セワシ

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セワシ藤子・F・不二雄の漫画『ドラえもん』に登場する架空の人物。主人公野比のび太源静香の孫の孫(玄孫)、ノビスケの曾孫。野比家の男子の中で唯一名前に「のび」がついていない人物でもある。西暦2125年2月現在、小学4年生。

目次

[編集] 人物・性格

現在の公式設定(2112年 ドラえもん誕生)によると、眼鏡は掛けていないが先祖ののび太にそっくりの外見で、性格に関してはおっとりとした優男タイプである。祖父の祖父であるのび太がだらしなくふがいないのに対してセワシはある程度しっかり者らしく、面倒見が良い性格に描かれている。のび太のことを「おじいさん」と呼ぶが、のび太はそう呼ばれることを嫌がっている(ただし、例外的に1980年放送アニメ「のび太の夢の金メダル」では、セワシはのび太がいない未来で「のび太くん」と言っていたこともある)。しかし、のび太との仲は決して険悪ではなく、「おじいさん」「セワシくん」と呼び合いながらも同年代の子供同士として会話を弾ませたり、ドラえもんとドラミに対する愚痴をこぼし合ったりした時もある。未来世界がインベーダーに侵略された(という設定のゲームにのび太が巻き込まれた)時は、二人のタッグプレイで宇宙人を撃墜している(『未来の町にただ一人』)。また、野比一族の系譜についても調査しているようで、歴史上どの先祖が問題のある人物かを調べ、戦国時代の祖先の元へドラミを派遣したこともあった(『アララ・少年山賊団!』)。

ドラえもんとの出会いは,未来デパートでたたき売りをされていたのをセワシが買い取った時から。ドラえもんを「出来はあまりよくないロボット」と認識している(24巻『ションボリ、ドラえもん』)。

ジャイアン・スネ夫・しずかにそっくりの友人がいる(21巻『未来の町にただ一人』)が、『ハロー恐竜キッズ』では、ミエ吉とアントンという友人がいた

アニメでは、1997年に放送された『セワシくんの家出』においてジャイアン・スネ夫・しずか・出木杉との交流が描かれており、各人を22世紀に連れていった。

小学四年生』2125年2月号を購読している(10巻『百年後のフロク』) 。ちなみにしずかのことを「おばあちゃん」と呼んだことがあり、それに対し「失礼な子ね」と言われていた。

[編集] 未来の設定

機械による家事のオートメーション化、ロボットによる養育、両親は不在がちといった環境で育った典型的な「22世紀っ子」。親と一緒に登場することはほとんどなく、過去に行く前のドラえもんやドラミに生活上の面倒を見てもらっている。

のび太が昭和60年代~平成年間に会社経営に失敗して残した借金が、約150年経ったセワシの代になっても返せないほど膨れ上がり、セワシのお年玉が50円だったことから、所有の子守ロボットドラえもんをのび太の元へ送り込むことで一族の運命転換を図った……とセワシは説明する(1巻『未来の国からはるばると』)が、この説明が本当だとすると、実際には相続放棄が出来るなどのさまざまな矛盾が生じるため、真偽は不明。一説にはドラえもんを先祖ののび太の元へ送り込むための作り話とも言われる。(ただし上記『未来の町にただ一人』のエピソードでは、他の友人が太陽系旅行などに飽き飽きしたと帰って来ている中で一人だけ無人のオートメーション世界と化した街で一人インベーダーゲームを遊んでいた)

初期原作とアニメ第1作のみ、後に第2のロボットガチャ子を送り込む。

自分用のタイムマシンを持っている。未来ではレンタルサービスも行われているらしく、セワシがドラミにタイムマシンを隠されたため、野球ボールのような形のレンタルタイムマシンを借りてのび太たちの時代へ逃げてきたというエピソードもある(大山版アニメ『セワシくんの家出』)。

[編集] セワシの運命転換工作によるパラドックス

セワシの話では、のび太が静香と結婚してもジャイ子と結婚してもどちらの運命をとっても結局セワシの存在は消滅しないことを「東京から大阪まで行くのにどんな道を通っても方向さえあっていれば辿り着ける」という説明でのび太を納得させているが、実際はジャイ子と結婚したことによる玄孫がセワシであるならば静香と結婚することで当然歴史は変わり(先祖が代わっても子孫は同一人物のままといったことは通常考えられない)、セワシは存在しなくなるはずであり、なおかつセワシが存在しないならばのび太の運命転換に携わることもできなくなり、因果律に反している(但し、この事をのび太が質問した時に「他でつなぎ合わせるから」と発言している事から後でセワシがなんらかの歴史の改変をやった可能性がある)。またもしものび太の未来を変えたならばその時点で悲劇的未来が回避可能なため、そもそもドラえもんを過去におくるという行為自体が不必要になるためタイムパラドックスに陥ることとなる。そうなれば歴史改変を禁じるタイムパトロールの取り締まり対象になることは明白である(初期設定では恐竜狩りなどに関して未来のスポーツだったものがのび太の恐竜で違法行為になっているなどの変質はある)。

ただ、上記のセワシの主張はのび太とセワシの関係が四世代も離れているから成立するのであって、43巻『のび太が消えちゃう?』で描かれたようにのび助(のび太の父)が絵のパトロンの娘と結婚してしまうと、のび太は産まれてくることが不可能になる(のび太の母は玉子でなければならない)のは言うまでもない。

以上のような議論から、「セワシやドラえもんの介入がのび太の人生を変えることは、それ自体が最初から歴史の中に組み込まれている」という説を唱える読者も存在している。すなわち「のび太とジャイ子が結婚する」歴史こそ発生してはならないイレギュラーなものであり、ドラえもんは「歴史を変えるため」ではなく「歴史の改変を阻止するため」にのび太の時代にやってきた……とする意見である。

また、ドラえもんはのび太に「運命は自分で切り開くもの」と諭すなどドラえもん自身が当初の目的を否定するような発言をしている(この発言の通りであれば、のび太自身が静香と結婚する運命を切り開いたことになる)。このことについても、セワシやドラえもんが目的を偽ってのび太にて接近し、歴史を変えようとした何者かからのび太を守ろうとしたと考えればつじつまは合う。そもそも、ジャイ子と結婚する事自体、真偽は不明である。セワシがのび太に見せた「ジャイ子と結婚する未来の写真」自体が実際には捏造であり、自堕落な生活を送るのび太への警告であったとする説もある(世田谷ドラえもん研究会著『ドラえもんの秘密』))

その他、セワシがジャイ子の血を受け継ぐために、ノビスケかその子供がジャイ子の子供ないし孫と結婚するという説もある。

[編集] 配役

アニメ版声優は、テレビ第1作(日本テレビ版)は山本圭子、第2作(テレビ朝日版)は太田淑子(~2005年3月)、松本さち(2005年8月~)。

なお太田は日テレ版においてのび太を、松本はテレ朝大山版で猫のミイちゃん(1999年~2005年3月)をそれぞれ演じている。

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