火の鳥 (漫画)

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火の鳥』(ひのとり)は、火の鳥不死鳥)を物語の中心にした一連の編より成り立つ手塚治虫による漫画作品である。また、それを原作とした映画アニメラジオゲームが作成されている。手塚治虫の代表作の一つである。

目次

概要 [編集]

手塚治虫が漫画家として活動を始めた初期の頃から晩年まで手がけられており、手塚治虫のライフワークといわれている漫画作品。古代からはるか未来まで、日本を主とした地球宇宙を舞台に、生命の本質・人間の業が、手塚治虫自身の独特な思想を根底に壮大なスケールで描かれる。物語は「火の鳥」と呼ばれる鳥が登場し火の鳥の血を飲めば永遠の命を得られるという設定の元、主人公たちはその火の鳥と関わりながら悩み、苦しみ、闘い、残酷な運命に翻弄され続ける。

この作品に多くの漫画家が影響を受け、数多くの映像化・アニメ化・ラジオドラマ化が行われた。

作品の構成 [編集]

火の鳥は「〇〇編」と名の付く複数の編から成り立っている。

最初に連載されたのは1954年(昭和29年)、学童社の『漫画少年』の「黎明編」だったが、学童社はその後約1年ほどで倒産、この「黎明編」は未完に終わる。 その後、雑誌『少女クラブ』に「エジプト編」・「ギリシャ編」・「ローマ編」が連載された、そこから期間を空け雑誌『COM』に新しく書かれた「黎明編」から複数の編が連載され雑誌COMは休刊になる。その後雑誌『マンガ少年』で「望郷編」から「異形編」が連載されマンガ少年も休刊、『野性時代』には「太陽編」が連載された。雑誌『COM』以降の作品は、過去、未来、過去、未来と物語が交互に描かれ、だんだん現代に近づいていくという構成であった。

基本的には多数ある「〇〇編」はどれも一つの物語として完結しているため、朝日ソノラマ出版版や角川版などの一部では、どの作品から読んでも楽しめるように第一巻・第二巻のように「〇〇巻」と付けずに「〇〇編」とだけ付けて販売している。主人公・時代もそれぞれ異なる。そのため短編作品として捉えることができるし、人類の誕生から終焉までを描いた壮大な長編作品として捉えることもできる。

手塚本人が描いたものとしての火の鳥は野性時代の「太陽編」が完結したことにより終了しているが、太陽編の連載の後も何編か執筆の予定が企画されており、日中戦争を舞台にした「大地編(仮)」や主人公を『鉄腕アトム』のアトムにした「再生編(仮)」の構想などがあった。そして過去・未来・過去・未来と描いて最後は「現代編」になると言われていたが作者が亡くなったため実現はしなかった。

しかし、火の鳥を一つの長編作品として捉えた場合の最終的な結末は「未来編」で先に全て描かれており、NHKでアニメ化された時は最終的な結末を「未来編」で見せ物語が幕を閉じる。 また「未来編」は物語の始まりである「黎明編」に続くため作品自体が無限に繰り返すような作りになっている。そのため一般的に言う未完の作品ではない。 (この「未来編」は一番過去としても受け取れ、最未来としても受け取れるため、最初に読んでも最後に読んでも物語が繋がるというあまり他の漫画には使われていない特殊な形態をとっている。)

手塚死去のため描かれなかった火の鳥とアトムを繋げる発想はセガから発売された2003年のゲーム「ASTRO BOY・鉄腕アトム -アトムハートの秘密-」や2006年に同じくセガから発売されたゲーム「ブラック・ジャック 火の鳥編」などに一部生かされている。

また手塚治虫が存命中である1980年に手がけた映画に「火の鳥2772 愛のコスモゾーン」が存在する。これは漫画の映像化ではない個別に完結した物語であり、火の鳥全体を総括するような内容になっている。

手塚治虫の代表作の一つに『ブッダ』が存在するが、これは雑誌COMの休刊時に「火の鳥 東洋編」として出版社から企画されたものであった。[1]そのため鼻が大きな登場人物(猿田彦)など火の鳥から数人登場する。

登場人物 [編集]

