蒼穹のファフナー

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蒼穹のファフナー
ジャンル ロボットファンタジー
アニメ:蒼穹のファフナー
原作 XEBEC
監督 羽原信義
シリーズ構成 山野辺一記(第1話 - 第15話)
冲方丁(第16話 - 第26話)
脚本 山野辺一記、冲方丁
キャラクターデザイン 平井久司
メカニックデザイン 鷲尾直広
音楽 斉藤恒芳
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団
アニメーション制作 XEBEC
製作 XEBEC、竜宮島役場
放送局 テレビ東京ほか
放送期間 2004年7月 - 12月
話数 全26話(放送版:全25話)
アニメ:蒼穹のファフナー EXODUS
原作 XEBEC
総監督 能戸隆
監督 羽原信義
シリーズ構成 冲方丁
キャラクターデザイン 平井久司
メカニックデザイン 鷲尾直広
音楽 斉藤恒芳
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団
アニメーション制作 XEBECzwei
製作 FAFNER EXODUS PROJECT、MBS
放送局 MBSほか
放送期間 2015年1月 -
テンプレート - ノート
ウィキプロジェクト アニメ
ポータル アニメ

蒼穹のファフナー[1](そうきゅうのファフナー)は、XEBEC制作によるテレビアニメ作品である。

本作(以後、“ 1期 ”と略す場合あり)の放送後に制作されたテレビスペシャル版・劇場版、およびテレビシリーズ第2期『蒼穹のファフナー EXODUS』(そうきゅうのファフナーエグゾダス。以後、“ 2期 ”と略す場合あり)などについても併せて解説する。(特筆なき記述は基本的に第1期に関するもの)

これらのシリーズ作品は「島・ロボット・群像劇・少年少女」をキーワードにオリジナルアニメとして企画・制作された。近未来、未知の生命体”フェストゥム”によって侵略され人類存亡の危機に瀕した地球で、南海の孤島”竜宮島”を主な舞台とし少年少女たちが巨大ロボット”ファフナー”に搭乗して島を守る。

沿革[編集]

連続TVアニメシリーズ『蒼穹のファフナー』が2004年7月4日から同年12月26日までテレビ東京ほかで放送。全26話。
1期では少年少女達の日常が人類の存亡を賭けた戦いへと転じ、敵性存在との接触を経て、最終的には普通の中学生としてのドラマに帰結する構成が描かれた[2]
TVシリーズの前日談に当たる『蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』がテレビスペシャル番組として同年12月テレビ東京他で放送された。(テレビ東京では12月29日に放送)
TVシリーズの2年後(2148年)を描いた長編アニメーション映画『蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH』が12月25日に全国各地で公開された。
連続TVアニメシリーズ第2期『蒼穹のファフナー EXODUS[3]2015年1月よりMBSをキー局とするアニメ枠『アニメイズム』(一部TBS系列局およびBS-TBS、B2枠)にて放送中[4]。全26話予定[5]。また、今シリーズからBS-TBSで全国無料放送が実現されたものの、地上波での放送地域は縮小された。
劇場版(第二次蒼穹作戦)の流れを踏まえ、混迷の只中にある西暦2150年を起点とした世界で新たなる物語が描かれる[6]。歴代シリーズで脚本を手がけてきた冲方丁、メカニックデザインを手がけてきた鷲尾直広などが制作に関わる。

あらすじ[編集]

第1期
太平洋に浮かぶ孤島・竜宮島。ある夏の日、好奇心に駆られた少年たちはラジオから流れ出す未知なる者の声を聞く。「あなたはそこにいますか…
それから数年後の西暦2146年、竜宮島に再びその声がこだまする。それこそ正しく未知の生命体“フェストゥム”による侵攻の合図だった。突如飛来した金色に輝く美しき“敵”は平和な島を一瞬にして地獄へと変える。島の大人たちはフェストゥムに対抗すべく組織された“アルヴィス”の人間だった。彼らにより、島は武装した要塞へと姿を変え、死力を尽くした抵抗が始まる。搭乗予定者・蔵前の死により窮地に立たされたアルヴィス司令・皆城公蔵は最適格者である真壁一騎の実戦投入を決断する。幼馴染みの皆城総士に促されるまま、一騎は人型決戦兵器・“ファフナー”に搭乗する。何の疑いもなく信じていた世界は偽りだった。仰ぎ見ていた美しい空も偽りだった。祖国日本は既になく、人類はフェストゥムの侵略で全滅の危機に瀕していた。
一騎は尋ねる。「俺たちはどこへ行くんだ?」。総士は答える。「楽園だよ」。こうして少年たちは、人類の存亡をかけた激しい戦いの渦に巻き込まれていった。
劇場版
2年前、北極の「第一次蒼穹作戦」作戦以降フェストゥムは群体活動をやめ個体としての活動を開始。引き続き人類に敵対するもの、共生を選択したもの、様々な個体が様々な「状況」を起こしたことで世界は混迷の時代を迎えていた。
その頃、竜宮島で平和な日常を取り戻していた子供たちは、海岸に打ち上げられた艦から一人の眠る少年を見つける。それは再び彼らを戦いへと導くものとなっていく。
第2期
西暦2151年、ある理由でフェストゥムとの戦いから一歩引き、再び世界から隠れていた竜宮島にも遂に「状況」の影響が起こる。過去に島を幾度も襲撃していた人類軍が再びやってきたのだ。身構えるアルヴィスの人々だったが部隊を統率する将軍・ナレインに敵意は無かった。
ナレインから「間もなく外宇宙から襲来する新たなミール・アルタイルが世界のパワーバランスを変革する」事を知る人々。アルタイルを味方にして人類とフェストゥムの長き戦いを終わらせるため、ミールと対話出来る島の少女・日野美羽に人類軍が管理するミールと対話してほしいと真摯に要請するナレインに対し、積年の因縁故に即答出来ないアルヴィスメンバーたち。だがナレインに同行していた、美羽と同じ対話の力を持つ少女・エメリー・アーモンドが島のコアと対話する事でコアがファフナーに新たなる力を与え、島外へ美羽を護衛するファフナーを派遣する余力が出来た事もあり、人類へ希望をもたらす可能性のある要請に応える事にした。
新世代のファフナーパイロット達を島の守護に残し、選抜メンバーたちはナレインの管轄するエリア・シュリーナガルへと向かう。それは確かに希望の道ではあったが、同時に犠牲と代償を伴う血塗られた道でもあった。

登場人物[編集]

主要人物を含むアルヴィスの子供たちには、人間以上の脳の処理速度を持たせ、フェストゥムの読心能力に対抗させ、ファフナー・ノートゥングモデルへの搭乗を可能とするため、フェストゥムの因子が組み込まれており、その影響として、それぞれ天才症候群(サヴァン・シンプトム)の兆候を有する[注 1]。兆候には個人差があり、劇中表立って語られないが、話の端々でその兆候を見つけることが出来る。たとえば、冒頭で子供たちがいじっている通信機は、構造理解力に優れた衛が修理したものである。

また、アルヴィスの子供たちのほとんどは人工子宮により生み出されたものであり、実は“里子”で両親との血縁関係がない者もいる。

  • 人物の年齢は初登場時のもの(1期から登場している人物はEXODUSでは概ね4歳半~5歳ほど年を取っている)。
  • 1期でファフナーパイロットだった者の多くは、EXODUSでは後進世代に其の座を譲り、軍で言うと予備役的な状態にある。

主要人物[編集]

真壁 一騎(まかべ かずき)
- 石井真/豊口めぐみ(幼少時代)
本作の主人公。14歳。陶芸家の父と二人暮らし。男所帯ゆえに家事が得意。
人工子宮で誕生した。アルヴィスのファフナー搭乗者の中で最高ランクの適性を持ち、当然蔵前以上であったが、認識制限コードレベルの解除が、その段階にまで成されていないことと皆城総士との関係を考慮され、敢てファフナーの搭乗を避けられていた。天才症候群の影響として、驚異的な運動能力、反射神経、肉体の耐久力を持つ。
小説版では、総士に「競い合うライバルさえ居れば何所までも成長し、オリンピックの全種目で金メダルを取れる」とまで言われたこともあり、咲良が唯一柔道で勝てなかった人物でもある。対戦した際失神寸前にまで追い込み、「いつか殺す」とまで言い残された。その後、一騎は咲良目当てな、学校中の男子から挑戦状を受け続ける羽目になる。
幼い頃に親友・総士の左目を傷つけて失明させた事件がきっかけで、無気力で自己否定が強い性格となる。それゆえにファフナーに搭乗していても性格の変化がほとんど見受けられない。しかし実際は、敵を倒す度に密かに暗い悦びを覚えており、降りた後で自己嫌悪を繰り返している[7]そんな醜い心もジークフリードシステムを介して総士に筒抜けになっているが、周囲には秘密にしていることも負い目となっている[注 2]
フェストゥム襲撃に際して搭乗前の事故で死亡した蔵前に替わり、急遽マークエルフに搭乗して実戦に臨み迎撃に成功。その後は総士の下す命令に否応なく従いフェストゥムと戦っていたが、翔子の死と甲洋の離脱により総士へのわだかまりは日増しに強くなっていく。それが、総士だけが知る真実に起因することに気付いた一騎は、総士の本当の考えを自分も知りたいという思いから、狩谷に唆され竜宮島を離れる。
島の外の世界を目にし、一時は新国連軍の捕虜となるが、モルドバで再会した日野洋治からファフナー・マークザインを託され、迎えに来た真矢と溝口に助けられて竜宮島に帰還する。帰還後は総士と向き合い始め、総士もまた不器用ながらわだかまりを解消しようと努力したことで、歪だった二人の関係は健全化していく。
物語後半では同化現象の進行により視力が衰え、移動の際に杖が必要な状況になる。ミョルニア(真壁紅音)によってもたらされた最初のデータによって症状は改善したが、蒼穹作戦後に完全に失明する(劇場版で回復)。
【EXODUS】
現在は喫茶「楽園」のバイトコックとして島の人々に憩いを提供する。料理の味は絶品らしく、同級生のカノンや剣司だけでなく保たちもそれを目当てに来店している。
最前線で激闘に身を投じ続け心身に様々な犠牲を強いてきた事(体に何かしらの異常があり、第1話時点では余命が3年ほどしか無いと示唆されている)や年齢的にファフナーパイロットであり続けるのが難しくなって来た事もあり、視力は回復しているが、アルヴィス上層部からファフナーへの搭乗を禁じられている。普段は周囲の配慮を気遣ってか穏やかに暮らしているが、アザゼル型フェストゥム襲来後は乗れないと知りつつもマークザインの元を訪れたり、父である史彦に「自分はまだ完全に(ファフナーに)乗れなくなった訳じゃない」「いざとなったら自分を(捨て駒でもいいから)使って欲しい」という心情を吐露している。
人類軍兵士の間では「D・アイランドのカズキ・マカベ」として知られており、北極ミールを破壊した伝説のパイロットとして英雄視され、自分たちにマカベ因子を与えてくれた人物として感謝されている。しかしマカベ因子により生命の危険にさらされている彼らに逆に感謝されている事実は、一騎に戸惑いを与えている。
派遣部隊の出発から間もなく目覚めた織姫から真矢達の危機を知らされ、再びマークザインに乗る決意を固め、総士と共に派遣部隊の後を追う。
皆城 総士(みなしろ そうし)
声 - 喜安浩平
本作のもう一人の主人公。指揮管制システムであるジークフリードの搭乗者。一騎の幼馴染で乙姫の兄。14歳。責任感が強く寡黙な少年。成績優秀だが、愛想がない事と大人びた性格もあって、周囲からは孤立しがち。言葉足らずで不器用な性格が禍して誤解を受けることが多いものの、実は仲間想いでナイーブ。幼い頃の事故で左目を失明している。
島の子供達の中で唯一島の外の世界の現実と惨状を知る。竜宮島のコアである乙姫の兄である事も手伝い、島を守る事に大きな責任を感じており、冷徹で頑なな態度を見せる。
自然出産も可能だったが、瀬戸内ミールの因子そのものを移植させるため人工子宮に移され誕生した。天才症候群の兆候により、複数の人間の思考や感情を並列に処理できる頭脳を持つ。他の子供と異なり、既に遺伝子の段階から免疫系レベルまで融合しているので、高いコード系成率と同時に強い同化耐性も持ち合わせており(プロトタイプの一体型ファフナーでも18時間は耐久できる)、分離統括型である現在のジークフリード・システムを制御できるのは事実上、総士だけになっている。
幼少時代に同化衝動に襲われ、一緒にいた一騎を同化しそうになるも、一騎の咄嗟の反撃で左目を負傷。この出来事により左目こそ見えなくなったものの自我を取り戻す事ができた経験が、「皆城総士」という根源的なアイデンティティの獲得の絶対条件となっている。そのためファフナーとの一体化によって制限されていた左目の視界を取り戻す事は、その時に切り捨てたはずの「違う自分」=「フェストゥムとしての自分」の想起と、それに対する恐怖・拒絶につながるため、ファフナーとの一体化=「変わる事」を受け入れられずノートゥングタイプのファフナーには搭乗できない[注 3]。心の動きを見透かされ、同化現象の恐怖にさらされているパイロットたちに対しても申し訳ないと感じ、時としてパイロットに冷徹で過酷な命令を下している自分自身にも歯痒さを感じている。
終盤でシステムごとフェストゥムによって北極に連れ去られる。蒼穹作戦で一騎達に救われるが、一騎と再会の約束をし、同化されすぎた肉体は消滅する。本編では描写はカットされたが、肉体は消滅したものの、その精神はコアとして残り、甲洋とミョルニアに保護され、目覚めを待っている。 その後、劇場版で肉体を取り戻して復活した。
【EXODUS】
アルヴィスのアルベリヒド機関に配属され、遠見千鶴と共に研究業に従事。平時はメガネをかけるようになった。有事の際には新設されたジークフリード・システムで戦闘の指揮を執る。また、本作では真矢に代わり物語の語り部役を担う。
肉体を取り戻してはいるが、その身体は普通のヒトから変容し、妹の乙姫同様、人間とフェストゥムの融合体に近しいモノになっている。その影響で失明していた左目の視力も回復し、ファフナーへの搭乗も可能となる(それ故に通常の人間ならば近づくだけでも危険なマークニヒトにも短時間ならば接触出来るため、彼のみが解体作業を行える)。
織姫から派遣部隊の危機を知らされ、マークニヒトで一騎と共に島の外へ出る。
無印で真矢に対して「気になる」という相関図の説明があったが、EXODUSでは「恋愛感情?」になっており、思慕の念が今もあるのかは不明。
同世代の少年たちも大人びてきた事から、対等な目線になっており、以前ほどには孤立がちではなくなっているが、寡黙な所と不器用さは相変わらず。料理は出来るようだが、シチューを作るためにわざわざタイマーや温度計を持ち出すなど極端な行動をして一騎にも半ば呆れられていた。
遠見 真矢(とおみ まや)
声 - 松本まりか
一期の語り部で本作のヒロイン。14歳の少女。一騎とは対照的に女ばかりの三人家族で暮らす。
活発で優しい性格だが天然ボケな面もある。周囲の人間が何を考えているのか、顔を見ただけで何となく分かってしまうなど、高い洞察力を持っており、この力は趣味のロッククライミングの際にも発揮される。父のカメラで写真を撮ることも趣味としている。医者の家庭で育つが、包帯もろくに巻けないほど医療関係の能力は低く、料理も苦手。
翔子とは特に仲が良く、身体の弱さであまり学校に通えない翔子の許を度々訪問しては励ましていた。
翔子同様に一騎に恋心を抱いているが、翔子への遠慮から自分の気持ちを押し殺していたが、翔子の死後はその遺志を受け止め、一騎への好意を表に出すようになる。
最初のフェストゥム襲撃時、下校途中で屋外にいた。翔子と避難する途中で空が変わる様(偽装境界が解除された)や、フェストゥムに同化される人々を目撃してしまう。
適性検査の際、「身体的なハンデ」が発見されたためにCDCでオペレータを担当していた。翔子の戦死に甲洋の廃人化と、自分の前から一人また一人と消えていくのを歯がゆい思いで見つめながら、少しでも皆の役に立ちたいと考え、溝口と共に危険な任務にも従事した。一騎のことを常に気にかけており、総士との関係の変化も、身体的な変化が起きている事にも真っ先に気づいた。
実は妹を思う姉の弓子により情報を改ざんされており、一騎と同レベルの高いパイロット適性を持つ。その事実が発覚してからは、自らの意志でファフナー搭乗者となることを選び、マークジーベンに搭乗する。ファフナー搭乗時は沈着冷静で高い集中力を持つようになり恐怖さえ感じなくなる。優れた狙撃能力を発揮して初陣を飾る。蒼穹作戦ではマークザインと同化したライフルで敵のミールを撃ち抜く。総士と別離を経て、島への帰還を果たした一騎を出迎えた。
次回予告での決め台詞は「あなたはそこにいますか?」
【EXODUS】
かつての戦いで意気投合した溝口恭介に師事するような形で戦闘技術を伝授してもらっている。現在は主に戦闘機に搭乗。一騎たちの世代最後の現役ファフナー・パイロットであり、有事においてはファフナーにも乗る。平時は喫茶「楽園」の手伝いという役割が与えられているが、戦闘訓練のほうが忙しいらしく、あまり店には顔を出さない。
新国連のエスペラントとして島にやってきたジョナサンが異母弟と知ってからは、その存在に戸惑いながらもカノンの助言を受け、母や姉に代わり受け入れようとする。
派遣部隊では美羽を守るために同行を決め、総士からも撤退の判断を委ねられる。
溝口とは訓練中に冗談交じりで「お父さん」と呼んで「その呼び方は勘弁」と返されるなど親子染みた信頼関係がある。
カノン・メンフィス(羽佐間カノン)
声 - 小林沙苗
一期中盤から登場したもう一人のヒロイン。新国連のファフナー搭乗者。幼少時、フェストゥムによって家族や友達を奪われたところを道生に救われる。以降、自分を完全否定する性格になり、人類軍に参加後は「死に場所」を求めて転戦する。
人類軍による竜宮島占拠の際、日野道生とともに作戦に参加。人類軍が撤するの際、バーンズの命令でフェンリルによる自爆を試みようとするも、一騎の説得を受け、アルヴィスに投降する。以降は身柄を羽佐間容子に預けられ、一騎らと同じ学校にも通う事となったが、それまで戦場に身を置いていた事もあって始めはぎこちない態度が目立ち、命令されることに慣れすぎたために自分で決めることに戸惑う事もあった。しかし、子供たちとの友情や容子の暖かい愛情を受け、自分の存在と本当の居場所を島に見出す。
咲良が同化現象で倒れて間もなく、皆と同じでありたいという思いで半ば強引にフェストゥムの因子を自らに移植する。その後、蒼穹作戦直前に因子が定着したことでノートゥングモデルへの搭乗が適い、咲良のマークドライで蒼穹作戦に参加し、作戦中にはフェストゥムに「自分はここにいる」と叫んだ。
当初は道生に憧れのような感情を抱いていたが、後に一騎に好意を寄せるようになる。
ファフナー搭乗時は激しい怒りを剥き出しにする。
蒼穹作戦前に容子に、戦いが終わったら「母」と呼ぶ事を誓い、見事その誓いを果たす。劇場版では正式に羽佐間家の養女となる。
【EXODUS】
パイロットを引退し、主に容子の下でファフナー(マークゼクス改)の整備などを行い、保からの指導も求めている。新国連時代に比べて物腰は柔らかくなったが、身に染み込んだ軍人気質は変わらない。容子ともアルヴィス内で「母さん」と呼んでは「クルー兼教官」と訂正を入れられることがあるなど、良好な親子関係を築いている。
真矢の存在から一歩引くような形になりながらも一騎への好意は変わらず、容子にからかわれることも。真矢と同様に一騎の身を案じ、マークザインの処遇も島よりも一騎を優先している。しかし、派遣部隊の危機を救うために一騎は彼女の制止を振り切ってマークザインに乗ってしまう。
皆城 乙姫(みなしろ つばき)
声 - 仲西環
本シリーズを通してのキーパーソン。総士の妹。竜宮島の守り神という過酷な運命を背負わされた少女。12歳。自分の置かれた立場を知り抜いているがゆえに老成して達観したところはあるが、好奇心旺盛で明るく元気な性格も持ちあわせている[注 4]。他人には冷徹な態度で接する事が多いが、兄の総士をからかったり甘えたり、遠見千鶴を母のように慕うなど、歳相応の少女らしい面も持ち合わせている。芹に対しては、普通の年齢相応の少女らしく振る舞う。島の学校に編入されるが、学校生活のようなものは作中でほとんど描写されていないが、編入時の自己紹介では普通の少女らしく振る舞っている。
胎児期に瀬戸内海ミールの暴走を受け半同化状態となった母・皆城鞘の胎内から、人工子宮に移され出生。人類に数人しかいない人間とフェストゥムの融合独立個体。もともと人工子宮の中で過ごすことが前提の身体の造りとなっているので、長期間の外での活動には耐えられない。乙姫の場合は、3ヶ月が人間として生きられる期間であり、その少ない時間を精一杯生き抜くことを選択する。
竜宮島のコアとして12年間、人工子宮ワルキューレの岩戸の中で島の機能を管理していたが、物語中盤において覚醒し、島内を自由に移動、人間としての生活を始める。序盤は一騎の前に姿だけを見せ、まだ事態を受け止めきれず、気持ちが揺らいでいる一騎に、総士と一緒に戦って、支えてやって欲しいと地下の岩戸へと導く。
人間でもフェストゥムでもあるため、どちらの存在にもこれからの行く末を自分達で選択させようとする。そのために自身の目と足で情報を集め、戦闘時もそれを見届ける。また、独立していてもコアとして竜宮島の様々な管理機能や戦力は使用可能で、同時に島の全てを知る「生き神様」のような存在で島民から崇拝される。総士を救出する際には、何も使わずに一騎と容易くクロッシングを行っていた。
「人として生きたい、一人ぼっちになりたくない」という思いは強く、島との最後の同化により親しい人たちとの別れを迎えたとき、思わず足が竦んで泣き崩れてしまう。ひたすら抱きとめてくれた千鶴の温かさに、亡き母を感じ取った乙姫は「私もこんな風に皆のお母さんになればいいんだ」と、自分の運命を心の底から受容。岩戸に入り肉体を消失させた。瀬戸内ミールが生命の循環を完全に理解したため、ミールの分身として無限に輪廻転生を繰り返し、学習しながら岩戸を出入りする存在、真なる「島の女神」となった。
劇場版では胎児状態から成長期に入り、島をい支えるミールとして不安定状態となり、島民、特に真壁史彦らかつての戦争で放射線障害を持っている者たちの健康状態が悪化する。
【EXODUS】
皆城 織姫(みなしろ おりひめ)
引き続き竜宮島最深部で眠り、島を守っている。以前の胎児状態から幼児状態まで、急激な成長をしている。島に飛来してきた人類軍ナレインと少女エメリーに呼応するかの様な反応を見せる。
派遣部隊の出発から間もなく目覚め、一騎達に派遣部隊の危機を伝える。乙姫の記憶は有しているが、同じ名前で呼ばれることを嫌い、他人にも乙姫に輪をかけたような冷徹な態度で接する。しかし総士には甘えた態度、芹には心を開いている様子も見られる。芹により七夕生まれから「織姫」と名付けられる。
日野 美羽(ひの みわ)
声 - 諸星すみれ
劇場版と二期のキーパーソン。劇場版から登場した道生と弓子の娘。乙姫を通して島のミールが生と死、生命の循環を学んだことを通して生まれた最初の子供。フェストゥムの因子を移植された者同士の子であることからか、島のミールと日常的にクロッシング状態にあり、当時2歳弱でありながらしっかりとした言語能力を持つ。また、クロッシングの影響でフェストゥムの言語を理解し、「おはなし」と表現する情報交換でミールとの対話を行い第二次蒼穹作戦を成功へと導いた。
【EXODUS】
成長して弓子と二人暮らしをしているが、空想の友達と会話をしているような様子を弓子に心配されている。しかし、実はミールの欠片を所持していたエメリーと交信をしていたことが判明し、遂に直接会うことが適った。また、クロッシングによる強い感受性や能力も健在であり、ナレインから「世界最高のエスペラント」と称され、その能力は先代のコアであった乙姫やエメリーを凌いでいるが、その高すぎる能力故にアザゼル型とその影響下にあるフェストゥムの憎しみに当てられて体調を崩してしまう。
対面後もエメリーとは常にミールを通した会話をしているようだが、フェストゥムとの交信染みた異質な会話であるが故に弓子を不安にさせている。シュリーナガルでミールと対話を行うも幼い故に困難を極めるかと思われたが、眠っている間にグレゴリ型の干渉を受けたためか身体が織姫やエメリーと同世代までに急速に成長させられる。
元々好奇心が強い部分があると共に、クロッシングによる感受性からミールとの対話には積極的であり、それが弓子の不安の種にもなっている。
エメリー・アーモンド
声 - 佐々木りお
【EXODUS】から登場した民間人の少女でもう一人のキーパーソン。交戦規定アルファが発令されて壊滅したハワイでナレインに保護され、一年後にナレイン達につれられて竜宮島を目指す。到着後、ミールを通して交信していた竜宮島にいる美羽と出会うことができ、ミールを通した会話で話を弾ませる。その後、コアと対話を行いアルヴィスに新たなコアを大量に誕生させたが、その直後の言葉が美羽を困惑させる。
時期は不明だが弟が北極ミールの欠片を入手し、弟からミールやフェストゥムと対話する方法を教わった。弟を含む家族は住んでいた街がフェストゥムに襲われた際、弟がミールの欠片を通してフェストゥムに殺戮をやめるように訴え、成功したがその代償としてミールに同化された。所持しているスニーカーは弟の遺品であり、その中には家族を同化したミールの欠片が入っている。また、もう片方のスニーカーは故郷に埋められた。
ナレインの言葉から彼女のエスペラントとしての能力は美羽には及ばないが非常に高い模様。
完全長尺版ではナレインに保護される経緯が描写され、輸送機の発着場がスフィンクス型に襲われた時にミールの欠片を持って破壊をやめるように訴える。直後に人類軍の核攻撃で発着場が崩壊したが、交信相手のスフィンクス型に守られたために生き延びていた。

