ポケットモンスター (ゲーム)

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ポケットモンスター
ジャンル ロールプレイングゲーム
開発元 ゲームフリーク
発売元 任天堂
ポケモン
主な製作者 田尻智
杉森建
増田順一
石原恒和
1作目 ポケットモンスター 赤・緑
(1996年2月27日)
最新作 ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア
(2014年11月21日)
スピンオフ作品 ポケモンスタジアムシリーズ
ポケモンコロシアム
ポケモンXD 闇の旋風ダーク・ルギア
ポケモンバトルレボリューション
ポケモン不思議のダンジョンシリーズ
ほか、多数
公式サイト ゲーム ポケットモンスターシリーズ|ポケットモンスターオフィシャルサイト
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ポケットモンスター(ゲーム) 』では、株式会社ポケモン(設立以前は任天堂)から発売されているロールプレイングゲーム『ポケットモンスター』の本編シリーズについて記述する。カードゲーム、アニメ、スピオンオフのゲームを含む『ポケモン』全般については、ポケットモンスターを参照すること。

1996年2月27日に1作目のゲームボーイ用『ポケットモンスター 赤・緑』が発売され、世界市場におけるシリーズの総売上本数は本編であるRPGシリーズ(ブラック・ホワイト)までの17作品の合算で1億5700万本以上[1][2][3][4]にもなり、この記録はRPGでは世界一である。派生シリーズも含めた場合は2008年現在で1億9000万本以上となる。

概要[編集]

ポケットモンスターシリーズは、「ポケットモンスター」(通称ポケモン)と呼ばれる架空の生き物が登場する世界を舞台としている。プレイヤーはこのポケモンを、捕獲(ゲーム内では「つかまえる」と表現)して育成し、他のポケモンと戦わせる(ポケモンバトル)。他のコンピュータRPGのように主人公自らが成長するのではなく、ポケモンが成長する点に大きな特徴がある。

構造は『ウルトラセブン』に登場するカプセル怪獣で、スタッフもその旨を明言している。[5]企画当初の名称である『カプセルモンスター』や、ボールから出す際の「いけ」や「頼むぞ」、戻す際の「もどれ」のかけ声もこれを意識したものである。一部のポケモンの中にはウルトラ怪獣を意識した姿をした個体も存在する。

ポケモンを自らのパートナーとして育成し、ポケモン同士のバトルを行う人を「ポケモントレーナー」と呼ぶ。プレイヤーは、このポケモントレーナーの1人(ゲームの主人公)となって旅立ち、ポケモンを育て上げながら、物語の謎や、他のポケモントレーナーとの勝負、そして友達との無数のバトルに挑む。最終的に、ポケモンを強く育ててポケモンリーグのチャンピオンを倒すことが物語上の目的であるが、この他にも全種類のポケモンを集めてポケモン図鑑を完成させることが大きな目標となっている。

戦いや勝敗(ひいては生死)がある意味必然だったRPGで

  • 死の存在しないバトル(戦闘不能は死ではなく「ひんし(瀕死=死にそうな状態)」と表記されている)
  • 自分ではなくポケモンを戦わせるというスタンス(初期の説明書にはその旨の注記がある)
  • 敵だったポケモンを仲間として捕獲し、また育て鍛えることができる
  • スポーツマンシップに通じる健全さ
  • ポケモン自体の多彩さと戦術的に奥の深い属性や能力や「わざ」
  • プレイヤー同士が通信によって育てたポケモンで対戦したり、交換したりできる要素

などが、新鮮なゲーム要素としてユーザーに迎えられ、子供はもちろん大人にも愛用されている。

また同時に2つ(後にそれ以上)のバージョンをリリースし、それぞれのプログラム側パラメータを違うものにしておくことでどちらかのバージョンでしか手に入らないポケモンを作る(それによってユーザー間のポケモン交換を促進する狙いがあった)など、ゲーム的にも商品としても新しい試みに挑戦して話題を呼んだ。

『ハートゴールド・ソウルシルバー』以前の作品では、ゲーム内での解説文やわざの名前・キャラクターの台詞などには、基本的に漢字は使われず、ほとんどが平仮名表記だった。「」は例外だが、これは通貨単位としての記号のような扱いである。また、『ルビー・サファイア』以降、「人」「回」も数量表示で使われるが台詞やメッセージには登場しない。しかし、『ブラック・ホワイト』以降では、「ポケモン赤・緑世代の人達にもう一度遊んでもらえるように」と大人にとって読みやすい漢字表記を導入している。なお、従来通りに平仮名のみの表記に切り替えることも可能である。外伝作品では、すでに『ポケモンコロシアム』の段階から漢字が使われていたが、振り仮名が振られていた。

なお、「ポケモンマスター」や「(ポケモンを捕まえるという意味での)ゲット」等の単語はアニメが初出であり、ゲーム本編では使用されていない(ただしピカチュウ版にはピカチュウの「ゲットだぜ」アクションが存在する)。『ダイヤモンド・パール・プラチナ』中の台詞では「ほかく」という単語に置き換えられている。

シリーズ一覧[編集]

タイトルの下の日付は発売日。

ゲームボーイ (GB)[編集]

ポケットモンスター 赤・緑
1996年2月27日(火)
ポケットモンスター 青
1996年10月15日(火)
『赤・緑』の別バージョン。当初は限定販売であったが、後に一般販売された。
ポケットモンスター ピカチュウ
1998年9月12日(土)
劇場版第一作公開記念として発売された、『赤・緑』の別バージョン。

ゲームボーイカラー (GBC)[編集]

ポケットモンスター 金・銀
1999年11月21日(日)
シリーズ初の新作。前作との通信交換もできる。ゲームボーイ・ゲームボーイカラー共通カートリッジのため、ゲームボーイでもプレイ可能。
ポケットモンスター クリスタルバージョン
2000年12月14日(木)
『金・銀』の別バージョンで、ゲームボーイカラー専用。

ゲームボーイアドバンス (GBA)[編集]

ポケットモンスター ルビー・サファイア
2002年11月21日(木)
今作から発売元が株式会社ポケモンになった。ハードがGBAになり、これまでのシリーズとの通信は不可能で、それゆえかシステムが大幅に一新されている。
ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン
2004年1月29日(木)
GBAシリーズとは互換性がなく通信できない『赤・緑』のリメイク。
ポケットモンスター エメラルド
2004年9月16日(木)
『ルビー・サファイア』の新バージョンで、大幅な追加要素がある。

ニンテンドーDS[編集]

ポケットモンスター ダイヤモンド・パール
2006年9月28日(木)
GBAシリーズからダブルスロット機能でポケモンを連れてくることができる。
ポケットモンスター プラチナ
2008年9月13日(土)
『ダイヤモンド・パール』の新バージョン。
ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー
2009年9月12日(土)
『金・銀』のリメイク。『クリスタルバージョン』の要素も含まれている。
ポケットモンスターブラック・ホワイト
2010年9月18日(土)
前作に引き続きハードはニンテンドーDSだが、完全新作の5作目。ニンテンドーDSiの限定機能に対応している。
ポケットモンスターブラック2・ホワイト2
2012年6月23日(土)
今までの別バージョンや新バージョンではなく、ナンバリングを冠した続編という体裁をとっている。舞台は同じイッシュ地方だが、前作から2年後という設定になっている。

ニンテンドー3DS[編集]

ポケットモンスター X・Y
2013年10月12日(土)
ポケモン初のフル3D化。
ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア
2014年11月21日(金)
『ルビー・サファイア』のリメイク。

スピンオフ[編集]

本編の他に据え置き型ゲーム機の対戦用ソフトとして、『ポケモンスタジアム』シリーズ、『ポケモンコロシアム』、『ポケモンXD』、『ポケモンバトルレボリューション』がある。『コロシアム』と『XD』では、上記の全地方から見て「遠く離れた土地」を舞台にした冒険も繰り広げられる。

それ以外のゲームについてはポケットモンスター#関連ゲームソフトを、その他の「ポケモン」についてはポケモン (曖昧さ回避)を参照のこと。

ゲームシステム[編集]

本シリーズに共通しているゲームシステムを述べる。特に本シリーズを代表する要素である、育成・対戦・通信といったものを中心に解説する。

ゲームシステム上では以下の六つの世代に分類される。これらの世代という用語はファン用語であるが、説明するときの便宜上、このページや各関連ページなどで用いられている。なお、メーカー側もこのように各シリーズを分類をしているものの、「第○世代」という呼称は使用せず、シリーズ名を具体的に羅列することで表現している。例えば、「『赤・緑・青・ピカチュウ』バージョンとは通信できません」などのように表記される。

