肝付兼太

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きもつき かねた
肝付 兼太
プロフィール
本名 肝付 兼正[1]
(きもつき かねまさ)
性別 男性
出生地 日本の旗 日本鹿児島県鹿児島市
生年月日 1935年11月15日(77歳)
血液型 AB型
身長 171 cm
職業 声優俳優
事務所 劇団21世紀FOX
声優活動
活動時期 1954年 -
ジャンル アニメ吹き替え
デビュー作 『婦人の時間』
俳優活動
活動時期 1954年 -
ジャンル テレビドラマ映画舞台
デビュー作 こぶしの花の咲くころ
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肝付 兼太(きもつき かねた、1935年11月15日 - )は、日本声優俳優演出家。本名は肝付 兼正(きもつき かねまさ)。劇団21世紀FOX主宰。

目次

人物像[編集]

経歴[編集]

1935年11月15日に[2]鹿児島県鹿児島市で生まれた。高校生の時に、演劇部で木下順二の『夕鶴』を上演したのがきっかけで芝居の道へ進む。この当時の役者の仕事は映画かラジオ番組が主だったが、本人によると「ルックスに自信がなかった」ため、顔出しよりもラジオドラマで声のみで出演する「声優」の仕事を目指すようになる。帝京高等学校を卒業した後は父の死亡により大学進学を断念し、高島屋に勤務しつつ、劇団四季の前身である劇団七曜会に入団。当時、七曜会がNHKの仕事に積極的に取り組んでいたため、それが縁で肝付もNHKのラジオドラマに出演するようになり、役者として食べていくという自分の気持ちを確固たるものにするため高島屋は退社した。しかし、声優としてデビューした後もしばらくは食っていけなかったため、旅行会社の添乗員をやっていた経験もある。

映画デビュー1956年公開の『こぶしの花の咲くころ』(家城巳代治監督)であり、当時は本名の「肝付兼正」として床屋の青年役で出演した。

ラジオドラマデビューは、主婦向けの昼の番組『婦人の時間』(NHK)で、クリーニング屋の御用聞きの役。台詞は二言だけだったが、当時は全てが生放送だったこともあり、その時の緊張感と二言の台詞はいまだに忘れないという。

アフレコデビューは海外ドラマ『地方検事』(TBS)での暴走族の役。

国産のアニメが登場してからは『0戦はやと』、『ビッグX』、『エイトマン』等に端役で出演するようになるが、1965年、30歳直前にTBS版の『オバケのQ太郎』のゴジラ役でアニメのレギュラーを獲得する。その後は、ほとんどの藤子不二雄作品に出演するようになり、『ジャングル黒べえ』では初の主役、黒べえ役を演じた。テレビ朝日版の『ドラえもん』では骨川スネ夫役を1979年の放送開始以来26年間に亘って担当したが、日本テレビ版の『ドラえもん』ではジャイアン役を担当していた。

1980年代の小劇場ブームの時に、北村想の作品『寿歌』と出会う。さらに後日、北村の『十一人の少年』を読んで「この戯曲の上演をしたい」と考え、当時講師をしていた養成所の若者を集め、1983年9月劇団21世紀FOXを結成。結成当時のメンバーに宮下タケル松尾まつお速見圭西原久美子らがおり、すぐ後に山口勝平が入団する。劇団では演出、構成を手がけるだけでなく、若手俳優の育成指導にもあたっている。2008年には劇団が結成25周年を迎え、同年12月にはかつて劇団に所属していた伊藤健太郎らを招いて25周年記念公演を開いた。

1985年11月から12月にかけて喉の手術のため入院(1980年頃から、かなりのアニメ作品でキャラクターの声で出演していたため)。そのため『ドラえもん』(テレビ朝日版)のスネ夫、『オバケのQ太郎』(テレビ朝日版)のハカセ役は『Q太郎』で木佐キザオ役で共演していた龍田直樹が代役を務めた。

2004年ニトロプラスから発売されたドラマCD鬼哭街』では「ディレクション」(演出)としてクレジットされている(出演はしていない)。

2005年、第14回日本映画批評家大賞で、大山のぶ代ら『ドラえもん』(テレビ朝日版)のオリジナルレギュラー陣4人とともに田山力哉賞を受賞。さらに2006年11月、第11回アニメーション神戸で、同じくオリジナルレギュラー陣4人とともに特別賞を受賞。2007年3月には東京国際アニメフェア2007で、同じくオリジナルレギュラー陣4人とともに第3回功労賞を受賞。2012年、第六回声優アワード「功労賞」を受賞[3]

特色[編集]

