失恋ショコラティエ

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失恋ショコラティエ』(しつれんショコラティエ)は、水城せとなによる日本漫画作品。第36回講談社漫画賞「少女部門」受賞。

月刊フラワーズ』増刊の『凛花』(小学館)にて3号から10号まで連載された後、『月刊フラワーズ』本誌へと掲載誌が移動となり、同誌2010年11月号より定期連載となった。単行本は、2013年10月現在同社のフラワーコミックスαより既刊7巻。

2014年1月より3月までテレビドラマが放送された。

あらすじ[編集]

高校時代から憧れ続けていたサエコ(高橋紗絵子)と付き合っている小動爽太バレンタインデーの前日、爽太は精魂込めて作ったチョコレートをプレゼントするが、サエコは受け取ってはくれなかった。そもそも、付き合っていると思っていたのは爽太だけだったのだ。

傷心の爽太は、なけなしの金と少々の荷物だけを持って、フランスの有名パティスリー・ボネールを訪れ、雇ってほしいと頼み込む。

5年後、ボネールの日本上陸が決まり、心躍るサエコの目に映ったのは、ボネール日本進出店を支える若きシェフとして紹介される爽太だった。

爽太はただサエコを振り向かせたい一心で修業に励んできた。しかし、サエコは結婚が決まっていた。間もなく爽太は独立し、ショコラ専門店「ショコラヴィ」を開店させる。

登場人物[編集]

はドラマCD版のキャスト。

小動 爽太(こゆるぎ そうた)
声:下野紘
本作の主人公。25歳。実家がケーキ屋で、高校卒業後に製菓学校へ進学。高校1年生の時、1年先輩のサエコに一目惚れし、一途に想い続ける。振られた後も、サエコを振り向かせるためだけにフランスへ修業に行き、ついに自分の店を持つまでに成長する。サエコの結婚後も気持ちは変わらない。やや妄想が多い。サエコを振り向かせるために「悪い男」になることを決心する。
高橋 紗絵子(たかはし さえこ)【現姓:吉岡(よしおか)】
声:葉月絵理乃
本作のヒロイン。26歳。爽太の高校の1年先輩。通称:サエコ。大のチョコレート好きで、様々な店を食べ歩いている。爽太によると「妖精さん」らしいが、薫子によると「めちゃくちゃフツー」らしい。高校時代からモテモテで、イケメンをとっかえひっかえしていた。当時の彼氏とたまたま不仲だった時、クリスマスイブに爽太とキスしてしまい、爽太が勘違いする原因となった。本人によると「エッチはしてないし?」という理由で爽太と付き合っている自覚が無かった。爽太の帰国後、1幸彦と結婚する。
誰もが羨むような結婚をしたが、徐々に不自由な夫婦生活に不満を抱くようになる。
オリヴィエ・トレルイエ
声:神谷浩史
26歳。有名老舗「パティスリー・トレルイエ」のオーナーの四男。大の漫画・アニメ好きでオタク。見た目は王子だが、アキバ系。ボネールで働いていたところへ、爽太が押しかけてきて、日本の漫画雑誌と交換という条件でボネールのオーナーに取り次いだ。それ以来、爽太とは親友で家族ぐるみの付き合い。「ショコラヴィ」の従業員。爽太の妹・まつりに現在、片想い中。
井上 薫子(いのうえ かおるこ)
声:生天目仁美
32歳。爽太の実家のケーキ屋で働いていた女性従業員。「ショコラヴィ」のオープンが決まった時には、商品のアイデアや販売戦略を練ってくれた美人な才女で、爽太のことが好き。しかし店内で現在この事実に気づいているのはオリヴィエのみである。
小動 誠(こゆるぎ まこと)
59歳。爽太とまつりの父親。代官山でケーキ屋を営んでいた。店を爽太に譲り、「ショコラヴィ」オープン後は従業員の一人。
小動 まつり(こゆるぎ まつり)
声:渡辺明乃
20歳。爽太の妹。大学生。暇な時に店を手伝っている。ゲーム好きのオリヴィエとは気が合う。爽太にとっては「ガサツな妹」だが素直で明るい少女。しかし、友人の彼氏との辛い三角関係の恋にはまり込んでしまう。
六道 誠之助(りくどう せいのすけ)
声:諏訪部順一
37歳。通称:チョコレートの貴公子。その名通り同様の豪華なお店「RICDOR(リクドー)」やチョコレートは爽太にショコラティエとしての刺激を与える。また普段はお姉言葉をしゃべり、爽太に(彼がストレートだと知りつつも)想いを寄せる。
加藤 えれな(かとう えれな)
声:小清水亜美
26歳。「RICDOR」の宣伝をしているモデル。爽太とは片想いサークル仲間、PV撮影で出会ったドラマーに恋をしている。お互いが合意の下のセックスフレンド。爽太は『自分を改革するため』に彼女と肉体関係を持っている。
関谷(せきや)
声:杉田智和
25歳。「RICDOR」スタッフの男性。無表情で淡々としているが、誠之助のことは尊敬している。誠之助に世界を広げるため「今まで行った事のない人と食事に行くこと」との宿題を出され、薫子を飲みに誘う。
吉岡 幸彦(よしおか ゆきひこ)
38歳。サエコの夫。大手出版社のグルメ雑誌「グルメシーカー」の副編集長。食通で、爽太のショコラティエとしての腕を高く評価している。表向きは、真面目で優しい旦那を演じているが、正体はバツイチのDV男。精神的にも肉体的にも、紗絵子を悲惨な目に追い込んで行く。
倉科(くらしな)
25歳。えれなの片思いの相手。マイナーなバンドのドラマー。大人な対応の出来る誠実な男性。懸命に告白するえれなに対して、実は妻帯者で娘も2人いると説明。丁重に断りを入れた。