世代 本編ソフト 連動ソフト 登場ポケモン総数
第一世代 『赤・緑・青・ピカチュウ』 ポケモンスタジアム
ポケモンスタジアム2
ポケモンスタジアム金銀
151種類
第二世代 『金・銀・クリスタル』 『ポケモンスタジアム金銀』 251種類
第三世代 『ルビー・サファイア・エメラルド』
『ファイアレッド・リーフグリーン』
ポケモンコロシアム
ポケモンXD
ポケモンボックス
386種類
第四世代 『ダイヤモンド・パール・プラチナ』
『ハートゴールド・ソウルシルバー』
ポケモンバトルレボリューション
みんなのポケモン牧場[6]
493種類
第五世代 『ブラック・ホワイト』
『ブラック2・ホワイト2』
649種類
第六世代 『X・Y』 718種類
(2013年10月現在)

同一の世代に分類されるものは、ストーリー等は異なっていてもほぼ同一のゲームシステムであり、高い互換性を持つ。たとえば、『ダイヤモンド』と『ハートゴールド』はストーリーや舞台は全く異なるが、互いに通信対戦や通信交換を行うことができる。他方で、世代の異なる作品同士の互換性は低い。第一世代と第二世代は双方向のポケモン移動が可能(ただし、第一世代に登場するポケモンでかつひでんマシン技を除く第一世代の技のみ覚えてる個体に限る)、第二世代と第三世代では一切のデータの互換性がない、第三世代以降は後世代への一方向のポケモン移動が可能である。

データの互換性が低くなる理由は、世代が更新されるたびに新たなポケモン・わざ・アイテムなどが追加されるためである。逆に言えば、世代が更新されない限り新ポケモンや新アイテムが追加されることはない。なお、一部例外はあり、たとえば、「はっきんだま」は第四世代の途中(『プラチナ』)で新たに追加されたアイテムである。そのため、このアイテムには「通信交換できない」等の特殊な制約がある。

なお、第三世代のGBA版でシステムの大きな刷新があり、これ以降を総括して「GBA版以降」と呼称する。

育成システム[編集]

基本的には「けいけんち経験値)」の蓄積によるレベルアップという、多くのRPGと同じシステムとなっている。

レベルの最大値はいずれのポケモン・シリーズにおいても100である。レベルアップに伴って能力値も上昇する。

ポケモンの能力[編集]

バトルにおけるポケモンの能力は、HPこうげき(攻撃)、ぼうぎょ(防御)、とくこう(特攻:特殊攻撃の略)、とくぼう(特防:特殊防御の略)、すばやさ(素早さ)の6つから成り、「ステータス」とも呼ばれる。

第一世代においては「とくこう」「とくぼう」がとくしゅ(特殊)という1つのステータスだった。『金・銀』で「とくこう」と「とくぼう」が新設された際、第一世代のポケモンではもとの「とくしゅ」の能力値をそのまま両方に受け継いだ者もいれば、いずれか一方だけもとの値が保持され、もう一方がより高い / 低い値に設定されたことによって強化 / 弱化された者もいる。

これらの能力は技の効果などで一時的に上下することがある。「めいちゅうりつ(命中率)」と「かいひりつ(回避率)」は上記のステータスではないが、同様に一時的に変化することのあるパラメータである。ゲーム中で「こうげきが あがった」「かいひりつが さがった」などと表示されたときはこの一時的な変化が起こっている。この変化は段階的に起こるものであり、1つの能力に対し上下各6段階まで変化する。「○○が ぐーんとあがった / がくっとさがった」と表示された時は一気に2段階、「ぐぐーんとあがった / がくーんとさがった」と表示された時は一気に3段階以上変化している。この変化はあくまで一時的なものであり、ポケモンがバトルから離れたりバトルが終了したりすると元に戻る。

一方、ポケモンコンテストにおける「コンディション」やポケスロンでの「パフォーマンス」という能力もある。前者についてはポロック (ポケットモンスター)の項目を参照。

能力成長の詳細[編集]

各々の能力ごとに、隠しパラメータがいくつか設定されている。ゲーム内はもちろん攻略本でも基本的には公開されていないが、公式ではポケモンごとに個性があるという表現で同じポケモンでも微妙な能力の差異があることを暗示している。これらのパラメータが、一見単純な成長システムに奥行きを与えている。なお、第二世代までと第三世代以降ではシステムが大きく異なる。

ポケモンの性格[編集]

GBA版から追加された要素。能力値への影響をはじめとして、ポロックやポフィンの好みの味(好きな味だとコンディションが少し多めに上がる)、一部のきのみの効果、『エメラルド』のバトルパレスでの行動パターンに影響する。ポケモンの性格は生まれつき決まっており、変化することはない。

たとえば、「さみしがり」な性格のポケモンは「こうげき」が伸びやすく、「ぼうぎょ」が伸びにくい。また、「からい」味を好み、「すっぱい」味を嫌う。性格が影響する能力と好みの味の間には関係があり、伸びやすい能力に好きな味が対応している。たとえば「こうげき」と「からい」味は対応している。この対応については下の表の最後の行に示す。

「がんばりや」「てれや」「まじめ」「きまぐれ」「すなお」の5つの性格は能力値の変化や味の好みがない。これらの性格の場合、『ダイヤモンド・パール・プラチナ』では「すききらいなし」「なんでも よくたべる」と表示される。

下の表は性格が能力値に与える影響を示したもので、数字は影響する能力値にかかる倍率であり、空欄は1倍である。『ハートゴールド・ソウルシルバー』『ブラック・ホワイト』ではポケモンの能力値表示欄で1.1倍になる能力が赤文字で、0.9倍になる能力は青文字でそれぞれ表示される。

性格別の能力値への影響
性格 こうげき ぼうぎょ とくこう とくぼう すばやさ
さみしがり 1.1 0.9
いじっぱり 1.1 0.9
やんちゃ 1.1 0.9
ゆうかん 1.1 0.9
ずぶとい 0.9 1.1
わんぱく 1.1 0.9
のうてんき 1.1 0.9
のんき 1.1 0.9
ひかえめ 0.9 1.1
おっとり 0.9 1.1
うっかりや 1.1 0.9
れいせい 1.1 0.9
おだやか 0.9 1.1
おとなしい 0.9 1.1
しんちょう 0.9 1.1
なまいき 1.1 0.9
おくびょう 0.9 1.1
せっかち 0.9 1.1
ようき 0.9 1.1
むじゃき 0.9 1.1
対応する味 からい すっぱい しぶい にがい あまい

ポケモンの進化[編集]

ポケモンの中には一定の条件がそろうと別のポケモンに「しんか」(進化)するものがある。ここでいう「進化」とは現実世界においてダーウィンが示した進化とは異なり、「成長」や「変態」に近い概念である。進化は不可逆であり、一度進化すると進化前の姿には戻ることができない(ただし、一部のポケモン図鑑には「進化前の姿に戻ってしまう」という内容の記述がある。ヤドランがその例)。

例えばアチャモは進化するとワカシャモになり、さらに進化するとバシャーモになる。進化すると別のポケモンとなるため能力が大幅に変わる。多くの場合は能力が上昇するが、たとえばポリゴン2からポリゴンZへの進化のような一部の能力が下がるものやハクリューからカイリューに進化することによるタイプの追加・変化、ヤルキモノからケッキングの進化における特性の変化、また進化前のポケモンのみの防御力を大幅に上昇するアイテム「しんかのきせき」などが存在し、完全には「進化したほうが強い」とも言い切れない。また、進化させるタイミングによって最終的にステータスに差が出ることは無い。第一世代の一部書籍に「ぎりぎりまで進化キャンセルした方がいい」「遅いレベルで進化させると能力が大幅に上がる」という説明があったが、これはきそポイントが反映されてから進化させた影響によるものである。

一方で、レベルアップによる進化をするとレベルアップで覚える「わざ」を覚えるレベルが遅くなる傾向がある。たとえば、ワカシャモは「スカイアッパー」をレベル50で覚えられるが、バシャーモに進化するとレベル59にならなければ覚えられない。また、一部の覚えられる「わざ」が変わったり、追加されたり無くなったりすることもある。このパターンは『ルビー・サファイア』になってから多くなっている。たとえば、アチャモが覚えられる「ほのおのうず」はワカシャモに進化すると覚えられなくなるが、かわりに「ビルドアップ」を覚えられるようになる。「しんかのいし」を使って進化させる場合は「わざ」をレベルアップでほとんど覚えられなくなることが多い。そのため、ポケモンが覚える「わざ」を把握したうえで進化させることが望ましい。ただし通信交換によって進化するポケモンの場合はそのような現象はあまりない。

進化していないポケモンは俗に「たねポケモン」と呼ばれ、後発作品で「進化前」として追加されたポケモンは「ベイビィポケモン」と呼ばれているが、もともとポケモンカードゲームの用語でありゲーム中では用いられない。現在はカードゲームでも「ベイビィポケモン」の呼び名・分類は廃されており、進化しないたねポケモンとして扱われている(例:現行の、ポケモンカードゲームLEGENDシリーズのピチューピカチュウに進化することはできない)。

