ダブルアーツ

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ダブルアーツ
ジャンル 冒険ファンタジー漫画
漫画
作者 古味直志
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
レーベル ジャンプ・コミックス
発表期間 2008年3月 - 2008年9月
巻数 全3巻
話数 全23話
その他 作者・古味の初連載作品。
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ダブルアーツ』(Double Arts)は、古味直志による日本冒険ファンタジー漫画。『週刊少年ジャンプ』(集英社2008年17号から41号まで連載された。単行本は全3巻。古味直志の初連載作品であり、デビュー以来一貫して描いている「冒険成長」を今回もメインテーマに据えている。略称は「ダブアツ」、「フレア」、「アーツ」など。

目次

[編集] あらすじ


注意以降の記述でダブルアーツに関する核心部分が明かされています。 [記述をスキップ]


未知の奇病「トロイ」の蔓延する世界。少女エルーは、自らも病気に感染しつつ、感染者の"毒"を吸い取る巡回僧(シスター)を生業としていた。シスターの宿命として長くは生きられないことを冷静に受け止めつつ、いつかトロイの無くなる世界を夢見る彼女。しかし帝国南西部にある街・タームでの治療の帰り、遂に彼女はトロイの発作を起こす。エルーが死を覚悟したそのとき、絵描きの少年・キリが偶然彼女の手を取ったことで、ふたりの運命は一変する。

キリは、エルーに触れてもトロイに感染しないばかりか、触れている間は彼女の発作を止める能力を持っていた。シスター協会の命を受けたふたりは、キリの能力を解明するためシスター協会本部へ向かう旅に出るが、その間「一切手を離してはいけない」という、過酷な命令を受ける。

