キングダム (漫画)
| キングダム | |
|---|---|
| ジャンル | 歴史漫画 |
| 漫画 | |
| 作者 | 原泰久 |
| 出版社 | 集英社 |
| 掲載誌 | 週刊ヤングジャンプ |
| 発表期間 | 2006年9月号 - 連載中 |
| 巻数 | 既刊25巻(2012年2月現在) |
| ゲーム:キングダム 一騎闘千の剣 | |
| ゲームジャンル | 3Dバトルアクションゲーム |
| 対応機種 | プレイステーション・ポータブル |
| 開発元 | コナミデジタルエンタテインメント |
| メディア | UMD |
| プレイ人数 | 1 - 3人 |
| 発売日 | 2010年11月25日 |
| 販売価格 | 5,250円(税込) |
| レイティング | CERO:B(12才以上対象) |
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『キングダム』は、原泰久による日本の漫画作品。『週刊ヤングジャンプ』(集英社)にて、2006年9号より連載中。単行本は、2012年2月現在で25巻まで発刊。
目次 |
[編集] 概要
中国の春秋戦国時代を舞台に、大将軍を目指す少年・信と後の始皇帝となる秦王・政の活躍を描く。
主人公の信は、後に将軍となる李信であると思われるが、紀元前225年の楚攻略戦において大敗し、王翦の引き立て役のような立場の将軍としての評価が一般的な李信を物語の中心に据えるという点において異色な作品である。
2008年に集英社が運営するインターネットラジオサイト『VOMIC』にて、全8回のラジオドラマが放送された。また、2010年11月にコナミデジタルエンタテインメントからPSP用ゲームが発売された。
2010年7月、8月に総集編1、2が発売された。詳細は後述。
『週刊ヤングジャンプ』2011年51号にてテレビアニメ化が発表された。2012年6月より放送予定。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。
[編集] あらすじ
- 嬴政との邂逅 - 王弟反乱(1 - 4巻)
- 時代は、紀元前。春秋戦国時代500年の争乱が続く、中華西方の国・秦の片田舎に「信(しん)」と「漂(ひょう)」と言う名の2人の戦争孤児がいた。2人は、下僕の身分ながら、「武功により天下の大将軍になる」という夢を持ち、日々、剣の修行に明け暮れていた。
- その最中、漂は大臣である昌文君に見出され、仕官する事となる。その後、残された信の元へ深手を負った漂が戻って来る。死に際の漂に託された紙の地点に向かうと、其処には漂に瓜二つの少年がいた。その少年こそ秦国・第31代目の王である政(せい)であった。漂が命を落とす原因となった政に怒りをぶつける信だったが、自らに託された漂の思いと自らの夢のために、「王弟の反乱」そして乱世の天下に身を投じるのだった。
- 初陣(5 - 7巻)
- 反乱鎮圧の功績により平民の身分を得た信は三ヶ月後、兵卒として対魏攻防戦で初陣を迎える。劣勢の秦軍の中で信らの伍は奮闘し、千人将・縛虎申と共に魏軍副将・宮元を斃し戦場の要地を奪る。
- そこに突如現れた秦の怪鳥・王騎。信は図らずも天下の大将軍と会話する機会を得る。
- 戦は秦・魏両軍の総大将同士の一騎打ちで決着し、勝利した秦軍は帰国の途についた。
- 暗殺者襲来(8 - 10巻)
- 秦王・政を弑すべく、王宮に暗殺者の集団が放たれた。百将に昇進した信はこれを迎え撃つが、暗殺団の中に戦場を共にした羌瘣の姿を見つける。彼、否彼女こそは伝説の刺客「蚩尤」に名を連ねる者だった。舞を思わせる剣技に圧倒されるが、他の暗殺団の到着に図らずも共闘することになる。
- 辛くも暗殺団は退けたが、生き残りの口から出た首謀者の名は現丞相・呂不韋であった。今は手が出ぬ巨大な敵に、政・信らは忍耐を余儀なくされる。
- 秦趙攻防戦 - 王騎の死(11 - 16巻)
- 秦国が韓を攻める隙をつき、積年の恨みを抱く趙軍が侵攻してきた。急報に防衛軍を編成する秦、率いるは最後の六将王騎。
- 信の率いる百人隊は緒戦で王騎の特命を受け、趙将馮忌を討つ。飛信隊の名をもらった信は、将軍への道を垣間見た。
- 蒙武軍の覚醒もあって軍師・趙荘の采配を悉く上回る王騎であったが、総大将・三大天の龐煖との決着をつけるべく、罠を承知で本陣を進める。実は龐煖は王騎の妻になるはずだった六将・摎を討った男であり、王騎とは因縁深き間柄だった。
- 本軍同士が激突し、総大将同士が一騎打ちを戦う最高潮の中、突如秦軍の背後に未知の新手が姿を見せる。率いるのはもう一人の三大天・李牧であった。一転して死地に追い込まれた秦軍、一瞬の隙を突かれて王騎も致命傷を負う。
- 信は王騎を背負い、激戦の末脱出に成功する。王騎は信に自らの鉾を託し、蒙武他将兵に多くのものを残して逝った。
- 秦趙同盟 - 山陽攻略戦(17巻 - 23巻)
- 王騎亡き後、諸国が国境を侵し始める中、飛信隊は三百人隊に増強され各地を転戦していた。そんな中、丞相呂不韋の画策により趙国丞相が秦を訪れることが伝わる。その丞相こそ誰あろう李牧その人であり、秦趙同盟というとてつもない土産を携えていた。同盟成った後の宴席で信は李牧と直接話す機会を得る。その席で信は戦場で李牧を斃すことを宣言した。
- 秦趙同盟の効果は早くも現れ、要衝の地・山陽の奪取を目的とした、対魏攻略戦が開始される。総指揮官は白老・蒙驁。遠征軍に加わった飛信隊は同じく三百人隊の玉鳳隊(隊長・王賁)、楽華隊(隊長・蒙恬)と競い合いながら功を挙げていく。
