イケメン

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イケメンは、日本語美男子を指す俗語である。「いけ面」とも表記される。[1]一般的には、女性から見て容貌の魅力的な男性を指す。二枚目。「イケてる」+「」または英語「men」の意味。

由来[編集]

「イケメン」の語は、渋谷など東京都心に集まる女子高生をはじめ、十代後半の女性を中心に使用される隠語、いわゆるギャル語を起源とし、マスメディアによって多用されたことで、2000年代以降に若者言葉として普及した。男性の社会的評価において容姿という要素が重視されるようになった結果、「美男子」などより気軽な語として定着し、世代を超えて用いられるようになった。[2]現在では『広辞苑』等の主要な辞典が「イケメン」の語を採用している。

一般的用法[編集]

女性目線で見て容貌が魅力的であるか、もしくは様々な要素によって「カッコイイ」と認定された男性に対して使用される。元来主観的な語であるため、無難な容姿に対するお世辞として用いられる場合も多い。また、「イケメン政治家」「イケメン弁護士」などのように、紳士的な人柄や若々しさを強調するため、職業などに冠する用法も珍しくない。

隠語的用法[編集]

「イケメン」は、東京都心の十代後半の女性の間で用いられたスラングを起源とするため、本来隠語的な性格をもつ。そのため、一般的用法とは逆に「醜男」の意味で用いられる事例もあったことが確認されている。[3]ただし、「イケメン」の語が単なる流行語を超えて広く普及しつつある今日では、閉鎖的な社会集団の内部でのみ流通する隠語としての価値はすでに失われている。

再定義[編集]

イケメンは、本来容姿のみを対象とする表現であるが、倫理道徳の視点から、内面を重視する新たな定義づけも行われている。 例えば、華井ゆめの(2010)は、「良識と慈しみの心そして内面の強さとを兼ね備え、心のおもむくままに行動しても、道徳心に従った行いができる」男性をイケメンと定義づけ、さらに、内面重視のイケメンを増やす方策として、(良妻賢母検定と併せて)「イケメン検定」の実施を提唱している。

参考文献[編集]

関連項目[編集]

  • ゲイ用語 - イケメンという言葉は元々男性同性愛者の間で使われてきた隠語であるという説がある。
  • ネット流行語大賞 - 2009年の大賞に「※ただしイケメンに限る」が授賞。
    • ^ 広辞苑第6版
    • ^ TBS系列で2008年3月21日に放送された『アッと驚くあの起源!! 万物ルーツ大調査バラエティ ご起源さん』では、雑誌「egg」1999年1月号で編集者の矢野智子が「イケてるメンズ」の略として使用したのが最初であると紹介している。取材スタッフの「イケメンという言葉を使いはじめたのは矢野さんなんですか?」との問いに対し矢野が「はい。私です」と答えている。
    • ^ 2000年頃には現在一般に浸透しているような用法であったことが確認されていたが、2004年頃には、NEWS23において、渋谷界隈のギャルにイケメンの意味を聞いたところ、この時点ではすでに「逝け面」のような意味であるとされていた。番組内では、50代のベテラン記者が、自分がイケメンかどうかを渋谷のギャルに聞いたところ、「ヤバいくらいイケメン」と言われ当初はニヤけていたが、現在使用されている意味を聞いて呆然としていた。