アルヴィスのファフナー搭乗者[編集]

一騎の同期達[編集]

羽佐間 翔子(はざま しょうこ)
声 - 松来未祐
真矢の親友で病弱な少女。14歳。アルベリヒド機関の保管遺伝子より誕生し、容子の養子となる。肝臓に持病を持っており、長時間の運動が出来ないせいで臥せりがちの不自由な生活を強いられていた。思うように学校に通えない彼女のために、真矢をはじめとする友人たちが訪ねて来てくれることが唯一の楽しみであった。しかしながら、肉体的ハンデとは裏腹に、実は一騎に次ぐ高いパイロット適性を持つ。おとなしい性格だが、芯は強い。一騎に恋心を抱いており、自身は甲洋から想いを寄せられている。
身体状のハンデからファフナーの正規搭乗者ではなくオペレーターを務めていたが、一騎との約束を果たす為、整備が不完全な上にまともな武装もないままのマークゼクスで出撃し、フェストゥムに追い詰められる。苦闘の末、レイジングカッターをフェストゥムに巻き付け島から引き離そうとしたが、同化されかけて脱出不能となり、フェンリルの使用を決意。総士の同意を得て、養母である容子への謝罪、一騎への想いを口にした後、フェストゥムを道連れにして自爆した。ファフナー搭乗時は一騎への思慕がさらに強くなり、同時に攻撃的な性格へと変貌。
翔子の犠牲は「無断出撃して貴重な機体を破壊した愚か者」という悪い噂となり、墓碑に嫌がらせをされるなどの仕打ちを受けてしまう[注 5]。翔子の死は甲洋と真矢にも大きな影響を与え、甲洋は翔子同様に自己犠牲となり、真矢は翔子の死を受け止めて一騎の力になる決意をした。また、竜宮島に暮らすことになったカノンは容子の計らいで翔子の部屋や遺品を使っている。
蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』では共に遠見医院に通院して治療を受けている先輩・将陵僚との交流が描かれ、学校に自分の居場所がないことを嘆いていた。
春日井 甲洋(かすがい こうよう)
声 - 入野自由
穏やかで心優しい14歳の少年。実家ははやらない喫茶店を経営しており、両親との折り合いは良くない。翔子の事を想っており、一騎との橋渡しになった事もあった。
当初は戦うことに否定的だったが、翔子の死後は自ら戦う決意をし、マークフィアーの搭乗者となるが、翔子の件で一騎と総司に憎しみを抱くようにもなった。真矢と溝口の救出に向かい、2人の救出に成功するが、その代償としてフェストゥムに中枢神経を同化されてしまい、昏睡状態に陥る。自己犠牲を快く思わない総士は仲間に対する煽りとして「自業自得」と発言するが、仲間の命を軽んじているとの誤解を招くことになり、真矢の怒りを買い、一騎が島を出て行く原因の一つとなった。
昏睡状態になってからはカプセルの中で眠っていたが、意識を取り戻す。当初は心神喪失状態で、既にいない翔子を求めて彷徨っており、大人たちの手で討たれそうになるが、一騎たちに守られ、翔子の服を着たカノンの説得で翔子の死を乗り越え、それによりスレイブ型のフェストゥムに変化し、再び眠りに付く。その後、一騎たちを送り出すためにフェストゥムの姿となり、ミョルニアと共に島を護り、蒼穹作戦において一騎と総士を助ける。
小説版では周りの者を安心させてくれる性格だが、ファフナー搭乗時は同化された味方を冷静に処理する事から「味方殺しの甲洋」と呼ばれている。また、天才症候群のために驚異的な記憶力を持ち、他人の言動や仕草を思い出しては疑心暗鬼に囚われる様も描かれている。
要 咲良(かなめ さくら)
声 - 新井里美
ボーイッシュな女の子。14歳。翔子の死後、マークドライの搭乗者となる。スポーツ万能で勝気で男勝りな性格だが面倒見が良く、剣司と衛からは「姉御」と慕われている。一方でファザコン気質なところがあり、父のような男性が理想のタイプである模様。敬愛していた父親を殺したフェストゥムに対し強い敵意を持っており、一体でも多くのフェストゥムを倒そうと奮戦する。一騎の活躍に対して強い対抗意識を抱く。
剣司と次第に心を通わせ合うが、その矢先に同化症状が発症し、一時は昏睡状態に陥るが、真壁紅音/ミョルニアが教えた治療法により回復し、劇場版では現役復帰も果たしている。
ファフナー搭乗時はフェストゥムへの憎悪が強く表れているが、その内面にはフェストゥムに対する恐怖の感情も押し隠されている。
天才症候群の兆候として、物体のバランスや力の作用など、力学的効果の面で才能を持つ。実家の格闘技で才能を見せるのはこのためである。
ドラマCDでは、本編では描かれなかった真矢との確執が明らかになる。
小説版では、名前こそ出てこないが「柔道娘」として登場した。
【EXODUS】
歩行に杖を必要とするが体は回復しており、中学校の体育教師としてこどもたちを厳しくも暖かく指導するほか、後輩たちのパイロット教官もこなす。
近藤 剣司(こんどう けんじ)
声 - 白石稔
一騎や甲洋たちとは異なり、自然受胎により出生した仲間思いでお調子者の少年。自称イケメンの目立ちたがり屋。軽率な言動と不甲斐ない態度から母親を落ち込ませている。中学校の生徒会長だがほとんど認知されておらず、真矢や咲良は総士が生徒会長だと思っていたほどである。一騎が島を離れた後、マークアハトの搭乗者となる。ファフナー搭乗時は臆病な性格に変化する。
咲良に好意を寄せており、「弱い男に興味はない」と公言する彼女に振り向いてもらうため、身体能力の高い一騎に度々決闘を申し込んでいる。一騎個人に悪い感情を抱いているわけではなく、むしろ一騎を孤立から救っている[注 6]
咲良の同化・衛の死を受けて引き籠ってしまい、母・彩乃がフェストゥムに同化されたことで追い詰められるが、カノンや澄美との対話を経て立ち直った。一騎、真矢、カノンと共に蒼穹作戦に参加し、彼らと心を一つにして戦う。最終局面では勇敢な面も見せ、一騎達と分断されてしまったにもかかわらず、単独でイドゥンに同化されたマークニヒトに深手を負わせた。
天才症候群の兆候として、直感的解答力に優れるが、そこまでの過程がわからないので、結果的に皆に馬鹿にされる。
【EXODUS】
中学校の保健医として、咲良と共に日々を送る。咲良の同化、衛と母親の死を経験したことで当時のお調子者の顔は影を潜め、責任感にあふれた青年に成長する。大量の医学書を読み漁り、戦闘後のパイロットたちや一騎の身体のケアも行っている。しかし、医師としての責任感の強さが裏目に出て後輩女性パイロットを戸惑わせる行動(医者としては当然だが、普通の男性ならセクハラまがいな行い)を取る事もあり、咲良から遠回しに諭される事もある。
同世代の中では、かなり最近までファフナーパイロットで在り続けていたようだが、これはパイロットの座を後輩たちに譲ることで、自分のような辛い想いをしてしまわないようにという想いからであり、広登や里奈も彼の気持ちには気付いていた。
総士がマークニヒトに搭乗する際には、ジークフリード・システムで戦闘の指揮を行った。
小楯 衛(こだて まもる)
声 - 斎賀みつき
大人しく引っ込み思案な14歳の少年。剣司、咲良といつもつるんでいる。剣司と同時にマークフュンフの搭乗者となる。大の漫画好きで、大粒あんこ作の『機動侍ゴウバイン』は特にお気に入りだが、後に「大粒あんこ」の正体が自身の父親だと知る。犬が苦手であり、甲洋からショコラを引き取ってくれるように頼まれた際は断った。
恐怖心を抑えるため、ファフナー搭乗時はゴウバインのヘルメットを被り、「俺がゴウバインだ」と自己暗示をかけている。この状態の時は非常に強気であり、咲良と剣司を驚かせるほどだが、ヘルメットを外すと元の性格にもどる。またヘルメットを被っている時の記憶は無い。ゴウバインの作者が父だと知ってからはゴウバインのヘルメットをかぶることをやめ、強くなることを決意する。スカラベ型フェストゥムが襲来した際、後輩の堂馬広登にゴウバインのヘルメットを託して出撃、仲間を守るために自ら敵と共にルガーランスに突き刺さり、スカラベ型が断末魔に放出した黒い力場によって脱出したコックピットごとねじ切られ死亡[注 7]している。
天才症候群の兆候として、構造理解力に優れる。衛の修理した通信機とそれを通して子供時代の一騎らが応答したことが、後のフェストゥム来襲の遠因となっている。
蔵前 果林(くらまえ かりん)
声 - 白石涼子(本編)/木村亜希子(RIGHT OF LEFT)
アルベリヒド機関により、誕生した皆城家の養子で、総士の義姉。14歳。マークツヴァイの搭乗者。総士と共に、早期から島の秘密を知る子供であり、フェストゥム襲来時の竜宮島でファフナーに唯一搭乗できたパイロットだったが、マークツヴァイに乗り込む直前に攻撃を受け、戦うことなくヴァーンツベック(竜宮島の地下高速移動システム)内にて、日野恵(日野道生の母)とともにフェストゥムに同化された。
本編では深く掘り下げられないまま終わったが、前日談の『蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』では、マークツヴァイに搭乗した。
同化耐性はあまり高い方ではなく、たった3回の起動実験でファフナー搭乗者にみられる同化現象を起こしており、瞳が赤くなってしまい、特殊な眼鏡でそれをごまかしている[注 8]
五年前の事件以降、一騎と疎遠になっていた総士にとっては、唯一、秘密と本音を明かせていた人物で、数少ない理解者である。特に本編前半は、一騎らパイロット間との現実認識の差も絶望的であり、予期せぬ彼女の早すぎる死亡は大きな痛手だった[注 9]

一騎達の後輩[編集]

西尾 里奈(にしお りな)
声 - 白石涼子
西尾行美の孫娘で、翔子の後任としてCDCオペレータを担当。真矢の事を先輩として慕っている。芹に一度「女好き」と指摘された事もあった。しかし翔子の死を単純な噂でしか見聞きしていないために、彼女を侮辱するとも取れる発言をしたため、真矢に無視されたこともあった。後に芹を通じて乙姫と友達になり、彼女の最期を見届ける。
劇場版よりパイロットとして抜擢される。
【EXODUS】
中学、高校を卒業し、普段は西尾商店で店番をしている。もっとも本人はアルヴィスで働きたいのでヤル気はあまり無い。自覚はないが島の少年たちからはアイドル的存在となっており、後輩の彗からも好意を寄せられているが全く気づいておらず行美に呆れられている。
パイロットである事へのモチベーションは低いが、続く後輩達のために続けなければならないという責任感は自覚している。
過去二度に渡る島の消滅や占領という危機に見舞われたことで人類軍に対して強い不信感を抱き、詳しい事情を知らないとはいえ島の姿勢への疑念を口にしたビリーに掴みかかり、直後に泣きじゃくった。
西尾 暉(にしお あきら)
声 - 梶裕貴
里奈の双子の弟。1期の時点では失語症ということもあり殆ど出番が無く、里奈やクラスメイトの近くに映ってるだけだった。劇場版でファフナーに搭乗するようになってから言葉を取り戻すようになる。また、剣司が模擬戦において、彼ら新任パイロットに自信をつけるためにあえて手を抜いた事を見抜き、剣司の能力に否定的な発言をした里奈を諭すなど、自分の意見を主張するようになった。里奈同様真矢に憧れ、好意を寄せている。
【EXODUS】
里奈と共に卒業し、現在は喫茶「楽園」で調理を行っている。仕事の動機は真矢目当てでもあったが、当の真矢が溝口との航空訓練で不在なことを残念がっている。また、真矢が好意を寄せている一騎をライバル視している。
里奈とは対照的に人類軍との協力には好意的であり、世界を見たいという意志の元で派遣部隊に参加する。
立上 芹(たてかみ せり)
声 - 福圓美里
地上に出た乙姫にとって初めての友達にして、彼女の人格を定義した存在。
生物部員で特に昆虫がお気に入り。他の部員とは違い罠を使わず、観察を終えた昆虫は帰すなど優しい性格であると同時に敵(フェストゥム)に情報を流したとして乙姫が真壁史彦によって責められた際は、真正面から彼に抗議し、乙姫を庇うなど気丈な一面を見せる。
後にファフナーのパイロット候補者としてアルヴィスに入る。里奈と共に乙姫の最期を見届けた。
劇場版ではパイロットに抜擢されるも、途中から成長途上で不安定になっている乙姫を支えるために、ワルキューレの岩戸に入る事になる。
基本的に相手を呼び捨てする乙姫が「ちゃん」付けで呼んだ数少ない人物。
【EXODUS】
劇場版までと比べると、同級生達の中では成長が最も顕著であり、大人らしくなっている。進路は乙姫が再び岩戸を出た際に彼女の世話をするために特殊医療とドクターコースを掛け持ちし、彼女の兄である総士とも交流が深まっている。
普段は竜宮島の放送局で広登と共に色々な番組に出演している。酷い目に合うことも多く、いくつも番組を制作している広登に少々呆れ気味だが断ることなく続いている。時折アルヴィス最深部に眠る乙姫を訪ね、語りかけている。
乙姫への友情が今も強く残っているためにエメリーとの対話で戦うために大量のコアを誕生させた現在のコアの意志に困惑する。
実家が鈴村神社である事もEXODUSで明らかになり、巫女をやっており、新任のファフナーパイロットにお守りを手渡した。
堂馬 広登(どうま ひろと)
声 - 佐々木望
里奈や芹のクラスメイトの男子で、東京でスターになる夢を持っている。進路相談による三者面談から事を発した放送室占拠事件を経て、アルヴィス歌謡部門担当に抜擢される。乙姫とも仲が良く、里奈や芹と一緒にいることが多い。
父親は食堂を経営している。後にパイロット候補生となり、衛からゴウバインのマスクを貰った。
【EXODUS】
中学、高校を卒業し、普段は竜宮島の放送局において、竜宮島のアイドルを自称し、特撮番組でゴウバインになったり怪しいSP番組のレポーターになったり、果ては歌謡スターやニュースキャスターなどに扮し、あらゆる番組に登場するが、あまりに多くの番組を作りすぎているために友人たちからは呆れられている。未だにジャーナリズムを残しているとして、ナレインからは敬意を払われている。
有事の際はファフナーパイロットとしても戦う。第1話での出撃時、ゴウバインのマスクを後輩である美三香に譲った。以前は見下していた剣司のことも劇場版での戦いを通して衛と同様尊敬するようになり、パイロットを続ける事への責任感も自覚している。
シュリーナガルとそこのミールの様子を記録するべく取材特派員とパイロットを兼ねて派遣部隊に参加する。

EXODUSから登場[編集]

本編開始時点ではファフナーのパイロットではなく実戦見学段階であったが、エメリーの干渉によるコアの大量発生を期に正式なパイロットとなった。度重なる遺伝子操作の成果か、全員が高い適性と能力を持つ。