進化のバリエーション[編集]

ポケモンの進化は基本的に一定のレベルに達すると行われる(「レベル進化」と呼ばれる)が、以下のような特殊な進化も存在し世界観に深みを与えている。レベルアップで進化する場合は、進化中にゲーム機のBボタンを押すことによって進化を中止させられる(「進化キャンセル」と呼ばれる。ただし、レベルアップ進化以外では進化を始めるとキャンセルできなくなってしまう)。また、『金・銀』以降ではポケモンに「かわらずのいし」という道具を持たせることであらゆる進化を未然に阻止することができる。野生のポケモンや敵トレーナーが使用するポケモンの中には、本来進化するレベルよりも低いレベルで進化後の形態になっているものもいる。また、レベルを下げる手段が現時点では存在しないため、レベルが100になってしまうと二度とレベル進化ができなくなってしまう(レベルアップ以外の進化はレベル100でも行える)。

条件付きレベルアップ
特定の条件を満たした状態でレベルを上げることで進化する。以下のような例がある。レベルの数値自体は関係ない。
  • ポケモンが一定以上なついている。これは、『金・銀』より採用されている。例えばゴルバットからクロバットの進化はこの方式である。なつかせるためには、ずっと手持ちに入れて歩く・レベルを上げる・アイテムを使用することなどが必要となる。さらにエーフィブラッキーのようにレベルを上げる時間帯が関係するものもある。
  • ポロックやポフィンによって美しさが一定以上になっている。ヒンバスからミロカロスへの進化のみがこのパターン。予備知識が無いと進化させることは難しい(ただし、第五世代では「きれいなウロコ」を持たせて通信交換する通信進化が追加されている。進化方法が追加されたのもこの系統のみ)。
  • 特定の「わざ」を覚えている。例えば、「げんしのちから」を覚えたヤンヤンマメガヤンマに進化する。
  • 特定の場所でレベルを上げる。例えば、イーブイをハクタイの森や217番道路でレベルを上げるとそれぞれリーフィアグレイシアに進化する(『ダイヤモンド・パール・プラチナ』の場合)。
  • 特定のポケモンが手持ちに入っている。テッポウオが手持ちに入っている状態でタマンタのレベルを上げると、マンタインに進化する(現在ではこの一例のみ)。
  • 特定の道具を持っている。例えば、ニューラは「するどいツメ」を持った状態で夜にレベルを上げるとマニューラに進化する。
「しんかのいし」による進化
「ほのおのいし」「みずのいし」など特殊な石を使うことにより進化する。例えば、ピカチュウからライチュウへの進化は「かみなりのいし」を必要とする。なお、『ピカチュウ』バージョンで主人公のパートナーとなるピカチュウは、アニメ版の「サトシのピカチュウ」が進化を拒否する描写を再現しており、「かみなりのいし」による進化を拒否する。該当する石を持ってさえいれば、ポケモンのレベルに関係なくいつでも進化させられる反面、上述の通りレベルで「わざ」を殆ど覚えられなくなってしまう(イーブイのように進化後にタイプが全く変わってしまうポケモンなど一部例外はある)。
通信進化
ポケモンの通信交換を行った際に進化する。例えば、ユンゲラーからフーディンの進化は通信進化である。
  • 特定の道具を持たせた状態で交換したときのみ進化するポケモンもいる。例えば、ポリゴンは「アップグレード」を持った状態で交換されるとポリゴン2に進化する。
  • 特定のポケモン同士で交換した場合のみ進化する。互いのプレイヤーがチョボマキカブルモを出し合って交換すると、チョボマキはアギルダーに、カブルモはシュバルゴに進化する。
分岐進化
一種のポケモンが異なる進化条件の下で複数のポケモンに進化するものがある。例えば先に述べたイーブイは「かみなりのいし」でサンダースに、「みずのいし」でシャワーズに進化するほか、なつき進化もするなど多くのバリエーションがある。そのほか、レベル進化と通信進化を併せ持つポケモンや、能力値(「こうげき」が「ぼうぎょ」より高いか低いか、など)によって異なった進化をするポケモン・性別によって進化形態が異なるポケモンもいる。
何に進化させるかはほとんどの場合プレイヤーが自由に選択できるが、ケムッソだけはカラサリスマユルドのどちらに進化するかが個体ごとにランダムで決まっており、実際に進化させるまでどちらに進化するかわからない。
分裂
ツチニンのみが起こす特殊な進化形態であり、ツチニンがテッカニンに進化する際に手持ちに空きがあり、なおかつ「モンスターボール」(ほかのボールは不可)を少なくとも1個持っている場合に、空きの部分にヌケニンが1匹加わる。GBA版では、モンスターボールを持っていなくても手持ちに空きがあればよい。DS版では、ヌケニンはモンスターボールに入っている。GBA版では、進化前のツチニンと同じボールに入ったヌケニンが入手できる。
メガシンカ
『X・Y』からできた新しい進化で、進化を超えた進化とされる。上記の進化とは異なり、バトル中のみ進化し、バトル終了後には元の姿に戻る。『X・Y』においてメガシンカはカロス地方のみで見られるとされている。(ただし、ポケットモンスター THE ORIGINではカントー地方内でメガシンカしている描写がある)また、メガシンカには「メガストーン」という石をポケモンに持たせ、それと反応する「キーストーン」という石をトレーナーが装備する必要がある。メガストーンにはいくつか種類があり、それぞれのメガストーンがいづれかポケモン1体とのセットになっており、メガストーンの名前にはどのポケモンとセットなのか分かるようにセットのポケモンの名前が入っている。例えば、バシャーモナイトというメガストーンがバシャーモ専用のメガストーンであるなど。

ポケモンのタマゴ[編集]

『金・銀』から追加された要素。オスとメスと同時に、ポケモンを預けると冒険している間に預けたポケモンの経験値を蓄積させ、レベルを上げてもらえる施設である「そだてや」に預け、しばらく冒険すると「タマゴ」が手に入り、やがてポケモンが孵る。オスとメスは後述のタマゴグループが同じならば別の種類のポケモンでも構わない。この場合、孵るのは原則としてメスと同じ種類の一番進化前のポケモンとなる(片方がメタモンである場合はメタモンでない側となる)。ただし、メスがイルミーゼの場合はバルビートかイルミーゼ、ニドラン♀の場合はニドラン♂かニドラン♀のどちらかが生まれる。

孵ったばかりのポケモンのレベルはすべて同じ(第二/第三世代はレベル5、第四世代以降ではレベル1)であり、預けたポケモンから「わざ」などを受け継ぐことができる(後述)。

すべてのポケモンのペアからタマゴが得られる訳ではない。下記の「タマゴグループ」と呼ばれる分類が一致している必要がある。これは後述の「タイプ」とは別物であり、生物的な雰囲気の似ているポケモンが同じグループに属している。2つのグループを持つポケモンもおり、この場合は少なくとも一方が一致していればよい。

タマゴグループ

新バージョンで進化前のポケモンが追加された場合[編集]

『ルビー・サファイア』以降で新たに追加された進化前のポケモンのタマゴを得るためには、預けるポケモン(オス・メスどちらでもよい)に特定のアイテムを持たせる事が必要となる(例:タマンタの場合、マンタインに「さざなみのおこう」を持たせて預けるなど)。

わざの継承[編集]

タマゴから孵るポケモンは、預けたポケモンのわざを条件次第で引き継ぐことができる。通常は先に述べた孵った時点でのレベルまでに覚えるわざを覚えた状態で孵るが、以下の条件を満たしていればそのわざを優先的に覚えた状態で生まれる。

  • 預けたオス・メス共に覚えているわざで、孵るポケモンがレベルアップで覚えるわざ。
  • 預けたオスが覚えているわざで、孵るポケモンがわざマシン・ひでんマシンで覚える事ができるわざ。
  • 預けたオスが覚えているわざで、孵るポケモンの「タマゴわざ」として定義されている、レベルアップやわざマシンで覚えられないわざ。「タマゴわざ」といえば、普通はこれを指す。なお、X・Yからはこの技をメスが覚えている場合も継承するようになった。
世界観上での設定[編集]

『金・銀』の冒頭で「今までポケモンがどこから生まれるのか謎だったが、『ポケモンのタマゴ』がついに発見された」という話が語られるが、直接の前作との間ですら矛盾が見られる。例としては『赤・緑』のポケモン図鑑内で、他のポケモンの卵を食べたり産卵のために川を上るポケモンについて触れられている。

哺乳類系や無機物系など、卵から産まれることに違和感のあるポケモンもいる。公式ガイドブックなどによると「『タマゴ』は必ずしも『卵』ではなく、保育器のようなもの」との設定が存在する。

設定ではポケモンが卵を産む瞬間は一切目撃されていないということになっており、「産んだ」証拠がない以上、タマゴはあくまでも「どこからかいつのまにか持ってくる」ものとされている。ゲーム内や(『金・銀』以降の)関連書籍でも決して「産む」という表記はされていないが、「親」「子」などの表現は使用されている。

