クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王
『クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王』(クレヨンしんちゃん アクションかめん たい ハイグレまおう)は、1993年7月24日に劇場公開された『クレヨンしんちゃん』の劇場映画シリーズの第1作目。上映時間は95分。興行収入は22.2億円。
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[編集] 概要
TVシリーズの人気を受けて急遽制作[要出典]された『クレヨンしんちゃん』初劇場作品。また、劇場全作品の中で興行収入が最大の作品でもある(2011年現在)。タイトルと敵キャラ「ハイグレ魔王」は原作者・臼井儀人のアイディアである。臼井が最も映画製作に係わった作品で、臼井は原作漫画も描き下ろした。本作登場のハイグレ魔王の一味は人気があるためか、後に本作の続篇ゲームが発売されたり、後の『クレヨンしんちゃん』ゲーム作品でも何度か再登場している。絵コンテは、当時演出担当であった原恵一と本郷の半々で、前半の日常シーンを原が、後半の部分は本郷という分担作業を行った。
「ハイグレ」とは、作中で主人公の野原しんのすけのキャラクターの特徴として描かれている言葉の言い間違いから生まれた言葉で、原作やアニメなど作品が展開された1990年代前半のバブル景気時代に流行したファッションである女性用水着のハイレグを意味する。また、ハイグレ人間達のポーズは、ビートたけしの持ちネタの「コマネチ」が基になっている。
[編集] あらすじ
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。 →[記述をスキップ]
子供たちに絶大な人気を誇る特撮ヒーローテレビ番組『アクション仮面』の撮影中、突然スタジオで爆発が起こる。混乱の中、何者かがアクション仮面の力の源であるアクションストーンを奪い、何所かへと去っていった。
一方幼稚園の夏休みが始まった日、しんのすけとみさえ親子は、古そうな駄菓子屋を見つけ、その店でアクション仮面カードが付録としてついているチョコレート菓子・チョコビを購入する。そして偶然にも幻のカードだと事前に風間くんから聞いていたNo.99のカードを手に入れる。その数日後、海に行った野原家は海辺に建っていたアクション仮面アトラクション・ハウスの中に入り、「時空移動マシン」というアトラクションに乗り不思議な体験をする。
家に戻った野原一家だったが、翌日奇妙な出来事に直面する。新聞には「早く来てくれアクション仮面」という見出しが並び、通勤途中にハイレグ姿の人々を目撃したひろしは帰宅してみさえ達にその事を伝える。テレビにはハイグレ人間にされた人々が映っていた[1]。直後、野原家に謎の一団に追われた北春日部博士と助手の桜リリ子がやってくる。リリ子は番組の撮影だと思っていた一家に対して1週間前に新宿に宇宙からやって来たハイグレ魔王が皆を無理やりハイレグ姿のハイグレ人間に変えて東京を制圧し、出動した自衛隊も返り討ちにして支配地域を埼玉・千葉・神奈川へ広げている、とテレビのニュース映像を交えて説明する。
混乱する野原一家に対しリリ子は野原家が昨日乗った「時空移動マシン」は本当に時空間を移動してしまうメカで、野原一家は時空移動マシンの力で時空を越え、架空の人物であるアクション仮面や北春日部博士が実在しているパラレルワールドに来たのだと伝える。撮影スタジオで起きた事故もハイグレ魔王が起こしたものであり、アクション仮面はその事故の際にハイグレ魔王にアクションストーンを奪われたことで力を封じられ、更にこちら側の世界に帰ることが出来なくなってしまっていた。そしてしんのすけが当てたNo.99のカードはこのパラレルワールドからやってきたアクション仮面とリリ子の双子の姉・ミミ子がアクション仮面をこの世界に呼び戻す手助けをするアクション戦士を選ぶ為に用意したものであり、リリ子にカードを見せたしんのすけは自分がアクション戦士に選ばれたのだと知る。そんな中、北春日部博士が持ってきた予備のアクションストーンをしんのすけが飴玉と間違えて誤飲してしまう。
