ドリフターズ (漫画)

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ドリフターズ
ジャンル アクション青年漫画
漫画
作者 平野耕太
出版社 少年画報社
掲載誌 ヤングキングアワーズ
レーベル ヤングキングコミックス
発表期間 2009年6月号 - 連載中
巻数 既刊3巻
テンプレート - ノート 

ドリフターズ』(DRIFTERS)は、平野耕太による日本漫画作品。少年画報社月刊漫画雑誌ヤングキングアワーズ2009年6月号(4月30日発売)で連載開始。タイトルの「ドリフターズ」とは英語で「漂流物、放浪者」などを意味する。

あらすじ[編集]

西暦1600年関ヶ原の戦いの最中、島津の退き口の殿軍を務めた島津豊久は、追撃に来た敵将井伊直政に手傷を負わせるも、首を取れずに逃げられてしまう。死に花を咲かせられず重傷を負い、失意のままに山中を放浪していた豊久は突如異界へ足を踏み入れる。そこには左右に様々な扉が並んだ果てしない通路と、その真ん中に置かれた机を前にした謎の男性・紫がいた。事態を飲み込めないまま豊久は誰何する間もなく扉の1つに吸い込まれ、何処とも知れぬ地に流れ着く。

豊久が流れ着いた世界はエルフオークのいる異世界であり、豊久は彼と同様に流れ付いた織田信長那須与一と出会う。彼らは「漂流者(ドリフターズ)」と呼ばれ、何故この世界にやってきたかも分からないまま、豊久らは、人間族の国であるオルテ帝国の支配下で農奴としてあえぐエルフの村を蜂起させ国奪りを始める。

一方、北方では黒王率いる亜人の軍勢が、人類を絶滅させるべく行動を起こしていた。軍を率いる者達は、漂流者と同じくEASYによって現実世界から連れてこられた者たちで「廃棄物(エンズ)」と呼ばれていた。そして黒王軍を倒し人類を救うため、「十月機関(オクト)」なる導師結社が漂流者を捜索・集結させ、各国に呼びかけ共に黒王軍を迎え撃とうとしていた。

かくして世界は各地の紛争・反乱により滅びの道を歩むオルテ帝国、人類を絶滅させるべく進軍する黒王軍、黒王軍から人類を護るべく各国に協力を求める十月機関、そして国の奪還・再建を目指す豊久たち率いるエルフ軍により混乱の一途を辿ることとなる。

登場人物[編集]

は、アニメーションPVのものを記す。

漂流者 / 漂流物(ドリフターズ)[編集]

