じず、特別な例外を除き、匂いや磁力なども遮断される[注釈 7]。なお、現実では質量保存の法則により、どれだけモノの体積を小さくしても質量は変化しないため、特殊な仕掛けがあると考えられる。

中のポケモンごとパソコンにデータとして保存したり、別の場所に転送する事も出来る。これもボールの機能ではなくポケモン自体が持つ能力とされており、空のモンスターボールは転送出来ない[要出典]。『ドラえもん』に登場する四次元ポケットや、桝田省治が製作に関わった『リンダキューブ』に登場するトランスカーゴ(TC)などをイメージさせる。

内部[編集]

「ボールの中は快適な環境に保たれている」という設定になっている場合が多い。しかし内部は狭いらしく、ポケモンによってはボールに入るのを嫌ったり、勝手にボールから出るものもいる[1]。アニメ版のピカチュウムサシソーナンスがその最たる例である。

ゲーム版での設定[編集]

赤・緑』の舞台であるカントー地方および『金・銀』の主な舞台であるジョウト地方では、ヤマブキシティに本社を構えるシルフカンパニーというポケモン関係のアイテムを扱う会社が、『ルビー・サファイア』の舞台であるホウエン地方では、カナズミシティに本社を構えるデボンコーポレーション(業務内容はシルフカンパニーとほぼ同一)が、『X・Y』の舞台であるカロス地方では、クノエシティにあるボール工場がそれぞれ生産している。シンオウ地方イッシュ地方アローラ地方ガラル地方パルデア地方での生産会社は不明。量産品以外にもカスタムメイドで作られるモンスターボールも存在する。例えば『金・銀』では、ヒワダタウンにいるガンテツという人物が材料となる「ぼんぐり」という木の実を使って特製のボールを作っている。

主人公は、これらをフレンドリィショップなどで購入する、他人から譲り受ける、落ちているボールを拾う(ポケモンが「とくせい」で拾う事もある)といった手段で手に入れる。

ちなみにオーレ地方とヒスイ地方は特例で、『ポケモンコロシアム』では舞台であるオーレ地方に野生ポケモンが発見されていない為、モンスターボールをフレンドリィショップで購入出来ない。主人公は「町外れのスタンド」と呼ばれる施設でのみ購入できる。同じオーレ地方が舞台である『ポケモンXD』では特定のスポットでのみ野生のポケモンが出現する事が発見され、ボールを販売する店も増えている。『LEGENDS アルセウス』ではポケモンセンターをはじめ現代のポケモン関係のアイテムを扱う会社および施設が存在しないが、代わりに雑貨屋で購入出来る。ただし、いくつかのボールは集めた素材でクラフトをする必要がある。

空のボールを野生のポケモンに向かって投げ、当たるとそのポケモンはボールの中に入るが、体力があると自力で出てきてしまう可能性が高い。その為、バトルでHPを削ったり、状態異常にしたりして、ある程度弱らせてから捕まえるのが良い方法である(ポケットモンスター (ゲーム)#捕獲を参照)。また、ポケモンの種類によっても捕まえられる確率が異なる。たとえば伝説のポケモンなどは通常のポケモンよりも大幅に捕まえづらく設定されている。捕まえ損ねて野生ポケモンが中から飛び出してしまったり、投げるのに失敗して落とすと壊れるのか、そのボールは失われてしまう。ただしアニメなどでは手元に戻ってくるような描写も見られる[注釈 8]。ポケモンの身体のどこかに当たればいいらしく、アニメにおいてハルカがゴンベをゲットしようとした際にゴンベがモンスターボールを飲み込んでしまったが、問題なくゲット出来た[注釈 9]。 ポケモンとそれ以外の存在を見分ける機能があるらしく、『サン・ムーン』のビッケは、ウルトラビーストのような異世界のポケモンに対しては、ポケモンと認識され辛いため捕獲が難しいと述べている。 『ソード・シールド』ではダイマックスポケモンを捕まえる、あるいはダイマックス使用時にはダイマックスバンドからボールにガラル粒子を注ぎ、ボール自体も巨大化させる必要がある。ダイマックスポケモンを捕まえる際は基本的にポケモン、ボールの種類に関わらず100%捕まえられるが、期間限定のポケモンは捕獲に失敗する場合もある。

捕獲されたポケモンには、そのトレーナーの名前とIDナンバーが「おや」情報として記録され、以後は通信交換などで人の手に渡ってもその情報が失われる事はない。

すでに他のトレーナーにゲットされているポケモンにモンスターボール(たとえ、ポケモンを確実に捕獲出来るマスターボールであっても)を投げると「人のものを盗ったら泥棒」という事で弾かれてしまう。弾かれたボールは、どんなボールでも失われる(アニメ版を除く。『ダイヤモンド・パール』で初めて失われなくなった)。なお、アニメ版ではすでに誰かが捕獲済みのポケモンがボールで捕獲出来ない(投げつけてぶつかっても機能しない)という描写があり、単にトレーナーが妨害しているだけはなくポケモン自体にも何かしらの処置がかかっているようである[注釈 10]。しかし、それを可能にするのが『コロシアム』や『ポケモンXD』で使用される「スナッチマシン」である。詳細は下記のスナッチボールを参照。電波によって捕獲機能を妨げることも可能らしく、『ブラック2・ホワイト2』のゲーチスや『サン・ムーン』のエーテル財団が妨害電波を使用している。

『ルビー・サファイア』以降では、捕獲に使用したボールの種類がポケモンごとに記録される。バトルに出たときの画面効果もボールによって異なるので、プレイヤーによってはボール自体の性能を度外視し、自らのこだわりでボールを選ぶ者も多い。 タマゴから生まれたポケモンは、モンスターボールに入っているが、『X・Y』からは♀の親と同じボールに入るようになった。『サン・ムーン』ではランダムに両親のどちらかと同じボールに入っている。

捕まえても、ポケモンを意のままに操れるわけではなく、 『プラチナ』のアカギの手記には、伝説のポケモンをボールで捕らえても神話に伝わる真の力を発揮させることはできないと記載されており、 『ブラック・ホワイト』では、シャガがポケモンの気持ちまでは縛る事は出来ず、ポケモンが人との関係を望まなければ自ら去る事も出来ると述べている。

スカーレット・バイオレット』のDLC『ゼロの秘宝』では、スグリが捕獲に使用したマスターボールが(暴走状態だったとはいえ)ボールに入れたはずのテラパゴスに破壊されるシーンがあり、ポケモンの前では人間の作り出した技術のかたまりであるマスターボールすらも絶対的なものではない事が示唆されている。