春日部にも危険が迫って来ており、野原家の面々は園児や先生達が避難の為に乗っていたふたば幼稚園のバスにリリ子と北春日部博士を乗せ、博士の秘密研究所へと避難する事になる。ところが途中乗車したまつざか先生はすでにハイグレ魔王の力でハイグレ人間にされ、魔王のスパイとなっていた。正体を明かしハイレグ姿になったまつざか先生は研究所のバリアを解除しハイグレ魔王の部下・ハラマキレディースとその部下を研究所に招き入れ、結果しんのすけとみさえとリリ子とシロ以外はすべてハイグレ人間にされてしまう。しんのすけはNo.99のカードの力で現れたスーパー三輪車でシロと一緒に乗ってハイグレ魔王の宇宙船のある東京へと向かった。果たしてアクション仮面は力を取り戻せるのか、そして、地球の平和を取り戻すことができるのか。
[編集] 登場人物
- ハイグレ魔王
- 別次元の地球を侵略しようとする宇宙人。乗ってきた宇宙船を東京都庁に着陸・変形させ本拠地にしていた。部下には下記の幹部クラスの他パンティストッキングを頭にかぶったようなパンスト団なる戦闘員が多数いる。物語冒頭で本次元に赴きテレビ出演中だったアクション仮面を爆弾で負傷させアクションストーンを強奪してしまう。普段はにこやかな仮面とマントで風貌を隠しているが、素顔はモヒカン頭で、ハイレグの赤いレオタードを着用している。淡い青色の肌で端正な女のような顔だち[2]だが、実は男で性格はオカマ。しんのすけのアクションストーンの一つを壊したが、もう1つを見つけられてしまい、アクション仮面と決着をつける。まず自身の本拠地でクライミング勝負するが引き分けに終わったため剣術で勝負し、結果敗れるが直も降参しなかった。その諦めの悪さを「男らしくない」とアクション仮面に指摘されるが、本人は「オカマだから関係ない」と言い張っている。電撃を武器にする他剣の心得もあり、アクションビームに耐えるなど防御力も高い。また跳躍力も高い。体を変貌させ触手で剣を溶解させアクション仮面を追い詰めるがしんのすけとアクション仮面のアクションビームのダブル攻撃を受ける。しんのすけとの協力で、最後は負けを認め「地球侵略はまた今度にする」と再戦を誓い、宇宙に帰った。
- 原作版では仮面は着用しておらず、マントは着用しているものの風貌は隠してはいない。あやとりを趣味にしている。侵略開始早々、アクション仮面を倒した。アクション仮面の基地を見つけるために自らも前戦に出た際にアクション仮面との二度目の戦いを展開。パワーアップしたアクション仮面に対し、強化変身を行おうとするが、しんのすけの排便に気をとられて変身に集中できない隙を突かれて、アクショングレートビームを受けて敗北。部下たちと共に地球を撤退した。後にゲーム版で再登場を果たす。
- Tバック男爵
- ハイグレ魔王の部下。魔王には頭が上がらず、命令に反発した際には激昂した魔王に強烈ビンタによる制裁をされた。大柄な体格をした髭面の男で、北春日部博士曰く「目的のためなら手段を選ばない、冷酷非情なホモ」。ハラマキレディースとは犬猿の仲でしばしば対立する。体格に見合わない俊敏な動きも可能。ボウガンのような銃を武器にする(ただし1度も使用していない)。物語後半で宇宙船に向かう途中のしんのすけを襲撃して、ミサイルを撃ち込む。だが、逆にミサイルを返されて撃墜された。その後の生死は不明。
- 原作版では撃墜されず、生存が確認されている。
- ハラマキレディース
- ハイグレ魔王の部下として暗躍する女性3人組。それぞれの名前は明かされていないが、長い緑色の髪のリーダーと、長髪の長い髪、縮れ毛で紫色の髪をした3人で構成されている。股下極短のボディコンにあつらえた腹巻というなやましいコスチューム[3]を着用し、頭にはインカムの様なものを付けている3人組の女。その衣装から彼女らのハイグレポーズシーンのみボディコンの丈を長く変更されさらに画面を暗転させる工夫がこらされた。悪の組織の中間管理職として悩むという一面も見せている。ハイグレ人間にしたまつざか先生をスパイとし、北春日部博士の研究所に襲撃をしかける。研究所を制圧した後、新宿に向かっていたしんのすけを襲撃したが、乗っていた戦闘機[4]がオーバーヒートして墜落した際にしんのすけに助けられた。当初はボディコンの下にハイレグ(リーダーのみへそだし)を着用しており、戦闘機が爆発する時にボディコンが焼けてハイレグ姿になり、しんのすけに助けてもらう代わりにハイグレポーズをさせられる予定だったが、衣装がハラマキのみに変更された。しんのすけに助けられた後は登場せず、ハイグレ魔王と共に宇宙へ帰ったのかは不明。
