鈴木杏

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すずき あん
鈴木 杏
鈴木 杏
芸術選奨贈呈式にて(2021年)
本名 鈴木 杏
生年月日 (1987-04-27) 1987年4月27日(37歳)
出生地 日本の旗 日本東京都世田谷区
身長 163 cm
血液型 B型
職業 女優
ジャンル 映画テレビドラマCM
活動期間 1995年 -
公式サイト フォスタープラス
主な作品
テレビドラマ
青い鳥
六番目の小夜子
神様のいたずら
Stand Up!!
がんばっていきまっしょい
遥かなる絆
花燃ゆ
映画
リターナー
花とアリス
頭文字D THE MOVIE
吉祥天女
椿三十郎
軽蔑
 
受賞
日本アカデミー賞
その他の賞
ゴールデンアロー賞
第38回 映画新人賞
高崎映画祭
最優秀主演女優賞
2012年軽蔑
TAMA映画祭
最優秀作品賞

2013年さよなら渓谷
芸術選奨
文部科学大臣新人賞
2020年『殺意 ストリップショウ』
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鈴木 杏(すずき あん、1987年4月27日 - )は、日本女優、元子役。本名同じ。愛称はあんこネロ東京都世田谷区出身。フォスタープラス所属。

来歴

小学生の頃から子役として芸能活動をしており、同年代の芸能人に比べると比較的芸歴は長い。蜷川幸雄演出作品にも数多く起用されるなど、実力派の女優として知られている。一般には、ローソン大塚製薬の「ポカリスエット」のCMで、注目されるようになった。

1996年7月、『金田一少年の事件簿(第2シーズン)』で都築瑞穂役ドラマデビュー。翌年、ドラマ『青い鳥』に出演し注目を浴びる。

2003年蒼井優とW主演を務めた『花とアリス』がネット配信された後、話題を呼び2004年に劇場公開される。2005年7月、『がんばっていきまっしょい』にて再び注目を集める。

2006年堀越高等学校卒業、和光大学現代人間学部に進学。

2009年12月14日鳩山由紀夫主催の、習近平歓迎晩餐会に出席。公式ブログの中で、招待されたことへの驚きを綴っている。

2015年5月17日より、NHK大河ドラマ花燃ゆ』で広末涼子の代役として辰路役を演じる。

2021年2月9日、第28回読売演劇大賞にて大賞および最優秀女優賞を受賞[1]

人物

  • アメリカのクオーター(母方の祖父がアメリカ人である)。7歳年下の妹がいる。
  • 小学校低学年時からメガネを使用しているほど近視のため、普段はコンタクトレンズを装用している。
  • 自身のブログで自分のことを「ネロ」と呼ぶときがある。「杏」を上下に分解して
  • 好きであり、尊敬している著名人は大竹しのぶ松たか子[2]。大竹とは舞台『奇跡の人』、松とは舞台『SISTERS』で共演している。2011年6月2日の日本テレビの『PON!』で、「鳥居みゆきに非常にはまっている」と語っている。
  • 鈴木杏樹の芸名の由来は、鈴木杏からだという東京スポーツの記事がでたことがある。これを根拠に、2人は親戚であるとされていたが、本人自らこれを否定した[3]

交友関係

  • 長澤まさみと仲が良い。高校で出会い、3年間ずっと同じクラスだった。長澤は「永遠の親友」と語っている。
  • 沢尻エリカとは互いに10代の頃から仲が良く、沢尻の活動休止後の復帰映画「ヘルタースケルター」では友情出演をしている。
  • 山口紗弥加とは、お互い「あんこ」、「カロメちゃん」と呼び合う仲。
  • 松田美由紀一家と家族ぐるみの付き合いで、松田龍平松田翔太の妹・松田ゆう姫と仲が良い。翔太とゆう姫が夕飯のおかずを巡る兄妹げんかでゆう姫が病院へと搬送される騒動が起きた際に偶然同席していた。
  • Dream Ayaとも仲が良い。東京出身の鈴木が、時に関西弁を発するのはAyaの影響とのこと。
  • 中村中と仲がよく、週に何回も会う仲である[4]

出演

太字は主演・ヒロイン作品

テレビドラマ

映画

テレビアニメ

劇場アニメ

舞台

プロモーションビデオ

  • Baby Boo 「一歩ずつの勇気」(2005年)