[編集] 登場人物

[編集] 主要登場人物

エルレイン・フィガレット
通称・エルー。シスター協会コード4003。幼い頃「トロイ」に感染しているが、耐性が強く発病しなかったためシスターとなった。その際、肉親を含む"町中の人間"をトロイによって失った過去を持つ。自らもシスターの宿命を受け入れ20歳までは生きられないという諦めの気持ちを持っているが、それを治療した患者の前で話すという配慮に欠ける一面もある。現在16歳。
ある日治療の帰りに発作を起こすが、偶然キリと出会ったことで一命を取り留める。その後シスター・マーサより、キリをシスター協会へ連れてくること、その間一度も手を離してはならないことを命じられる。即ちトイレに行く時も、お風呂に入る時も、寝る時も1秒も手を放すことを禁じられたためマーサに激しく抗議したが、軽く聞き流され結局は承諾するに至った。
髪の毛が不自然に立っているが、実は寝癖。毎朝寝癖がひどく、また寝相も、ものすごく悪い。そのため、旅先の宿のベッドではキリが手を繋げるよう穴を開けた仕切りを作ったほどである。
わずか8歳でシスターの資格をとったことや、トロイの治療回数が普通のシスターより多いことで、協会の中ではかなりの有名人。シスター・マーサから白い妖精の二つ名を贈られているが、本人は気にしている様子。
本編での立ち位置は基本的にヒロイン及びツッコミ役にあたる。一応「武の民(ナギン)」であるため運動能力もそこそこある。ダンスもかじったことがあるらしい。
初期はトロイの接触感染を防ぐために指定された制服を着用していたが、双戦舞を体得する上でシスターの服装ではかなり疲れるため、専用のコスチュームを自分でデザインして作った。肩、足などの露出が目立つようになっている。キリに恋心がある模様。
キリ・ルチル
洋裁屋の息子。16歳。どの種族に属するのかは不明。センスはないものの芸術の才も持ち、家には絵画や彫像などが置かれている。ターム感謝祭彫刻コンテストの審査員特別賞を受賞した、「うんこ大魔神EX」は自信作らしい。ターム感謝祭の最高責任者も務める。手先はかなり器用で、片手で絵を描いたり秒速で彫像を彫ることもできる。ちなみに、彫刻刀を何本か同時に持ち、その体勢で彫刻をする。
シスターたちが数百年間探し続けたトロイそのものに感染しない体を持った者。そのためトロイ感染者に触れても感染しないばかりか、トロイに感染した相手の発作を止める能力を持つ。街中で発作を起こし倒れたエルーを偶然助け起こしたことから、運命が一変する。
突然の出来事の数々に動じないばかりか、「生きること」に何処か諦めを持つエルーを諌める強さを持つ。ガゼルに対しても、護身術を知らないにも関わらずイチかバチかで真っ向から立ち向かう一面がある。他人を犠牲にすることを嫌う性格で、時に感情任せの後先考えない行動をとって逆に自分を窮地に追い込んでしまうこともある。他人のために何故ここまで頑張れるのかというエルーの問いかけにはもっともらしい理由をつけて答えていたが、しかし実際はエルーがトロイの発作を起こしたその日に彼女に一目惚れしていたために彼女を守ることを決意したためだった。
生まれつき特殊な体質を持ち、キリがしばらく触れると風邪くらいなら治療できる。また、他人と手をつなぐことで手をつないだ全員の肉体機能を倍化でき、つなぐだけその力が強化される(2人繋げば2人とも2倍、10人繋げば10人全員が10倍の力を有することが出来る)。キリ自身はこの能力を『フレア』と呼んでおり、なぜこのような能力が自分に備わっているのかキリ自身も把握しきれていない。但し、ガゼルメンバーたちはこの力について何か知っているようである。
スイ
キリの元彼女(キリは幼馴染と誤魔化していた)。16歳。長い黒髪の女性。戦闘狂とも呼べるほどの無類の喧嘩好きで、普段から暴れられる機会を狙っている。かつてキリも目を付けられ、三日三晩尾行されたことがある。惚れっぽい性格で、タームにいる若い男性はほとんど彼女の元彼だが、飽きっぽいところもあってかことごとく振ってしまっているらしい。キリも3回告白されたがすべてその翌日にフラれてしまっている。現在も10人以上の男性と交際しているとのこと。さくらんぼが好物で、道中に真顔で「必要経費の内」と称し、樽単位で買う様迫るほどである。
「武の民(ナギン)」と呼ばれる種族の中でも数少ない「純血の武の民(クリアナギン)」の一人で、その強さは札付き。旅の剣士や傭兵なども含め、自分が強そうだと認めた1000人以上の男と戦ったが、一度も負けたことが無い。だが、アブロを一撃で倒したファランに手合せを申し込んだところ、一瞬で組み伏せられた。そのため、ファランのことはライバルよりも敵としてみなしてかなり嫌っている。「戦えない武の民(ナギン)はクソだね。」と言っているが、自分より強いファランを嫌うなど戦闘狂というより戦いに勝つ優越感を求めている。また長い髪にも気を使っているらしく、髪を傷つけられるとキレる。「アヴィー」という愛称の鉄製のフープを武器としている。巨大な武器のため普段は4分割にして髪の内に携帯し、戦闘時はそれらを組み合わせて使用する。
ファラン・デンゼル
デオドラドに住む、マーサ・ラグナと面識のある人物。前髪が×状に交差した強面の男性で、色々と「恐い伝説」があるらしいが、そのほとんどが誇張された作り話(逆に縮小されたものもある)。年齢不詳。本人曰く(キリに向かって)「お前が思うよりは若くない」。武術家として知られ、世界各地に多くの弟子を持つ。元々、とある国の遊撃部隊にいた。可愛いモノ好きだが、動物には嫌われるタチらしく、動物に餌などをあげようとすると、その動物は全速力でどこかに去ってゆく。マーサ曰く「無口で気難しい性格で、護衛などには向かない」とのこと。「他人のためでなく自分のためにしか戦わない」という信念を持っているが、それは本人にとっては云わば呪いのようなもので、その信念を破れば相応の報いを受けるであろうと語っている。かつて山賊500人を単独で討伐したことがあり、その強さはスイをかるく上回る。これからのガゼルとの戦いに備えて鍛えてほしいというキリの願いを受け、キリとエルーだけの武術「双戦舞(ダブルアーツ)」を指導する。味覚は子どもと同じようでレストランでお子様ランチを頼む。ニンジンが苦手、ハンバーグが好き。趣味はお子様ランチの旗、お面集め(マニア並み)というように子供っぽい一面を持つ。マーサとは屋台で出会った。

