湯浅政明

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ゆあさ まさあき
湯浅 政明
湯浅 政明
アニメ・エキスポ 2013にて
本名 湯浅 政明
生年月日 1965年3月16日(49歳)
出生地 日本の旗 日本 福岡県
国籍 日本の旗 日本
職業 アニメーション監督
アニメーター
アニメーション演出家
ジャンル 映画テレビアニメ
活動期間 1987年 -
主な作品
監督

マインド・ゲーム
ケモノヅメ
カイバ
四畳半神話大系
ピンポン THE ANIMATION

湯浅 政明(ゆあさ まさあき、1965年3月16日 - )は、日本のアニメーション監督脚本家デザイナーアニメーター福岡県出身。

来歴[編集]

九州産業大学芸術学部美術学科を卒業後、1987年亜細亜堂へ入社。初めは動画からキャリアをスタートしたが、「彼は自分の画を持っているから、早く原画に上げた方が良い」との事ですぐに原画に昇格。

1990年から放送開始の『ちびまる子ちゃん』では本編原画に加え、初代OP「ゆめいっぱい」、初代ED「おどるポンポコリン」の絵コンテ・作画を担当[1]1992年映画ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌』では「1969年のドラッグレース」「買い物ブギ」の音楽シーンを手がけ[2]、原作者のさくらももこからは「一見大人しそうに見えてとんでもないことを次々と思いつく」と評される[3]

その後フリーランスとなり、『クレヨンしんちゃん』に各話作画監督・原画として参加。1993年から始まる『劇場版クレヨンしんちゃんシリーズ』へは第一作目から設定デザイン・原画などの役職で、各作品のキーとなるもののデザインやクライマックスシーンの原画を担当するなど、現在に至るまで関わり続けている。1996年の第4作目「クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険」と2014年の第22作目「クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん」では絵コンテも担当し、特に後者では自身の設立したサイエンスSARUが湯浅の絵コンテパートの制作を担当している。サイエンスSARUについては後述を参照。

2004年公開の映画初監督作品『マインド・ゲーム』では脚本も務め、毎日映画コンクール大藤信郎賞文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞、パリ・KINOTAYO映画祭大賞、モントリオール・ファンタジア国際映画祭でアニメーション部門優秀賞ほか4つの賞を総なめにした。

2006年放送のオリジナル作品ケモノヅメ』にてテレビシリーズ初監督。次作の『カイバ』でも原作・監督・脚本を手がけ、文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞[4]

2010年には森見登美彦原作の『四畳半神話大系』を監督し、『マインド・ゲーム』以来の2度目となる文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞を受賞[5](テレビアニメ作品での大賞受賞は史上初)。また2011年3月1日には東京アニメアワードでも、テレビ部門優秀作品賞を受賞している。

2012年には短編アニメーション映画Kick-Heartの制作を発表[6]クラウドファンディングサイト「Kickstarter」にて世界中から20万ドルを超える支援を受け[7]、翌2013年に公開。また同年、『アドベンチャー・タイム』の話数制作を機に、アニメスタジオのサイエンスSARUを設立[8]

2014年には松本大洋原作の『ピンポン THE ANIMATION』にて監督・全話脚本・全話絵コンテを務める。また、9月20日にはこれまで携わってきた作品の設定資料を集めた『湯浅政明大全』(飛鳥新社から)が出版された[9]。同年12月、『アドベンチャー・タイム』にて監督・脚本・絵コンテを手がけたエピソード『Food Chain』が、アニメーション界のアカデミー賞と知られる米国アニー賞で、監督賞(TV部門)にノミネートされる[10]

作風・人物[編集]

オリジナルなイメージにあふれた作画・演出を特徴とする。童話をイメージするような独特な揺れた線、斜めに傾いた不思議なパースなどを駆使し、独自の世界観を作り上げる[11]大平晋也の影響を受けており、大平の絵を見てからバースを強調とした画面作りを行うようになった。

メインスタッフには伊東伸高EunYoung Choi三原三千夫宮沢康紀西垣庄子などと組むことが多い。末吉裕一郎とも自身の監督作品である「マインド・ゲーム」並びに「クレヨンしんちゃん」などでも一緒に仕事することが多い。

インタビューやイベントなどに参加する際には愛用のニット帽をかぶってくることが多く、一部のファンからはニット帽愛好家とも呼ばれている。

監督作品[編集]

参加作品[編集]

テレビアニメ[編集]

OVA[編集]

劇場アニメ[編集]

受賞歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 「この人に話を聞きたい」第4回 湯浅政明(2)”. WEBアニメスタイル. 2014年11月28日閲覧。
  2. ^ 「この人に話を聞きたい」第4回 湯浅政明(1)”. WEBアニメスタイル. 2014年11月28日閲覧。
  3. ^ 漫画版『わたしの好きな歌』の後書き漫画より。
  4. ^ WOWOWオリジナルアニメ「カイバ」平成20年度文化庁メディア芸術祭 アニメーション部門で優秀賞を受賞!”. Infoseek ニュース. 2014年11月28日閲覧。
  5. ^ 「四畳半神話大系」がメディア芸術祭アニメ部門大賞に 湯浅監督&森見さんも歓喜”. エキサイトニュース. 2014年11月28日閲覧。
  6. ^ なぜプロダクションI.Gは湯浅政明監督の新作「Kick-Heart」でクラウドファンディングサイト“KickStarter”を使ったのか? インタビューで直撃!”. ファミ通.com. 2014年11月28日閲覧。
  7. ^ 20万ドルを集めた湯浅政明監督 短編アニメ映画『キックハート』いよいよBlu-rayを一般発売”. ライブドアニュース. 2014年11月28日閲覧。
  8. ^ アニメ『ピンポン』の斬新さは、Flash使いに秘密があった! :Science SARUへ行く”. WIRED.jp. 2014年11月28日閲覧。
  9. ^ 湯浅政明スケッチ集に16ページのマンガも”. Yahoo!ニュース. 2014年11月28日閲覧。
  10. ^ 「かぐや姫の物語」米国アニー賞で3部門ノミネート、湯浅監督らはTV部門でノミネート”. アニメ!アニメ!. 2014年12月4日閲覧。
  11. ^ 湯浅政明×井上俊之対談(2)”. WEBアニメスタイル. 2014年11月28日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]