- 進撃する秦軍の前に立ちはだかった魏軍は、想像だにしなかった大物・元趙軍三大天の廉頗が率いていた。廉頗の登場で全中華が注目する中、秦・魏両軍は決戦の火ぶたを切る。かつての六将に伍すると評される王翦・桓騎の両名を副将に擁する秦軍と、廉頗四天王が率いる魏軍の間で交わされる激戦の中、信は四天王の輪虎を死闘の末討ち取り、戦功第三位の大手柄を挙げる。
- ついに相対した総大将同士の一騎打ちの中、蒙驁は六将と三大天の時代の終わりを廉頗に告げる。自らの存命を理由にそれを否定する廉頗であったが輪虎を討ち取った信から王騎の最期を聴き時代の流れを悟る。敗北を認めた廉頗は信に六将と三大天の伝説を塗り替える唯一の方法を教え、堂々と去って行った。
- 幕間(23巻 - 24巻)
- 先の戦功により正式に千人隊に昇格した飛信隊であったが戦術の要であった羌瘣が去り、連戦連敗を重ねていた。隊解散の危機に陥るが、立派な軍師に成長した河了貂の加入により救われる。
- 他方、秦の山陽奪取により生まれた新たな情勢に対し、李牧はある決意を固め動き出す。
- 合従軍侵攻 - 函谷関攻防戦(25巻 - )
[編集] 登場人物
声優は()内に出演作品を記載。()がない場合は共通。
[編集] 主要人物
- 信(しん)
- 声 - 鈴木千尋(VOMIC) / 吉村和紘(VOMIC++) / 阿部敦(ゲーム) / 森田成一(テレビアニメ)
- 戦争孤児の少年。低い身分から自らの腕で「天下の大将軍」となることを目指す。1巻冒頭で「李将軍」「李信」と呼ばれていることから、信=李信であると思われる。
- 相手が格上であってもそれに比例して自分の実力を底上げする武の天稟の持ち主。漂によると「自分が勝てない相手に信は勝つ事ができる」と言う。当初は自分の武力で全てを片付けようとする猪突猛進型であったが、王騎からの修行や助言、幾多の経験を経て「将軍」としての実力を身につけていく。
- 王都奪還編後、昌文君から恩賞として土地と家(小屋)を与えられ下僕から平民となる。更に対魏国戦争における武勲により、まだ少年ながら百人将へ取り立てられる。趙軍侵攻編では王騎に「飛信隊」の名を貰い、趙の将軍馮忌を討ち取ると言う大功を上げる。その後、龐煖の夜襲によって大半の隊員を失うものの、生き残った仲間たちと王騎の最期に立ち会い、王騎から宝刀を譲り受ける[1]。
- 趙との戦争の後は三百人将へ格上げされ、廉頗率いる魏軍との決戦直前に蒙恬、王賁とともに臨時千人将となった。その戦いの終盤、廉頗四天王の一人である輪虎を激戦の末討ち果たし、正式に千人将へと昇進する。昇進直後は羌瘣が離脱したことと千人隊の規模の大きさが災いして連戦連敗を喫したが、貂が軍師として参入したことで持ち直す。
- 漂(ひょう)
- 声 - 斎賀みつき(VOMIC)
- 信の幼馴染の親友。信と共に大将軍になることを夢見て武芸の稽古に明け暮れた。対戦成績は1253戦334勝332敗587引き分け+2戦分(勝敗不明)。
- 政と瓜二つの容姿により、昌文君に身請けされ王宮に仕官する(その役割は政の影武者であったが本人は納得していた)。王弟反乱の際、刺客の徐完に深手を負わされながら村へと戻り、信に全てを託して力尽きる。恐らく初陣ながらも政の影武者としての役割を全うし、窮地に陥りながらも兵を鼓舞し、戦う姿は既に将であったと壁が語っている。
- 葬儀の際には隣村からも弔問する者が居るほど村中の人間に慕われていた。
- 河了貂(かりょう てん)
- 声 - 小林由美子 / 釘宮理恵(テレビアニメ)
- 黒卑村に住んでいた、梟鳴(きゅうめい)という山民族の末裔。鳥の頭を模した蓑を被っており、初めて見る者は謎の生き物と思う事が多い模様。
- 当初は金の為に政と信に協力していたが、共に行動するうちに懐いていき、やがて仲間となる。やや幼い容姿と着ている蓑のために、登場時はどちらの性別か不明であった。王都奪還編のときに女性と明らかになるが、貂がそのことを明かさなかったために信は長い間気づいていなかった。
- 得物の吹き矢は王都奪還編でムタから貰ったもの。非力な彼女はこれを気に入っている。
- 幼くして天涯孤独になって以降、一人で生き抜いていくために様々な知識や技能を身につけており、字を読むこともできるし、史についても学んでいる。特に料理の腕前は、冷徹な羌瘣が我を忘れるほど一級品。
- 王都奪還後は信と共に暮らしていたが、段を飛ばして力をつけていく信や同じ女性でありながら凄まじい強さを持つ羌瘣の姿を見て自分も同じ場所に立ちたいと思うようになり、軍師になることを決める。羌瘣の紹介により昌平君の下で蒙毅と共に兵法を学び、千人隊の長となった信のもとへ軍師として戻る。また、この際自分が女性であることを信に明かした。当初はその容姿や性別から飛信隊の面々に侮られ、信用されなかったが、的確に状況を判断して策を指示し、隊の窮地を救ったことで受け入れられる。
- 秦王・嬴政(しんおう・えい せい)
- 声 - 朴璐美 / 福山潤(テレビアニメ)
- 秦国の若き王。後の始皇帝。漂と瓜二つの容姿をしている。
- 出生の関係から幼少時代を趙国で育ち、その際、趙の人々に憎しみの対象として虐げられていたため、味覚・痛覚・嗅覚が全く無く、他人を一切信じようとしない荒んだ性格であった。昭王の崩御後、秦国への帰路で紫夏との出会いを通じて失っていた五感や人を信じることを取り戻した。
- 現在の性格は冷静でポーカーフェイスを崩さないが、昌文君や信たちの事を信頼している。武芸にも長けており、信を片手で持ち上げるなど身体能力も高い。
- 王都奪還の際、中華を統一する最初の王になると公言し、現在は成人して王としての権利を正式に発揮できる時を待っている。
- 昌文君(しょうぶんくん)
- 声 - 秋元羊介(VOMIC) / 玄田哲章(ゲーム)
