T・Pぼん

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T・Pぼん』(タイムパトロールぼん)は藤子・F・不二雄によるSF漫画及びそれを原作としたテレビアニメ作品。

目次

[編集] 概要


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


[編集] 内容

  • タイムボートを用いて太古から太平洋戦争、遙か未来までさまざまな時代を飛び回り[2]、歴史の谷間で不幸に命を落とした人々を救助するタイムパトロール隊(T・P)の並平凡(なみひらぼん)とリーム・ストリーム(第1部)、安川ユミ子(第2以降)らの活躍を描いたSF作品である。
  • 歴史上の出来事に入り込むぼんたちの冒険に、ヒューマニズムあり風刺ありギャグありお色気ありの、バラエティに富んだ作品となっているが、これまでの小学館の学習雑誌連載作品よりも読者層を高めに設定した作風となっている。
  • 処刑や事故など人の死を描いたシーンが多い。そのため藤子・F・不二雄作品としては異例ながら血しぶきが登場することも多いが、最終的にはハッピーエンドを迎えることが多い。
  • 過去の時代の人間に未来の技術が目撃されてはならないという規範があり、隊員の行動はその時代の誰にもばれないような秘密任務でなくてはならない。便利な未来道具もおおっぴらには使えないため、その使い方に様々なアイデアや工夫をこらす過程が毎話の基本的なストーリーラインとなっている。
  • 万が一タイムトラベルの秘密が過去の人間に知られてしまった場合、事実上の抹殺(直接殺害するのではなく、さらに過去に行ってその人物誕生の契機を妨害し、存在そのものをなかったことにしてしまう)措置をとるなど、「公共全体の福祉の実現」のためにはやむを得ない犠牲も容認している。ただし、その人間を抹殺せずタイムパトロールの隊員に招き入れることもある(ぼんやユミ子がそれにあたる)
  • 過去の誰かを助けることで未来の歴史に重大な変化が及ぼされることもあるため、タイムパトロール隊では歴史に影響しないと本部が判断したわずかな人物以外は、不幸な目にあっていても救ってはいけないとされている。タイムパトロール隊のこの非情な規律は、隊員であるぼんたちを葛藤させる要素として作中でも何度か強調されている。
  • 「紙に消しゴムを何度もかけると破れるように、同じ時間区をタイムマシンで何度も行き来することは時空を破壊することにつながる」という設定があり、タイムパトロ-ル隊は同じ時代の同じ場所に何度も介入してはならないとされている。タイムトラベルものにありがちな「任務に失敗してももう一回やり直せばよい」という安心感は作品から排除されており、スリリングなストーリー展開を実現している。

[編集] あらすじ

ある日、平凡な中学生・並平凡(なみひら・ぼん)は、偶然T・P(タイムパトロール)隊員の少女リームと出会った。T・P隊は凡の生きる時代よりも未来に本部を置き、過去に不幸な死を遂げた者で、なおかつ生存しても歴史の流れに影響しない者の救助活動を行う組織である。T・Pの存在を明らかにすることは禁じられており、通常は記憶消去装置フォゲッターを使用することで被救助者をふくむ周囲の人々の記憶から自分たちに関する記憶を消去していた。しかしタイムパトロール隊には、タイムトラベルの秘密保護のため、T・Pに関する記憶が消去されなかった第三者で歴史に関与しない者は、過去に遡って存在そのものを消し去ってしまうという冷酷な規則があった。そのため、リームのうっかりミスから記憶が消去されなかった凡はT・Pに消されそうになる。ところが凡は間接的ながら第三次世界大戦勃発の阻止に関係する存在であることが判明し、困ったT・Pは凡を隊員に任命することとなる。

こうして見習い隊員となった凡は指導員となったリームと共にT・P隊員としての修行を積む。様々な冒険を経た後、凡は正隊員に昇格することになり、リームとのコンビは解消となる。

正隊員に昇格した凡は、通り魔事件で殺されることになる女子学生安川ユミ子を救う任務を与えられるが、ミスからユミ子にT・Pの存在を知られてしまう。このままではT・Pの鉄則によりユミ子を消さなくてはならないため、窮した凡はT・P本部にユミ子を助手としてT・Pに採用するよう頼むことになる。凡と見習い隊員となったユミ子(後に正隊員に昇格)は人々を救うべく活躍する。