テレビ番組

CM

ラジオ

ラジオドラマ

  • 青春アドベンチャー 「神南のママ備忘録メモワール」(2010年12月20日 - 23日、NHK-FM[37]
  • 青春アドベンチャー 「1985年のクラッシュギャルズ」(2013年1月7日 - 18日、NHK-FM) - 長与千種[38]
  • FMシアター 「大工」(2018年7月28日、NHK-FM)[39]

ドキュメンタリー

  • シェークスピア紀行 蜷川幸雄ヨーロッパ旅(2006年1月2日、TBS)
  • エプソンスペシャル 地球の歩き方〜迷宮の王国モロッコ(2008年1月13日、朝日放送
  • ドキュメント72時間(NHK) - ナレーション
    • 東北自動車 あだたらサービスエリア(2012年7月3日)
    • “縁結び列車”に乗って(2013年12月13日)
    • 260人の巨大シェアハウス(2014年1月17日)
    • 激闘!起業家コンテスト(2014年1月24日)
    • 東京・新橋 年の瀬の洋菓子店で(2022年1月28日)ほか

書籍

著書

写真集

ポスター

受賞歴

1997年
2001年
2002年
2003年
2009年
  • 第47回ギャラクシー賞 奨励賞(『派遣のオスカル〜「少女漫画」に愛をこめて』、『白旗の少女』)
2012年
2016年
  • 第24回読売演劇大賞 最優秀女優賞(『イニシュマン島のビリー』、『母と惑星について、および自転する女たちの記録』)[41][42]
2020年
  • 第55回紀伊国屋演劇賞 個人賞(『殺意 ストリップショウ』、『真夏の夜の夢』の演技)[43]
  • 第28回読売演劇大賞 大賞・最優秀女優賞(『殺意 ストリップショウ』、『真夏の夜の夢』の演技)[1]
  • 第71回芸術選奨新人賞 演劇部門(『殺意 ストリップショウ』ほかの演技)[44]

脚注

注釈

  1. ^ CM終了後もバス車体等の看板広告は2019年時点で継続中。
  2. ^ 舞台公演などで休演の場合、にしおかすみこが代役を担当(2011年4月より1年間、にしおかが後任を務めた)。

