俺物語!!

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俺物語
ジャンル 少女漫画
恋愛
漫画
原作・原案など 河原和音
作画 アルコ
出版社 集英社
掲載誌 別冊マーガレット
レーベル マーガレットコミックス
発表号 2012年1月号 -
巻数 既刊6巻(2014年6月現在)
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俺物語!!』(おれものがたり!!)は、原作・河原和音、作画・アルコによる日本漫画作品。

概要[編集]

『別冊マーガレットsister』(『別冊マーガレット2011年11月増刊号)に読み切りとして掲載された第1話が好評だったため、続編となる第2話が『別冊マーガレット』2012年1月号に掲載され、以後連載化された。2013年以降、不定期掲載である。単行本は現在既刊6巻。

日販この1巻がキテる!フェア”対象銘柄[1]。「第1回マンガ秋100」にて第1位(後述)、2013年版「このマンガがすごい!」オンナ編1位。2013年、講談社漫画賞少女部門受賞。

あらすじ[編集]

性格は真っ直ぐで不器用、同性からは慕われるが異性には嫌われやすい、いかつい剛田猛男。 彼がこれまでに好きになった女子は皆、イケメンの親友、砂川誠を好きになった。 ある日猛男は、電車で痴漢に遭っていた女子高生・大和凜子を助ける。猛男は大和に一目惚れするが、後日、お礼に訪れた凜子の様子から「彼女もまた誠を好きになったのだ」と感じ、誠と大和の恋を成就させようと文字通り体を張って奮闘する。 しかし凜子が想いを寄せる相手は砂川ではなく──

登場人物[編集]

