月詠

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

月詠
漫画
作者 有馬啓太郎
出版社 ワニブックス
掲載誌 COMIC GUM
発表期間 1999年9月 - 2009年1月
巻数 全16巻
アニメ: 月詠 -MOON PHASE-
原作 有馬啓太郎
企画 佐々木史朗
総監督 新房昭之
監督補佐 鈴木利正
シリーズ構成 関島眞頼
キャラクターデザイン 相澤昌弘
アニメーション制作 シャフト
放送局 テレビ東京
テレビ大阪
放送期間 2004年10月 - 2005年3月
話数 全26話(1話未放映)
テンプレート使用方法 ノート
画像:Logo serie manga.png
ウィキポータル
漫画作品日本
漫画家日本
漫画原作者
漫画雑誌
カテゴリ
漫画作品
漫画 - 漫画家
プロジェクト
漫画作品 - 漫画家
漫画雑誌

月詠』(つくよみ)は、1999年9月号から2009年3月号までCOMIC GUMに連載された有馬啓太郎漫画作品である。2004年10月に『月詠 -MOON PHASE-』(つくよみ ムーンフェーズ)のタイトルでアニメ化された。

また、「ネコミミの代名詞」として、この作品が上げられることが多い。


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


目次

[編集] あらすじ

なぜか心霊写真ばかりを撮ってしまうカメラマンの森丘耕平は、取材に行ったドイツの古城で、ヴァンパイアの少女である葉月と出会った。その城に幽閉されていた葉月は、耕平の血を吸って、僕(しもべ)として城から脱出しようと考えた。しかし耕平の血を吸っても、全く効果が現れなかった。だが耕平が城の封印装置を壊し、葉月は城から脱出し、そしてあろうことか、生き別れの母の行方を求めて、耕平と共に(別行動だが)日本へ向かった。

[編集] 登場人物

葉月(はづき 斎藤千和
又の名をルナ。吸血鬼(純血種)の少女。ドイツの古城・ノイシュバルツクヴェレ城に幽閉されていたところを、耕平の力を借りて逃げ出した。天真爛漫かつ我儘で、耕平の事を「下僕」(ドレイ、アニメではシモベ)と呼んではばからない。城に捕らわれて以来離れ離れになってしまった、母親の清音(セイネ)を探している。
中盤でデイ・ウォーカーであることが判明するが、キンケルの能力とは異なり本当に陽光を浴びることができる。
森丘耕平(もりおか こうへい 声:神谷浩史
カメラマンの青年。霊感がまったくないにも関わらず、何故か撮る写真が70%もの高確率で心霊写真になってしまうため、普通の写真が撮りたい本人は苦悩しているものの、ひろみには職業の関係で重宝されている。
実は見えないだけではなく霊的な影響を一切受け付けない体質で、吸血鬼に噛まれてもその支配を受けない。このような人間は「吸血鬼の恋人」(アマ・ヴァンパイア、アニメではアマ・ラーミア)と呼ばれる。
御堂成児(みどう せいじ 声:櫻井孝宏
耕平の従兄弟で、「御堂晴爾」の名で活躍する正真正銘の霊能者。ひろみの雑誌に連載を持っている。愛車は日産の「シルビアS14(後期)」。
エルフリーデ(声:かかずゆみ
キンケルの下僕である吸血鬼(転向者)。小悪魔(グレムリン)を召喚し使役する能力を持つ。城から逃げ出した葉月を連れ戻すため、キンケルと共に日本へやってくるが、内心ではキンケルの支配から逃れたいと思っている。
ハイジ(声:山崎雅美
葉月の使い魔。今の姿になる前は灰色のであったため、「灰次郎」を略してハイジと名付けられた。元々は葉月の母・清音の使い魔で、更に遡ると耕平の母・静流の式神だった「白灰達」(アクダ)なのだが、どのような経緯で清音の使い魔となったのかは本人も憶えていない。
安西ひろみ(あんざい ひろみ 声:根谷美智子
耕平と成児の友人で、オカルト雑誌の編集者。
御堂竜平(みどう りゅうへい 声:麦人
耕平と成児の祖父。かつては成児同様の霊能者だったが、現在は骨董品店「マルミ堂」の店主。
御堂光(みどう ひかる 声:門脇舞
御堂本家当主の娘で双子の姉。成児の婚約者。高い身体能力を持つ。
御堂薫(みどう かおる 声:松来未祐
御堂本家当主の娘で双子の妹。耕平の婚約者。魑魅魍魎を操る能力を持つ。
御堂弥生(みどう やよい 声:小杉十郎太
御堂裏本家の初代(先々代)当主で、鬼御堂と呼ばれている。竜平の父。30年以上見た目が変わっていない。
御堂小春(みどう こはる 声:丸山裕子
ハインリヒ・フォン・キンケル(声:松山鷹志
伯爵位を持つノイシュバルツクヴェレ城の留守居役。吸血鬼(転向者)だが、表向きは画家として知られている。光を操る能力を持ち、特に自分に降り注ぐ陽光を逸らすことで、日中でも外で活動する事ができる(「日中蠢く者」デイ・ウォーカー)。
ビゴー(声:立木文彦
キンケルの配下で、葉月の世話役。
アルト(声:石毛佐和
葉月の妹。影を操る能力を持つ。
まりお(声:成田剣
バルガス(声:西前忠久
ジェダ(声:矢薙直樹
加来徹也(かく てつや)
著名なプログラマー。ネコミミ・メガネ・メイドに非常に弱い。父親の達也はホテルの支配人で、こちらもホテルに備品としてネコミミを置くほどのネコミミ狂い。いずれもアニメ版には登場しない。