出典

  1. ^ a b “第28回読売演劇大賞…受賞作・受賞者紹介”. 読売新聞オンライン (読売新聞). (2021年2月9日). https://www.yomiuri.co.jp/culture/20210208-OYT8T50064/ 2021年2月9日閲覧。 
  2. ^ 鈴木杏『花とアリス』独占インタビュー”. シネマトゥデイ (2004年3月22日). 2020年12月18日閲覧。
  3. ^ 鈴木 杏 [@Anne_Suzuki] (2010年7月31日). "親戚じゃありませ~ん!RT @bon718 @Anne_Suzuki 始めまして、鈴木杏樹さんとは遠い親戚とは知らなかった・・・・". X(旧Twitter)より2020年12月18日閲覧
  4. ^ 質問に答えます。”. 鈴木杏オフィシャルブログ「たゆたう、と。」 (2008年10月23日). 2020年12月18日閲覧。
  5. ^ "【花燃ゆ】鈴木杏、大河ドラマ初出演 主人公の夫の愛妾役「演じきりたい」". ORICON NEWS. oricon ME. 2015年3月16日. 2023年11月27日閲覧
  6. ^ "どうする家康:鈴木杏が浅井三姉妹の次女・初役で出演 松本潤と17年ぶり3度目の共演「本当に頼もしさしかないです」". MANTANWEB(まんたんウェブ). MANTAN. 2023年11月27日. 2023年11月27日閲覧
  7. ^ 竜星涼主演『家ついて』第1話~第7話ゲスト発表 研ナオコ、川島海荷、剛力彩芽ら”. ORICON NEWS. oricon ME (2021年7月28日). 2022年1月30日閲覧。
  8. ^ "柄本佑:平野啓一郎「空白を満たしなさい」ドラマ化で主演 鈴木杏、阿部サダヲ共演のヒューマンサスペンス". MANTAN WEB. 株式会社MANTAN. 11 March 2022. 2022年3月11日閲覧
  9. ^ "BSプレミアムドラマ「拾われた男 Lost Man Found」追加出演者一挙発表!". ドラマ情報. 日本放送協会. 19 May 2022. 2022年5月19日閲覧
  10. ^ “藤子・F・不二雄のSF短編10作品をドラマ化、キャストに金子大地、堀田真由ら”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2022年12月9日). https://natalie.mu/eiga/news/504404 2022年12月10日閲覧。 
  11. ^ “『ああ、ラブホテル』に堀田真由×井之脇海、磯村勇斗×三浦透子、荒川良々×木竜麻生ら出演”. リアルサウンド映画部 (blueprint). (2023年3月22日). https://realsound.jp/movie/2023/03/post-1286471.html 2023年3月22日閲覧。 
  12. ^ “『大奥 Season2』平賀源内役は鈴木杏に 「その命を、魂を、大切に、演じたいです」”. リアルサウンド映画部 (blueprint). (2023年3月14日). https://realsound.jp/movie/2023/03/post-1280741.html 2023年3月15日閲覧。 
  13. ^ “ドラマ「大奥」Season2の放送開始日は10月3日、主題歌はAimerの「白色蜉蝣」”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2023年8月29日). https://natalie.mu/eiga/news/538759 2023年8月29日閲覧。 
  14. ^ “鈴木杏がバブル最盛期にタイムスリップ!静岡・袋井花火大会描く「明日にかける橋」に主演”. 映画.com (株式会社エイガ・ドット・コム). (2017年7月19日). http://eiga.com/news/20170719/4/ 2017年7月19日閲覧。 
  15. ^ "鈴木杏×遠藤雄弥「ジュブナイル」から22年越しの再共演! 「ゴーストブック おばけずかん」城桧吏の両親役". 映画.com. カカクコム. 22 June 2022. 2022年6月22日閲覧
  16. ^ セレビィ 時を超えた遭遇(映画)”. WEBザテレビジョン. KADOKAWA. 2023年9月2日閲覧。
  17. ^ STEAM BOY”. メディア芸術データベース. 2018年3月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月17日閲覧。
  18. ^ 『花とアリス』蒼井優&鈴木杏&岩井俊二監督、久々の揃い踏みに感慨!”. cinemacafe.net (2015年2月12日). 2023年9月2日閲覧。
  19. ^ シス・カンパニー公演 トップ・ガールズ”. SIS company. 2021年8月23日閲覧。
  20. ^ シス・カンパニー公演 朗読『宮沢賢治が伝えること』”. SIS company. 2021年8月23日閲覧。
  21. ^ “生命がけで人間の尊厳を問う・池内博之、鈴木杏ら白熱のパワープレイ”. ウレぴあ総研 (ぴあ株式会社). (2012年10月25日). http://ure.pia.co.jp/articles/-/10181 2017年2月10日閲覧。 
  22. ^ マシーン日記”. 東京芸術劇場. 2017年2月10日閲覧。
  23. ^ マーティン・マクドナー作『イニシュマン島のビリー』が、森新太郎演出×古川雄輝主演で上演”. シアターガイド (2015年10月20日). 2015年10月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年10月22日閲覧。
  24. ^ “斉藤由貴“鬼母”役で新境地「母と惑星…」一時休館パルコ劇場に恩返し”. スポニチアネックス. (2016年7月4日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2016/07/04/kiji/K20160704012883800.html 2016年7月4日閲覧。 
  25. ^ “田中千禾夫×小川絵梨子「マリアの首」に鈴木杏、伊勢佳世、峯村リエ”. ステージナタリー (ナターシャ). (2016年8月29日). https://natalie.mu/stage/news/199833 2017年2月10日閲覧。 
