ニセコイ

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ニセコイ
ジャンル 学園ラブコメディ
漫画
作者 古味直志
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
レーベル ジャンプ・コミックス
発表期間 2011年48号 - 連載中
巻数 既刊6巻(2013年3月現在)
ラジオドラマ:VOMIC
原作 古味直志
放送局 テレビ東京
番組 サキよみジャンBANG!
収録時間 3分
話数 全4話
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ニセコイ』は、古味直志による日本漫画作品[1]読み切りが『少年ジャンプNEXT!』(集英社2011年WINTER号に掲載された後、『週刊少年ジャンプ』(集英社)2011年48号より連載中。

目次

作品概要 [編集]

男子高校生の一条楽を主人公とする、主に高校を舞台としたラブコメ漫画。基本は一話完結型だが、複数回にわたるエピソードもある。作中の時間は少しずつ経過しており、季節ごとのイベントも描かれている。

話数カウントは「第○話」。各話のタイトルは基本的にカタカナ4文字で統一されている。

2012年11月時点での発行部数は100万部[2]


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


あらすじ [編集]

10年前、一条楽はひとりの少女と出会う。短い時間だったが、2人の間には幼いながらも愛情の様なものが芽生えていた。そして少女との別れの時、彼女は「ザクシャ イン ラブ(愛を永遠に)」の言葉とともに彼に錠を渡す。彼女は言う。「いつか私達が大きくなって再会したらこの『鍵』でその中の物を取り出すから、そしたらー結婚しよう」と[3]

錠が開かないまま時が過ぎて10年後、高校生になった楽は転校生の少女・桐崎千棘と出会う。最悪な出会いの後、親のいいつけで「千棘と3年間、恋人同士になってもらう」ことになり、驚愕する楽。こうして2人の「ニセコイ」生活が始まった[3]。しかし千棘との付き合いの中で「もしかしたら、彼女が『約束の女の子』なのでは?」と感じるようになるのだが、楽のクラスメート小野寺小咲もかつて知り合ったある少年との間の「約束の鍵」を持っており[3]、彼女にとっての「約束の男の子=楽」かもしれないと感じるようになる。

登場人物 [編集]

凡矢理高校 [編集]

1年C組 [編集]

