STAND BY ME ドラえもん

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STAND BY ME
ドラえもん
監督 八木竜一山崎貴
脚本 山崎貴
原作 藤子・F・不二雄
出演者 レギュラー
水田わさび
大原めぐみ
かかずゆみ
木村昴
関智一
ゲスト
妻夫木聡
音楽 佐藤直紀
主題歌 秦基博ひまわりの約束
製作会社 2014「STAND BY ME ドラえもん」製作委員会
配給 東宝
公開 日本の旗 2014年8月8日
上映時間 95分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 83.8億円[1]
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STAND BY ME ドラえもん』(スタンド バイ ミー ドラえもん)は、2014年8月8日公開の日本アニメ映画。脚本は『三丁目の夕日』シリーズ、『永遠の0』などを手がけた山崎貴。監督は『friends もののけ島のナキ』を手がけた八木竜一と山崎貴の共同監督。シリーズ初の3DCG作品であり、『ドラえもん』を再構築した作品[2]である。 テレビアニメ第2作2期シリーズの3D作品で、藤子・F・不二雄生誕80周年記念作品となっている。

累計興収は公開40日目に70億円を[3]、公開76日目には80億円を突破し[4]、2014年公開作としては邦画第1位となった[5]。興行成績は公開から5週連続で第1位であったが[6]、2014年12月の発表による邦画興業収入ランキングでは、第2位となった[1]

ストーリー[編集]

本作では、原作第1話「未来の国からはるばると」[注 1]、しずかへのプロポーズから結婚までを描く「雪山のロマンス」「のび太の結婚前夜」、ドラえもんとの別れと再会を描く「さようならドラえもん」「帰ってきたドラえもん」、その他「たまごの中のしずちゃん」「しずちゃんさようなら」の原作7ストーリー[7][8]を再構築し、ドラえもんとのび太の出会いから別れ、のび太としずかとの愛が描かれる。

声の出演[編集]

登場するひみつ道具[編集]

タイムマシンタケコプターどこでもドアアンキパン透明マントタイムふろしきアパートごっこの木ガリバートンネル雲かためガスガッチリグローブハッスルねじ着せかえカメラ刷り込みたまごストレートホールとりよせバッグ通りぬけフープムシスカンタイムテレビ正直電波ウソ800

製作[編集]

従来のドラえもんのアニメとは異なる、懐かしくも新しいドラえもんであり[11]、2011年に公開された『friends もののけ島のナキ』の制作陣が再集結して制作される。

脚本を担当する山崎が版権元に企画書を提示したところ、「こんなに愛のあるプロットは初めて。ぜひやって下さい。」と承諾され、制作が開始した[12][13]。制作期間3年のうち、キャラクター造形に1年半を費やして動きや表情を追求した。台詞収録後には声に合わせてCGアニメを製作し(プレスコ[14]、のび太の町の背景には実写ミニチュアを使用した[15]グローバル・イルミネーションなどの最新3D技術やサブサーフェイス・スキャタリング技術を用い、作中で登場する素材のリアルな質感を再現した[13]

原作の連載で描かれてきたエピソードを厳選して繋ぎ合わせ、ドラえもんとのび太たちの出会いから別れを描いており[16]、子どもの頃にドラえもんに親しみ、大人になるにつれて自然に卒業していったすべての「子ども経験者」たちに見てほしいという願いを込めて製作した[17]という。作中の台詞は原作の良さを引き出すため、映画オリジナルのシーンや設定を除き、おおむね原作に沿っている[18]。山崎と八木の両監督は、ドラえもんを立体化するのはこの映画が初めてであるため、冒険ではなくドラえもんがいる日常を舞台にし、名作と言われる話を選んだ[7]。時代設定を1970年代半ばとし、自分たちが子どもの頃に見た風景を描いた[19]という。

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

ひまわりの約束
作詞・作曲 - 秦基博 / 編曲 - 秦基博・皆川真人 / 歌 - 秦基博[11]アリオラジャパン/AUGUSTA RECORDS)

封切り[編集]

全国319スクリーンで公開され、2014年8月9日、10日の2日間で興収7億6724万8000円、動員55万4911人になり映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第1位となった[20]。公開3日間(8 - 10日)の動員は72万6739人、興収9億8825万7700円を記録した[21]。ぴあの調査による初日満足度ランキングでも幅広い年齢層で支持を集め、92.6点をつけて第1位となっている[22]NEWSポストセブンの調査によると、感動した場面として、「のび太が1人でジャイアンに立ち向かうところ」「結婚前夜のしずかちゃんとお父さんのエピソード」が多く挙げられたという[23]

日本だけでなく、アジア、ヨーロッパ、中東、アフリカの海外計59の国と地域(中国韓国台湾香港マカオシンガポールマレーシアブルネイベトナムタイラオスカンボジアミャンマーフィリピンインドネシアインドネパールパキスタンバングラデシュスリランカモルディブブータンアルジェリアアフガニスタンバーレーンチャドコモロジブチエジプトエリトリアイラクヨルダンクウェートレバノンリビアモーリタニアモロッコオマーンパレスチナカタールサウジアラビアソマリアスーダン南スーダンシリアチュニジアアラブ首長国連邦西サハライエメンイランエチオピアイタリアサンマリノバチカンマルタモナコスイススペインフランス[24][3])でも公開される予定[25][26][4]

受賞[編集]

関連商品[編集]