アニメ草創期から活動しており、少年から老人、人間以外の役もこなす。主に子供向けのアニメや教養番組に出演している。

洋画の吹き替えをすることはあまりないが、ウディ・アレンを担当した作品がいくつかある。「泣くも笑うもすでに出来上がっているものに合わせるだけの洋画の吹き替えは、『なぞりの芸』って事であまり好きではない。その点アニメは自分で考えてキャラクターを作っていくという面白さがある」と著書で語っている。また、ディズニー作品において、コオロギ(『ピノキオジミニー・クリケット)、ネズミ(『おしゃれキャット』ロックフォール)、カモメ(『リトル・マーメイド』スカットル)という3種類の動物役を演じている。

2005年3月18日をもって『ドラえもん』のスネ夫役を降板するが、その後も『トリビアの泉』の影ナレーターなどの企画でスネ夫を演じた。また『それいけ!アンパンマン』のホラーマンや『トムとジェリー』の新作でトムを演じるなど、声優としての活動を続けている他、『東京アニメーター学院』で声優科の講師も務めている。2006年には、文学座代表の戌井市郎や演出家の瓜生正美らとともにパラダイス一座を結成するなど、70歳を越えた後も精力的に演劇活動を行っている。

出演作品にまつわる逸話[編集]

テレビアニメ『銀河鉄道999』の車掌を演じる際、原作者の松本零士も肝付に車掌の正体を教えなかったため、今まで演じてきたキャラクターの中でも一番演じるのが難しかったと語っている。結果、真面目で律儀なイメージで演じていったが、正体が分かった時には「最初から正体が空気だと分かっていたら、演じようがなかった(笑)」と語っていた(『創ったヒト』出演時)。1988年のテレビアニメ『おそ松くん(第2作)』でイヤミ役を演じた際には、もう10年前にこの役をやれたらもっとテンションを上げられたのに、と回想している。それでも収録が終わると「今日は毛細血管が7本切れた」というくらいテンション高く演じていた[4]

にこにこぷん』でじゃじゃまるが登場する時に言う「オッス!!じゃじゃまるさんだぞ!」という台詞は、肝付のアドリブから生まれたものである。なお、2009年1月10日に放送された『あつまれ!キッズソング50〜スプー・ワンワン 宇宙の旅〜』では、久しぶりにふくろこうじ・じゃじゃまるの声を担当し、じゃじゃまるはこの台詞を言っていた。

テレビ朝日版の『ドラえもん』では骨川スネ夫役を1979年の放送開始以来26年間に亘って担当したが、日本テレビ版の『ドラえもん』ではジャイアン役を担当していた。だが、ジャイアンを担当していた事に関して自身はあまり記憶には残っていなかったと語っており、日本テレビ版の『ドラえもん』のことは白黒作品であったと勘違いしていた。

2008年3月15日放送の『ナンボDEなんぼ』(関西テレビ)に、大山のぶ代とともにゲスト出演した。「声優のナンボ」をテーマに、ドラえもん収録時のエピソードや、今まで演じてきたキャラクターへの思い入れなどを語っていた。

人間関係[編集]

ドラえもん (テレビ朝日版)』で共演したジャイアン役のたてかべ和也とは、50年近くの付き合いで特に仲が良い。『ドラえもん』のテレビ放送25周年特集のインタビューでは、「性格的には僕とたてかべさんはまったく違うんです。お互い劇団にいて、同じような悩みがあって、昔はなにかっていうと議論をするのが流行っていた時期があって、そんな時にたてかべさんと話すと、すごく話が入ってくるんですね。そういう考え方もあるんだなって」と語っている。他方野沢雅子とは共演の機会も多く、夫婦以上に一緒にいる時間が長い時期もあったという。共演作は『銀河鉄道999』や『怪物くん(テレビ朝日版)』、『ドラえもん(初代・日本テレビ版)[5]、『ウルトラB』、『ビリ犬』、『ドロロンえん魔くん』などがある。

山口勝平の芸名の一部である「かっぺい」というのは、福岡なまりが抜けていなかった山口を、肝付が「いなかっぺい」と命名したことに由来している。また、山口勝平、関智一高木渉の芝居ユニットである「さんにんのかい」の名付け親でもある。

趣味・嗜好・特技[編集]

趣味はスポーツ全般(主にゴルフ)、落語。学生時代は落語家を目指していた時期もあったという。アイディアマンとしての一面も持ち、1980年代に開催された当時の若手声優イベント『声優フェスティバル』は肝付の発案である。また、機械の類にも強く、かつて劇団21世紀FOXが赤字になった際には、自分でビデオを編集し、それを売って赤字を埋めたと野沢雅子が著書『ボクは、声優』で挙げている。 俊足の持ち主であり、50歳の時にテレビ朝日の『ビートたけしのスポーツ大将』に出場し、100m走で優勝している(タイムは11秒2)。さらにカールくんと対決して勝ったことがあるほど脚が速い(正確にはハンデ付与のため90m走だったという)。