島津豊久
声:中村悠一
本作の主人公。年齢30。官名は中務少輔薩摩弁で話す。西軍として参戦した関ヶ原の戦い敗走において、伯父である島津義弘を逃がすために、東軍の井伊直政隊との戦闘で重傷を負い、戦場を1人彷徨っている最中、紫により中世ヨーロッパ風の見たこともない世界に送られ、そこで信長、与一の手当てを受けて息を吹き返す。そして自分等を匿ったが故にオルテ軍から弾圧されるエルフ達に助勢し、国の奪還に加勢することとなる。
長尺の野太刀(流派はタイ捨流)や組手甲冑術、短筒等を自在に使い、太刀で相手を剣・鎧ごと斬るなど、戦場では鬼神の如き強さを見せる優れた武人。また、前線指揮官としても優れており、集団戦では島津の武将らしく偽装撤退+伏兵戦術を多用し、勝利を収めている。
先祖代々、相手を潰す時はひたすら追って根こそぎ叩き潰すという思想を持ち、信長に「鉄砲玉」「戦闘民族」「嫌な一族」と揶揄されるほど後先考えない好戦的な気性で、本人も、「薩摩ん兵子で血迷うておらんもんは一人もおらん」と認めるほどではあるが、自分を助けたエルフを庇い加勢し、女子供に対する非道に憤慨するなど、義理人情に篤い一本気な性格。ゆえに降伏の意を示した敵の命は取らないものの、拉致したエルフたちを陵辱した兵に激怒して虐殺を行おうとした事があるが、信長にとって代わられて未遂に終わった。最初に救われたシャラの村の者達からは「トヨさん」と呼ばれ慕われている。信長からは「豊」「お豊」と呼ばれ、豊久も亡父・家久[注 1]とほぼ同年齢の信長に姿を重ねる時がある。また呆けてしまったハンニバルを見て、彼が島津義弘同様の歴戦の猛者であることを理解している。
首級を挙げることに強い執着があり、その姿勢からオルミーヌらより「妖怪『首おいてけ』」「命を的に敵の首をとる、という意思に四肢が生えているかのよう」と評された。また、信長のように策略家ではなく教養もないが、戦いの要所要所で常に最善の選択を取り、「全知全能が戦に特化している」とまで評される程の戦闘本能を持ち、その力の篭った言動は人を戦いに駆り立てる「狂奔」を秘める、天性の武将の才を有する。また島津(九州地方)出身のため、種子島の特性を何よりも理解している。
薩摩出身であるため、信長と与一両方から「田舎者」とからかわれる。
織田信長
年齢50[注 2]。官名は右府本能寺の変にて燃え盛る寺の中で自害したと伝えられる史実とは異なり、必死に脱出しようとしていた所、豊久と同様の体験を経て異世界に送られてきた。それから半年近くを廃城で過ごしている。自らをよく「第六天魔王」と謳っており、エルフ達からは「信(のぶ)さん」と呼ばれている。
豊久から自分がいなくなった後の日本の情勢を聞かされて大いに驚き、また嫡子織田信忠が討ち死にしたことを知って落胆する。それ以降、豊久を信忠と重ねて見ている節もあり、最期まで忠孝を尽くした嫡男を本能寺の謀反の首謀者と疑った自分には君主の資格が無いとして、豊久を「王」にすると決め、自身は参謀兼汚れ役を全て受け持つことにしている。その第一歩としてオルテを滅亡させ、人間を含む多部族連合国家を建国し、兵権のみを掌握して豊久を統領にして「武士」の制度を創ろうと目論む。
戦いの中でさえ悪ふざけが目立つものの、その本性は狡猾で冷徹な策略家であり、極めて現実的且つ長期的な視点に立って戦術、戦略を組み立てる。またリボルバー銃やガトリング砲や連絡用の水晶球などの道具や武器を戦争の様式が一変することに気付ける等、軍事面における洞察力・想像力には非常に優れている。また、オルミーヌたちオクトが通信に使用する水晶球の通信能力を知った時や、本来防御が目的の「石壁の符札」を豊久とハンニバルの機転で攻撃・攻城として使われた際、「漂流者」が「技術の渡来者であり、思考の差異者」である事をいち早く察知する。
既に老境に差し掛かっているため直接戦うことはあまりないが、遅れ気味とはいえ廃城からエルフの村まで豊久と与一に並走する程度の体力は維持している。また学習力に優れ、エルフ語を短期間で流暢に話せるまでに理解しているが、その事は晴明にしか披露していない。
また、所持している火縄銃を武器として使うだけでなく、黒色火薬の材料となる硝石の生産や硫黄の調達、更に火縄銃そのものの製造など、兵站も含めた火縄銃の量産化を目論み、戦術として度々糞便を利用する(井戸を使用不能にするために投げ込む、破傷風を引き起こすために矢などに塗り付ける、硝石を精製するために便所の土を使用する、など)事から、エルフ達から「どれだけウンコ好きなんだよ」とも言われた。
多くの作品に描かれた信長像とは異なり眼帯をしている。また眼帯をしているのは主に右目だが、一部の話では左目に着けており、本能寺の変の際は眼帯を着けていなかった。
那須資隆与一
年齢19。女と見紛うばかりの美少年。源平合戦軍記物語で語られるものとは全く違った食えない性格であるが、義経の卑劣な手段を辞さない軍略を快く思っていなかった。世間一般に知られているように弓の達人で、その腕は元々弓に長けた種族であるエルフ達をはるかに上回る。エルフの弓兵を率いて残党狩りのゲリラ活動などを請け負うことが多い。