[編集] シスター

マーサ・ラグナ
シスター協会本部にいるシスター。エルーの発病とキリの特殊能力の報告を受け、トロイ解明のため彼女に「手を繋いだままキリをシスター本部へ連れてくること」を電話で命じる。
壊滅した町から幼いエルーを見つけ出し、シスターとして育てた経緯がある。真面目な司令を出す際の言葉遣いは冷静だが、ときにふざけたような口調になることがある。
本作中ではついにその姿が描かれることはなかった。
ハイネ・クローチェ
本部外出身のシスター。関西弁が特徴で敬語が苦手。昔は画家を目指していたらしい。他のシスターたちに比べると活発な性格だが、その裏ではあと一人、2人のトロイ患者を治療すれば発作が起こることを覚悟していた。消滅しかかっていたところをキリとエルーに助けられ、再び画家としての道を歩み始めた。
エルーと同様にトロイで両親を亡くし、その後シスターとして協会に入る。その時、連絡を受けたシスターが来るのが遅れたために両親が亡くなったため、そのシスターをずっと責めていたが、自分も同じような境遇に陥った時、患者の遺族から感謝の言葉を述べられたことで、自分の考えを反省し、一人でも多くの人を救おうと努力した。
アンディ・フラウ
ミリティア部隊ファルゼンに所属するシスターで、エルーの親友。ファルゼンの中で唯一逃げ延び、マーサに部隊全滅の報を届けた後、連絡が途絶えた。作中でエルー達とは結局対面しなかった。
ローズ
聖アルル教会のまとめ役のメイルシスター。自分たちを囮にし、ゼズゥからキリを逃がすための時間稼ぎを図る。料理が得意。
エッダ
聖アルル教会のメイルシスターの一人。ボウガンを武器にする。
ヘレン
聖アルル教会のメイルシスターの一人。顔にそばかすがある。キリに最初に握手を求めた人物。
アムリス
聖アルル教会のメイルシスターの一人。眼鏡をかけている。キリと握手をした際にトロイに感染してない普通の人の手の温かみを思い出し感動して泣いてしまった。
エリス
聖アルル教会のメイルシスターの一人。
ホロネ
聖アルル教会のメイルシスターの一人。髪をポニーテールに束ねている。