御門 零央(みかど れお)
声 - 島崎信長
2136年8月10日生まれ,152cm、46kg、AB型。
中学生の男子。実家の「御門や」を手伝う。「零央」の名は「強い子に育って欲しい」という母の思いから、ベルギーに留学した父によってベルギーの国章から付けられた。菓子作りを父親から習っており、作ったケーキを喫茶「楽園」に客用として届けるなどそれなりに腕前も良い様子。美三香に恋心を抱いており、鈴村神社のお守りに美三香の写真を入れている。
身体能力だけでいえば美三香には及ばないものの、格闘技能に特化した能力を持っており、格闘技術では一騎でさえ一本取れるか不明という実力を持つ。実戦でも抜きん出た戦闘力を示した。剣の技量でフェストゥムにライバル視的な感情を抱くなど、負けず嫌いな面も見せる。
水鏡 美三香(みかがみ みみか)
声 - 石川由依
2137年3月3日生まれ、160cm、45kg、O型。
中学生の女子。元気一杯で天真爛漫な性格。堂馬広登に憧れを抱いており、彼が演じるゴウバインも(漫画版を含めて)大好き。広登からゴウバインヘルメットを受け継ぎ「3代目」と呼ばれる。ヘルメットの中には鈴村神社のお守りを仕込む。
身体能力・同化耐性の双方において、一騎に匹敵する群を抜いた素質を秘めている。ただし戦闘中に漫画のゴウバインの世界内での用語を連呼し、総士を呆れさせる。
鏑木 彗(かぶらぎ すい)
声 - 小野賢章
2137年2月15日生まれ、165cm、52kg、A型。
中学生の男子。学校では生徒会長も務める。『蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』に登場する鏑木早苗の弟。両親は早苗の死を現在も引きずっており、彼等からの関心が薄らいでいる描写がある。西尾里奈に好意を抱いており、彼女が店番をする西尾商店に足繁く通ってはアプローチをかけるが、里奈には気付いてもらえていない。鈴村神社のお守りには姉の遺髪を仕込む。
身体能力では他2人に及ばないが、複数の戦闘AIとのチェスや将棋といった多面打ちを一度に行い勝利するなど明晰な頭脳を誇り、思考力・集中力・メンタルポテンシャルといった状況判断能力において、歴代パイロット中最高数値を叩き出している。故にパイロットの他ジークフリード・システムの継承者としても登録されている。実戦でも初戦から総士を上回る状況判断を示し、驚愕した総士が引退を口にしたほどだった。当初は自分や仲間の死の可能性を冷静に分析するような素振りを見せたが、苦戦した際に死ぬ事への恐怖を持ち、未熟な面も見せた。

アルヴィス[編集]

真壁 史彦(まかべ ふみひこ)
声 - 田中正彦
一騎の父にしてアルヴィス司令。旧姓は麻木。元は先代の指令である皆城公蔵の補佐を務めていたが、彼の死後に代理を経て司令に昇格した。平時の職業は陶芸家。厳格な軍人ながらも温厚で理性的な人格者だが、一騎以上に性格的に不器用。妻・紅音の影響から、土弄りに勤しんでいるものの陶芸の腕はあまり良くない。家事全般を一騎に頼りっぱなしな為、米を研がずに炊いてしまうなど生活力はほとんどない。一騎不在の際には夕飯は溝口宅でご馳走になっていた。
フェストゥムとの「共存」寄りの思想を持ち、皆城公蔵の「決戦」を望む姿勢には苦慮していた。軍務に忠実であるが、島を守るために子供たちを戦いの矢面に立たせることを快く思っていない。一騎を戦わせる事を紅音に詫びるなど、父親としての顔を持ち、本当の親でなくとも愛する子供を失う辛い気持ちにも配慮を見せる。それだけに甲洋をその手にかけようとまでした春日井夫妻の態度には怒りを露わにした。
【EXODUS】
引き続き司令職を務める。また、竜宮島学園(かつての竜宮島中学校が高等部を新設したもの)の校長も兼務している模様[注 10]
劇場版では千鶴との仲を一騎に後押しされ、二期においてもカノンが真矢の発言から千鶴が彼の子を妊娠したと勘違いするなど[注 11]、彼と千鶴の仲は半ば公認となっている模様。
真壁 紅音(まかべ あかね)→ミョルニア
声 - 豊口めぐみ
史彦の妻で一騎の母。かつては日本自衛軍第2混成団特科大隊のエースパイロットであり、史彦の上司でもあった。陶芸を通じて土、すなわちシリコン(フェストゥムと同じ物質)に触れ、フェストゥムのことを知ろうとするなど、独特の考え方を有していた。
皆城公蔵がミールを分析中だったにもかかわらず、ミールを本質的に理解した最初の人物。
史彦を助けようと、フェストゥムに自ら進んで同化し、フェストゥムに時間と存在を与え、ミールの共鳴核となる。
ミョルニアとなってからは日野洋治に匿われて部下として振舞っており、モルドヴァ基地壊滅の際にマークザインを操って一騎のピンチに駆けつけた。
自分のコアを助ければ、フェストゥムと共存するためのデータとまだ生存している皆城総士の両方が手に入る事を伝えるため、ミョルニアとして竜宮島に現れ、絶望の淵に立たされたアルヴィスに希望をもたらした。
皆城 公蔵(みなしろ こうぞう)
声 - 中田譲治
皆城兄妹の父にしてアルヴィスの先代司令。平時の職業は中学校の校長。フェストゥムに対しては、「共存」ではなく「決戦」を望んでいる、アルヴィスきっての好戦派。とはいえ、子供たちをパイロットの前に1人の人間としても見ていることから、血の通っていない人間ではない。
丸腰のファフナーで戦う一騎を救う為、手動でレールガンを届けるも、自身はその直後にフェストゥムの攻撃を受けて戦死した。
狩谷 由紀恵(かりや ゆきえ)
声 - 沢海陽子
アルヴィスの指令補佐でシステム関連にも精通。平時の職業は中学校の現代国語教諭。フェストゥム因子移植第一世代の生き残りで、同級生にして幼馴染みの弓子と道生からは「ゆきっぺ」の愛称で呼ばれている。自分や同級生たちが事実上実験台にされた事に対して憤りを抱いており、それゆえか冷徹な性格をしている。
実は新国連のスパイでその行動は正に毒婦。一騎たちをお互いの不信感を煽るような言動で混乱させた。アルヴィス内の反主流派を扇動して部下とし、廃棄された施設内でミールの情報を入手させるが、フェストゥムの襲撃で危険とみるやあっさり切り捨てようと図る。混乱に乗じて史彦の盟友・溝口と人質がわりに指名した真矢[注 12]を謀殺するためフェンリルによる自爆を提唱した。生還した溝口から事実が発覚して、雲行きが怪しいとみるや、一騎を唆して竜宮島を脱出。マークエルフと一騎の身柄を手土産に新国連に合流。新国連軍が竜宮島を占領した際には、島に意気揚々と乗り込んできた。
一方で、道生にカノンが竜宮島でフェンリルを発動するよう命じられていることを教え、自身も道生の脱走に協力するなど、フェストゥム因子移植第一世代で同期の弓子・道生には心を許していた。
最終局面ではマークニヒトのパイロットとなりヘヴンズドア作戦に参加するかと思われたが起動実験中にマスター型のフェストゥムに同化される。身体の自由を奪われ、操られた状態でミツヒロを殺害させられた絶望感と怒りはフェストゥムに「憎しみ」を教える要因となった。
ミツヒロを深く敬愛しており、彼のためならば公蔵の愛人になる事も厭わなかったが、公蔵には見抜かれていた。
遠見 千鶴(とおみ ちづる)
声 - 篠原恵美
遠見姉妹の母でアルヴィスの研究者。アルベリヒド機関研究主任でもあり、フェストゥム及びファフナー搭乗者の肉体変化(染色体や同化現象)などの研究を担当。平時の職業は島で唯一の診療所である遠見医院の院長。極めて穏やかな物腰の女性。
遺伝子研究者という立場上、パイロットの親達に子供の身体の変化などを告げなければならないなど、辛い役回りであるが、彼女自身はそれが自分の義務であると考えている。
史彦に密かに想いを寄せており、奇しくも親娘がそれぞれ真壁親子に恋慕するという状況で娘の弓子には呆れられる。
【EXODUS】
弓子と共に孫である美羽を育てる日々を送る。ジョナサンに対しては「真剣で、使命に燃えて怖いくらいに若い頃のミツヒロに似ている」と発言する。
史彦との関係は大きな進展は見られないが、互いに慣れてしまった行為への自覚を告げるなど信頼関係は強い。
遠見 弓子(とおみ ゆみこ)
声 - ゆかな
真矢の姉でアルヴィス管制オペレーター。母・千鶴の研究助手も兼務しているフェストゥム因子移植一世代目の生き残り。平時の職業は中学校の養護教諭。普段は真矢をからかうなど、お茶目な性格をしているが、同時に妹への愛情も強い。パイロットたちの引率者も務めている。学生時代の夢は「東京でアイドルになる」
一騎はさておき、後に続くパイロットたちの投入には断固反対していた。翔子の出撃にも反対し、甲洋と咲良が選抜された際にも猛反対した。
真矢のパイロット適性が極めて高いことを知りながらも、その身を案じ隠蔽した。その事を父ミツヒロ・バートランドに知られ、遠見一家の追放の口実にされてしまう事もあったが、島民の厚意により事実上不問となる。
千鶴との大喧嘩の末、ずっと想いを寄せ竜宮島に帰ってきた道生と同棲し、後に彼の子供を身篭る。
【EXODUS】
道生の遺した娘・美羽を育てる日々を送る。娘に同年代の友達がいない事を心配している。劇場版から引き続いて、美羽のことを強く心配している。
シュリーナガルへ美羽と同行するが、美羽がミールと対話をした日の夜に美羽の急速な成長を目の当たりにした直後、宿泊先の崩落に巻き込まれて死亡したかと思われた直後、ミールに関係すると思われる光に包まれた直後には美羽と共に真矢達と合流する。
羽佐間 容子(はざま ようこ)
声 - 葛城七穂
翔子の義母にしてアルヴィスのファフナー整備担当者でオペレーターも担当。平時の職業は中学校の理科教師。母親としての才能を認められ、アルベリヒド機関の依頼により、翔子を育てた。自分の子でないものの愛情をかけて育てる。「空を羽ばたいてほしい」という願いから翔子と名付けた。
翔子を思うあまり、才能が認められてファフナー搭乗者に選ばれることを望まなかった。翔子がマークゼクスで出撃しようとしたとき、彼女の身を案じて止める。翔子の意志は強く「あなたの子供じゃない」と突き放されて呆然と見送るしかなかった。翔子の死後、甲洋から愛犬ショコラを引き取った。娘を失った心の傷は深く、自殺未遂を起こし史彦に止められた。頑なに新たな里子を引き取る事を拒んでいたが、後に、カノンを引き取る。
マークニヒトの襲撃時、手塚によってファフナーのカプセルに押し込まれたためにかろうじて同化を免れ、蒼穹作戦前にカノンから母と呼ばれるまでに至った。劇場版ではカノンを正式に養女としている。
【EXODUS】
カノンと共にアルヴィスで引き続き整備を担当。かつて翔子が乗り、そして命を落としたマークゼクスを再び組み立てたことに複雑な思いを抱いている。
要 澄美(かなめ きよみ)
声 - 石川静
咲良の母。アルヴィス研究員でオペレーターも担当。平時の職業は中学校の体育教師。彩乃とは親友であり、ライバルでもある。
夫が戦死して間も無く咲良がパイロット候補であると告げられた。その後、ファフナーに搭乗した咲良の体に変化が生じた際、島のためとはいえ子供達を犠牲にすることに苦言を呈した。彩乃が同化された後は、彼女の意志を継ぎ、剣司を引き取る事を決意する。
要流柔術の師範は誠一郎ではなく彼女であり、当然ながら誠一郎よりも強いらしい。
【EXODUS】
引き続き、アルヴィスでオペレーターなどを担当。
要 誠一郎(かなめ せいいちろう)
声 - 小山力也
澄美の夫で駐在所勤務。自宅では和装で書道を嗜んでおり、柔術にも優れる。
アルヴィスでの任務は戦闘機ブルギリム隊のパイロットで隊長。牽制と迎撃のため出撃するもフェストゥムに捕らえられ、ヴェルシールドに叩き付けられて戦死する。彼の死が咲良に多大な影響を遺した。
近藤 彩乃(こんどう あやの)
声 - 玉川紗己子
剣司の母でアルヴィスの開発担当者にして研究員。「アーカディアン・プロジェクト」における島の開発者で、生物工学の第一人者。平時の職業は中学校の数学教師。家でも数台のパソコンを保有し、フェストゥムの解析に勤しんでいる。軽はずみな言動の多い剣司を「馬鹿息子」と呼び呆れることも多い。
剣司が衛の同化や死に耐えきれず引き篭もった際には、彼を庇い、母としての愛情をみせる。その直後のフェストゥム襲来で同化されてしまうが、それによって剣司は再びファフナーに乗ることを決意した。
小楯 保(こだて たもつ)
声 - 高瀬右光
衛の父親にしてアルヴィスのチーフメカニック。平時の職業は銭湯「竜宮城」を経営。息子・衛のため、文化を残すために島で唯一の漫画家となり、「大粒あんこ」というペンネームで『起動侍ゴウバイン』を作画・原作執筆している。
マークゼクス出撃の際にエンジントラブルが発覚。帰還して修理させるよう申し入れるが総士に拒否される。このとき「子供が大人に命令するんじゃない」と怒りを露わにした。
衛を失い落ち込んでいた矢先、妻の千沙都や部下の手塚までも失い、自暴自棄に陥るが、島の未来のため再び立ち上がる。
【EXODUS】
家族の遺影に見守られながら、引き続きゴウバインを描いている。メカニックとしてはカノンの上達と寄る年波もあり、引退を口にすることもある。現実世界における作画のデジタル化時代を反映し、ゴウバインの作画環境も大型タブレットに直接原稿を描く形になった。イアンがアシスタントをしている。
小楯 千沙都(こだて ちさと)
声 - さとうあい
衛の母で夫の保同様にアルヴィスのメカニック。小柄な女性だが、仕事と漫画家の二重生活を続ける夫を支える気丈さを持つ。
息子の死後のフェストゥム襲来時、里奈たちをエレベーターで逃がした後、同化されてしまった。
溝口 恭介(みぞぐち きょうすけ)
声 - 土師孝也
喫茶「楽園」の常連客にしてアルヴィスの特殊工作員。釣り好きで飄々とした性格の男。昼行灯の飲んだくれを装っており、スキットルを愛用している(中身は水)。春日井夫婦追放後は、「楽園」のマスターを引き継いだ。
大型ライフルで小型フェストゥムを撃退。また、同化された部下を躊躇なく撃ち殺すなど非情で冷徹な面も持ち合わせる。狩谷の裏切りはとっくにお見通しで史彦に命じられて内偵しており、フェンリルで自爆させられそうになったときはあらかじめ指定時間を15分ずらして脱出時間を稼ぐなど抜け目ない。「楽園」に出入りしていたのも、新国連側のスパイたちの動きを探る目的だったようである。
史彦、紅音とは戦友。紅音がフェストゥムに同化してしまった現場にも居合わせている。アルヴィス司令に昇格した史彦のために汚れ仕事を一手に引き受ける。
パイロットとしての実力も高く、一騎救出のため戦闘機を駆ってモルドヴァに駆け付けた。蒼穹作戦では輸送機のパイロットをつとめ一騎たちをサポート。見事作戦を成功させた彼らを涙ぐみながら迎えた。
真矢とは同行する機会が多いためか、いつも「お嬢ちゃん」と呼んでしまう癖があり、彼なりに愛情を感じている。蒼穹作戦でピンチの所を真矢に助けられた時はこちらが助けられる側になるほどの成長を喜んでいた。
【EXODUS】
真矢に戦闘経験を伝授する教官的立場として、引き続き登場。
西尾 行美(にしお いくみ)
声 - 京田尚子
西尾里奈の祖母。駄菓子屋「西尾商店」を経営。アーカディアン・プロジェクト(アルヴィス)研究者の最古参にして、大御所的存在。保からは「先生」と呼ばれている。
島に残されてしまった一部の人類軍残留部隊に「平和」という文化を教えるため、職業訓練を担当する。かつてはファフナープロトタイプ開発の中心人物だったが、起動実験の際に息子夫婦を失って以降一線を退いていた。
終盤、フェストゥムの襲撃で人材不足となったアルヴィスに現場復帰する。
【EXODUS】
まだまだ元気に店の奥の座に鎮座している。島の文化を孫娘・里奈に引き継がせたい意向があり、強引に店番をさせているが当の本人は不満そうである。また、保にゴウバインの執筆を続行させているなど、保は頭が上がらない模様。さらには戦闘教材という名目で、イアンにアシスタントをさせている。
春日井 正浩(かすがい まさひろ)/ 春日井 諒子(かすがい りょうこ)
声 - 河相智哉(正浩)、津田匠子(諒子)
甲洋の育ての親。普段は 「楽園」という寂れた喫茶店を営業している。「自分たちばかりで決めやがって」司令部に不平を漏らした事もあり、アルヴィスにおいては閑職にある様子。実は新国連のスパイ。
アルベリヒド機関より依頼されて甲洋の里親になるも、甲洋を自分らの保身の道具としか考えていない非情な性格。アルヴィスの召集令状により甲洋がパイロット候補になるとわかると、不安を隠せない他のパイロット達の両親と違って嬉々とした態度をとったりしている[注 13]。甲洋が同化されたのを受けて、新しい里子を授かろうとするも甲洋が生存していることが理由で拒否される。
業を煮やし、甲洋の生命維持装置を切ろうとしたところを遠見千鶴に見つかり、竜宮島の情報を新国連に横流しにしたなどの罪で史彦によって島から追放される(表向きは「ファフナーを失った責任をとって」となっている)。
堂馬 量平(どうま りょうへい)
声 - 鈴木清信
第二種任務で食堂を営む。アルヴィスでの任務は不明。
堂馬広登の父親であり、息子には第二種任務としては食堂の跡継ぎ、アルヴィスでの任務は危険の無い仕事をと願っていたが、広登はその両方とも父親の意志に反する事となった。その事に関しての確執のようなものは作中では描写されなかった。広登が派遣部隊へと選ばれた時は、立派になったと喜んでいた。
営む食堂はEXODUSではじめて描写された。何故か溝口の戦闘部隊員が、溝口の「楽園」ではなく、量平の食堂のほうの常連客になっている様子。
手塚 一平(てづか いっぺい)
声 - 新垣樽助
メガネに書生頭でうりざね顔の好青年。アルヴィスのメカニックサブチーフで、保の補佐をしている。第二種任務はニュースキャスター。
衛の死のショックのあまり、保が一時期、自宅に引きこもった時は、彼が陣頭指揮を取ってメカニックチームの士気と仕事の質を保っていた。実は容子に密かに憧れていた様子。フェストゥムの襲来時、彼女をとっさにコクピットブロックに突き飛ばして匿ったが、自身はそのまま同化されてしまった。
ショコラ
声 - 白石涼子
甲洋の愛犬で性別は雌。鈴村神社の境内の下でうずくまっていたところを翔子に拾われるが、クーがいるために飼えない翔子の代わりに甲洋が両親に内緒で飼うことにした。両親にバレてしまった後、引き取り手を捜し、容子に引き取られ、カノンとも仲良くなる。昏睡状態の甲洋が目覚めた際、彼を探し回り、再会を果たした。
【EXODUS】
劇場版からはカノンに常に付き従い、アルヴィス内部にも共に入るなどカノンの相棒的存在となっている。
クー
声 - 白石涼子
翔子の愛猫。活発な性格で、猫だけに自由気まま。翔子はクーがいることからショコラは飼えないことを危惧していたが、翔子の死後、ショコラは羽佐間家に引き取られ、クーとも仲良くしている。
イアン・カンプ
声 - てらそままさき
劇場版から登場した元人類軍兵士。平時は千沙都に代わり、保が執筆しているゴウバインのアシスタントを行っている。美三香が実戦で実力を示した事から、パイロットの育成教材という行美の言を真に受けた様子。
ジェレミー・リー・マーシー
声 - 遠藤綾
イアンと同じく、元人類軍兵士。劇場版に引き続きオペレーターを担当。

EXODUSから登場[編集]

