東進ハイスクール
東進ハイスクール(とうしんハイスクール)は、株式会社ナガセによって運営される東京都武蔵野市吉祥寺に本部を置く大学受験予備校である。関東地方を中心に92の校舎を展開し(2011年12月現在)、フランチャイズの東進衛星予備校を加えると日本全国で約800校が展開されており、三大予備校(駿台予備学校、代々木ゼミナール、河合塾)を凌ぐ規模を有している。
また、東進ハイスクールは、現役生中心となっており、浪人生向けの本科コースを設置する校舎は吉祥寺本部校他11校のみとなっている(東進衛星予備校は別)。なお、これより以下の項目は特筆するもの以外は東進衛星予備校にも当てはまるものである。
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[編集] 概要
社長の永瀬昭幸が東京大学在学中にアパートの一室ではじめた「ナガセ進学教室」に、その起源を持つ。
立ち上げ当時は株式会社方式の予備校として話題を集めた(通常は準学校法人による経営のため)。1988年には有名講師を競合予備校からスカウトし、1990年代初頭の大浪人時代のピーク前に「現役中心」の運営体系に切り替えた。授業方式は、一部の例外を除いてVODの視聴によるものであり、生授業の予備校のスタイルは全く残っていない。大学全入時代となり、浪人生が減少している現在では、三大予備校も従来の準学校法人方式の校舎運営から切り離した現役生専用館を株式会社方式で別会社として設立したり、映像授業専門コースなどを取り入れ追随している。
[編集] 沿革
- 1971年(昭和46年)3月 - 東京都三鷹市で「ナガセ進学教室」をスタート。
- 1976年(昭和51年)3月 - 東京都武蔵野市に「東京進学教室」開設。
- 1976年(昭和51年)5月 - 「株式会社ナガセ」設立。
- 1978年(昭和53年)1月 - 株式会社東京カルチャーセンターより「東京進学教室」の営業権を譲受。
- 1978年(昭和53年)12月 - 東京進学教室を「東進スクール」に改称。
- 1985年(昭和60年)4月 - 現役高校生のための「東進ハイスクール」を吉祥寺を本部校として創設。
- 1986年(昭和61年)12月 - 株式会社ナガセと株式会社ナガセ進学センターが合併。
- 1988年(昭和63年)4月 - 東進ハイスクール吉祥寺校に高卒生のための大学受験本科を併設。
- 1988年(昭和63年)12月 - 株式を店頭公開。
- 1989年(平成元年)11月 - 出版事業部を設立。
- 1991年(平成3年)4月 - 東進ハイスクール全校舎を対象にした衛星授業「サテライブ」を開始。
- 1992年(平成4年)3月 - サテライブを配信する「東進衛星予備校」を開設し日本全国の塾・予備校を対象にフランチャイズ展開。
- 1993年(平成5年)9月 - 東進衛星予備校の加盟校が開設1年半で日本全国で300校に到達。
- 1996年(平成8年)4月 - 「ナガセPCスクール」開設。衛星デジタル放送参入のため、当時の郵政省より委託放送業務認定証を交付される。
- 1997年(平成9年)3月 - デジタル化による放送開始。
- 1997年(平成9年)4月 - パーフェクTV!(現・スカパー!)にて東進Dスクール本放送開始。
- 1998年(平成10年)4月 - ロイタージャパンと提携し、「東進Dスクール英語コース」チャンネルで「Toshin English News」を放送開始(2001年1月終了)。
- 1999年(平成11年)1月 - プレイステーション対応のエデュテイメントゲーム「プレイで覚える英単語でるでる1700」を開発・発売。
- 1999年(平成11年)8月 - PCスクールのパソコン講座とDスクールのTOEIC・英検対策講座などの社会人対象講座が、教育訓練給付制度講座として当時の労働省より認定(放送通信講座としては日本初)。
- 1999年(平成11年)10月 - 2002年の教育改革に対応する新しいタイプの個別指導塾「東進こべつ塾」開校。