書誌情報[編集]

チョコレート[編集]

作中に登場する、「ショコ・ラ・ヴィ」のチョコレートを再現したボックスが、2014年1月20日より三越伊勢丹が開催するチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ 2014」にて販売された[1]。この「『失恋ショコラティエ』チョコレートコレクション」を手がけたのは、チョコレート専門店「THEOBROMA」の土屋公二[1]。クローバーをあしらった「ポネール」や、エクレアをボンボンに仕立てた「エクレールシトロン」など、6種類のチョコが1箱に集めたチョココレクション[1]。原作のイラストを交えてチョコを解説したしおりと、ショコ・ラ・ヴィのショップカードも封入[1]。外箱やショップカードのデザインは原作者の水城が担当した。サロン・デュ・ショコラのテオブロマブースにて販売され、価格は2730円[1]

テレビドラマの放送と同時期の発売だが、たまたま重なった、関連性はない企画である[2]

テレビドラマ[編集]

失恋ショコラティエ
ジャンル テレビドラマ
放送時間 月曜日21:00 - 21:54(54分)
放送期間 2014年1月13日 - 3月24日(11回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 フジテレビ
演出 松山博昭
宮木正悟
関野宗紀
品田俊介
小原一隆
原作 水城せとな
『失恋ショコラティエ』
脚本 安達奈緒子
越川美埜子
プロデューサー 若松央樹
小原一隆
出演者 松本潤
石原さとみ
エンディング Bittersweet
外部リンク 公式サイト

特記事項:
初回・第2話・最終話は15分拡大(21:00 - 22:09)。さらに初回放送の前座番組として、松本潤出演の生放送による『疾走ショコラティエ』(20:59 - 21:00)も別途放送。
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『失恋ショコラティエ』のタイトルでテレビドラマ化。2014年1月13日より3月24日まで毎週月曜日21:00 - 21:54[3]JST)に、フジテレビ系列の「月9」枠で放送された。

主演は松本潤[4]ザテレビジョンドラマアカデミー賞で主演男優賞など部門賞をいくつか受賞した[5]

キャスト[編集]

人物詳細は原作部分を参照。本項目では簡単な続柄を記載。

主要人物[編集]

小動 爽太(こゆるぎ そうた)
演 - 松本潤
「ショコラ・ヴィ」オーナーショコラティエ。本場パリの老舗チョコレート専門店「ラトゥリエ・ド・ボネール」でチョコレート菓子を学ぶ。
高橋 紗絵子(たかはし さえこ) → 吉岡 紗絵子(よしおか さえこ)
演 - 石原さとみ
爽太が15歳のときから片想いをしている既婚者女性。

ショコラ・ヴィ[編集]

井上 薫子(いのうえ かおるこ)
演 - 水川あさみ
パティシエール兼ショコラティエール。店のまとめ役を担う。
オリヴィエ・トレルイエ
演 - 溝端淳平
ショコラティエ。「パティスリー・トレルイエ」の御曹司。父はフランス人、母は日本人のハーフ
小動 まつり(こゆるぎ まつり)
演 - 有村架純
大学生のアルバイト店員。爽太の妹。
小動 誠(こゆるぎ まこと)
演 - 竹中直人
「ショコラ・ヴィ」の前身である「パティスリー・TOKIO」のオーナーパティシエ。爽太・まつりの父親。

リクドー[編集]

六道 誠之助(りくどう せいのすけ)
演 - 佐藤隆太
オーナーショコラティエ。
関谷 宏彰(せきや ひろあき)
演 - 加藤シゲアキNEWS
ショコラティエ。

その他[編集]

加藤 エレナ(かとう えれな)
演 - 水原希子
爽太のセックスフレンド。六道の友人。
吉岡 幸彦(よしおか ゆきひこ)
演 - 眞島秀和
紗絵子の夫。「グルメシーカ」副編集長。

ゲスト[編集]

藤本 涼子(ふじもと りょうこ)
演 - 夏月(第4話)
女優。自身のブログで「ショコラ・ヴィ」の「ムース・オ・ショコラ」を高く評価する。
倉科(くらしな)
演 - 佐藤祐基(第5話 - 第6話)
ユカリン
演 - 若月佑美乃木坂46)(第6話)[6][7]
まつりの親友。現在交際中の彼氏はまつりと浮気していた。
中村 大介(なかむら だいすけ)
演 - 千葉雄大(第7話)
ユカリンやまつりと2股交際をしていたが、まつりに別れを告げられる。