『ブラック2・ホワイト2』では「ポケモンと人間はモンスターボールで結ばれている」事が主軸の一つになっている。ライバルは5年前にプラズマ団にボールごと誘拐された妹のチョロネコを取り戻す為に旅立ったが、終盤プラズマフリゲートでダークトリニティが1匹のポケモンを繰り出して来て、それが探していた妹のチョロネコだった。しかし、離れていた5年の間にチョロネコはレパルダスに進化し、ライバルの事をすっかり忘れ、その上ライバルを主人の敵だとでも思ったのか、彼を威嚇する有様だった。その際、ダークトリニティは「しかし、今は私の言う事しか聞かない……。それがモンスターボールに囚われたポケモンの運命だ! そのレパルダスはボールから解き放たれればお前の元に戻っていたかもな」と言い切っている。その後、ダークトリニティは用済みだと言ってレパルダスを手放したが、レパルダスはライバルを威嚇し続けるのだった。

「ポケモンはモンスターボールに縛られている事」「ボールの持ち主の人間には逆らえない事」などのポケモンやモンスターボールの真実に触れるイベントになっており、この事からモンスターボールには一種の洗脳のような効果がある事が見受けられる。その後ライバルは、ポケモンやボールの真実に打ちのめされながらも、「モンスターボールによる制御だけが、ポケモンと人間の繋がりでは無い事」を信じ、妹にボールに入ったレパルダスを返すのだった。そして殿堂入り後、キュレム捕獲後にライバルの家を訪れると妹のレパルダスがボールから出ていて、妹に頭を撫でられて嬉しそうにしているシーンを見る事が出来る。

同作ではNが「いつかモンスターボールなんか無くても、ポケモンと人間が結び付き、助け合う……。そんな世界にするんだ」と夢を語っている。

『ポケットモンスターSPECIAL』での設定[編集]

ポケットモンスターSPECIAL』では、アニメで見られるようなボールが拡大・縮小する機能はなく、常に同じ大きさのままで携帯・使用しているとみられ、ボールの上半分は透けていて中にいるポケモンが外の様子を見たり、外部から中のポケモンの様子を見る事が可能。捕獲の時は当てどころも重要とされており、ポケモンの体の中で生命エネルギーが集中しているツボを正確にとらえた時にボールは真の力を発揮するとされている。

製造方法に至ってはゲームでも登場する「ぼんぐり」といわれる木の実の中身をくりぬき、特殊な装置と「キャプチャーネット」といわれる捕獲網を仕込む事でモンスターボールが完成するという設定がなされている。このキャプチャーネットは虫ポケモンの糸や鳥ポケモンの羽を利用する物が大半を占めているが、中には「伝説のポケモン」の羽を使わなければ製造出来ない物も存在するという(時を捕らえるモンスターボール)。しかしその詳細は、全てのメーカーともに企業秘密とされている。同作中にはモンスターボール管理システムというものがあり、それがダウンすると開閉スイッチを押してもポケモンを出せなくなる[注釈 11]。さらにそれを逆手に取りスイッチを壊す事でポケモンの出し入れを封じるという卑怯な戦術を使うトレーナーや野生ポケモンもいる(スイッチが直ると出し入れが可能になる)。

カードゲームでの設定[編集]

ポケモンカードゲームに野生ポケモンや捕獲という概念は存在しないが、主に「ポケモンのカードを探して手札に加える」ような効果を持つトレーナーカードとしてモンスターボール各種が登場する。詳細はモンスターボール一覧にて解説する。

『大乱闘スマッシュブラザーズ』での設定[編集]

大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズではモンスターボールが投擲・ヘルパーアイテムとして登場する。投げるとランダムでポケモン1種類(『SPECIAL』現在は55種類[注釈 12]から1種類)が出現し、投げたキャラクターに代わって相手キャラクターを攻撃する。それに加え、『for Nintendo 3DS / Wii U』以降では低確率で強化版として、伝説のポケモン幻のポケモンなど、モンスターボールでは出現率が低い珍しいポケモンだけが出現するマスターボールが登場する。

また、ファイターとして登場するポケモンのうち、ピカチュウ、プリン、ピチュー、『for Nintendo 3DS / Wii U』以降のリザードン、ゲッコウガ、ガオガエンは登場演出でモンスターボールから登場する。

モンスターボール一覧[編集]

「モンスターボール」を基本として、単純に性能を高めたものや、ポケモンや条件次第で高い効果を得られるもの、捕獲後に効果があるものなどがある。

凡例[編集]

一覧中に初出・登場バージョンを示した。「初出」と表示されている場合は、その作品以降の全ての作品(『LEGENDS アルセウス』を除く)に登場する事を意味する。そのバージョンでは直接入手不可だが、通信によって転送・使用可能なものも存在する。作品により入手方法が異なる場合もあり、ゲームでは出てこないボールも存在する。

なお、『LEGENDS アルセウス』では世界観の関係上、同作で新たに登場したホールのみで構成されている。なお、そのうち一部のボールの名前が他作品で登場したものと同じだが、『Pokémon HOME』など他作品では該当ボールがそれぞれ独立したもの扱いとなる。

特定の条件を満たしたときに効果を発揮するボールは特に注がない限り、その条件を満たしていない時は通常のモンスターボール相当の効果しか無い。

ゲームに登場するボール[編集]