ここでは複数の編にまたがり登場する人物等を紹介する。

火の鳥
人智を超えた存在である超生命体。100年に一度自らを火で焼いて再生(幼くなる)する事で永遠に生き続ける。元々は天上界にいたが、人間界に降りた。人語を解し、未来を見通す。また、その血を飲めば、永遠の命を得る事ができるという。呼称は鳳凰・火焔鳥・フェニックス(不死鳥)など。時空を超えて羽ばたく超生命体として描かれる。モデルは実在のキヌバネドリ目キヌバネドリ科の鳥ケツァール。その身体は宇宙生命(コスモゾーン)で形成されており、関わった人々の魂をも吸収して体内で同化し生かし続ける事も可能。話によっては人間との間に子供をもうけていたりもする。
なお、『ブラック・ジャック』等の手塚作品において「フェニックス」等の名前でしばしば出演しているが、基本的には普通の鳥として出演し、言葉は話さない。
猿田
猿田彦、猿田博士、我王、鞍馬天狗、八儀家正(八百比丘尼の父)など、共通して大きな鼻の持ち主と運命づけられているが、それぞれの編の世界観に合わせ名前やキャラクター、何ゆえにそのような大きな鼻を持ったのかの由来が少しずつ異なる。猿田彦、八儀家正は「元々醜い顔で、さらに鼻が大きくなった」、猿田博士は「元よりそのような顔と鼻」、我王は「病で醜くなると同時に鼻も大きくなる」、宇宙編の猿田は「元より鼻は大きく、さらに醜くなる」、生命編/太陽編の猿田は「鼻が大きいだけ」など、作品ごとで異なる。鼻が大きい理由も、猿田彦は蜂の群れに刺されたことによるもの、八儀家正は鼻癌であるが、それ以外は原因不明。
作者自身がモデルという説もあるが、作者自身の自画像とは懸け離れており、作者自身をモデルにしたキャラクターは、乱世編に実の先祖でもある手塚太郎光盛として登場している。
始祖である猿田彦の犯した数々の悪行を清算する為に酷い目に遭う宿命にある。「鳳凰編」では我王が「未来編」の猿田として生まれ変わり人類の最期を看取ることが描写されている。基本的には猿田の人物の殆んどはその醜さから女性との縁が無い事が多いが、一部にはその容姿とは関係無しに純粋に正反対の美女に惚れられた者もおり、その女性は後の猿田の名がつく者に繋がるとされる子孫を身籠っている。この事も含めて、猿田と名が付く者は先述の女性と縁がない一方で何らかの形で子孫は受け継がれているとみられる。また、子孫は才能を持つ者が多く、科学者や指導者といった立場にいる者もいる。
ムーピー
いかなる厳しい環境にも耐えうる生命力を持つ不定形生物。変身能力を有し、人型をとり人間の社会に溶け込むことができるが、その能力から人気が高く人に狩られてしまうため、どこかの星でひっそりと暮らしている。「未来編」では一種のテレパシー能力を用いた「ムーピー・ゲーム」が人類をスポイルするとして、保有を禁止されたペットであり、メガロポリスヤマトでは1匹残らず殺すよう命令が出されている。「未来編」の主人公山之辺マサトの恋人タマミがそのムーピーだった。寿命は人間より遥かに長く、500年位は生きられる。「望郷編」では人間とムーピーのハーフが登場する。ハーフ達は視力と耳朶(聴力)が無く、代わりに触角が生え、これで感覚を認識している。
ロック
35世紀における都市国家メガロポリスヤマトの中央本部に勤務する1級人類戦士。エリートで、同期でありながら総合審査によって自分の部下となった「未来編」の主人公マサトに対して辛く当たるが、戦争を嫌い「未来編」において人間の愚かさを見事に演じ切ったキャラクターでもある。試験管ベビーとして誕生したので両親はわからず、強いて言えば自分を生み出した精子卵子を選んだ中央コンピュータ「ハレルヤ」が親である。プロットのみの「大地編」では主人公として登場する予定だった。
