ダックスフント
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| 原産国 | |||||||||||||||||
| 主要畜犬団体による分類と標準 | |||||||||||||||||
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ダックスフント(Dachshund)は、ドイツ原産の犬種である。その呼称は、アナグマを表すダックス(Dachs)と、犬を表すフント(Hund 英語の同根語ではhoundとして意味が「猟犬」に限定された)のドイツ語の単語2語を合わせたもの、すなわち「アナグマ犬」ということで、この犬種がもっぱらアナグマ猟に用いられたことに由来する。
日本においては、ペットとして非常に人気があり、一時期の異常なまでのブーム後も、多くの頭数が登録されている。現在もジャパンケネルクラブ(JKC)登録頭数において、国内1位を誇る犬種である。[1]JKCの登録犬種名はダックスフンド(英語読みによる)。
目次 |
[編集] 容姿と特徴
何と言っても、特徴的なのはその胴長短足の容姿で、人間の胴長短足の代名詞・比喩にもこの名が用いられるほどである。 顔は面長で、尾は長く、耳は下に垂れる形をしている。鼻孔が開いて空気を取り入れやすい形状で、鼻(マズル)が長く鼻腔内の面積が広いため、嗅覚に優れている。鼻の色は、基本的には黒だが、一部の茶系の毛色の犬種においては、レバー色のものもいる。 また、胸が十分に発達している。骨端が突き出ているので、前から見ると楕円形をしている。あばらはよく張って腹部につながっている。 地低く、短脚で、体長は長いが、引き締まった体格である。非常に筋肉質であり、向う気が強い頭部の保持と、警戒心に富んだ表情を見せる。長い体に対して短い脚であるが、不具合であったり、モタモタしたり、また歩様が制限されるようではない。
[編集] 性格
生まれつき友好的で落ち着きがあり、神経質であったり攻撃的であったりということはない。情熱的で辛抱強い。ただ元々が猟犬であるがゆえに、時として攻撃的で負けず嫌いな性格を見せることもある。
[編集] 毛質
毛質は大きく分けてスムースヘアード・ロングヘアード・ワイヤーヘアードの3種類がある。
スムースヘアード
毛質は堅く、短いのが特徴である。また、毛の流れは滑らかで光沢もあり、密生している。
ロングヘアード
毛質は柔らかく、光沢があって長い。わずかにウェーブした毛は、顎の下部、胴の下部に比べて、耳の先端、前肢のうしろ側が特に長く、尾のうら側が最も長い。あまりに多すぎる毛は、タイプの特徴をかくすもので好ましくないと言われる。アイリッシュセッターを思わせる優雅な外見に見えることが望ましい。毛色はスムースヘアードとほぼ同じである。
ワイヤーヘアード
被毛は顎と眉、耳を除いて、全体に密生した短い粗い剛毛が、下毛とともに全身を覆っている。顎にはひげがなければならず、眉は毛深く、耳はスムーズな短毛である。長毛、ウェーブまたはカールした軟毛、尾の房毛などは好ましくない。
[編集] 毛色
ダックスフントは、多くの毛色があることで知られている。また、毛質ごとに分類される。
スムースヘアードとロングヘアードについては2色と単色、その他のカラーに大きく分けられる。
2色は濃いブラウン(チョコレート)又はブラック。それぞれにタン又はイエローの斑が、目の上、マズル及び下唇の側面、耳朶の縁の内側、前胸部、脚の内側及び後部、足の上、肛門の周り、そこから尾の下側の3分の1又は半分に見られる。ブラック&タン、チョコレート&タン、ブラック&クリーム等と呼ぶことが多い。 また、単色は、レッド、レディッシュ・イエロー、イエロー(クリーム)。非常に散在した黒の毛(シェーデッド)がある犬でも単色として分類される。その他の色はダップル(斑)とブリンドル(濃い縞)等がある。
ワイヤーヘアードについては、上記以外にもワイルド・ボアー・カラー(野猪色)、デッド・リーフ(枯葉色)、ソルト・アンド・ペッパー(ごま塩色)などもある。
近年はパイボールド、ソリッド、ブルーなど新しく毛色が作出されている(特殊色、レアカラーとも呼ばれる)。異毛種間での交雑は認められておらず、本来は血統書は発行されない。また、血統書以外にも後述の「乱繁殖」や「遺伝性疾患」と直結する問題とされることもある。
[編集] サイズ