[編集] コミック

月詠 〜MOON PHASE〜(GUMコミック、ワニブックス、全16巻)

  1. 2000年4月、ISBN 4-8470-3342-6、税込893円
  2. 2000年10月、ISBN 4-8470-3361-2、税込893円
  3. 2001年5月、ISBN 4-8470-3395-7、税込893円
  4. 2002年1月、ISBN 4-8470-3423-6、税込893円
  5. 2002年7月、ISBN 4-8470-3432-5、税込893円
  6. 2003年3月、ISBN 4-8470-3443-0、税込893円
  7. 2003年11月、ISBN 4-8470-3457-0、税込893円
  8. 2004年6月、ISBN 4-8470-3469-4、税込893円
  9. 2005年1月、ISBN 4-8470-3486-4、税込903円
  10. 2005年8月、ISBN 4-8470-3509-7、税込903円
  11. 2006年4月、ISBN 4-8470-3535-6、税込903円
  12. 2006年11月、ISBN 4-8470-3578-X、税込903円
  13. 2007年4月、ISBN 978-4-8470-3597-5、税込903円
  14. 2007年11月、ISBN 978-4-8470-3619-4、税込903円
  15. 2008年7月、ISBN 978-4-8470-3647-7、税込903円
  16. 2009年3月、ISBN 978-4-8470-3677-4、税込987円

[編集] アニメ版

月詠 -MOON PHASE-』のタイトルで、2004年10月~2005年3月の間、テレビ東京テレビ大阪で放送された。全26話だが、最終回である第26話についてはテレビ放送されず、DVD第13巻に収録された。

特筆すべき特徴として、舞台劇のセットを思わせるカメラワーク、唐突に降ってくる金ダライや停電時に懐中電灯で顔を下から照らす所作など、『8時だョ!全員集合』を意識したと思われる効果が多用されている。また、オープニング映像内のカットでしりとりを行う、終了テロップに毎回有名作家によるイラストを用いる、といった新しい表現や様々な実験を含んだ作品であった。総監督を務めた新房昭之にとっては、この独特の「小ネタ」を多用した作風が新たなスタイルを確立するきっかけとなり、『ぱにぽにだっしゅ!』や『ネギま!?』といった以降の監督作品にもこの作風が継承されている。また、当作品以降はほぼ全ての新房監督作品でシャフトアニメーション制作を担当するようになっており、他の制作スタッフからも垣間見ることができる。

中盤や終盤で制作が追いつかず、テレビ放送時には紙芝居のような表現のシーンが含まれてしまうなどのトラブルも見受けられた(DVD版では作画が大幅に追加・修正された)。

