エバー航空

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エバー航空
Eva Airways
長榮航空
IATA
BR
ICAO
EVA
コールサイン
Eva
設立 1989年4月7日
ハブ空港 台湾桃園国際空港
焦点空港 高雄国際空港
マイレージサービス 無限萬哩遊(Infinity MileageLands)
会員ラウンジ エバー航空ラウンジ(Evergreen Lounge)
保有機材数 61機
就航地 74都市
親会社 長榮集団
本拠地 中華民国の旗 中華民国台湾)・桃園県蘆竹郷
代表者 林寶水
外部リンク http://www.evaair.com/
長栄航空公司
各種表記
繁体字 長榮航空公司
簡体字 长荣航空公司
拼音 Chángróng Hángkōng Gōngsī
英文 Eva Airways
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エバー航空本社

エバー航空(エバーこうくう、: Eva Airways: 長榮航空公司)は、中華民国台湾)の航空会社である。

概要[編集]

1989年4月7日に、民間航空会社として大手海運会社長栄海運(エバーグリーン・マリン)を中心とする企業グループの長榮集団の手により創立。1991年7月1日に営業を開始した。親会社の名称はエバーグリーンだが、既存のエバーグリーン航空(アメリカ合衆国)との混同を避けるため、「エバー航空 (Eva Airways) 」とした。なお、無線でのコールサインは「イーヴァエア (Eva Air) 」、または「イーヴァ(Eva)」である。(日本空港での英語でのアナウンス時には、イー・ヴィ・エー・エアと発音)

日本路線は、成田国際空港東京国際空港(羽田空港)関西国際空港新千歳空港旭川空港函館空港仙台空港小松空港岡山空港福岡空港那覇空港の10都市・11空港へ乗入れている。また、日本を発着・経由する全便が、全日本空輸 (ANA)との共同運航便となっている[1]

エバー航空は2012年3月29日にスターアライアンスへの加盟が議決され[2][3]2013年6月18日に正式加盟となったが[4]チャイナエアラインスカイチーム加盟表明以前からスカイチーム各社と提携してきたため、エバー航空も同様にスターアライアンス加盟表明以前からスターアライアンスやワンワールド各社と提携する傾向にあった。具体的には、コンチネンタル航空(現・ユナイテッド航空)、全日本空輸、エア・カナダUSエアウェイズ中国国際航空アシアナ航空の各社と、マイレージの提携や共同運航などのサービス面での協力提携を行っている[5]ほか、ブリティッシュ・エアウェイズルフトハンザドイツ航空貨物輸送の協力提携を行っていた。

国内最大のライバル航空会社であるチャイナエアラインが、頻繁に事故を起こしているのとは対照的に、安全面での評価が高い[6][7]

サンリオと提携[編集]

ハローキティチェックインカウンター
(桃園国際空港 第2ターミナル)

航空会社として初めてサンリオと提携[8]し、ハローキティ塗装アメニティを施した「ハローキティジェット」を導入し、2機体制で主に日本路線に使用していた。空港のチェックインカウンターにも客室乗務員姿のハローキティが大きく描かれ、機内では離陸するとキティグッズ(トランプ等)が搭乗記念に配られていた。これらは2008年10月に全ての提携運航を終了した(機体の塗装は2009年3月頃には通常塗装に戻された)。

2011年に就航20周年を記念し、新たに導入されたエアバスA330-300型機の3機を「ハローキティジェット」として、台北/桃園 - 札幌/新千歳線(同年10月31日〜)・台北/桃園 - 福岡線・台北/桃園 - ソウル/仁川線・台北/桃園 - 東京/成田線(3路線は同年内〜)に投入させると発表した[9]。最初の1機目は予定通り同年10月31日から、2機目は同年12月7日の台北/桃園 - 福岡線から、3機目は同年12月24日の台北/桃園 - 札幌/新千歳線でそれぞれ投入開始。

その後の市場で高評価を得ていることから、エアバスA330-200型機の2機を「ハローキティジェット」として、新たに台北/松山 - 東京/羽田線・台北/松山 - 上海/虹橋線の2路線を追加させた[10]。4機目は2012年5月23日に台北/桃園 - 香港[11]、5機目は同年6月22日に台北/桃園 - 東京/成田線でそれぞれ投入開始[12]

