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『Papa told me』(パパ トールド ミー)は、1987年からヤングユー(2005年10月、11月号を最後に休刊中)にて不定期連載されている榛野なな恵の漫画。テレビドラマ化、ドラマCD化もされている。現在、コーラスに不定期に掲載中。
[編集] 概要
大人びた思考を持つ小学生の女の子的場 知世(まとば ちせ)と、その父親である作家の的場 信吉、この2人の父子家庭が、自由で創造的な家庭を目指す日々の光景を描いた物語である。
主人公の的場知世から見た日常と世の中に対しての独特の視線と鋭い指摘が、多くの読者に人気を博し、漫画でありながら、この作品の書評が光村図書から出版されているX学生向けの国語教科書の書籍紹介に掲載されるに至っている。
また、的場一家以外の人々の生活にもスポットを当て、都会で孤独に生きる人の心を繊細に描いており、この点も読者の共感を呼んでいる。
第35回(平成元年度)小学館漫画賞受賞。
[編集] 登場人物
- 的場知世
- 主人公で小学生。自分の意見をはっきり言う、正義感の強い少女。大手の事務所のスカウトを受けたりと、作中ではかなりの美少女とされているが、それを自ら誇示するようなことはない。作家である父の影響を強く受けているようで、自身もいたって読書好き。何度もコンクールで入賞するほどに作文等も得意である。学校では新聞部に所属している。読書以上に衣類に関しては並々ならぬ興味を示しており、小学生にして父親のワードローブさえも管理している。父親の職業柄外食が多かったせいか舌も肥えているらしく、かつ二人暮らしの当初の食生活のおかげで(いまは家事全般大得意な信吉であるが、当初はやはり相当に苦労したようだ)、好き嫌いなくよく食べる(ときにお腹がすきすぎて、電池が切れたようにぱったりと倒れこむこともある)。信吉の食事作りをよく手伝っているが、いまだに火を使うことはさせてもらえないらしい。
- 的場信吉
- 知世の父親。職業は作家(だが、具体的にどんなジャンルの作品を書いているのか作中では不明)。元毎朝新聞記者。主として学芸部に所属しており、画家などに関する知識が豊富。絵を見ただけでその画家の名前と経歴などを暗唱出来る(『Episode.91 ビーズ クラウン』参照)。美形で足が長くキザなこともサラリといえるのでかなりモテるようだが、度重なる親戚の見合いのあっせんにも負けず、亡くなった妻、千草を想い、中古(ちゅうぶる)のマンションでの娘との二人暮らしを続けている。
- 的場千草
- 知世の母。病弱で、知世が幼児の頃に他界。信吉と出会う前に、すでにかなり年の離れた画家・香原と結婚していたが、香原のアトリエの庭で、当時まだ編集者のかけだしだった信吉と、運命の出会いを果たす。知世は母親である千草との思い出がほとんどない。そのため、作中ではしばしば妖精のようなイメージで登場する。
- 的場百合子
- 的場信吉の妹。バスソープや香水などまで扱っている大手企業に勤め、その会社の女子社員のドレスコードを変えた(彼女の入社時、女子社員はスカートでなくてはならないという暗黙のルールがあったらしい)勇者である(ただし本人はそのことについて恥ずかしく思っているようだ)。最近マンションを購入し、ローンを抱え込んでいる。ばりばりのキャリアウーマンでありながら、ことに恋愛に関してはまるで夢見る乙女のような一面を持つ、知世の親友。
- 的場強
- 知世のはとこ(信吉の従兄弟の息子)。芯は強いが、心優しく、デリケートで、内向的なところもあるため、体育会系の父の方針に振り回され、家では悩める日々を送っている。知世を理解者として得たことで、自己主張が出来るようになっていく。
- 小川さん
- 知世いわく「スーパー家政婦さん」であり、つねにボランティア活動等にも精をだしている、活動的な女性。すでに主人は他界。息子がおり、結婚もしているが、自分の性格では嫁とうまくいくわけがないと、同居を拒んでいる。
- 元区長さん
- 現役を引退した元区長。名字は唐沢。下の名前は確認されていない。主として知世に「元区長さん」と呼ばれ、作中でも基本的にそれで通っている。初老の男性。息子がいるが、奥さんがどうなったのかは記述がない。小川さんにアタックしたり、一人暮らしであることを考えると亡くなったと思われる。現在はペットのアンドリュー(犬♂)とマンションで悠々自適な一人暮らし。個人所有の土地を公園にする約束で区に寄贈し、その中にあるバラ園のみ所有・管理している。ユニークで明るく、甘いものが大好き。初登場で小川さんにアピールするなどまだまだ若い一面も見せる。