剛田 猛男(ごうだ たけお)
1月1日生まれ。身長推定2m、体重推定120kg。視力は2.0。集英高等学校一年生。凛子からは「たけおくん」と呼ばれている。性格は真っ直ぐで不器用。困った人を見かけると脊髄反射的に助けに行くぐらい正義感が非常に強い。電車痴漢に遭っていた凜子を助けた際に一目惚れをする。幼い頃から好きになる子はみんな幼なじみの誠が好きだったため、過去の例に漏れず凜子も誠のことが好きなのだと勘違いしていたが、誠が誤解を解いたことで晴れて付き合うこととなった。
女子には引かれ気味だが男友達には非常に親しまれている。また、先輩後輩問わず人望も厚い。非常に寛大な性格で、誠の姉の愛が凜子の「隠し事」について推察した時も、例え浮気や二股であったとしてもそれを問題にはせず、凜子を苦悩から救い出す事だけをひたすら考えていた。作中では自他共に認める「ニブイ男」とされているが、決して無神経な性格ではなく、凜子と付き合い始めてからも、うっかり凛子に触れてしまったり、携帯電話の着信メールを反射的に覗きそうになった時は即座に謝るなど、デリカシーは持ち合わせている。性に関してはやや潔癖なところがあり、友人達が女子の水着姿に喜んだだけで叱り飛ばしたことも(自分も凛子の水着を意識しただけで、完全にペースを乱されていた)。凜子と付き合い始めた直後は「大人になるまで決して手は出さない」と宣言していたが、徐々に態度を軟化させた。
運動神経が良く、大抵のスポーツはこなせるが、バスケダンスはひどいらしい。勉強は苦手でテスト前しかしない。また、物事をあまり深く考えられないらしく、難しい話や長話も苦手。凛子に誕生日プレゼントを買うために「兄貴喫茶マッチョーズ」で短期バイトしていたが、辞めないでほしいと言われた上、客にファンが多いためその後も暇な時に入るなどして続けている。中学まで柔道部に所属していたが、高校ではやっていない。(本人曰く、入部し忘れたらしい)。
大和 凜子(やまと りんこ)
6月15日生まれ。小泉女学園高等学校一年生。一人称は「うち」(読み切りでは「私」とも)。天然でおっとりした性格。感受性がとても豊かでよく泣く。猛男からは「大和」と呼ばれている。電車で痴漢に遭っていたところを猛男に助けられ、一目惚れする。自分からきっかけを作ってアプローチし、猛男の勘違いを乗り越えて両思いになる。付き合い始めた後も猛男の漢らしい一面に度々見惚れるくらい猛男のことが好き。お菓子作りが得意で、ケーキクッキーなどを猛男にプレゼントする。お菓子を作る際は苦労して固まっていく感じが好きという理由からハンドミキサーは使わない。勉強はできる方で漢字が得意らしい。範子という三歳下のがいる。実は幼い頃も猛男に助けてもらったことがある。当時は今と違いボーイッシュな髪型だった。
砂川 誠(すなかわ まこと)
9月13日生まれ。集英高等学校一年生。猛男の親友。3歳の頃からの幼なじみ。猛男からは「砂川(すな)」と呼ばれる。 無愛想だが、周囲の人にさりげなく気配りができるいい奴。イケメンゆえ昔から女子にモテるが、告白してきた子がいずれも猛男の悪口を言っていたため断っていた。女子には無関心だが、猛男のことを「かっこいい」と言っていた凛子には好印象を持つ。二人が付き合い始めた後は暖かく見守っている。猛男から凛子のことで度々相談を受ける際に、親身になって考えたり的確なアドバイスをしているのは、親友である猛男の幸せを誰よりも願っているからである。昔から猛男の猪突猛進な言動に度々笑わされている。日頃から自宅学習を怠らないため成績は優秀。産まれたばかりの真希に英語を教えたりあやしたりするなど意外と子供好き。
砂川 愛(すなかわ あい)
誠の姉。名古屋にある桜咲大学の一年生。猛男からは「姉さん」と呼ばれている。しっかり者で面倒見のいい性格。小学六年生の頃から猛男のことを好きだったが、年齢が三歳離れているのと彼女ができるはずがないと高をくくっている内に、猛男と凜子が付き合い始め失恋した。初めは二人の交際を認めようとしなかったが、猛男のことで悩む凛子を後押ししたことで以降は二人の良き理解者となる。しかし、猛男のことを完全には諦め切れていない様子。催眠術にかかりやすい体質で、飲み会の席で面白半分でかけられた際に猛男に対する未練を口にしてしまう。名古屋から出てきた織田に猛男に告白するよう促されるが、その想いは一生伝えないと決め告白を断念する。それでもまだ、凛子と猛男のキスするところを想像して泣きそうになっていた。
栗原 オサム(くりはら おさむ)
猛男と誠の友達。アフロヘアが特徴。ヘタレでお調子者。合コンで知り合った菜々子のことが気になっており、みんなでスケートに行った際連絡先を聞いたり映画に誘うなど積極的にアプローチし、クリスマスパーティの日に告白を決意。しかし、曖昧な態度や情けない行動が仇となり一度幻滅されるが、その直後猛男に一喝されたことで自分の想いをはっきりと伝え、晴れて付き合うこととなる。菜々子を好きになったのは彼女のを褒めた際にを見るような目で見られたのがきっかけなため、おそらくM気質。
菜々子(ななこ)
凛子の友達。ショートヘアが特徴。合コンで猛男の悪口を言っていたが、直後に起きたビル火災で彼に助けてもらい考えを改める。栗原と二人で映画を観に行った際に手を握られ満更でもない様子だった。しかし、クリスマスパーティでの煮え切らない態度とヘタレさに幻滅するが、その後自分に対する想いを知り、告白を受けて付き合うこととなる。交際後は今までと打って変わって彼にデレデレな様子。付き合ったその日にキスを済ませたらしい。
アユ(あゆ)
凛子の友達。合コンで猛男の悪口を言っていたが、直後に起きたビル火災で彼に助けてもらい考えを改める。
佐藤 (さとう)
中学時代猛男が好きだった女子。猛男とはプリント委員会で一緒だった。本人は誠のことが好きで中学の卒業式の日に告白するが、例に漏れず猛男の悪口を言っていたためフラれる。その後、電車でストーカーに絡まれているところを猛男に助けてもらったことで再会する。後日ストーカーにコンビニの前で待ち伏せされているとこを猛男に助けを求め撃退してもらう。
織田 隼人(おだ はやと)
桜咲大学一年生。愛と同じゼミ。明るく社交的な性格。飄々としていてチャラい。大学生活を適当に過ごしていたが、ある時教授書類をなくして窮地に追い込まれていたところを愛に怒られ、探すのを手伝ってもらった上に一緒に謝罪までしてくれたことで彼女を好きになる。飲み会で愛が猛男のことが好きだということを知り、どんな人物か一目見ようと名古屋から出てきた。気持ちにケリをつけさせるため愛に告白させようとするが、彼女の思いを聞き、名古屋に帰ってからは日々積極的にアプローチしている模様。同じ学年の愛に敬語なのは、当初彼女のことを年上だと思い使っていたのが抜けないため。
西城 まりや(さいじょう まりや)
猛男と砂川のクラスメイト。身長145cm。じゃんけんで負けたことがきっかけで体育祭リレー選手になる。自身の足の遅さに引け目を感じていたが、猛男が練習に付き合ってくれたことで次第に惹かれいき好意を抱く。一度は告白するも凛子の存在もあり「人間として好き」と言ってしまう。その後は猛男のことを「師匠」と呼び自分の想いを隠したままにしていたが、誠に本心を見抜かれたことで再度告白し、凛子に対する猛男の想いを聞き失恋する。が大きい。
剛田 ゆり子(ごうだ ゆりこ)
猛男の母。旧姓は竹中。アマチュアレスリングの元チャンピオン。パーマピアスが特徴。40歳にして第二子を授かる。働き者の肝っ玉母ちゃんで妊娠中も変わらず家事をこなす。常に他人を気遣う反面、自分のことを後回しにしてしまう癖がある。
剛田 豊(ごうだ)
猛男の父。色黒でが濃い。常に笑顔を絶やさないダンディな人。会社同期だったゆり子に惚れ、何度か交流を重ねた後に結婚。他人を優先するあまり自分を後回しにしてしまうゆり子と猛男を常に心配している。
剛田 真希(ごうだ まき)
2月3日生まれ。16歳離れた猛男の妹。つぶらな瞳に逆立ったが特徴。産まれた時の体重は4200gと他の赤ちゃんよりデカかった。

