クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!

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映画 クレヨンしんちゃん
 バカうまっ!B級グルメサバイバル!!
監督 橋本昌和
脚本 浦沢義雄
うえのきみこ
原作 臼井儀人
出演者 矢島晶子
音楽 荒川敏行
多田彰文
澤口和彦
主題歌 SEKAI NO OWARIRPG
撮影 梅田俊之
編集 三宅圭貴
製作会社 シンエイ動画
テレビ朝日
ADK
双葉社
配給 東宝
公開 2013年4月20日
上映時間 95分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 13.0億円
前作 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!オラと宇宙のプリンセス
次作 クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん
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クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!』(クレヨンしんちゃん バカうまっ!ビーきゅうグルメサバイバル!!)は、2013年4月20日に公開された『クレヨンしんちゃん』劇場映画シリーズ第21作目。キャッチコピーは『 燃えよ!春日部防衛隊!! 焦がせ!やきそば!!』。

概要[編集]

ストーリー案[編集]

映画シリーズとしては初の「」をテーマにした作品である。また、サブタイトルに『〜を呼ぶ』が付かないのは第17作目の「オタケベ!カスカベ野生王国」以来4年ぶり。また、第12作目の「嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ」以来9年ぶりにカスカベ防衛隊がメインとなる作品である。

監督を務める橋本昌和に話が来た際、「カスカベ防衛隊の身近なところでの冒険物語がやりたい」とのプロデューサーの要望があった。そこから脚本の浦沢義雄と話していく中で、「B級グルメ」の話にすることが決まり、メインとなるB級グルメは、普段食べているものにしようと焼きそばになったと語っている。本作に出てくる焼きそばの上に生卵が乗っているのは、橋本の家庭の焼きそばにいつも生卵が乗っていたためである[1]

スタッフ[編集]

監督は前作品の増井壮一から、過去に『TARI TARI』や『レイトン教授と永遠の歌姫』の監督を務めた橋本昌和へバトンタッチ。脚本は『忍たま乱太郎』や『はれときどきぶた』などのシリーズ構成を務めた浦沢義雄とテレビシリーズにも参加しているうえのきみことの共同執筆。ストーリーの大半を浦沢が執筆し、うえのはキャラクター監修と脚本の修正などを担当した。劇場版シリーズにおいて脚本家が共同執筆するのは、第13作目の「伝説を呼ぶブリブリ 3分ポッキリ大進撃」以来、6度目となる。

作画面でのキャラクターデザインには前回同様に、原勝徳と末吉裕一郎の半々で、しんのすけなどのレギュラーキャラを原が、ゲストキャラクター全般を末吉という分担作業を行った。また、高倉佳彦メカニックデザインを担当している他、湯浅政明が6年ぶりに原画として参加している。

ゲスト声優[編集]

2013年1月には特別ゲストとして、渡辺直美コロッケ、さらにフレンチシェフの川越達也が本人役で出演することが決定した[2]

その他[編集]

2013年12月12日にコミカライズ版が発売された。

2013年11月1日には、ぼてぢゅうグループの関東エリアを担当する東京フード社から“今年最も焼きそばを食べたくなる映画”に贈る『日本ヤキソバー賞』を受賞した[3]

コラボレーション[編集]

B級グルメが主題ということで、食品関連のコラボレーションが組まれた。

サークルKサンクスでは、この作品のコラボレーションで「映画「クレヨンしんちゃん B級グルメサバイバル!!」フェア」というキャンペーンが組まれ、オリジナル商品が発売された[4]

ゼンショーすき家内でこの映画とのコラボレーション商品である「やきそば牛丼」と「お子様やきそば」を発売し、キャンペーンも展開された[5]。「焼きそば牛丼」とは、牛丼の上に焼きそばを乗せ、その上から秘伝のソースを掛けて食べるというもので、3月28日頃から先行販売していた一部店舗で食した人達によってtwitterfacebook上で拡散。ネット上で大きな話題になっていった[6]。当商品のCMでは劇中の挿入歌である「やきそばの歌 〜ソース is love〜」がBGMとして使われている。