一条 楽(いちじょう らく)
本作の主人公。ヤクザ「集英組」の組長の一人息子[3]。髪にバレッタをつけている。10年前に約束した少女との再会を望みつつ、同じクラスの小野寺小咲に中学の頃から思いを寄せている。しかし集英組とギャング「ビーハイブ」との諍いを鎮めるため、ビーハイブのボスの娘である桐崎千棘の恋人役を演じる事になってしまう[3]。初登場は単行本1巻収録第1話。第53話 「ウラナイ」で血液型A型と判明。
家柄上、"男たる者かくあるべし"の精神で育てられたが、本人は家柄を継ぐ気は無く、将来の夢は一流大学を出て公務員になる事[3]。一流大学への進学のために勉強に励んでおり、学力は高い。ケンカが弱く、ガタイも良くない自覚があり、千棘からはモヤシと呼ばれていた。
10年前に約束した少女の顔や名前を忘れているものの、約束はハッキリ覚えており、少女からもらった鍵穴があるペンダント(錠)を現在でも所有している。
小咲、集、るりとは同じ中学の出身。小咲とは実は両想いなのだが、互いに「相手も自分が好きなんて好都合があるわけない」と思い込んでおり、関係が発展しないまま現在に至っている。千棘に対してはお互いの正反対の一面や、短気な性格のせいか気が合わず、ことあるごとに喧嘩をしていた。しかし、トラブルに陥ったとき二人で協力し合ったり助け合ったりし、以降は前者のような対応は少なくなった。
一見ひねくれているように見えるが面倒見が良く、困った人を放っておけない性格をしており、主に大変な目に遭うことが多い千棘を何かと助けている。また、その性格が影響し様々な場面で自ら動くかなりの行動派である。料理が得意で学校での自分の弁当や[4]、集英組の組員の食事も作っており[3]和菓子職人の小野寺の母から認められるレベル。動物が非常に好きだがなかなか懐かない[3]
桐崎 千棘(きりさき ちとげ)
本作のメインヒロイン。初登場は1話。金髪ロングで碧い瞳をしている。アメリカからの転校生。ギャング「ビーハイブ」のボスの娘で[3]、アメリカ人の父と日本人の母のハーフ[3]。ビーハイブと集英組との抗争を鎮めるため、一条楽と恋人を演じる事になってしまう[3]
小さい頃に書いた日記帳に挟まっていた鍵を持っており[3]、「ザクシャ イン ラブ(愛を永遠に)」の単語と過去に少年と約束をしていたのを思い出したが、約束の内容や少年の名前や顔を忘れている。
運動神経が抜群で、泳ぎも速く[3][5]視力10・0。勉強は、アメリカに住んでいたため現代国語が苦手[3]。ただし数学は得意で勉強会の時は楽よりも早く問題を解いた[6]。料理は下手[7]でお粥さえも失敗していた。また暗所恐怖症閉所恐怖症に弱い。
男勝りで短気でがさつな性格で言動にも多少なりとも幼さが残っている一面も持つ。また、転入直後は自らの境遇もあり友人を作るのが苦手であった[8]が克服した。当初は楽のことを「もやし」などと呼び、名前で呼ぶことはなかったが、林間学校で楽に助けられてからは、彼のことを名前で呼ぶようになった。またこれ以降、楽のことを異性として意識し始め、最初は否定しがちでトラブルになり、亀裂が生じることもあったが、文化祭での一件で互いの絆を取り戻し、文化祭のフィナーレで楽に恋をしていることを認めた。楽に好意を抱いてからは態度も若干丸くなり、憎まれ口をたたいたり、喧嘩をすることも少なくなった。ただし、楽のデリカシーの無い発言で殴ることは、今も相変わらずである。
小野寺 小咲(おのでら こさき)
本作のヒロインの一人。初登場1話。楽と千棘のクラスメイト。黒髪で、アシンメトリーな髪型も特徴である。実家は和菓子屋「おのでら」を経営している[9]。第53話 「ウラナイ」で血液型O型と判明。
楽、集、るりとは同じ中学の出身。中学の頃から楽に好意を寄せているが[10]恋愛に対しては奥手で、言い出せないままでいる。実は両想いの上、舞子集や宮本るり等の互いの親しい友人から見てもそれがまるわかりなのだが互いの性格のせいで関係が発展しないままでいる。
小さい頃に会った思い出の少年から貰った鍵を持っており[3]、男の子が楽と同じペンダントをしていることを覚えているが、約束の内容や少年の名前や顔を忘れている。
他人を気遣う優しさを持っていて[11]、クラス内での男子の人気も高い[7]。料理の腕は、小咲の母曰く「仕上げ以外死ぬほど下手くそ」[7]。千棘等以外のクラスの女子からは「寺ちゃん」と呼ばれている模様。
鶫 誠士郎(つぐみ せいしろう)
本作のヒロインの一人。初登場は単行本2巻収録14話でシルエットで登場し、本格的登場は15話から。千棘に付き従う少年と思われたが、実は女性[12]。赤ん坊の時にクロードに拾われ、ビーハイブ内でヒットマンとしての英才教育を受けている。
クロードの命により、楽と千棘を別れさせるのを試みるが失敗し、その際に女性であることが明るみに出る[12]。とはいえ千棘も鶫も女性である事を別段隠していたわけではない[13]。誠士郎という名は偽名ではなく、クロードが彼女を男と思い込んで日本の辞典から名づけた為(所有物から日本人だと判断できたらしい)、本名である[13]。なお、現在でもクロードは誠士郎が女性だと気づいていない[13]
千棘の女の子らしくという提案により髪には大きなリボンをつけている[13]。学校では動きやすさの観点から凡矢理高校の男子生徒とは異なるブレザー系の制服を着ているが、女物を着た事が無いわけではなく、本人は女物が落ち着かず恥ずかしいだけである。実はクラスでも屈指の巨乳で最低でもバストE以上[14]
橘 万里花(たちばな まりか)
本作のヒロインの一人。初登場は単行本4巻収録31話終盤の10年前の写真で本格的な登場は第33話から。警視総監の娘。楽の婚約者で千棘、小咲同様に鍵を持っている。
幼いころに楽と共に過ごしたことがあり、楽のことを「楽様」と呼ぶ。普段は「私(わたくし)は~ですわ」といったお嬢様風の口調だが、感情が高ぶったときなどは九州弁が出る。楽のクラスに転入し1年C組の成員となる。凡矢理高校の女子生徒の制服とは異なるセーラー服を着用している。
日頃から楽に対して積極的で人目を気にせず積極アプローチをするが、立場が逆転すると狼狽する。また、千棘とは犬猿の仲であり、何かといじわるをしようとしたり小競り合いになることも多い。集同様に周囲の反応を面白がって行動する一面を持つ。
子供の頃から病弱で10年前に楽と初めて出会ったのも山の療養所である。現在も貧血の薬を服用している。
舞子 集(まいこ しゅう)
楽の親友のメガネ男子。初登場第1話。洞察力が鋭く、こと恋愛関係に至っては非常に目ざとい[6][15]。日頃からセクハラ的な発言をしており、その都度、るりの制裁を受けている。
楽、小咲、るりとは同じ中学の出身。
宮本 るり(みやもと るり)
小咲の中学からの親友。初登場単行本1巻収録第5話。小咲の楽に対する恋心を成就させるべくフォローしている[16][17]。黒髪ポニーテールの小柄な眼鏡っ子で、髪の毛は下ろすと腰より下に来るほど長い[18][19]。水泳部に所属している[5]
小咲の楽への好意を知っている人物であり[6]、いつまでたっても煮え切らない小咲に対して炊きつけたり注意したり、時には強引な手段にも出る[5][6][20]。辛辣な発言も多いが基本的には小咲を応援する側であり、色々と世話を焼いている。普段は冷めた性格であり、男っ気も全く無いほどさばさばしているが、人付き合いが悪いわけではなく、色々な行事に小咲や楽達と参加している。度々セクハラ発言をする集に制裁を加えることが多く、楽に対してもセクハラと誤解される場面では恐い視線を向けたり、解読不能な悪口を言うことがある。
キョーコちゃん
1年C組の担任教師。第1話から登場している。担当科目は英語。大雑把な性格。