- 政に忠誠を誓う秦国の現左丞相。昭王の時代から最前線で戦って来た生粋の武人であり、現秦国の中で豊富な戦の経験を持つ。
- 王都奪還後に文官として(王弟反乱の前に武官から文官に転向していた)自らの派閥を秦王派として立ち上げる。このとき王都奪還の際に無力であった自分を恥じ、文官の極みである丞相を目指す事を誓っていた。
- 末席のために発言力はさほど無いものの、軍事に関する事ではその経験から軍司令官の昌平君に助言を求められる程。王騎からは武骨な賢人として高く評価され、摎の素性に関する重大な秘密を打ち明けられている。
- 壁(へき)
- 声 - 小西克幸(ゲーム)
- 昌文君の副官。王騎を初めとして多くの人から「生真面目」と評される。名家の生まれだが気取らない性格で、信の兄貴分でもある。
- 王都奪還の際に自らの無力さを痛感し、武官の極みである大将軍を目指す事を誓い、秦王派(昌文君派)武官の筆頭的な存在となる。将軍としての力量はまだ発展途上でるが、王騎には秦王派を引っ張っていく存在としてその可能性を認められた。
- 対魏国戦争編では新任の千人将として登場。魏攻略戦においては、副将王翦軍に配属される。千人将として基本戦術を習得し、地形を利用して優勢な敵相手に踏みとどまるなど成長が見られる。
- 羌瘣(きょう かい)
- 声 - 沢城みゆき(ゲーム) / 日笠陽子(テレビアニメ)
- 伝説の刺客一族「蚩尤」の後継候補として育てられた羌族の少女(年齢は信の一つ下)。登場時は「キュウカイ」となっていたが、誤植だった模様。緑穂(りょくすい)という剣を武器に戦う。
- 蚩尤を決める「祭」で姉のように慕っていた羌象を謀殺された事から、復讐のためだけに生きる道を選ぶ。対魏国戦争編で澤圭の伍の一人として登場し、信と出会う。その後の刺客襲来編を経て、趙軍襲来編で百人隊として結成された飛信隊の副長となり、その剣技に加え、軍師としても隊を支えていく。登場時は他人との慣れ合いを嫌っていたが、徐々に周囲に心を開くようになり、飛信隊を自分の居場所だと思うようになる。しかし自分の道はあくまで仇討ちの先にあり、このままでは先に進めないという思いから、山陽戦決着のあと、再び戻ってくることを約束し、飛信隊と別れて仇討ちの旅へと出発した。
- 蚩尤族からは、祭で勝ち残った訳ではないのに外の世界へ出ているため、裏切り者と呼ばれている。
- 作中、徐々に信に対して信頼を寄せてきたり(現在はほぼ信頼している)気遣ったりしている場面がよく見られるようになることから、信に対しては恋愛のような感情を持っているようにも見える。
[編集] 秦国
中華の西方に位置する国。昭王の代に六大将軍の働きによって大きくその勢力を伸ばし、現在も天下統一を狙い活発な軍事活動を続けているが、近年その武威には陰りが見える。歩兵における伍制度に代表されるように、七国中最も論功行賞の制度が確立されている。
- 穆公(ぼくこう)
- 秦の第九代君主。政の先祖。回想シーンと作者の読み切り作品『馬酒兵三百』に登場。
- 昭王(しょうおう)
- 政の曽祖父の秦王、作中では昭王。在位55年のほとんどを戦に明け暮れ、戦神と呼ばれた。王騎を始めとして秦国中の武人に慕われた王であり、王騎曰く中華統一に夢憧れる少年のような瞳を持った奇特な王。晩年には目元を隠す仮面の様なものを付けていた。
- 荘襄王(そうじょうおう)
- 前秦王で、政と成蟜の父。元は王位継承者としての順位も低く、趙国の人質となっていたが呂不韋の力で秦王となった。既に亡くなっており、回想シーンでのみ登場する。
- 王となったものの、実際には呂不韋の操り人形同然であった。
[編集] 王弟・竭氏陣営
- 成蟜(せいきょう)
- 声 - 阿部敦(VOMIC)
- 政の異母弟で王弟(おうてい)。公主(王族の娘)の子であり、王族は崇高な存在であると言う考えから、自らの血筋に誇りを持っていた。
- しかしそれまで存在すら知らされていなかった兄・政に王位の存続権が移ったことを知り、また平民の血を引くと言う理由から政を憎み、王位を奪うため竭氏と組んでクーデターを起こす。反乱鎮圧後は軟禁されていたが、王朝内の権力争いにおいて劣勢に立った政によって解放され、見返りに協力を行う。
- 竭氏(けつし)
- 声 - 遠藤大輔(VOMIC)
- 秦国の元左丞相。呂氏を蹴落とし大臣の頂点を狙う野心家であり、成蟜からは王位を奪った後は国を好きにすることを約束され、共にクーデターを起こす。
- その後山の民の協力を得て王都奪還に来た政一派との戦闘により命を落とす。
- 肆氏(しし)
- 竭氏の参謀。王弟派の反乱鎮圧後、反乱は不問とされ竭氏勢力の残党を任される。後に政の陣営に加わり、側近の一人として信任を得ている。
- 左慈(さ じ)
- 上級武官。肆氏の片腕にして竭氏の人斬り長と呼ばれる。服を汚されただけで相手を真っ二つにするほど気性が荒い。選抜された勇猛な山の民を圧倒するほどの武力を持ち、力と速さを兼ね備えた自らの剣を天下最強と豪語するも、壁に負わされた傷で剣が鈍り、信に敗れる。
- 魏興(ぎ こう)
- 上級武官。他国も恐れる弩弓隊を率いる。政を捜索する過程で黒卑村を殲滅した。その後山の民を引き連れてきた政一派との戦闘中、場を濁しに来た王騎に一太刀で切り捨てられる。
- ランカイ
- 成蟜子飼いの常識外れの巨体と怪力を持つ巨漢。成蟜によると「化猿」とのこと。反乱鎮圧後は山の民に引き取られる。
- 徐完(じょ かん)
- 朱凶の一人。影武者であった漂に致命傷を負わせ、漂および信の足取りから政を追い詰めたが、激昂した信に斬られる。
- ムタ
- 南越ベッサ族の戦士。吹き矢(毒矢)と手斧を得物に戦いを行う。徐完の後任として政達の暗殺を依頼されるが、信に返り討ちにされる。その後吹き矢を河了貂に譲って力尽きた。