バトルシステム[編集]

ポケモン同士が戦うシステムである。ポケモントレーナー(ポケモンを扱う人。本シリーズの主人公もポケモントレーナーである。「トレーナー」と略される)は、ポケモンに対して指示を出す役割を担う。トレーナーは道具を使ってポケモンを援護することもできるが、あくまで補助的なものでありトレーナー自身が直接ポケモンに対して攻撃したり、逆にポケモンを使ってトレーナーを直接攻撃することはできない。ポケモン同士の戦いのみが許される。

バトルには野生ポケモンとのバトルと、ポケモントレーナー同士のバトルがある。野生ポケモンとのバトルは、歩いていると突然野生のポケモンが出現(エンカウント)して発生するバトルである。野生のポケモンが出現する場所は草むら・洞窟・海などの自然地だけで、通常町なかで出現することはない。ポケモントレーナー同士のバトルは、各地にいるポケモントレーナーに戦いを挑んだり挑まれることによって発生する。

基本的なシステム[編集]

トレーナーは6体までのポケモンを持つことができる(これを手持ちポケモンという)が、バトルの時は原則として1体ずつのポケモンを繰り出す(シングルバトル)。バトルが始まるとトレーナーはターンごとに①「わざ」を1つ選ぶ、②戦闘させるポケモンを入れ替える、③道具の使用するのいずれか1つを選択する。野生のポケモンとのバトルに限り、逃げる、通信対戦時は降参するという選択肢もある。なお、通信対戦では道具の使用は出来ない。

互いのポケモンは技を繰り出し合い、どちらかのHPが0になるまで戦う。HPが0になるとポケモンは「ひんし」(瀕死)状態となり、戦闘不能となる。野生のポケモンとのバトルであれば、この時点でバトル終了である。野生のポケモンは「ひんし」にさせる以外に捕獲することもできるが、これは捕獲の節で述べる。

トレーナー同士の対戦であれば、「ひんし」状態になった時点で、そのポケモンは強制的にモンスターボールに戻され、「ひんし」状態でない手持ちポケモンがまだ存在する場合は新たなポケモンを繰り出さなければならない。どちらかの手持ちポケモンがすべて「ひんし」状態になった時点でバトル終了となる。負けたトレーナーは所持金の一部を賞金として支払わなければならない。なお、野生のポケモンとのバトル時には逃げることもできる(逃げられない場合もある)が、トレーナー同士のバトルの場合は一度戦いを挑んだり挑まれたりすると逃げることはできない。

GBA版以降は、以下に示す特殊なバトル形式が追加されている。通信対戦では、従来通りのシングルバトルかこれらの方式か選ぶことができる。 アニメ版では現在の所、ローテーションバトルが行われた事はない。

ダブルバトル
1人のトレーナーが同時に2体のポケモンを繰り出して対戦する。
マルチバトル
2人がポケモンを1体ずつ出し合い、2人対2人で対戦する。
トリプルバトル
1人のトレーナーが同時に3体のポケモンを繰り出して対戦する。
ローテーションバトル
シングルバトルの形式で3体のポケモンをターン毎に位置を切り替えて対戦する。
群れバトル
1人のトレーナーが複数の野生ポケモンに対して1体のポケモンを繰り出して対戦する。
スカイバトル
ひこうタイプ、またはとくせい「ふゆう」を持つポケモンによる空中戦。ただし、ひこう、ふゆうを持つポケモンでもゲンガールチャブルのようにグラフィックで地面に足を付けているポケモンは参加できない。また、バトル中にメガシンカによってひこうタイプでなくなっても問題は無い。

捕獲[編集]

野生ポケモンとのバトルでは、そのポケモンを「モンスターボール」で捕獲することができる。バトル中にモンスターボールなどの道具を投げつけるとポケモンを捕獲できるが、ポケモンのHPが多く残っているなど元気なうちは捕獲成功率は低い。「わざ」を使って相手を弱らせたり、何らかの状態異常(「どく」「まひ」など。ポケモンの状態異常の節で述べる)にしたりすれば捕獲成功率は上昇するが、HPを0にしてしまうと上述の通りバトルが終了してしまう。アニメ版ではポケモン同士のバトルではなく、人間自らが戦い、ポケモンを弱らせて捕獲する描写が(1度だけ)あるが、もちろんゲームでは不可能である。

基本的に他のトレーナーが所有するポケモンを捕獲して奪うことはできない(トレーナーのポケモンにボールを投げると弾かれる)が、ポケモンコロシアムとポケモンXDにおいて、悪の組織に改造されたポケモンを奪い返すという名目においてのみ許される(この行為は「スナッチ」と呼ばれる)。『コロシアム』では通常のポケモンをスナッチしようとすると作中のヒロインに止められてしまい、『XD』では主人公の持つ機械が作動しないため、いずれもスナッチできない。アニメ版ではトレーナーが所有するポケモンに別のトレーナーがモンスターボールを当てても、そのポケモンには反応しないといった描写がある。

ポケモンの技[編集]

1体のポケモンは、「わざ」(以下「技」と表記)を4つまで覚えることができる。技には相手を攻撃するもの(攻撃技)、自分や相手の能力を変化させるもの、相手を状態異常にするもの、場の天候や状態を変化させるもの、自分のHPを回復するものなどがある。攻撃技以外の技は「へんかわざ」と分類され、俗に「補助技」などと呼ばれている。

技以外の攻撃方法、いわゆる「通常攻撃」は本編では基本的に存在しない。例外として『ハートゴールド・ソウルシルバー』における「ポケウォーカー」内での戦闘で「こうげき」・「かわす」という技以外の攻撃や防御が行われる。

技はポケモンごとに指定された特定のレベルに達した時に覚えるほか、「わざマシン」「ひでんマシン」といったアイテムで覚えさせたり、各地にいる特定の人物から教えてもらうことができる。技を4つ覚えた状態で新たな技を覚えさせる場合、覚えている4つの技のうちのどれかを忘れさせなければならない。このとき、「ひでんわざ」は忘れさせることができないので、あらかじめ「わざわすれじいさん」という人物に忘れさせてもらわなければならない。忘れさせた技のうち、レベルアップで覚えた技は、「わざおしえマニア」という人物に思い出させてもらうことができる。

技には個別に以下のパラメータが設定されている。

いりょく(威力)
攻撃技の強さを表す数値で、大きいほど相手に与えるダメージが大きくなる。固定ダメージを与える技(「ソニックブーム」など)や攻撃技ではない「へんかわざ」には「いりょく」が設定されていない。
めいちゅう(命中)
技の命中(成功)のしやすさを表す数値で、0から100までの数値が設定され(実際には2012年現在、最低値は30である)大きいほど技が相手に命中(成功)しやすくなる。
「めいちゅう」が100である技は基本的に必ず命中するため、この数値の単位は「」であると考えられる。なお、攻撃側のポケモンの「めいちゅうりつ」が下がっていたり、防御側のポケモンの「かいひりつ」が上がっていたりする場合などには命中しない場合がある。「命中」が「 ― 」となっている技もあり、この場合は状況によらず必ず命中(成功)する。
PP(パワーポイント)
それぞれの技に設定された技を繰り出せる回数。技を1回使用するたびに1つ消費し、残りPPが0になるとその技は使用できなくなる。技の仕様などで効果がなかった場合も消費するが、「こんらん」などで技を失敗した場合は消費しない。すべての技のPPが0になってから技を使おうとすると、「わるあがき」という自分もダメージを受けてしまう技を繰り出すことになる。
ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーンからのゲームシリーズは、残りPPの数によって黄色オレンジ色赤色と変わり、PP切れになるのを注意するためである。PPの残りが全体の半分になると黄色、さらに半分になる(最大値の1/4)とオレンジと変わり、PPが0になるとと表示する。
多くの場合威力が大きい攻撃技や1回の戦闘で何度も使用するわけではない補助技はPPが低く、威力が小さい攻撃技やステータスを変化させる補助技はPPが大きい傾向にある。
戦闘を終了させても回復することはなく、ポケモンセンターに行くかアイテムでPPを回復させる方法以外は存在しない。PPを回復させるアイテムはショップには売っておらず、入手は困難である。

また、技は「ぶつり」「とくしゅ」および「へんか」(第四世代以降)の3つに分類されるほか、1つのタイプ(ポケモンのタイプと共通)を持つ。さらに、特殊な効果や使用条件がある技も多い。個々の技についてはポケットモンスターの技一覧 (あ-こ)(さ-の)(は-わ)を参照。

