日本貨物航空

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日本貨物航空
NIPPON CARGO AIRLINES CO., LTD.
IATA
KZ
ICAO
NCA
コールサイン
Nippon Cargo
設立日 1978年9月27日
ハブ空港 成田国際空港
保有機材数 8機
就航地 16都市
親会社 日本郵船
本拠地 東京都港区西新橋三丁目23番5号
御成門郵船ビルディング6階
代表者 代表取締役社長 大槻 哲史
外部リンク http://www.nca.aero/
日本貨物航空のボーイング747-400F (JA02KZ)
日本貨物航空株式会社
Nippon Cargo Airlines Co., Ltd.
種類 株式会社
略称 NCA
本社所在地 日本の旗 日本
〒105-0003
東京都港区西新橋三丁目23番5号
設立 1978年(昭和53年)9月27日
業種 空運業
事業内容 貨物定期航空運送事業
代表者 大槻 哲史(代表取締役社長)
資本金 505億7432万5千円
発行済株式総数 普通株式:790,973,000株
第二種優先株式:400,000,000株
売上高 連結:625億7877万1千円
単独:626億9521万9千円
(2010年3月期)
営業利益 連結:△151億2597万0千円
単独:△151億0918万5千円
(2009年3月期)
純利益 連結:△177億3628万5千円
単独:△175億2763万2千円
(2010年3月期)
純資産 連結:△615億1498万5千円
単独:△614億3415万6千円
(2010年3月31日現在)
総資産 連結:634億4114万1千円
単独:635億6126万1千円
(2010年3月31日現在)
従業員数 連結:754名 単独:668名
(2010年3月31日現在)
決算期 3月31日
主要株主 日本郵船(株) 99.97%
外部リンク www.nca.aero
特記事項:財務情報、会社基礎情報はEDINET日本貨物航空より。
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日本貨物航空株式会社(にっぽんかもつこうくう、: Nippon Cargo Airlines Co., Ltd.NCA)は総合物流企業である日本郵船グループの空運部門を担当する、国際線貨物専門航空会社

機材はノーズカーゴドアを持つ大型貨物専用機ボーイング747-400F(ジャンボフレイター)に統一されている。一般航空貨物を輸送する貨物専門航空会社としては世界有数の運航規模を誇る。