[編集] 呂氏陣営
- 呂不韋(りょ ふい)
- 元商人の立場から前秦王「荘襄王」を秦王にした功績で秦の右丞相となった男。秦の王宮内を竭氏と二分し、権力争いを繰り広げる。
- 王弟反乱鎮圧後は秦国における最大の勢力となり、政に代わって政治を執り行っている。その裏では政の暗殺を企む(蔡沢曰く遊び心によるもの)など様々な思惑がある模様。
- 後宮勢力を取り入れる為に太后と不義をした事から、政権争いが大きく動くこととなる。現在は丞相の上の相国という地位についている。
- 昌平君(しょうへいくん)
- 楚の公子で、呂不韋四柱の一人。秦国の現右丞相。蒙武の幼馴染であり、親友。秦国の軍司令官であり、軍師育成機関の運営する等、事実上秦国の軍事の責任者。
- 知略を重んじる軍略家だが、李牧の纏う武の空気を感じ取るなど、武人としての一面も持つ。実戦の指揮をとる場面はないが、同じく四柱の一人である蔡沢は「蒙武より強い男」と評している。
- 優秀な若者を調査し、食客として招く事もしており、人材収集には余念がない。特に現在は王弟反乱や魏国との戦争、さらには刺客襲来の際に政を守った信を最も手に入れたい若者と発言した。
- 蒙武(もう ぶ)
- 呂不韋四柱の一人で蒙恬、蒙毅の父。自身の武力に絶対の自信を持っており、中華最強である事を証明するため政に六大将軍制度の復活を上奏する。
- 趙軍襲来編では秦軍の副将となる。列国からは猪突猛進という評価を受けているが、兵の士気を上げるために戦を使って練兵をする等、軍への理解は深い。
- 戦闘スタイルは己の武力を筆頭に士気を高めた兵たちで一気に押し潰す力押し。その戦い方は昌平君や王騎から見ても「策も何もあったものでは無い」と言わしめるほど。
- 趙軍との戦で序盤はその武力で勢いに乗るが、終盤に趙荘の策によって壊滅的な被害を負う。その後王騎を戦場から離脱させる為に突破口を開き、王騎から秦国軍の顔になるべき一人とこれからの事を託される。
- 李斯(り し)
- 呂不韋四柱の一人。法の番人の異名を持つ。呂不韋が相国に上がったことで左丞相になることが有力と見られていたが、政陣営が成蟜を加え勢力を増したため昌文君が左丞相となった。
- 蔡沢(さい たく)
- 呂不韋四柱の一人。昭王時代の丞相であり、現在は外交を司る官の最高位にあって燕国との交渉を担当している。王を軽んずるような人物ではないが、「強き者にのみ仕える」という考え方を持っている。
- 蒙毅(もう き)
- 蒙武の息子で蒙恬の弟。軍師候補生で昌平君の軍師養成学校で学ぶ。若いながらも養成学校では随一の実力で、蒙恬からも「とびきりの軍師」と太鼓判を押されている。なぜか最初から河了貂が女であることを知っていた。
- 蒙武に足りていない知力を補おうと考えていたが、「力が策を凌駕する」光景を目の当たりにし、父に欠けているものはなかったと認識を改める。
[編集] 後宮
1000人を超える宮女と宦官から成る城で、宮女の殆どが名家の出である事から、それらを束ねたならば絶大な力を要するとされる。呂不韋でさえ手を出しあぐねる強大な勢力であり、政陣営と呂氏陣営の争いにも不干渉を貫いていた。
- 秦国太后
- 政の実母であり、後宮の頂点に立つ人物。かつて傾国の美女と謳われ、現在も年を取らぬという噂が立つほど若く美しい容姿をしている。
- 17年前は呂不韋の許嫁であり、「邯鄲の宝石」、「美姫」などと呼ばれていた。
- 荘襄王の妃として宛がわれた事で絶望し、同時に趙国で侮辱と虐待を受ける日々を送った事で、周りの全てを憎悪するようになった。太后となってからもその性格は変わらず、実子である政にも母性や愛情と言ったものを全く示さない。
- 政の頼みで政権争いの助力を請われ、引き受ける姿勢を見せたが、実際は助けるつもりは無く、後宮勢力を呂氏陣営へ入れる為に呂不韋と姦通する。
- 三大宮家
- 太后の下で後宮を仕切る三侍女の後ろ盾となっている実力者。氾家、介家、了家の三氏。
- 向(こう)
- 宮廷に仕える宮女。ド田舎の貧しい商人の娘。何度も夜伽で政の相手を務めているが、政が伽の時間に書を読むためであったり、話し相手になっているだけで、手はつけられていない。
- 宮女という立場としてだけではなく、本心から政を慕っている。
- 呂不韋と太后の密通を目撃してしまい、宦官に刺されるも、何とか逃げ出して政に事の次第を伝えた。
- 陽(よう)
- 宮廷に仕える宮女で、向の親友。向とは対照的に、高貴な生まれ。
- 重傷を負った向を助ける為に夜伽の順番を無視して政に助けを求めた(政からは型破りな行動力と評される)。
[編集] 六大将軍
- 白起(はく き)
- 長平の戦いにおいて秦軍の総大将を務めた六大将軍筆頭。せり出した両目が常に血走っている特異な容貌で描かれる。危険を冒さず、相手がムキになるほど力を抜いて勢いをかわす戦い方をし、廉頗たちから「六大将軍の中でも最もやりづらい」「正真正銘の怪物」と評される。投降した趙兵40万人を、兵糧の問題と反乱の危険を理由に全員生き埋めにするという決断を下した(この事が幼少期の政が虐げられる原因となった)。すでに自害して亡くなっており、回想シーンのみの登場。
- 王齕(おう こつ)
- 胡傷(こ しょう)
- 司馬錯(しば さく)
- 摎(きょう)
- 六将の中で最も謎に包まれている人物。六将の中では最も若かったが、その戦いの苛烈さは六将一と言われた。
- 昭王の実の娘。母親の身分が低く、このままでは母子ともに暗殺されると悟った母親によって王騎の屋敷に引き取られる。
- 母親はその後、かけがえのない命であり、不変の愛を注ぐべき娘であると十二分に理解しているがゆえに、