本項は「わざ」の仕様が述べられているが、技の性質はポケモンや周囲の状況で大きく変わってくる。

  • 「のろい」の効果はゴーストタイプとそれ以外のタイプで違う。
  • 「そらをとぶ」「あなをほる」などを使うと大半の攻撃技が命中しなくなるが、それぞれ「かみなり」「じしん」などは命中する(その際ダメージが2倍になるものもある)。
  • 特性「しめりけ」のポケモンがいると、「じばく」「だいばくはつ」は使えなくなる。
  • 「シャドーダイブ」は、「まもる」や「みきり」を突破する。また技が終了するまでの間は、いかなる技も効かない。
  • 「ひみつのちから」の追加効果と「しぜんのちから」は、バトル時の地形により違う。

他にも様々なポケモン・タイプ・効果が複雑に絡みあっており、ゲームのみならずアニメ・漫画のバトルにおいても奥深い組み合わせと戦い方を生み出している。

ポケモンのタイプ[編集]

すべてのポケモンには、その性質を表す「タイプ」が設定されている。これはほかのRPGにおける「属性」に相当する。

タイプは全18種類あり、ポケモンの種類によって1つまたは2つを持つ。例えばピカチュウはでんきタイプ、ギャラドスはみず・ひこうタイプとなっている。前述したようにポケモンが覚える各種の技にもそれぞれ1種類のタイプが設定されており、ポケモンは自身のタイプと同じタイプの技を多く覚える傾向にある(ただしソーナンスなど自身のタイプの技をほとんど覚えない例外も存在する)。例えば、ピカチュウなら「でんじは」「10まんボルト」といったでんきタイプの技を中心に覚える。

各技のタイプと技を受けるポケモンのタイプには相性が存在し、組み合わせによっては効果が大きくなったり逆に効果を失ったりもする。でんきタイプの技を例に挙げると、みずタイプとひこうタイプのポケモンには大きな効果を上げるが、くさタイプのポケモンにはあまり効果的でなく、じめんタイプのポケモンには一切通用しない。ただし「みらいよち」「わるあがき」などごく一部の技は相手のタイプに影響を受けずダメージを与える性質を持っている。また本来効果のないタイプに対する攻撃を有効にする技(「みやぶる」「じゅうりょく」など)や特性(「きもったま」)、アイテムもある。

威力が設定されている攻撃用の技の場合、その技のタイプとそれを出すポケモンのタイプが同じ場合、技のダメージは通常の1.5倍になる。

ダメージを与えない技(第四世代以降では「へんかわざ」に分類される)については、原則としてタイプの影響を受けない。たとえばゴーストタイプの技「あやしいひかり」は、ノーマルタイプにもエスパータイプにも等しく有効である。しかし、相手を状態異常にする技では無効タイプには効果がない場合もある(でんきタイプの「でんじは」がじめんタイプに効かないなど)。

ジムリーダーならびに四天王の所有するポケモンは多くの場合、特定の1つのタイプを持つものに偏っている。通常トレーナーでも偏ったタイプを使用する系統が存在する(「からておう」はかくとうタイプ、「サイキッカー」はエスパータイプなど)。

相手の属性・相性を知っていれば攻略が容易になるためポケモンマスターへの登竜門としては適しているが、第一世代からワタル(ドラゴンタイプのポケモンが少数で、プテラなどを使用する)やキクコ(ゴーストタイプの技「あやしいひかり」などを使うゴルバットだけでなく、アーボックも使用する)など、イメージが主体で純粋なタイプ特化ではないケースも多い。作品上、その属性のポケモンの種類が少ないという関係もある。『ダイヤモンド・パール』のオーバはほのおタイプの四天王にも関わらず、ほのおタイプが少なかったが、『プラチナ』では全てほのおタイプで統一された。

左が攻撃側、上が防御側。

タイプ相性表
攻撃を受けるポケモンのタイプ
ノ丨マル ほのお みず でんき くさ こおり エスパ丨 かくとう どく じめん ひこう むし いわ ゴ丨スト ドラゴン あく はがね フェアリ丨
攻撃する技のタイプ
ノーマル ×
ほのお
みず
でんき ×
くさ
こおり
エスパー ×
かくとう ×
どく ×
じめん ×
ひこう
むし
いわ
ゴースト ×
ドラゴン ×
あく
はがね
フェアリー

ダメージにかかる補正は以下の通り。ただし、ポケモン不思議のダンジョンでは相性による補正値が異なる。

本編 不思議のダンジョン
青の救助隊
赤の救助隊
時の探検隊
闇の探検隊
通常の2.0倍 通常の1.5倍 通常の約1.4倍
通常のダメージ 通常のダメージ
通常の0.5倍 通常の0.9倍 通常の約0.7倍
× 無効 通常の0.5倍
  • 作中では「◎」では「こうかはばつぐんだ!」、「△」では「こうかはいまひとつのようだ」、「×」では「(ポケモン名)にはこうかがないみたいだ…」と表記される。
  • 2つのタイプを持つポケモン相手に攻撃技を当てた場合、2つのタイプそれぞれの相性が乗算される。
    • 例1:いわ・はがねタイプのトリデプスがじめんタイプの攻撃技「じしん」を受けた場合、いわタイプもはがねタイプもじめんタイプの攻撃技には2倍のダメージを受けてしまうので、2×2=4となり4倍のダメージ。
    • 例2:いわ・みずタイプのオムスターがじめんタイプの攻撃技を受けた場合、いわタイプにじめんタイプの攻撃技は2倍のダメージで、みずタイプにじめんタイプの攻撃技は1倍(=通常)のダメージなので、2×1=2で2倍のダメージ。
    • 例3:いわ・くさタイプのユレイドルがじめんタイプの攻撃技を受けた場合、いわタイプにじめんタイプの攻撃技は2倍のダメージだが、くさタイプにじめんタイプの攻撃技は0.5倍のダメージなので、2×0.5=1となり1倍(=通常)のダメージ。
      • 第一世代では、この場合に片方のタイプが優先され「こうかは ばつぐんだ!」または「こうかは いまひとつのようだ」と表示される。『金・銀』以降は通常ダメージの場合と同じく何も表示されない。
    • 例4:いわ・ひこうタイプのプテラがじめんタイプの攻撃技を受けた場合、いわタイプにじめんタイプの攻撃技は2倍のダメージだが、ひこうタイプにじめんタイプの攻撃技は0倍のダメージ(=効果がない)なので、2×0=0となり0倍のダメージ(=効果がない)。
    • 例5:くさ・エスパータイプのナッシーがじめんタイプの攻撃技を受けた場合、くさタイプにじめんタイプの攻撃技は0.5倍のダメージで、エスパータイプにじめんタイプの攻撃技は1倍(=通常)のダメージなので、0.5×1=0.5で0.5倍(=1/2)のダメージ。
    • 例6:くさ・むしタイプのパラセクトがじめんタイプの攻撃技を受けた場合、くさタイプもむしタイプもじめんタイプの攻撃技のダメージは0.5倍に抑えるので、0.5×0.5=0.25となり0.25倍(=1/4)のダメージ。
  • はがねタイプとあくタイプは『金・銀』から追加された。第一世代において強いとされていたタイプ(エスパーなど)の弱体化、および弱いとされていたタイプ(かくとうなど)の強化として追加された意味合いが強い。
  • フェアリータイプは『X・Y』から追加された。第五世代まで強いとされていたドラゴンタイプの弱体化、および攻撃面で弱点を突ける相手が少なかったはがねタイプとどくタイプの強化として追加された意味合いが強い。
  • 『X・Y』からはがねタイプのポケモンは、ゴーストとあくタイプの攻撃技を受けた時のダメージが0.5倍(=こうかはいまひとつ)から1倍(=通常)に変更された。
  • 第一世代では以下のように相性が一部異なっていた。
攻撃側 防御側 相性
ゴースト エスパー ×
どく むし
むし どく
こおり ほのお
  • 第一世代では大半の攻略本に書かれていた相性表に誤りがあった。相性表のほかに、ポケモンが覚える技や、技の効果についても共通して間違っている場合が多いことから、メーカーから提供された情報が間違っていたものと思われる。ただし、「エスパータイプのポケモンにはゴーストタイプの技が有効」という話がゲーム中でもアニメでも聞けるのに、実際は有効どころか効果が全く無いことから、本来は攻略本に書かれていたデータが正しく、ゲームのデータ設定を間違えた(一種のバグ)と考えることもできる。上述の相性の変更も、根拠の一つである(ただし、「どく→むし=◎」は攻略本の通り)。
    • 『ポケモンスタジアム』以降の説明書や攻略本では、正しい相性表が書かれている。
    • 第一世代でドラゴンタイプの技はドラゴンタイプによく効くとされていたが、ドラゴン技がダメージ固定技の「りゅうのいかり」しかなく、意味のない設定だった。
    • 相性表の誤りは以下のとおり。
攻撃側 防御側 誤り 実際 備考
みず でんき
こおり ほのお 『金・銀』以降は△
こおり いわ
むし どく 『金・銀』以降は△
ゴースト エスパー × 『金・銀』以降は◎
ゴースト ゴースト