[編集] キャラクター

並平ぼん(なみひら-)
本名、並平凡。名前の通り、特に取り得の無い平凡な中学生。共稼ぎ家庭の一人っ子。しかし偶然T・P隊員のリームを目撃してしまい、本来ならその記憶を消去される所をリームのミスで消去し損なったためT・Pからその存在を消されそうになるが、凡を消すと未来に大きな影響を与える事が判明した結果T・Pの秘密を守るため見習い隊員に任命される。
第2部から正隊員に昇格しリームから一本立ちするが、正隊員になってからの初めての任務の際のミスから、安川ユミ子を助手とした。
第3部になってからは、ユミ子に対してベテラン面をして仕事を簡単に済ませようとしたり失敗したりしてユミ子にフォローされることが多い。
絵は下手なものの、ある漫画の同人誌の会長から「不思議なギャグのセンスが光っている」と評価され、仲間にならないかと勧誘を受けたことがあるが入ったかどうかは不明。
リーム・ストリーム
凡が偶然出会ったT・P隊員。自分の活動を並平凡に目撃され、その上記憶を消し忘れると言うミスを犯してしまい結果、凡をT・P隊員見習いとして指導することになる。2016年に住むミドルスクールの三年生。両親もリームがT・P隊員であることは知らない。カナヅチで泳げない。
藤子キャラとしては珍しいロングヘアである。
ブヨヨン
リームと一緒にいるゼリー状の超空間生物。リームが時間移動の為異次元空間を移動している時に、タイムボートに張り付きついて来てしまう。人間の言葉を話す高い知能を持っていて、リームのパートナーを自称するが、T・Pからは認められていない。オシッコをする。勘が冴えており、何度かぼんとリームのピンチを救ったことがある。
安川ユミ子(やすかわ ゆみこ)
第2部より登場。凡と同じ時代の中学生。優等生で気が強く、機転の利く性格。本来なら通り魔に殺される所を、T・P隊の正隊員として一人で活動し始めた凡に助けられる(もっとも、凡はほとんど活躍せず、凡の持っていたT・Pの道具を使い自分で通り魔を撃退している)。その際、凡がフォゲッターの作動を忘れた為にT・Pの秘密を知ってしまったユミ子は、以後T・Pの見習い隊員として凡と行動することになる。
第3部から正隊員に昇格。ぼんを凌ぐ活躍ぶりを見せることが多い。
白石鉄男(しらいし てつお)
凡の友人。凡ともみ合った弾みで、自宅マンションのベランダから転落死するところをT・Pのリームに助けられた。T・Pからは歴史に関わらない人物と判定されている。凡たちの野球チームで監督を務めている。
白木陽子(しらき ようこ)
凡の友人。凡・鉄男・柳沢といつも行動している紅一点の女の子。連載初期には、凡の宿題提出に先生宅まで付き合ったりと仲が良かったが、安川ユミ子の登場後出番が減ってしまった(アニメ版ではユミ子がぼんのクラスメイトという設定になったため未登場)。
柳沢
凡の友人でメガネをかけた少年。歴史から昆虫まで精通する博識家。
古田(ふるた)
乱暴者。風貌はジャイアンブルドッグを彷彿とさせる。愛称は「ブルタ」。
ゲイラ
T・P本部に所属する監察官。第1話で凡の処遇をリームに伝えるため登場し、以後もT・Pとしての凡の活動(ユミ子が登場してからは彼女も含む)を監督・指導する。