堂馬 舞(どうま まい)
声 - 世戸さおり
堂馬広登の姉。平時は家が営む食堂を手伝う。陣内貢とは父親公認の恋人どうしで、早く結婚するように催促されている。名前由来か「どんまい」が口ぐせで、食堂の常連客は一日一回コレを聞くのが楽しみらしい。
アルヴィスの任務はCDCオペレーターで、島外派遣の際にオルガが随行して欠員が生じた時に、代理としてはじめてその任務に就いた。戦闘終了後、弟や派遣部隊の生命を案じ、佐喜の腕で泣き崩れる。
御門 昌和(みかど まさかず)
声 - 最上嗣生
零央の父。第二種任務は菓子店「御門や」の主人。店舗は和風だが、洋菓子和菓子双方の職人で、喫茶「楽園」にケーキを卸している。かつてベルギーで工学を学んでおり、作中の描写はないがアルヴィスではその関連の任務にあると思われる。その時に菓子づくりをしていた妻(故人と思われる)と出会ったとの事で、菓子づくりはその妻から学んだものと思われる。
ファフナーの搭乗者になった息子に涙を流しながらも激励のケーキを作った後に名前の由来を話し、祖父の刀を託す。
水鏡 有子(みかがみ ゆうこ)
声 - 鶏冠井美智子
美三香の母。夫は既に故人。漁港で働き、漁師達のまとめ役でもある模様。ファフナーの搭乗者になった娘に豪勢な料理を振る舞って激励するが、パイロットへの正式決定が伝えられた際には子供達に島を守らせる行為に涙を流しながら異議を唱える。
鏑木 充(かぶらぎ みつる) / 香奈恵(かなえ)
声 - 藤原貴弘(充)、竹内順子(香奈恵)
彗の両親。第二種任務で充は警察官、香奈恵は美容室を営んでいる。充は要誠一郎を隊長と呼んでおり、「訓練を受け続けている」との事から、アルヴィスでは戦闘機ブルギリム隊のパイロットと思われる。かつて娘の鏑木早苗(彗の姉)をL計画で亡くしている。香奈恵はL計画に参加するつもりであったようだが、参加すること無く娘が帰らぬ人となってしまう。それ以来彗は両親と疎遠気味になっている。
将陵 佐喜(まさおか さき)
声 - 浅倉杏美
溝口の戦闘部隊に所属する女性情報官。『RIGHT OF LEFT』に登場した将陵僚は彼女の甥にあたる。荒事が多い戦闘部隊に所属するだけあり強気な性格。時に上官である溝口にも臆すること無く苦言を呈するなど、部隊内でも一目置かれる。怒った迫力は溝口達が思わず怯むほど怖い。一方で恋人がいない事に不満を感じている。
陣内 貢(じんない みつぐ)
声 - 鈴木達央
溝口の戦闘部隊に所属する男性。
立上 昌幸(たてがみ まさゆき)
声 - 木村雅史
鈴村神社の宮司。芹を通じて、新任のファフナーパイロットにお守りを渡した。L計画のファフナーパイロットも同じお守りを持っていたとの事であり、おそらく全てのパイロットに渡している様子。神社内には今までの島内の戦死者の遺影が安置されており、神社で祀っている様子。

新国連[編集]

日野 道生(ひの みちお)
声 - 堀秀行
新国連のファフナー搭乗者。666(トリプルシックス)というコードネームを持ち、パイロットとしての実力は高い。気さくな性格で兄貴分気質。ファフナー搭乗時は暴力的な性格となる。父の洋治に連れられ、竜宮島を離れた後、孤児だったカノンと出会って上官になり、以後転戦を繰り返す。
弓子と狩谷とは同級生。弓子曰く「幼少期は良いところを見せようとしては失敗を繰り返してばかりだった」らしい。いつも巻いているバンダナの下には弓子の写真が挟んである。想い人である弓子のいる島に何度も帰りたがっていたが、自分と同じ年頃の人間の兵士たちも手にかけてきた罪悪感から帰れずにいた。
竜宮島制圧作戦が失敗に終わり、島を離れる直前、狩谷によってバーンズが竜宮島に仕掛けたフェンリルを起動させる作戦を企んでいる事を聞き激昂。人類軍を脱走する形で離反し、島の消滅の妨害に成功する。その後は竜宮島の島民に戻り、一騎達と共に戦う傍ら、学校の用務員をしながら弓子と一緒に実家で暮らすようになった。
後に弓子から妊娠した事を告げられ、島と、弓子と子供を護るために年齢から来るハンデを解消するため、ファフナーとの一体化を促す薬剤を投与し、千鶴に弓子との結婚の許しを得る。マークニヒト襲来の際に使用不能になったメガセリオンに代わりマークアインで出撃。フェンリルを使用し脱出を図るも、ニヒトに阻まれ戦死してしまう。
ダッドリー・バーンズ
声 - 内田直哉
人類軍大佐で竜宮島を占拠し陣頭指揮をするも、乙姫の意思による第1CDCの異常でフェストゥムに対抗できず、撤退時にカノンほか人類軍一部関係者を残し、艦ごと竜宮島をフェンリルで消し去る作戦を行うも狩谷と道生らに阻まれる。しかしながら史彦から評価されている場面も見受けられるほど、指揮官としては有能である。ヘヴンズドア作戦中、ニヒトの攻撃により戦死。
ヘスター・ギャロップ
声 - 藤田淑子(1期)、鳳芳野(EXODUS)
新国連事務総長。好戦的な女性で、マークエルフが新国連に渡った際にアルヴィスによるフェストゥムとの戦闘映像を新国連が行ったものとして全人類の士気向上のプロパガンダにするなど政治家としての能力は高いが、反面、戦略においては無知なところがあり、ミツヒロが付け入る隙を与えてしまっている。コミック版ではミツヒロと一緒にフェストゥムに殺害されている。
【EXODUS】
未だ老い知らずで、新国連のトップとして活動している。人類救済のために、「トリプルプラン」なるものを遂行しようとしており、ナレインや竜宮島の人々を愚かな選択をしたと軽蔑し、シュリーナガルミールに対し交戦規定アルファを発動する。
日野 洋治(ひの ようじ)
声 - 小杉十郎太
道生の父にして人類軍ファフナーの開発者であり。マークエルフのコアを移植した「ザルヴァートルモデル・マークザイン」も開発した。フェストゥムとの共存を望んでおり。、ミョルニアを匿っていた。「一人でも多くの兵士を生き延びさせる」という設計思想を持っている。
モルドヴァへのフェストゥム来襲時、ミョルニアにマークザインを託し、フェストゥムが情報という概念を理解したことを喜び、自爆した。
ミツヒロ・バートランド
声 - 森功至
千鶴の元夫で、アルヴィスにいた頃はファフナーの開発スタッフに在籍していた。紳士的な振る舞いをするが傲慢さを感じさせる性格。フェストゥムを憎み、フェストゥムに勝つために竜宮島を捨て、新国連に参加した。
竜宮島に戻り、弓子が真矢のファフナー適性データを改竄したのを口実に竜宮島から遠見一家を追放させ、真矢を新国連に連れ出そうと画策するも島民の温情と自身の失言により失敗し、娘の真矢にまで「お父さんはフェストゥムとどう違うの?」と完全に拒絶されてしまう。
最終作戦「ヘヴンズドア」の立案者であり、ザルヴァートルモデルのマークニヒトを開発し、狩谷をテストパイロットとして作戦前の最終実験を行っていた最中に、フェストゥムに同化されたマークニヒトを目撃、ショックの余り狂ったように笑いながらマークニヒトの手にかかり死亡した。
ミツヒロの設計思想は「一体でも多くの敵を倒す」という、洋治とは正反対のものだった。
陳晶晶(チン・シャオシャオ) / ベラ・デルニョーニ / オルガ・カティーナ・ベトレンコ
声 - 小松美智子(晶晶)、相川奈都姫(ベラ)、沢井美優(オルガ) ※ 声のキャストは『EXODUS』より
1期において竜宮島を占領した人類軍がノートゥングモデルのパイロットとして選抜した若い女性3人。劇中では名前は明かされず喋らなかったが、それぞれに「陳晶晶」(17歳、中国出身[要出典]) 、「ベラ・デルニョーニ」(16歳、イタリア出身[要出典])、「オルガ・カティーナ・ベトレンコ」(16歳、ロシア出身[要出典])と設定されていた。
人類軍の精鋭パイロットだったが、ノートゥングモデルには適応できず、戦闘では活躍できなかった。その後、道生やカノンと同様人類軍を脱退してアルヴィスの一員となり、蒼穹作戦にサポートメンバーとして参加する姿が描かれた。
【EXODUS】では、3人ともアルヴィスでCDCオペレーターの任に就いている。[注 14][注 15]第6話以降はオルガが島外派遣メンバーとして島を離れた事で、堂馬舞が臨時のCDCオペレーターとして着任するキッカケになった。

EXODUSから登場[編集]

ナレイン・ワイズマン・ボース
声 - 大友龍三郎
『EXODUS』から登場した人類軍大将[注 16]。2150年にはハワイ生存圏の輸送基地の司令官、2151年にはエリア・シュリーナガルを統括する立場にある。見た目は壮年に差し掛かっているようだが、有事においてはファフナーに乗ることもあり、本人は「史上最高齢のファフナーパイロット」である事が(多少自嘲めかすが)ささやかな自慢。若く無いのにファフナーに乗れるのは皆城総士と同じく、身体がフェストゥムと融合しかかっているためである。(ゆえに美羽やエメリーほどでは無いが、エスペラント能力も持っている)。
2150年6月25日、基地がフェストゥムの襲撃を受け、人類が生命を繋ぐ術(すなわち食事という行為)をフェストゥムが理解したことを悟る。民間人の避難を行う中で新国連本部が交戦規定アルファを発令した際にはすぐさま中止命令を出したが受理されずにハワイは死の島と化してしまう。壊滅後、生き残った部下と共に生存者を探しに出て、エメリーを保護する。
一年後、エメリーや当時の増援部隊であったジョナサンらファフナーパイロット勢と共に竜宮島へ向かう。
ハワイで数万の市民を犠牲にした経験から代償を支払う覚悟を持ち、エメリーとコアの対話の際には自らが消える覚悟をも示した。
ジョナサン・ミツヒロ・バートランド
声 - 岡本信彦
ハワイにおけるフェストゥム襲来時、増援部隊としてファフナーに乗り込み戦った青年。同化を振り払いながらも戦い続けるが、遊軍の攻撃で壊滅したハワイを目の当たりにし、戦った意義を見失ってしまう。1年後、ナレインに同行し竜宮島に向かう。
ミツヒロ・バートランドの息子であり、遠見真矢の異母弟で1歳年下。母親は早くに亡くした様子。ミツヒロから真矢と島のことを聞かされたことがあり、アイやビリーと違って島の事情や立場にある程度理解を示すが、マカベ因子の真相は知らない。
自分の血縁者という事で遠見家の人間と会いたがった。真矢は心配したが、良好な関係になった。だが千鶴からは、性格的長所を挙げてではあるが、若い頃のミツヒロに酷似していると戸惑わせた。
アイシュワリア・フェイン
声 - 潘めぐみ
ジョナサンの同僚である女性ファフナーパイロット。伝説のパイロット、真壁一騎に憧れている。愛称はアイ。
ハワイでは同化された仲間に攻撃を受けながらも生き残るが、仲間を撃った事実に泣き崩れてしまう。
ビリー・モーガン
声 - 森田成一
ジョナサンの同僚であるファフナーパイロット。真矢に一目惚れする。本人に悪気はないが、周囲の空気を読まない所がある。
ハワイでは兄ダスティンが率いる部隊の一員として参戦する。壊滅したハワイの惨状を見て誰が生きたら良いのか分からなくなってしまう。
ダスティン・モーガン
声 - 中村悠一
ビリーの兄。ハワイでファフナー部隊を率いる隊長として対フェストゥム戦に赴くが、敵の圧倒的な戦力の前に敗北する。
ウォルター・バーゲスト
声 - 置鮎龍太郎
人類軍の少尉。ペルセウス中隊第4守備隊隊長として、竜宮島の派遣部隊やシュリーナガル基地の護衛・警備を担当する。
かつては少佐であったが、ハワイで交戦規定アルファを止めようと軍の命令に逆らったため権限を剥奪・降格された。
ディラン・バーゼル
声 - 勝杏里
新国連本部にて、ヘスターたち上層部メンバーと共にいる軍人。エリア・シュリーナガルへ交戦規定アルファを発令しようとしたヘスターにナレイン将軍が喪われる影響の大きさを伝えるが、彼女に一蹴された。

用語[編集]