50歳頃まではが全く呑めず、番組の打ち上げなどでもコーラを飲んでいただけだったそうだが、現在では少量程度なら呑めるようになったという。

出演作品[編集]

太字は主役・メインキャラクター

テレビアニメ[編集]

1963年

1964年

1965年

1967年

1968年

1969年

1970年

1971年

1972年

1973年

1974年

1975年

1976年

1977年

1978年

1979年

1980年

1981年

1982年

1983年

1984年

1985年

  • オバケのQ太郎(テレビ朝日版)(ハカセ
  • プロゴルファー猿(支配人)

1986年

1987年

1988年

1989年

1990年

1991年

1992年

1993年

  • キテレツ大百科(源太)
  • ポコニャンいっぽんぎ幹の助

1994年

1995年

1996年

1997年

1998年

1999年

2000年

2001年

2002年

2003年

2004年

2005年

2007年

2009年

OVA[編集]

1979年

1984年

1985年

1986年

1988年

1989年

1990年

1991年

1994年

1997年

2007年

劇場アニメ[編集]

1975年

1979年

1980年

1981年

1982年

1983年

1984年

1985年

1986年

1987年

1988年

1989年

1990年

1991年

1992年

1993年

1994年

1995年

1996年

1997年

1998年

1999年

2000年

2001年

2002年

2003年

2004年

2005年

2006年

2007年

2008年

2009年

2010年

2011年

2012年

ゲーム[編集]

1991年

1994年

1995年

1996年

1997年

1998年

2000年

2001年

2002年

2003年

2005年

2006年

2007年

2009年

2010年

2012年

2013年

CDドラマ[編集]

吹き替え[編集]

洋画[編集]

海外ドラマ[編集]

海外アニメ[編集]

特撮[編集]

テレビドラマ[編集]

映画[編集]

テレビ番組[編集]

人形劇[編集]

ラジオ[編集]

舞台[編集]