モンスターボール
初出バージョン:赤・緑
最も安価で基本的な性能のボール。200円。
ショップでは安価で手に入れられるものの基本的な性能は最も低い。ゲーム序盤ではよく使うが、他のボールが入手可能となる中盤以降はより捕まえられる確率の高いそれらのボールを使用する傾向が強い。コストパフォーマンスは良好。作中のあちらこちらでモンスターボールの形を模したものが見受けられる。アニメ版ではサトシを初めとする多くのトレーナーがこのボールを使用しており、スーパーボールなどの上位ボールはほとんど登場していない。
上半分が赤で下半分が白という、ビリリダママルマインを彷彿とさせる色合いとなっている。
カードゲームでは「コインを1回投げオモテなら、自分の山札からポケモンを1枚選び出し、相手プレイヤーに見せてから手札に加える。その後、その山札を切る」といった効果である。
タマゴから生まれたポケモンや、野生ポケモン戦を通さないゲーム内のイベントで入手するポケモンは大抵このボールに入っている。ゲーム外のイベントで入手できるポケモンは基本的にこのボールかプレシャスボールに入っている。また、『ソード・シールド』に登場しないボールでゲットしたポケモンが『Pokémon HOME』を経由して『ソード・シールド』に転送した際、元の捕まえたボールの代わりにこのボールをに入った状態で表示される(これは一時的な変化であり、該当ポケモンが『Pokémon HOME』に戻ると元の捕まえたボールに戻る)。
スーパーボール
初出バージョン:赤・緑
モンスターボールより少し性能がよいがその分割高で、600円。捕獲補正率は1.5倍。
球体の上半分が青色で、左右対称に2本赤い線状の出っ張りが付いている。下半分は白い。
カードゲームでは従来のシリーズでは「自分の山札から、「たねポケモン」を1枚選び出し、自分のベンチに出す。その後、山札を切る[注釈 13]」という効果であったが、ポケモンカードゲームBWからは後述するマスターボールと同じ効果に変更されている。
漫画『ポケットモンスターSPECIAL』ではジムリーダーの使用ボールとして登場する事が多い。
ハイパーボール
初出バージョン:赤・緑
スーパーボールより少し性能がよいがその分割高で、800円(『オメガルビー・アルファサファイア』以前は1200円)。捕獲補正率は2倍。
球体の上半分が黒色で、Hを模した黄色の線が入っている。下半分は白い。
『赤・緑』ではマスターボールに次ぐ性能を誇っていたものの、その後の作品で特定の条件で高い捕獲性能を持つボールが多数登場した。
カードゲームでは、「このカードは、自分の手札を2枚トラッシュしなければ使えない。自分の山札からポケモンを1枚選び、相手に見せてから、手札に加える。そして山札を切る」といった効果である。
『ソード・シールド』では、ジムリーダーのサイトウ・マクワ・メロン・キバナやチャンピオンのダンデに加え、マスター道場の主であるマスタードとその女将であるミツバが全ての手持ちポケモンに使用している。
『スカーレット・バイオレット』の追加コンテンツ「ゼロの秘宝 前編・碧の仮面」では、キタカミ鬼面衆であり裏キタカミ鬼面衆の一人であったムラマサが全ての手持ちポケモンに使用している。
漫画『ポケットモンスターSPECIAL』では四天王のような高い実力を持つトレーナーの使用ボールとして登場する事が多い。
アニメ版では『サン&ムーン』ではグラジオのルガルガン(まよなかのすがた)に使われている。『2019年版』ではダンデがこのボール(ゲームではモンスターボール)を使いムゲンダイナをゲットしようとしたが、失敗し破壊されてしまった。
マスターボール
初出バージョン:赤・緑
最高の性能を持っている。非売品。
狙ったポケモンを必ず捕まえる事が出来る究極のボール。試作品扱いとしてある場合が多く(シリーズが進んでも商品化する気配はない。発売を目前に控えているという設定である『赤・緑・青・ピカチュウ』および『ファイアレッド・リーフグリーン』にて、ロケット団の介入によって見送られた旨が語られている)、ゲーム中で確実に手に入るのはひとつだが、デパートの景品などとして複数個手に入る事もある。主に研究者や著名人に渡しているようであるが、悪の組織により強奪されているものを手に入れる場合もある。
『ウルトラサン・ウルトラムーン』では、エピソードRRにて、各悪の組織のボスが全ての手持ちポケモンに使用している。
『スカーレット・バイオレット』では、オーリム博士ことオーリムAI(エーアイ)とフトゥー博士ことフトゥーAI(エーアイ)が全ての手持ちポケモンに使用している。
球体の上半分に小さくMの文字が入り、色は青紫色で、赤紫色の丸いカバー状の出っ張りが2つついている。下半分は白い。
カードゲームでは「自分の山札の上からカードを7枚を見て、「ポケモンのカード」を1枚選び出し、相手プレイヤーに見せてから、手札に加える。その後、その山札を切る」という効果である。後にスーパーボールもこの効果に変更されている。
漫画『ポケットモンスターSPECIAL』ではカツラがミュウツーを捕獲する際に使用した。
アニメでは『アドバンスジェネレーション』で釣り老人のスズムラが巨大ナマズンをゲットするために使用したが、飲み込まれて失敗してしまった。
サファリボール
初出バージョン:赤・緑
ポケモンが放し飼いされている「サファリゾーン」というレジャー施設において、時間内に(歩くと時間が減る)ポケモン捕り放題の「サファリゲーム」専用のボール。捕獲補正率は1.5倍。開始時に30個渡され、残ったものは終了時に返却する為、施設外では使えない。捕獲性能はスーパーボールと同等。
球体の上半分は迷彩模様が入っている(アニメでは緑)。下半分は白い。
パークボール
登場バージョン:金・銀・クリスタル、ダイヤモンド・パール・プラチナ、ハートゴールド・ソウルシルバー、(ブラック・ホワイト)
特定の施設専用のボール。ダイヤモンド・パールにおいては、GSボールに似通ったデザインとなっている。
『金・銀・クリスタル』では「しぜんこうえん」での虫とり大会専用で、捕獲補正率はスーパーボールと同じ1.5倍。
『ダイヤモンド・パール・プラチナ』および『ハートゴールド・ソウルシルバー』では「パルパーク」の捕獲ショー専用であり、ポケモンを確実に捕獲できる。捕獲ショーで捕獲するポケモンは参加するトレーナーが用意するという形になっている為、一度他のボールで捕まえたポケモンを放してパークボールで捕獲し直すという形になるが、捕獲ショーの後もポケモンが入っているボールは最初に捕まえたボールのままとなっている。また、おやの名前も変わらない。これは捕獲ショーがGBAシリーズのポケモンを『ダイヤモンド・パール』に移す為だけのシステムであると思われる。