目次

[編集] 沿革

  • 1958年 - 海運各社(日本郵船川崎汽船商船三井)による貨物航空会社設立が構想される。
  • 1978年9月27日 - 日本郵船を主導とする海運各社(日本郵船、山下新日本汽船、川崎汽船、商船三井)および全日本空輸 (ANA) 、日本通運の共同出資にて設立[1]。しかし当時国際線運航は、45/47体制により日本航空 (JAL) 1社が独占していたため事業免許が取得できず就航まで長期間を要する。
  • 1983年 - 運輸審議会の答申結果(国際線貨物便の複数社参入支持)を受け、定期航空運送事業免許を取得。海運2社(昭和海運、ジャパンライン)が参加。日本通運は免許取得上の課題(貨物混載事業者の経営参加)により離脱。
  • 1984年12月17日 - 初号機ボーイング747-200F機体記号 JA8167)をボーイング社より受領。同年国際航空運送協会 (IATA) への加盟承認。
  • 1985年
  • 1998年
    • 3月14日 - 日米航空交渉により指定先発(インカンバント)企業へ昇格 (98MOU) 。
    • 日中航空交渉により中華人民共和国政府より本土路線免許取得。関西 - 上海 - 成田線を開設。
  • 2003年 - IATA CARGO2000正会員へ昇格(2001年4月より準会員として加盟)。
  • 2004年 - 香港に現地法人NLV (NCA Logistics Venture) 社を設立、三国間貨物輸送を強化。
  • 2005年
    • 6月15日 - ボーイング747-400F初号機 (JA01KZ) をボーイング社より受領。6月欧州線に投入。
    • 8月5日 - 日本郵船がANA所有の持ち株27.5%を取得し、日本郵船単独経営体制に移行(ANAが共同経営体制より離脱し自社単独による貨物事業展開を選択)[2]
    • 11月 - 次世代主力機ボーイング747-8Fを発注。カーゴルックス航空とともに同型機のローンチカスタマー[3]となる。同時にカーゴルックス社と8F導入に向け提携。
  • 2006年3月 - ボーイング747-400Fにより従来給油のためアンカレジに寄航していた欧州路線の直行を開始。
  • 2007年
    • 1月 - 日本における営業・運送の中核となるNCA Japan社が営業開始。以降世界4極 (Japan, Asia Pacific, Europe, America) における事業体制を構築。
    • 2月 - シンガポールに設立された貨物専門航空会社ジェットエイト (Jett8) 社と戦略的提携。
    • 3月 - ボーイング747-400F/-8F対応型フライトシミュレーターを発注[4]
    • 4月 - 羽田空港第4滑走路の供用を開始する2010年10月以降、羽田空港への深夜・早朝帯(23時 ― 6時)に貨物定期便を就航させることを表明。
    • 6月 - IATA常設委員会であるCargo Committeeメンバー(世界有力12社)に選出。
    • 7月 - ボーイング747-400Fの整備体制を自社にて確立(200FについてはANAへ委託継続)。
    • 10月 - 成田空港内に運航管理部門の拠点となるグローバルオペレーションセンター (GOC) を開設。
  •  2008年
    •  1月 - 成田国際空港整備地区内に整備用ハンガーを建設・着工[5]
    • 3月28日 - 成田 - サンフランシスコ - ロサンゼルス間のKZ152便の運航をもって、ボーイング747-200Fが退役 (JA8181) し、フリートはボーイング747-400Fに統一される[6][7]
    • 4月1日 - 運航業務ならびに整備業務を完全自立化し、航空会社としての自社オペレーション体制が確立される。
    • 4月 - 運航 (i-Sky) ・運送 (i-cargo) ・整備 (i-Macs) 情報システムを新規に構築・運用開始。
    • 6月 - 日本国政府手配による四川大地震救援物資を中華人民共和国成都双流国際空港へチャーター輸送。
  • 2009年
    • 3月29日 - 日本航空とのコードシェア便運航開始[8]
    • 6月 - 成田空港内整備用ハンガーの供用開始。
    • 7月13日 - 羽田空港への就航見送り表明[9]
  • 2010年
    • 3月2日 - 日本航空の航空貨物部門との統合を断念[10]

[編集] 今後の事業計画

  • 2012年夏 - 次世代主力機ボーイング747-8Fを受領予定[11]。この導入を機に同社初の塗装変更が行われる予定である[11]

[編集] 概略

[編集] 保有機材

NCAの機材は以下の航空機で構成される(2009年11月現在)[12]。2012年3月現在、日本籍のボーイング747-400F型を運航しているのは同社のみである。

この型式には社内公募により各機に愛称が付与されている。

JA01KZ - NCA Pleiades(プレアデス
JA02KZ - NCA Progress(プログレス)  
JA03KZ - NCA Phoenix(フェニックス[16]
JA04KZ - NCA Pegasus(ペガサス[17][18]
JA05KZ - NCA Appolo(アポロ
JA06KZ - NCA Antares(アンタレス
JA07KZ - NCA Andromeda(アンドロメダ
JA08KZ - NCA Aries(アリエス[19]

JA03KZ - NCA Phoenixについては、生まれ変わるNCAの象徴として命名(中期経営計画"Phoenix Project"より)。

[編集] 導入予定機材

  • ボーイング747-400F - 残りの二機は以下である。機体番号は予約登録されているが、同社への納入は当初の予定どおりでなく、先送りとなった[20][21]
JA09KZ - NCA Artemis(アルテミス[22][23]、9号機
JA10KZ - NCA Aquarius(アクエリアス[24][25]、10号機

発注していた14機は導入に先立ち、機体記号が予約登録された。カスタマーコードは全て-8KZFである。カーゴルックス航空とともに747-8Fのローンチカスタマー[3]であり、ボーイング社への開発協力を行っている。これらが納入されれば、日本籍を有する初めてのボーイング747-8型(-8KZF)となる。

JA11KZ - JA21KZ, JA23KZ - JA25KZ(1号機 - 14号機、2011年以降に納入予定[26]