更にボーイング777-300ER型機の1機を「ハローキティジェット」として、台北/桃園 - ロサンゼルス線の一部に2013年9月18日から投入開始した[13][14][15]。2014年10月29日からは、台北/桃園 - パリ シャルル・ド・ゴール線にも週4便のうち週2便へ導入される[16]

就航路線[編集]

コードシェア[編集]

エバー航空は下記航空会社とコードシェアを行っている(2013年12月 現在)。

サービス[編集]

エバー航空の機内食
上位の座席クラスの機内食

座席[編集]

  • B747-400
    世界初の4クラス制となっていたが、B777-300ERに導入されている3クラス制へ改修を開始している。
  • B777-300ER
    • プレミアム・ローレルクラス、エリートクラス、エコノミークラス
      • うちプレミアム・ローレルクラスは、2012年6月2日から2013年8月までの計画で、フルフラットシートタイプの「ロイヤル・ローレルクラス」への更新が行なわれる[19]
    • 一部路線:ロイヤル・ローレルクラス、エリートクラス、エコノミークラス
  • A330-200/-300
    • プレミアム・ローレルクラス、エコノミークラス

機内食[編集]

上位の座席クラスでは、ニューヨーク・タイムズにより「世界の10大レストラン」に選出された鼎泰豊点心がメニューにある。他にはオンライン予約でしか味わえない機内食や、ベジタリアンミール・低刺激ミールなどの機内特別食も用意されている。オンライン予約限定メニューは出発の21日前から24時間前まで、機内特別食はごく一部が3日前であるのを除き、出発の24時間前に予約係員まで申し込むと対応できる。

インフィニティ・マイレージランド[編集]

マイレージサービスである。元々は「エバーグリーンクラブ」という名称だったが、2013年6月18日にスターアライアンスへの加盟を機に改称された。TAM航空を除くスターアライアンス各社の他[20]、子会社の立栄航空と提携している。入会は満2歳以上から可能で、12歳までは保護者1人以上と共に入会している必要がある。

保有機材[編集]

ボーイング777-300ER型機
ボーイング747型機
エバー航空カーゴのMD-11F型機
エアバスA330-200型機「ハローキティジェット」(旧塗装)
エアバスA321型機
機材 保有数 発注数 座席数 備考
B PE E
エアバスA321-200 6 12 8 176 184
エアバスA330-200 11 - 24 228 252 B : プレミアムローレル
エアバスA330-300 3 - 30 279 309 B : プレミアムローレル
ボーイング747-400 3 - 36 56 280 372 2016年までに退役予定
B : プレミアムローレル PY:エリート
ボーイング747-400Combi 2 - 28 86 162 276 2016年までに退役予定
PY:エバーグリーン デラックス
ボーイング777-300ER 15 7 38 63 211 312 B : ロイヤルローレル PY : エリート
マクドネル・ダグラスMD-90 7 - 12 122
140
134
152
2015年までに退役予定
貨物機材
ボーイング747-400BDSF 6 - 0 旅客機材を改修
ボーイング747-400F 3 - 0
マクドネル・ダグラスMD-11F 6 - 0
62 19
  • 2014年1月 現在

エバー航空がボーイング 747-400を自社発注した際、ボーイング社から航空機の顧客番号(カスタマーコード)として5Eが与えられており、航空機の形式名は 747-45E、777-35EER などとなる。

特別塗装機[編集]

  • 「ハローキティジェット (マジックスター / アップル / アラウンドザワールド)」 : A330-300
  • 「ハローキティジェット (ハッピーミュージック / スピードパフ)」 : A330-200
  • 「ハローキティジェット (サンリオファミリー ハンド・イン・ハンド)」 : 777-300ER
  • 777-300ER ロゴ : 777-300ER
  • 「スターアライアンス」 : 777-300ER、A321-200
旧塗装機
  • 「ハローキティジェット」 : A330-200
  • 「ハローキティジェット・バージョン2」 : A330-200