- 辻野幸子
- 的場知世の友人。おかっぱ頭の、真面目で控えめな女の子。父親はビルなどを所有する社長。
- 浅野ゆう子
- 的場知世の友人。旧姓・大森。父親と母親が離婚して、母親側に引き取られた為、現在の氏名になる。
- 北原ひとみ
- 文芸誌『ブックエンド』の編集者。的場信吉の担当で、的場信吉に対して淡い恋心を抱いている。登場当時は、自分の身なりにさほど気を使わない、典型的なミーハー女性編集者であったが、話が進むにつれ、家庭的かつ知的でセンスのよい美人へと変わってきている。知世にとっては、優しくセンスのいい会話をすることが出来る貴重な相手。
- 乾鷹彦
- 父親が政治家のナイーブな少年。仮面家族と化している家に嫌気がさしていて、その精神的苦痛から、小学生にして胃潰瘍で入院。美形で背が高く中学生にもモテるが、知世のことが気になっていて、バレンタインのチョコをもらえないかなと密かに期待してしまうかわいい一面も最近は見えてきている。知世に頼まれたら断れなくなっていて、新聞部に所属している知世に(正確には新聞部部長に)しばしば利用されている。
- アリスカフェの双子の姉妹
- 謎の多い美人双子姉妹。姉が奏子(かなこ)で妹が詩子(うたこ)という。双子であることがうっとうしいといつも口げんかしているようだが、その割に、おそろいの服を着ておそろいの髪形にしてと、双子であることを楽しんでいるような節もある。奏子の方がしっかりしていて、詩子の方はやや大ざっぱな性格である。アリスカフェは雑貨屋兼喫茶店で、知世行きつけのお店。
- まさおちゃん
- 心優しきパンク青年。自身がメインボーカルを務める「まさおちゃんバンド」は現在活動を停止しており、もっぱらアルバイトに精を出す日々(主に荷物運び)。ベビーピンクの髪を腰まで伸ばしているが、化粧栄えのするハンサム(知世談)なので、見苦しくはないらしい。シンプルな服装を好むが、それはあまり服を持っていないからという理由もあるようだ。家族は父、母、優等生の弟の四人。最近実家を出て、独り暮らしを始めている。
- 宇佐美淳
- 小説家。長髪(知世曰く『ラーメン頭』)、モデルのような外見で女性にもて、本人も女性好き。周囲には常に複数の美女の影があり、作品自体より私生活によって有名になっている。だが決して女たらしというわけではなく、女性を喜ばせることに喜びを感じている。そのため、女性に依存するようなことは決してない。少年時代に、父親の女性問題が原因で母が刃傷事件を起こしたという体験から、女性を深く愛することが出来なくなっていることも影響しているようだ。作品の内容は軽薄で中身のないものが多く、周りにもっと本気で書いてみてはと勧められるも、本人はそれで満足している。北原ひとみ女史に猛烈アピール中だが、今のところ全く相手にされていない。
- 香原
- 画家。的場千草の元夫。頑固でわがまま、亭主関白なところがあり、家庭生活には不向き。だが真には孤独を抱えているところもある。千草のことは彼なりに心から愛していて、千草が若くして亡くなってしまったことから、すぐに彼女と離婚しなかったことへ自責の念に駆られている。千草と別れたあと、二度結婚したが二度とも離婚し、現在は身内もない状態。
[編集] 漫画
- Papa told me (1987年6月号 - 連載中断中) YOUNG YOU不定期連載。2004年8月現在、単行本は27巻。
- Papa told me ~街を歩けば~ YOUNG YOUや別冊コーラスに掲載された作品をまとめたもの。2008年7月現在、単行本は1集のみ。
[編集] ドラマ
- パパ トールド★ミー 大切な君へ (2003年4月12日 - 2003年6月28日) NHK教育テレビのドラマ愛の詩枠内にて放映。放送時間は土曜日19:00~19:30。全12回。NHK大阪放送局制作。
- 原作とは多くの相違点がある。大阪局制作のためか主要登場人物が関西弁で喋るようになっていたり、原作ではハイソな雰囲気が漂う的場一家も、ドラマではごく一般的な中流家庭になっていたりする。エピソードの改変も多く、独特の幻想味が失われており、このため原作ファンからの評価は総じて芳しくない。
[編集] スタッフ
- 脚本 - 旺季志ずか、山田珠美
- 音楽 - 土井宏紀
- ED - 「おかえりただいま」(歌:空気公団)
[編集] キャスト
[編集] ドラマCD
[編集] スタッフ
[編集] キャスト
[編集] 外部リンク