なお、JA22KZが欠番となっているのは、同番号で個人所有のグライダーが登録されているためである。

[編集] 退役機材

(注)機体記号後の括弧内数字は導入順。

JA8158(7)

[編集] 路線展開

  • 1985年 - 新東京国際 (NRT) 、サンフランシスコ (SFO) 、ニューヨーク (JFK)
  • 1986年 - 香港 (HKG)
  • 1987年 - シンガポール (SIN)
  • 1988年 - アンカレッジ (ANC) 、アムステルダム (AMS)
  • 1989年 - バンコク (BKK)
  • 1990年 - ソウル (SEL)
  • 1991年 - シカゴ (ORD) 、ロサンゼルス (LAX)
  • 1993年 - ミラノ (MXP)
  • 1994年 - 関西国際(KIX) 、クアラルンプール (KUL) (後に撤退)
  • 1996年 - マニラ (MNL) (後に撤退)
  • 1998年 - ポートランド (PDX) (後に撤退)、上海 (PVG) 、ロンドン (STN) (後に撤退)
  • 2000年 - フランクフルト (FRA) (後に撤退)
  • 2005年 - 中部国際 (NGO) (後に撤退)
  • 2007年 - 北京 (PEK) (後に撤退)
  • 2011年 - 台北 (TPE)[30]

[編集] アライアンスパートナー

[編集] 日本郵船と航空事業

戦前、日本郵船は客船による旅客運送事業を主力事業のひとつとしていたが、同時に当時揺籃期であった航空事業に対しても積極的な参加を図っていた。例として、日本郵船は1938年に設立された国策航空会社である大日本航空(1945年、敗戦による航空禁止命令により解散)の主要株主であった。なお同社の初代取締役会長として当時日本郵船社長であった大谷登が就任している。大日本航空の定期航空路は東アジア主要都市をカバーしており、客船航路と相互補完的な関係を持っていた。

戦後、日本郵船においてはスピードに優る航空輸送に顧客を奪われた客船事業に代わり、貨物船による貨物輸送事業が主力となった。しかし貨物船事業においてもスピードに優る航空貨物輸送に収益性の高い貨物が徐々に移行するという事態が生じ、同社が貨物専門航空会社設立を進める要因となった。

上記のように、歴史的に日本郵船は航空事業参入への意欲が非常に高く、最終的にNCAの経営権をANAより取得した背景のひとつとして考えられる。

[編集] 航空事故

1985年就航以来、事故による損失機はない。

  • 航空事故認定 1件
    2003年10月22日:成田国際空港にて離陸時機体尾部を滑走路に接触させ引き返す(KZ062便 JA8191 事故調査委員会による調査・報告完了)。

[編集] その他

  • 2008年1月の業界誌において、「日本航空の貨物事業部門と提携を行うため調整をしている」と報道されたが、日本貨物航空はこの報道を「事実と異なる」として強く否定した[31]。しかしその1年後の2009年1月、両社はコードシェア提携を合意し、2009年3月29日よりコードシェア貨物便の運航が開始された[32]
  • 2010年12月、ボーイング747の退役を進めている日本航空の代わりに、航空自衛隊が所有する日本国政府専用機の運航免許取得業務を受託した[33]