エルフの言葉を独学で覚え、カタコトだが会話を試みるほどになっていたが、十月機関の符で簡単に意思疎通できるようになったので、その努力は虚しいものに終わった。
豊久には出会った当初、信長と一緒に居た彼をその美貌から女性森乱丸ではないかと勘違された。戦っている時の姿は容姿端麗なエルフ達ですら「きれい」と称するほどだが、与一自身は那須11人兄弟の末っ子にして一番のブサイクであり兄達はもっと美形だと語っている。
当初は奇策を駆使する豊久や信長を義経と重ね合わせており、前述の残党狩りも「やらされていた頃のクセ」で行っていたが、義経と違い何も強制してこない豊久へは好感を寄せるようになる。
ハンニバル・バルカ
隻眼の老人。ローマへの敵愾心は失っておらず、「ザマの戦い」で「カンナエの戦い」における戦術をそっくり真似たスキピオを「パクリ野郎」と罵るなど、小競り合いが絶えない。
老齢のため肉体は衰えており、さらに逃走の際、スキピオと別れた直後から急激に老けこみ、脈略のない独り言をつぶやくようになる。それでも時折往年の眼光を取り戻し、信長すら「小僧」呼ばわりする希代の名将の片鱗を垣間見せ、豊久や信長にその非凡さを感じさせる。しかしカルネアデス兵からは「ボケ老人」と嘲笑されており、エルフ達にも介護されており、その真価を理解している人物は一部に留まる。
スキピオ・アフリカヌス
短髪の初老の男。常にハンニバルと張り合いうが、内心ではハンニバルのことを誰よりも認めており、カルネアデス兵が彼を嘲笑した際には「我等ローマは100万の兵よりも、この男一人を恐れた」と激怒しながら弁護している。
黒王軍からの逃避行の際に馬車から落ちた事で一行と逸れ、後述の菅野直と合流する。菅野からはローマ=イタリア人と認識されて当初は友好的であったが、1943年以降のパドリオ政権以降は日独の敵対国である事を直後に菅野は思い出し[注 3]、小競り合いする事になる。
ワイルドバンチ強盗団
アメリカの列車強盗団。多くの構成員の中でも死亡したものの生存説がある以下の2名だけが異世界に漂着している。
ブッチ・キャシディ
襤褸布をマントのように纏った装い。「どこに行ったって俺たちに明日なんかねぇよ」と言い放つ、享楽的で刹那的な青年。パーカッションリボルバーコルトM1851)の二挺拳銃で戦う。豊久たちと分岐する際、餞別として銃1丁と弾切れになったガトリング砲を置いてゆく。
ザ・サンダンス・キッド
テンガロンハットと外套の装い。ブッチに比べ常識的な性格で、ブッチの諌め役。レバーアクションライフルを持ち、手回し式のガトリング砲を使用している。
元の世界から持ち込んだ煙草や弾薬をかなり惜しみながら使っている描写があり、自分達の置かれている状況をブッチよりは理解している。
菅野直
大日本帝国海軍戦闘機搭乗員で、階級は大尉。当代屈指のエースパイロットであった男。「バカヤロウ、コノヤロウ」を口癖としている程に口が悪く、乗機が飛行中に不調を起こした際は計器を殴って直す等、機械の扱いも雑で粗暴。黒王軍の侵攻の最中、戦場に出現。史実における「謎の失踪(1945年8月1日、戦闘第301飛行隊、通称『新選組』隊長時代)」の直後に乗機ごと召喚されたらしい。異世界に来た直後、黒王軍の侵攻によって人もろとも焼き尽くされる城下を見て激怒し[注 4]、空戦を仕掛けて竜4匹を撃墜した。
乗機は最後の出撃の際に乗っていた紫電改。本来4挺装備の機銃が3挺として描写されているが、これは失踪の原因が機銃の暴発によるものであるとされているためである。
作中では姓が「野」と表記されている所もある他、紫の名簿には「菅野デストロイヤー直」と、彼の異名も含めて記載されていた。
その後、犬頭の亜人たちを統率し、「空の神様[注 5]」として彼らの担ぐ輿に乗って現れ、ハンニバルらと逸れ彷徨していたスキピオと遭遇する。
山口多聞
第二次世界大戦中の大日本帝国海軍軍人。階級は特進前の少将となっている。
作中では漂流者か廃棄物かは明言されていないが、豊久と同様、紫の机にある書類に名前が記載されている。現在はグ=ビンネン通商ギルド連合の艦隊提督として指揮をとっている。船舶に対して航空爆撃を敢行し帝国の輸送船団を壊滅させた。ミッドウェイ海戦で山口の乗艦であった飛龍ごと召喚されたらしく、それと思われる座礁した空母の甲板上に立つ姿が描写されている。
名前だけは第1話から出ており、初登場は第19話だが、雑誌連載時には登場しておらず、単行本2巻収録時に出番が加筆されている。
安倍晴明(あべの はるあきら)
#十月機関(オクト)の項を参照。
紫(むらさき)
声:宮本充
この世界に漂流者を呼び寄せた謎の男性。EASYから「民生屋」と言われている。眼鏡にワイシャツ、袖カバーという事務員のような姿をしており、常に無表情。喫煙家。左右に様々な扉が並んだ果てしない通路の真ん中に置かれた机で事務作業をし、自ら選出した漂流者を各地へ送っている。漂流者を元の世界と送った世界の「差異による万物の変質」を目的としており、「漂流者」「廃棄物」の動向が自動的に記述される新聞を読んでおり、彼らの行動を把握している。これで豊久のコメントを目にした時、一度だけ笑みを浮かべた。