[編集] タイムパトロールの道具

タイムボート
本作品において使用される個人用のタイムマシン。外見は、流線型の機体の後部に大きなトランクが付属しており、オートバイのように直接またがって運転する。時間移動はレバーを握ることでコンピュータが脳の電流を読み取り、自動的に調整を行う。そのため操縦系統はレバーとスターター、ブレーキペダルのみの単純なもので、メーターなどは存在しない(ただし、後の描写ではメーターの表示に言及するシーンがある)。また、ボートで通常空間を飛ぶこともできる。放置されると自動的に隠れ、登録された声で呼ばれない限り出てこない「自動かくれんぼ機械」が備わっており、タイムマシンの秘密が漏れないようなセキュリティには気を使われている。
背部に設置された大型のトランクスペースは物品の収納以外にも様々な機能を持つ。現場で何か物品を調達する必要が出てきたとき、タイムパトロール本部に連絡すればこのトランクを通じて必要な物品を時空転送してもらうことができる。その他、航時法や特定の時代で活動するための知識を直接脳へ送り込む「圧縮学習装置」、特定の時代の特定の場所の映像と音声を受信する「タイムテレビ」などの機能がトランクスペースに備わっている。第3部からはトランクの小型化された新型機が配備された。
制服(せいふく)
ちょっとしたバリヤーが張られ、温度・気圧・水圧の変化から守ってくれる。作中では水中での活動を可能にしたり、煮えたぎる熱湯に入っても何ともない、などの描写があった。ただし、矢が刺さってT・P隊員が倒れる描写もあり、防御効果がどのように、どれだけあるのかは不明瞭である。第2部から女子の制服が、第3部からは男子の制服もリニューアルされた。
ヘルメット
核爆発にも耐えられる。だが、ヘルメットは核爆発に耐えられても制服は耐えられるのかは不明。またヘルメット自体についても、ヘルメットの上から槍で叩かれて倒れる描写がある。リニューアルされた制服ではヘアバンド状の装備品に変更され、ヘルメットはなくなった。
ブーツ
かかとが「引き出し超空間」になっていてタイムコントローラーなどの多くのものが入る。
タイムシーバー
バッジ状の通信機。時間を超えた通信が出来る。通信可能な時間範囲は設定上では前後14時間前後に限られるとなっているのだが、作中の描写ではリームが2016年からぼんに連絡している描写があり、正確な通信可能な時間範囲は不明。呼び出し音が腹を壊したときの音に似ているらしく、呼び出し音を聞いた周りの人が凡の健康を気遣って、彼が席をはずすのを容認するくだりが何度かある。
フォゲッター
腕輪状の装置で、周囲の人間の大脳に働きかけ、T・P隊員を目撃した記憶だけを選択的に失わせる。起動したフォゲッターの効果範囲内にいる対象はその時点では記憶を失うことはないが、隊員からある程度距離を離れた時点で、T・P隊員に関する記憶が失われる。フォゲッターのスイッチを押してない時に隊員が目撃された場合はそれを忘れさせることはできない。また、写真など他の媒体に記録されたものには当然ながら効果がない。
T・Pが活動中は、この装置を必ず起動させておく規則になっているが、任務達成に現地の人間の協力が必須な場合は、あえてフォゲッターのスイッチを押さないこともある(その場合は現地人に変装し、未来人だとバレないように振舞う必要がある)。ぼんやリームは「スイッチを押し忘れる」というドジを踏むことが頻繁にあり、そのおかげでトラブルに巻き込まれることも多い。この逆に「スイッチを切り忘れた」ため、協力をとりつけた現地人がその記憶をなくしてしまい任務達成の計画に狂いが生じたこともある
生体コントローラー(せいたい-)
拳銃のような機械で動物に電極を打ち込むことで、自分の脳からの指令を相手の筋肉に伝え、行動をコントロールする機械。動物を乗り物として利用したり、「困っている人を動物が助ける」という状況を演出するのに使われる。[3]第2話でT・P隊員の装備品が解説されるくだりでは「生体ラジコン」と書かれているが、作品全般では「生体コントローラー」表記が多い。
チェックカード
「安全カード」と呼ばれることもある。対象物に突きつけると、対象が歴史にかかわる存在であれば光って知らせる。光の強さは対象の歴史に対する重要度で変化する。T・P隊員が救助を行うとき、あるいは生体コントローラーなどで相手を利用するときは、このカードで相手が歴史上の影響がない存在かを確認しなければならない。カードに反応した相手には極力干渉してはならないとされている。
タイムコントローラー
杖のような形の機械。周囲の時間を遅くさせる「スローモーション」、逆に加速させる「コマ落とし」、一時停止させる「タイムロック」(限度は30分)、時間を逆転させる「巻き戻し」などの操作を手軽に行うことができる。なお、これらのうち「巻き戻し」の使用は時空間にほころびを生じさせる原因となるため、気軽に使用することは推奨されないとされている。
ホログラム
未来技術によって臨場感たっぷりに作られた立体映像。T・P隊員の依頼に応じて作成される。「自動反応装置」によって、周りで起こった物理現象に自動で合わせる(ホログラムの怪物が、打ち込まれた矢に合わせて倒れる、など)こともできる。現場の文化圏で信仰されている神様の映像を使って、救助対象を助けるための「神託」を演出するという使い方が多いが、リームいわく、大抵の人間は自分にとって望まない神託を信じようとしないため、めったに効果はないとのこと。
エイシャ錠(じょう)
老化を防ぐ薬。特定の時代に長期間とどまって仕事をするときに飲む。飲み過ぎると赤ん坊になる。
系類ガス(けいるい-)
T・Pの新発明。小さな球状の物体で、投げて当てると破裂してガスが出て、その煙を浴びた人同士は強制的に肉親となる(ただし相手からは若干不自然に思われる)。T・Pが任務中の時間帯で肉親を作るために使用される。ただし効果は両方に及ぶため、効き目がきれるまではT・Pの方もその人を肉親だと感じてしまう。