  26. ^ “栗山民也演出「トロイ戦争は起こらない」に鈴木亮平、一路真輝、鈴木杏、谷田歩”. ステージナタリー. (2017年5月31日). https://natalie.mu/stage/news/234821 2017年5月31日閲覧。 
  27. ^ “鈴木杏「蜷川さんからの宿題をやるつもり」…故人が望んだ“欲望のステラ”で舞台に”. スポーツ報知 (報知新聞社). (2017年5月7日). オリジナルの2017年5月7日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170507002501/http://www.hochi.co.jp/entertainment/20170507-OHT1T50026.html 2017年5月7日閲覧。 
  28. ^ “KERA・MAPの“神のみぞ知る”新作「修道女たち」に鈴木杏、緒川たまきら”. ステージナタリー (ナターシャ). (2018年7月2日). https://natalie.mu/stage/news/289245 2020年12月18日閲覧。 
  29. ^ “「KERA CROSS」第1弾は鈴木裕美演出「フローズン・ビーチ」出演に鈴木杏ほか”. ステージナタリー (ナターシャ). (2019年1月29日). https://natalie.mu/stage/news/317800 2020年12月18日閲覧。 
  30. ^ “生田絵梨花ら出演、松尾スズキ作「キレイ―神様と待ち合わせした女―」がWOWOWで”. ステージナタリー (ナターシャ). (2020年2月2日). https://natalie.mu/stage/news/365444 2020年12月18日閲覧。 
  31. ^ “鈴木杏:一人芝居「殺意 ストリップショウ」開幕 強烈な情念秘めたショーダンサーに! 舞台写真一挙公開”. まんたんウェブ (株式会社MANTAN). (2020年7月13日). https://mantan-web.jp/article/20200713dog00m200018000c.html 2020年12月18日閲覧。 
  32. ^ “プルカレーテ演出の“野田版”「真夏の夜の夢」開幕、鈴木杏「劇場で一身に浴びて」”. ステージナタリー (ナターシャ). (2020年10月15日). https://natalie.mu/stage/news/400788 2020年12月18日閲覧。 
  33. ^ 新国立劇場の演劇 [@nntt_engeki] (2020年1月8日). "【キネマの天地】井上ひさし×小川絵梨子 殺人事件をめぐる井上流推理喜劇🔪 作:井上ひさし  演出:小川絵梨子 出演 高橋惠子 鈴木 杏 趣里 那須佐代子 佐藤 誓 章平 千葉哲也 t.co/CytryoYg8R 新国立劇場ではおなじみの井上ひさし作品に小川監督が挑戦します!". X(旧Twitter)より2020年12月18日閲覧
  34. ^ 坂本昌行・長野里美・鈴木杏がヒューマンサスペンスに挑む、栗山民也演出「凍える」”. ステージナタリー. ナターシャ (2022年6月23日). 2022年6月23日閲覧。
  35. ^ “上村聡史演出のフルオーディション公演「エンジェルス・イン・アメリカ」出演者決定”. ステージナタリー (ナターシャ). (2022年2月7日). https://natalie.mu/stage/news/464626 2022年3月26日閲覧。 
  36. ^ “KERA CROSSラストは新作「骨と軽蔑」出演は宮沢りえ・鈴木杏ら7名の女優たち”. ステージナタリー (ナターシャ). (2023年9月28日). https://natalie.mu/stage/news/542727 2023年9月28日閲覧。 
  37. ^ NHK オーディオドラマ過去作品アーカイブ / 青春アドベンチャー 「神南の母(ママ)の備忘録(メモワール)」(初回放送:2010年12月20日-23日)”. 日本放送協会. 2023年3月15日閲覧。
  38. ^ NHK オーディオドラマ過去作品アーカイブ / 青春アドベンチャー「1985年のクラッシュギャルズ」(初回放送:2013年1月7日 - 18日)”. NHK 日本放送協会. 2023年3月15日閲覧。
  39. ^ 大工”. NHKオーディオドラマ. 2021年4月23日閲覧。
  40. ^ “高崎映画祭最優秀作品賞「サウダーヂ」、最優秀主演女優賞に鈴木杏さん”. 高崎前橋経済新聞. (2012年1月11日). https://takasaki.keizai.biz/headline/1612/ 2021年2月3日閲覧。 
  41. ^ “第24回読売演劇大賞、大賞に堀尾幸男氏”. YOMIURI ONLINE (読売新聞社). (2017年2月4日). オリジナルの2017年2月4日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170204040329/http://www.yomiuri.co.jp/culture/20170203-OYT1T50115.html 2017年2月4日閲覧。 
  42. ^ “読売演劇大賞:大賞に堀尾幸男さん”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2017年2月4日). https://mainichi.jp/articles/20170204/k00/00m/040/146000c 2017年2月4日閲覧。 
  43. ^ “紀伊国屋演劇賞、岡本健一さんらに個人賞 団体賞は該当なし”. SANSPO.COM (産経デジタル). (2020年12月18日). https://www.sanspo.com/article/20201218-ZZOT4BHPC5JXTBACGULTCMJXBM/ 2020年12月18日閲覧。 
  44. ^ 令和2年度(第71回)芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞の決定について | 文化庁”. www.bunka.go.jp. 2021年3月3日閲覧。

外部リンク