[編集] 注釈

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  1. ^ 設立より2005年までは全日本空輸グループの貨物航空会社でもあり(全日本空輸の出資比率27.5%)、同比率で日本郵船も筆頭株主であったため共同経営体制となっていた。
  2. ^ 正確には議決権を持つ全日本空輸の子会社の株式を取得し、持ち株比率を50%以上にして日本郵船の連結子会社とした。
  3. ^ a b 日本貨物航空側の都合により、納入を延期することになった。これにより、この権限はキャセイパシフィック航空に譲ることとなった。
  4. ^ NCA 世界初のB747-8F対応型フライトシミュレーターを発注 (PDF) - 日本貨物航空 2007年3月26日
  5. ^ 『NCA 整備用ハンガー(格納庫)着工』自立化に向け、2009年5月供用開始の予定 - 日本貨物航空 2008年1月21日
  6. ^ この退役により同社の保有機から航空機関士が必要とされる3人乗務機が消滅した。
  7. ^ ボーイング747-200型最後の製造機体を運航していた(機体記号 JA8194 2007年1月退役)。
  8. ^ JALプレスリリース2009年2月12日 (PDF)
  9. ^ 『東京国際空港(羽田空港)への就航について』 - 日本貨物航空・プレスリリース 2009年7月13日付
  10. ^ 日航・日本郵船、航空貨物の統合断念を発表 - asahi.com朝日新聞社)2010年3月2日
  11. ^ a b 月刊エアライン』2012年4月号、p18、イカロス出版
  12. ^ 2013年度には2008年時点の発注機が完納する予定で、ボーイング747-400F10機とボーイング747-8F14機の24機体制となる。これらは全てノーズカーゴドアを有する純貨物型となる。
  13. ^ ボーイング社の協力を得て747-400Fの10号機(JA10KZ)受領を2009年3月までに早め、2008年度中に同型機の導入を完了することとした。
  14. ^ ボーイング747-400F(純貨物型)4機を確定発注し、将来的に同機種は10機体制となる予定。
  15. ^ 当初契約していたボーイング747-400BCF(改造機)4機はキャンセルされ400Fへ切り替えられた。
  16. ^ なお、JA02KZまでは、ANAを通して発注・受領した機体や、元ANAの旅客型だった機体を貨物機に改修し、NCAに移管した機体であったため、ボーイング社製航空機の顧客番号(カスタマーコード)は、ANAのコードである81の機体となっており、航空機の型式名は747-481F, 747-281F, 747-281 (SF), 747SR-81 (F) となっていたが、ANAの共同経営体制離脱以降に発注し、2006年に引き渡されたJA03KZ以降は、初めて直接ボーイングに発注し、直接受領することになったため、ボーイング社から新たに顧客番号(カスタマーコード)としてIATA航空会社コードと同じKZが与えられ、今後の型式番号は747-4KZFなどになる。
  17. ^ 2009年5月8日より、NCA初の特別塗装「NCA グリーンフレイター(Green Freighter)」として就航。
  18. ^ 「NCAグリーンフレイター」の運航開始 - 日本貨物航空 2009年5月1日
  19. ^ ANA(機体番号 JA783A)・JAL(機体番号 JA738J)のボーイング777-300ERとともにボーイング史上初の日本主要航空会社3社向けの新造機同日デリバリーとなった。
  20. ^ ベルギーブリュッセルを拠点とする航空貨物運送会社Cargo B Airlinesがリースしていた。しかし、2009年7月に経営破綻したため、その後2機とも砂漠にてストアされている。
  21. ^ NCA フェニックス プロジェクト “デクラレーション・オブ゙・エボリューション” (PDF) - 日本貨物航空
  22. ^ この型番はボーイング747-400ERF となる。
  23. ^ 2012年現在、エアブリッジ・カーゴでVQ-BHEとして使用されている。
  24. ^ この型番はボーイング747-400Fの最終生産機である。
  25. ^ この機体は、Cargo B AirlinesのOO-CBDとしてリースされていた。
  26. ^ 同社の事業計画に変更があったため、2010年10月時点では納入日程は未定。
  27. ^ ANAが導入した旅客型のボーイング747-200B型機を改修した機体である。
  28. ^ 1989年ブリティッシュ・エアウェイズ(旧ブリティッシュ・カレドニアン航空)から購入した機体(元G-CITB)だが、元をただせばロイヤルヨルダン航空が導入したもの(元JY-AFS。1981年製造、1987年売却)なのでモデルネームは-2D3Bである。また、この機体はANA保有のボーイング747で唯一、アッパーデッキへの階段が螺旋状だった。
  29. ^ ANAが導入した旅客型のボーイング747-100SR型機を改修した機体である。
  30. ^ NCA、成田 - 台北線を開設 - 日本貨物航空 2011年1月31日
  31. ^ 日本航空との提携についての誤報道に関して - 日本貨物航空 2008年1月29日
  32. ^ 日本貨物航空 (NCA) と日本航空 (JAL) 、コードシェア便の運航を開始 - 日本貨物航空 2009年3月31日
  33. ^ 2010年12月8日 日本経済新聞

[編集] 外部リンク

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