『ブラック・ホワイト』ではパルパークの概念が無いので名前すら出てこないが、エンディング後に行けるようになる「ポケシフター」(前作からポケモンを連れてくる施設)で使うボールがこれに相当すると思われる。
ルアーボール
登場バージョン:金・銀・クリスタル、ハートゴールド・ソウルシルバー、サン・ムーン、ウルトラサン・ウルトラムーン、ソード・シールド(ブラック・ホワイト、赤・緑・青・ピカチュウ)
「あおぼんぐり」から作られる。釣竿で釣りあげたポケモンが捕まえやすく、その場合の捕獲補正率は3倍。
ぼんぐりから作れるボールの共通事項として、ポケモンに持たせる事が出来ない。これらのボールで捕まえたポケモンを『ダイヤモンド・パール・プラチナ』に送るとモンスターボールで捕まえた扱いとなる。『赤・緑・青・ピカチュウ』『ブラック・ホワイト』では売られておらず、ぼんぐりも無いので手に入れる方法は無いが、データだけは一応存在している(『ハートゴールド・ソウルシルバー』からこのボールを使って捕まえたポケモンを連れて来た場合、このボールで表示される為)。『サン・ムーン・ウルトラサン・ウルトラムーン』では1個しか手に入らない。
上半分は青字に赤い模様がついたデザイン。
カードゲームでは「コインを3回投げ、オモテの数ぶんの「進化カード」を自分のトラッシュから選び出し、相手プレイヤーに見せてから手札に加える」といった効果である。
『サン・ムーン・ウルトラサン・ウルトラムーン』では釣り人が使用する。
アニメ版では「水タイプのポケモンが捕まえやすい」という効果に変更されており、サトシとカスミがガンテツに作ってもらい、サトシはワニノコを、カスミはサニーゴをゲットする際に使用した。
ムーンボール
登場バージョン:金・銀・クリスタル、ハートゴールド・ソウルシルバー、サン・ムーン、ウルトラサン・ウルトラムーン、ソード・シールド(ブラック・ホワイト)
「きぼんぐり」から作られる。設定上はニドリーノピッピなど「つきのいし」で進化するポケモンが捕まえやすく、その場合の捕獲補正率は4倍。ただし、オリジナル版『金・銀』では、設定ミスにより「やけどなおしで進化するポケモンが捕まえやすい」となってしまっており、事実上の性能はモンスターボールと同じである。『サン・ムーン・ウルトラサン・ウルトラムーン』では1個しか手に入らない。
左半分が青右半分が黒でその真ん中に三日月が書かれたデザインになっている。
ヘビーボール
登場バージョン:金・銀・クリスタル、ハートゴールド・ソウルシルバー、サン・ムーン、ウルトラサン・ウルトラムーン、ソード・シールド(ブラック・ホワイト)
「くろぼんぐり」から作られる。体重の重いポケモンを捕まえやすい。『サン・ムーン・ウルトラサン・ウルトラムーン』では1個しか手に入らない。
捕獲率は乗算ではなく、加減算で行われる。体重により-20%〜+40%の範囲内で変化する。その性質上、元々の捕獲率が低いポケモンに大きな効果を発揮する。
上半分は銀色でところどころに青い出っ張りがついている。
カードゲームでは「自分の山札から、逃げる為に必要なエネルギーが「3」以上のポケモンを1枚選び、相手に見せてから、手札に加える。そして山札を切る」という効果である。
『スカーレット・バイオレット』の追加コンテンツ「ゼロの秘宝 後編・碧の円盤」では、ブルーベリー学園の生徒でありブルベリーグ四天王の一人でもあるネリネが使用する。
漫画『ポケットモンスターSPECIAL』では、シルバーがガンテツに作ってもらい、リングマを捕獲した。
アニメ版では、タケシがガンテツに作って貰ったが、現在まで使用されていない。『アドバンスジェネレーション』では研究家のシャクジイが巨大化したゴクリンをゲットする際に使用した。
レベルボール
登場バージョン:金・銀・クリスタル、ハートゴールド・ソウルシルバー、サン・ムーン、ウルトラサン・ウルトラムーン、ソード・シールド(ブラック・ホワイト)
「あかぼんぐり」から作られる。相手のポケモンのレベルが自分のポケモンよりも低いほど捕まえやすく、捕獲補正率は最大で8倍。基本的に野生で出てくるポケモンはレベル50前後が最高なので、レベル100のポケモンが自分の手持ちにある場合、ハイパーボール以上の高い捕獲性能を持つ事になる。『サン・ムーン・ウルトラサン・ウルトラムーン』では1個しか手に入らない。
上半分が黒と黄色のツートンカラーで真ん中に「V」のマークが書かれている。
カードゲームでは「自分の山札から、HPが「90」以下のポケモンを1枚選び、相手に見せてから、手札に加える。そして山札を切る」という効果である。
スピードボール
登場バージョン:金・銀・クリスタル、ハートゴールド・ソウルシルバー、サン・ムーン、ウルトラサン・ウルトラムーン、ソード・シールド(ブラック・ホワイト)
「しろぼんぐり」から作られる。よく逃げるポケモンが捕まえやすくなるとあるが、オリジナル版の金・銀では、この効力は「低確率で逃げるポケモン」であるコイルベトベターモンジャラにしか通用せず、「高確率で逃げるポケモン」であるライコウ・エンテイ・スイクンなどには通用しない。。
『ハートゴールド・ソウルシルバー』では、「すばやさ」が高いポケモンを捕まえやすいという効果に修正されている。具体的には、「そのポケモンの種族が持つ素早さの数値」が100以上の場合となっている。『サン・ムーン・ウルトラサン・ウルトラムーン』では1個しか手に入らない。
対象のポケモンに使うと捕獲補正率は4倍になる。
通常のモンスターボールに黄色い「S」のマークが書かれている。
アニメ版では早く動ければどんなポケモンにも効果があるようで、タケシがクヌギダマをゲットする際に使用した。
カードゲームでは「自分の山札の上からカードを1枚ずつオモテにして、最初に出た「進化カード」を、相手プレイヤーに見せてから、手札に加える。その後、オモテにしたカードをすべて山札に戻し、その山札を切る」(「進化カード」がなかった場合も、オモテにしたカードをすべて山札にもどし、切る)といった効果である。
ラブラブボール
登場バージョン:金・銀・クリスタル、ハートゴールド・ソウルシルバー、サン・ムーン、ウルトラサン・ウルトラムーン、ソード・シールド(ブラック・ホワイト)