アニメや漫画などの関連作品でもタイプによる有利不利があるものの、本編のゲームではダメージになり得ない技が通じることがある。例えばじめんタイプのポケモンにでんきタイプの技を使用しても効果がある(イワークにピカチュウの電撃が通用する)といった具合である。ただし、じめん・みずタイプであるヌオーにでんきタイプの技が効かない描写など、同作品内でも場合によって相性の適用方法にばらつきがある。カードゲーム不思議のダンジョンもタイプによる無効化が存在しない世界観である。

ダメージ[編集]

ポケモンが技によって攻撃したときに受けるダメージは、攻撃側の「レベル」「こうげき」「とくこう」、防御側の「ぼうぎょ」「とくぼう」、及び上述のタイプなどに依存する。

ポケモンの技は、ぶつり(物理)攻撃ととくしゅ(特殊)攻撃の2つに大別される。物理攻撃では、攻撃側の「こうげき」が高いほどダメージが多く、防御側の「ぼうぎょ」が高いほどダメージが少なくなる。「とくこう」と「とくぼう」は影響しない。逆に特殊攻撃では、「とくこう」と「とくぼう」が同様にダメージに影響し、「こうげき」と「ぼうぎょ」は影響しない(なお、第一世代では攻撃側と防御側の「とくしゅ」がダメージに影響する)。ただし第五世代では、攻撃側の「とくこう」と防御側の「ぼうぎょ」でダメージ計算する技も存在する(その逆はない)。

ある技が物理攻撃であるか特殊攻撃であるかは、GBA版までは以下のように技のタイプによって決められている。

物理攻撃
ノーマル・かくとう・どく・じめん・ひこう・むし・いわ・ゴースト・はがね
特殊攻撃
ほのお・みず・でんき・くさ・こおり・エスパー・ドラゴン・あく・フェアリー

第四世代以降では技ごとに設定されている。例えば「ほのおのパンチ」「かみくだく」などの打撃を伴って攻撃する「直接攻撃」技や、「タネマシンガン」「ゆきなだれ」のような実体のある物で攻撃する技は物理技で、「ヘドロばくだん」「どろかけ」といった固体ではない物で攻撃する技、「はかいこうせん」「きあいだま」などのエネルギーをぶつけて攻撃する技は特殊技といった具合である。なお、「くさむすび」「しぼりとる」「はなびらのまい」という技だけは特殊攻撃でありながら直接攻撃(相手に触れる攻撃)扱いになっている。

ポケモンの状態異常[編集]

ポケモンはバトル中に技を受けるなどすることで、ほかのRPGでの「病気」に似た概念である特殊な状態になることがある。これは状態異常と呼ばれる。

ポケモンの状態異常はバトル中、移動中に関わらず、ステータス画面やバトル画面で確認可能である。状態異常は特定のアイテムや技を使ったり、特性が発動したりすることで回復し、状態異常のない普通の状態に戻る。状態異常は重複せず、既に何らかの状態異常であれば他の状態異常になることはない。バトル終了後も回復しないが、ポケモンセンターなどを利用することで回復することができる。

どく
に侵され、1ターン毎にHPが減っていく状態異常である。どく、はがねタイプのポケモンと特性「めんえき」を持つポケモンはこの状態にならない。『金・銀』のみ技「ダブルニードル」を使用すると、相手がはがねタイプであっても「どく」にすることができる。HPの減少量はポケモンの最大HPの約12%(第一世代では約6%。いずれも端数切り捨て)。ただし特性「ポイズンヒール」を持つポケモンはHPが減少せず、逆に毎ターン最大HPの約12%ずつ回復する。
第四世代までは移動中にも毒の効果を受け、4歩に1度(『ファイアレッド・リーフグリーン』では5歩に1度)HPが1減る。その際HPが0になると「ひんし」になった旨が表示される。第四世代ではひんしにならず、HPの残りが1になった時点で「どく」から回復し、その旨が表示される。
もうどく
技「どくどく」「どくどくのキバ」を受けた場合、あるいは技「どくびし」を2回かけられている状態でポケモンを交代した場合にかかる「どく」の強化版である。基本的に「どく」と同じであるが、ターン毎のHPの減少量が増えていく(最大HPの約6%×経過ターン数。15ターン目以降は増えない)という点のみ異なる。第四世代までは表示自体は「どく」と変わらなかったが、『ブラック・ホワイト』では「どく」とは表示が少し異なる。
『金・銀』まではポケモンを交代すると通常の「どく」状態になった。『ブラック・ホワイト』現在でもバトルが終了すると以後は通常の「どく」状態となる。
まひ
麻痺し、「すばやさ」が25%程度に下がり、さらに25%程度の確率で体がしびれて技が失敗する状態異常である。第四世代では、特性「マジックガード」を持つポケモンは技が繰り出せなくなる効果を受けない。でんきタイプのポケモンと特性「じゅうなん」を持つポケモンはこの状態にならない。ただし、特性「はやあし」を持つポケモンは、「すばやさ」が逆に上昇する(技が繰り出せなくなる効果は残る)。技「きつけ」を受けると通常の2倍のダメージを受けるとともに「まひ」は回復する。
やけど
火傷を負い、「こうげき」が半減し、さらに1ターン毎にHPが減っていく状態異常である。ほのおタイプのポケモンと特性「みずのベール」を持つポケモンはこの状態にならない。ただし、特性「こんじょう」を持つポケモンの場合は「こうげき」が逆に上昇する。HPの減少量は基本的に「どく」と同じだが、特性「たいねつ」を持つポケモンはHPの減少量が軽減される。「どく」と異なり移動中は何も起こらない。
ねむり
眠ってしまい、技が一切使用できなくなってしまう状態異常である。特性「ふみん」「やるき」を持つポケモンはこの状態にならない。ただし、技「いびき」「ねごと」などは「ねむり」状態でも使用することができる。また、技「ゆめくい」のように相手が「ねむり」のときのみ効果のある技や特性もある。
技「めざましビンタ」を受けると通常の2倍のダメージを受けるとともに「ねむり」は回復する。技「さわぐ」を使っている間は戦闘に参加しているすべてのポケモンは「ねむり」にならない(特性「ぼうおん」を持つポケモンを除く)。バトルに数ターン出ていると自然に目を覚まして回復する。
こおり
氷漬けになってしまい、技が一切使用できなくなってしまう状態異常である。こおりタイプのポケモンと特性「マグマのよろい」を持つポケモンはこの状態にならない。ただし、技「かえんぐるま」「せいなるほのお」などは「こおり」状態でも使用することができ、使うと「こおり」は回復する。
相手のほのおタイプの技を受けると「こおり」は回復する。第二世代以降では毎ターン一定の確率で回復するが、第一世代ではこの方法では回復しない。
ひんし
いわゆる戦闘不能のこと。HPが0になると、ポケモンはこの状態になる。厳密には状態異常に含めないとする解釈もある。他の状態異常とは異なり、この状態になるとバトルに参加できず、強制的にモンスターボールに戻される。道具を使って「ひんし」状態から回復しない限り、戦闘に復帰させることはできない。なお、「ひんし」といっても実際は「戦う元気がない」だけの状態であり、例えば移動中に使用できる技(「ひでんわざ」など)は使うことができる。手持ちのポケモンがすべて「ひんし」になると、所持金の一部を失って最後に利用したポケモンセンターからやり直しとなる(通信対戦などを除く)。失う金額は『ファイアレッド・リーフグリーン』『ポケモンXD』と第四世代以降では「(ゲームの進行に応じた8 - 120の定数)×(手持ちの最高レベル)」(8以上12000以下)、それ以外は全所持金の半分である。
その他
「こんらん」(数ターンの間混乱し、自分を攻撃してしまう事がある。その時の「こうげき」の能力値が高いほど、受けるダメージも大きくなる)・「メロメロ」(異性のポケモンが相手だと一定の確率で技が失敗する)・「やどりぎ」(ターンごとにHPを吸収される。くさタイプはこの状態にならない)・「にげられない」(「にげる」や入れ替えができなくなる)などがあるが、厳密には状態異常でなく、いずれも状態異常の欄には表示されない。状態異常ではないので重複することもあり、捕獲成功率にも影響しない。ポケモンが戦闘から離れるだけで回復する。
上記以外では「ひるむ」という状態がある。技「ねこだまし」「ずつき」などを先制で受けると、それらの技の効果により、そのターンのみひるんで技を繰り出せなくなることがある。特性「せいしんりょく」「りんぷん」を持つポケモンはひるまない。
ポケルス
状態異常ではないが、状態異常の欄に表示される(戦闘中は表示されない)。ポケモンに感染する良性のウイルスのようなもので、1度でも感染すると、その後はバトルによるきそポイントの上昇が促進される。バトルの際に非常に低い確率で感染する他、感染したポケモンから他のポケモンに伝染する事もある。数日経てば自然に治癒し、抗体ができる。
第一世代および『ファイアレッド・リーフグリーン』では発生しないが、後者では『ルビー・サファイア』などから持ち込むことが可能である。

