新房昭之

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しんぼう あきゆき
新房 昭之
別名義 帆村壮二
南澤十八
椎谷太志
Magica Quartet
虚淵玄蒼樹うめシャフトとの共有筆名)[1]
生年月日 1961年9月27日(52歳)
出生地 日本の旗 日本福島県伊達郡桑折町
血液型 O
職業 アニメ監督シリーズ構成演出家
主な作品
監督

魔法先生ネギま!』シリーズ
ひだまりスケッチシリーズ
さよなら絶望先生シリーズ
魔法少女まどか☆マギカ
〈物語〉シリーズ

新房 昭之(しんぼう あきゆき、1961年9月27日 - )は、日本のアニメ演出家、アニメ監督、元アニメーター福島県伊達郡桑折町出身。血液型O型。別名義として「帆村壮二」「南澤十八」「椎谷太志」「Magica Quartet」などがある。

作風[編集]

構成作家としては、原作のあるアニメを手掛ける際には「原作者の言いたい事柄は原作者にしか分からない」「原作者が考えていることをそのままアニメにするのではなくて、飽くまでも原作のファンが見たいと思えるようなアニメを作る」「原作者がファンの為に直々に作った様な構成にする」という考えから原作者を脚本会議に同伴させることを心がけている[2][3]

映像作家としては、「絵コンテ・レイアウトチェックは若手・ブレーンに委ね、新房自身は修正を中心に行う」・「奥行きのない平面構成を基本としたレイアウト」・「赤を基調とした奇抜な色遣い」・「作画の動きより細かいカット割りを重視した編集」を特徴とする。これはスケジュールの都合でレイアウトの修正に手を回すことができない作画監督への配慮であり、「他の人がもっと面白いことをやってくれるのではないか」という期待からなる方針である。意識的に上記の作風を利用し始めたのは「『月詠 -MOON PHASE-』を制作した時から」とのこと[2][4]

演出手法は、「随所に細かいネタを仕込む独特なもの」であるとされる[5]

シャフト作品においては独特の角度で挑発的に見下ろす演出[6]が多く見られる。始めた理由として「男性が現実で『ジョジョの奇妙な冒険』『北斗の拳』等のアクション漫画にある様なポーズをしながら振り向くとあの角度になる。女性は意外と真っ直ぐに物を見ていなくて、頭が傾いていたり相手に目線を合わせていない事が多い。それをリアルに表現したい」「キャラクターが棒立ちになるのが嫌で、普通に立っている画から外したい」と話している[7]

来歴[編集]

東京デザイナー学院卒業後、制作会社を経て、アニメーターとしてスタジオとめに入社。同期に山下将仁などがいた。友人であった漫画家高橋和希と共にスタジオワンパターンへ遊びに来て、以後参加するようになる[8]。一時期カナメプロダクションにも在籍していた[2]

1990年の『からくり剣豪伝ムサシロード』第4話「リョーマは一人風の中だス」で初の演出を手掛け、『幽☆遊☆白書』や『NINKU -忍空-』など、スタジオぴえろ(現・ぴえろ)作品で演出を担当。『幽☆遊☆白書』第58話「究極奥義!ほえろ黒龍波」と第74話「テリトリーを打ちやぶれ!!」は一部のアニメ関係者から一目置かれていたらしく[9]、ビデオメーカーのプロデューサーが偶然にも第74話を観て彼の演出に惚れ込み、1994年の『メタルファイター♥MIKU』で監督の依頼をされる[9]。これが彼の監督デビュー作である。その後、しばらくはテレビアニメシリーズの監督業からは遠ざかり、『新・破裏拳ポリマー』・『てなもんやボイジャーズ』などのOVA作品を中心に手掛けていた。『それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ』はOVAシリーズ・テレビアニメシリーズ共に監督として手掛けている。

2004年に『コゼットの肖像』、『魔法少女リリカルなのは』、『月詠 -MOON PHASE-』の3作品を一挙に発表。2005年以降はシャフトを制作拠点としており、同社制作作品を中心とした活動を行っている。自身の監督した作品が1クールに2作品放送されることも多い。

2011年10月、『Newtype×マチ★アソビ アニメアワード2011』にて監督賞を受賞し、2012年には『東京アニメアワード2012』にて監督賞を受賞した。

人物像[編集]

映画監督である市川崑のファンであり[10]、『てなもんやボイジャーズ』のエンディングテーマに市川監修のTVドラマ『木枯し紋次郎』の主題歌「だれかが風の中で」のカバー曲(作詞は市川夫人の和田夏十)を使用したり、『俗・さよなら絶望先生』第11話では『犬神家の一族』や『黒い十人の女』といった市川作品のパロディが登場するなど、随所に市川作品に対するオマージュが見られる。

主な参加作品[編集]

テレビアニメ[編集]

監督[編集]

その他[編集]

OVA[編集]

監督[編集]

その他[編集]

劇場版アニメ[編集]

ゲーム[編集]

その他[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ “アニメ質問状:「魔法少女まどか☆マギカ」 新たな切り口の魔法少女に「賭けでした」”. まんたんウェブ (毎日新聞デジタル). (2011年4月21日). オリジナル2011年4月24日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20110424114740/http://mantan-web.jp/2011/04/21/20110418dog00m200052000c.html 
  2. ^ a b c 洋泉社刊 「別冊オトナアニメ シャフト超全集!!」より。
  3. ^ 一迅社刊 「Febri」Vol.23より。
  4. ^ 2011年11月11日発売「月刊アニメスタイル」第4号より。
  5. ^ 福田淳「注目ワード 魔法少女まどか☆マギカ」『読売新聞』2011年3月2日付け夕刊、7面。
  6. ^ この演出は、ファンから「シャフト角度」もしくは「シャフ度」と呼ばれている。2013年7月5日放送の『めざましテレビ』でこの演出についての説明の際に「シャフト角度」のクレジットと共に映され、2013年9月6日放送の『めざましテレビ』で『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語』が紹介された際にも鹿目まどか役の悠木碧がこの演出で振り向く姿が「シャフ度」のクレジットと共に映された。
  7. ^ 2014年4月30日発売アニメスタイル第005号より。
  8. ^ WEBアニメスタイル_アニメの作画を語ろう「animator interview 山下将仁(1)」
  9. ^ a b WEBアニメスタイル COLUMN「アニメ様の七転八倒 小黒祐一郎 第6回 作家・新房昭之の本領発揮」
  10. ^ さよなら絶望放送』第32回(2008年4月8日放送)より。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]