- 原作版では大勢のハラマキレディースが登場しており、リーダーは厚化粧で素顔は地味とされた。また、リーダーはハイグレポーズでの挨拶を心の底では嫌がっていた。
- パンスト団
- ハイグレ魔王の手下戦闘員。ストッキングのようなマスクを被っている。
- アクション仮面
- しんのすけが憧れる正義のヒーロー。地球では郷剛太郎として活動。その正体は別次元で活躍する正真正銘の超人であり、テレビに出演するために本次元にやってきた。正義感が強く、後半でハイグレ魔王が戦闘中本拠地から転落しそうになった時は「剣で勝負をつける」約束をはたすべく自ら助けている。撮影中にハイグレ魔王が仕掛けた爆弾で怪我を負い、ハイグレ魔王にアクションストーンを奪われてしまう。アクションストーンを奪われた為、元の次元に戻れずにいたが、しんのすけがアクション仮面カード・No.99とアクションストーンを用いたことで元の次元に帰還することができた。その際、しんのすけはズボンの中にカードとストーンを入れていた為、彼の股間(チャック)から出現してしまい、出現時と野原一家が帰還する際には「社会の窓から登場したことは秘密にしておいてくれ」としんのすけに頼んだ。
- 原作版では別次元に赴いてはおらず、最初から自身の住む次元で活動していた。この為、野原一家はアクシデントで別次元に迷い込んだという設定だった。「アクショングレートビームの素カプセル」でパワーアップし、「アクショングレートビーム」が使用可能になった。郷としては活動しなかった。
- 桜ミミ子 / 桜リリ子
- アクション仮面のパートナー。ミミ子はピンク、リリ子は青と衣装のカラーが異なっている。この2人は双子で妹のミミ子はアクション仮面と共に本次元で活動し、姉のリリ子は別次元で北春日部博士の助手をしている。ミミ子はアクション仮面カード・No.99を手に入れたしんのすけと野原一家を別次元に送り、リリ子は別次元にやってきた野原一家に事情を説明した。
- 研究所に現れたハラマキレディからしんのすけを逃がしスーパー三輪車に誘導した。その後はみさえと共にハイグレ人間にされたと思われる。
- 原作版では登場しない。
- 北春日部博士
- アクション仮面の助手リリ子と共に野原家にやってきた博士。山中の地下に自分の秘密研究所を構える。研究所を襲ったハラマキレディースによってハイグレ人間にされてしまうが[5]、ハイグレ魔王が地球を撤退した後、元に戻り、新宿でしんのすけ達と再会する。ハイグレ魔王の攻撃を完全に防ぐバリアを開発するなど科学者としての腕は確か。クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングルにも劇中で公開された映画の中に登場する。
- 原作版ではみさえ・ひろし・園長先生と共にTバック男爵に捕らえられ、Tバック男爵に脇を擽られたことでアクショングレートビームの素カプセルの在り処を喋ってしまう。
- スケルトン教授・ゾンビリビー
- ブラックメケメケ団の幹部。ミミ子を人質にアクション仮面をおびき寄せるが、最終的にはアクションビームを受けて敗北。
- 三輪車ナビ(シロ)
- しんのすけにつけてもらった高性能三輪車の自動操縦装置によって初めてしゃべれるようになったシロ。しんのすけをナビゲートするが、「えらそうだゾ」としんのすけにつっこまれた。三輪車が壊れるとしゃべることができなくなる。シロが人語を話したのはこれが最初である。
- 風間トオル 桜田ネネ 佐藤マサオ ボーちゃん 園長先生 よしなが先生
- 今回の舞台は別次元であり、本次元の住人とは別人だが、容姿と性格は元の次元と同じである。アクション仮面の基地に避難するが、ハラマキレディースにより、ハイグレ人間にされてしまう[6]。ハイグレ魔王が撤退したことでハイグレ人間にされた全員が元に戻る。しんのすけたちと合流した際にしんのすけは皆の名前を呼んでいたが、マサオのみ呼ばれず「ボク、呼ばれてない…」と泣いていた。
- 原作版ではハイグレ人間にはされず、Tバック男爵に捕らえられた園長先生以外は北春日部博士の発明した秘密グッズを用いてハラマキレディースと交戦。優位に立っていたが、ハイグレ魔王が参戦したことで形勢が逆転し、捕らえられてしまう。
- まつざか先生
- 上記のようにしんのすけのいた次元の先生とは別人。幼稚園で子供を避難させていたがハイグレ魔王に襲われハイグレ人間となる。ハラマキレディースのスパイとしてアクションストーンの場所をハラマキレディースに伝える。研究所で正体が化れるも、いやらしいハイグレポーズ[7]で隙を作り研究所のバリアを解除しハラマキレディースを研究所へ導く。