道具[編集]

トレーナーがバトル中に使用できる道具は、捕獲に使用するモンスターボール、HPを回復させるきずぐすりや状態異常を治療するなんでもなおしなどの回復アイテム、一時的に能力値をブーストする戦闘用アイテムなどがある。これらは通信対戦においては使用できない。

『金・銀』以降はポケモンに道具を一つだけ持たせることができる。これは一般的なRPGにおける装備と同じもので、あるタイプのわざの威力を高めたりするなどの効果がある。また、きのみを持たせることでバトル中にポケモンがそのきのみを消費してHP回復などの効果が得られるようになる。

ポケモンの特性[編集]

GBA版からは、新たに「とくせい」(以下「特性」と表記)と呼ばれるステータスが追加された。特性によって技の威力が変化したり、攻撃した相手に特定の追加効果を与えたり、特定の技や追加効果を受けなくなったり、技自体が使えなくなったりする。

具体的な特性の内容については、ポケットモンスターの特性一覧を参照。

通信システム[編集]

通信ケーブルワイヤレスアダプタDSワイヤレス通信などを用いて様々な通信プレイが楽しめる事はシリーズの醍醐味の1つである。

シリーズは大きく2つのグループに分けられる。同じグループ内であれば何らかの形で通信プレイが可能だが、別のグループとは直接的にも間接的にも通信は不可能である。

  1. 『赤・緑・青・ピカチュウ』、『金・銀・クリスタル』、『ポケモンスタジアム』シリーズ
  2. 『ルビー・サファイア・エメラルド』、『ファイアレッド・リーフグリーン』、『ダイヤモンド・パール・プラチナ』、『ハートゴールド・ソウルシルバー』、『ブラック・ホワイト』、『ブラック2・ホワイト2』、『ポケモンボックス』『ポケモンコロシアム』『ポケモンXD』『バトルレボリューション』『ポケモン牧場』

通信対戦[編集]

手持ちのポケモンを他のプレイヤーと戦わせる事ができる。基本的なゲームシステムは本編と同じだが、道具の使用はできない。道具を持たせることは可能で、消費などで失われてもバトル終了時にすべて元に戻る。

『金・銀』以降では勝敗数が記録されるが、ここでの勝敗がストーリーに影響することは無い(「トレーナーファンクラブ」の人気具合には影響する)。敗北によるペナルティも無い。

統一されたルールの元、全国でチャンピオンを決定する大会も開催される。また、個人的なオフ会においても人気のある通信プレイである。

通信交換[編集]

手持ちのポケモンを交換することができる。一部のソフト・ポケモンを除き、無条件で交換は可能である。ポケモン図鑑を完成させるためには必須な要素でもある。

シリーズで最初に発売される1組2つのカートリッジをそろえれば、少なくともその地方に存在するポケモンはコンプリートすることが可能。『青』や『エメラルド』などのマイナーチェンジ版は、最初の2バージョン両方が無ければコンプリートできない。

仲間にしたポケモンにはそのプレイヤーと同じ「IDナンバー」が付けられるので、他人からもらったポケモンと区別される。ゲームをあまり進めていない状態(すべての「ジムバッジ」を獲得していない状態)でIDが異なる、つまり他のプレイヤーが捕まえたポケモンを送り込むとそのポケモンは経験値を多くもらえる代わりにレベル次第ではプレイヤーの指示を無視してしまうことがあるといったギミックも存在する。ゲームを進めて「ポケモンジム」をクリアし、ジムバッジを手に入れることで高レベルのポケモンも扱えるようになる。これらはゲーム内のNPCと交換したポケモンや配達員から直接受け取ったポケモンの場合も同様である。

第四世代以降ではプレイヤーの住む現実の地名を登録しておくことが可能で、交換相手が登録していた地名が地球儀「ジオネット」に記録される。なお、この機能は後述のWi-Fiを利用した通信においても有効である。

タイムカプセル[編集]

通信交換の特殊な形態。特定イベント発生以後利用可能になる。『金・銀・クリスタル』から、前作である『赤・緑・青・ピカチュウ』と通信する場合に利用される。

続編である『金・銀・クリスタル』において、過去の世界と通信するという設定になっている。『赤・緑・青・ピカチュウ』に存在しないポケモン、および存在しない技を覚えたポケモンは送れない(このポケモンをひとつ手持ちに含んだだけで『金・銀・クリスタル』側ではじかれる)が、通常通りの通信交換が可能である。

パルパーク[編集]

厳密には通信交換ではないが、タイムカプセルのように他作品との通信手段である。ニンテンドーDSのダブルスロット機能を利用し、第三世代(GBA版)のソフトにいるポケモンを第四世代のソフトに転送するときに使用する。

第四世代のゲーム内に存在する「パルパーク」という施設にGBA版のポケモンを放して、改めて捕まえ直すことで第四世代のソフトに加えることができる。

ゲーム内でも明示されるとおりGBA版に送り戻すことはできない

ポケシフター[編集]

2台のニンテンドーDSを利用し、ダウンロードプレイを活用する形で第四世代のソフトにいるポケモンを第五世代のソフトへ転送するときに使用する。ミニゲームで捕まえ直してから『ブラック・ホワイト』『ブラック2・ホワイト2』で仲間にできるようになる。

パルパークと同様に『ブラック・ホワイト』『ブラック2・ホワイト2』から第四世代に送り戻すことはできない。また道具を持っていくことができず、ポケモンに持たせていても強制的に第四世代側のバッグに戻されてしまう。

なお『ブラック・ホワイト』には「転送マシン」という類似のシステムが存在する。これは映画関連の特別なポケモンを同作へ送るためのもので、エンディング前から利用できる・ミニゲームがないなどの違いがある。やはり送り返せない。

離れたプレイヤーとの通信[編集]

インターネット等を介して行われる特殊な通信である。遠距離のプレーヤー同士でポケモンの通信交換や対戦を行うことができる。

なお、知り合い同士で通信する場合電話メールなどで連絡を取り合えばよいので特別な意思疎通の手段は必要ないが、DS版のニンテンドーWi-Fiコネクションでは互いに登録した知り合い同士の通信ではマイクを使用しての「ボイスチャット」を利用することもできる。

一方、見ず知らずの人と交換・対戦を行う際のプレーヤー間の意思疎通は制限されている。しかしクリスタルでは32文字まで自由に文字入力できるアイテム「メール」をポケモンに持たせ、交換することができた。アルファベットは入力できなかったが、メールアドレスを伝えるプレイヤーも多かった。

クリスタル[編集]

『クリスタル』では、モバイルアダプタGBを使用した通信が可能である。

知り合い同士の交換・対戦
互い携帯電話の番号を登録することで利用できる。通常の通信交換や対戦などと同じ要領で利用できる。電話代対策か、1日当たり10分までという制限がある。サーバーを介さないのでサービスが終了した現在でも利用可能。
見ず知らずの人との交換(ポケモンコミュニケーションセンター)
(現在はサービス終了)欲しいポケモンと提供するポケモンを示して登録すると、条件に合った人との交換を取り持ってくれる。「見つけたポケモン」として登録されたポケモンのみ要求できる。また、メーカーが用意した特別なポケモンのデータをもらうこともできた。
見ず知らずの人との対戦(バトルタワー
(現在はサービス終了)サーバーにあるトレーナー情報をダウンロードして戦えるサービス。サーバーに登録されているトレーナーは以前にこのサービスを利用したプレイヤーであり、間接的に他のプレイヤーとバトルを行うことができる(操作はコンピュータ)。ある程度の成績を収めると自分がサーバーに登録されることもある。レベルの上限が10から100までの10段階のバトルルームが選べた。
ニンテンドーDS版[編集]

第四世代以降ではニンテンドーWi-Fiコネクションを利用して行われる。『クリスタル』同様、知り合い同士及び見知らぬ人との交換・対戦を行えるなどのサービスを行っている。主なサービスは以下の通りである。

知り合い同士の交換・対戦
互いに「ともだちコード」を「ともだちてちょう」に登録することで利用できる。通常の通信交換や対戦などと同じ要領で利用できる。
見ず知らずの人との交換(GTS、グローバルトレードステーション)
『クリスタル』同様欲しいポケモンと提供するポケモンを示して登録すると、条件に合った人との交換を取り持ってくれるというものである。やはり「見つけたポケモン」しか要求できないが、ポケモンを要求した時点でそのポケモンを登録しているプレイヤーが表示され、条件が合えば直ちに交換できる。
『ブラック・ホワイト』『ブラック2・ホワイト2』では「GTSネゴシエーション」があり、互いに交換したいポケモンを見せ合って交換することもできる。
見ず知らずの人との対戦(バトルタワー Wi-Fiバトルルーム/バトルサブウェイ Wi-Fiトレイン)
サーバにあるトレーナー情報をダウンロードして戦えるサービス。『クリスタル』同様だがレベル別の部屋は無くなり、登録できるメッセージの自由度も大幅に減少している。
見ず知らずの人との遊び(Wi-Fiひろば)
『プラチナ』『ハートゴールド・ソウルシルバー』に登場。同じ部屋に最大20人まで入り、ミニゲームなどを楽しむことができる。
ランダムマッチ
『ブラック・ホワイト』『ブラック2・ホワイト2』に登場。「ともだちコード」を登録したプレイヤー同士の通信(対戦のみ)だけでなく、ランダムでマッチングされた相手とリアルタイムで対戦することができる。第四世代では『ポケモンバトルレボリューション』を使用することで、同様の対戦が可能だった。