- 是が非でも娘の将来を繋ぐため、周囲に「当然生存者はいないであろう」と思わせるがため
- (死者の詳細も分からぬ惨状になるように仕組み)、自身の部屋に火を放ち、あたかも娘と共に心中、
- あるいは権力争いによって殺害された かのように見せかけ、自らが完全に犠牲となり焼死しつつも、娘の将来を固く保護した。
- この出来事について、作中では、昌文君が当時を述懐し、「それで赤子も死んだことになっています」と言っている。
- 本人はその事実を一切知らされず、召使いとして育てられ、同時に王騎を間近で見てきた事により武芸の達人へと成長する。戦場へ出るより前の幼い頃に王騎と「将軍になって城を百個とったら妻にしてください」という約束をしており、その為に召使いという身分であったが、王騎の側近として幾度も戦場へ出て戦果を挙げていた。
- その後、昭王との対面でお互いに親子であることを感じ取るが、公式に認める事ができなかった為、暗黙の了解となる。この頃より、素性を探られる事を防ぐため仮面(コリュス式兜と目元を隠す仮面が一体化したもの)を付けるようになった。
- それから戦果を上げ続け、将軍となり更に戦の才能を開花させ、数年後には6人目の大将軍に任命される。
- その後馬陽を攻略中、突如現れた龐煖との戦闘で命を落とす。皮肉にも馬陽が王騎との約束である100個目の城であった。この事実が戦時に与える影響が大きいと判断した王騎と昌文君によって病により没した事になっている。
- 回想シーンのみの登場。
- 王騎(おう き)
- 声 - 中田譲治(ゲーム) / 小山力也(テレビアニメ)
- 元秦国六大将軍の一人であり、『秦の怪鳥』とも呼ばれる大将軍。かつて昌文君と共に昭王に仕え、中華全土に名を馳せた武人。個人的な武勇と戦場全体を見渡す知略の双方を兼ね備え、六大将軍の中でも最強、その首を取れば50の城をとるよりも価値がある、生きる伝説等敵味方問わずその評価は高い。時折男色を好むような発言をするため、信との初対面時には「オカマ」呼ばわりされた。
- 昭王亡き後は一線を退いていたが、趙軍侵攻編にて復帰し、秦軍総大将となる。復帰する前にも所々で政の手助けをしたり、信に遠回しながら助言を与えたり、修行を課してやる等と、昭王の後を継ぐ者として少なからず気にかけている。
- 趙軍との戦において序盤は優勢に進めるが、何らかの策の匂いを感じ、急ぎ撃破しようとした所へ龐煖が現れ、一騎打ちとなる。その最中に李牧による援軍が入った事で一騎打ちは乱戦となり、魏加の矢による横槍から、龐煖によって致命傷を負う。その後力ずくで戦場を離脱し騰、蒙武、信に言葉を残して力尽きる。出陣直前に政の事を仕えるべき大王と認め、昭王の遺言を伝えていた。
[編集] 秦軍
- 麃公(ひょうこう)
- 鋸の歯の様なギザギザの歯が特徴的な大将軍。得物は長刀のような武器。また、敵陣に突撃する際は棘をあしらった仮面をつける。
- 王騎曰く個人武力は(王騎と)互角、軍の武力は王騎軍よりも上と言わせる程の実力がある。
- 戦を「燃え盛る大炎」という独特の感性で表し、勝利の為ならば歩兵の犠牲は当たり前という冷酷な一面も持つ。動く時と判断した際の決断は非常に速く、戦が大いに盛り上がったとき(本人は「燃え盛る炎が最大となった時」と表現する)は自ら戦場に出陣して敵総大将の首を狙うといった独特な戦い方をする。言わば知略・軍略よりも本能で戦う武将。
- 蒙恬(もう てん)
- 蒙武の息子で蒙毅の兄。登場時、すでに千人将格であったが、祖父の蒙驁の指示により、より経験を積むため楽華隊という特殊三百人隊を率いていた。対魏攻略戦の途中、千人将不足を補うために、臨時に千人隊に増強される。
- 軍才にも恵まれ、若くして一隊の長として功績を多く上げているが、本人は文官志望を公言するなど、飄々として周囲の期待に応える様子を見せない。
- しかし、気にかけている信の前では、韜晦している本心を顕にして自らも天下の大将軍を目指す者であるという野心を示し、軍法会議にかけられ処断されそうになった信を裏工作で助けたりもしている。
- 王賁(おう ほん)
- 玉鳳隊という特殊三百人隊を率いる三百将。完全武装の騎馬隊で構成された隊の長を務め、初老の副長からも恐ろしい方と評されるほどの軍才を持つ。
- 百姓兵で構成された飛信隊を蟻と蔑み、信に必殺技を叩き込んで下僕出身者と貴士族出身者との立場の違いを示す等、エリート志向が強い。
- 武器は槍。天賦の才と弛まぬ努力からその槍術は達人と呼べる腕前を誇る。変則的軌道を描く突き技「龍指」を扱う。
- 対魏攻略戦の途中、千人将不足を補うために、臨時に千人隊に増強される。戦争終了後の平定の最中に正式に千人隊となり、現在は二千将となっている。
- 縛虎申(ばく こしん)
- 千人将。山和曰く「特攻好きのイカレ野郎」と評されていた。自他共に厳しく、口答えをした歩兵を即斬るなど、直情的な面が見られる。
- 魏戦において丘を奪取する為に突撃し、副将宮元と相討ちになる。
- 壁に対し将としての目的は「戦争に勝つ」ことであり、「配下の歩兵を死なせない」ことではないと厳しく諭しており、当初仲の悪かった壁自身も縛虎申の死は無念に思っていた。
- 味方が大勢やられた時ほど無茶をするという戦い方から周りには猪突猛進と言う印象を与えているが、勇猛と無謀の違いを信に諭すなど本人なりの考えを持っている。配下の部下にも篤く信頼されている有能な将。
[編集] 王騎軍
- 騰(とう)
- 王騎軍の副官。常に王騎の傍に控えており、普段は飄々としてポーカーフェイスを崩さない。また王騎へ答える時は「ハ。○○です」と答える事が多い。