全作品共通
Arcadian Project(アーカディアン・プロジェクト)
フェストゥム・人類軍との戦闘過程において事実上消滅した日本から僅かに生き残った者たちが遂行した独自計画。「アーカディアン」は「楽園」を意味する「Arcadia」に由来。人類をフェストゥムから守り、文化と平和を次代へ伝えることを目的としている。主な舞台となる竜宮島(たつみやじま)もプロジェクトの一環として作られた人工島であった。(竜宮島については別に節を設けて詳述する)
軍事的な内容としては、
  • 遺伝子操作によるシナジェティック・コード発現
  • 子供へのメモリージング(記憶の刷り込み)
  • 対フェストゥム兵器(ファフナーおよびその運用システム、フェンリルなど)の開発・製造
  • 人工要塞島の建造
があげられる。遺伝子操作・兵器開発は共に国際法で制限されており、また、強大な力を持つファフナーに対抗してフェストゥムがより強大化してしまうため、新国連に問題視されている。
Alvis(アルヴィス)
竜宮島を拠点とする、アーカディアンプロジェクトを遂行するための組織。同時に竜宮島そのものもさす。竜宮島の大人およびメモリージングによる記憶が発現した子供によって構成されている。そのため、2146年のフェストゥム侵攻以前までは、未発現の子供はその存在を知ることなく、竜宮島を本来は既に消失した日本の離島のひとつと信じ込んで、日々の平和を謳歌していた。なお、竜宮島以外にもアーカディアン・プロジェクトによって作られたAlvisが複数存在しており、その一つが1期の第7話から第9話の舞台となる。
新国連 / 人類軍
新国連は世界最大の人類総意決定機構であり、人類軍は新国連が要する世界最大の軍事組織。本部は南アフリカに置かれている。
フェストゥムとミールは完全殲滅する事を基本総意としており、2118年には瀬戸内海ミールの急速増殖に対抗するため核攻撃を強行、日本国を消滅させるなど、総意遂行の為ならば(日本)人の命すら厭わない非道な集団として描かかれている。以後も瀬戸内海ミールの毒素を身体に保有する日本人を根絶やしにする事と読心能力でフェストゥムにアーカディアン・プロジェクト由来の技術が知られる事を防ぐため、1期・劇場版では人類軍を使い幾度もアルヴィスと敵対した。(竜宮島が偽装鏡面を展開し世界から隠れているのは、フェストゥム以外に人類軍から身を隠すためでもある)狩谷由紀恵のように新国連のスパイとして素性を隠して島に潜入するなど、特殊な形で島に入り込んだ者もいる。
一方ではアルヴィスの高度な科学技術力がフェストゥムに対し相応に有効であると認めており、ファフナー・ノートゥングモデルの奪取を目論んだり、ミツヒロ・バートランドや日野洋治など竜宮島の重要な技術を知る者が島を脱けた際には新国連に迎え入れている。(本来アルヴィスだけが保有していたファフナーを人類軍が建造出来たのも、この様な理由によるもの)
『EXODUS』の時代(2150年、2151年)にも交戦規定アルファを発動するなど、人命よりフェストゥム殲滅を優先する新国連の姿勢に変化は無いが、実際にフェストゥムと戦う人類軍においては半世紀近く続く戦いで人材も多く喪われた事で組織的に相当疲弊した事、竜宮島(Dアイランド)がミールを人類に有益なモノに変容させた事が知られるようになった事などにより、新国連に背き独自の行動を取る部隊も現れるようになってきた。竜宮島を訪れたナレイン将軍ひきいる部隊もその一つである。彼らは竜宮島の人々に対し友好的だが、西尾里奈のように人類軍が島に対して行った所業を忘れられず、彼らを受け入れられない人もいる。
蒼穹作戦(そうきゅうさくせん)
アルヴィスが最終決戦と位置付けた戦いにおいて付けられる作戦名。過去2回実行されており、1期では人類軍のヘヴンズドア作戦と同時刻に行われたが目的は異なり、フェストゥムとの共存を図るため真壁紅音の共鳴核開放および皆城総士の奪還を目指した(後年、“第一次蒼穹作戦”とも呼ばれるようになった)。劇場版では“第二次蒼穹作戦”を実行。新ミールと日野美羽を直接対話させ、皆城総士の肉体を復活させる事にも成功した。
機動侍ゴウバイン(きどうざむらい ごうばいん)
竜宮島で刊行されている漫画雑誌に連載されている漫画作品のひとつ。著者は大粒あんこ。本来はアーカディアン・プロジェクトにおいて記録された前時代の著作物のひとつだが、小楯衛がその漫画作品のファンだったため、父親の保がオリジナルの続編を執筆する事となり、大粒あんこのペンネームを引き継ぎ、島で唯一の漫画家となった。EXODUSにおいては新シリーズ『真・機動侍ゴウバイン』として連載中。堂馬広登の主演で実写特撮映像化も実現した。
この漫画に登場する主役・ゴウバインの頭部を模して作られたヘルメットがファフナーパイロットのうち、ゴウバインを愛する者に世代を越えて受け継がれている(初代・小楯衛、二代目・堂馬広登、三代目・水鏡美三香)。ヘルメットは補修はしているようだが基本的には初代が造ったモノそのままなので、被るとかなり汗臭い。(美三香は内側に消臭スプレーを多量に噴霧し、とりあえずしのいでいる)
ファフナー関連
※ファフナー自体については別項で詳述する。
ジークフリード・システム
皆城総士が搭乗する、分離統括型全ファフナー指揮管理システム。本体はAlvis内に据え置かれ[注 17]、フェストゥムの読心を防ぐために、思考防壁を張って、搭乗者とファフナー搭乗者の脳の皮膜神経を直接接続(クロッシング)し、意思疎通を行う。搭乗者にはファフナー搭乗者のあらゆる感覚や全体の戦況情報など膨大なデータが供給されるため、適格者以外は極度の酩酊状態になる。なお、ザルヴァートルモデルやノートゥングモデル以外のファフナーの場合は、シナジェティック・コードを発現しないためにクロッシングは、不十分になる。また、搭乗者を護るため、機体との痛覚の同調を強制的に遮断するペインブロックやコクピットブロックの強制射出、および、パイロットから各ファフナーの機体のコントロールや使用武器を剥奪・凍結・使用不能にすることも可能。物語中盤から後期にかけての7機(ザイン・ドライ・フュンフ・ジーペン・アハト・メガセリオン・ベイバロン)が稼動されたが、最大12機のファフナーとの同時接続が可能となっていた(パイロット候補生の芹・広登・暉らなど)。そのため、適格者は限定され、皆城総士の存在が前提の上で、稼動できるシステムだった。さらにこの分離型では、あくまで防衛前提の、しかもシステムの効果が及ぶ範囲内でしか運用できない。情報解析を一手に引き受ける分だけ、各パイロットへの負担は激減させられたが、その負荷と副作用をシステム搭乗者が全て負うことになり、総士は、後で各パイロットが戦闘で受けたダメージの、フラッシュバックの発作に襲われることになった。名前の由来は、「ニーベルングの指環」に登場する英雄ジークフリートから。
また、ファフナー搭載前提のコンセプトで開発された、一体型相互扶助タイプについては、後述のティターンモデルやゼロファフナー試作機などでパイロットに過度の負担が掛かったため[注 18]、搭載は見送られ現在の形となった。しかし、後に真壁紅音 / ミョルニアによってもたらされた情報によって同化現象をほぼ完全に防げるようになったため、蒼穹作戦では4機のファフナーに分割搭載された。これによって搭乗者相互の通信が可能となったが、1機の動作不能によってシステムがダウンしてしまう・運用が、常にこの4機での作戦(クロスドッグ)のみに限定され、機体の増減ができないという別の新たな欠点を持つようになった。
劇場版においても、各機体に内蔵される形になっている。機体数の増減や機体の変更は、出撃ごとであれば可能になっている様子。
『EXODUS』においては、皆城総士の復帰によって、再び分離統括型全ファフナー指揮管理システムとして復活した。鏑木彗が将来的に引き継ぐ可能性が示唆される。第7話では皆城総士がマークニヒトに搭乗する為、近藤剣司が代行としてシステム搭乗を担当した。
ニーベルング・システム
指輪状の操縦桿。10個のリングに指をはめるとジークフリード・システムに直結されファフナー本体も起動する。小説版及び『EXODUS』では、使用後に小規模な同化現象によって手に指輪の跡が残る描写があり、その跡は歴戦のパイロットの証とされる。名前の由来はニーベルングの指環からである。
シナジェティック・コード
ファフナーと搭乗者の精神連結をするため形成されなければならない脳の状態。ノートゥングモデルに搭乗した際に最重要となるもの。成人はコード形成が難しくなるため、必然的にパイロットの多くが十代の少年少女となった。
シナジェティック・スーツ
ファフナー搭乗者の戦闘服。機体との連結率を上げる働きがある。ノートゥングモデル搭乗者は両肩・両脇腹・両膝にコネクトを打ち込むため、あらかじめその部分に布地はない。男性用は灰色、女性用は桃色を基調としている。着ていないからといって搭乗出来ないわけではない。
変性意識
チィターン・モデルおよびノートゥング・モデルに搭乗したパイロットに起こる、心の変化。フェストゥムには読心能力があるため、変異意識で思考の防御を築くという効果もある。
フェストゥム因子 / マカベ因子
アルヴィスの子供たちは、生まれながらに遺伝子にフェストゥム因子を組み込まれており、その効果によりファフナー・ノートゥングモデルへの搭乗を可能としている。その影響として、それぞれ天才症候群(サヴァン・シンプトム)の兆候を有する。一方でフェストゥム因子の植え付けには非常な危険も伴い、フェストゥムへの同化現象が起きる場合があり、総士が一騎によって片目を失う事になったのも、これが原因であった。
さらにEXODUSにおいては、人類軍のパイロットに真壁一騎から取り出された遺伝子から特効薬が開発され、一騎の名に因んでマカベ因子と名付けられ、移植された(年齢からして後天的なもの)。これによりノートゥングモデル同様のコアを移植したファフナーへの搭乗を可能としたが、一騎同様に何らかの生命にかかわる障害を抱えている様子。マカベ因子については、人類軍では一騎がファフナー開発に協力した一環ということになっているが、実際には一騎がモルドヴァで捕虜となった際の検査で採取された血液等のサンプルが基地壊滅時に持ち出された物と思われる。
ミール
フェストゥムの脳であり中枢ともいえる、情報を高密度に集積した光子結晶体。全宇宙に無数に存在し、本来は知識を記憶し続けるだけの存在であるが、極稀に吸収した情報に反応して、生態系に多大な影響を及ぼすほどの行動を起こす。その「極稀な行動」が地球で起こった事が地球人類にとっては悲劇の始まりとなった。
アニメ1期では北極ミール瀬戸内海ミールの2つが登場。劇場版では新たなるミールが、EXODUSでは人類軍が管轄するミールに外宇宙から襲来するミールも登場。
公式の裏設定では、既に太古の時代から別系統のミール(超古代ミール)が地球に飛来しており、人類が類人猿からホモサピエンスへ進化するのに影響を与えたとされている。フェストゥムが現人類の思考を読めるのはその名残りとされている。
北極ミール
西暦2114年に北極へと飛来し、地球上ほぼ全域のフェストゥムを生み出し統括する事で「全地球生命体の同化」を為そうとするミール。西暦2113年に宇宙から「あなたはそこにいますか?」と問いかけ、地球人類が電波信号によってそれに解答した結果地球に飛来、断続的にフェストゥムを誕生させ侵略に乗り出した。各地に質問者(スフィンクス型)を派遣して、あらゆる情報の収集解析・学習し、それに応じて進化させた新しい型(タイプ)を送り出す。最終的に、人類軍中枢にマスター型(イドゥン、当初はミョルニアもその分岐の一つだった)をスパイとして潜り込ませるまでになる。同時に竜宮島を定期的に攻撃しつつ、ファフナーを解析。要であるジークフリード・システムの存在に気付くと、イドゥンに略奪させて、人類からの総攻撃に対する切り札として利用しようとした。月の裏側には、北極ミールの分身達(小ミール)の存在が示唆され、人類軍のヘヴンズドア作戦はそのネットワークを叩く作戦であった。
蒼穹作戦にてジークフリード・システムを奪い返された際に本格的に動き出し、大気圏外から襲来するフェストゥムとともに地球全体を覆おうとしたが、マークジーベンの狙撃(ドラゴントゥースをマークザインの同化により強化したもの)を受けて砕け散った。北極にいた多くのフェストゥムは力を失って落ちていったが、ミールがその死をもってフェストゥムに「個体であること」を与えたため、イドゥンだけはなおもアルヴィスの部隊を同化すべく襲いかかってきた。
『EXODUS』ではキーパーソンのエメリー・アーモンドの弟が偶然北極ミールの欠片を手に入れ、彼女は弟を通してミールと交信する方法を教わる。弟がミールに同化されてからは彼女の手に渡り、エリア・シュリーナガルで成長、現在ではエリア全体を統括するミールへと変貌している(シュリーナガルミールの記述も参照)。
瀬戸内海ミール
西暦2085年に日本で人類史上最初に発見され、妊娠を妨げる遺伝子障害を発生させる事で「日本中の全生命体から受胎能力を喪失」させたミール。瀬戸内海海底の巨大なクレーター跡から発見され、人類はこれを研究する事によって超古代ミールの存在と、人類進化にミールが大きく関係していることをつきとめた。その後は3分割された後アルベリヒド機関、日本自衛軍研究機関、国際エネルギー研究公社の3箇所に保管されていたが、フェストゥムによる大量殺戮に呼応して増殖を開始。「死」の概念を間違って理解していた事から、日本中の全生命を死から守るために遺伝子障害を発生させて[注 19]しまい、国内の日本人は全て生殖能力を失うこととなった。汚染拡大を恐れた新国連の攻撃によって日本列島が消滅してからは、研究のために皆城公蔵らAlvisによって回収されており、現在のファフナーおよび竜宮島のコアにこのミールの欠片が使用されている。
竜宮島のコアとして使用されている瀬戸内海ミールの欠片は、本編では結晶体から大気(バイオ・スフィア)へと組成を変えており、島の空気に溶け込んで存在している。公式によればこれは乙姫がまだ胎児の状態であった頃、ミールの欠片が北極ミールと呼応して研究中に暴走、身ごもっていた皆城鞘[注 20]を取り込み同化、生命を宿した母体であった鞘と同化した結果「誕生」を理解し、無機物から有機物への激変を成し遂げた結果による。なお鞘との同化時に彼女の胎内にいた乙姫は、フェストゥムと融合した状態で救出された事で大気となったミールの欠片と意思疎通をする能力を獲得、これによりブリュンヒルデ・システムが成立し、ミールによる島の環境制御・防衛システムが制御可能になっている。乙姫はこの事実に関して「真壁紅音が北極のミールに命を与えたように、私のお母さんは私達のミールに命を与えた」と史彦に語っている。
本編の後半で中途半端に「死」を理解してしまったため、それに則って島の環境ごと自壊自滅しようとするが、乙姫と完全に融合一体化を果たすことで「生命の生死循環」を理解する。その結果、弓子は道生との間に娘をもうけることとなり、誕生した美羽は世界最高のエスペラントとして生を受けた。
新ミール
劇場版で登場。蒼穹作戦の後で生まれた小ミールの一つ。生命の循環を理解しようとしていたが、新国連の攻撃により痛みと憎悪を理解してしまう。このミールの干渉により、従来のフェストゥムの亜種やエウロス型などの新種のフェストゥムが生まれることになる。作中では、竜宮島に一方的な救援を求めたことが戦いの発端となる。
シュリーナガルミール(仮称)
『EXODUS』から登場した、新国連のナレイン将軍らが把握しているミール。インド・シュリーナガルに存在し、周辺地域(エリア・シュリーナガル)のフェストゥムと共生関係を築いている。ナレインによるとエメリーが持っていた北極ミールのカケラが成長したもので、現在は天空にまで届こうかという高さを持つ巨大な樹の形態を取っている。ナレインたちは“ 世界樹 ”あるいは“ 無憂樹 ”・“ 聖なるアショーカ(の樹)”とも呼ぶ。
このミールと世界最高のエスペラント・日野美羽を対話させ、瀬戸内海ミールのように人類に有益な存在に変容させようと考えたナレインは危険を冒して竜宮島へと向かう。以前から美羽とクロッシングによる「おはなし」で交流のあったエメリーを同行させて美羽と出会わせ自分たちに敵意が無い事を示した上で、アルヴィスの協力を得る事に成功した。
美羽はこれを通じてアルタイルとの接触が適うが、幼い美羽では対話が困難であったことと本人の意志から美羽の身体を成長させようとする等その行動には謎が多い。その翌日にアザゼル型によって破壊されるが、核に当たる物は何らかの方法で美羽に託された模様。
アルタイル
『EXODUS』から登場した、外宇宙より地球へ接近しつつあるミール。この名称はナレインらが用いている。ナレインらは交信を試みているが、北極ミールの欠片から生まれ人類に敵意を持つアザゼル型フェストゥムによって交信が阻まれてしまっている。ナレインはアルタイルをアザゼル型が迎え、人類の敵となる前にシュリーナガルミールの樹に人類の味方になってもらい、樹を通してアルタイルとも共存出来る様に美羽の協力を求めた。
世界樹を通して美羽は接触が適うが、対話をするには美羽は幼すぎることが判明した。
1期関連
卒業式
本来の意味ではなく、竜宮島の特殊な風習の一つ。肉親の死などを契機にメモリージングされた情報を解放され、アルヴィスの存在を知った少年達が島の防衛活動に従事するため、便宜上中学を卒業して島を離れたという形をとってアルヴィスに入ることをさす。アルヴィス入隊希望者が現れるたびに執り行われるため、年に数回行われることもあった。劇場版では、本来の意味の卒業式と区別して「二回目の卒業」とも呼ばれた。
1期冒頭では、皆城総士のみが既に卒業式を終えて、一旦島を離れていた(という形をとった)事が描写された。それ以降は、既に島の存在をフェストゥムに知られて襲撃を受け、子供達を含む全島民が事情を知っていたこともあって、執り行われることはなかった。
ヘヴンズドア作戦
フェストゥムの殲滅を目的として新国連研究者のミツヒロ・バートランドが立案。人類軍の全戦力を二分割し、北極のミールと大気圏外の小ミールに対して同時に攻撃を行うものである。フェストゥムの読心を防ぐため、各部隊は独自の判断で戦う。
『EXODUS』関連
エスペラント
ミールと対話できる人間に対して新国連がつけた呼称。「希望」という意味で、人工言語:エスペラントを意識しての命名である。特に強い能力を持つ美羽やエメリーのほか、ナレイン部隊の兵士らがこれに該当する。
交戦規定アルファ
新国連本部が発令し、フェストゥムの殲滅を最優先事項とする絶対厳守命令。具体的な戦術としては対象とする区域に戦略兵器(主に核兵器)を投下し、その地を生命無き焦土と化す。発動されれば友軍の有無(撤退中含む)、更には民間人がいようがいまいが避難勧告すら無く問答無用で発令される。余りに非人道的な作戦ゆえ、人類軍内部でもこの作戦に異議を唱える兵士も少なからず存在するが、規定により将官クラスの階級が覆そうとしても停止されることは無い(1話では中止を命令したナレインや直接阻止しようとしたウォルターの意思を完全に無視して発令されている)。
2150年には、ハワイ島に出現したフェストゥム群を殲滅する為に発令。翌2151年には、エリア・シュリーナガルに派遣されてきたアルヴィスメンバーたちとシュリーナガルミールを殲滅するために発令された。
エリア・シュリーナガル
人類軍のナレイン将軍が管轄するエリア。前述したシュリーナガルミールが存在する。このミールに共生(寄生)しているフェストゥムは人を襲わないので、人類軍は本来ならフェストゥムを呼び寄せる為に規制される広域通信も使える。
駐留する人類軍のアグラ基地はミールが存在する宮殿の井戸(バルカ)を取り囲むように円型に建造されている。井戸の最深部には“バルカの水底(みなぞこ)”と呼ばれるミールと対話する「場」がある。
島外派遣
竜宮島からエリア・シュリーナガルへの派遣行動。日野美羽をシュリーナガルミールと対話させるのが目的である(当初の派遣期間は1ヶ月を予定)。
シュリーナガルはインドの奥地にあり竜宮島で直接行くことが出来ず、また幼い美羽を一人で行かせる事など論外であった為、彼女を護る為に母親である日野弓子およびアルヴィスからが数十人が選ばれ同行した。主な同行メンバーは堂馬広登・西尾暉(竜宮島へ映像記録を伝えるためのテレビカメラマン役も兼ねる)そして彼らを引率する溝口恭介と遠見真矢(ナレインと配下のエスペラントたち、およびエメリーもエリアに帰還するため随行)。

竜宮島[編集]

アーカディアン・プロジェクトのために作られた、移動可能な人工要塞島のひとつ。名前の由来は竜宮。所在地は西経(W)144°南緯(S)04°[注 21]人口はおよそ2,000人(いずれも1期第1話の時点)

海上に出ている「島」と町並み[注 22]は日本の平和と文化を継承するための「施設」であり、島の中枢たる施設の大部分は「島」を乗せている海中の移動要塞艦にある。(劇中でも、島の上空から島の全景が見えるシーンがあるが、うっすらと島の海中に見える「影」が、この要塞艦)緊急時には「島」が丸ごと移動可能で、その際には電磁推進システムを用いる。(島の施設自体の主機関は重水素反応核融合炉を用いている)戦闘時には各所に隠された防衛機構が現れ、要塞へと姿を変える。

島のコア・皆城乙姫が同化した、島の空気中に存在する瀬戸内海ミールによって環境が保たれている。『EXODUS』では人類軍から島の名前を英訳した「D・アイランド」という呼称で呼ばれている。

防衛機構[編集]

偽装鏡面
光学迷彩で竜宮島全体を球状に覆う高度なステルス性機構。直視はもとより、音波、電磁波なども遮断し外部からは内部の状況は全く把握できなくなる。竜宮島は常時これを展開することにより、長年新国連は勿論のことフェストゥムの目を文字通り欺き、隠遁してきた。また同様に内部から外の景色も遮断し、展開時の島内部における太陽の位置などの島周辺の風景は偽装鏡面に映し出された偽物である。しかしエネルギー消費の都合上、ヴェルシールドとの併用は出来ず、フェストゥム来襲時はこれを解除することになる場合が多い。
ヴェルシールド
竜宮島全体を覆う強力な重力波バリア機構。強力なガンマ線以外なら赤外線や電磁波も遮断、拡散が可能。波長が共鳴するとすり抜けられてしまうため、重力波の波長は常にランダムに変化させている。第1、第2と2段階に展開される。しかし、フェストゥムに対しては突破されるまでの時間稼ぎ程度にしかならない。使用は偽装鏡面との二者択一。Welle ShieldのWelleは、波を意味するドイツ語。
ヴァッフェラーデン
島の建造物などを直接防御する隔壁。普段は地下に収納されており、フェストゥムの来襲時などには地面から生えるように展開される。
ノルン
小型の無人機動兵器。島に大量に配備されている。それそのものがビーム砲を搭載した迎撃装備であり、またバリアの展開をするなどのファフナーを支援する装備でもある。乙姫の覚醒によって起動。以降彼女のコントロールのみによって使用される。名称の由来はノルンを参照。
デナイアル
ミサイル兵器。海底の発射台から発射される。発射に少々時間がかかるためフェストゥムの襲来に間に合わない場合が多く、使用して命中したのは作中では一回のみ。数は多いが相手がフェストゥムでは効果は薄い。

内部機構[編集]

ブリュンヒルデ・システム
主に島の防衛機構を統括するシステム。しかし島の航行など他のシステムにすらも影響を及ぼす。フェストゥムの読心能力に対抗するために皆城乙姫が一体化しており、その意思によって運用される。つまり、事実上彼女自身が島を動かしていると言っても過言ではない。名前の由来は「ニーベルングの指環」に登場するワルキューレの一人でジークフリートの恋人でもある「ブリュンヒルデ」から。
ワルキューレの岩戸
皆城乙姫が眠っていた人工子宮。彼女がブリュンヒルデ・システムと一体化するための機構でもある。すなわち島の中枢と言うことも出来る。最終話にて乙姫はここに還る。床に刻まれたラテン語の文句は中世錬金術士のモットーであった「Solve et Coagula」(溶融と凝固、または溶かして固めろ、意訳して融合せよ)。名称についてはワルキューレ天岩戸を参照。
ソロモン
レーダーに反応しないフェストゥムなどシリコン生命体の接近を知らせ、そしてその種別を判定するシステム。物語序盤ではアルヴィスの人々はこの反応を「ソロモンの預言」と呼んでいた。後に「ソロモンに反応あり」というストレートな報告に変更されている。ソロモンについてはソロモン王を参照。
ウルドの泉
キールブロックにたゆたう液体型コンピューター。かつてはミールの解析に使われていたが、現在は主にソロモンのマスターサーバーとして使われている。蒼穹作戦で入手したフェストゥムとの共存のデータはここで受信された。ウルドについてはウルズを参照。
CDC
戦闘時に使用される総合管制司令室。真壁司令ほかアルヴィス上層部およびオペレーターが戦局を判断し、命令を下す。
下記の「アーサーズ・ルーム」と第一司令室が存在する(『EXODUS』の時代、どちらが使用されているかは明確になっていない)。
アーサーズ・ルーム
正式名称「並列一体型アーサーズ・ルーム」。最初に建造された司令室だが、戦略機能に特化した構造のため、島の防衛・管理機能まで補えることができなくシステムに負荷がかかるため封鎖されていた。円卓状のコンソールパネルにオペレーターが操作する形になっている。
1期後半で人類軍が竜宮島を占拠し、フェストゥムとの戦闘で第一司令室が崩壊した際に皆城乙姫の手により再び起動され、以降は乙姫が防衛・管理機能を制御する事により正式に新司令室となった。
“ アーサーズ・ルーム ”という名称はアーサー王の「円卓の騎士」に由来。
ナイトヘーレの門
ファフナーの出撃口の一つ。ファフナーブルクの地下から島外縁の海中に直結する水路に多数設置されている。単にナイトヘーレと呼ばれることのが多い。
機体はここでスーパーキャビテーション状態にされ、海中へ高速で射出される。
名称の由来は楽劇ニーベルングの指環におけるファーフナー(ファフナー)の洞窟の名から。

ファフナー[編集]

人類がフェストゥムに対抗するために専用開発した「思考制御・体感操縦式」有人兵器。名称はを意味するファフニールから。フェストゥムの持つ読心能力を防ぐことができるのが最大の特徴。

アルヴィス製ファフナー[編集]

いずれのタイプもフェストゥムのコアが使われており、大量生産はできない。ほとんどの機体は『Mk.○(ローマ数字表記・独語読み)』の機体番号で区別するが、例外もある。機体とコアに対してパイロットの任期が短く、人数も少ないためにそれらを補うべく【EXODUS】では無人機の開発を行うようになる。それでもコアの不足に陥っていたが、エメリーの干渉によってウルドの泉で大量のコアが誕生し、改良型の実戦配備と欠番機及び無人機の開発にも目処が立つ。しかし、それに伴う既存機のパワーゲインの上昇に加えて二度目のアザゼル型との戦闘では派遣部隊を除く五機のファフナーが全てフェストゥムと酷似した戦闘能力を発揮する。