その他の通信[編集]

作品ごとに存在する特殊な通信プレイを記載する。

ふしぎなおくりもの
『金・銀・クリスタル』においては、ゲームボーイカラー赤外線ポートを利用した通信。お互いランダムにアイテムが手に入る。ポケットピカチュウカラーとの通信も可能。
『ファイアレッド・リーフグリーン』や『エメラルド』においては、ジョイスポットでのキャンペーンに使用した。プレイヤー同士の通信はできない。購入時の時にはこの「ふしぎなおくりもの」は表示されず、フレンドリィショップのアンケートの「あいことば」を入力しない限り使うことが出来ない。またワイヤレスアダプタ非接続時には表示されない。
第四世代以降ではゲーム外イベントで使われるほか、『バトルレボリューション』との通信にも用いる。『ダイヤモンド・パール・プラチナ』でこのモードを出現させるには「あいことば」を入力するか、無線配信が行われている場所でゲームを起動する必要がある。『ハートゴールド・ソウルシルバー』以降では購入時の初期時点で標準装備である。
モバイル/モバイルスタジアム
『クリスタル』に登場。周辺機器「モバイルアダプタGB」を利用して、様々なデータをアップロードダウンロードする事が可能だった。モバイルアダプタGBを接続するまではこの項目が表示されない。
最新のポケモン情報やプレイヤーランキングが表示されたり、特殊な道具を入手できるニュースが月刊で配信された。
公式大会入賞者の使用ポケモンと実際のバトルのデータをダウンロードし、『ポケモンスタジアム金銀』上で挑戦や観戦が可能だった。
ふしぎなできごと
『ルビー・サファイア・エメラルド』に登場。キャンペーンで配布される特殊なデータや、カードe+から読み込まれた新たなトレーナーやアイテムを追加できる(エメラルドではこの方法でのカードe+通信は不可)。
ふしぎなもらいもの
『ファイアレッド・リーフグリーン』と『エメラルド』に登場。カードe+から読み込まれた新たなトレーナーやマップを追加できる。出現には「ふしぎなおくりもの」と同様の手順が必要で、ワイヤレスアダプタ接続時には表示されない。
レコードを混ぜる
『ルビー・サファイア・エメラルド』と第四世代に登場。お互いの冒険の記録の一部を共有する。通信相手の武勇伝や失敗談がゲーム内のテレビで語られたりする。前者ではさらにあらかじめ作っておいた「ひみつきち」が通信相手のマップ上に出現することもある。
お菓子を作る
『ルビー・サファイア・エメラルド』、『ダイヤモンド・パール・プラチナ』に登場。お互いの「きのみ」を持ち寄って「ポロック」や「ポフィン」を作ることができる。
ポケモンコンテスト
『ルビー・サファイア・エメラルド』、『ダイヤモンド・パール・プラチナ』に登場。ポケモンの魅力を競うコンテスト。ポロックやポフィンによって高めたコンディションを披露したり、技を使って攻撃ではなく演技のアピールを行う。
『ダイヤモンド・パール・プラチナ』では集めたアクセサリーで着飾ったり、リズムに合わせてボタンを押すダンス審査も追加された「スーパーコンテスト」となっている。
ミニゲーム
『ファイアレッド・リーフグリーン』『エメラルド』、『プラチナ』に登場。アクションゲームである「ドードリオのきのみどり」「ミニポケモンでジャンプ」「きのみクラッシュ」がある。
ユニオンルーム
『ファイアレッド・リーフグリーン』『エメラルド』および第四世代以降に登場。このモードで遊んでいるプレイヤーが近くにいると彼らが画面内に表示され、簡易対戦や交換を申し込んだりチャットをすることができる。ワイヤレス通信を活用した通信といえる。
第四世代以降では通信交換やレコード混ぜは基本的に全てユニオンルーム内で行う。タッチペンで複数のプレイヤーが1つのキャンバスに「おえかき」することも可能になった。
ぐるぐる交換
『プラチナ』以降の作品に登場。お互いユニオンルームにポケモンのタマゴを持ち寄って、ミニゲームでランダムに交換することができる。
ちかつうろ
『ダイヤモンド・パール・プラチナ』に登場。基本的には1人で遊ぶミニゲームで、ポケモンの化石宝石を発掘したり、それらと交換したグッズを用いて秘密基地を飾ることができる。しかしユニオンルームのようにこのモードで遊んでいるプレイヤーが近くにいると同じ地下通路にそれが秘密基地ごと出現し、化石堀りを協力しあったり道具を交換したり、あるいは秘密基地の旗を取り合ったりすることができる。

他言語版との通信[編集]

ポケットモンスターのビジネスは国際的に展開されており、ゲームもさまざまな言語に翻訳されている。ただし現在のところ日本語以外ではハングル版の『金・銀』および第四世代以降の本編ソフトを除くと欧米の言語のものしか発売されていない。よって中文版などは多数の海賊版が存在する。

『金・銀』以前では他言語版同士の通信は文字コードの問題などで不可能である。強引に行おうとするとデータに異常をきたす恐れがあるとして、公式サイトからも行わないように注意されていた。

『ルビー・サファイア』以降のGBA版同士では、一部制限はあるものの可能であり、説明書などでは明記されていないものの半公認となっている[7]。以下、簡潔に説明する。

  • 対戦・交換・ポロック・コンテスト・ミニゲームは全面的に可能
  • GBA版において、日本語版とそれ以外によるレコード混ぜは『エメラルド』同士のみ可能
  • GBA版ユニオンルームでの通信・カードeの融通・他機種(ニンテンドーゲームキューブなど)版との通信は全面的に不可
  • パルパーク・ポケシフターは言語が同じでなければ出来ないが、同じ世代であればポケモンの交換は可能

DS版では他言語同士の通信がWi-Fiコネクションも含めて全面的に可能である。他国版のプレイヤーが捕まえたポケモンは同じ言語版で交換したポケモンよりもさらに経験値が多めにもらえるなど、積極的な国際交換を促す仕掛けが用意されている[8]。また、『ブラック・ホワイト』『ブラック2・ホワイト2』ではNo.493以前(『ダイヤモンド・パール』以前に発見されている)のポケモンに対応する、発売されている全言語版の図鑑データが収録されている。

サウンドトラック[編集]

タイトル 発売日 ゲーム
ゲームボーイ『ポケモン』のサウンドがまるごと入って、遊べるCD 1997年11月1日 ポケットモンスター 赤・緑
GBA ポケモン ルビー&サファイア ミュージック・スーパーコンプリート 2003年4月26日 ポケットモンスター ルビー・サファイア
GBA ポケモン ファイアレッド・リーフグリーン ミュージック・スーパーコンプリート 2004年5月26日 ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン
ニンテンドーDS ポケモン ダイヤモンド&パール スーパーミュージックコレクション 2006年12月22日 ポケットモンスター ダイヤモンド・パール
ニンテンドーDS ポケモン ハートゴールド&ソウルシルバー ミュージック・スーパーコンプリート 2009年10月28日 ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー
ニンテンドーDS ポケモン ブラック&ホワイト スーパーミュージックコレクション 2010年10月20日 ポケットモンスター ブラック・ホワイト

脚注[編集]

  1. ^ 2005年度 第66期 (2006年3月期) 決算説明会資料” (日本語). 任天堂 (2006年5月26日). 2011年9月26日閲覧。
  2. ^ 2008年度 第69期 (2009年3月期)決算説明会資料” (日本語). 任天堂 (2009年5月8日). 2011年9月26日閲覧。
  3. ^ 任天堂株式会社2011年3月期決算説明会(2011年4月26日開催)参考資料” (日本語). 任天堂 (2011年4月26日). 2011年4月26日閲覧。
  4. ^ 任天堂株式会社2012年3月期決算説明会(2011年7月29日開催)参考資料” (日本語). 任天堂 (2011年7月29日). 2011年8月3日閲覧。
  5. ^ ポケモンの魔力
  6. ^ 『ハートゴールド・ソウルシルバー』には非対応。
  7. ^ 増田部長のめざめるパワー 2004年8月6日
  8. ^ 公式サイトの記事