「ももぼんぐり」から作られる。性別が異なる場合捕まえやすいという説明文ではあるが、実際に効果を発揮するためには自分のポケモンと異性かつ同種でなければならない。また、『金・銀』では設定ミスにより「自分のポケモンと同種で、同性のポケモンが捕まえやすい」効果となっている。条件に合った場合、捕獲補正率は8倍となる。『サン・ムーン・ウルトラサン・ウルトラムーン』では1個しか手に入らない。
上半分がピンクで真ん中にハートマークが描かれている。
フレンドボール
登場バージョン:金・銀・クリスタル、ハートゴールド・ソウルシルバー、サン・ムーン、ウルトラサン・ウルトラムーン、ソード・シールド(ブラック・ホワイト)
「みどぼんぐり」から作られる。これで捕まえたポケモンは最初からある程度トレーナーになついている状態になる。捕獲性能はモンスターボールと同等。『サン・ムーン・ウルトラサン・ウルトラムーン』では1個しか手に入らない。
上半分が緑で赤と黄色の模様がある。
カードゲームでは「相手のポケモンを1匹選び、そのポケモンと同じタイプの「ポケモンのカード」を自分の山札から1枚選び出し、相手プレイヤーに見せてから手札に加える。その後、その山札を切る」といった効果である。
ジーエスボール
登場バージョン:クリスタル
大切な道具に分類される特殊なボール。モバイルアダプタGBの企画(バーチャルコンソール版では殿堂入り後のイベント)を利用して手に入れる事が可能だった。幻のポケモン「セレビィ」を出現させるのに必要となる。
元はアニメ版に登場した「GSボール」(『金・銀』発売直前に開始したシナリオで登場)だが、こちらでは最後まで詳細が明らかになる事は無かった。名前以外の関連性は特にない。
ネットボール
初出バージョン:ルビー・サファイア・エメラルド
みずタイプかむしタイプを持つポケモンが捕まえやすく、その場合捕獲補正率が3倍(『オメガルビー・アルファサファイア』以前は3.5倍)となる。1000円。
球体の上半分が青く、黒いネット状の出っ張りが付いている。下半分は白い。
特定のショップでのみ売られている。
ダイブボール
初出バージョン:ルビー・サファイア・エメラルド
『ルビー・サファイア・エメラルド』では「すいちゅう」(ひでんわざ「ダイビング」使用中)で出現するポケモンが捕まえやすくなり、それ以外のバージョンでは釣りおよび水上に現れたポケモン全般が捕まえやすくなる。その場合の捕獲補正率は3.5倍。条件を満たしたうえで捕まえられるポケモンの大半はみずタイプを持つが、『サン・ムーン』以降はネットボールの捕獲率が下がったため、条件を満たせばネットボールより効果は高い。1000円。
球体の上下が水色で上半分に白い波模様が入っている。
『ファイアレッド・リーフグリーン』『ダイヤモンド・パール・プラチナ』『ハートゴールド・ソウルシルバー』では非売品となっているが、GBA版では『ルビー・サファイア・エメラルド』からポケモンにダイブボールを持たせて交換する、DS版共通でダブルスロット機能を使い、ポケモンにダイブボールを持たせてパルパークに連れて行く事で入手出来たり、『ダイヤモンド・パール・プラチナ』ではズイタウンの新聞社を手伝うとたまに入手可能で、『ハートゴールド・ソウルシルバー』ではポケウォーカーの特定のコースでダウジングのミニゲームで見つかる事がある。
『ソード・シールド』では、ジムリーダーのルリナが全ての手持ちポケモンに使用している。
アニメ版では『サン&ムーン』でスイレンがイーブイ(ナギサ)をゲットする際に使用している。また、『2023年版』ではランドウのパートナーであるヌオーもこのボールに入っている。
ネストボール
初出バージョン:ルビー・サファイア・エメラルド
レベルの低いポケモンが捕まえやすい。レベルボールと似ているが、こちらは自分のポケモンのレベルが影響しない点が違う。捕獲補正率は最大で4倍だが、相手のポケモンのレベルが30以上の場合はモンスターボールと捕獲補正率が同じになってしまい、ストーリー序盤以外はあまり役に立たない。『X・Y』においてはレベルの低い群れで出てきたポケモンを捕まえるのに最適。1000円。
球体の上半分に緑と黄緑の横縞の模様が入っている。下半分は白い。
タイマーボール
初出バージョン:ルビー・サファイア・エメラルド
ターン経過に伴って捕獲補正率が上昇する。『ハートゴールド・ソウルシルバー』までは30ターン以上、『ブラック・ホワイト』からは10ターン以上で捕獲補正率が最大の4倍になる。長期戦になりやすい伝説のポケモンを捕まえるのに最適。1000円。
球体の上半分の両脇が赤、上部が黒、正面が白のカラーリングで頂点に線状の黄色の出っ張りが付いたデザインである。
『ハートゴールド・ソウルシルバー』では購入出来ないが、コガネシティのデパート6階のくじ引きで指定された曜日の2等の景品として入手出来る。
『スカーレット・バイオレット』ではスター団あく組チーム・セギンのボスであるピーニャが全ての手持ちポケモンに使用している。
リピートボール
初出バージョン:ルビー・サファイア・エメラルド
ポケモン図鑑に「つかまえたポケモン」として登録されているポケモンが捕まえやすく、捕獲補正率が3倍(『オメガルビー・アルファサファイア』以前は3.5倍)になる。1000円。
球体の上半分は赤色だが、中央に黄色の波が重なったような模様が入っており、その内側が黒い。下半分は白い。
『プラチナ』の主人公の公式イラストでは男女ともにこのボールを持っている。
『ハートゴールド・ソウルシルバー』では購入出来ないが、コガネシティのデパート6階のくじ引きで指定された曜日の2等の景品として入手出来る。
『スカーレット・バイオレット』ではスター団どく組チーム・シーのボスであるシュウメイが全ての手持ちポケモンに使用している。
プレミアボール
初出バージョン:ルビー・サファイア・エメラルド
『ルビー・サファイア』以降、『ファイアレッド・リーフグリーン』を除くバージョンにおいてモンスターボールを10個以上まとめて買うごとにおまけとして1個入手出来るボール。モンスターボールの色違いである為か性能はモンスターボールと同等。『X・Y』ではミアレシティのたまやで200円で購入出来る。『オメガルビー・アルファサファイア』ではどのボールを10個買っても貰える。『サン・ムーン』以降では10で割った切り下げに応じた数貰える(20個一度に買えば2個貰える)。
何かの記念に作られたボールで、全体が白く中央の線が赤色になっている。
カードゲームでは「山札またはトラッシュからポケモンLv.Xを1枚手札に加える」といった効果である。
アニメ版では『サン&ムーン』でグラジオがタイプ:ヌル(シルヴァディ)に使用している。