その他 [編集]

鈴屋 透(すずや とおる)
単行本5巻収録第26話登場。鶫に告白して断られた、学校内でも高い人気を持つ男子生徒。
安達っちゃん
単行本4巻収録第24、25話登場。お化け役をしていた黒髪の女子生徒。

集英組 [編集]

楽の父
初登場第1話。ヤクザ「集英組」の組長[3]。本名不明。ビーハイブのボス・アーデルトとは旧知の仲で、楽に千棘との恋人役を命じた[3]。また万里花の父とも古い仲であり、万里花と楽の結婚の約束を万里花の父としたがすっかり忘れていた。
初登場第1話。集英組の若頭。二代目としての期待もあり、楽の世話を献身的にこなしているが、行きすぎた行動も多く、楽には学校生活には干渉しないで欲しいと思われている[3]

ビーハイブ [編集]

アーデルト・桐崎・ウォグナー
初登場第1話。ギャング「ビーハイブ」のボスであり、千棘の父[3]
物腰柔らかく、一見してギャングのボスには見えない。楽の父とは旧知の仲であり、集英組とビーハイブ、互いの二代目を恋人同士とする事で戦争を回避する計画を彼と立てた[3]
10年前に楽と会っていた少女が自分の娘を含めて二人いることを覚えていた。
クロード
初登場第2話。ビーハイブの幹部。千棘が幼い頃からボディーガードとして携わっており、親の様な兄の様な心情を千棘に対して抱いている。しかし過保護で行き過ぎた面もある。
楽と千棘の関係をいち早く怪しいと感づいた人物であり、どうにか尻尾を掴もうと監視したり誠士郎を差し向けた。一方で誠士郎が女なのに気づいてない鈍い一面も持つ。

小野寺家 [編集]

小咲の母
本名不明。初登場は第4話だが楽と対面するのは単行本5巻収録第38話から。男勝りな性格で仕事に厳しい。当初、楽に好印象を持ってなかったが、料理の腕を知って一転した。
小咲の妹
本名不明。第39話で楽と小咲の会話の中で妹がいることが判明。寮生活。

万里花関係 [編集]

万里花の父
第37話登場。本名不明。警視総監。常に九州弁。顔に昔楽の父からつけられた傷がある。警官隊を娘の護衛につける程の過保護の一面をもつ。
本田
初登場第33話。万里花の付き人のスーツの女性。護衛の警官隊を指揮していた。

用語 [編集]

