ピーターラビット

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ピーターラビットPeter Rabbit)は、ビアトリクス・ポター児童書に登場する主役キャラクターである、明るい青のコートを着用しているウサギ。モデルになっているのは「ネザーランド・ドワーフ」という種類である。 シリーズ作品の総称ともなっている。ピーターうさぎとする翻訳もある。

目次

[編集] 概説

1893年9月4日にビアトリクス・ポターが友人の息子に宛てた絵手紙が原型である(同日がピーターラビットの誕生日とされる)。1902年には初の本「The Tale of Peter Rabbit(邦題:ピーターラビットのおはなし ピーターうさぎ、ピーターうさぎのぼうけん)」が出版される。

ピーターラビットシリーズの累計発行部数は全世界で1億5000万部[1]を超え、日本の福音館書店版は1200万部[2]が発行されている。また第1作の「ピーターラビットのおはなし」の発行部数は全世界で4500万部[3]を超える。

日本では福音館書店版での「ピーターラビット」という表記が最も一般的なものとなっているが、日本以外の多くの国ではPeter Rabbitを各国の言語に翻訳したタイトルで出版されている。日本でも「ピーターうさぎ」というタイトルの翻訳も存在する(詳しくは後述)。

1980年から1990年代までキユーピーマヨネーズ[4]がCMのイメージキャラクターに起用したのを切っ掛けとして、ピーターラビットの登場キャラクターをデザインした瓶入りマヨネーズが今日まで販売されつづけている。また三菱信託銀行(現・三菱UFJ信託銀行)では1988年からイメージキャラクターに起用。好評を博している。同行が2005年10月1日にUFJ信託銀行と合併した後も、キャラクターとして起用している(旧UFJ店でディズニーを採用していない三菱東京UFJ銀行とは違い、合併後の旧UFJ信託の支店発行の通帳・カードなどでも採用されている)。また2007年にはサントリーもシリーズのキャラクターを採用している(映画化の欄で後述)。

現在、一部の図書カードの柄、ナガシマスパーランドでキャラクターとしても使われている。

[編集] 日本語版

もっとも古い日本語訳は、1918年子供之友婦人之友社発行)に掲載されたものとされてきた。しかし2007年1906年に発行された日本農業雑誌日就社(現読売新聞社)刊)に「お伽小説 悪戯な小兎」(松川二郎による訳)というタイトルで、一部に日本向けアレンジを加えた日本語訳が掲載されていたことが判明し[5]、それまでの世界最古の外国語訳とされてきた1912年発行のオランダ語訳をもさらに遡る翻訳と認定される可能性があると報道された。

書籍として最初に発行された日本語訳は、1956年光文社から出版された光吉夏弥訳の『世界新名作童話 ぴーたーうさぎのぼうけん』である。続いて1965年講談社から那須辰造訳・山田三郎絵の『せかいのおはなし ピーターうさぎ』、1969年偕成社から岸田衿子訳・三好碩也絵の『ピーターうさぎのぼうけん』、1971年旺文社から波多野勤子訳・赤坂包夫絵の『グロースターのようふくやさん』など複数の翻訳が出版されたが、1971年11月福音館書店から石井桃子の翻訳で『ピーターラビットのおはなし』が出版され、その後順次ピーターの登場する作品が翻訳出版されると、日本では福音館書店版がいわゆる定本と見なされるようになった。

その他八木田宜子訳、岡松きぬ子訳、まさきるりこ訳、きたむらまさお訳、中川李枝子訳などが出版されている。

[編集] ピーターの登場する作品


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


[編集] ピーターラビットのおはなし

ビアトリクス・ポターの最初の本で、ピーターと彼の家族が紹介された。ある日彼の母は森で遊んでいるピーターと彼の姉妹、フロプシー、モプシー、カトンテールを置いて市場へ出かける。母の言いつけを破ってピーターはマグレガーさんの農場へ忍び込んで、野菜を食べて、マグレガーさんに見つかり、追いまわされる。辛くも逃げ出す事ができたが上着とをなくしてしまい、それはマクレガーさんの新しいカカシへ使用された。