スマートフォンアプリ『Pokémon GO』では、レイドバトル及びロケット団戦で勝利した際にのみ入手でき、その時に倒したポケモンを捕獲するために使用する。
ゴージャスボール
初出バージョン:ルビー・サファイア・エメラルド
捕獲性能はモンスターボールに相当。捕まえたポケモンがなつきやすくなる。フレンドボールに似ているが、捕獲直後のなつき度ではなく、その後のなつき度上昇を補助するという点が異なる。3000円(『ウルトラサン・ウルトラムーン』以前は1000円)。
球体の上下が黒い。中央の線が赤く、その上下に白い線が入っている。上半分に赤と金色の線が入っており、さらにボタン部分が金色になっている。
『ルビー・サファイア・エメラルド』および『ファイアレッド・リーフグリーン』では非売品だが特定のイベントで複数個入手出来る。『ハートゴールド・ソウルシルバー』ではコガネシティのデパート6階のくじ引きで指定された曜日の2等の景品として入手出来る。
カードゲームでは「山札からポケモン(Lv.Xはのぞく)を1枚手札に加える。ただし、トラッシュにすでにゴージャスボールがある場合は使用出来ない」といった効果である。
『スカーレット・バイオレット』では、スター団フェアリー組チーム・ルクバーのボスであるオルティガが全ての手持ちポケモンに使用している。
アニメ『サン&ムーン』ではコジロウのコレクションとして登場したが、ムサシに見つかりミミッキュを捕獲するのに使われた。また、ゲストキャラであるブルガンも所持しており、全ての手持ちポケモンに使用している。
ヒールボール
初出バージョン:ダイヤモンド・パール・プラチナ
捕獲性能はモンスターボールと同等。捕獲した直後に、そのポケモンのHPおよび状態異常を完全回復させる。300円。
球体の上下がピンク色。中央の線とボタンが水色で、ボタンの周辺に4分割された太い線で黄色い円が描かれている。
なお、手持ちがいっぱいの場合はボックスに転送される為、全く効果が発揮されない(ボックスに転送されるとHPおよび状態異常は回復する為)。その為、手持ちポケモンが少ないゲーム序盤に便利ではあるが、このボールを購入できるのが多くの場合ストーリー中盤のため、役に立つ場面は少ない。『サン・ムーン』以降は捕まえたポケモンをボックスに転送しないこともできる選択肢が追加され、『ソード・シールド』ではボックスに預けただけでは回復しなくなったため、役に立つ場面は増えている。
『スカーレット・バイオレット』では、スター団かくとう組チーム・カーフのボスであるビワが全ての手持ちポケモンに使用している。
アニメ『サン&ムーン』ではコジロウのコレクションとして登場した他、グラジオがブラッキーに使用している。
ダークボール
初出バージョン:ダイヤモンド・パール・プラチナ
夜間や洞窟内部など、暗い状況下で出現したポケモンを捕まえやすい。1000円。
球体は黒地で、6面に緑色の円の模様が入っている。線とボタンは赤い。伝説のポケモンは洞窟に生息していることが多く、夜だとフィールド上のどこでも効果があるので比較的使いやすいボール。効果中は捕獲補正率が3倍(『オメガルビー・アルファサファイア』以前は3.5倍)になる。なお、夜と判定される時間帯はゲームによって異なるが、最新作『ソード・シールド』では20:00〜翌日5:59までとなっている。『ムーン』『ウルトラムーン』では時刻が12時間分逆転しているが、ゲーム内の時刻では無く現実世界での時刻に依存する。また、ストーリー中のイベントにより時刻が変化することがあるが、その場合はそちらの時刻に依存する。
カードゲームでは、「自分の山札の下からカードを7枚を見て、「ポケモンのカード」を1枚選び出し、相手プレイヤーに見せてから、手札に加える。その後、その山札を切る」という効果である。
『ソード・シールド』では、ジムリーダーのネズとその妹であるマリィが全ての手持ちポケモンに使用している。
クイックボール
初出バージョン:ダイヤモンド・パール・プラチナ
戦闘開始直後に投げるとポケモンを捕まえやすい。1000円。
球体の上下が水色で、線は黒くボタンは白い。ボタンを中心に黄色い線のX字が全体を取り囲んでいる。
条件を満たした状態での捕獲補正率は全ボールの中でもトップクラスの5倍。ただし、基本的に戦闘開始直後は相手のポケモンも万全の状態である為、補正をかけても確実に捕獲出来ないポケモンには注意したい。
素の捕まえやすさが非常に低い伝説のポケモンには当然ながら効果が薄いが、ライコウエンテイエムリット等の「戦闘の途中に逃げ、受けたダメージ・状態異常を維持したまま逃げ回るポケモン」が相手の場合はそれなりに確率を上げる事が出来る。
カードゲームでは「自分の山札の上からカードを1枚ずつオモテにして、最初に出た「ポケモン」を、相手プレイヤーに見せてから手札に加える。その後、オモテにしたカードを全て山札にもどしその山札を切る」といった効果である。
『スカーレット・バイオレット』では、スター団ほのお組チーム・シェダルのボスであるメロコが全ての手持ちポケモンに使用している。
また、アニメ『サン&ムーン』ではコジロウのコレクションとして登場した。
コンペボール
登場バージョン:ハートゴールド・ソウルシルバー
「しぜんこうえん」での虫取り大会専用のボール。通常のモンスターボールの上部に白いモンスターボール型の模様が付いたデザインをしている。捕獲補正率は1.5倍。
『金・銀・クリスタル』におけるパークボールに相当する。このボールでゲットしたポケモンを『ダイヤモンド・パール・プラチナ』に送ると、そのポケモンはモンスターボールで捕まえたという扱いになっている(これらのソフトにコンペボールのデータがない為である)。
ドリームボール
初出バージョン:ブラック・ホワイト
ハイリンクの森でのみ使える。ポケモンドリームワールドから連れてきたポケモンと出会うといつの間にかバッグに入っている不思議なボール。
球体表面にはムンナムシャーナを思わせるピンク・紫を基調とした模様が描かれている。ハイリンクの森で必ずしもこのボールを使わなければいけない訳ではなく、使わなかった場合は戦闘終了後に自動的に消滅する。ハイリンクの森では確定で捕獲することができるため、他のボールを使っても同じである。むしろ、これで捕まえたポケモンは隠れ特性を持っている可能性が高いという事が相手に悟られてしまう欠点がある。
『ソード・シールド』ではシュートシティでボールガイから1個だけ貰うことができ、通常の戦闘で使用可能。眠っているポケモンが捕まえやすい効果が追加された。その場合の捕獲補正率は4倍。