[編集] アニメ

[編集] 概要

1989年10月14日に、日本テレビ系にて2時間の特別番組「藤子・F・不二雄アニメスペシャル SFアドベンチャー T・Pぼん」として放送された(放送時間は19:00~20:54)。原作の「消されてたまるか」「バカンスは恐竜に乗って」「ピラミッドの秘密」「通り魔殺人事件」「T・P隊員の犯罪」の各エピソードを元に構成されている。タイムボートの形状やユニフォームが最初から後期のデザインになっている。

アニメではいくつかの設定が変更された。安川ユミ子はぼんのクラスメートということになっており、白木陽子は登場しない。「T・P隊員の犯罪」に登場する19世紀の隊員ジョン・デフォーは、リームの兄という設定になっている。

1988年、アメリカの物理学者キップ・ソーンがタイムマシンの研究をしているというニュースがあり、オープニングでその新聞の記事のシーンがあった。

[編集] スタッフ

  • 原作:藤子・F・不二雄
  • 企画:武井英彦(日本テレビ
  • 脚本:雪室俊一
  • 作画監督:丹内司
  • 美術監督:小林七郎
  • 撮影監督:羽山泰功
  • 音響監督:藤山房伸
  • 音楽:筒井広志
  • プロデュサー補:福与雅子(日本テレビ)、早坂仁(スタッフ21
  • ファッションコーディネーター:三浦静加
  • プロデュサー:堀越徹(日本テレビ)、菅野てつ勇(スタッフ21)、若菜章夫ぎゃろっぷ
  • 監督、コンテ:湯山邦彦
  • 演出:風村久生
  • 原画:山内昇寿郎、山本哲也、尾鷲英俊末吉裕一郎金山明博、アベ正己、細山正樹、茶谷与志雄、塚本哲哉、小川博司、中村あゆみ
  • 動画チェック:中村裕
  • 動画:日野寧子、鈴木宮生、今井誠、岡島八大、直原真治、橋本明美、小川祐子、藤本真弓、古沢八重子、荒野真理子
  • 色指定:田原洋
  • 特殊効果:橋爪朋二
  • 仕上:森沢千代美、久保田曜子、米井ふじの、柏谷正子、柳登紀、坂本和子、東恵美子、砂川敬子、矢田葉子、江田政子
  • 美術設定:木村真二
  • 背景:柴田聡、磯部文江、白石誠、嶋田昭夫、近藤康敬、柿本八起
  • 撮影:清水泰宏、小堤勝哉、田村洋、赤沢賢二、西山城作、荒川智志、小林徹
  • 編集:古池東風
  • タイトル:マキ・プロ
  • 現像:東京現像所
  • 音響制作:セントラル録音
  • 効果:加藤昭二(アニメサウンドプロダクション
  • 録音調整:星野敏昭、住谷真
  • 録音スタジオ:東京テレビセンター
  • 制作進行:中野徹
  • 音響プロデュサー:南沢道義
  • 広報担当:岩上喜達(日本テレビ)
  • 制作担当:若菜三樹雄
  • 制作デスク:和崎伸之
  • 制作協力:小学館バップ
  • アニメーション制作:スタジオぎゃろっぷ
  • 制作:日本テレビ、スタッフ21
  • オープニング主題歌:「時間をこえて」ドリーミング
  • エンディング主題歌:「伝えたい」ドリーミング