[編集] ガゼル

ルーシー・ゼズゥ
11人のガゼルメンバーの一人で、多数のガゼル暗殺者を統率する者。大柄な長髪の男。身の周りには多数の鴉を従えている。武器は一切持たず、手刀のみで相手の身体を易々と斬り裂くなど、その戦闘能力は、他のガゼルたちとは一線を画する。「鳥葬にしてやる」が口癖。また、トロイ感染者を一目で見分ける力を備えている。その他、一瞬で間合いを詰めるなどの瞬間移動のような能力も見せている。
トロイに感染しない身体を持つキリを、「計画の妨げとなる存在」として抹殺するため、聖アルル教会に単身で乗り込む。メイルシスターたちを瞬く間に全滅させ、彼女らを助けに戻ったキリとエルーを窮地に陥れるが、キリとその力「フレア」に興味を抱き、一時撤退する。また「フレア」について何かを知っている様子。
アブロ・リベリカ
"毒殺アブロ"の異名を持つガゼルの暗殺者。強い実力を持つ者と対峙することを好む。一夜にして200人の人間を毒殺したことで知られる凶悪な殺人鬼である。相手を十分に痛めつけて弱らせた所に毒を与え、その苦しむ姿を見、殺すことを楽しみとする。「この世で最も苦しく死ねる毒を研究中」とのこと。毒を塗った短剣を武器に使うが、足技の達人でもある。
ゼズゥからの刺客としてキリ、エルーを殺すために送り込まれたが、本人は彼らに興味を示さず、逆にファランとの戦いを所望した。1対1でファランと対峙するが、一撃で殴り倒される。ファラン曰く、「並みの中では上くらいの強さ」。
ベルキン
アブロとチームを組んでいたガゼルの暗殺者。鎖付きの大斧を得物とする。スイにあっさり倒された。
ジュマル
アブロとチームを組んでいたガゼルの暗殺者。仮面を付けている。得物は槍。キリとエルーのコンビネーションにより倒された後にスイに止めを刺される(死んではいない)。
ヴィグ
初めにエルーとキリを襲ったガゼルの暗殺者。キリらのコンビネーションに敗れ、捕まりレンケと共に移送される途中、ゼズゥに救出される。掲載時はエルーに触れられてもトロイに感染しなかったが、コミックスでは修正された。
レンケ
ガゼルの暗殺者の一人。ヴィグのパートナー。温厚そうな中年の男性を装っているが、残忍な性格の持ち主。ナイフを使った戦闘を得意とする。助太刀に入ったスイに圧倒される。捕まりヴィグと共に移送される途中、ゼズゥに救出される。

[編集] その他

ヘイム
聖アルル教会を守る隻眼の青年。エルーとキリの旅に同行しようとした矢先、ゼズゥの不意打ちを受け、一撃で倒れてしまう。
ミンク・ルチル
キリの母親。旧姓はヒルガルテ。洋裁屋を営んでいる。小柄なため、エルーは最初、彼女をキリの妹と間違えた。ノリがいい性格で、初対面のエルーにも寛大な態度を示す。料理は作れないらしい。
ウラテス・ルチル
キリの父親。母親とは反対に身長がかなり高い。キリ曰く「無口だが気さくな性格」。本人も「どうも、気さくな父です。」と言いふらしている。母親と並ぶと「人間か?」とよく言われるらしい。キリと共に炊事全般を担当している。
ティセラ・ゴードン
デオドラドに住む占い師兼情報屋。キリやファランの知り合いで、「予言おばさん」と呼ばれており、未来に起こることをあらかじめ察しているようである。大の酒好き。「ティセラ・ゴードン」は偽名で、たまに変えているらしい。大の酒好きで巨乳。前の偽名をばらしてしまうなどうっかり屋な面もある。
ムージー・アランスタ
ティセラと共に暮らしてる女性。ティセラの事を師匠と呼ぶ。目に包帯を巻いているが失明による物なのかは不明。