ぼてぢゅうグループでは、この作品とのコラボレーションで限定メニュー「クレヨンしんちゃんセット」や、プレゼント付きのぬりえコンテストを展開した。[7] コラボではないが、黒澤明監督の映画『』のロケ地としても知られる長野県安曇野市の「大王わさび農場」と、安曇野市や松本市近郊の山岳地帯一帯がモチーフのひとつとなっている。

興行成績[編集]

全国324スクリーンで公開され、2013年4月21日、22日の二日間の動員19万9,993人、興収2億2,533万7,650円をあげ、観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第2位となった[8]。なお、初日二日間で興行収入が2億円を超えたのは第18作目の「超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁」以来3年ぶりで、ぴあ初日満足度ランキングでも『名探偵コナン 絶海の探偵』における91.6の僅差である90.7で第2位を記録した。また公開4週目で興業収入が10億円を突破した。[9]。最終興行収入は13.0億円[10]。劇場版シリーズで興行収入が13億を超したのは第15作の「嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!」以来6年ぶりである。2014年1月発表の興行収入成績は13億円[11]

ストーリー[編集]

春日部で行われているB級グルメカーニバルに連れて行ってもらえなかったしんのすけは、カスカベ防衛隊のメンバーと親達に内緒で行こうと画策する。そしてその道中、謎の女性・「しょうがの紅子」からとあるソースをカーニバルに届けることを頼まれ、すんなりと引き受けることに。

だがそのソースは、B級グルメ撲滅を目論むA級グルメ機構の魔の手からB級グルメを救える唯一の存在・伝説のソースだった。そんな中、しんのすけ達はふとした手違いから見知らぬ土地へと迷い込んでしまう。果たして、伝説のソースを巡るA級グルメ機構との戦いに巻き込まれたしんのすけ達は、伝説のソースを無事カーニバルに届け、ソースの健の作る焼きそばを食べることができるのか?

ゲストキャラクター[編集]

B級グルメカーニバル[編集]

ソースの健
焼きそば職人。女性に対して不器用。名前の由来とモデルは高倉健。一人称は「あっし」で、語尾に「〜ござんす」をつけて話す。見掛けによらずA級グルメ機構の手下達を一蹴させるほどの戦闘力を持つ。
しょうがの紅子
ソースの健の恋人で、伝説のソースを持っていた。物語冒頭で健からの連絡を受けて伝説のソースをB級グルメカーニバルに届けようとしたがA級グルメ機構の追っ手に追われ、偶然通りがかったしんのすけ達にソースを託す。
川越シェフ
本人役で登場。「食べもの探訪」という番組でB級グルメカーニバルをレポートしていた最中にA級グルメ機構の襲撃に巻き込まれる。

B級グルメ防衛隊[編集]

下町コロッケどん
コロッケのかぶり物をした男性。語尾に「〜コロ」をつける。
お好み焼きの文太
お好み焼き職人。
たこ焼きのミナミ
たこ焼きの着ぐるみを着た女性。
博多もつカレーのお京
博多もつカレー職人の女性。気が強く喧嘩っ早いがシャイな一面もある。博多弁で話す。寿司仮面夫婦の作ったワサビ入りの寿司を食べさせられ気絶する。
大阪串カツの将(まさ)
串カツ職人の男性。女性には優しい。関西弁で話す。ステーキライダーの出す炎で店を燃やされてしまった。

A級グルメ機構[編集]