ロビタ
26世紀、「復活編」にて主人公のレオナとチヒロが結ばれて誕生。電子頭脳が大きくなりすぎて重心が頭部に偏ってしまったためバランスが悪く、二足歩行を断念、「脚は取り外した方が良い」と提案され両脚は取り外され作中では「摩擦よけの車」と表現される臀部のベアリングで滑るように動く。腕は2本指であり、構造は非常に簡素に出来ている。一方でレオナの精神と記憶を受け継いだ為、普通のロボットと違い人間臭い感情を持つ。稼動限界の後に業者が引き取って、その構造を模して記憶をコピーした物が量産される。技術の進歩によってより精巧なロボットが造られても、ロビタはその人間臭い感情によって多くの人間に好まれ数世紀に亘って量産されるが、その一方でロボットを人間の道具と考える人間にとっては極めて不快な存在でもあった。
31世紀頃、ある子供が親や家政婦よりも懐いているロビタに会いに放射能農場に迷い込んだために死亡。ロビタが殺したという冤罪を受けるが、数十年間裁判を繰り返しついに、裁判官が個体ナンバーを特定できなかったという理由から、事件発生時に農場で働いていたロビタ全員が溶解処分される。同胞をそのような形で失った世界中のロビタは集団自決を行い、稼動可能な物は全て溶鉱炉に身を投じる。しかし月面にいて集団自決に参加できず、エネルギー切れによる自決を選んだ最後の一体のロビタは、35世紀に猿田博士に救助され、「未来編」では猿田博士の助手として働くが、ロックにより破壊されてしまう。
牧村五郎
「宇宙編」で登場するアストロノーツ(宇宙飛行士)。生まれた時からアストロノーツとなる事を宿命づけられ、外宇宙に地球由来の細菌を持ち込まないために、無菌室で成長する。初恋の女性に裏切られた事がトラウマとなり、女性に手が早くかつ冷酷である。その初恋の女性の幻に惑わされる形で異星人を虐殺し、その罪により火の鳥から、若返っては赤ん坊に戻り、再び成長して大人に戻っては若返るというサイクルを繰り返し、永遠に生き続けなければならない罰を受けている。赤ん坊に戻っている間は、「ケース」と呼ばれる自身の姿を模した等身大の人型ロボットに乗り込み操縦をしている。時系列的に見て恐らく罰を受ける前である「望郷編」において、地球に帰郷する途中のロミと出会う。
山之辺マサト
「未来編」の主人公。猿田と共に人類の最期を見届け、なお数十億年の時を経て新たな人類の誕生を待つことを運命づけられる人間。「鳳凰編」に登場する茜丸がその生まれ変わりとする解釈もあり、「劇団わらび座」によるミュージカル「火の鳥 鳳凰編」ではストーリーにそのような解釈がみられる。ただし、これは「鳳凰編」中において茜丸が死亡するシーンで「茜丸は二度と人間に転生することはない」と火の鳥が告げていることと明らかに矛盾している。
チヒロ
精密機械局で作られた量産型の事務ロボット。2545号は「望郷編」にて地球に不法侵入したロミとコムを助け、61298号は「復活編」でチヒロが美少女に見える主人公レオナと出会い愛の感情を得る。「望郷編」時のチヒロ2545号の発言によれば、チヒロ型の仲間は13,692,841体、他の型も合わせると世界に1,277,554,539体の仲間がいる。
八百比丘尼
「異形編」「太陽編」に登場。戦国時代、数々の残虐行為を行ってきた成り上がりの領主である父・八儀家正から、男性として育てられていた女性・八儀左近介である。父が致死性の鼻の病にかかった際、その治療を行わせないため八百比丘尼を殺害するが、その罰として、無限に繰り返す時間の中に閉じ込められ、八百比丘尼として永遠に若い頃の自分に殺され続けるという宿命を負わされる。「太陽編」で、霊界の戦いで傷ついた神々の手当てを行っているのは、負った罪を清算する方法であると語られている。