[編集] 声の出演

[編集] 既刊単行本

[編集] 単行本未収録話について

概要の節ですでに語られたとおり、本作品は掲載誌の変遷や連載形式の変更などから全3部に大別される。このうち「第3部」に分類される11話は、単行本のシリーズごとに収録数が大きく異なり、一度も単行本に収録されていない「幻の話」も存在する。

No. コミックトム掲載号 初出副題 単行本掲載時副題
1 1984年06月号 「トロイ伝説を信じた男」 「トロイが滅びた日」
2 1984年08月号 「浦島太郎伝説」 「浦島太郎即日帰郷」
3 1984年10月号 「ノアの箱舟」 「誰が箱舟を造ったか」
4 1984年12月号 「死神の大軍」 「死神の大軍」
5 1985年02月号 「鉄の町の秘密」 「鉄の町の秘密」
6 1985年04月号 「古代の大病院」 「古代の大病院」
7 1985年06月号 「十字軍の少年騎士」 「十字軍の少年騎士」
8 1986年03月号 「神の怒り」 「神の怒り」
9 1986年04月号 「ローマの軍道」 「ローマの軍道」
10 1986年06月号 「王妃ネフェルティティ」
11 1986年07月号 「ひすい珠の謎」

連載当時から刊行されていた、潮出版社の「希望コミックス(1979年-1985年)」には、上記No.1-5,7の6話が収録された。連載自体は第5巻の発売以後も不定期に続いていたが、以降の単行本が発売されることはなく、結果的に希望コミックス版は5巻で完結、未収録のNo.6,8-11は「幻の話」と化した。

中央公論社から発売された「愛蔵版(1991年)」、「中公文庫版(1995年)」、および「藤子不二雄ランド(1988年-1991年)」には、第3部の話がいっさい収録されていない。このため、希望コミックス版が発売された1985年から、後述するアイランド・コミックス版が発売される2002年までの約17年間、No.1-5,7を含めた版が発売されることはなく、これらの6話も「幻」となっていた。

2002年になって、嶋中書店からコンビニエンスストア向けのペーパーバックで、「復活・幻の6話収録シリーズ」をうたった「アイランド・コミックスPrimo T・Pぼん」が発売された。ここで言う「幻の6話」とは、希望コミックスに収録されていたNo.1-5,7を指す。そのうちNo.2「浦島太郎即日帰郷」のみは第3巻に収録され、残りの5話が第5巻に収録された。それゆえ第5巻にのみ「幻の5話収録」の宣伝文が付いている(ここで言う「幻の5話」が、当時一度も単行本に収録されていなかったNo.6,8-11を指していないことに注意)。

2008年、潮出版社から「希望コミックス T・Pぼんスペシャル版」と題した愛蔵版が全3巻で発売された。このスペシャル版3巻には、No.1-5,7の6話および今まで一度も単行本収録されていなかったNo.6,8,9の3話、すなわち上表のうちNo.10,11を除く9作品が収録されている(No.10,11が収録されなかった理由は不明)。よって2009年現在、No.10,11の2話が一度も単行本に収録されていない「幻の話」と化している。なお、新規収録作のうちNo.9「ローマの軍道」は、雑誌掲載時の構成に比べてコマの追加や書き換えが行われ、4ページ相当の加筆となっている。

[編集] 関連項目

[編集] 脚注

  1. ^ 1995年5月のインタビューで藤子が「この作品は未完である」と明言している
  2. ^ 作中で主人公が住んでいる時代よりも未来へ行ったのは1回だけであり、本作は基本的には過去の時代を舞台にする物語である
  3. ^ 前述したようにフォゲッターは記憶は消せても記録や痕跡までは消せない。そのため、T・Pの隊員は自身の存在の秘匿のために「救助対象に対して隊員が直接干渉をせずに救助すること」が求められる。その手段の一つに「近場にいる動物を操って救助対象を助ける」ことがある。なお操る動物自体も未来の歴史に関係してる可能性があるため、コントローラーを使う前にチェックカードで確かめる必要がある