グルメッポーイ
世界A級グルメ機構の最高責任者。A級以外グルメと認めず、B級グルメの壊滅を企む。普段は丁寧語で喋っているが激情すると言葉遣いが悪くなる。自身の父親と母親もB級グルメに嫌悪感を示しておりそれ故に子供の頃から食事の作法などから厳しく育てられてきた。カスカベ防衛隊から「美女がいる」と騙された際に微妙に顔を赤らめるなどコミカルかつ間の抜けた一面も持つ。
幼少期のある時、海外で出店していたソースの健が作る焼きそばを見て感銘を受けるも、父親の「汚らわしいもの」という厳しい言葉によりその焼きそばを食べることはかなわず、これがB級グルメ壊滅を企むきっかけとなった。
最後はしんのすけ達が作った究極の焼きそばを食して涙を流しながら改心。仲間達と共にカーニバル会場を修復した後は、ソースの健と共に旅に出た[12]
キャビア
5つ星A級グルメラヴァーズの一人。ロシア人の女性。
キャビアを好み、マヨラーが大嫌い。武器に釣竿を使う。普段は日本語で話すが、パニックになると巻き舌になったり、ロシア語を話したりする。
最後はボーちゃんと風間くんに釣竿を奪われ釣り糸を身体に絡められ身動きが取れなくなった。
トリュフ
5つ星A級グルメラヴァーズの一人。オネエ系の男性。
トリュフとエレガントを好み、下品をこよなく嫌う。自身のブタ・ピギーを自在に操る。
物語の序盤で紅子を追撃し、彼女が伝説のソースをしんのすけ達に託した事を知ってしんのすけ達の追跡を開始する。
その後バランスを崩したフォアグラ錦の脳天かかと落しを食らい敗れた。
ピギー
トリュフのペットのブタ。警察犬のような敏感な鼻でソースを追跡する。2本足で立つことが出来る。実は1匹だけでなく複数おり、全部で7匹ほどいる。終盤でトリュフ、キャビア、フォアグラ錦と共にしんのすけ達からソースを奪うために立ち塞がったが、シロのフラダンスに怯え、トリュフのマントの中に隠れてしまう。騒乱後はシロと共にフラダンスを披露している。
横綱フォアグラ錦
5つ星A級グルメラヴァーズの一人。力士のような姿をした大柄な男性。その通り力士のような口調で話す。
フォアグラを好み、ちゃんこ鍋を嫌う[13]
マサオとの一騎打ちにでるがネネが先手を打って転がした水筒を踏んでバランスを崩し、トリュフにかかと落しを食らわせた。そのままトリュフのマントに隠れていたピギーが飛び出すと同時に倒れて敗れた。
寿司夫婦仮面
4つ星寿司職人。仮面舞踏会のような格好をした男女のペア。
コンビで華麗に踊りながら寿司を握り、攻撃を繰り出す。二人とも銀座での修行経験がある[13]
ステーキライダーが転倒した時に二人の元へ飛んできたステーキを夫が妻を盾にしたためネネに「所詮仮面夫婦ね・・・」と嘲笑された。
ステーキライダー
4つ星シェフで孤高のライダー。鉄板つきバイクでステーキを焼きながら襲撃する。キャビア、トリュフ、フォアグラ錦が倒された後、寿司夫婦仮面と共にしんのすけたちを襲おうとするが、ソースの健にバイクが転倒させられ5人のB級グルメカーニバル関係者に蹴られた。

用語[編集]

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

  • 絵コンテ - 橋本昌和、高橋渉、誌村宏明、宮脇千鶴、増井壮一
  • 作画監督補 - 末吉裕一郎、間々田益男
  • メカデザイン - 高倉佳彦
  • 演出 - 佐々木忍
  • 動画検査 - 小原健二
  • 動画 - スタジオりぶら、MarBean Animation、中村プロダクション夢弦館ベガエンタテイメント、ORANGE、OH!プロダクションスタジオ・たくらんけTYOアニメーションズディオメディア、AI
  • 仕上 - ライトフット、オフィス フウ、トレース・スタジオM、Wish、ベガエンタテイメント、ORANGE
  • 背景 - スタジオ・ユニアトリエローク 07
  • コンポジット撮影 - アニメフィルム
  • 特殊効果 - 佐藤香織(アニメフィルム)
  • CGI - つつみのりゆき
  • 撮影協力 - ライトフット
  • 音響演出助手 - 浦上靖之
  • 音響制作デスク - 穂積千愛
  • 録音スタジオ - APU MEGURO STUDIO
  • ミキサー - 内山敬章
  • アシスタント・ミキサー - 小沼則義
  • 音響効果 - Fizz Sound Creation、松田昭彦、庄司雅弘
  • 音楽制作 - イマジン、齋藤裕二、マサル
  • レコーディングエンジニア - 中村充時
  • 音楽協力 - テレビ朝日ミュージック
  • ドルビーフィルム・コンサルタント - 河東努、森幹生、コンチネンタルファーイースト(株)
  • デジタル光学録音 - 西尾曻
  • 連載 - 双葉社月刊まんがタウン
  • オープニングねんどクルー - 石田らどん、折無蓮、倉本美枝、志賀剛、松本智子
  • 照明協力 - 宮島忠
  • 編集スタジオ - 岡安プロモーション
  • 編集助手 - 藤本理子
  • 撮影データ管理 - 柏原健二
  • 現像 - 東京現像所
  • HD編集 - 金沢佳明、山本洋平
  • フィルムレコーディング - 増田悦史
  • DCRマスタリング - 村田繁、千木良保宜
  • タイミング - 湯澤祐一
  • ラボ・コーディネート - 丸山裕子
  • ラボ・マネージメント - 井上純一、近藤桂司
  • 宣伝プロデューサー - 江上智彦
  • 宣伝 - 松木理恵子、田中祥子、西川由香里、増田麻紀絵、槙田美香、浅原聡子
  • クレヨンしんちゃん委員会 - 北川敦朗、山川順一 / 川北桃子 大松宏樹 水谷誠也 / 高木智悌、小川邦恵、天野賢 / 杉山由紀子、山田千尋、高橋由美
  • 制作事務 - 平山友紀
  • 制作進行 - 國安真一、伊藤貴徳、廣川浩二、須藤悟史
  • 制作デスク - 永田雄一、山崎智史
  • アシスタントプロデューサー - 馬淵吉喜、菅野あゆみ
  • プロデューサー - 吉田有希、本井健吾鈴木健介
  • 制作 - シンエイ動画テレビ朝日ADK双葉社