- 趙軍との戦では終盤で趙荘軍本陣に突撃して大将代理趙荘を討ち取り、その後王騎が致命傷を負うと戦場から離脱させる為に撹乱目的で敵本陣に突撃をかける等、その実力は(王騎本人から)王騎に見劣りしないと評される程である。
- 王騎が離脱すると部下の進言で自分も離脱し、王騎から王騎軍の全てを託される。
- 7巻巻末データによると特技は受け流しである。
- 録嗚未(ろく おみ)
- 王騎軍第1軍長。万極軍と交戦中に王騎の死の知らせを受けて激昂し暴走、万極軍に大打撃を与えた。
- 軍議中座らない蒙武にキレそうになって王騎にたしなめられる、李牧が秦趙同盟を持ちかけた際には激怒して剣を抜きそうになる、宴席においても文官を投げ飛ばして退席するなど、激情家な面が見られる。
- 隆国(りゅう こく)
- 王騎軍第2軍長。山間に退いた趙荘軍の所在を見破り、龐煖を追跡する蒙武を止めようと進言する等、目利きに長けた将。しかし驀進する蒙武を止められず、趙荘の策によって壊滅的な被害を負う。
- 蒙武を間近で見てその武力に感嘆していた。王騎の最期に立ち会い、騰が王騎軍を託された事への証人となった。
- 鱗坊(りん ぼう)
- 王騎軍第3軍長。趙軍との戦で序盤に渉孟と戦いその武力の危険性を他の軍長たちに伝える。王騎の死の知らせを受けると言葉を発せず、泣き崩れた。
- 干央(かん おう)
- 声 - 稲垣拓也(VOMIC++)
- 王騎軍第4軍長。死闘を最も得意とし、序盤で馮忌軍と当たる。この際馮忌を討ち取った信の名を高らかに宣言している(王騎曰く粋な計らい)。
- その後龐煖の夜襲にいち早く反応して攻撃を仕掛けるが、援軍としてやってきた万極と交戦し隙を突かれ、負傷。
- 同金(どう きん)
- 王騎軍第5軍長。趙軍との戦では目立った活躍の場は無かった。王騎の死の知らせを受けて「何かの間違いだ」と涙を流していた。臨武君により氾斗平原で殺されたと思われる。(頭を棍棒で強打された)
[編集] 蒙驁軍
- 蒙驁(もう ごう)
- 蒙武の父にして蒙恬・蒙毅の祖父。元々は斉国の人。伍長から昇進を重ねてきた歴戦の将であったが、斉において廉頗よって幾度も敗北させられたことから故郷での出世の道を諦め、息子の蒙武と共に秦へとやってきた。現在は「白老」の名で列国に知れ渡る現秦国筆頭将軍。
- 自ら前線に立つのではなく本陣で全体の指揮を執り、不利な戦況でも柔和な笑みを崩さずどっしりと構えている。攻城戦を得意とし、戦闘で負傷した部隊を見舞うよう指示したり、兵卒たちに対しても親愛のこもった檄を飛ばすなど、末端にまで神経を配った采配をする。常に定石を外さない戦い方から、昌文君には「極めて凡庸な将軍で、強き敵に勝つことは難しいが、弱き相手には絶対に失敗がない」と評された。
- 一方で人材を見極める眼力は確かで、危険人物とされる副将二人を統制して使いこなし、また身分に拘らず人材を抜擢するなど、人を用いるという点においては優れた器量を持つ。それゆえ蒙驁本人が凡庸と評されながらも、その軍は結果を残している。考えに行き詰まると一兵卒に身をやつし自軍の陣営内を徘徊する癖を持ち、その際に夜食の為の狩りをしていた信と知り合う。
- 魏攻略戦において、因縁の相手である廉頗と40年ぶりに対決。廉頗の為だけに40年間練り上げた策で迎え撃ち、廉頗本人からも「よくできている」と評されるが突破され本陣に迫られる。そこで廉頗と一騎打ちを繰り広げ、廉頗とその乗馬をも吹き飛ばす怪力で善戦、左腕を失うものの桓騎が魏軍本陣を落とした事で当初の目的であった山陽を得ることに成功する。戦争終結後この時の負傷から事実上は引退状態にあるとされる。
- 蒙毅が予定していた韓侵攻への従軍を却下したり、蒙恬が千人将に昇格した際、時期尚早として三百将に据え置くなど、身内にはかなり厳しい。
- 桓騎(かん き)
- 蒙驁軍の副将。生まれが一世代早ければ六大将軍に名を連ねたとされる才を持ち、王騎や蒙恬などから化物と評される。
- 元は秦南方の野盗団の首領で秦の討伐軍を相手に無敗を誇ったほどの戦いの天才。性格は残忍にして傲岸で、野盗時代城邑を攻め落とした際、住人全員の首を自らはねた事から「首斬り桓騎」の異名を持ち、将軍となった現在も投降兵諸々を殺してしまう。一方で蒙驁に対しては目の届かない場所に居ても敬語を使うなど、敬服しているような面も見られる。野盗であった彼が蒙驁の副将となった経緯は不明。
- 自身で編み出した独自の兵法を駆使し、自ら変装して敵本陣に潜入するなど元盗賊らしい奇策を用いた戦法を得意とする。
- 王翦(おう せん)
- 蒙驁軍の副将。王賁の父親で王一族の現頭首。桓騎と同じく化物と評される。
- 恐ろしい形相を模した鎧に身を包み、目元を隠す仮面を付け、部下すらも味方に向けるものではない目で見る。秦国一の危険人物とされ、昭王の時代からずっと日陰に送られている。その理由として自らが王になりたいという野望を抱えているという噂があり、実際自分の領地を国と表現し、敵将である姜燕を執拗に勧誘した。
- 対魏攻略戦において、第二軍を動かすこともなく、第一軍の攻めだけで最も多くの城を陥落させるなど、その軍は味方から見ても異常と言えるほどの強さ。廉頗はその軍才を六将筆頭・白起に匹敵するやもしれぬと認めつつも、軍全体の戦略やその中における自らの役割を弁えず、副将でありながら総大将蒙驁の戦略に反した行動を取った王翦を「(人から信用されないために)英雄とは認められない男」として、見切りをつけた。
[編集] 飛信隊
趙戦にて王騎が名付けた特殊百人隊。信を隊長として渕、羌瘣の2人を副長としている。後に三百人隊へと増員され、更に魏との戦の最中に特例として千人隊へと増員、この際に副長が3人になった。魏戦終了後正式に千人隊となり、羌瘣が離脱後河了貂が軍師として参入する。
- 渕(えん)