- 原作版ではミミ子から基地の所在地を聞きだした直後、正体を現すが、基地の所在地をハラマキレディースに伝える前にひろしたちに拘束されてしまう。その後、隙を見て基地の所在地を伝えた。
- よしなが先生
- しんのすけのいた次元の先生とは別人。
- バスで野原一家を連れて研究所へ行くが、まつざか先生がバリアを解除され黄色のハイレグを着せられハイグレポーズをとらされてしまう[8]。
[編集] キャスト
- 風間くん、シロ - 真柴摩利
- ネネちゃん - 林玉緒
- マサオくん - 鈴木みえ
- ボーちゃん - 佐藤智恵
- よしなが先生 - 高田由美
- まつざか先生 - 富沢美智恵
- 園長先生 - 納谷六朗
- 副園長先生 - 滝沢ロコ
- 団羅座也 - 茶風林
- お婆さん - 京田尚子
- 肉屋 - 荒川太郎(現・荒川太朗)
- アクション仮面 - 玄田哲章
- 桜ミミ子、リリ子 - 小桜エツ子
- 北春日部博士 - 増岡弘
- 代役アクション仮面 - 中田和宏(現・中多和宏)
- スケルトン教授・ゾンビリビー - 青野武
- スタッフ - 坂東尚樹
- 助監督 - 沼田祐介
- 監督 - 山口健
[編集] スタッフ
- 原作 - 臼井儀人
- 脚本 - もとひら了
- キャラクターデザイン - 小川博司
- 作画監督 - 原勝徳、堤規至
- 美術監督 - 星野直美
- 設定デザイン - 湯浅政明
- 撮影監督 - 高橋秀子
- 音楽 - 荒川敏行
- 録音監督 - 大熊昭
- 編集 - 岡安肇
- プロデューサー - 茂木仁史(シンエイ動画)、太田賢司(テレビ朝日)、堀内孝(ASATSU)
- 監督 - 本郷みつる
- 絵コンテ・演出 - 原恵一、本郷みつる
- 動画チェック - 小原健二
- 演出助手 - 善聡一郎
- 色指定 - 野中幸子
- 特殊効果 - 土井通明
- 仕上検査 - 中西恵子、石田奈央美、高木理恵
- 仕上 - 京都アニメーション、トレーススタジオM
- 背景 - アトリエローク
- 撮影 - 旭プロダクション
- エリ合成 - 渡辺由利夫、末弘孝史
- 編集 - 小島俊彦、村井秀明、三宅圭貴、中葉由美子、川崎晃洋
- 効果 - 松田昭彦(フィズサウンドクリエイション)
- 録音スタジオ - APUスタジオ
- 整音 - 柴田信弘、山本寿、内山敬章
- 録音制作 - オーディオプランニングユー
- 制作アシスタント - 飯草良花
- 技術協力 - 森幹生
- 制作デスク - 山川順一・柏原健二(シンエイ動画)、大橋永晴(京都アニメーション)
- 制作進行 - 和田泰、魁生聡、星野匡章、内田和弘、志村宏明、別紙直樹
- 文芸 - 金井浩
- 現像 - 東京現像所
- タイトル - 道川昭
- 制作 - シンエイ動画、ASATSU、テレビ朝日
[編集] 原画
[編集] 主題歌
- OP映像が本作のみねんどアニメではなく、TV版OP映像をそのまま流用している。
- 挿入歌 - 「ひまわり体操」
- エンディング - 「僕は永遠のお子様」
- 作詞 - おおかた静流/作曲 - 真崎修/編曲 - 林有三/歌 - Mew(梶谷美由紀)
[編集] 関連項目
- クレヨンしんちゃん2 大魔王の逆襲(本作の続編にあたるテレビゲーム)
[編集] VHS・DVD
[編集] 脚注
- ^ 絵コンテではハイグレポーズをさせられるおケイとかすかべ書店の中村のアップがある。
- ^ 終盤で触手のような腕をした全く違う姿に変身した。
- ^ リーダーのみ赤いマントを羽織っている
- ^ 戦闘員が乗っていたもの同様外見はアヒルの顔が付いたおまるに似ている
- ^ ひろし、かすかべ防衛隊、よしなが先生、園長先生、研究所の所員たちもハイグレ人間にされた。
- ^ 海外版では規制により男性のハイグレポーズを放映できなかった。必然、研究所でよしなが先生だけがハイグレ人間にされ、男性のシーンはよしなが先生とまつざか先生のハイグレポーズが延々映し出される事となった。
- ^ 研究所に並ばされた際、まつざか先生のみハイグレポーズをさせられる事を喜んでいるのがわかる。
- ^ テレビシリーズでは自ら赤やピンクのへそだしハイレグを着用するなど、さらに過激な水着を好んでいる。
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