火の鳥の各編 [編集]

執筆された作品 [編集]

黎明編(漫画少年版)
  • 初出:『漫画少年』(1954年7月号 - 1955年5月号)未完
後の黎明編と少女クラブ編に似たような展開となるがヒミコが岩戸の中に入るところで終了し未完。エジプト編に登場するヨタ・ポポ・ノロの三匹が登場するがヨタはキツネではなく猿だった。
エジプト編
  • 初出:『少女クラブ』(1956年5月号 - 10月号)
天国で飼われていた火の鳥が、ある日脱出に成功し下界へと降り立つ。
ギリシャ編
  • 初出:『少女クラブ』(1956年11月号 - 1957年7月号)
エジプト編の続き。
ローマ編
  • 初出:『少女クラブ』(1957年8月号 - 12月号)
ギリシャ編の続き。
黎明編
  • 初出:『COM』(1967年1月号 - 11月号)
3世紀の倭(日本)。ヤマタイ国クマソ国の争いを背景に、ヒナクとナギの姉弟、ヒナクと結ばれるヤマタイの間者グズリ、防人の猿田彦たちの数奇な運命を描く。ヤマタイ国がクマソを侵略した裏には、老いた卑弥呼が火の鳥の血を欲していたという事情があった。大和朝廷の成立については定説ではなく本作品執筆時には話題になった江上波夫騎馬民族征服王朝説を採用しているが作品中でも邪馬台国と大和朝廷の風俗が似通っているなど、矛盾した描写も見られる。その後何度か描き直されており、後年の版では主人公たちを襲う様々なスタイルの狼の中に「ファミコン型」や「赤塚不二夫型」等も登場する。猿田彦は転生し、火の鳥と共にシリーズ全体の狂言回し的な役回りを果たすことになる。
未来編
  • 初出:『COM』(1967年12月号 - 1968年9月号)
西暦3404年。時間軸で考えた場合の火の鳥の結末にあたる作品。地球は滅亡の淵にあり、地上に人間はおろか生物は殆ど住めなくなっていた。人類は世界の5箇所に作った地下都市“永遠の都”ことメガロポリスで超巨大コンピュータに自らの支配を委ねた。メガロポリス「ヤマト」と「レングード」の対立に端を発した核戦争勃発で、地球上のあらゆる生物が死に絶える。独り生き残った山之辺マサトは火の鳥に地球復活の命を受ける。マサトは永い孤独と試行錯誤の中で、結局、生命の進化を見守るほかないことを悟る。肉体が滅び意識体となったマサトは、原始生命から、再び人類が文明を生み出すまで、生命の悠久の歴史を見守り続ける。結末が黎明編へ繋がるような展開となっており、「火の鳥」全編の構成を示唆している。なお、NHKのアニメでは尺の都合及び倫理的な都合によりナメクジ文明のエピソードが全面的にカットされている。
ヤマト編
  • 初出:『COM』(1968年9月号 - 1969年2月号)
古墳時代の倭(日本)。主人公のヤマト国の王子オグナと、ヒロインのクマソ国の酋長・川上タケルの妹カジカの間に芽生えた許されざる哀しい愛の物語。オグナはヤマトタケル、川上タケルは川上梟帥がモデル。『古事記』・『日本書紀』の日本武尊伝説と、日本書紀の垂仁紀にある埋められた殉死者のうめき声が数日にわたって聞こえたという殉死の風習と埴輪にまつわるエピソードも火の鳥の血の効果であるとし、期間も1年にわたっての事として下敷きにしている。石舞台古墳造営にまつわるエピソードがあるが、史実ではもっと後代の古墳であり、殉死者が埋められているという事も無い。手塚治虫はあくまで『古事記』・『日本書紀』は伝説であって、実在の天皇家とは何も関係は無いとコメントしている[2]
なお、作中で川上タケルは、"長島"なる部下に「王」と呼ばれている。これは初出時には川上タケル=川上哲治として、クマソを巨人に見立て、その部下の長島=長嶋茂雄という洒落であったが、川上が監督を引退したため、川上タケルを王貞治に見立てる内容に改稿したためである。
オグナが女装してタケルを暗殺するくだりは神話どおりだが、復讐の追跡を指揮するカジカは国境で率いてきた軍を帰し、単身男装して奴隷としてヤマトに潜入、非力なために鞭打ちを受けているところをタケルに助けられるという展開で、ヒーロー、ヒロイン両方に与えられる異装、女王(継承者)が自らの意志で奴隷に身を落として苦役を受ける不条理など、コミカルタッチの中に手塚独自の倒錯趣味が埋め込まれている。
宇宙編
  • 初出:『COM』(1969年3月号 - 7月号)
2577年。ベテルギウス第3惑星から地球へ向かう宇宙船は、操縦者である牧村五郎の自殺によって事故に遭う。牧村以外の男女4人の乗務員は宇宙救命ボートで脱出する。だが、自殺したと思われた牧村五郎には、火の鳥もかかわる暗い過去があった。乗務員間の切ない愛憎のドラマ。
鳳凰編
  • 初出:『COM』(1969年8月号 - 1970年9月号)
奈良時代。権力に翻弄され苦しむ2人の仏師、茜丸と我王の人生を吉備真備橘諸兄による奈良東大寺大仏建立を絡めて描く。火の鳥は、我王には彼の悪行のせいで子孫が持つ事になる宿命を語り、怒りを奮起させる事で彼の腕をより上達させる。一方、悪党だった頃の我王に腕を傷つけられた過去を持ち、その事実を暴露して、我王に罰を与える事で栄華を得た茜丸には、二度と人間には生まれ変わることができないという残酷な運命を、彼の死の直前に告げる。
苦しみに耐え続けながらも生き続け、最後にはそれを肯定する我王と、権力の庇護を得て慢心に陥ってしまった茜丸の対比。人間の名誉と権力を望む醜さ、そして人間とは何か、宗教とは何かといった深い題材を取り上げている。ただし史実では橘諸兄によって重用されている吉備真備が、この作品では政敵として対立するなど、史実と異なる点も多々見られる(良弁即身仏になるくだりは、身代わりを立てたと解説されている)。
復活編
  • 初出:『COM』(1970年10月号 - 1971年9月号)
2482年。事故に遭うも科学の力で復活した主人公の少年レオナは、身体の大半(特に脳組織)を人造細胞で置き換える治療を行った結果、認識障害を起こし、生命体を無機物、ロボットはじめいくつかの人工物を有機物(生命体)と認識するようになってしまう。その結果、ロボットであるチヒロを人間の女性のように認識し、恋心を抱き愛し合うようになる。認識障害が改善されて以降もチヒロを人間の女性と認識し愛する事に変わり無く、結果チヒロと駆け落ちしてしまう。生命に細工を加えてしまった人間の罪と罰、問われる生死の意味。主人公の事故死の背景には、アメリカにおいて主人公がフェニックス(火の鳥)の血を入手したという過去がからんでいる。
