怪獣
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怪獣(かいじゅう)とは、正体のわからない獣、動物ないしそのような存在のことで、怪物とほぼ同じ意味を持つ。
ファンタジーやSF作品に多く登場する。多くは架空のものであるが、雷や嵐といった自然現象に起源を持つものや、シーサーペントのように海難事故や現象の原因として空想されたものなどがある。
また、ネッシーなど生息が確認されていない未知の生物UMAなども怪獣に含まれることがある。
[編集] 日本の映像作品における怪獣
二義的には、太平洋戦争後の日本において、円谷英二らにより多数制作された「怪獣映画」や、ウルトラシリーズ(類似のテレビ番組を含む)に登場する、巨大で、強力な生物を指す(そのためか恐竜=怪獣という概念も誕生した)。最も代表的な存在はゴジラである。その多くは、近代兵器によって殺傷することが難しく、人類の科学では解明できない特殊能力(例、破壊光線を口から放射する)を持っている。怪獣は、架空の存在ではあるが劇中ではしばしば、太古に存在した生物、あるいは伝承としてのみ伝えられる生物が未開の地域に生息しており、文明の発達によって人間の生活圏がひろがって怪獣の生息する地域と接触した結果、人間社会に現れるという形で描かれる。
これらの映像作品では、「怪獣」「大怪獣」などと称する架空の巨大かつ強暴な生物が大活躍し、その人気により、二義的な意味での「怪獣」の観念が広く受け入れられるところとなった。映像作品における類似のジャンルに「怪人」などもある。
ハリウッド映画など日本以外の国で制作された映像作品では、二義的な意味での怪獣の描写に成功したものは殆どない。その多くは、巨大な恐竜や既知の生物が巨大化したもの(キングコングや巨大なクモなど)として描かれており、二義的な意味での怪獣の概念とは異なる。例えば、トライスターが制作した映画『GODZILLA』に登場するゴジラ(『ゴジラ FINAL WARS』で「ジラ」と言う)は、日本の同種の作品に登場する怪獣ゴジラと同じ名前ではあり、人間よりはるかに巨大で強力ではあるが、最終的にはミサイルなど通常の現用兵器で十分対処可能な生物として描かれている。これは、日本で制作される同種の作品では見られないことである(2008年の映画『クローバーフィールド/HAKAISHA』では、日本的な人知を超えた形態・能力を持つ怪獣の描写が試みられている)。怪獣は英語で言うと「モンスター」"monster"というところであるが、日本で言う「怪獣」は前述のとおり人知を越えた巨大生物として描かれることが多く、イコールではない。
[編集] 参考文献
- 町山智浩編 『(映画宝島 2) 怪獣学・入門!』 宝島社、1992。
- 小林晋一郎 『形態学的怪獣論』 ISBN 4257033649
- 長山靖生 『怪獣はなぜ日本を襲うのか?』 ISBN 4480823514
- 切通理作 『怪獣使いと少年―ウルトラマンの作家たち』 ISBN 4796618384
- 同名書 (ISBN 4796606718) の改訂文庫化。
- 映画秘宝編集部・Studio28編 『あなたの知らない怪獣【秘】大百科』 ISBN 4896917340