ウルトラボール
初出バージョン:サン・ムーン
ウルトラビーストと呼ばれる異世界のポケモンを捕まえるためにエーテル財団が開発したボール。
球体はウルトラホールを思わせる網目模様に、ソルガレオやルナアーラに見られる金の装飾が施されている。
ストーリー中のイベントで手に入る。ウルトラビースト以外のポケモンに対しても使用できるが捕まえにくい。捕獲補正率はウルトラビーストに対しては5倍、その他のポケモンに対しては0.1倍となる。なお、ウルトラビーストに対して他のボールを使用した場合、マスターボールを除き捕獲補正率が強制的に0.1倍に書き換えられるため、事実上ウルトラビーストを捕まえる際には必須となる。
ウルトラサン・ウルトラムーンに登場する、ウルトラスペースから来訪したウルトラ調査隊も所持しているベベノムに使用しており、エーテル財団との協力により1,000円で購入できるようになる。
『ソード・シールド』では殿堂入り後にラテラルタウンの掘り出し物屋から1個だけ貰える。ウルトラビーストが登場しないため、単に「ポケモンを捕まえにくい」だけの性能となっている。DLC『冠の雪原』ではウルトラビーストが登場するが、出現する「ダイマックスアドベンチャー」ではポケモンを確定で捕獲できるため、全く意味を成さない。
プレシャスボール
初出バージョン:ダイヤモンド・パール・プラチナ
現在、道具としては入手出来ないが、性能はモンスターボールと同じ。
ポケモンセンター各店舗や、劇場版の企画など、ゲーム外のイベントでこのボールに入ったポケモンが配布される。
球体の上下が光沢のある赤色で、両側面に黒いへこみがあり、その中央に赤い線が入っている。ボタンは赤く、その周りも黒い。ポケモンの登場時に七色の光線を出す。
ストレンジボール
初出バージョン:LEGENDS アルセウス、ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール
『LEGENDS アルセウス』『ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』に登場。緑色のボール。
通常のゲームプレイでは登場せず、『Pokémon HOME』を経由して『LEGENDS アルセウス』に転送した他作品でゲットしたポケモンと、他作品に転送した『LEGENDS アルセウス』でゲットしたポケモンが、元の捕まえたボールの代わりにこのボールをに入った状態で表示される。
ただし、上記の『ソード・シールド』の「同作品に存在しないボールでゲットしたポケモン」と同じように、該当ポケモンを『Pokémon HOME』に戻ると元の捕まえたボールに戻る。
ライドギアボール
登場バージョン:サン・ムーン・ウルトラサン・ウルトラムーン
ライドポケモンに対応するボール。
上記の通り、ポケモンバトルで使用することはできないが、ここで登場したポケモンが通常の手持ちポケモンとは別扱いとなる(6体までの制限を受けない)。
スナッチボール
登場バージョン:コロシアム、XD
スナッチマシンに装着する事で他のトレーナーのポケモンを横取り(=スナッチ)出来るようになったボール。投げる直前に「スナッチマシン」を用いて通常のモンスターボールなどを改造するので、性能や外見は元のボールに準じる。悪の組織に改造されたダークポケモンを取り返す為に使う。『コロシアム』では主人公と一緒にいるパートナーがダークポケモンを見抜き、ボールを投げられるようにしてくれる。『XD』では、主人公が装備しているオーラサーチャーがダークポケモンを判別、スナッチマシンと連動してボールを投げられるようにする。ダークポケモンではない普通のポケモンに対しては投げる事が出来ない。
イヤイヤボール
登場バージョン:スナップ
内部にむしよけスプレーのガスが入ったボール。何かに当たるとガスを放出する。ポケモンの捕獲には利用されない。
タイピングボール
登場バージョン:タイピング
バトル&ゲット! ポケモンタイピングDS』においてポケモンを調査する為に使われるボール。球体の上半分が青で下半分はオレンジのデザイン。出てきたポケモンの名前をタイピングする事で自動的に投擲される。実際にポケモンを捕獲するわけではなくポケモンの情報だけを入手出来る。
モンスターボール(ヒスイ)
登場バージョン:LEGENDS アルセウス
『LEGENDS アルセウス』に登場。性能が他作品のモンスターボールと同じだが、木製のボディが特徴。同作で登場したビリリダマ(ヒスイのすがた)、マルマイン(ヒスイのすがた)もこのボールを彷彿とさせる色合いとなっている。
強化版としてスーパーボール(ヒスイ)ハイパーボール(ヒスイ)がある。
アニメ版では第8シリーズの第29話にてこのボールを再現したものが登場している。
ヘビーボール(ヒスイ)
登場バージョン:LEGENDS アルセウス
『LEGENDS アルセウス』に登場。こちらは重くて飛ばない代わりに油断したポケモンを捕まえやすい性能になっている(背後からの不意打ちや草むらに隠れた状態など)。強化版としてメガトンボールギガトンボールがある。
フェザーボール
登場バージョン:LEGENDS アルセウス
『LEGENDS アルセウス』に登場。球体の上部分が水色で、翼のようなマークがある。速くまっすぐに飛ぶため、飛んでいるポケモンをゲットするのに有効。また、飛距離が長いため、警戒心の強いポケモンに対して遠くから気づかれずに投げることが出来る。だが、投げた時の軌道が独特で当てるのが難しい。
強化版としてウイングボールジェットボールがある。
オリジンボール
登場バージョン:LEGENDS アルセウス
『LEGENDS アルセウス』において、シンオウ神殿で荒ぶるポケモン(ディアルガあるいはパルキア)を捕まえるために使われるボール。球体の上下が多面球体赤色で、中央の線とボタンが黒い。プレシャスボール同様にポケモンの登場時に七色の光線を出すが、関係性が不明である。
ただし、大切な道具に分類される(ストーリーのキーアイテム)なので、普通のポケモンに対しては投げる事が出来ない。
ユナイトボール
登場バージョン:UNITE
『UNITE』に登場。
コライドンのボール、ミライドンのボール
登場バージョン:スカーレット(コライドン)、バイオレット(ミライドン)
ライドポケモン個体に対応したコライドンもしくはミライドンを入れるボール。姿が通常のモンスターボールと同じ。
ライドギアボール同様、該当ポケモンがライドフォルムになった時に手持ちポケモンとしてカウントされない。