なお、レオナは頭の手術を受けたため一時的に坊主頭となっているが、NHKのテレビアニメ版では頭に包帯を巻いただけの描写となっており坊主頭では無く、その点がぼかされていた。
羽衣編
  • 初出:『COM』(1971年10月号)
10世紀三保の松原天の羽衣の伝説を元に描いた小編。
全編が、舞台で演じられる芝居を客席から見たような視点で描かれたものになっている。非常に短い作品であるが、放射能障害についての表現についての問題や作者の意向があり、1980年まで単行本化されなかった。本来は「望郷編(COM版)」と関連する話であるが、1980年に単行本化される際、描き直された後は全く独立した話になっている[3]
望郷編(COM版)
  • 初出:『COM』(1971年12月号)・『COMコミックス』(1972年1月号)
城之内博士が育て上げた「第二の地球」で生活する少年コム。COMの休刊によって[4]、未完のまま中断される。放射能障害を描いたCOM版「羽衣編」を前提としているため、「羽衣編」改稿に伴い、構想を新たに関連のない物語として『マンガ少年』版「望郷編」が描かれ[5]、この版は未完のままで長く単行本に収録されることがなかった。
乱世編(COM版)
  • 初出:『COM』(1973年8月号)
後の「乱世編」の元となる話であるが、『COM』が再び休刊したことにともない連載中断している。弁太のキャラクターがスマートに描かれており、猿と子犬のエピソードは『マンガ少年』版に流用されている。
余談としては、元アシスタントの石坂啓によると、乱世編で見開きで村祭りのシーンがあった時に、それが最後まで仕上げられていなかったので、「これは時間がかかるから、後でアシスタントにやらせるのだろう」とアシスタント全員で思っていたら、手塚治虫が下描き無しで、踊る村人たちを全部書き始めたが、火を囲んでいる大勢の人の輪と、一人ひとりの影をちゃんと角度を変えて驚異的な速さで仕上げたので、みんな「まるで魔法を見ているようだった」と言っていた。
望郷編
八丈島のタナ婆伝説や、それと共通する西南太平洋各島の妊婦創世伝説を下敷きとしている。エデン17という小さな星で子孫の繁栄のために健気に生きる地球人ロミ。老いた彼女は地球への望郷の想いを募らせる。『COM』版の「望郷編」(未完)との関連はほとんどなく、唯一、被爆した少年コムだけが、ムーピーと地球人との混血児という設定で再登場している。何度も描き直されており、雑誌掲載版、角川書店版、朝日ソノラマ版・講談社版の各単行本では、中盤以降登場する宇宙船に他の宇宙人が搭乗したり、地球に向かう途中に立ち寄る星に違うものがあったりするなど内容が異なる。
乱世編
  • 初出:『マンガ少年』(1978年4月号 - 1980年7月号)
平安時代末期。木こりの弁太(弁慶)と田舎娘おぶうは源平の抗争に巻き込まれ、すれ違いの運命を送っていく。源平の抗争や源頼朝義経兄弟の相克には、火の鳥の争奪が関わっているという筋立て。弁慶伝説を下敷きとする。「鳳凰編」の我王も義経の師匠鞍馬天狗として登場している。実体化状態の火の鳥は本編では登場せず、作中で火の鳥として登場するのは実はただの孔雀だった。講談社版では義経と清盛が白兵衛と赤兵衛に生まれ変わる際に数ページだけ火の鳥が登場している。
何度も描き直されており、雑誌掲載版、角川書店版、朝日ソノラマ版・講談社版とかなり細部が異なる。英雄として名高い義経が、本作では目的の達成のためには何ものをも犠牲にして憚らぬ残虐非道な人物として描かれる。もっとも作中で義経が行う非道な行為には、一ノ谷の戦いの際に民家に火を放った件や、壇ノ浦の戦いの際に非戦闘員である船の漕ぎ手を射た件など、平家物語義経記に扱われているものも多い。
生命編
  • 初出:『マンガ少年』(1980年8月号 - 12月号)
2155年。視聴率を上げようと焦るテレビプロデューサー青居は、クローン人間による殺人番組を考案する。クローン技術の本場であるペルーに向かうが、ペルーがクローン技術の実用化に成功したのは、火の鳥の血を引く女性の影響があった。雑誌掲載版と単行本では、エンディングがまったく異なる。
異形編
  • 初出:『マンガ少年』(1981年1月号 - 4月号)
戦国の世応仁の乱の功績で名をあげた残虐非道の父を憎み、その復讐のため尼を殺した左近介に恐ろしい因果応報が巡ってくる。八百比丘尼伝説を下敷きにしている。
太陽編
7世紀と21世紀の2つの時代が舞台である。千四百年の時代を隔てた2人の主人公の物語が並行して語られ、やがて運命がシンクロしてゆく。白村江の戦いで敗れ、唐の軍隊に顔の皮を剥がされ狼の顔を被せられた百済の王族の血を引く青年ハリマは、命を助けられた占い師のオババ、百済救援のために派遣された将軍・阿部比羅夫と共に倭(日本)に漂着して犬上宿禰(いぬがみのすくね)と名乗り、やがて壬申の乱に巻き込まれてゆく。壬申の乱は世俗での権力闘争であると同時に、外来宗教である仏教と日本土着の神々との霊的な戦いでもあった。一方、21世紀の日本は宗教団体「光」一族に支配されており、1人の主人公、坂東スグルは対立勢力(シャドー)の工作員として地下で暮らしている。ともに政治や権力と結びついた宗教がテーマになっており、皮肉なことに、双方とも火の鳥自身がご神体となっている。
単行本化の際に連載版の未来側のストーリーが大幅に変更され、火の鳥が登場したり、猿田が罰を受ける描写などかなりのカットがなされている。古代側では火の鳥は傍観者に徹しており、その一方で未来において直接介入するのは行動が矛盾しており、それを整合させるためと推測される。また、NHKのテレビアニメ版では尺の都合で未来側の物語は描かれなかった。
休憩 INTERMISSION
  • 初出:『COM』(1971年11月号)
手塚自身が登場し、本作のテーマや完結時期、死生観等について語るエッセイ風の短編。ストーリー上の関連は無い。