- 2000年(平成12年)2月 - アメリカ合衆国・スタンフォード大学と組んで、新しい教育システムを開発するアイ・キャンパスを設立。
- 2000年(平成12年)3月 - ナガセPCスクール本部を分社化し、株式会社ナガセピーシースクール設立。
- 2004年(平成16年)2月 - 株式会社ナガセマネージメントを設立(グループ管理会社)。
- 2005年(平成17年)10月 - 株式会社進級スクール(愛媛県松山市 現・東進四国)がグループの一員となる。
- 2006年(平成18年)10月 - 株式会社四谷大塚がグループの一員となる。
[編集] 学習システム
[編集] VOD(ビデオ・オン・デマンド 旧DVD)授業
従来の予備校などが実施する「生徒を集めて行う生授業」は、双方向教育の可能性や授業の臨場感などの長所がある。一方で、授業を欠席した際にその回の内容をフォローできない。また、いわゆる「人気講師」の授業は都市部の校舎に集中しがちであるため、都市部と地方で教育格差が生じる可能性がある。以上が東進ハイスクールの問題関心であった。そこで、生授業の短所を克服すべく、授業をDVDで実施することとした。DVD授業方式では担当講師には直接質問できないため、講師と接することができないという教育の一方向性も一見すると生じているように見える。しかし、確認テスト・修了判定テスト、東進主催の模擬試験(東進模試)、東進ブックス、数学教科書・傍用問題集などについて自宅または校舎据付の電話やFAXなどで質問することができる。講座の選択方法が難しいため、現役生など受験を熟知していない者は体験授業の利用、担任のフォローアップなどから情報を受け取った上で講座を選択することになる。現在は、DVDは使用されておらず(実はまだ使用している校舎も多数ある)、すべてVODに変更されており、t-POD受講システム(toshin-Preparatory school On Demandの略)と呼ばれている。
[編集] 学力POS
学力POS (Point Of Study) とはインターネットを利用した東進生専用の統合的な学習システムおよびそのWebサイトのことである。後述する確認テストや高速マスター講座などは全てここから利用することになる。また、保護者向けにも別途に用意されており、そこでは生徒の模試成績や学習状況などが確認できる。
[編集] 確認テスト
東進では、毎回の授業終了後にパソコンで受験することが可能な確認テストが用意されており、一定の得点以上(S判定、ss判定)でないと次の授業を受講することができない。さらに、全範囲終了後には制限時間が最大90分の講座修了判定テストと呼ばれる総確認のテストが実施される(これらに加えて中間テストと称するテストが用意されている講座も多数ある)。東進側は生徒が解法を自分で見つけ出すことの教育効果を想定しているため、これらのテストでは解法は表示されない。
[編集] 高速基礎マスター講座
- 高速基礎マスター講座には高速暗記講座と高速トレーニング講座の二種類があり、高速暗記講座は英単語や古文単語、史実や化学式などの暗記を必要とする基本項目のほとんどはこの講座で確認できるしくみとなっている。システム上のトラブルの報告が多々寄せられているが、これには自分が間違えた単語などをまとめて確認・印刷できる機能もある。一方、高速トレーニング講座では英語の音読(教材はアメリカの教科書に使われた文章)や計算力を上げるための数学の問題が用意されている。
- なお、料金体系としては高速基礎マスター講座は、英語・数学・国語で通年授業1講座分、理科や社会(地歴・公民)を利用したい場合は講習授業1講座分(日本史と世界史は2講座分)の料金が必要である。ただし、利用したい科目の通年授業1講座、または講習授業2講座を受講していなければ利用することができない。
- 一方で英語の単語や熟語は文字が出てきて9つの中から選ぶやり方で、なかなか覚えることができないのではないかと議論をよんでいる[誰によって?]。また、2009年2月16日から文法は1単語1単語選ぶドラッグ&ドロップ方式を採用している。[誰によって?]。
