プレイアデス

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プレイアデス。Elihu Vedder による絵画。1885年。

プレイアデスギリシア語: Πλειάδες; 英語: Pleiades)とは、ティーターン族のアトラースと、海のニュムペーであるプレーイオネーΠληιόνη; Pleione、後にはΠλειόνη)との間の7人娘であり、キュレーネー山(希:Κυλλήνη; Cyllene)で生まれた。 カリュプソーヒュアースヒュアデスヘスペリデスとは姉妹に当たる。

プレイアデス姉妹は女神アルテミスの侍女であり、ヒュアデスの7人姉妹と共に、幼いディオニューソスの乳母兼教師を務め、アトランティデス(Atlantides)、ドドニデス(Dodonides)、ニシアデス(Nysiades)と呼ばれた。

プレイアデスという名前の起源については、いくつかの説がある。 かつては、彼女らの母プレーイオネーから来たものと考えられていた。しかしプレイアデスの名は、むしろ「πλεîν(出航)」から来たものと思われる。なぜなら、プレイアデス星団地中海で見られるのは夏の夜、5月の中旬から11月の初めにかけてであり、これは古代においては航海の時期に当たるからである。 この起源は、ウェルギリウス(『農耕詩』1.136-138)を初め、古代文明諸国で認められていた。

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目次

[編集] 七姉妹

ゼウスポセイドーンアレースなど、オリンポスの重要な男性神の幾人かは、魅力的な七姉妹と関係を持った。これらの結果として子どもが生まれている。

  1. マイア(Μαια; Maia)…プレイアデス七姉妹の長女。ゼウスの子ヘルメースを生んだ[1]
  2. エーレクトラー(Ηλεκτρα; Electra)…ゼウスとの間に、ダルダノスイーアシオーンを生んだ[2]
  3. ターユゲテー(Ταυγετη; Taygete)…ゼウスの子ラケダイモーンを生んだ[3]
  4. アルキュオネー(Αλκυονη; Alcyone)…ポセイドーンの子ヒュリエウスを生んだ[4]
  5. ケライノー(Κελαινω; Celaeno)…ポセイドーンとの間にリュコス[5]エウリュピュロスを生んだ。
  6. アステロペー(Αστεροπη; Asterope)またはステロペー(Στεροπη; Sterope)…アレースの子オイノマオスを生んだ[6]
  7. メロペー(Μεροπη; Merope)…プレイアデス七姉妹の末妹。神話によれば、彼女はシーシュポスと結婚し、不死性を失って死んだ。シーシュポスとの間に何人かの息子を生んだ[7]

プレイアデス七姉妹のうち、メロペーを除いた全員が神と交わっている。

[編集] 神話

七姉妹の名を戴く、プレアデス星団ことM45。

プレイアデスに関する神話のうち、最も印象深いものの1つが『カタステリスモイ』などによる、彼女ら姉妹が星になる物語である。

アトラースが天を背負う役目を負わされた後、オーリーオーンがプレイアデス全員を追いかけ回すようになった。ゼウスは彼女らを初めはハトに、ついでその父を慰められるようプレイアデスを星に変えた。オリオン座はいまだプレイアデス星団を追って夜空を回っているという。

物語にはいくつかのバージョンがあり、七姉妹全員が死に至ったのは、父アトラースの運命と姉妹ヒュアデスの喪失を嘆くあまりだという。そこで最高神ゼウスが、姉妹を空に置いて不死性を与え、彼女ら7つの星はプレイアデス星団として知られるようになった。

プレイアデス星団は6つの星だけが明るく輝くが、7つめの星メロペーは、人間と交わったことを永劫に恥じてぼんやりと輝くのだとも、輝きの鈍い星はダルダノスの死を悼むエーレクトラーであるともいう[8]。また別の神話ではアステロペーであるともいう。

古代ギリシア詩人ヘーシオドスは叙事詩『仕事と日』の中で幾度か、プレイアデスに言及している。 プレイアデスは主に冬の星であり、古代の農業暦において非常に大きな役割を果たす。 以下にヘーシオドスの言葉を挙げる:

そしてもし嵐の海を渡ろうという望みが汝を捕らえたとしても
プレイアデスが強大なオーリーオーンを避け
深い霧の奥に潜り
激しい風が荒れ狂うなら
汝の船を暗紅色の海に出してはならぬ
しかし我が言のとおり忘れずに地を耕すのだ

プレイアデス星団が「オーリーオーンを避け深い霧の奥に潜」って西にある時期、春の夕方早くは、一年で「地を耕す」のにちょうどよい時間になる。

[編集] 脚注

  1. ^ アポロドーロス、3巻10・2。
  2. ^ アポロドーロス、3巻12・1。
  3. ^ アポロドーロス、3巻10・3。
  4. ^ アポロドーロス、3巻10・1。
  5. ^ アポロドーロス、3巻10・1。
  6. ^ ヒュギーヌス、84。
  7. ^ アポロドーロス、1巻9・3。パウサニアス、2巻4・3。
  8. ^ ヒュギーヌス、192。

[編集] 関連項目

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