このほか、手塚以外の作家によって執筆された作品ではアニメ映画「火の鳥2772」をコミカライズした御厨さと美による漫画(初出:『マンガ少年』(1980年2月号 - 4月号)がある。詳細については当該項目を参照。

執筆されなかった作品 [編集]

大地編(シノプシスのみ)
日中戦争時の上海を舞台に、関東軍の戦意高揚のため、中国大陸に伝説の仙鳥の探索を計画する。シノプシスには間久部緑郎(ロック)、猿田博士が登場。
後述の1988年のミュージカルによる『火の鳥』上演のための原作として、上記内容で新作描き下ろしを連載をする予定だったが、よりSF的な内容にとの希望があったためペンディングとなった。『野性時代』に1989年春から掲載されるはずだったとも言われるが[6]、手塚が病に倒れたことから執筆されることはなかった。ただし、『野性時代』の編集部は『火の鳥』の続編ではなく『シュマリ』の続編を望んでいたという。
アトム(再生?)編(構想のみ)
  • 初出:新聞「赤旗」(1974年1月3日~1974年1月25日の連載コラム中)、その他にも証言複数あり。
火の鳥に鉄腕アトムが登場するという発想は複数の証言が得られている。新聞赤旗のコラム中には「火の鳥は、太古から、超未来までえんえんと運ばれる叙事詩です。(中略)じつは、これはまだ先の話ですが、二十一世紀の部分のエピソードで、アトムの物語がでてきます。アトムもじつは火の鳥の一挿話だったというオチです。」と語られている。[7]
また連続ラジオ小説「火の鳥 乱世編」(NHKラジオ第1放送 1980年3月21日)でもその内容が語られている。本編OA後に手塚治虫自身が21世紀が舞台であるので『鉄腕アトム』の外伝を描いてみたいと構想を語っている。具体的な構想があったわけではないが、断片的なアイデアとして、「アトムはロボットであり、不死の存在と言える。その魂は、最終的には、火の鳥に救われるのではないか」と言うことと、「意識していたわけではないのだが、お茶の水博士はその容貌からして、猿田の血を引いていると思う。彼はアトムの最期を見届けることになるだろう」と語っている。(このことからアトムの最後の物語は火の鳥で語られた可能性が推測できる。)
長く手塚のチーフアシスタントを務めた福元一義によればアトムが出てくる本編が火の鳥の完結編となる予定だったとある[8]
手塚治虫の息子である手塚眞はある時、火の鳥の最終話について編集者にそっと耳打ちしたという。編集者は「あれは過去、未来と話が行ったり来たりして、最後に現代に近いところで終わるんだよ。そう、アトムが誕生する頃にね。」と語ったという。[9]
火の鳥が連載していたマンガ少年の編集者である松岡博治は「あの完結編の話でしょ?直接、先生から聞いていました。過去未来、過去未来、過去未来ってきてですね、2003年、アトムの誕生の年に過去と未来がクロスして完結するという。アトムも、ブラック・ジャックも、三つ目も、先生のキャラクターが何もかも出てきて・・・」と雑誌のインタビューで語る。[10]
(ただし、上記の証言は以下で解説する現代編(仮)と食い違いがあるので、手塚の中で構想が変化していた可能性がある。)
現代(完結)編(構想のみ)
  • 初出:『ニュータイプ100%コレクション 火の鳥』(角川書店/1986年刊行)、その他にも証言複数あり。
火の鳥の結末は複数の証言があり、前述したアトム編(仮)の後にも構想されている。
手塚治虫は雑誌「COM」以降の火の鳥の全体構成を、黎明編から時代を下り、また未来編から時代を遡って現代に近づく設定を取っていた。しかしこれは作品自体が長期化するにつれて、「現代」がその時によって変化してしまい執筆予定だった「現代」と読者が読んでいる「現代」のズレが生じる。作品が1954年から続くため、当時は21世紀は未来扱いだったが、現在では21世紀が到来して過去になってしまった。
後に角川春樹との対談の中で、手塚治虫自身が「現代編」の新たな構想を語っている。手塚は「現代」というものの解釈を「自分の体から魂が離れる時」だとし、その時こそ「現代編」を描く時だとした。ほかに「1コマ」「ひとつの話」「火の鳥の終末になっていること」、と「現代編」の構想を語った。
毎日新聞デジタル(2012年07月23日)でのインタビューにおいて聖悠紀は「手塚先生は『火の鳥で、過去の話を書いたら、未来の話を書いて、次の過去の話と、だんだん時代の感覚が短くなって、最後は原稿を書いている自分の部屋で終わりたい』とおっしゃっていた」と述べている。
しかし、手塚治虫が亡くなったためこの新たな構想による「現代編(仮)」が描かれることはなかった。結果的に火の鳥の最終的なエピソードがどのようなものであったかは手塚のみが知るものとなる。
ブラック・ジャック』の一編である「不死鳥」において、現代社会の中の「火の鳥」が描かれているが、手塚自身がこの作品を封印していたこともあり、「現代編」との関連は薄いと見るべきであろう。(「不死鳥」の話が単行本に掲載されなかった理由は「火の鳥」の「現代編」との兼ね合いを考えての措置だったと言われている)

また、前述の「火の鳥2772」は手塚治虫漫画全集で手塚自身が描き下ろしで再漫画化する予定もあったが、実現しなかった。その後、太陽編完結後にもミュージカル原作として描き下ろしをする話があったという[11]

単行本 [編集]

2012年3月現在、入手可能な単行本は以下の通り。

また2011年2月から7月にかけては、秋田書店と朝日新聞出版の共同企画で、コンビニ用のB6判コミック全7巻が発行されている。

手塚治虫はいつも単行本を出すたびに手を入れており、現行の単行本でも大きく分けて3つの種類がある。朝日ソノラマ(現・朝日新聞出版)版と角川書店版と復刊ドットコム版である。講談社の漫画全集及び文庫全集は朝日ソノラマ版のバージョンである。角川書店版は朝日ソノラマ版の後に発行されたもので、「望郷編」と「乱世編」は大きく内容が変更されている。復刊ドットコム版は雑誌の連載をそのまままとめたもので、単行本用の直しが入っていない最初のバージョンというべきものである[12]

火の鳥で描かれる歴史上・神話上の人物・出来事 [編集]

黎明編
ヤマト編
鳳凰編
羽衣編
乱世編
異形編
太陽編


他のメディア [編集]

一連の作品の一部はラジオドラマ化、アニメ化、テレビゲーム化、または実写映画化された。

ラジオ [編集]

作詞 - 長坂秀佳 / 作曲・歌 - ささきいさお / 編曲 - 高田弘

テレビアニメ [編集]

2004年に手塚プロダクション制作、NHK-BSハイビジョン総合テレビ)にて本放送された。火の鳥を演じた竹下景子はアニメ映画「火の鳥2772 愛のコスモゾーン」以来24年ぶりの火の鳥での出演である。