[編集] スタッフ

[編集] 楽曲

[編集] オープニングテーマ

Neko Mimi Mode
作曲 - Dimitri From Paris / 声 - Chiwa Saito played Hazuki
(第1話 - 第8話、第10話 - 第13話、第15話 - 第24話)
Tsuku Yomi Mode
作曲 - Dimitri From Paris / 声 - Chiwa Saito played Luna
(第9話、第14話)

第25話・第26話はオープニング無し。

[編集] エンディングテーマ

悲しい予感
作詞・作曲・編曲 - 橋本由香利 / 歌 - marianne Amplifier feat. yuka
(第1 - 6話、第8話、第10 - 13話、第15話、第16話、第18話、第20 - 24話)
波のトリコになるように
※後述
(第7話)
Pressentiment triste
作詞・作曲・編曲 - 橋本由香利 / 仏語詞訳:yuka / 歌 - marianne Amplifier feat. yuka
(第9話、第14話、第19話TV放映版)
「悲しい予感」のフランス語バージョン。
Just for my love
作詞 - 伊藤利恵子 / 作曲 - 北川勝利 / 編曲 - 桜井康史 / 歌 - 巫女ツインズ(門脇舞松来未祐
(第19話DVD版)
Neko Mimi Mode
※前述
(第25話、第26話)

第17話はエンディング無し。

[編集] 挿入歌

波のトリコになるように
作詞 - サエキけんぞう / 作曲・編曲 - 菊地成孔 / 歌 - 小川範子

[編集] 各話タイトル

  1. 「おにいさま、私のシモベになりなさい♥」
  2. 「御主人様とおよびなさい♥」
  3. 「おにいさま、私といっしょに暮らしてくださいね♥」
  4. 「おにいさま、…キスしたくなっちゃた♥」
  5. 「おにいさま、ふるふるふるむーん♥」
  6. 「おにいさまと京都で…うふ♥ わくわく♥♥」
  7. 「……だって欲しかったんだもん♥」
  8. 「母様がきてくれた! うれしい♥」
  9. 「おにいさま、私を夢から助けて…おねがい」
  10. 「ゆるさない…初めてのシモベのくせに」
  11. 「おにいさま、安静にしてなきゃダメ♥」
  12. 「ゆるせないの、あいつだけは…!」
  13. 「おにいさま、みんなで伯爵を倒しましょうね♥」
  14. 「おにいさまといっしょに……お散歩したいです♥」
  15. 「おにいさま、“せきにん”とってくださいね♥」
  16. 「おにいさま、どうしてもふるふる堂のネコミミ饅頭じゃなくちゃだめなんです♥」
  17. 「おにいさま、なんでこんなことになるわけ!?」
  18. 「ヤッホー♥ ハイホー♥ 今、会いに行きますネ♥」
  19. 「お山の日 湯けむりのサル ねこのヒゲ♥ …で、あんたたち誰?」
  20. 「おじいさま、どーしてそんな格好してるんですか?」
  21. 「おにいさま、それってどこの地方の手まり唄?」
  22. 「おにいさま、そんな人だったんですか!?」
  23. 「おにいさま、わたしってそんなにヘンですか?」
  24. 「サヨナラ、おにいさま……私、ホントに帰っちゃうよ? 帰っちゃうよ?」
  25. 「おにいさま、最終回だそうですよ♥ ずっと私のシモベでいてくださいね♥♥♥」
  26. 「おにいさま、ゆらゆらきらきらどんぶらこ これって、なーんだ?」※DVD第13巻に収録されたOVA。