廃棄物(エンズ)[編集]

黒王
黒王軍指導者。擦り切れたローブを纏った姿で現れ、廃棄物やモンスター達の軍勢を率いる謎の存在。フードを深く被っており、その顔は黒く塗り潰されたように輪郭すら見えない。持ち手が蜻蛉の形をした杖をついている。負傷した兵士を一瞬触れるだけで治療することができる。その能力の正体は生命の増幅であり、前述のように傷の治癒の他にも、生命体ならば穀類や燃料となる薪を無限に増殖させることも、また対象の細胞を過剰に増幅させ腫瘍まみれの異形に変貌させることもできる。ただし自身の命を酷使する自己犠牲の能力の模様で、使用した後、体から塩の結晶が落ちた描写がある。多種族の亜人を統率し心から対等に接しているため、彼らからも敬われる立場にある。
その腕は傷だらけであり、手の平には杭で打ち抜かれたような傷跡がある。かつて人類を救おうとしたが拒絶され、人類以外の者を救い人類を絶滅させる決意をしたと言う。新約聖書の言い回しを度々使用する。漂流者の脅威を認め、その集結を恐れて一人残らず排除することを目論む。黒王軍を進軍する傍ら、自身の生ある内に『亜人たちの文明』を作るため、「統一宗教」「原始農耕」「共通文字」を教えている。
一方で、単行本の巻末に載っている「あとがきゆかいまんが 黒王様御乱心」や雑誌のオマケ漫画においては本編におけるカリスマ性が微塵も無く、完全なギャグ一色の壊れキャラとなってしまっており、ジャンヌとジルドレを度々ネタにしている。
ヤングキングアワーズ』2013年5月号掲載の休載告知漫画では、元の世界では大工として働いていた事を示唆しており、またルークとヤンからは「立川に住んでいたか」「ブルース・リーや宮本武蔵を甦らせたか」等と尋ねられている。
土方歳三
黒王軍に加わっている。外見は新撰組在籍時の隊服ではなく、箱館戦争時における洋装の軍服姿。寡黙で、二刀流の使い手。複数の新撰組隊士の幻影を用い、周囲を斬り刻む能力を持つ。
ジャンヌ・ダルク
黒王軍に加わっている。炎を発生させる能力を持ち、能力の発動時は顔が焼け爛れる。逆十字架模様の鎧に腰には大量の剣やナイフを装備。貧乳に描かれ、単行本巻末のオマケギャグ漫画で度々ネタにされている。
史実においては火刑による最期を遂げており、「みんな焼け死んでしまえ」と兵士を虐殺するなど、言動に狂気と憎悪を滲ませる。
黒王の命令により、ジルドレと共に黒王軍騎兵部隊を率いて豊久達を強襲、彼等の拠点である廃城を焼き払う。甲冑姿に生来の容姿故、豊久から男か女かと質問され、元の世界での屈辱を刺激され激昂。しかし女だと知った豊久に「女首は手柄にならぬ」と「手加減」[注 6]され、敗北し、黒王軍斥侯部隊に救出された後黒王によって治療された。そしてジルドレが死んだことを知り、自身の生前の行動をはじめとする廃棄物の無念を一蹴した豊久たちに復讐を誓う。
ジルドレ
黒王軍に加わり、ジャンヌと行動を共にしている。身体中に刺青を施した金髪・長髪の美丈夫。与一に急所を何度も射抜かれても死なない頑強な身体を持つ。槍と体に巻いた鎖を武器とし、特に槍は見掛け上の長さより遠方を薙ぎ払う芸当も見せている。その頑丈さと怪力から、与一や義経からは武蔵坊弁慶に例えられた。
単行本での加筆分では、生前は聖女であるジャンヌが地獄に堕ちたと思い込み、地獄で再会するために生前の猟奇的殺戮行為を行っていた事を回想している。
最終的にワイルドバンチ強盗団によりガトリング砲を撃ち込まれた末に絶命、再び地獄でジャンヌと再会する事を望みながらその遺骸は塩と化した。
アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ
黒王軍に加わっている。容姿はドレスを着た長い金髪の女性。人間を凍結させる程の吹雪を発生させる能力を持つ。巨乳に描かれている。
ラスプーチンと主従ともども廃棄物の中では振る舞いがまともな人物。豊久たちのことは「800年間殺し合いを続けてきた島国の連中」と、侍の思考を理解している。またその侍の国の末裔により日露戦争で敗北し、その結果ロマノフ王朝崩壊の要因になったことに多少根に持っている。
元々面倒見の良い性格であり、ジャンヌのことを気に掛けている。
ラスプーチン
黒王軍に加わっている。黒の長髪をした眼鏡をかけた美青年に描かれている。常にアナスタシアの背後に侍っている。能力は不明。黒王軍副指令として黒王に戦況報告などをしている。生前僧侶だったこともあり、統一宗教などの亜人文明の任を任される。
EASY(イーズィー)
この世界に廃棄物を呼び寄せる元凶。黒衣黒髪の少女の姿をしており、紫と対立している。時々暗闇を伴って紫に会いに現れ、彼女の周囲の空間はワイヤーフレーム状に変貌する。紫とは対等に会話しているが、紫を下にみた言動をしている。「漂流者」「廃棄物」の動向は、紫の新聞に対して、自室に置かれているノートパソコンのRSSリーダ風のもので確認する。
自室のドアの表札と首にかけてあるフリーパスには「E・A・S・Y」と下行に正式名称が書かれている。

不明[編集]

漂流者か、廃棄物か、不明の者たち。

九郎判官義経
黒王軍の陣に居るものの、黒王から「お前は好きにせよ」と言われており、自身も漂流者、廃棄物の面白そうな方につく、と語っている。
当時、卑怯とされていた戦法を躊躇なく選び、平家天皇だけでなく、兄の頼朝までも見下すような、傲岸不遜な性格。かつて配下であった与一はそんな義経を「化け物」と評した。漂流者か廃棄物かは不明だが、元居た世界で知られている通り人並み外れた身軽さを持つ。
桔梗紋の武将
第34幕で登場。雑誌掲載時にはなく、単行本で追加された。
脇腹を竹槍で刺され重傷を負い、意識を失った状態でゲートから出てきたところを義経が見つけた。ゲートの背景がジャンヌの回想でEASYが登場したときと同じであることから、廃棄物であることが示唆されている。

十月機関(オクト)[編集]