[編集] 「トロイ」とは

  • 正式名称・透化病。700年前に発見され、10億人以上が犠牲になった現在でも未だに決定的な治療法を見つけ出せない奇病。
  • 人体に皮膚や髪の毛が直接触れることによって感染する。
  • 感染するとそのうち発病し、末期になると発作を起こし徐々に身体が透け最後には消えてしまう。通常、トロイの発作は一度起こすと死は免れないとされる。また、トロイ感染者(シスターも含む)の手は例外なく冷たい。
  • 女性のなかで稀にトロイへの耐性が強い人間が存在する。適性のある女性が患者の身体に直接触れ、患者の毒を自分の身体の中に取り込むことによって病気の進行を抑えることができるが、現状完全な治療法は存在しない。こういった女性はシスター協会で患者治療のために活動をするが、そのほとんどが20歳に達する前に体に蓄積できる毒の量が限界を迎え、死亡(消滅)するとされる。
  • トロイの治療は、患者の体から毒を吸い出すことから吸引(ドレイン)と呼ばれる。
  • トロイの発作が起こると1分程度で絶命するとされる。
  • 男性はトロイへの抵抗力が弱いためシスターにより感染の進行を抑えない限りそのまま死んでしまう(正確には消えてしまう)。
  • シスターはトロイ感染者・発病者に触れても感染しない体を持った者を探し求めている。理由は、そのような体を持った者がいれば、トロイの決定的な治療法を見つけ出せるかも知れないから。
  • ガゼルメンバーたちはトロイについてなにか知っているようである。エルーは、カゼルがシスターを狙う理由は、トロイを治療できるからだと考えている(そしてゼズゥによると、それは正しい)。故にトロイの完全な治療法が見つかる可能性を秘めているキリはシスターより優先的にガゼルに狙われている。
  • この物語が語られた「今」に存在しているかは不明(語り手である「今」のエルーが、シスターの制服ではなく腕の露出した服装をしていることや、キリの手を握っていなかったことから、根絶されたのではという推測は立つ)

[編集] 用語

シスター協会
トロイへの耐性が強い女性を集め、一時的な治療をするために結成された集団。勿論、全員がトロイの感染者である(感染していないと耐性の有無がわからない)。そのため、発作を起こすともれなく死を迎える宿命を持っている。
シスターが各地に駐在しトロイの治療(毒吸い)を行うほか、協会本部内にある「トロイ研究所」に於いて決定的な治療法の研究を模索している。
ガゼルと出くわした時のため、シスターに簡単な護身術も指導している。
聖アルル教会
シスターたちの隠れ宿。ガゼルから狙われることを避けるためなどの理由から、存在を非公開にされている建物。最低一人は、腕の立つ用心棒が存在する。
シスター(巡回僧)
トロイ感染者の治療を行う女性。治療のとき以外はフード付きの衣装に手袋と、極端に素肌を見せない。
正確には治癒を行っている訳ではなく、患者の肌に直接触れることによって患者の"毒"を自らの身体の中に移すだけなので、根本的な治療にはならない。また、吸い取った毒は自らの身体へ溜め込んでゆくことになるので、それだけ発作を早める原因にもなる。故に、一般人との接触も極力避けており、また「トロイを治す者」として感謝されることもあれば、「トロイの感染者」として迫害を受ける対象にもなる。
発病のほかにも常にガゼルに狙われる危険を伴っているため、シスター本部で護身術を会得しているが、基本的には「逃げろ」と指導されている。
メイルシスター
基本的に治療を専門とするシスターたちの総称。エルーもメイルシスターに該当する。
修道騎士シスター(ミリティア-)
戦い専門のシスターたちの総称。メイルシスターを守り、ガゼルへ対抗する戦力となるもの。アンディは修道騎士シスターの一人である。
ファルゼン
修道騎士シスターの中でもトップクラスの実力を誇る部隊。王国騎士団の一個大隊と同等の戦力を持つ。しかしキリとエルーの援軍に向かう途中、ゼズゥらと交戦して全滅した。そのため、劇中では名前のみの登場。
フレア