ダックスフントのサイズは、スタンダード・ミニチュア・カニンヘン(カニーンヘン、カニヘン)の3つに分かれ、各国の協会において、理想のサイズが定められている。
しかし、仔犬時の血統書において、ミニチュア・カニンヘンと明記されていても、骨格のつくりによって、協会の理想と異なる体型になることはある。よって、個々の骨格にあった理想体型を把握し、栄養失調や肥満、痩せすぎや太りすぎ等に注意した上で健康維持が必要である。
(スタンダード・)ダックスフンド:体重9~12kg。
ミニチュア・ダックスフンド:生後15ヶ月を経過した時点で測定し、体重5.0kg以下。胸囲35cmが理想。
カニーンヘン・ダックスフンド:生後15ヶ月を経過した時点で測定し、胸囲30cm以下。体重3.2~3.5kgを理想。
ドイツテッケルクラブ
スタンダード:胸囲35cm以上 9kgまで
ミニチュア:胸囲30〜35cm以内 3〜4kgまで
カニンヘン:胸囲30cm以下 3kg以下
スタンダード:7.3〜14.5kg
ミニチュア:5kg以下
イギリスケネルクラブ
スタンダード:雄11.25kg(25ポンド)以下 雌10.35kg(23ポンド)以下
ミニチュア:雄雌とも5kg(11ポンド)以下
[編集] ダックスフントの歴史
ダックスフントの起源は古く、最も古いものでは古代エジプトの壁画にダックスフントと酷似する犬種が刻まれている。しかし、現在のダックスフントの起源は、中世ヨーロッパであると考えるのが妥当であろう。
第一次世界大戦ではドイツ語での呼び方が嫌悪され、英語で「バジャードッグ」と呼ばれていた。
現在のダックスフントは、スイスのジュラ山岳地方のジュラ・ハウンドが祖先犬と言われ、12世紀頃、ドイツやオーストリアの山岳地帯にいた中型ピンシェルとの交雑によって今日のスムーズヘアード種の基礎犬が作られたと伝えられている。当時は体重10〜20kgと大きかったようで、シュナウザーを配して、更に他のテリアによってワイヤーヘアード種ができた。またロングヘアード種は15世紀頃、スパニエルとの交雑によって作出されたが、どこでなされたのかは定かではない。
本来、ダックスフントは名前の表す通り、体重15kg程もあるアナグマを猟るため、また、負傷した獲物の捜索及び追跡のために農夫などによって改良された犬種で、「Bracken(狩猟)」の時代から特に地下での狩猟に適するよう繁殖されてきた歴史がある。当時、ダックスフントはドイツ国内においてはテッケルやテカル、ダッケルと呼んでいたと言われている。19世紀頃、ミニチュアとカニンヘン(兎という意味)がスタンダードが入ることのできない小さな穴に入って、アナグマのみならず、ネズミや穴ウサギ、テンを猟るために改良されて誕生したようである。また、この頃からアメリカや他の国へも少しずつ輸出されるようになったらしく、そのダックスフントの繁殖に尽力していたと言われる最古のクラブは、1888年に創立されたドイツテッケルクラブ(Deutscher Teckelklub)である。
[編集] 飼育上の注意
- 胴体が長いことから関節(特に腰)への負担が大きいため、ヘルニアを代表とする関節疾患にかかりやすい。腰への負担を減らすために抱く時は片手で胸、片手で腰を支えると良い。そのため、ジャンプ・高い所や階段の昇降・肥満等には注意が必要である。また、滑りやすい床や路面に対しても配慮が必要である。
- 足が短いことから地面とお腹が近いため、地面が熱い時の散歩は熱中症になりやすい。そのため、地面の熱い時間帯の散歩を避け、散歩後の十分な水分補給が必要である。特に妊娠中や子犬は、ますます地面とお腹が近いことも覚えておくべきであろう。
- 近年、小型化や肥満防止を目的として十分な量の餌を与えられず、栄養失調やカルシウム不足等になるケースも増えている。素人による安易な餌の制限やダイエットはせずに、獣医等の相談の元で体型を維持していくべきだろう。
- また、素人や勉強不足なブリーダーによる繁殖が問題になっている。この犬種は毛色の掛け合わせが諸疾患と関係があることはよく知られているが、ペットブームの影に行われた乱繁殖により、父母の毛色だけでなく、先祖の毛色(遺伝子)を調べることも重要になっている。さらに、てんかん、股関節形成不全等の遺伝性疾患を受け継いだり、障害を持ち生まれてくる場合も少なくない。また、飼い主の事情で保健所に持ち込まれる問題も重なり、最近は「素人は繁殖させてはいけない」という考えが広まっている。また、動物愛護法の改正により、登録の無い者は有償での犬の譲渡ができない。