※マークザイン・マークニヒトについては#人類軍製ファフナー>ザルヴァートル・モデルを参照。
ゼロファフナー  搭乗者:西尾姉弟の両親(未登場)→西尾里奈・暉(Heaven and Earth)
劇場版のみ登場。
人類がフェストゥムに対抗するために産み出した最初のファフナー。正式にはファフナー・エーギルモデル。後のシリーズよりも実験機的な存在で、体高100m程の機体には核融合炉とフェストゥム・コア、機体同化と情報処理を統括し読心をも防ぐジークフリード・システムの雛型が内蔵されていた(そのため複座となっている)。
ティターン・モデル(『蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』のみに登場)
ファフナーのプロトタイプの一つ。全部で4機開発されカラーリングは紅色となっている。2132年に開発されたゼロファフナー(エーギル・モデル)より動力炉が小型化されているが、ファフナー自体にジークフリード・システムを組み込んでいる為にノートゥング・モデルより大きい[注 23]。開発された当時は代謝ができないフェストゥムは海中では結晶化して活動できないことから、いざという時に海中に逃れるため背部に装備されたサイレーンドによって海中でも行動ができるよう設計されている。
この4機にはジークフリード・システムが搭載されている為に、パイロットの同化現象はノートゥング・モデルとは比較にならないほど早い。そのため、活動時間は他のファフナーと比べると極端に短い。また、次々と同化現象に倒れる友人を目の当たりにしたパイロット達を苦しめることになった。主装備はブレード、腕部のバルカン。開発コードはTSX。
ノートゥング・モデル
Alvisが開発したファフナー。染色体に特殊な因子を持ち、脳内に「シナジェティック・コード」を形成出来る事がパイロットになる条件のためパイロットはほとんどが十代の子供。気化爆弾のフェンリルを内蔵していているが、その破壊力は凄まじいため多くの場合、自爆用として用いられる。
プロトタイプであるティターン・モデルと異なり、ジークフリード・システムが内蔵されていない。これは、ジークフリード・システムの内蔵に伴うパイロットへの負担を軽減するための措置であったが、この問題点は、ミョルニアのもたらしたデータに基づいて解消された。このため、蒼穹作戦では、ジークフリード・システムのプロトタイプを4つに分割して作戦に臨む4機のファフナーに搭載することになった。
独自の特徴として
  • ジークフリード・システムのバックアップをフルに得られる。
  • よりパイロットとファフナーの一体感を高めるため、搭乗者の体とファフナーをコックピットブロックで接続する際に上腕、脇腹、大腿部に激しい痛みが伴う(パイロットスーツの着用で多少は軽減される)。
  • 有効に操縦するには「自分がファフナーそのもの」になる事を意識する事が重要。しかしそれによってファフナーが受けるダメージはおろか、衝撃や皮膚感覚までパイロットにダイレクトでフィードバックされる。(2話ではマークエルフが襲来したスフィンクス型に腕を切断されたためにパイロットの一騎まで痛がっている。また16話では新国連の少女パイロットが初めてノートゥングモデルで戦闘した際に「風が冷たい・・・こんなに体が重くなるなんて」とファフナーとシンクロしていたがゆえの現象で狼狽し、結局泣き出して機体を降りてしまっている描写がある)
  • 搭乗する間、同化現象のため人格が変化してしまう(一騎は常に「自己否定」の意識が強かったために自分を変化させられる事もなかった)。
  • 通信機能が乏しく、基本的にはCDCとしか無線通信ができない。ファフナー間で連絡を取るには、ジークフリード・システムを介すか、手首の付け根から射出できる通信ケーブルを対象に付着・接続し有線通信を行うかしかない。
設定では開発中のものを含めて全13機存在する。なお、小説版ではノートゥングモデルは全部で12機存在するらしいが、アニメ版では9機しか確認されておらず、またマークアハトとマークエルフの間にある9番機・10番機は欠番になっている。各機体の左膝と背部にローマ数字で型番が書かれている。マークアインタイプの全高は約35m。
ファフナー・Mk.I(マークアイン) 搭乗者:皆城総士(RIGHT OF LEFT)→日野道生(23話)
第23話で、ファフナーへの一体化を強化した道生が搭乗。同型機としてツヴァイ、ドライ、エルフが存在。イドゥンを道連れにするためフェンリルを起動し自爆。『蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』では皆城総士が試乗していた。塗色はシルバーグレー。
ファフナー・Mk.II(マークツヴァイ) 搭乗者:蔵前果林
エルフ、アイン、ドライと同型。汎用格闘型。1話で搭乗者が生死不明になり、大破したマークエルフ修復のためにパーツが流用されたため、「蒼穹のファフナー」本編では一度も戦闘に参加していない唯一のノートゥングモデルである。なお、この機体は『蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』にも登場した。塗色は濃紺。
ファフナー・Mk.III(マークドライ) 搭乗者:要咲良→カノン・メンフィス(25話 - )→要咲良(Heaven and Earth)
エルフ、アイン、ツヴァイと同型。汎用格闘型。エルフ不在時のフュンフ、アハトとのチーム戦闘では主に近接戦闘を担当した。パイロットである咲良の同化現象が進行した事で乗り手がいなくなり一時的に空位となるが、蒼穹作戦前に一体化を強化することに成功したカノンが搭乗。塗色はオレンジ。
劇場版では序盤にカノンが搭乗していたが、中盤から咲良に返却され、リンドブルムを装備して竜宮島の航空戦力として活動した。
EXODUSでは咲良のパイロット引退に伴い無人機開発の為の実験機として実戦から退いたため、システムが書き換えられたため出撃不可能となっている。
ファフナー・Mk.IV(マークフィアー) 搭乗者:春日井甲洋
中距離支援型。肩にハードポイントがあり、武器を装備することが可能。9話でパイロット救出のため、機体は放棄されたが、後に新国連人類軍が回収し、そのコアはザルヴァートルモデル(マークニヒト)に移植された。同型機としてアハトが存在。塗色は灰色(焦げ茶色に近い)、小説版においてはブルーグレー。
劇場版では甲洋自身がファフナーのコアとなり、無人の状態で竜宮島の防衛戦力として参戦したが、決戦時にマークニヒトとの戦いで破壊された。
ファフナー・Mk.V(マークフュンフ) 搭乗者:小楯衛→堂馬広登(Heaven and Earth - )
防御特化型。イージス装備により前面にバリアを展開することが可能。エルフ不在時のドライ、アハトとのチーム戦闘では、イージス装備により突撃して来る敵を受け止める役割を担当した。また、イージス装備を展開したまま敵に体当たり攻撃をした事もあった。新型種のスカラベ型との戦闘で破壊された。塗色は紫。
劇場版では完全に修復され、堂馬広登の乗機となった。他のファフナーも同様だが装甲が改良されており、ワームスフィアの直撃にも耐えられる。
ファフナー・Mk.VI(マークゼクス) 搭乗者:羽佐間翔子
空戦型。背部に飛行用スラスターを装備し、飛行が可能。同型機にジーベンが存在。6話で翔子もろとも自爆した。塗色は白。EXODUSではカノンにより再建造され、マークゼクス改に改修される。
ファフナー・Mk.VII(マークジーベン) 搭乗者:遠見真矢
ゼクスと同型。空戦型。真矢の適性上、長距離射撃武器ドラゴントゥースを装備し、長距離狙撃および支援を担当。塗色はマゼンタ。蒼穹作戦時にも損傷は少なかったらしく、帰還後も応急修理のみで直ちに発進・飛行が可能な状態になっていた。
劇場版では竜宮島の防衛戦力として活動したが、決戦時にマークニヒトとの戦いで撃破寸前まで追い詰められた。空中での取り回しを考慮し主兵装がレールガンに変更されている。
ファフナー・Mk.VIII(マークアハト) 搭乗者:近藤剣司
フィアーと同型。中距離支援型。エルフ不在時のドライ、フュンフとのチーム戦闘では、中長距離からの初撃や、他二機の支援を担当した。塗色は緑。
劇場版ではフェストゥムとの度重なる戦闘で半壊するも生き残り、決戦時には遊撃部隊としてミールの破壊に尽力した。
二期では剣司のパイロット引退に伴い無人機開発の為の実験機として実戦から退いている。
ファフナー・Mk.IX(マークノイン) 搭乗者:西尾里奈(Heaven and Earth - )
マークアハトの同型機。劇場版以降に登場。塗色はカーキ色。
劇場版では西尾里奈の乗機となる。中距離支援型であり、彼女の射撃特性から火炎放射器「サラマンダー」を主兵装としている。劇中ではサラマンダーを用いて交戦してきたが、度重なる戦闘によるパイロットの消耗とフェストゥム達の連携攻撃に晒され機体はほぼ全壊し、コックピットを捕獲されたが剣司によって救出された。
二期では完全に修復されている。アザゼル型との戦闘でマークザインと同様に武器を同化することで威力を上げる機能が発現する。
ファフナー・Mk.X(マークツェン) 搭乗者:西尾暉(Heaven and Earth - )
マークアハトの同型機。劇場版以降に登場。塗色はグレー。
劇場版では西尾暉の乗機となる。中距離支援型であり、主兵装としてドラゴントゥースを装備する。劇中では僚機の支援を行っていたが、竜宮島の防衛戦にて次々と倒れていく僚機に気を取られ、スカラベJ型種の猛攻を受け同化寸前にまで追い詰められたが、フェンリルを起動し自爆した。
二期では機体を新造している。
ファフナー・Mk.XI(マークエルフ) 搭乗者:真壁一騎
アイン、ツヴァイ、ドライと同型。汎用格闘型。2話で大破した後、ツヴァイのパーツを流用して修復されるも、新国連側に渡りザルヴァートルモデル(マークザイン)完成のためコアを摘出される。塗色は当初スカイブルー、大破後はツヴァイと同じ、小説版においては漆黒。
ファフナー・Mk.XII(マークツヴォルフ) 乗者:立上芹(Heaven and Earth - )
マークドライの同型機。劇場版以降に登場。塗色は紫。
主兵装としてスコーピオンと芹の特性に合わせ、頭部に特殊装備「ショットガンホーン」を装備する。防衛戦力の一員だが、中盤で芹がコアを支えるためワルキューレの岩戸に入った為、空席となり戦線に参加できなかった。
二期でも防衛部隊の主力として配備されている。アザゼル型との戦闘で大破し、芹も生死不明となるが、機体と内部の芹が同化現象と酷似した現象で息を吹き返し、ショットガンホーンがワームスフィアを発生させる武器に変化する。
ファフナー・Mk.XIII(マークドライツェン) 搭乗者:カノン・メンフィス(Heaven and Earth)
劇場版のみに登場。塗色は赤。
これまでのノートゥングモデルと違い、カノンの為に新規に作られた機体であり、かつての愛機ベイバロンの面影を残す。主兵装としてルガーランスを用いた他、マインブレードも使用した。決戦時ではマークニヒトに戦いを挑むが敗北し、頭部ユニットを潰された。
第三改良型ノートゥング・モデルSS(ダブルエス)
『EXODUS』から登場。他のアルヴィス製ファフナーと異なり、カノンの命名による愛称がついている。当初カノンはアイルランド神話をモチーフに命名したが、搭乗者から覚えにくいと不評であったため、日本神話をモチーフに命名しなおした。
ファフナー・Mk.XIV(マークエルフ)改 スサノオ 搭乗者:御門零央
仮登録名は「フェイト・フィア」。機体色は零央の要望により紫(当初は黒)
アザゼル型との戦闘でワームスフィアによる瞬間移動能力が発現する。
ファフナー・Mk.XV(マークフュンフ)改 ツクヨミ 搭乗者:水鏡美三香
仮登録名は「ディア・ファル」。機体色は美三香の要望によりピンク(当初は紫)。武装はフュンフと同じくイージス装備をメインに使用してる。
アザゼル型との戦闘でイージス装備によるスカラベ型と同じカウンター能力が発現する。
ファフナー・Mk.XVI(マークゼクス)改 アマテラス 搭乗者:鏑木彗
仮登録名は「フラガ・ラッハ」。機体色は白。新装備、ガンドレイクを使用した空戦を中心とした戦闘を行う。
アザゼル型との戦闘で格納庫の武器を瞬時に移動させる機能が発現する。

人類軍製ファフナー[編集]

アルヴィスとは別に、人類軍でも複数種のファフナーが開発されていたことが中盤で判明する。ザルヴァートル・モデルを除いてフェストゥムのコアは使用されておらず、その能力はノートゥング・モデルに劣るとされている。しかし『EXODUS』からはコアを用いた機体が他にも登場している。

メガセリオン・モデル
主な搭乗者は日野道生。新国連製ファフナー。全高約43m。他2タイプと比べ重装甲。しかし、乗りこなすには精神的重圧に耐えられる必要がある。道生機の塗色は青。量産型はグレーの塗色で、最終話に登場。機体識別コードJ-013。
機体名の由来はヨハネの黙示録に登場する「大いなる獣」のこと。道生の機体は新型種のスカラベ型との戦闘でマークフュンフと共に破壊された。
ベイバロン・モデル
主な搭乗者はカノン・メンフィス。新国連製ファフナー。全高約38m。新国連製の他2タイプと比べ機動性に富む。女性パイロットが乗ることが多い機体のため、赤く塗装されることが多い。カノン機の塗色も赤。量産型はグレーの塗色で、最終話に登場。機体識別コードJ-017。由来はヨハネの黙示録に登場する大淫婦、または紅い衣の魔女を指す。
22話でのスカラベ型との戦闘で左腕を破棄し、イドゥン襲来の際には片腕のまま出撃。マークニヒトの翼状ワイヤーアンカーを破壊するとともにルガーランスで胴体に攻撃を加えたが、ワームスフィアーで反撃を受け大破、戦闘不能になり、ニヒトに踏みつぶされて破壊された。
グノーシス・モデル
新国連製汎用ファフナー。擬似シナジェティック・コードを有しているため、成人でも訓練さえすれば誰でも乗ることが可能。そのため、対フェストゥム戦での新国連の主力となるが、フェストゥムに対しては性能不足が否めない。全高約20mと他のモデルより半分程度の大きさ。右腕が機関砲、左腕がレールガンになっている。
人類軍の捕虜となっていた一騎が非常事態の中で搭乗したことがある。このとき、イドゥンが人類軍の戦意喪失を狙って流した映像のを見た総士が、その動きから一騎が操縦していると見抜いたことから、溝口と真矢が一騎を連れ戻しにモルドヴァへ向かうことになる。
塗色は濃緑色。グノーシスとは知識を意味するギリシャ語。グノーシス主義は「人間は知識によって魂を解放出来る」とする古代の宗教・思想。つまり、ある程度の知識と訓練によって、適性者でなくても模擬シナジェティック・コードが形成される機体、という意味でもある。
ザルヴァートル・モデル
フェストゥムとの最終決戦に向けて開発された最新型モデル。2機が開発され、それぞれが別経緯でフェストゥムに同化→再構成されたため、高性能を超越し人外の領域に到達した機体と化している。ザルヴァートルは救世主の意。
ジークフリード・システムが内蔵され、同化現象をより加速させる副作用[注 24]があり、搭乗者が同化しきった場合、即座にフェンリルが起動するようにセットされ破片すら残らない。また分解・奪取を試みても、機体が単独で外部機材やパイロットを同化し自己防衛を行ってしまう。なお同モデルを開発した日野洋治とミツヒロ・バートランドとでは、設計思想が異なる。洋治は兵士(搭乗者)をより多く(もしくは長く)生かすために設計することに対し、ミツヒロはより多くの敵(フェストゥム)を倒すことを目的としている。
『EXODUS』においては運用が危険な上に、上述の理由により分解・コア摘出も不可能な状態にあるため、初期時は2機ともに封印処置を施されていた。しかしパイロット不在の状態でもクロッシング要請を行う等、不気味な行動を起こしている。
日野美羽ほかが島外派遣に出向いた際、美羽に迫る危機を察知して目覚めた皆城織姫にザイン・ニヒトへ乗る事を命じられた皆城総士と真壁一騎は、生命の危険を承知で再び搭乗する。
ファフナー・Mk.Sein(マークザイン) 搭乗者:真壁一騎(15話 - )
日野洋治とミツヒロが開発した新型ファフナー。ファフナー・ノートゥングモデルの3倍のフェンリルを有する。当初の塗色は緑がかった白。ミョルニアによって真壁一騎に託される。初期は背部に翼状のアンカーユニット(ケーブル)とホーミングレーザー発振器を装備していたが、コアの単独再生により背部の装備が消え、開発時よりも格段に形状・特性が変化し、フェストゥムの同化耐性や自己修復が可能になった。表面も光沢のある銀白色になっている。
主に武器を同化して威力を大幅に上昇させることによって戦闘を行う。その際は武器を握る手首部分が結晶化する。
プレアデス型との戦闘後は、同化したルガーランスの二刀流を主に使用する。
従来のファフナー(ノートゥングモデル)は「違う自分になる」ことで操縦が可能だが、この機体は「違うモノ」にならないと同化機能を発揮できない(たとえば「腕が銃になる感覚を受け入れられるか」といったところ)。つまり「存在そのものが別のモノになる」感覚を受け入れられることで真の力を発揮する。
遠見真矢のパイロット適性に関する査問委員会(18話)以後、「蒼穹作戦」前までマーク・ザインの力は大幅に制限されることになる。
ちなみに名称のザイン(Sein)は、ドイツ語(以下独語)で、英語の「be( - である)」にあたる「存在」を意味しており、マークニヒト(否定)と対を成す意味を持つ事が伺われる。独語のザインはseinと綴るのだが、マークザインの綴りが作中で明らかにされることはなく、公式の資料にはMARK.ZEINと表記されているものがある。
劇場版では一騎の同化現象の悪化が原因で操縦技術が低下しているものの、機体性能自体は健在で、TVシリーズの経験から他人の同化現象を肩代わりすることができるようになる。ただし、その分一騎の同化現象が悪化するリスクを伴う。TVシリーズでは背後の推進ユニットのスラスター口からの噴射で飛行していたが、作中では推進ユニットそのものがスラスターの役割を兼ねており、飛行時には発光するなどの変化が見られる。
【EXODUS】
一騎がパイロットの座を退いて以降、特殊すぎる操縦可能条件故に誰も(安全に)乗る事が出来ないことに加え、マークニヒトとの共鳴によって未知の反応を行う危険性から、コア摘出を目標に封印措置を施されていた。(カノンらは廃棄を主張しているが、総士は状況によっては再配備を検討していた。一騎は「呼ばれてる気がして」しばしば格納庫を訪れていた)
上記の状況下では、真壁一騎が泣きすがるカノンを背に再び搭乗する。
ファフナー・Mk.Nicht(マークニヒト) 乗者:狩谷由紀恵(23話)→イドゥン→来主操(Heaven and Earth)→皆城総士(EXODUS)
マークザイン(初期)とほぼ同型(外見は塗装が違うだけ)。おそらくマークザインのデータを基にマークフィアーのコアを流用してミツヒロ・バートランドが開発した機体。ミツヒロは当初、真矢を新国連に連れ出して搭乗させようとしていたようだが、真矢が拒否したため、新国連にいた狩谷が搭乗することになった。
塗色は黒。標準武装は初期のマークザインと同じで、翼状のアンカーユニットとホーミングレーザー発振器が装備されている。
マスター型フェストゥム「イドゥン」によって同化され、ワームスフィアーなどフェストゥムの攻撃能力が加わり、竜宮島や人類軍を大いに苦しめた。
ちなみに名称のニヒト(nicht)は、独語で、英語の「not( - でない)」にあたる「否定」を意味しており、マークザイン(存在)とは対の意味を持っている事が伺われる。
劇場版ではマークザインの中に封印されていたが、ミールの干渉を受け覚醒する。形状も色も変貌しており、機体色は黒から紫に、機体各所には結晶体のような装甲が追加、端部は先鋭化し、総じて生物的で禍々しい姿になっている。戦闘能力も健在で、フェストゥムの能力はもちろん、破損した武器を同化し、復元・強化している。作中では操の乗機としてフェストゥム側の主戦力となり、竜宮島の防衛勢力を圧倒した。
【EXODUS】
過去幾度も島を危機に陥れた危険で忌むべき機体として、格納庫の一つを「石棺」状態にし封印措置を施されていた。皆城総士は何度かコア摘出を試みたが、自己防衛機能を発揮し即座に外装を復元してしまった。
上記の状況下では、皆城総士がジークフリード・システムを近藤剣司に託し、搭乗した。
トローンズ・モデル
『EXODUS』に登場。大隊指揮官機。メガセリオン・モデルの発展後継機であり、人類軍最新鋭ファフナーの一つ。モデル名は「座天使(多くの目を持つ天使)」から来ている。
ジークフリード・システムとのクロッシング維持やシステムからのフィードバックによって各機の状況把握を行う為、パイロットへの負荷が激しい。メガセリオン・モデルがベースである為、シナジェティック・コード形成時にも大きな心理的重圧がかかる。
作中では空戦仕様のラファエルが登場し、設定では陸戦仕様のサンダルフォンが存在する。
ドミニオンズ・モデル
『EXODUS』に登場。中隊指揮官機。ザルヴァートル・モデルの大量生産機であり、人類軍最新鋭ファフナーの一つ(内蔵するコアのパワー不足の為、ザインやニヒトには及ばない)。モデル名は「主天使(任務統制をする天使)」から来ている。
フェストゥム因子の移植が良好で、且つ同化促進に耐えられ、更には中隊クロスドッグの残り3機のパワーズ・モデルを率いて戦える程の継戦能力に長ける者だけが搭乗出来る。
作中では空戦仕様のガブリエルが登場した。
パワーズ・モデル
『EXODUS』に登場。一般機。グノーシス・モデルの発展後継機であり、人類軍最新鋭ファフナーの一つ。モデル名は「能天使(悪魔の侵入を警戒して巡視する天使)」から来ている。
中隊クロスドッグ4機の内3機が基本的にはこのモデルである。グノーシス・モデルと同じく適正者以外でも因子の移植と同化促進剤で無理矢理乗せることが可能。但しそれ故、パイロットが結晶化する確率が高く、対同化機能を発揮できずフェストゥムの餌食にされやすい(完全に同化される前にフェンリルが起動するようになっている)。大量動員が前提の機体であり、他の機体より大型となっている。
作中では陸戦仕様のオリンピア・エンジェルスが登場し、第二話ではビリー機が空戦仕様のアリエルに換装されている(両者の違いは両肩の飛行ユニットで確認できる)。