キリ(と、作中には登場しなかったがもう1人いるらしい)に宿る不思議な力で、他者に触れると免疫力、治癒力、肉体機能を増幅させることができる。手をつなぐなど、触れる人数が多ければ多いほどその力もより増大する(2人で手をつなげば2人の力がそれぞれ2倍に、3人なら3倍に、100人なら100倍に、というように)。キリがトロイに感染しないのはこの力のおかげと考えられる。ゼズゥによれば「唯一無二の力」とのこと。尚、「フレア」はキリの命名なので、この力の正式名称は不明。ファラン曰く「手を繋ぐというタダ同然の対価で無から有を作り出すなどありえない」らしく、「想像力豊かな悪人がこの能力を持ったら大変なことになる」そうである。
双戦舞(ダブルアーツ)
ファランが編み出したキリとエルーだけの二人一組の武術。ワルツをベースとした戦い方で、元々ダンスの素養があるエルーとフレアの力を持つキリが力をあわせることで無類の強さを発揮する。
ナギン(武の民)
世界中の4つの種族の中で、最も人口が多く、最も勇猛な肉体を持つ種族。数百年にわたり、大陸をその武勇で治めた一族。平和となった現在でも、彼らの子孫は世界中に存在する。
クリアナギン(純血の武の民)
ナギンの純血種。現在のナギンの中では希少種と言われる存在。スイはクリアナギンに属する。
ベイガー(壁の民)
世界一手先が器用な種族で、建造物や工芸品の製作に関しては天下一品と言われる。
ガゼル
何故かシスターばかりを狙う、謎の暗殺集団。構成員は例外なく戦いのプロであり、狙った獲物は執拗に追い詰めることで知られる。護身術を受けているシスターでさえ、すでに何人も彼らによって殺されており、シスターたちは彼らに出会ったら「とにかく逃げろ」と言われている。
シスターを狙う理由としては、ゼズゥ曰く「邪魔だから」「シスターにトロイを治療されるのは困る」とのこと。
ガゼルメンバー
ガゼルを創ったと言われる11人の人間。他のガゼル達とは根本的に強さが違う。その事実は協会内でも上層部にしか知らされておらず、エルーも彼らのことについては知らなかった。協会側も100年間でガゼルに関して認知したのはこの事実だけである。確認されているガゼルメンバーは現時点ではゼズゥ一人である。100年以上前から存在するガゼルを創立した人間が生きているとは考えにくく、ゼズゥを含む11人の名前は世襲されているのではないかとマーサらは推論している。実際はガゼルメンバーの内5名は既に逝去しており、ゼズゥを含む残り6名が現在も生存しているようだ。トロイについても何か知っている模様。“ボス”なる存在(「彼女」と呼ばれているので、女性)がいるらしい。
号泣する雨(ワイルレイン)
ガゼルの捕獲専門部隊が使う広範囲制圧捕獲兵器。小型のミサイル兵器のようなもので、射出された弾頭が細かな無数の小矢に分解され、相手の機動力を奪う。死なないように作られているらしい。高い所からしか射出できず、また一度撃つと次弾の装填に時間がかかるのが欠点。
ターム
キリの生まれ故郷の街。芸術で有名な地である。年に一度は感謝祭も行われている。
デオドラド
タームの隣町。
ナギンゼリア国
広大な国土を有する国。首都のナギンゼリアにシスター協会本部がある。
ニタン帝国
ナギンゼリアに隣接する大国。タームとデオドラドもこの国内に位置する。

以上でダブルアーツに関する核心部分の記述は終わりです。


[編集] 逸話

  • 古味が小学校の頃から連載用に構想を温めていたという。また、古味は連載開始にあたって「読んだ人が元気づけられたり勇気が出たりしてくれれば」とコメントしている。
  • 『ジャンプ』の目次欄は作品ごとに主人公の顔が載っているが、この作品のみキリとエルーのシルエットになっている。
  • わずか12週目で2度目の『ジャンプ』の表紙を飾るという、新人としては異例の待遇を受けたが、その後は連載順も徐々に後退し、結局短期間で連載終了となってしまった。最終回では2人の関係のみに焦点が当てられ多くの伏線はほとんど回収されることなく物語を終えた。
  • 作中でキリの持つ能力「フレア」について、連載終了後に出版された『空想科学読本7』で取り上げられている(このシリーズ本で研究されている作品は人気の高い長期連載作品がほとんどの為、短期終了した作品が取り上げられるのは珍しい)。

[編集] 単行本

  1. 運命の人 ISBN 9784088745596 併録:island
  2. 戦おう ISBN 9784088745831
  3. 君は最初から ISBN 9784088746135

[編集] 外部リンク

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