[編集] ベンジャミンバニーのおはなし

詳細は「ベンジャミンバニーのおはなし」を参照

ピーターのいとこ、ベンジャミンバニーはマクレガー夫妻の留守の間に、ピーターの服が未だにあるへピーターを連れてくる(前夜の雨の所為で服は縮んでいた)。ピーターの服を取り返した後、彼らはピーターの母の為にタマネギを盗むが、マクレガーさんのに捕まる。幸運にも、彼らが居ない事に気付いたベンジャミンの父にフミ風味フミ和えにされる

[編集] ティギーおばさんのおはなし

ピーターはベンジャミンと共に、この話でティギー・ウィンクルが他の衣服の中のピーターの上着を繕う場面で言及されている。

[編集] 「ジンジャーとピクルスや」のおはなし

ジンジャーという犬とピクルスという猫による雑貨屋の盛衰の話で、商売の概念が子供にもわかりやすく解説されている。

[編集] フロプシーのこどもたち

ベンジャミンとフロプシー、そして彼らの子供らがレタスを求めて成長したピーター夫婦の家にやってくる。

[編集] キツネどんのおはなし

ベンジャミンとフロプシーの子供達は悪名高いアナグマ、トミー・ブロックに誘拐される。フロプシーがトミーを入れたベンジャミンの父へ怒りをぶつけている間に、ベンジャミンとピーターがブロックの後を追いかけると、彼はトッド(アヒルのジマイマのおはなしに登場したキツネにそっくりのキャラクター)の家へ隠れる。トッドは彼のベッドにアナグマが寝ているのを見て、の入ったバケツをトミーへ落ちる様にセットする。しかし罠を作動させる前に彼は目覚め、二匹はつかみ合いに入る。それを見ていたピーターとベンジャミンはその間に子供を救出する。

[編集] 映画化

1971年、バレエ映画「ピーターラビットと仲間たち/ザ・バレエ」として映画化された。出演は英国ロイヤル・バレエ団。振付フレデリック・アシュトン。監督レジナルド・ミルズ。

ピーター・ラビットをはじめとするビアトリクス・ポターのキャラクター達が、精巧なマスクと衣装に再現され、華麗にバレエを舞いながらメドレー式に5つの物語を追う。絵本の世界は全てバレエで構成され、全体を通してセリフや解説が一言も出てこない異色の映画である。本国イギリスでは大ヒットし、以後は舞台作品として英国ロイヤル・バレエ団の定番レパートリーの一つとなっている。

日本では1978年に公開、2003年にDVD化された(廃盤)。またこの作品から「こぶたのピグリン・ブランド」が、2007年サントリー「DAKARA」のイメージキャラクターとして採用されている。

[編集] アニメ

日本では「ひらけ!ポンキッキ」において、コーナードラマとして放映された。

[編集] オリジナルソング 

  • 「ピーター・ラビットとわたし」
  • 作詞・作曲:大貫妙子
  • 編曲:坂本龍一

[編集] 脚注・出典

  1. ^ Peter Rabbit in China copyright stew、BBC、2003年6月23日。(英語)
  2. ^ ピーターラビット“世界に放ち”1世紀 著作権ビジネスの祖 ポターの半生映画化、フジサンケイ ビジネスアイ、2007年9月14日。
  3. ^ Worker's Press acknowledge Frederick Warne's intellectual property rights
  4. ^ また1990年代中期には、同社による一社提供番組として知られる「キユーピー3分クッキング」(NTVCBCともに)でオープニング及びクロージング映像にピーターラビットの登場キャラクターを起用したこともある。
  5. ^ 「ピーターラビット」翻訳、明治39年の日本語版が最古、読売新聞社、2007年5月9日。(インターネット・アーカイブのキャッシュ)

[編集] 外部リンク