武装[編集]

ルガーランス
中世の騎兵が使う馬上槍に似た形状の武器。小説版では「雷撃槍」と表記される。
刃を左右に開く事でレールガンへと変貌する。『RIGHT OF LEFT』では原型とも言うべきものが主武装として使われていた。マークエルフ、ベイバロンモデル、マークザインが主に使用していた。マークザインの場合、機体の腕と同化させることで威力を強化させており、一撃でプレアデス型を粉砕した。
劇場版では、外見は変わらないが内蔵されている火器が核融合プラズマを放つものへと変化し、射撃攻撃が出来る。
マインブレード
ノートゥングモデルの基本装備。ナイフ状の短刀で、相手に刃を突き刺して折ると時限爆弾になる。基本装備のせいか威力はさほど期待できない。小説版では一騎が愛用しているとある。
レージングカッター
ノートゥングモデルの腕部から発射されるワイヤーアンカー。主に敵を束縛するときに使用する。
デュランダル
マインブレードと同じくノートゥングモデルの基本装備のハンドガン。劇中ではマークゼクスが使用していた。マインブレードと同様で基本装備のせいか威力はさほど期待できない。
レールガン
主にノートゥングモデルが使用する実弾兵器。ファフナーからエネルギーを供給されるが、第1話では緊急時だったため1発しか撃てなかった。
ピラム
羽のない矢のような形状をした特殊な武装。矢じりにあたる部分を射出することができ、矢じりと柄をつなぐワイヤーを通して対象に電気ショックを与えることもできる。ワイヤーは巻き取り可能。咲良の搭乗するマークドライはよくこれを装備していた。
ゲーグナー
小型のエネルギー系兵器。レーザーを発射し充分な火力を保有しているが、一定ごとにエネルギー装填が必要。劇中では、マークエルフ、マークフィアーが使用。
ロングソード
折りたたみ式の長剣。主にマークエルフ、マークアインが使用。リンドブルムにも収納されている。
『EXODUS』では発展型の「レイブンソード」として登場する。こちらはマークツヴォルフ、スサノオが使用。
プラズマライフル
連射力の高い中距離武器。道生の搭乗するメガセリオンモデルが装備していた。
ドラゴントゥース
大型スナイパーライフル。高い攻撃力と射程を誇る。劇中ではマークジーベンが、劇場版ではマークツェーンが使用した。
『EXODUS』では飛行状態での射撃を考慮した改良型が登場した。
ガルム44
優れた連射能力を持つ機関砲。銃身下部にミサイルを二基装備している。主にマークアハトが使用。
スコーピオン
連射性に優れた機関銃。ガルム44に比べるとやや小型で片手での運用が可能。マークドライ、ベイバロンモデルが使用。
メデューサ
両肩に装備する大口径ビーム砲。オープニングではマークフィアー、蒼穹作戦でマークアハトが使用。『EXODUS』ではマークノインが装備している。
イージス
マークフュンフの標準装備。光学シールドを展開し、フェストゥムのワームスフィアを弾くほどの高い防御力を有する。蒼穹作戦では小型化したものをマークドライとマークアハトが使用した。劇場版ではゼロファフナーにも搭載されており、ミールのバリア中和に使用された。
『EXODUS』ではシールドの部分解除、エネルギーをプラズマ火球として放つ、シールドをブレードに見立てた斬撃、足場として使用する等の防御だけに捕らわれない柔軟な使用方法がある。
リンドブルム
ファフナーの支援航空機。ファフナー本体および各種装備の輸送を主に行うほか、ミサイルや火砲など多数の武装も備えており空戦もこなす。通常はジークフリード・システムを通した皆城総士の遠隔操作によって運用されるが、直接人が搭乗して操縦することも可能。
劇場版ではマークドライの主装備になっており、専用のカラーリングもされている。
フェンリル
気化爆弾。時限式の自爆装置である。ファフナー各モデルに装備されているほか、 人類軍の一部の艦船などにも装備されている。その威力はフェストゥムを殲滅するのに十分であるが、自爆装置であるがゆえに絶望的な状況で使用されることから、あくまで特攻を目的としたものではないものの使用時には犠牲が付きまとう。羽佐間翔子、日野道生が壮絶な死を遂げている。なお、ザルヴァートルモデルはノートゥングモデルの3倍のフェンリルを搭載している。
サラマンダー
劇場版で登場。フェストゥムの身体組成を崩壊させる気化燃料を放出する火炎放射器。拡散度と射程の調整が自由に行える武装であるが、大型ゆえに取り回しに難がある。作中ではマークノインが使用。
ショットガンホーン
劇場版で登場。背部ユニットに格納した刀身を展開し、それにエネルギーフィールドを纏って突撃する特殊兵装。頭から相手に突っ込み頭突きをする形になる。刀身自体もルガーランスのように展開することができ、内部に火器を備えている。作中では芹の変性意識に合わせてマークツヴォルフが装備している。
ガンドレイク
『EXODUS』より新たに登場した新装備。ルガーランスを更に射撃に特化させたような武器。ルガーランスのように槍状に変形することも出来る。従来のルガーランスのような使用方法に加え、フェストゥムに投擲しワイヤーをトリガーに引っ掛け射撃をしながら回収したり、ワイヤーに引っ掛けたまま鞭のようにしてフェストゥムを切りつけるといった使い方もされている。作中では主にアマテラスが使用している。

名前の由来[編集]

フェストゥム[編集]

身体の99%をケイ素で構成されたシリコン型生命体。他の生物と同化、もしくは消滅を目的に行動する。様々な種類があるが、フェストゥムという存在は全体で一つである。各々のコア(ペルソナ)を通し、ミールから送られてくる情報と意志を全体で共有するため、基本的に固有の意志を持たず、個体という概念自体がない。各個体は、単にミールという「脳」からの命令を具現化する「手足」に過ぎず、コア部分を完全に破壊しなければ倒せない。読心能力によって相手の思考を読むことができ、人類の戦術はことごとく読まれてしまうため、対等に渡り合うためにはファフナーに搭乗して読心能力を防ぎながら戦うことが求められる。当初は海中では活動不可能とされていたが、後に進化して活動可能となる。ちなみにフェストゥムとは「祝祭」を意味する。

種類[編集]

スフィンクス型[注 25]
第1話で初めて竜宮島に襲来したタイプのフェストゥム。劇中においては比較的登場頻度が高い。「あなたはそこにいますか?」と質問を投げ掛け、「YES」と答えた者には同化を試みるが、「NO」と答えた者には攻撃を加える。主にワームスフィアーや触手を用いた攻撃を行う。この形態はA型種と呼ばれる。
『RoL』終盤ではウーシア型の情報によって海水に適応したこの種が生まれた。
劇場版では亜種が存在し、スカラベ型の反射攻撃と表情による意思表示を行う。
スフィンクスB型種
『EXODUS』に登場した。他のスフィンクス型とは違って屈強な四肢を持つ。ワームウェッジを連射したり、プレアデス型(親)の光学迷彩、本体と同じ能力を持つコアを持たない分身を生み出すなどの多彩な能力を持つ。
スフィンクスC型種
A型種より大型で、巡航形態になる事により高速での戦闘が可能。宇宙空間での活動が確認されている。
スフィンクスD型種
C型種同様大型で、長い頭部と腕部が特徴である。ワームスフィアーの長距離攻撃が可能だが、近距離攻撃に弱い。
『EXODUS』ではスカラベR型種と連携し、数層のヴェルシールドを貫通するワームスフィアーを放てるようになった。
スフィンクスE型種
劇場版で登場。C型種と同じ外見だが、背部に無軌道爆弾のような物を搭載しており爆撃を行う。
アルヘノテルス型
第8話などでグレンデル型と共に登場したフェストゥム。また、グレンデル型と同化することで受けたダメージを回復する場面もみられた。
グレンデル型
小型で3足歩行するフェストゥムでかなり個体数が多い。小型な分、機動性に優れており、建造物内に侵入するといった行動もとれる。
反面、戦闘能力自体は低く(溝口恭介のライフルを受けて倒されたりしている)、あくまでも質より量で勝負するタイプ。
プレアデス型(親)
第16話で小型のプレアデス型を引き連れて、竜宮島を襲撃したフェストゥム。それまでのフェストゥムに比べて高い戦闘能力を有し、人類軍の占領により島の戦備が整っていないことも重なって、アルヴィスの防衛機構や人類軍のファフナー、更にはフォーメーションを組んだ咲良・剣司・衛達のファフナーすら一蹴する。しかし島に帰還した一騎の駆るマークザインには太刀打ちできず、同化能力によって強化されたルガーランスで粉砕される。
目から光線を放つ他、プレアデス型(子)を生み出し、攻撃に利用する。
公式サイトには「アヌビス型」と記載されたが、その後に出た資料ではすべて「プレアデス型」と書かれている。
プレアデス型(子)
小型でプレアデス型(親)から大量に生み出されるフェストゥム。目標に取り付き、自爆(同化?)することでダメージを与える。単体での破壊力は戦車を破壊する程度だが、密集する事で飛躍的に破壊力が増す。この方法を用いて第16話に人類軍に占拠されていたアルヴィスの第1CDCを壊滅に追い込んだものの、得意の自爆もマークザインには無力であり、逆に同化されてしまった。
PSP版ゲーム「蒼穹のファフナー」では「アルキオネ型」と命名されている。
スレイブ型
同化能力を自ら無くしたフェストゥム。通常のフェストゥムから餌として同化標的にされやすい。
春日井 甲洋
同化を否定し本来の意思を取り戻した甲洋。通常は甲洋の姿をしているが、後に戦闘時にはミョルニアと同じ能力(スフィンクス型形態)を持てるほどにまで進化する。戦闘時の体色は青。
劇中ではミョルニアと共に一騎たちが不在の竜宮島を守り、最終話では、イドゥンのワームスフィアーに取り込まれた一騎と総士を救出している。
コアギュラ型
攻撃をせずに、ただひたすら同化のみを迫るフェストゥム。明確な敵意を持たないせいか、ソロモンでも敵性と判断されず、発見されにくい厄介なタイプ。甲洋が同化され、あやうく咲良も取り込まれそうになった。別名「スフィンクスの卵」。コア型はコアギュラ型から分岐した存在。
コア型
皆城乙姫のような人類とフェストゥムの融合独立個体。世界に少数しか存在しない。
スカラベ型
キノコ・クラゲのような外見のフェストゥム。周囲の物体を同化し、ひたすらに巨大化していく性質がある。作中では完熟形態のR型種と成熟前の個体が出てくる。余談だが、R型種と成熟前の個体の見分け方は中心部が顔か目である事(R型種は顔、通常の個体は目である)。
スカラベR型種
作中で登場したスカラベ型の完熟形態であり、極めて個体数の少ないフェストゥム(一期で人類軍が把握しているは3体のみ)。「人間の痛み」を理解し自主的には同化も攻撃もしないが、攻撃を仕掛けてきた相手に対してはカウンターとも取れる方法で反撃する(攻撃したエネルギーを認識して反射し、そのエネルギーで機体をねじる)。ジークフリード・システムを理解したのか、データ上に於いてファフナーにダメージを認識させない非常に厄介な戦法を取った。そのため、機体とパイロットへのみダメージがあり、ペインブロックが機能しない。更には攻撃の回避が大変困難となっている。
『EXODUS』ではヴェルシールドを軽減させる特殊な力場を形成し、蒼穹作戦でマークザインとマークジーベンが見せた同化射撃をスフィンクスD型種と同化する事で再現している。
スカラベJ型種
劇場版に登場したスカラベ型の亜種。従来のスカラベ型と共通の戦法をとるが、枯葉剤を思わせるような毒素を散布する能力を持つ。この種が発生させるワームスフィアーは通常とは異なる緑色であり、改良されたファフナーの装甲を完全に消滅させる所から威力も桁違いに高い。
リヴァイアサン型
人類軍の最終作戦ヘヴンズドア蒼穹作戦)で登場したフェストゥム。水中での行動が可能で、水中戦に特化した形状をしている。花弁状に大きく開いた口で対象を取り込み同化する。
マスター型
他のフェストゥムを指揮する立場にある上級フェストゥム。普段は同化した人間の姿をしており、他のフェストゥムとはあらゆる意味で一線を画す。劇中ではイドゥンとミョルニアが確認されている。戦闘時にはスフィンクス型形態に変化する。
イドゥン
声 - 真殿光昭
マスター型フェストゥムで、竜宮島とは別の島のコア型フェストゥムであったおかっぱ頭の少年(声 - 白鳥由里)と同化した事で、栗毛の青年の姿をとるようになった。共存を望んだミョルニアとは逆に人類と相容れる事は無いと考えており、更にマークニヒトと由紀恵を同化した時の経緯で「憎しみ」の感情を覚えたために人類との全面戦争を望む。
モルドバ基地への襲撃時にはスフィンクス型と良く似た姿に変身している。しかし、従来のスフィンクス型と比べるとサイズや形状が異なり、大小4本の腕と顔がある(ただし、口と目の場所は異なる)。主にワームスフィアーと口から出る触手で攻撃する。
23話で竜宮島を襲撃し、カノンと真矢を一蹴、道夫をも破った上、ジークフリード・システムを総士もろとも奪っていった。
蒼穹作戦時には、ジークフリード・システム内の総士に対して、人類軍とアルヴィスのファフナー部隊に対する作戦の立案を要求した。総士が授けた作戦は、作戦としては誤りではなかったが、イドゥンには当初その作戦の意味するところが理解できず、剣司の攻撃を受けたときに初めてその意味を理解した。これが最後までイドゥンを苦しめることになる。
ミョルニア
声 - 豊口めぐみ
真壁紅音を同化したフェストゥム。人物像は真壁紅音の項を参照。
戦闘時には、女性のような赤い巨体に変化する(フェストゥムは通常、金色)。竜宮島上空で新種のスフィンクス型と交戦し、圧倒的な戦闘力を見せて一騎たちを驚かせた。
真壁紅音を同化したことが原因で自我に目覚めているらしく、フェストゥムの一人称である「我々」と明確に区別して、自分を「私」と呼ぶことが多い。
紅音や日野、乙姫との接触を通じて、従来フェストゥムにはなかった「発展」「情報」といった概念を理解したようである。
自分はフェストゥムであって真壁紅音ではないと称しているが、史彦に対して一騎を育てたことへの礼を言うなど、紅音の人格を持っている様子も見受けられる。
ウーシア型
『RoL』から登場。『RoL』の時代ではフェストゥム側の主戦力と認識され、ティターンモデル並みの大型フェストゥムである。この種の情報からスフィンクスA型種などの海中に適応する種が生まれた。シーモータル型を生み出す能力を持つ。
シーモータル型
戦闘機を模倣した小型フェストゥム。グレンデル型と同じく質より量で戦うタイプである。
シーモータルA型種
『RoL』から登場。航空機に触手が生えた姿をしており、刺した相手を同化する。
シーモータルB型種
『EXODUS』から登場。航空機に目や指が付いた姿をしており、取り付いた相手を同化する他、楔形のワームウェッジを放つ。
エウロス型
ヘヴンズドア後、新ミールが人類の戦い方を学習した結果、発生した。赤い体色で他の型に比べて遥かに好戦的。自らの肉体の一部を変形させ、人類の兵器を模倣した武器を使用し、攻撃をするのが特徴。ミールの干渉により、他の型をこれに変化させてしまう。従来のフェストゥムに比べ、高い戦闘力と同化能力を持っている。劇場版に登場。
アザゼル型
『EXODUS』から登場。北極海ミールの破片から派生した超大型フェストゥム。人類軍によって世界中で6体が確認されており、それぞれにレジストコードが付加されている。
派生下のミールが欠片ごとに独自の成長を遂げているため、それぞれが異なる行動原理のもと独立したフェストゥム群を指揮して行動している。全個体が該当するかは不明だが、ナレインは彼等が人類に敵意を持ち、地球に接近しているアルタイルとの接触妨害を図っていると分析している。
アザゼルA型種 ウォーカー
仮面を被ったような顔を持つ人型の個体。下半身が海中に没している状態でもノートゥング・モデルとは比べ物にならないほどに巨大だが、織姫曰くその姿は「影」であり、本体は別に存在することが示唆されている。
エメリーを追って竜宮島に接近・追行しており、一定期間ごとに配下のフェストゥムを送り込み、その度に竜宮島の戦闘能力を学習し自軍にフィードバックするという行動を見せる。
アザゼルB型種 ロードランナー
半人半馬の姿をした個体。核を受けても表皮が焼ける程度という高い防御力を持つ。
シュリーナガルミールへと派生したミールの欠片を付け狙い、主に人類軍の前に登場しナレイン舞台と対峙している。
デルフィネ型
『EXODUS』から登場。蛇に近い姿をしたフェストゥム。地中を潜航し、尾で貫いた相手を同化する。
ディアブロ型
『EXODUS』から登場。エウロス型と同じ人型。腕の槍を突き立てる事でファフナーを短時間で同化しきる程の同化能力を持つ。更には同化したファフナーを消滅させずに操り、同士討ちをさせる等の狡猾な戦い方を見せた。
グレゴリ型
シュリーナガルミール(世界樹)に寄生する人間型のフェストゥム(正確には同化した人間の心を反映した形態)。人間型ではあるがイドウンなどとは違い明確な自我は無く、ヒトも襲わない。人類軍アグラ基地をはじめとしたエリア・シュリーナガル中を幽霊のごとく神出鬼没で彷徨う。劇中では幼い少年の姿を取った個体が登場。普段は前髪で目を隠すが、時に異形の巨大な眼球を露わにし、人を驚かす。
正体不明(マークニヒト)
こちらはPSP版ゲーム「蒼穹のファフナー」で登場したモデル。通常のマークニヒトが黒色なのに対し、こちらは全身をフェストゥムに同化されているためか金色をしている。原作のマークニヒトと同じく、ホーミングレーザーや大型ワームスフィアーを使用してくるほか、ワームショットやアームブレードも使用してくる上、機動力も極めて高い。残りHPに応じて射撃戦と接近戦を切り替えてくる上に、撃墜してもなおフェンリルで竜宮島を消滅させようとしてくる。この時、自分の機体がマークザインかマークエルフかによって結末が変化する。なお、ブリーフィングでは機体名は出てこないが、ロックオンして名前の欄を見てみると「MARKNICHT」と書いてある。
フラグメント型
原作では登場せず、PSP版ゲーム「蒼穹のファフナー」でのみ登場したPSP版オリジナルのフェストゥム。攻撃方法はプレアデス型(子)と同じで、自機に取りついて自爆してダメージを与える。フェストゥムに同化されたマークニヒトが攻撃を受けた際に飛び散る破片がこれに変化するため、事実上攻撃すればするほど敵が増えることになるが、所詮マークニヒトの破片でしかなく、マークニヒト沈黙時に全て消滅した。ブリーフィングではこの型が存在しないために正式な名称が不明だが、ロックオンして名前の欄を見てみると、「FRAGMENT」と書いてある。ちなみに、フラグメントは「破片」、「欠片」を意味する。

スタッフ[編集]

  • 原作 - XEBEC
  • 総監督 - 能戸隆(第2期)
  • 監督 - 羽原信義
  • 助監督 - 山岡信一(第1期)
  • 文芸統括 - 冲方丁
  • シリーズ構成
    • 第1期 - 山野辺一記(第1話 - 第15話)→冲方丁(第16話 - 第26話)
    • 第2期 - 冲方丁
  • ベースプランニング協力 - 山野辺一記(第1期第16話 - 第26話)
  • 脚本 - 冲方丁(第2期)
  • キャラクターデザイン - 平井久司
  • メカニックデザイン - 鷲尾直広
  • 色彩設定 - 関本美津子
  • 美術監督 - 小山俊久(第1期) / 小濱俊裕(第2期)
  • 美術デザイン - 青木薫(第2期)
  • 撮影監督 - 広瀬勝利(第1期) / 青木隆(第2期)
  • 3D監督 - 本間潤樹(第1期)
  • CGIディレクター - 井野元英二(第2期)
  • 編集 - 伊藤潤一
  • 音楽 - 斉藤恒芳ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団
  • 音楽制作 - スターチャイルドレコード
  • 音響監督 - 三間雅文
  • プロデューサー - 中西豪、千野孝敏、能戸隆(第1期) / 須藤孝太郎、橋本龍(第2期)
  • エグゼクティブプロデューサー(第2期のみ) - 中西豪、丸山博雄MBS
  • アニメーション制作 - XEBEC(第1期) / XEBECzwei(第2期)
  • 製作
    • 第1期 - XEBEC、竜宮島役場
    • 第2期 - FAFNER EXODUS PROJECT、MBS ©XEBEC・FAFNER EXODUS PROJECT

主題歌[編集]