新訳『ドラえもん』
藤子・F・不二雄(著)、佐々木宏(編)、藤子プロ (監修) ISBN 978-4-09-388384-9
映画脚本のもととなった作品7話を完全収録している単行本。佐々木宏が各話の間に解説を書いている。
映画「STAND BY ME ドラえもん」VISUAL STORY 未来の国からはるばると
藤子・F・不二雄(著) ISBN 978-4-09-388381-8
映画映像を利用して漫画仕立てにしたフィルムブック
BD / DVD
2015年2月18日発売 PCXE-50408(BD豪華版)、PCXE-50409(BD通常版)、PCBE-54251(DVD期間限定プライス版)

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 自ら一緒に暮らすようになる原作とは異なり、本作ではドラえもん自身は乗り気でなかったため、セワシによってのび太を幸せにするまで帰れないという「成し遂げプログラム」をセットされ、プログラムに違反する行為を犯したりプログラムに反する言葉を口にするとドラえもんの身体に電流が流れるため、しぶしぶ一緒に暮らすようになる。
  2. ^ ReBORN」CMでも30歳ののび太の役で出演しており、同作のシーンが登場している。

出典[編集]

  1. ^ a b “2014年邦画ベスト10、山崎貴監督2作品で171億円!”. 映画.com. (2014年12月16日). http://eiga.com/news/20141216/18/ 2014年12月17日閲覧。 
  2. ^ 『ドラえもん』初の3DCG映画化!”. 2014年8月6日閲覧。
  3. ^ a b 3DCG『ドラえもん』公開40日で興収70億円突破 57の国と地域で配給決定”. 2014年9月18日閲覧。
  4. ^ a b 映画ドラえもん、興行収入80億円突破”. 2014年10月25日閲覧。
  5. ^ 主題歌との相乗効果で“ドラ泣き”が止まらない!?『STAND BY ME ドラえもん』が14年公開の邦画NO.1ヒットに!”. 2014年8月28日閲覧。
  6. ^ 3DCGドラえもん強い!週末動員V5、興収60億円突破 ― スポニチ Sponichi Annex”. 2014年9月8日閲覧。
  7. ^ a b 3DCG『ドラえもん』、藤子・F・不二雄先生も知らなかった物語”. 2014年8月16日閲覧。
  8. ^ 大人の心にも響く。3Dになった「ドラえもん」の世界”. 2014年8月12日閲覧。
  9. ^ 妻夫木聡、3D版『ドラえもん』で青年・のび太の声に 「本当に緊張しました!」”. 2014年8月1日閲覧。
  10. ^ 田原アルノ公式ブログ2014 Vol.91 ファンの方も世代交代していますが…観てください!田原アルノ 公式ブログ”. 2014年7月21日閲覧。
  11. ^ a b 映画『STAND BY ME ドラえもん』の主題歌に秦基博が決定!新曲を書き下ろし”. 2014年8月12日閲覧。
  12. ^ 3DCG映画『STAND BY ME ドラえもん』制作秘話 - スタッフが追求した徹底的な「リアル」とは”. 2014年8月12日閲覧。
  13. ^ a b 【特集】【本日公開】映画『STAND BY ME ドラえもん』制作の舞台裏 〜『ドラえもん』がフル3D CGに”. 2014年8月12日閲覧。
  14. ^ 「ドラえもん」が初の3DCG映画化 来夏公開へ”. 2014年8月12日閲覧。
  15. ^ 「STAND BY ME ドラえもん」3DCGで2014年夏公開 立体視アニメを山崎貴・八木竜一監督が”. 2014年8月12日閲覧。
  16. ^ 『STAND BY ME ドラえもん』が大ヒット! 監督が語る“こだわり””. 2014年8月23日閲覧。
  17. ^ 「STAND BY ME ドラえもん」興行収入50億突破!公開から20日目の快挙 映画ニュース - 映画.com”. 2014年8月23日閲覧。
  18. ^ 『STAND BY ME ドラえもん』山崎貴&八木竜一&山本美月 単独インタビュー”. 2014年8月12日閲覧。
  19. ^ 3DCG『ドラえもん』、『ALWAYS』『永遠の0』と同じ手法で活路”. 2014年8月16日閲覧。
  20. ^ 3DCG『ドラえもん』が大人気!7億円突破で初登場1位!”. 2014年8月12日閲覧。
  21. ^ 3Dドラえもん 週末動員初登場1位!88・4%が「ドラ泣き」”. 2014年8月12日閲覧。
  22. ^ 『STAND BY ME ドラえもん』を観た観客の反応は?”. 2014年8月13日閲覧。
  23. ^ ドラえもん映画 ストーリーを知る大人も「泣けた」理由とは”. 2014年8月16日閲覧。
  24. ^ 3DCG『ドラえもん』、興収80億円突破 ORICON STYLE 2014年10月23日
  25. ^ 『STAND BY ME ドラえもん』21の国と地域へ進出! 海外バイヤーが大絶賛”. 2014年8月19日閲覧。
  26. ^ 3DCG『ドラえもん』世界へ 21ヶ国・地域で公開決定 ORICON STYLE 2014年8月19日
  27. ^ “山崎貴監督エンタメ貫き2冠/映画大賞”. 日刊スポーツ. (2014年12月4日). http://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp1-20141204-1404418.html 2014年12月5日閲覧。 

外部リンク[編集]