安倍晴明(あべの はるあきら)
「十月機関」の構成員達を束ねる存在。見た目は若い男であり、彼自身も漂流者。オルミーヌからは大師匠と呼ばれる。この世界において調達した衣服を着用している。「廃棄物を滅ぼす使命を受けた」と言い、漂流者達を集めて廃棄物に対抗しようとしている。
符を用いた術に長けており、出身地や時代を無視してお互いに言葉を理解出来るようになる札を作り、漂流者達とのコミュニケーションに役立てている。信長はオルミーヌの持つ符を見た時「京の陰陽道者の札に似ている」と勘付いていた。
自分たち漂流者をこの世界に送り込んでる人物が「紫」という名なのを知っている。
肉体的には若く見えるが、本人とカフェトが述べる所では83歳。
オルミーヌ
「十月機関」の構成員。眼鏡をかけたツインテール頭の巨乳の女性。豊久達を監視していたが、逆に発見されて捕らえられてしまい、一行のアシスタント的存在にある。この世界と豊久達の現状を説明し、協力を求める。
通称「石棺」のオルミーヌ。導師としての力は未熟で、札で石壁を出すくらいしか出来ない。ただし師匠である晴明は「弟子達の中で最も素質がある」、「『石の壁』の符術だけは当世一」と評している。その能力を用いて、豊久は袋小路を作り敵兵を閉じ込めたうえで火薬で粉砕する作戦を考案し、ハンニバルの助言を得て信長は攻城用の階段を作るなど、単身で戦局を揺るがしうる存在にもなりうる。
豊久たち「日本の武士」に対しては、国奪りをするという大胆な考えに魅かれている反面、死の恐怖すらなく己の命ですら簡単に捨てる「感謝と死が同じ笑みに同居している」あり方に恐れを抱いている。
信長からは「オッパイメガネ」「オルミーオッパイ」等と呼ばれ、第12話で初めて呼ばれた際を除き、正確な名前を呼んで貰えていない。一先ずは「オルミー乳(ニュウ)」で落ち着いている。同じ組織の構成員からも「オッパイメガネ」と呼ばれ、安倍晴明からも特に胸を評価されるなど、「もはやツッコむ気も起きない」状況。日本軍のものと思わしき双眼鏡を使用していたシーンがある。コードネームにあたる呼び名はセム
カフェト
「十月機関」の構成員。眼鏡をかけた金髪の若い男。主に漂流者の行動を監視している。スキピオとハンニバルの喧嘩を目の当たりにした後、これを保護。彼等と共に黒王軍の襲撃から逃げ延びた。コードネームにあたる呼び名はハム
ドグ
獣人の冒険者。若い男で、顔に入れ墨を彫っている。冒険者ギルドに所属しており、ギルドで扱えない難儀な任務を引き受けている。もうひとりの十月機関の一員と共にカルネアデスの黒王軍陣営の偵察をしている。

オルテ帝国[編集]

オルテ帝国の国父
オルテ帝国の建国者で国父と呼ばれている。劇中では理由不明の自殺により既に故人。
豊久達が召喚される60年ほど前のある日、酒場に現れ、天才的な演説と人心掌握能力をもって「手馴れたものかの様に」反乱を扇動し、最終的に帝国建国に至る。十月機関は漂流者か廃棄物と推測し、どちらかまでは断定されていなかったが、サン・ジェルミ伯の言によれば漂流者であったとされ、彼からは「結果はどうであれ民衆をまとめて中央集権を作った」と、晴明からも「結果はどうであれ人々を救った」と評価されている。特徴的な小さな口髭を生やしているが、肖像画を見た信長から揶揄されており、グ=ビンネン通商ギルド連合の者達からも「チョビヒゲ」と侮称されている。
故人だが第18話で肖像画としてその姿が描かれ、第35話に至り初めてその名が言及された。第1巻カバー裏の「漂流物&廃棄物こうほ」においても「例のヒゲ」として本編登場前に挙げられていたが、作者の平野は「前のマンガとかぶる」「ナチはヘドが出る程かきすぎた」と余白でコメントしている。
サン・ジェルミ伯
オルテ帝国の4分の1を領有する[注 7]大貴族で大治藩公。十月機関は漂流者または廃棄物の疑いありとしていたが、当人は漂流者だと述べている。オルテ建国の際に最初に国父に寝返った勢力で、彼がいなければ建国できなかったとまで言われる国家功労者。このため中央集権体制の帝国内の例外とされ、かなりの自由が保障されており、戦争には一切参陣せず好き勝手にやっていた。
年齢不詳のけばけばしい風体のオカマで、彼を兄のように慕う側近達もみなオカマ。風貌や軽い言動も相まって、単なる奇人のように見えるが観察眼は確かで、情勢を鋭く分析し、帝国の危険な現状をいち早く把握した。状況を全く理解しない帝国に早々見切りをつけ、豊久達への接触を目論む。
信長から松永弾正に目付きが似ていると評された際にその存在を知っていたり、紫の名を知っているなど、豊久達以上に世界の真相に近づいている節がある。
薬学錬金術に詳しい模様で、火薬の精製方法も知っていたらしく、世界が戦乱の泥沼化になると危惧して秘密にしていたが、信長が火薬と銃を製造させていると聞いて驚愕し、オルテの近い将来における終焉を確信、世界が滅茶苦茶になると紫に文句を垂れた。
第18話での初登場時にはセントジェルム伯とも呼ばれていた。また、第32話ではミルズがセントジェルミ伯と呼んでおり、呼ばれ方が安定しない。
アレスタ
サン・ジェルミの側近。彼同様けばけばしい風体のオカマで、好みの男性のタイプは髭面で歴戦のナイスシルバー。二刀流の使い手で、豊久の腕を見極めるために彼に刃を向けるが、好みのタイプであるハンニバルを目の当たりにしてノックアウトされ、豊久に叩きのめされる。
フラメー
アレスタ同様サン・ジェルミの側近。やはりけばけばしい風体のオカマで、好みの男性のタイプは前髪で片目を隠したホーステールの少年。ノックアウトされたアレスタに代わって豊久に戦いを挑むが、好みのタイプである与一を見てノックアウトされ、豊久に叩きのめされる。
アラム
エルフ族占領土政庁に属する執政代官付き騎士武官。エルフが禁止されている漂流物に関わったため、巡察隊を率いて彼らの村を襲う。
自分の剣術に自信を持ち、豊久の放った投剣を弾き飛ばすなどの腕前を見せるが、その直後豊久に組手甲冑術で叩きのめされて敗北。最期は豊久が嗾けたエルフの村人達の復讐の刃によって斃れた。
執庁
エルフ族占領土政庁に属する執政代官。劇中では「執庁様(しっちょうさま)」と呼ばれていた。アラム率いる巡察隊が帰ってこないため、討伐隊をエルフの村に派遣する。
亜人の反乱が帝国に及ぼす悪影響を理解しており、城館のほとんどの兵力を動員することで禍根を断とうとするが、逆に豊久達が城館へ侵入しやすい状況を作ってしまった。豊久達の猛攻に屈して降参したものの、部下たちによるエルフ族の女性への性的暴力で怒りを買い、信長の命令で射殺された。
ミルズ
エルフ族占領土政庁に属していた税務計算官。豊久達による執政代官城館襲撃の少し前に派遣されてきた。
エルフ族の女性への性的暴力に対する豊久達による報復の際、自分は参加していないことを必死に主張していたため唯一命を助けられる。その後は豊久達の下で書類仕事をさせられているが、エルフ達から対等に接してくれていることもあり、まんざら悪い気でもない模様。自身曰く「童貞」らしく、エルフ達からは「童貞人間」と呼ばれている。