[編集] 各話スタッフ

話数 脚本 絵コンテ 演出 作画監督 エンドカードイラスト その他
第1話 金巻兼一 [1] 大沼心 相澤昌弘 秋山由樹子
相澤昌弘
(アイキャッチと同じ画像)
第2話 関島眞頼 田中穣 鈴木利正 田中穣 天原埜乃
第3話 金巻兼一 武内宣之 水上ろんど
岩崎泰介
下北沢鈴成
第4話 鈴木利正 江島泰男 馬上理絵 POP 山田一豊
田中穣
(作画監督協力)
第5話 植竹須美男 田所修 岡嶋国敏 大塚舞 髙木信孝
第6話 関島眞頼 福田道生 尾石達也 田中穣 かわむらやすひと 小原充
宮下雄次
村山公輔
西田美弥子
(作画監督協力)
第7話 金巻兼一 大沼心 相澤昌弘 島田フミカネ[2]
第8話 北嶋博明 田所修 横山じゅんいち 糸島雅彦 ごとP
第9話 大久保智康 国崎友也 奥野浩行
水上ろんど
山田一豊
原田たけひと
第10話 米田光宏 村山公輔 撫荒武吉
第11話 金巻兼一 福田道生 鈴木利正 相澤昌弘 Dr.モロー 山田一豊
(作画監督協力)
第12話 北嶋博明 加藤洋人 くりもとひろゆき
尾石達也
田中穣
大田和寛
浜津武広
水上ろんど
西田美弥子
Niθ(イラスト)
りんごキック(彩色)
第13話 大久保智康 加藤洋人 山田一豊
田中穣
加藤洋人
E=mc²
第14話 北嶋博明 田所修 上坪亮樹 糸島雅彦 ぢたま(某)
第15話 大久保智康 大沼心 西田美弥子
亀谷響子
いとうのいぢ
第16話 金巻兼一 福田道生 平田豊 大田和寛 おーじ
第17話 草川啓造 相澤昌弘 中央東口 田中穣
水上ろんど
(作画監督協力)
第18話 大久保智康 福田道生 斉藤良成 大田和寛 ☆画野朗 西田美弥子
(作画監督協力)
第19話 金巻兼一 田所修 上坪亮樹 亀谷響子
田中穣
西田美弥子
八雲剣豪
第20話 北嶋博明 鈴木利正 大沼心 糸島雅彦 CHOCO 大田和寛
(作画監修)
第21話 関島眞頼 米田光宏 村山公輔 みつみ美里
第22話 金巻兼一 田所修 草川啓造 杉山延寛
亀谷響子
西E田 西田美弥子
田中穣
(作画監督協力)
第23話 大久保智康 福田道生 鈴木利正 西山一人 武内崇(イラスト)
蒼月誉雄(彩色)
第24話 北嶋博明 大沼心 大田和寛 いづなよしつね
第25話 金巻兼一 尾石達也 相澤昌弘 有馬啓太郎 大田和寛
(作画監督協力)
第26話 武内宣之 タムラコータロー 水上ろんど
植田和幸
(無し) 大田和寛
(作画監修)

[編集] 放送日時

この2局のみで放送されたアニメ番組は、この作品の他には『銀盤カレイドスコープ』と『陰からマモル!』のみである。

放送地域 放送局 放送期間 放送日時 放送系列
関東広域圏 テレビ東京 2004年10月4日 - 2005年3月28日 月曜 25時30分 - 26時00分 テレビ東京系列
大阪府 テレビ大阪 2004年10月9日 - 2005年4月2日 土曜 26時40分 - 27時10分

[編集] インターネットラジオ

ビクターエンタテイメントの公式ホームページで、2004年9月~2005年9月まで「月詠ラヂオ堂」が配信されていた。パーソナリティは、葉月役を担当した斎藤千和。アニメ終了後も全回公開されていたが、2009年2月13日をもって配信停止された。

[編集] 備考

このアニメのオープニングテーマ「Neko Mimi Mode」は、2ちゃんねる等を通じて、電波ソングとして知られていた。しかしシングル発売後、選曲の良さと、曲のクオリティ(フランスのハウスDJ, Dimitri From Parisが作曲した)などで高い評価を得ている。また、主題歌とは別に、渋谷センター街の期間限定テーマソングとしても使用された。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

[編集] 脚注

  1. ^ エンディングではノンクレジットてあった。
  2. ^ 初版が倫理規定にひっかかったらしく、描き直されたという。
テレビ東京 月曜25:30枠
前番組 番組名 次番組
月詠 -MOON PHASE-