  • 劇団21世紀FOX作品に多数出演。現主宰。全作品演出担当。
    • 1984年
      • 第1回 十一人の少年
      • 第2回 挽歌RAブルース+グッドバイ
    • 1985年
      • 第3回 碧い彗星の一夜
      • 第4回 月夜とオルガン
      • 第5回 虎☆ハリマオ
    • 1986年
      • 第6回 私の青空
      • 第7回 霧の中の少女
      • 第8回 碧い彗星の一夜(再演)
    • 1987年
      • 第9回 BUDORI 眠れぬ夏の月
      • 第10回 日曜日ナビはオルガンを弾いた
      • 第11回 BUDORI 眠れぬ夏の月(再演)
    • 1988年
      • 第12回 踊子THE DANCER MUDER CASE
      • 第13回 虎☆ハリマオ(再演)
      • 第14回 PICTURE BOOKS
    • 1989年
      • 第15回 FAIRY TALE フェアリー・テール
      • 第16回 SUKOSHI FUSHIGI もの語り
      • 第17回 日曜日ナビはオルガンを弾いた(改訂版)
    • 1990年
      • 第18回 PICTURE BOOKS II
      • 第19回 アリス・イン・ワンダーランド
    • 1991年
      • 第20回 新・碧い彗星の一夜
      • 第21回 PICTURE BOOKS(再演)
      • 第22回 踊子THE DANCER MUDER CASE(再演)
    • 1992年
      • 第23回 日曜日ナビはオルガンを弾いた(改訂版再演)
      • 第24回 アリス・イン・ワンダーランド(再演)
      • 第25回 インシデンタルギフト
    • 1993年
      • 第26回 作家とその弟子
      • 第27回 私の青空 MY BLUE HEAVEN
      • 第28回 ギヤマンの仮面 第一編 俳優の仕事
    • 1994年
      • 第29回 SUKOSHI FUSHIGI もの語り・II〜あたらしき緑の日々〜
      • 第30回 ギヤマンの仮面 第二篇"月下の嵐" 完結篇"宿命の対決"
      • 第31回 想稿・銀河鉄道の夜
    • 1995年
      • 第32回 デザートはあなたとー情熱の砂漠・連続殺人事件ー
      • 第33回 スチャラカパイのギッチョンチョン
      • 第34回 何処へ ーいずこへー
      • 第35回 スタートリックー星の魔法ー
    • 1996年
      • 第36回 独立サッカリン部隊
      • 第37回 ムラサキ先生の多忙な愛情
    • 1997年
      • 第38回 十一人の少年1997〜それからの物語〜
      • 第39回 北北東に進路をとれ
      • 第40回 踊子THE DANCE AT DEATH
    • 1998年
      • 第41回 冒険!!ロビンソン・クルウ島
      • 第42回 BUDORI 眠れぬ夏の月
    • 1999年
      • 第43回 ここより永遠に 最後の闘い 完結篇
      • 第44回 トンデモ・ボカン
    • 2000年
      • 第45回 シグナルとブランコ
      • 第46回 改訂版 日曜日ナビはオルガンを弾いた
    • 2001年
      • 第47回 2001-
      • 第48回 デュナミスボックス ~可能性の匣~
      • 第49回 F・f・-エフ-
    • 2002年
      • 第50回 アリス・イン・ワンダーランド〜Grade Up Version ! ぴーちくぱーちくかしましい〜
      • 第51回 月夜とオルガン(再演)
    • 2003年
      • 第52回 音楽劇「碧い彗星の一夜」ファンタジィバージョン
      • 第53回 風博士ーKAZE HAKASEー
    • 2004年
      • 第54回 森乃女学院千一夜物語 ~青い時代の娘たち~
      • 第55回 紫煙倶楽部の(完全)犯罪 ~デモクラシーホテルの地下の男達~
    • 2005年
      • 第56回 十一人の少年(再演)
      • 第57回 PICTURE BOOKS -絵本ー(再演)
    • 2006年
      • 第58回 夜空のムコウミズ
    • 2007年
      • 第59回 どってんかばなし -愛と空気の物語。ー
      • 第60回 インシデンタル・ギフト(再演)~終わってしまった風景の夜に集いし者 汝らに幸あれ~
    • 2008年
      • 第61回 おかえりグランパ
      • 第62回 音楽劇ステーションケンジ ー21世紀FOXバージョンー
    • 2009年
      • 第63回 スチャラカパイのギッチョンチョン(再演)
    • 2010年
      • 第64回 独立サッカリン部隊(再演)
      • 第65回 南の島に星がふる
    • 2011年
      • 第66回 赤いリンゴに唇よせて
      • 第67回 RとJ
    • 2012年
      • 第68回 THE DANCE AT DEATH ー踊子ー
  • パラダイス一座旗揚げ公演「オールド・バンチ〜男たちの挽歌」(2006年12月6日 - 12月13日、ザ・スズナリ)
  • パラダイス一座公演「続オールド・バンチ〜復讐のヒットパレード」(2007年12月12日 - 12月21日、ザ・スズナリ)
  • 指揮者とは何か(2008年2月13日、大阪市いずみホール)
  • 爆笑活劇 パタリロ西遊記2007年版(孔子)
  • パラダイス一座最終公演「続々オールド・バンチ〜カルメン戦場に帰る」(2009年2月8日 - 2月15日、下北沢 本多劇場)
  • 劇団K-Show第8回公演客演「今日の終電明日の始発」(2009年5月18日 - 5月24日、新宿 スペース107)
  • 楽塾創立13周年記念公演客演「ほろほろと、海賊」(2010年4月27日 - 5月4日、space早稲田)
  • パラダイス一座特別公演「オールド・バンチ〜男たちの挽歌(エレジー)・完結編〜」(2011年12月16日 - 12月25日、ザ・スズナリ)

パチンコ・パチスロ機[編集]

CM[編集]

骨川スネ夫の声で出演

イヤミの声で出演

  • 日産キューブCM(2009年)
  • 東映・赤塚不二夫アニメコレクション 映画・TVスペシャル・OVA豪華13本立てなのだ!CM(2011年)

999号車掌の声で出演

声で出演

音響監督[編集]

著書[編集]

参考文献[編集]

  • 『声優界一刀両断!悟空とスネ夫の辛口トーク』(スクウェア・エニックス)P96 - P116
  • 『演声人語 ベテラン声優が語る役者人生』(ソニー・マガジンズ)P78 - P88
  • WEBアニメスタイルミニインタビュー「肝付兼太とギャートルズ」

脚注[編集]

  1. ^ 「テレビ・タレント人名事典(第5版)」 p.359、2001年7月、ISBN 4-8169-1677-6
  2. ^ 「テレビ・タレント人名事典(第5版)」 p.359、2001年7月、ISBN 4-8169-1677-6
  3. ^ 『第六回声優アワード』受賞者先行発表!”. 声優アワード. 2012年2月22日閲覧。
  4. ^ WEBアニメスタイル 特別企画『あの声、あのキャラ、あの作品 肝付兼太と『ギャートルズ』』All About
  5. ^ なお、『ドラえもん(初代・日本テレビ版)』での野沢雅子との共演は第14話からである。

外部リンク[編集]