エピソード[編集]

  • 雑誌掲載時に「時代はブサメン」と煽り文句が付けられたが、原作者の河原は、猛男の容姿は決してブサイクではないと反論している(単行本第1巻、p.6)。
  • 河原がアルコの描く男の子の絵を気にいっていたことから、2人のコラボレーションが実現した(単行本第1巻、p.6)。
  • 猛男のデザインについて、河原は「ごうだ! とかたけお! とかいうかんじの…」という指定しかしていない(単行本第1巻、p.6)。
  • コミックナタリー主催の、現役マンガ編集者が選ぶ「第1回マンガ秋100」においては、2位以下に大差をつけ1位を獲得。河原和音、アルコがそれぞれコメントを寄せた。投票した編集者からは、「少女漫画なのに、それも別マで、こんな漫画やっちゃって凄い。(中略)編集者として羨ましいです」「少女漫画の可能性はまだまだ未知数だということに感動。漫画界にアカデミー賞があるなら、主演男優賞では剛田猛男に票を投じたいです」などのコメントが寄せられた[2]

書誌情報[編集]

単行本[編集]

小説[編集]

出典[編集]

脚注[編集]

  1. ^ [1]
  2. ^ コミックナタリーpresents 現役マンガ編集者176人が年度折り返しの秋に選ぶ、この1年間に刺激を受けたマンガBest100。略して 第1回「マンガ秋100」公式サイト

外部リンク[編集]