放送エピソードは「黎明編」・「復活編」・「異形編」・「太陽編」・「未来編」であり、また内容は大幅に短縮・改編され、父子関係が重視された内容になっている。

ハイビジョン制作、5.1chサラウンド音声作品。

NHKでは様々なチャンネルで何度も放送されている。

  • BSハイビジョン
    • 2004年3月に先行放送開始。同年4月より毎週金曜19時30分からレギュラー放送。
    • 2005年元旦に全編再放送。
    • 2009年3月31日より「ハイビジョン アニメシリーズ」枠内にて毎週火曜19時25分から放送。
  • 総合テレビジョン

声の出演 [編集]

  • 火の鳥 - 竹下景子
  • ナレーション - 久米明


スタッフ [編集]

主題歌 [編集]

オープニングテーマ - 「火の鳥」
作曲 - 内池秀和 / 編曲 - 野見祐二 / 演奏 - チェコ・フィルハーモニー管弦楽団チェン・ミン諫山実生
オーケストラによる演奏。諫山実生によるコーラスがあるが、歌詞はない。
エンディングテーマ - 「火の鳥
作詞 - 湯川れい子 / 作曲 - 内池秀和 / 編曲 - 冨田恵一 / 歌 - 中島美嘉
エンディングの映像は宇宙空間をバックに、きらめく火の鳥を映したものとなっている。

各話リスト [編集]

話数 放送日 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督 美術監督
第1話 2004年
4月4日
黎明編 その一 五武冬史 寺田和男 吉村文宏 杉野昭夫 河野次郎
第2話 4月11日 黎明編 その二 吉村文宏 津田義三 杉野昭夫
高橋直樹
第3話 4月18日 黎明編 その三 竹内啓雄 杉野昭夫 河野次郎
安原稔
第4話 4月25日 黎明編 その四 青山弘 杉野昭夫
垪和等
大下久馬
河野次郎
第5話 5月2日 復活編 その一 長谷川圭一 波多正美 吉村文宏 内田裕 斉藤雅巳
第6話 5月9日 復活編 その二 鈴木卓夫 萩原露光 内田裕
渡辺章
第7話 5月16日 異形編 杉井ギサブロー 大下久馬
水野健太郎
大下久馬 河野次郎
第8話 5月23日 太陽編 その一 野崎透 竹内啓雄 伊藤幸松 西田正義
清水恵蔵
柴田正人
第9話 5月30日 太陽編 その二 桑原智 西田正義
第10話 6月6日 太陽編 その三 竹内啓雄 西田正義
瀬谷新二
第11話 6月13日 太陽編 その四 西田正義
第12話 6月20日 未来編 その一 小林弘利 吉村文宏 杉野昭夫 西田稔
第13話 6月27日 未来編 その二 波多正美 鈴木卓夫

実写映画 [編集]

火の鳥
監督 市川崑
脚本 谷川俊太郎
製作 市川喜一
村井邦彦
出演者 若山富三郎
尾美としのり
高峰三枝子
音楽 深町純
主題歌 松崎しげる「火の鳥」(本編未使用)
撮影 長谷川清
編集 長田千鶴子
池田美千子
配給 東宝
公開 日本の旗 1978年8月12日有楽座で先行上映)
1978年8月19日(全国公開)
上映時間 137分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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火の鳥』(ひのとり)は1978年8月19日(1978年8月12日には、有楽座にて先行公開)に公開された日本特撮アニメ映画。製作は東宝・火の鳥プロダクション。配給は東宝イーストマンカラービスタビジョン。上映時間は137分。第1部である黎明編(月刊COM版)を映画化。

劇場映画での主演歴(トップクレジットに限定しても)を持つ出演者12人、世界的知名度の高いメンバーを結集したスタッフ陣と超豪華な顔ぶれで話題を集めたが、興行成績は都市部ロードショーの盛況に反し地方興行が惨敗。トータルの配給収入7億は2010年代の興行収入に換算すれば二十数億に相当する中ヒットといったところだったが、製作費の高さに見合わず、フルアニメーションで制作予定だった(出足好調だったことから一部では決定と報じられた)続編『宇宙編』は断念された。ピンク・レディーを踊る狼、瞳の中に燃えあがる怒りの炎といった遊びの過ぎたアニメ合成が多く、「壮大なテーマが結実しないうちに映画がさっさと出来上がってしまった印象」(佐藤忠男)など批評も芳しくなかった。市川監督自身も同年にNHKラジオ番組「日曜喫茶室」で、「ラッシュを見て、こんな映画を撮った監督はどこのどいつだと思った」と冗談まじりに失敗作を示唆している。DVDやLDやVHSなど現在のところ本作のソフトは発売されていない。東宝特撮封印作品を販売するドラマCD発売会社グリフォンは『ノストラダムスの大予言』と『獣人雪男』のドラマCDの広告の下に東宝特撮封印作品ドラマCDシリーズ第2弾として、『緯度0大作戦』と本作のドラマCDの発売が予告されていたが実現のしないまま未発売に終わった。ただし、CSでの放送は行われている。

キャッチコピーは、はばたけ! 永遠の鳥よ 燃える炎の中に愛の宇宙が見えるまで

キャスト [編集]

スタッフ(実写映画) [編集]

アニメ映画 [編集]

火の鳥2772 愛のコスモゾーン [編集]

1980年公開。

火の鳥 鳳凰編 [編集]