スタッフ[編集]

  • 原作 - 水城せとな『失恋ショコラティエ』(フラワーコミックスα / 「月刊flowers」連載中、小学館)
  • 脚本 - 安達奈緒子、越川美埜子
  • 音楽 - Ken Arai
  • 演出 - 松山博昭宮木正悟、関野宗紀、品田俊介、小原一隆
  • 主題歌 - Bittersweet」(ジェイ・ストーム
  • 監督補 - 品田俊介
  • 演出補 - 岩城隆一、野田悠介
  • オープニングVFX - 山本雅之
  • フラッシュアニメ - 中田仙次郎
  • ショコラティエ監修 - 三浦直樹
  • フードコーディネーター - 住川啓子
  • フランス語指導 - デミトリー、黒木許子
  • 所作指導 - ジャンポールチェボー、山崎寛朗
  • 所作協力 - エコール辻東京、国際製菓専門学校、和光、山崎正也、松本しのぶ
  • プロデュース - 若松央樹、小原一隆
  • プロデュース補 - 西田久美子、荻田真弓
  • 制作著作 - フジテレビ

原作との相違点[編集]

  • 関谷宏彰は原作では苗字のみだったが、ドラマでは名前も追加されている。
  • オリヴィエ・トレルイエは原作ではフランス人だが、ドラマではフランス人と日本人とのハーフである。
  • エンディングでは出演者が週替わりで、データ放送と連動した「失恋じゃんけん」を行っていた。

受賞歴[編集]

放送日程[編集]

各話 放送日 サブタイトル 脚本 演出 視聴率[9]
第1話 1月13日 もっとあなたに傷つけられたい!! 安達奈緒子 松山博昭 14.4%
第2話 1月20日 今夜も"妄想"と片想いが止まらない 12.7%
第3話 1月27日 走り出した恋、それぞれの告白へ 宮木正悟 13.3%
第4話 2月03日 2人の恋は、チェスのように 越川美埜子 11.8%
第5話 2月10日 切ない切ない切ない… 松山博昭 10.5%
第6話 2月17日 俺、失恋することにした 安達奈緒子 関野宗紀 12.0%
第7話 2月24日 ……なんの、涙? 現実にしていいの? 宮木正悟 11.7%
第8話 3月03日 ついに間男に成り上がったよ 越川美埜子 品田俊介 11.4%
第9話 3月10日 最終章突入! 正も誤もない、これが恋だ 安達奈緒子 小原一隆 11.2%
第10話 3月17日 最終回前夜! 未来に何も思い描けない 越川美埜子 宮木正悟 11.4%
最終話 3月24日 ついに今夜、全員の片想いが完結! 松山博昭 13.7%
平均視聴率12.3%[10](視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ)

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e 「失恋ショコラティエ」登場のチョコ、テオブロマが再現”. コミックナタリー. 2014年1月20日閲覧。
  2. ^ 2014.01.20 Mondayまつりのまえに”. 水城せとな公式ブログ. 2014年1月20日閲覧。
  3. ^ 初回・第2話・最終話は15分拡大(21:00 - 22:09)。さらに初回放送の前座番組として、松本潤出演の生放送による『疾走ショコラティエ』(20:59 - 21:00)も別途放送。
  4. ^ 松潤 2年ぶり3度目の月9主演 デイリースポーツ 2013年11月4日閲覧。
  5. ^ a b 「第80回記念スペシャル 発表! ザテレビジョンドラマアカデミー賞」、『ザテレビジョン』第20巻19号(2014年5月16日号)、KADOKAWA2014年5月16日、 6-12頁。
  6. ^ シネマトゥデイ (2014年2月10日). “乃木坂46・若月佑美、月9「失恋ショコラティエ」に出演!有村架純の恋敵に”. 2014年2月18日閲覧。
  7. ^ モデルプレス (2014年2月10日). “松本潤×石原さとみの月9「失恋ショコラティエ」、乃木坂46メンバー出演決定”. 2014年2月18日閲覧。
  8. ^ 「失恋ショコラティエ」が4冠/日刊スポーツドラマGP冬(nikkansports.com) - 2014年3月21日閲覧
  9. ^ 全放送回と平均の出典。失恋ショコラティエスポニチアネックス、2014年3月25日閲覧。
  10. ^ 「第80回記念スペシャル 発表! ザテレビジョンドラマアカデミー賞」、『ザテレビジョン』第20巻19号(2014年5月16日号)、KADOKAWA2014年5月16日、 10頁。

外部リンク[編集]

フジテレビ 月曜9時枠の連続ドラマ
前番組 番組名 次番組
海の上の診療所
(2013.10.14 - 2013.12.23)
失恋ショコラティエ
(2014.1.13 - 2014.3.24)
極悪がんぼ
(2014.4.14 - 2014.6.23)