[編集] 東大特進コース
東京大学志望の現役高校生用に毎年開講される短期集中型特別コースで、東京地区と大阪地区(一部横浜地区も)のみに設置される。ちなみに東大現役合格率は約61%である。このコースは以下の点で通常コースと差別化が図られている。
- 東大入試に特化した生授業を行い、高密度の授業展開を目指す。
- 通常コースの受講料に比べて割安な授業料を設定し、東進や駿台、河合塾の模試成績により、特待生として認定する。割安な授業料を設定しているため、当コース授業料の損益分は、通常コースの授業料に上乗せしているのが現状である。
- 現役東大生スタッフ等による担任助手制度を設ける。
[編集] 向上得点
上記の高速マスターや確認テストなどで得点が与えられる。
確認テスト 0.5点、高速マスター習得&完全習得 各10点、正答率が95%以上で合格(受験生は8月1日より90%)、中間修了テスト10点または5点。
- その中で綾瀬校(東京都足立区)は毎月各校舎の平均向上得点が発表される中で2009年1月から7月まで連続7か月間日本全国800校のトップを保持した[要出典]。
[編集] 担任制度
- 各生徒を社員が担任として担当し、月に1回、生徒に合った講座の推薦・合格指導面談を行う。パンフレットに記載はないが、担任指導費として通期1講座分の料金(2008年現在73,500円)が必要であり、通常入学時および次年度への更新時に支払う。※東進衛星予備校の担任指導費は一律ではなく校舎毎に設定された金額が異なる。
- 「担任助手」と呼ばれる東進生のOB・OGが週1回実施される生徒へのグループ面談などを担当し、身近な成功体験の伝達を要望されている。
- 担任助手は受講生OB・OGの上位大学進学者から選ばれることが多い。1校舎あたりの社員数の少なさによる人員不足を担任助手が補っているとも思われがちだが、リーダー的に働く少数の社員とサポートする複数の優秀な現役大学生により校舎を運営する、ある種のビジネスモデルを構築しているとも言える。これは、VOD形式で講義が常に一定程度の均質を維持されていることにより成立している。
[編集] 校舎
各校舎の詳細情報は公式サイト「校舎一覧」を参照。
- 東京都
- 吉祥寺本部校(1985年4月)・九段下校・市ヶ谷校・高田馬場校・荻窪校・渋谷駅新西口校・下北沢校・五反田校・巣鴨校・本郷三丁目校・茗荷谷校・三軒茶屋校・都立大学駅前校・大井町校・蒲田校・北千住校・西新井校・綾瀬校・金町校・門前仲町校・西葛西校・高円寺校・光が丘校・石神井校・大泉学園校・成増校・東久留米校・武蔵境校・武蔵小金井校・国分寺校・調布校・府中校・八王子校・町田校・錦糸町校・国立校・赤羽校・練馬校・池袋校・成城学園前駅北口校・新宿エルタワー校(2011年12月)・立川駅北口校(2011年12月)
- 埼玉県
- 南浦和校・浦和校・与野校・大宮校・春日部校・川越校・所沢校・新所沢校・小手指校・せんげん台校・草加校・川口校
- 神奈川県
- 武蔵小杉校・川崎校・鶴見校・横浜校・青葉台校・向ヶ丘遊園校・藤沢校・厚木校・平塚校・湘南台東口校・新百合丘校・たまプラーザ校
- 千葉県
- 千葉校・稲毛海岸校・海浜幕張校・津田沼校・船橋校・北習志野校・八千代台校・土気校・行徳校・新浦安校・松戸校・新松戸校・南柏校・柏校・我孫子校・成田駅前校・市川駅前校(2009年11月)
- 茨城県
- 取手校・荒川沖校・つくば校・土浦校
- 静岡県
- 静岡校
- 長野県
- 長野校
- 奈良県
- 奈良校・JR奈良駅前校
[編集] 閉鎖された校舎
[編集] 関連項目
- 東進模試
- 東進スクール
- 安河内哲也 - 英語科講師
- 宮崎尊 - 英語科講師
- 出口汪 - 現代文科講師
- 樋口裕一 - 小論文科講師(客員講師)
- 橋元淳一郎 - 物理科講師
- 和角仁 - 元古文科講師
- 神山睦美 - 元現代文、小論文科講師
- 吉野敬介 - 古文科講師
- 慎一之 - 英語科講師