原画[編集]

末吉裕一郎 大塚正実 高倉佳彦 林静香 松本昌子 湯浅政明
和泉絹子 松山正彦 曽々木安恵 堤舞 板岡錦 千葉ゆみ
桝田浩史 小林麻衣子 重本雅博 鈴木大司 清水洋 角張仁美
岩永大蔵 民谷香菜 比呂支 小菅幸恵 矢吹英子 松田ろく
鍋田香代子 中西彩 翁長くみこ 水竹修治 酒井美佳 高野やよい
八木澤修平 長谷川早起 今野洋 佐藤元 小幡公春 森下勇樹
佐々木文恵 長坂慶太
原勝徳 大森孝敏 針金屋英郎
第二原画
桜井ともえ 前田一雪 片岡恵美子 持田愛 志条ユキマサ
スタジオエル ダンガンピクチャーズ

主題歌[編集]

映像ソフト[編集]

  • 2013年11月8日、バンダイビジュアルより発売。前作同様、BD・DVDが同時発売された。例年より少し早い発売である。

テレビ放送[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 映画パンフレットより。
  2. ^ 映画『クレヨンしんちゃん』で川越スマイル炸裂、コロッケらグルメ声優集結
  3. ^ 今年最も焼そばを食べたいと思える映画に贈る『日本ヤキソバー賞』を創設!映画クレヨンしんちゃんの最新作への表彰が決定! PR TIMES 2014年2月27日閲覧。
  4. ^ 映画「クレヨンしんちゃん B級グルメサバイバル!!」フェア(サークルKサンクス公式サイト 2013年4月20日閲覧)
  5. ^ すき家のやきそば牛丼 | キャンペーン | すき家(すき家公式サイト 2013年4月20日閲覧)
  6. ^ すき家「やきそば牛丼」投入か、ネットに“食べた”報告相次ぐ。 - ナリナリドットコム2013年3月29日
  7. ^ お好み焼専門店“ぼてぢゅう”が映画クレヨンしんちゃんとコラボレーション 「クレヨンしんちゃん」連動フェア開催 - 東京フード2013年4月18日
  8. ^ [1]「名探偵コナン 絶海の探偵」が初登場1位!上位3作品は全て新作! (4月20日-4月21日)
  9. ^ [2]『名探偵コナン』V4!有川浩原作が2作品ベスト5入りの大人気!【映画週末興行成績】
  10. ^ [3]東宝株式会社 上半期作品別興行収入(10億以上)
  11. ^ 2014年記者発表資料(2013年度統計) (PDF)”. 日本映画製作者連盟 (2013年1月28日). 2013年1月28日閲覧。
  12. ^ 映像ソフト付属解説書、監督インタビューより。
  13. ^ a b 劇場パンフレットおよび、公式サイトの設定より。
  14. ^ a b c 人気声優・神谷浩史、中村悠一、早見沙織が『映画クレしん』参戦”. ORICON STYLE. 2013年3月13日閲覧。
  15. ^ 次回作『ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』にて2年連続出演。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]