- 飛信隊副長。元々は壁と信の連絡役であったが王騎の元へ修行を付けてもらいに行った信に同行した結果、なし崩し的に修行に付き合わされそのまま副長となる。
- 隊における知恵袋兼纏め役。信の修行に付き合っていた事で「集」の基本的な戦い方を把握しており、目立った活躍が描かれる事は少ないが飛信隊にとって重要な存在。
- 澤圭(たく けい)
- 信が初陣で伍を組んだ時の伍長。常に最弱の伍を率いるが彼の伍は常に誰も死なない。趙軍襲来編では飛信隊第十一伍長となる。
- 尾平(び へい)=兄
- 信の同郷。信が初陣で伍を組んだ。出っ歯が特徴。趙軍襲来編では飛信隊第十二伍長となる。
- 尾到(び とう)=弟
- 信の同郷。信が初陣で伍を組んだ。兄より高い背と角刈りが特徴。趙軍襲来編では飛信隊第十三伍長となる。
- 趙戦にて夜襲して来た龐煖の援護のために現れた万極軍の矢を受け、信を背負いながらも襲撃から逃れるが、その矢傷が元で戦死した。死の間際、信に大将軍になって欲しいという願いを託した。
- 沛浪(はい ろう)
- 経験豊富な歴戦の伍長。趙軍襲来編では飛信隊の第一伍長となり、信の要請を受けて田有と共に精鋭の歩兵を集めた。
- 田有(でん ゆう)
- 伍作りで大人気だった歩兵。趙軍襲来編では飛信隊の第十四伍長となり、信の要請を受けて沛浪と共に精鋭の歩兵を集めた。
- 中鉄(ちゅう てつ)
- 伍作りで大人気だった歩兵。富村の殺し屋の異名を持つ。趙軍襲来編では飛信隊第十五伍長。
[編集] 山の民
- 楊端和(よう たんわ)
- 声 - 棟方真梨子(ゲーム)
- 山民族(山の民)の(最大勢力の)王。他の山民族からは「山界の死王」と呼ばれる。女性ながらその武力は山の民一とされ、自ら先頭に立って幾多の山民族を統合していった。幼少より世界を広げたいと考えており、かつてない国の広がりを求めて政と強固な盟を結んで王都奪還に力を貸す。
- その後山界の勢力を強化するため戦に明け暮れ、山民族の統一に成功する。その後、匈奴討伐のため8万の大軍を引き連れて北上した所、匈奴軍10万以上が屍となっている光景を目の当たりにし、その事とそれを成した人物(李牧)を政に伝えた。
- ジィ
- 山の民の年長者。それぞれ黒衣と白衣に身を包み、楊端和からはジィと呼ばれる。秦とのかつての因縁に囚われ、交渉に来た政を始め、信、テン、壁を処刑しようとした。
- バジオウ
- 戦に巻き込まれて滅んだバジ族の生き残り。信には隊長と呼ばれる。得物は双刀。
- 発見当時、それまでを一人で生きてきたことから同じ山の民の言葉すら話す事が出来ず、獣のような気性であったと言う。楊端和に敗れて一族に加わり、次第に人間性を取り戻して山の民、秦両方の言語を話す有能な戦士に育つ。しかし過去の獣の心は未だに持っており、本人の意思でその獣を解放することができる模様。実は方向音痴(4巻末より)。
- タジフ
- 巨漢で剛力を誇る戦士。得物は巨大な石球。自らの面を折った信を平地の戦士として認める。
- シュンメン
- 鳥牙族の代表。得物は長刀。
- 引き取られたランカイの教育係になっている(10巻末より)。
[編集] 魏国
中央部に位置する国。生真面目な国民性で、兵も命令に忠実で粘り強い。中華最強を自負する装甲戦車隊を持ち、原野戦を得意とする。
- 景湣王(けいびんおう)
- 魏国の王。
- 廉頗に「見た目でしか人を量れぬ」と言った暴言を受けても激怒する事無く、敗戦した廉頗の死罪を回避し追放に留めるなど温和な性格をしている。
- 呉慶(ご けい)
- 魏国の将軍。趙に滅ぼされた亡国の王族であり、故国滅亡後、名を変え顔に墨を入れ、放浪している中で、魏の信陵君の元でその才を見出され、名を取り戻し魏の将軍となる。知略に長けながらも前線に立つ優れた武力を併せ持つ。対魏国戦にて攻め手である秦の丸城を攻め落とし、麃公率いる秦軍に蛇甘平原での決戦を挑むも敗れる。
- じぃ
- 呉慶に30年以上前から仕える。現在では呉慶の参謀的存在。
- 朱鬼(しゅ き)
- 呉慶の部将。きつい目つきと顔の傷が特徴的。麻鬼と行動を共にする。麃公を討つ為、麻鬼と麃公軍の前に立つ。麻鬼が信に討たれた瞬間、麃公が突破して来て現れたため、迎撃出来ずに一太刀で切り捨てられた。必殺技は朱鬼麻鬼ツインアタック(7巻末より)。
- 麻鬼(ま き)
- 呉慶の部将。細い目と無表情が特徴的。朱鬼と行動を共にする。麃公を討つ為、朱鬼と麃公軍の前に立つ。単騎で吶喊して来た信と一騎打ちになり、圧倒するも、麃公が迫っていた事が焦りを生み、信に破れた。必殺技は朱鬼麻鬼ツインアタック(7巻末より)。
- 宮元(きゅう げん)
- 呉慶の副将。戦略家ながらも、かつては呉慶と共に前線を荒らすほどの武人であったと自ら述べている。
- 白亀西(はく きさい)
- 呉慶の副将。5万の兵を率いて丘上に陣取る。しかし戦局の変化に対応し切れず、呉慶の元へ駆け付ける途中、王騎に止められたため、退散した。
- 蒙驁率いる秦軍に対し、お飾りの総大将となった。これは凡将に過ぎないが、何故か魏国民から愛されると言う特徴を持っていたため、廉頗が据えさせた。
- 桓騎軍によって本陣を落とされた際に捕えられ、命乞いをすれば助けてやるという申し出を突っぱね、桓騎の手によって惨殺された。
- 黄離弦(こう りげん)
- 宮元の部将。弓術に長け、宮元の連弩隊を指揮して縛虎申隊に当たる。
- 呉鳳明(ご ほうめい)
- 魏国の将軍。呉慶の子。合従軍の魏軍総大将。実戦で「流動力術」を発揮するなど確かな知略を持つ。
[編集] 廉頗四天王
- 介子坊(かい しぼう)
- 四天王筆頭。辮髪と大柄な体躯が特徴。得物は柄の長い斧。