ゲームに登場しないボール[編集]

こちらではゲームに登場せず、アニメ・カードゲーム・漫画版にのみ登場するモンスターボールについて解説する。

ガチャットボール(仮称)
2019年版』から登場。ロケット団のメカ「ロケット・ガチャット」に入っているモンスターボール。上下が紫で上部分にロケット団のイニシャル「R」が書かれている。ボールの中にポケモンとそのポケモンが使用する技の説明書(二本立ての場合はお知らせ)が入っている。基本的にムサシ用とコジロウ用に2個出るが、ムサシ用に1個しか出なかったり、ポケモンの覚える技も1つしかない場合もある。また、入っているポケモンも大型のみならず小型のポケモンも出る場合もある。他にも同じポケモンが2匹入っている場合もある。なお、ガチャット本体が故障すると1個も出てこなくなる場合があり、49話では故障していたためボール自体が出てこなかった。
いにしえのモンスターボール(仮称)
2023年版』から登場。黒いレックウザを始めとするルシアスのポケモン「六英雄」が入っているとされるモンスターボール。茶色い配色で金色の線や赤と青の装飾が施されたデザインをしている。
試作品ボール
同じく『2023年版』から登場。第29話(『テラパゴスのかがやき』第4話)にてモンスターボール職人のカーナ(声 - 藤田咲)が作ったオリジナルのボール。ただし、どれも失敗作のものが多い。
オリジナルボール(仮称)
ガラスのようなボール。話のラストでカーナがオリオに選別として渡した。
ロケットボール
ロイが練習で使ったボール。ジェット噴射機能により通常のボールより真っ直ぐ飛ぶ。前述のフェザーボールのような機能。
ブーメランボール
ロイが練習で使ったボール。ボールに翼がついておりブーメランのように投げた場所に戻ってくる。「足元のポケモンを捕まえるのに有効」と説明されているが、ロイに「使いにくい」と突っ込まれた。
ボムボムボール
ロイが練習で使ったボール。ボールに導火線がついており投げないとすぐ爆発するため、実際の爆弾とほぼ変わらない。
チェイスボール
ロイが練習で使ったボール。ラジコンカーのように近くにいる野生のポケモンに自動で向かっていくが、開かないことが多く、これがマタドガス(ガラルのすがた)を怒らせる原因となってしまった。
ミュウツーボール
映画『ミュウツーの逆襲』に登場。ミュウツーがコピーポケモンを作る為に開発したモンスターボールで、ミュウツーがサトシたちトレーナーのポケモンを奪う際に使った。黒い球体に目玉が付いたようなデザインをしている。投げなくてもボールがミュウツーの念力で飛びまわり、壊されない限り自動でポケモンをどこまでも追跡し、集団でポケモンにまとわりついてくる。相手のポケモンがトレーナー付きであろうとも、対象のポケモンが入ったモンスターボールごと奪える。ポケモンがボールから出た後はどこかに消える。『EVOLUTION』ではその場に転がる。
ダークボール(劇場版)
映画『セレビィ 時を超えた遭遇』に登場。ロケット団の最高幹部・ビシャスが使用したボール。前述のダークボールとは別物。捕まえたポケモンを邪悪で攻撃的な性格に豹変させ、通常のポケモン以上のパワーを発揮出来るようになる。ただし、捕まえたポケモンが何らかの理由で元に戻った場合、破壊される。
レトロボール
同じく『セレビィ 時を超えた遭遇』に登場。40年前からやって来た少年・ユキナリが使用する旧式のボール。前述のレトロボールとは別物。ボタンがなく、上部のネジのような部分をひねる事でボールが開き、ポケモンが出る。全体的に鈍い鉛色をしており、現在のモンスターボールよりもメカチックなデザイン。さらに、ポケモンを出す際、大量のスチームが出る。
劇中に「レトロボール」という名称は登場していないが、ゲームフリーク公式サイト内で公開された設定資料の解説内でこの名称が使用されている。
ゲットレース用ボール
映画『みんなの物語』に登場。
デュアルボール
ポケモンカードゲームにのみ登場。モンスターボールが二つに分裂したようなイラスト。
「コインを2回投げ、オモテの数ぶんの「たねポケモン」を自分の山札から選び出し、相手プレイヤーに見せてから手札に加える。その後、その山札を切る」といった効果である。
マグマ団のモンスターボール
ポケモンカードゲームにのみ登場。モンスターボールの上部がオレンジ色でMと書かれている。
「コインを1回投げ、オモテなら「マグマ団のポケモン」を、ウラなら「マグマ団のたねポケモン」を、自分の山札から1枚選び出し、相手プレイヤーに見せてから手札に加える。その後、その山札を切る」といった効果である。
アクア団のモンスターボール
ポケモンカードゲームにのみ登場。モンスターボールの上部が白色でAと書かれている。
「コインを1回投げ、オモテなら「アクア団のポケモン」を、ウラなら「アクア団のたねポケモン」を、自分の山札から1枚選び出し、相手プレイヤーに見せてから手札に加える。その後、その山札を切る」といった効果である。
ロケット団のモンスターボール
ポケモンカードゲームにのみ登場。モンスターボールの上部が黒色でRと書かれている。
「自分の山札から「わるいポケモン」を1枚選び出し、相手プレイヤーに見せてから手札に加える。その後、その山札を切る」といった効果である。
プラズマ団のモンスターボール
ポケモンカードゲームにのみ登場。モンスターボールの上部が水色でPと書かれている。
ビッグモンスターボールX1
漫画『電撃!ピカチュウ』に登場。ブラックフォッグ捕獲作戦において使用された。モンスターボールをそのまま巨大化したようなデザインで、キャプチャーネットを通常のボールの100倍に上げ、並のポケモンなら消滅してしまうほどの威力を誇る。ブラックフォッグを捕獲寸前に追い込むも、ボール内部でブラックフォッグが発動した「だいばくはつ」によって大破した。
時を捕らえるモンスターボール
漫画『ポケットモンスターSPECIAL』の金銀編終盤に登場するボール。ジーエスボールの内部に「にじいろのはね」と「ぎんいろのはね」を紡いで作ったキャプチャーネットを付ける事で完成する。この作品でのセレビィはこのボールでしか捕獲できず、マスクオブアイスがセレビィを捕獲する為に完成させ、使用した。
DNAボール
漫画『ポケットモンスターSPECIAL』に登場するボール。ロケット団のボス・サカキがDNAポケモンのデオキシスを捕獲する為に使用した。
モンスターボールと似た形状で、赤い部分に「DNA」の文字が刻まれている。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ ポケモンボールとも呼ばれる。
  2. ^ 正式名称の「Pokémon」である事に由来しており、「モンスター」の持つニュアンスも異なる。
  3. ^ バトルが参加できない「ライドポケモン」と「ロトム図鑑(スマホロトム)」は通常の手持ちポケモンとは別枠扱いなので、6体までの制限を受けない。
  4. ^ パソコンの場所によっては詰む可能性がある為。該当技は作品毎に異なる。
  5. ^ この設定は攻略本『ポケットモンスター図鑑』や、アニメのノベライズ版『ポケットモンスター The Animation』で知る事が出来る。しかし、関連作品の中にはこれらの設定と矛盾する描写が見受けられる事もある。
  6. ^ ボールの種類や使用条件によって同じ種族のポケモンでも捕獲率が大きく変動することもあるため、ポケモンの生態的特徴の利用はもとより、そこにボール自体の機能で捕獲を補助しているとも考えられる
  7. ^ しかしアニメ版でオーキド博士ベトベトンの入っているモンスターボールをとても臭がっているところを見ると、あまりに強烈な臭いは遮断しきれないようである。同じくアニメ版ではチャリンコ暴走族のメンバーのゴローニャがサトシのヒトカゲの「ほのおのうず」を受け、とても熱くなった状態でボールに戻したが、ボールごと熱くなってしまうなど、極度の温度差も遮断出来ないようである。 漫画『ポケットモンスターSPECIAL』では攻撃に備えてレッドピカチュウをボールに入ったまま充電させる為に絶縁グローブを使用していた描写から、相当量の電気も遮断出来ないと推測される。
  8. ^ THE ORIGIN』ではミュウツーを捕獲しようとした際にボールが破壊される描写がある
  9. ^ ただし、これ以前の回で巨大ナマズンがマスターボールを飲み込んでしまう話があったが、この時はゲット出来ていない
  10. ^ ヒカリがサトシのピカチュウと初対面の際、野生個体と勘違いしてボールを投げるが捕獲機能が発動せず、誰かのトレーナーが捕獲済みだと知る描写がある。また、『ベストウイッシュ』ではアララギ博士の元から脱走しサトシの後を追ってきたミジュマルはすで捕獲済み扱いだった為新たなボールで捕獲出来ず、アララギ博士から元々使っていたボールを転送してもらった。『THE ORIGIN』ではレッドが短パン小僧のニドラン♀を捕獲しようとした際にバリアが発生する描写がある。
  11. ^ 中のポケモンに異常はない。なお、この設定は映画『裂空の訪問者 デオキシス』にもみられる事から、アニメ版にも存在する。
  12. ^ ラティアスラティオスはペアでの登場のため、1種類としてカウント。
  13. ^ 以前はex以外という制約があったが変更された。

出典[編集]

  1. ^ アニメ第1話「ポケモン!きみにきめた!」でのポケモン図鑑の解説より。