エルフ族[編集]

シャラ
豊久らが奪取した村の、村長の息子。結果的にアラムの部隊を返り討ちにしてしまったため、後に退けなくなった彼等は、廃城の3人と共に反乱を起こすことになる。豊久たち「武士」を誰よりも信頼し、戦いの際には副隊長的な役割をする。106歳。
マーシャとマルク
シャラの弟達。森の中で行き倒れていた豊久を発見し、信長らの下まで運ぶ。これが切っ掛けとなり領主との抗争に発展する。それぞれ39歳と36歳で豊久や与一よりも年上。
フィゾナ
近隣の村に住んでいた若者で、シャラとは旧知の仲。左頬に刃物傷がある。信長が各村へ送った檄文を読み、国を取り戻すことを決意し、他の村人と共に豊久らの下へ駆け付けた。
当初は、漂流者といえど自分達を苦しめてきた人間である豊久たちのことを全面的には信用していなかったが、廃棄物の襲撃を退けた後は「一人でもドワーフを助けに行く」と称する豊久を案じており、少しずつ彼らへ信頼を寄せている模様。

その他[編集]

ドワーフ族
豊久達とエルフ達によって、オルテ帝国から解放された一族。冶金技術に長けていたため、オルテ帝国の武器工廠で強制労働させられていた。信長の火縄銃を一目見ただけでその製造法を把握し、翌日には試作品を作り上げてしまったため、信長を驚嘆させた。本人達曰く、『お前らの国の鍛屋はまぁまぁ良い腕をしているがワシらには負ける』。体力にも長け、闘争心旺盛。大飯食らいの大酒飲み。闘法も斧を武器に剛腕から振り出される一撃に全てを賭けて鉄鎧をも粉砕し、豊久に示現流に例えられるなど薩摩人と相通じる点が多い。信長からは『若者と年寄りの区別がつかない』と言われている。
青銅竜
ドラゴンを総べる「六大竜」の一匹。隷属のドラゴンを竜騎兵に使役している黒王を威圧しようと黒王の前に現れたが、逆に盟になるかと問われ、逆上して牙を向いたが、黒王の力で肉腫の塊にされ「盟に加わる」と降伏した。しかし本心からではないと悟られ、黒王軍の兵糧として亜人たちに生きたまま解体された。
ヴァレンタイン兄弟
作者の前作にあたる『HELLSING』からのキャラ。単行本の帯[注 8]の「ルークとヤンの猿でもわかるシリーズ」で、豊久ら相手に前作同様のキャラクターを見せる。

用語[編集]