航空事故[編集]

2011年4月の時点でエバー航空は、死者や航空機の全損を出す事故は1件も起こしていない[21]

  • 2005年3月28日 : 乗客251名を乗せた2196便 (A330-200型機) は、成田国際空港の近くで乱気流に遭遇した。死者はなく、49名の負傷者が出て病院に搬送された。航空機自体には損害はなかった。空港管制から操縦士に空域悪天情報 (SIGMET) が伝わらなかったためとされるが、ボイスレコーダーなどの記録は残っておらず、原因の詳細は不明のままである。
  • 2008年4月15日 : 901便 (MD-90型機) は、台湾桃園国際空港から離陸時に主脚のタイヤの一つ (右側第4輪)がパンクし、車輪の格納庫の扉が滑走路上に落下した。当該機はタイヤの空気圧異常には気付いていたがそのまま目的地である高雄国際空港に向かい、空港上で2回旋回し、地上の管制塔からの目視によりタイヤの状態を確認し、着陸を決行した。着陸時には更に3つのタイヤがパンクし、滑走路上に火花が飛んだ。乗客36名と乗員6名に負傷者はなかった。当該機は子会社である立栄航空からのウェット・リースであり、機体、操縦士、客室乗務員はいずれも立栄航空所属であった。

脚注[編集]

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  1. ^ 2007年7月1日に開始。開始当初は、エアーニッポン (ANK)との共同運航便だった。
  2. ^ EVA AIR ACCEPTED AS FUTURE STAR ALLIANCE MEMBER Star Alliance、2012年3月29日 (英語)
  3. ^ エバー航空 ニュース スターアライアンスへの加盟を決定 エバー航空日本支社、2012年3月30日 (日本語)
  4. ^ EVA AIR JOINS THE STAR ALLIANCE NETWORK - Star Alliance
  5. ^ スターアライアンス加盟表明まではアメリカン航空カンタス航空などともマイレージ提携を行なっていた
  6. ^ 2007年3月ドイツエアロインターナショナル誌においては、過去16年間 一度も死亡・航空機損失事故を起こしていないとして、最も安全な航空会社のうちの1社と評価されている。
  7. ^ Aviation Safety Network > ASN Aviation Safety Database > Operator index > Operator index for Taiwan 1989年の会社設立以来、エバー航空での死者は皆無であるが、チャイナエアラインでは749名である。
  8. ^ サンリオ台湾との契約だったため、他国で独自にキャラクターを使用することは出来なかった。ブログ記事にかつてそれについて報道されていたことが示されている。
  9. ^ エバー航空 ハローキティジェット(マジックスター)札幌=台北路線に就航 2011年10月31日 エバー航空日本支社
  10. ^ 羽田=台北(松山)路線にハローキティジェット就航
  11. ^ 4機目のハローキティジェット(ハッピーミュージック)が就航
  12. ^ ハローキティジェット(スピードパフ)が成田=台北(桃園)路線に就航
  13. ^ Hello Kitty粉絲大募集! 搶先搭乘長榮航空首架777 Hello Kitty Jet暢遊洛杉磯
  14. ^ 長榮航空首架777-300ER Hello Kitty彩繪機首航洛杉磯
  15. ^ [1]
  16. ^ 日安 巴黎~Hello Kitty彩繪機來囉! 10月29日起長榮航空Hello Kitty彩繪機直飛巴黎
  17. ^ 岡山-台北便 通年運航が決定 冬季の観光客増に期待 産経新聞 2014年4月10日付
  18. ^ 利用者減で採算とれず、台北便が運航休止へ 岡山 msn産経ニュース 2014年7月31日付
  19. ^ [2]長榮航空打造頂級座艙--「皇璽桂冠艙」 六月二日首飛紐約
  20. ^ 重要なお知らせには、「現在、(TAM)ブラジル航空とエバー航空の共同による会員特典はございません。」と記載されている。
  21. ^ Event Rates of Airlines in Asia and Australasia Since 1970”. AirSafe.com (2008年). 2010年3月2日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]