第1期
オープニングテーマ「Shangri-La
作詞 - atsuko / 作曲 - atsuko、KATSU / 歌 - angela
  • オープニング画像は第17話より別バージョン(Mk.Sein Ver.)が使用された。また最終話のエンディングテーマとしても使用された。
  • この曲は2009年の第2回WBC日本戦中継の時に「CR蒼穹のファフナー」のCM曲として毎試合流れていた。
エンディングテーマ
Separation」(第1話 - 第5話、第7話 - 第8話、第10話 - 第14話、第16話 - 第19話、第25話 - 第26話)
作詞 - atsuko / 作曲 - atsuko、KATSU / 歌 - angela
Separation[Pf]」(第6話、第9話、第21話 - 第24話)
誰かがいなくなったエピソードのエンディングテーマとして使用された「Separation」別アレンジ曲。歌詞は二番[8]が使用された。この曲はangelaのアルバム「I/O」に収録されている。
Proof」(第15話)
作詞 - atsuko / 作曲 - atsuko、KATSU / 編曲 - KATSU / 歌 - angela
「Separation(Off Vocal Version)」(第20話)
作曲 - atsuko、KATSU / 編曲 - KATSU
「Separation」のインストゥルメンタルバージョン。
第2期
オープニングテーマ「イグジスト」(第2話 - )
作詞 - atsuko / 作曲 - atsuko、KATSU / 編曲 - KATSU / 歌 - angela
エンディングテーマ「暗夜航路」(第2話 - )
作詞 - atsuko / 作曲 - atsuko、KATSU / 編曲 - KATSU / 歌 - angela
イメージソング
fly me to the sky
作詞 - atsuko / 作曲 - atsuko、KATSU / 歌 - angela
音楽劇「蒼穹のファフナー」
オープニングテーマ「Remember me」
作詞 - atsuko / 作曲 - atsuko、KATSU / 編曲 - KATSU / 歌 - angela
エンディングテーマ「生命-イノチ-」
作詞 - atsuko / 作曲 - atsuko、KATSU / 編曲 - KATSU / 歌 - angela

各話リスト[編集]

第1期のサブタイトルの背景に書かれた文字は、「各回の竜宮島(アルヴィス)の『緯度・経度』[注 26]」を示している。

第1期[編集]

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督
1 楽園〜はじまり 山野辺一記 羽原信義 孫承希
羽原信義
山岡信一
2 告知〜いのち 榎本明広 高橋晃
3 迷宮〜しんじつ 鈴木吉男 吉川浩司 北郷通
4 逃航〜ふなで うえだしげる 高橋晃
5 約束〜ちかい 二瓶勇一 高見明男
6 翔空〜ぎせい 榎本明広 山岡信一、前田明寿
7 家賊〜おやこ 西沢晋 中津環 本橋秀之、大浪太
8 確執〜こうよう 大塚健 うえだしげる 高橋晃
9 同化〜わかれ 鈴木利正 高見明男、前田明寿
10 分解〜すれちがい 榎本明広 堀たえ子、山岡信一
11 旧新〜じんるいぐん 二瓶勇一 高橋晃
12 不在〜あせり 山野辺一記
冲方丁
菱川直樹
13 侵蝕〜フェストゥム 羽原久美子 うえだしげる 高見明男、松村拓哉
14 覚醒〜せんりょう 西沢晋
榎本明広
中津環 本橋秀之、大浪太
15 記憶〜さけび 大塚健 菱川直樹 高橋晃
16 朋友〜おかえり 冲方丁 羽原信義
二瓶勇一
孫承希 山岡信一、前田明寿
17 生存〜しかけ 榎本明広 高見明男、松村拓哉
18 父親〜おもいで 菱川直樹 高橋晃
19 真矢〜まなざし うえだしげる 近藤源一郎、松村拓哉
20 燈火〜ともしび 羽原久美子
羽原信義
孫承希 高見明男
21 咲良〜みらい 大森英敏 菱川直樹 高橋晃
22 守護〜ちから 二瓶勇一 山岡信一、前田明寿
23 劫掠〜おとり 榎本明広 高見明男、松村拓哉
24 対話〜ミール 菱川直樹 菊池聡延、汐見直
長谷部敦志
25 決戦〜きょうせい 榎本明広 高橋晃
26 蒼穹〜そら 羽原信義
鷲尾直広
羽原信義 山岡信一
前田明寿

第2期『EXODUS』[編集]

話数 サブタイトル 絵コンテ 演出 作画監督
キャラ メカ
第1話 来訪者 羽原信義 蛭川幸太郎
羽原信義
長屋侑利子 大浪太
第2話 希望の名は 実原登 高橋秀弥 白井瑶子 古川信之
第3話 対話の代償 羽原久美子 蛭川幸太郎 岡田万衣子
第4話 継承者たち 実原登 菱川直樹 長屋侑利子 酒井秀基
第5話 新世界へ 羽原信義 実原登、白井瑶子 古川信之
第6話 祝福のとき 大塚健
蛭川幸太郎
能戸隆
孫承希 白井瑶子、長屋侑利子
藤原奈津子
大浪太
第7話 新次元戦闘 大倉雅彦 鈴木利正 実原登 古川信之
第8話 平和を夢見て 山岡信一 高橋秀弥 長屋侑利子 大浪太
備考(第1期)
  • テレビ放送では25話、26話を纏めて1話(最終回1時間SP)として放送したため、話数は25話、サブタイトルは「蒼穹〜そら」となっている。
  • DVDでは25話、26話が独立しているため、25話「決戦〜きょうせい」、26話「蒼穹〜そら」となっている。

放送局[編集]

蒼穹のファフナー
テレビ東京系列 / 放送期間および放送時間[9]
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [10] 備考
2004年7月5日 - 12月27日 月曜 1:30 - 2:00(日曜深夜) テレビ東京 関東広域圏
2004年7月6日 - 12月28日 火曜 1:28 - 1:58(月曜深夜) テレビ愛知 愛知県
火曜 2:00 - 2:30(月曜深夜) テレビ北海道 北海道
火曜 2:55 - 3:25(月曜深夜) TVQ九州放送 福岡県
2004年7月7日 - 12月28日 水曜 3:10 - 3:40(火曜深夜) テレビ大阪 大阪府
2004年7月9日 - 12月29日 金曜 2:00 - 2:30(木曜深夜) テレビせとうち 岡山県・香川県
2010年12月13日 - 12月29日 平日 19:00 - 20:00 TOKYO MX 東京都 独立局
2話連続、劇場版公開を記念。映像ソースはDVDバージョン。
蒼穹のファフナー EXODUS
TBS系列 / 放送期間および放送時間[11]
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [10] 備考
2015年1月9日 - 金曜 2:19 - 2:49(木曜深夜) 毎日放送 近畿広域圏 製作局
2015年1月10日 - 土曜 2:25 - 2:55(金曜深夜) TBSテレビ 関東広域圏
土曜 3:12 - 3:42(金曜深夜) CBCテレビ 中京広域圏
2015年1月11日 - 日曜 0:30 - 1:00(土曜深夜) BS-TBS 日本全域 BS放送
2015年1月22日 - 木曜 21:30 - 22:00 AT-X 日本全域 CS放送
リピート放送あり
日本国内 インターネット放送 / 放送期間および放送時間[12]
放送期間 放送時間 放送局 備考
2015年1月11日 - 日曜 23:00 - 23:30 ニコニコ生放送
日曜 23:30 更新 ニコニコチャンネル

劇場版[編集]

2010年12月25日蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH』がシネマサンシャイン池袋ほかで全国公開された。劇場版では来主操と日野美羽の二人の新キャラクターが登場する。

このほか、劇場版ではないがアニメ第2期については2014年12月27日より「先行上映」という形で第1・2話を全国上映予定。第1話については「完全長尺版」を上映する。

舞台[編集]

2010年12月16日から21日にかけて、『蒼穹のファフナー FACT AND RECOLLECTION』が劇団アフリカ座により池袋のシアターグリーンBIG TREE THEATERにて全10公演上演された。舞台版では羽佐間翔子・容子・カノンを中心に置き、そこから見たファフナーの世界が描かれる。

キャスト
スタッフ

2012年12月20日から30日にかけて、『音楽劇 蒼穹のファフナー』が博品館劇場にて全16公演上演された。

全公演で舞台版キャスト・声優陣・angela等ゲストによるアフタートークショーが開催された。

12月27日深夜には「皆城総士 生誕祭~蒼穹のファフナー 年末オールナイトオフ会」イベントも開催された。

キャスト
スタッフ
  • 原作:XEBEC
  • オリジナルストーリー:冲方丁
  • 演出:寺﨑秀臣
  • 振付:佐々木信彦
  • 美術:升平香織
  • TVシリーズ音楽:斉藤恒芳
  • オリジナル主題歌:angela
  • 舞台音楽:倖山リオ
  • 音響:金森祥之
  • 照明:太田安宣
  • 衣装:加世田陽子
  • 舞台監督:北条孝、上田光成
  • 舞台制作:ジェー・ピー
  • 製作:キングレコード 蒼穹のファフナー©XEBEC・竜宮島役場

関連商品[編集]

DVD[編集]

販売元はスターチャイルド(レンタル版はクロックワークスが担当している模様)

  1. Arcadian project 01 (1話 - 3話収録)
  2. Arcadian project 02 (4話 - 6話収録)
  3. Arcadian project 03 (7話 - 9話収録)
  4. Arcadian project 04 (10話 - 12話収録)
  5. Arcadian project 05 (13話 - 15話収録)
  6. Arcadian project 06 (16話 - 18話収録)
  7. Arcadian project 07 (19話 - 21話収録)
  8. Arcadian project 08 (22話 - 24話収録)
  9. Arcadian project 09 (25話、最終話収録)
  10. Arcadian Memory 01 (追憶の楽園 第1話から第16話までの映像をまとめた総集編収録)
  11. Arcadian Memory 02 (対話の世界 第17話から第26話までの映像をまとめた総集編収録)

DVD-BOX[編集]

2009年2月4日に本編全26話、スペシャル放映された蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT、各種映像特典を収録したDVD-BOXが12枚組で初回限定生産発売された。88Pのブックレット付き。なおRIGHT OF LEFTは未放送シーンを追加し再アフレコを行った完全版となっている。 2011年4月2日、数量限定で再発売。BD-BOX(2012年11月21日発売)発売決定の告知とともにTwitterで告知された。

ドラマCD[編集]

  • STAND BY ME
  • GONE/ALIVE

サウンドトラック[編集]

  • FAFNER in the azure-NO WHERE-
    • 1枚目 蒼穹のファフナーBGM I(29曲) 音楽:斉藤恒芳、演奏:ワルシャワフィルハーモニー管弦楽団
    • 2枚目 ドラマアルバム I(9話 - 10話あたりが中心となる) 脚本:冲方丁、音楽:斉藤恒芳
      • 声の出演:真壁一騎(石井真)、皆城総士(喜安浩平)、遠見真矢(松本まりか)
  • FAFNER in the azure-NOW HERE-
    • 1枚目 蒼穹のファフナーBGM II 音楽:斉藤恒芳、演奏:ワルシャワフィルハーモニー管弦楽団
    • 2枚目 ドラマアルバム II 脚本:冲方丁
      • 声の出演:真壁一騎(石井真)、皆城総士(喜安浩平)、遠見真矢(松本まりか)、皆城乙姫(仲西環)

キャラクターソング[編集]

  • 一騎-Flugel- 歌:真壁一騎(声:石井真)
  • 真矢-azul- 歌:遠見真矢(声:松本まりか)
  • 総士-terra- 歌:皆城総士(声:喜安浩平)

コミック[編集]

本放送当時にメディアワークス(現・KADOKAWA アスキーメディアワークス[ブランドカンパニー])から発刊されたものと、テレビアニメ2期『EXODUS』にあわせて2014年から『月刊少年シリウス』(講談社)で連載中の二作品がある。

  • 電撃コミック版
  • 月刊少年シリウス版
    • 原作:XEBEC、作画:松下朋未。2014年11月号(同年9月26日発売)より連載開始。アニメの流れを主軸としつつ、小説・ドラマCD・舞台などで描かれた要素を融合させ「完全版」として作られている。

小説[編集]

著:冲方丁 表絵・扉絵・挿絵:平井久司 電撃文庫

ファンブック[編集]

ゲーム[編集]

バンダイ(現・バンダイナムコゲームス)より
蒼穹のファフナー(PSP
アクションシューティング。PSP初のシューティングゲームである。テレビ版とは違った物語が展開し、翔子や咲良が生存していたり甲洋が同化されないなどオリジナルの展開になっている。戦闘中のスキルは会話パートで取得できる。途中の岐でマークザインに乗り換えるかマークエルフのままかでエンディングが若干変化する。恋愛ゲームのような要素があり会話パートでもっとも多く話したキャラクターと二人でのエンディングになる(機体がマークザインの場合のみ)。楽曲などの仕様は基本的にTVアニメのものを使用(ナイトへーレ開門など)に加えOP曲に「shangri-La」、ED曲に「Separation」が使用されている。フルボイス仕様。
バンダイナムコゲームス/バンプレストレーベル
スーパーロボット大戦KDS
本作のキャラクター・ロボットが出演。また、CMナレーションを遠見真矢役の松本まりかが務めている。ゲーム中で特定の条件を満たしたかどうかでエンディングが変化する。条件を満たした場合は翔子、衛、道生が生存。同化現象から回復した咲良や人間に戻った(あるいは人の姿を保つようになった)甲洋も共に日常に戻る様子が描かれる。条件を満たさなかった場合、ミョルニアがもたらしたデータが膨大で解析に手間取っている間に、生き残ったファフナーパイロット達の同化現象が末期まで進行し、近いうちに消失することを暗示する結末を迎える。総士は救出直後に消失しないが、同化現象が末期まで進行していることに変わりなく、ル=コボルを倒すためにジークフリード・システムで人々の想いをソルヴリアスへ中継した負荷によりどのエンディングでも最終決戦の直後に消失する。
スパロボ学園(DS)
ゲーム内に登場する戦闘シミュレーター「スパロボバトル」にキャラクターと機体が登場。
スーパーロボット大戦UX3DS
本作のキャラクター・ロボットが出演。戦闘シーンはフルボイス。また、劇場版との同時参戦となる。ルートによっては出番が多く、K同様条件を満たすと翔子、衛、道生が生存。後編での甲洋はどのルートでも加入するが劇場版設定のため人の姿を保っていないので喋らない。来主は原作同様に核から島と一騎たちを守るため死亡するが条件を満たすと生存する。『K』とは異なり総士は復帰してもジークフリード・システムは起動できない。クロスオーバー面では、キャラクターデザインが同じである『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』と大きく絡むが、『リーンの翼』や『忍者戦士飛影』、『機神咆吼デモンベイン』とも意外な形で関わる事になる。

パチンコ[編集]

2009年2月にSANKYOよりパチンコ台『CR蒼穹のファフナー』のリリースが発表され、同年3月に全国のパチンコ店に設置された。

バタフライにより実機シミュレーションアプリ化されており提供先のMobage『モバ7』にて利用可能になっている。

脚注[編集]

  1. ^ 現実のサヴァン症候群とは異なる。同項参照
  2. ^ 総士は一騎に失明させられたことも内緒にしており、二重の意味で負い目となっている。
  3. ^ 起動実験失敗の詳細は『蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』にて描かれている。
  4. ^ 岩戸から出て最初に出会った立上芹の影響による。
  5. ^ ドラマCDにおいて、翔子の墓を汚した犯人は総士であり、その行為はパイロットたちに自爆戦術を選ばせないための戒めであることや、総士も翔子の死を悼んでいたことが明かされた。
  6. ^ 蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』の劇中で将陵から指摘されていた。
  7. ^ コミック版では生存
  8. ^ TV版第一話にて眼鏡を外した際、瞳の色が赤く変色している描写がある。
  9. ^ 小説版では彼女の方にも精神的に全く余裕がなく、アニメ版ほどには良好な関係ではなかった
  10. ^ 西尾姉弟の卒業証書に校長として記載されている。
  11. ^ 史彦と千鶴の受胎能力が、道生と弓子同様回復しているか、また高年齢出産の問題がこの当時の医学水準で解決されているかどうかは、作中での言及はない。
  12. ^ 総士の真矢への気持ちを知った上での人質。
  13. ^ しかし、諒子に関しては僅かなりの情があったのか、模擬戦で好成績を出せなかった甲洋に同情していた。
  14. ^ 第1話からCDCでセリフ付きで喋っている黒髪の若い女性が晶晶。第7話で堂馬舞とCDCで語らっている金髪の女性がベラ。
  15. ^ 道生のメガセリオンとカノンのベイバロンが両方とも破壊されたため、竜宮島には彼女らが搭乗できるファフナーが存在しない。【EXODUS】の時系列では、マカベ因子の移植で搭乗可能になるはずだが、今のところ言及は無い。
  16. ^ 当人によると新国連軍には大将だけでも100人以上おり、階級に大した意味はなくなっているとのこと。通常は「将軍」と呼ばれている。
  17. ^ 当初は第1CDCにあるように思われたが、中盤以降は最下層のキールブロックに移された。元々、その場所にあったものが、真上の第1CDCの所にまでエレベーター式に延びていた。
  18. ^ 速度はノートゥングモデルの数十倍。ゼロファフナーは1回の搭乗が限界で、西尾行美は自分の子供夫婦を失っている。
  19. ^ 「新しく生まれてこなければ死ぬ必要もないだろう」という、ミール流の善意から成る行動。
  20. ^ 近藤剣司の母・彩乃と同様、ミール増殖当時海外にいたため受胎能力を失わなかった。
  21. ^ あくまでもアニメ中の設定であり、現実世界ではこの位置に島は存在しない。1期では「移動可能な島」という設定を示すため、各話のサブタイトル画面のバックに経度と緯度が記載されていた。最終局面では劇中でも蒼穹作戦に参加する各パイロットのシナジェティック・スーツに、その時点での島の座標「W175 N57」を書き込むというシーンがあった。
  22. ^ 島の町並みのモデルは広島県尾道市福山市(羽原監督の出身地である広島県にある町)。
  23. ^ ノートゥング・モデルはジークフリード・システムをファフナーと切り離すことで小型化した。
  24. ^ 『EXODUS』では解体のため同化現象抑止リミッターも解除されており、同化現象の進行速度が更に増している。
  25. ^ 小説では「質問者型」と表記
  26. ^ 現在地点の座標が変わらないのは、1話から3話(島の移動開始前)と帰還を待つ25話から26話のみ。メモリアルブックには竜宮島の航路図が記載されている。

出典[編集]

  1. ^ タイトルロゴでの表記は「蒼穹のファフナー Dead Aggressor」。
  2. ^ 「蒼穹のファフナー」|【アニメ】はバンダイチャンネル”. バンダイチャンネル. 2013年5月18日閲覧。
  3. ^ 無料小冊子『The world of TOW UBUKATA VOL.4』.マルドゥック・スクランブル製作委員会,2011年7月9日発行.
  4. ^ angela、アニメ「蒼穹のファフナー EXODUS」主題歌収録のニューシングルが発売決定 Musicman-NET 2014年11月17日、同18日閲覧。
  5. ^ 竜宮島回覧板 EXODUS第1号”. ジーベック. 2013年3月22日閲覧。
  6. ^ このほか劇場版で総監督を務めた能戸隆によると、19歳に成長した一騎と総士に迫る生存限界を描く(「蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH」-大ヒット感謝祭-『蒼穹作戦』(2011年7月9日開催)にて発表)構想がある模様。
  7. ^ 小説版およびCD『NO WHERE』参照。
  8. ^ 「遺された者」の視点から歌う1番と違い、「亡くなった者」の視点で歌われている
  9. ^ 放映日時”. 蒼穹のファフナー. 2014年12月11日閲覧。
  10. ^ a b テレビ放送対象地域の出典: 放送分野の動向及び規制・制度(資料2)”. 政府規制等と競争政策に関する研究会「通信・放送の融合の進展下における放送分野の競争政策の在り方」. 公正取引員会. p. 2 (2009年10月9日). 2014年8月19日閲覧。 基幹放送普及計画”. 2014年8月19日閲覧。 地デジ放送局情報”. 一般社団法人デジタル放送推進協会 (Dpa). 2014年8月19日閲覧。
  11. ^ ON AIR”. 蒼穹のファフナー EXODUS. 2014年12月11日閲覧。
  12. ^ ON AIR”. 蒼穹のファフナー EXODUS. 2014年12月11日閲覧。

外部リンク[編集]

テレビ東京 日曜25:30枠
前番組 番組名 次番組
蒼穹のファフナー
毎日放送 アニメイズム B2
蒼穹のファフナー EXODUS
※ここまで金曜未明(木曜深夜)

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