漂流者 / 漂流物
ドリフターズ」もしくは略して「ドリフ」と呼ばれる。主に古今東西の、生死不明のまま未帰還となった人物及び「死亡した状況が良く分かっていない」人物で構成され、劇中の描写では史実における死の直前に謎の異世界へと迷い込んでいる。元の時代に居た時と同じ人格・肉体を維持しているが、廃棄物のような超自然的な能力は持っていない。
怨念に囚われているがゆえに行動原理が明確な「廃棄物」と違い、生きた人間そのものであるためコントロールがきかない。世界全体のバランスを考えた場合、召喚されたグループによっては廃棄物よりも危険な存在だと言える。
また、異なる時代の漂流者同士が出会った時に「自身が消えた後の評価と推移」を聞いて起きる騒ぎはお約束。
廃棄物
エンズ」と呼ばれる[注 9]。主に古今東西の、非業の死を遂げたと言われる人物で構成され、漂流者とは異なり超自然的な能力を会得している。死亡すると、その死骸は同じ質量の塩の塊になってしまう。「黒王」に従って侵攻を開始した。
劇中でのオルミーヌの説明曰く、現世を憎む余り人格も生前とは変わり果て、大抵はまともなコンタクトも難しい精神状態になっているとされており、過去に幾度か廃棄物による侵略が行われているとも言及されている。
この世界に来る以前の、すなわち死ぬ直前の状況によっては漂流者か廃棄物かの区別が難しい場合もあり、義経のようにどちらに属するか本人にすら判別できない者もいる。
扉の並ぶ通路
紫、EASYが存在する空間。ここから紫は漂流者を、EASYは廃棄物を送り出している。通路の奥行きは果てしなく、紫の居る空間は明るく様々な種類の扉が幾多にも並び、EASYの居る空間は暗闇にワイヤーフレーム状の扉が並んでいる。
十月機関 -OCT SYSTEM-
通称「オクト」。導師による結社で、漂流者を集めて廃棄物に対抗する勢力を作ろうとしている。この世界において一定の政治力を持ってはいるようだが、自分達の兵力は持っていない。各国に呼び掛けて兵を出して貰い、それを漂流者達に運用させるという計画を立てていたが、現場の抵抗に遭い失敗している(スキピオや信長からも計画自体の破綻を指摘されている)。双眼鏡などの「遺物」を所有している。
高位の者は魔法のような物を操ることが出来るようで、劇中では言葉の通じない者同士が会話出来るようになる札(信長によると陰陽道の呪符に似ている)や、離れた場所の相手と通話が可能な水晶球が使用されており、信長は伝令兵なしでも即連絡・中継が取れ、各部隊を円滑に動かせるとその有用性に着目し、軍の通信機器に使用した。
黒王軍
黒王を最高指導者とし、「人ならざる者を救い、人をこの世から滅する」という意志の下に結成された軍隊。廃棄物を幹部に、兵士は全てゴブリン・コボルトなどによる亜人種で結成されている。主な兵力は、ゴブリン、コボルトで編成されている陸上部隊と、ドラゴンに騎乗する竜騎士で編成されている航空龍騎兵に分けられている。北の大地より進軍し、その圧倒的な兵力と統率された組織力と情報力でカルネアデスを陥落・滅亡させた。カルネアデスを拠点に大陸を進軍する一方で、『亜人たちの文明』を作るため、「統一宗教」「原始農耕」「共通文字」を教えている。
十月機関が用いる水晶玉と同様の効力を持つ札を所持し、カルネアデスの戦線では枝状の鋼針に札を幾多も括り付けて「魔導針」として使用、空中警戒騎に装備させて各部隊の通信の中継をしている。
オルテ帝国
東方の王国で、帝都の名は「ヴェルリナ」。使用言語は発音こそ不明だが、文字は日本語を崩した形として表現されている。人間至上主義を唱え、40年程前から亜人達の国々を侵略し、併合して来た。現在では帝国を名乗り、国父が掲げた国是「万年王国」に従い侵略・拡大を続け、辺境では未だに侵略戦争が続いている。エルフやドワーフなどを亜人共(デミヒューマン)と呼び徹底的に差別し、緩やかな生物的絶滅をも視野に入れた苛烈な統治手法を採る。そのため、国内の被支配層の間では怨嗟の声が渦巻いており、40年も続く侵略戦争に加えて治安維持のために国力を浪費する悪循環が続いている。今や最盛期からは見る影もなく衰退し、黒王軍の相手にはならないと言われており、さらに豊久らの蜂起による占領地の反乱の一斉拡大の危険性と、それによる戦争地帯との連絡線の断絶の危機を理解しない首脳部[注 10]という致命的な状況にサン・ジェルミ伯も「詰んでる」と評した。豊久らが居るのはこの圏内。
カルネアデス(カルナデス)王国
北方の王国。「カルネアデス(カルナデス)の北壁」と異名を取る堅牢な要塞があり、化物達の南下を数百年に渡って阻止し続けていた。十月機関は漂流者に守備隊の指揮を任せるプランを立てていたが、現場の抵抗に遭い、実現出来ずに終わる。強力な能力を持つ廃棄物と、軍隊と化した化物らによる黒王軍の侵攻の前に、簡単に陥落してしまった。ハンニバル、スキピオ、ワイルド・バンチ強盗団が招かれ、菅野直が召喚されたのはこの区域。
グ=ネンビン通商ギルド連合
東方に存在する通商ギルド連合。現在オルテ帝国とは戦争中であり、東方海域圏内を制圧しており、グリフォンを用いた奇襲空爆攻撃で輸送船を殲滅するなど、帝国を追い込んでいる。山口多聞はこの連合内で既に「提督」と呼ばれており、グリフォン隊は提督から教えられた言葉として、奇襲成功時に「トゥラトゥラトゥラ」(トラトラトラの訛伝と思われる)と歓声をあげる。
亜人(デミヒューマン)
異世界に生息する人間種以外の知的種族の総称。オルテ帝国によって弾圧されている。
エルフ族
人間達からは「耳長」と呼ばれる亜人。長命で自尊心が高く、弓を得意とする。人間の5 - 6倍の寿命を持つが、その分成長は遅く、また1年の内の一時期しか繁殖することが出来ない。彼等は人間の事を「耳無し」「耳短か」と呼ぶ。
オルテ帝国の勢力圏内では40年前の戦争に敗れて以降、農奴として不遇の扱いを受けている上、繁殖の時期には女を全て代官に略取される(さらにその女達はひたすら兵達に犯され続けていた)など、露骨な断種政策を受けていた。
体力は人間並みで刀剣の扱いは苦手で騎乗も出来ないくらいだが、弓矢の扱いに長けており、政策により40年間弓矢に触れていないにも関わらず熟練者の如く弓矢を使いこなし、与一から「弓の申し子」と呼ばれるほど。
豊久らを得たエルフ族による「下見の塔館」陥落および女性達の解放を機に、各地のエルフ達が豊久達の下へ集結、国を取り戻そうと反旗を翻した。信長は豊久を旗印に、引いては王にしようとしたが、国の奪還および再建という目的を達成した後、謀反などで裏切られる場合を危惧した豊久の考えにより、村長達による合議制の統治となった。
ドワーフ&ホヴィット
オルテ帝国における地位はエルフと同程度。ドワーフは金属の加工技術に優れていることが語られており、エルフの鍛冶には真似出来なかった火縄銃も容易く作れる。
オルテ帝国によりもガドルト鉱山に位置する城砦内の収容所でまともな食事を与えられないまま労働を強いられ、エルフ同様露骨な断種政策を受けていた。
エルフとは外見的にも思想的にも合反していたためそれほど友好関係はなかったが、豊久の「武士(もののふ)」としての意志に賛同し、解放軍に参戦した。収容所生活の飢餓状態から解放後に食事を与えられると短期間で気力・体力共にを回復するほどの生命力を持ち、豊久もドワーフ達の筋骨隆々な体躯と、断種政策を受けながらも屈しないその強い意志に、かつての合戦で刀を交えた猛者達と重ね、頼りにしている。
ゴブリン&コボルト&オーク
黒王軍の大多数を構成する亜人達。人間と同じく知性を持つ。ドラゴンによる空挺攻撃や航空支援、魔術を用いた遠距離通信、クロスボウによる狙撃など、時代離れした高度な戦術を体得している。自分達を同胞として対等に接してくれている黒王に絶対な忠誠を誓っている。
ドラゴン
物語の世界では主に飛竜の事を指し、六匹の「六大竜」の下に統一されている。黒王は隷属のドラゴンを手なずけ、口から吐く炎で攻撃する「竜騎士(ドラグーン)」と、装備した魔導針による各部隊の通信の中継や戦況報告をする「空中警戒騎」と、敵陣まで兵士を輸送する「龍挺」(ドラボーン)」による『航空龍騎兵』を編成、その空中機動戦力で地上部隊を支援している。
グリフォン
物語では巨大なのような容姿をしており、グ=ネンビン通商ギルド連合が物資の輸送や、敵戦力に対しての奇襲空爆攻撃の時などに使用する。
火薬
物語の世界では、魚獣油脂による火炎瓶等は確認されているが、火薬という物はまだ発明されておらず、漂流物が元居た世界から薬莢などの形で持ち込まれる位しかなく、射撃武器も弓矢クロスボウしか確認できなかったが、鉄砲伝来と同時に火薬の発明・精製が行われた時代から来た信長により、火薬の精製が始まった。