火の鳥 鳳凰編
監督 りんたろう
脚本 高屋敷英夫
金春智子
製作 りんたろう
丸山正雄
岩瀬安輝
製作総指揮 角川春樹
出演者 堀勝之祐
池田昌子
音楽 石川光
宮下富実夫
主題歌 「火の鳥」
渡辺典子
作詞:阿久悠
作曲:宮下富実夫
撮影 石川欽一
編集 尾形治敏
配給 東宝
公開 日本の旗 1986年12月20日
上映時間 60分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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1986年公開。同時上映は『時空の旅人』。

OVA [編集]

舞台 [編集]

  • 人形劇団クラルテ『手塚治虫生誕80周年 劇団結成60周年記念公演 火の鳥-黎明編』(2008年-各地を巡演)[13]

TVゲーム [編集]

2作品とも、アニメ映画「火の鳥 鳳凰編」とのメディアミックス作品。パッケージやマニュアルの表紙に映画のイメージ画像が使われているほか、手塚治虫のほか映画の製作元である角川書店がクレジット表記されている。

その他 [編集]

  • テレビアニメふしぎなメルモ』に登場するミラクルキャンディーは第1話で描かれる製造過程によると原料は火の鳥の卵である。
  • 鈴木英史による吹奏楽曲「鳳凰〜仁愛鳥譜」は、鈴木のお気に入りである「未来編」のイメージで作曲されたものである。
  • テレビアニメ『アストロボーイ・鉄腕アトム』(2003-2004年)に手塚作品のスター・システムの一環でゲストキャラクターとして登場、声優はNHKのTVアニメ版と同じ竹下景子。
  • イギリスアンビエントテクノバンドシステム7が、シングル「Hinotori」を含むアルバム『Phoenix』を2007年に発表。これは、手塚治虫の長女・手塚るみ子の呼びかけによるもの。『火の鳥』の内容に触発されて制作された。
  • 阪神・淡路大震災復興活動のシンボルマークとして使われていた。これは悦子夫人が兵庫県に「火の鳥」のイラスト使用権を10年間無償提供した事による。
  • 2010年8月6日に全国農業協同組合中央会は、2010年日本における口蹄疫の流行で被害を受けた畜産農家の復興支援を目的に、火の鳥をデザインしたマークを作成している[14]
  • バレーボール全日本女子チームの愛称は「火の鳥NIPPON」であり、ロゴ等のデザインは手塚プロダクションが担当している[15][16]
  • 万物は輪廻するという考えが作中に見られるが、後半に進むにつれその表現が減少して行き最終作である「太陽編」でも単行本化の際に輪廻に関する部分がかなり削除された。
  • 手塚生前時における掲載誌は連載中・連載終了直後に廃刊・休刊する事が多く、当時の出版業界では陰ながら「本作が掲載されると廃刊になる」、「“ 火の鳥 ”の不死性は雑誌の生命を吸って得ている」などと囁かれた[17]
  • 本作品をオマージュした(影響を受けた)作品は少なくない。

脚注 [編集]

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  1. ^ 株式会社金の星社「手塚治虫物語―アニメの夢1960~1989 」2009年、P.156
  2. ^ マンガ少年別冊の「ヤマト・宇宙編」前書きにて。
  3. ^ マンガ作品紹介 火の鳥望郷編 手塚治虫ワールド
  4. ^ 中野晴行『そうだったのか手塚治虫』祥伝社、2005年、p169
  5. ^ マンガ作品紹介 火の鳥望郷編 手塚治虫ワールド
  6. ^ 中野晴行『そうだったのか手塚治虫』祥伝社、2005年、p176
  7. ^ 手塚治虫『ぼくのマンガ道』新日本出版社 2008年 P.48
  8. ^ 竹熊健太郎『ゴルゴ13はいつ終わるのか?』イースト・プレス、2005年、p62
  9. ^ 手塚眞『「父」手塚治虫の素顔』誠文堂新光社 2009年 P.43 
  10. ^ 小学館「神様の伴走者 手塚番13+2」2010年。P.210
  11. ^ 森晴路「手塚マンガあれこれ」『まんだらけ16』まんだらけ出版部、1997年
  12. ^ 手塚治虫文庫全集 『火の鳥』 11巻 「火の鳥」解説、2012年、p404 - p405
  13. ^ 同劇団の代表 高平和子と秋田文庫版の手塚治虫作品集の表紙イラストを手掛けたイラストレーターの西口司郎は夫婦であり、生前に豪華版単行本のイラストを手掛けた事から手塚とも交流があった。
  14. ^ 宮崎口蹄疫復興“火の鳥”マークを作成 JA、手塚プロがタッグサンケイビズ 2010年8月6日
  15. ^ 全日本女子チームの愛称決定 日本バレーボール協会プレスリリース 2009年5月18日閲覧
  16. ^ 火の鳥NIPPON 日本バレーボール協会プレスリリース
  17. ^ 矢口高雄「愛蔵版 マタギ」(1990年 中央公論社)前文『「マタギ」の思い出』より。表題作が掲載誌を変えて書き継がれたことを、「火の鳥」と出版業界事情を引き合いに出して説明している。
  18. ^ 手塚治虫と藤木稟の作品を比較するサイト

外部リンク [編集]

NHK総合 日曜19:30 - 19:55枠
前番組 番組名 次番組
火の鳥
【本作よりNHKアニメ劇場枠】