楽が10年前に約束の女の子からもらった小物入れのペンダント。約束の女の子が「錠」と呼称していた。10年前に鍵がかかった状態で渡されており、中に何か入っているかは不明。約束の女の子は「鍵」を持っている。
凡矢理高校
楽たちの通っている高校。名称の初出は単行本6巻収録第57話。制服は男子は学ラン、女子はセーラー系。
集英組
楽の父が組長を務めるヤクザ。地元の元締。本拠地の一条家は和風の屋敷で土蔵がある。
ビーハイブ
アメリカから来たギャング。ボスはアーデルト。集英組よりはるかに組織規模が大きい。本拠の桐崎家は広大な西洋風屋敷。
おのでら
小野寺家が経営している和菓子屋。

読み切り版 [編集]

少年ジャンプNEXT!』2011年WINTER号に掲載された。プロットや人物設定などは連載版とは共通する部分も多いが、「楽と千棘は幼馴染」という点が大きく異なる。この読みきり作品では「楽と千棘のラブコメ」を主題としている為、小咲等それ以外の連載版のキャラクターはほとんど登場しない。

メディアミックス [編集]

ラジオドラマ [編集]

ジャンプ専門情報番組「サキよみ ジャンBANG!」にて、2012年6月に放送[21]。2012年7月から集英社ヴォイスコミックステーションサイト「VOMIC」で配信。

キャスト [編集]

今日の小野寺さん [編集]

小野寺のフィギュアを主人公としたニセコイのスピンオフ企画。週刊少年ジャンプジャンプ公式サイトで公開されている。うっかり2次元から3次元に飛び出してしまった小野寺が、いろいろな所を冒険する。

小説版 [編集]

週刊少年ジャンプ2013年18号でノベライズが発表された。

備考 [編集]

  • 連載当初は『鏡の国の針栖川』『パジャマな彼女。』『恋染紅葉』など、週刊少年ジャンプにライバルとなるラブコメが複数掲載され、ジャンプの打ち切りの厳しさも相まって「ラブコメ戦国時代」などと形容されていた[22]。しかし、1年を超えて連載されたのは本作のみにとどまっている。
  • 初期構想では、主人公たちが恋愛学校で強制的にカップルにさせられる設定だった。構想を練る段階で世界観がファンタジーになったこともあるという[23]

書誌情報 [編集]

関連項目 [編集]

  • ハイキュー!! - 週刊少年ジャンプ2013年4・5号にて、本作とともに『ニセキュー!!』というコラボレーションを行った。

脚注 [編集]

  1. ^ ジャンプコミックス「ニセコイ」第2巻発売”. mynavi (2012年7月4日). 2012年7月24日閲覧。
  2. ^ コミック4巻初版帯より
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 単行本第1巻収録 第1話「ヤクソク」より。
  4. ^ 単行本第2巻収録 第12話「ネタバレ」より。
  5. ^ a b c 単行本第2巻収録 第10話「スイエイ」より。
  6. ^ a b c d 単行本第2巻収録 第8話「ホウモン」より。
  7. ^ a b c 単行本第1巻収録 第7話「テヅクリ」より。
  8. ^ 単行本第1巻収録 第6話「ニタモノ」より。
  9. ^ 単行本第1巻収録 第4話「ソウグウ」より。
  10. ^ 単行本第2巻収録 p187「中学生 小野寺」より。
  11. ^ 単行本第2巻収録 第9話「セッキン」より。怪我した人達を心配して絆創膏を渡す姿が描かれている。楽と集も貰った事がある。
  12. ^ a b 単行本第2巻収録 第16話「ケットウ」より。
  13. ^ a b c d 単行本第3巻収録 第17話「カワイイ」より。
  14. ^ 単行本第5巻収録 第40話「ウソツキ」より。
  15. ^ 第26話「コイブミ」(『週刊少年ジャンプ』2012年25号掲載)より。
  16. ^ 単行本第2巻収録 第13話「ザクシャインラブ」より。
  17. ^ 第27話「ヨリミチ」(『週刊少年ジャンプ』2012年26号掲載)より。
  18. ^ 単行本第3巻収録 第22話「オンセン」より。
  19. ^ 単行本第3巻収録 第23話「オンナユ」より。
  20. ^ 単行本第3巻収録 第21話「キズアト」より。
  21. ^ a b c d e f 「ニセコイ」がVOMIC化!戸松遥&金元寿子がWヒロイン”. コミックナタリー. 2012年5月29日閲覧。
  22. ^ この冬、この漫画であったまろう! 今をときめくラブコメ漫画10選” (2012年12月28日). 2013年4月8日閲覧。
  23. ^ http://www.shonenjump.com/j/sp_ngc_list/

以下の出典は『集英社BOOK NAVI』(集英社)内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。

外部リンク [編集]