単行本[編集]

  • 平野耕太 『ドリフターズ』 少年画報社 〈ヤングキングコミックス〉、既刊3巻

各話のタイトルは歌の名前から採られている。第2巻は発売初週に15万3,053冊を売り上げ、オリコンコミックランキングの週間1位(2011年10月24日付)となった。

カバー下の表表紙には本作のキャラクターを用いた既存の漫画作品のパロディ、裏表紙には「漂流物&廃棄物こうほ」と銘打った歴史上の人物等の紹介漫画、そして描き下ろしとして「あとがきゆかいまんが 黒王様御乱心」と題された2P漫画が掲載されている。



アニメーションPV[編集]

平野原作のOAD作品『HELLSING OVA X』(2012年12月発売)の特典映像として、約2分30秒のPVが収録されている[1]

スタッフ[編集]

  • 作画監修 - 中森良治
  • 演出 - 三浦和也
  • 作画監督 - 小峰正頼
  • 音楽 - 石井妥師

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 豊久17歳の時に病死。『ヤングキングアワーズ』2012年1月号の付録小冊子では、豊久が妖怪「首置いてけ」なら、父・家久は妖怪「ネックベアード」と称される程の首狩り人種と紹介されている。
  2. ^ 49歳の時の「本能寺の変」から半年以上経過しているため。
  3. ^ 実際にはイタリア北部は日独の同盟国たるサロ共和国が存在し、イタリアが日独の敵国という認識は正確ではない(菅野はスキピオが、どちらの側の人間かの確認を行っていない)。
  4. ^ その際、空襲を受けて火の海と化した日本と重ね合わせている描写がある。
  5. ^ 史実においても、ルバング島に不時着してから救援が来るまで「島の王様」として敬愛を集めて過ごしていたとされる。
  6. ^ 実際には頭蓋骨が割れかける程の頭突きであり、ラスプーチン曰く、女だからといって手加減なし。ただアナスタシアは、手加減はしているが自己完結していると訂正した。
  7. ^ 第35話では「帝国の3分の1を支配する」と言及されている。
  8. ^ 第1巻の帯は、第2巻発売以降の重版分より付属されている。
  9. ^ 「エンズ」という読み方は元々は第1巻のカバー裏でルビを振られたのが最初で、本編においては第25話から導入されている。豊久から平仮名で「はいきぶつ」と呼ばれたことはある。
  10. ^ 窮状を理解し和平を訴える貴族もいるが、少数意見として封殺されている。

出典[編集]

  1. ^ 平野耕太「ドリフターズ」がアニメ化、2分30秒の特典映像”. ナタリー. ナターシャ (2012年12月28日). 2013年5月15日閲覧。

外部リンク[編集]