- 変則的な戦い方をする相手を苦手とするが、正面からのぶつかり合いでは、廉頗に匹敵するほどの力を持つとされる。山陽戦序盤は桓騎のゲリラ戦法に翻弄されたが、玄峰の指示によって本陣を襲撃した際には、瞬く間にこれを半壊させる。また最終局面においては、断崖を騎馬で駆け上って蒙驁本陣を奇襲し、猛威を振るった。
- 輪虎(りん こ)
- 見た目は少年のようだが、実際には30過ぎの将軍。戦争孤児だったが、廉頗に拾われ育てられた。得物は二振りの剣。
- 少数部隊での暗殺から大部隊の指揮までこなす。特に突破力に優れ、敵本陣をついて将の首をとる戦法を得意とし、かつて六将・王騎に一太刀を浴びせた逸話を持つ。
- 信や王賁、蒙恬と幾度も戦い、戦乱が次の世代へと移りゆく事を感じながら信によって討たれる。戦争終了後、武器の剣は廉頗によって信に譲られた。
- 姜燕(きょう えん)
- 十弓のひとりに数えられる弓の名手。かつて小国の雄として廉頗と戦い、国が滅んだ後、廉頗に従った。
- 攻め重視の戦い方を得意とする武将で、鏑矢を飛ばすことではなれた部隊に指示を出し自在に操る。
- 玄峰(げん ぽう)
- 巨大な目をした禿げ頭の老人。かつて廉頗の師でもあった軍略家。傲岸な性格で口癖は「阿呆」。
- 策を巡らせて、一方的に相手を殺戮する戦いを身上とする。山陽決戦においては、緒戦で秦軍に大打撃を与えたが、左軍の攻防において、桓騎の策略にはまり命を落とす。
[編集] 趙国
中央北部に位置する国。秦・燕とは仇敵の間柄で、特に秦に対しては「長平の戦い」以降、根深い恨みを抱えている。かつての軍の要であった三大天が潰えて転換期を迎えたが、李牧が新たに三大天に任命され、宰相として国の中枢を担う。武霊王以来の伝統を誇る騎馬隊が精強。
- 悼襄王(とうじょうおう)
- 趙国の王。龐煖を新三大天に任じ、蒙驁が大軍を率いて韓を攻めている隙を狙って秦国への侵攻を命じた。
- 廉頗に素行の悪さを諌められた恨みから大将権の剥奪を通達し、それを拒否されると討伐軍を差し向けたり、愛妾の春平君が呂不韋に人質に取られると、李牧を「断れば反逆罪で打ち首」として秦に行かせるなど、暗愚な人物。廉頗からはバカ王と評されている。
[編集] 三大天(旧)
- 藺相如(りん しょうじょ)
- 廉頗(れん ぱ)
- 最後の三大天。この人物が魏に亡命した事で三大天は潰えた。
- 顔中傷だらけの初老の大男。豪快な性格で、戦が廉頗の全てと言い切るほどの戦好き。悼襄王の素行の悪さを度々諌めた事から恨みを買い、理不尽な更迭を突っぱねた為に逆賊とされ、同じ趙国大将軍楽乗と激突し、勝利する。
- その後、生え抜きの武将を引き連れて魏へ亡命し、3年間沈黙を保っていた。秦の魏国侵攻に対して魏軍を率いる事を決意する。
- 蒙驁軍の本陣にまで迫ったものの、総大将としていた白亀西が討たれた事とその後の状況を察して和睦を成立させた後、山陽を防衛できなかった責任を取らされ部下と共に魏国を追放された。
- 趙奢(ちょう しゃ)
[編集] 三大天(新)
- 龐煖(ほう けん)
- 自らを武神と称する大柄な男で、ざんばらに伸ばした髪と王騎に斬られた顔の傷が特徴。得物は先端が極端に反った形をした薙刀の様な武器。
- 9年前、摎の宿営所に単独で襲撃し、摎を殺した。その直後、激情に駆られた王騎に顔を斬られる。これが因縁となり、王騎を討つ為に趙軍総大将となる。
- 自らと並ぶ強者の存在を許さず、直感的なもので強者を探しては殺すと言う行動をとるため、軍を率いる器ではないと昌文君には評される。しかし三大天の名を預かる事から、趙軍12万は龐煖に命を預けており、その士気の源となっている。
- 序盤は戦場に顔を出さなかったが、羌瘣の気配を強者と感じて秦軍に単独で夜襲を行う。この際、信によって一度斬られるも、全く意に介さず返り討ちにしている。その後王騎と一騎打ちを行い、横槍を入れられたものの、致命傷を負わせる。戦後、李牧から趙に誘われるも、戦場などに用は無いと言い残し、立ち去る。
- 昌文君によると純粋な武の結晶、羌瘣によると求道者の一種であり、武の道を極める一族の者だと言う。
- 李牧(り ぼく)
- 声 - 浪川大輔(ゲーム)
- 秦と趙の戦の最中、河了貂らが観戦している古城跡に突如現れた素性不明の男。その正体は趙国三大天の一人。
- かつては数え切れない程の戦場をくぐり抜けて来た武人であり、現在は知略に優れた策略家である。秦と趙の戦に先立ち匈奴軍20万を撃破するという大掛かりな戦をしたが、大規模な情報封鎖によって他国はおろか、同じ趙軍にすらその事実を知らせなかった。
- 趙戦終盤4万の軍率いて登場。その行軍能力の早さは王騎の予測を遥かに上回り、王騎の死のきっかけを作った。
- 王騎を討ち取った功績から趙の宰相となり、燕に攻め込んだり秦と同盟を結ぶなど、趙の主要な国政や戦争に関わる様になっている。合従軍を作り、秦を滅ぼそうと企んだ張本人。
- 無意味な死を嫌っており、非戦闘員を殺めない、味方の損害を増やすと分かっている事は行わない、といった考えを持っている。読み切り作品『李牧』ではその理由について触れられており、若い頃、両親と兄と弟を失い、暴走して無謀な突撃を行なって敵将を討ち取る事に成功したものの、自分の仲間を全て失うと言う経験をしている為である。
[編集] 趙軍
- 趙括(ちょう かつ)
- 長平の戦いで廉頗の後任として趙軍を指揮して秦軍と戦った将軍。白起の副将であった王騎に一刀両断にされた。父親は三大天・趙奢。
- カイネ
- 李牧の護衛を務める女剣士。軍師の本質に関する事を河了貂に教えた後、敵として分かれる。
- 読み切り作品『李牧』にも登場。また、別の読み切り作品『馬酒兵三百』(穆公の時代が舞台)に登場する山民族の族長も彼女と同名である。
- 趙荘(ちょう そう)
- 龐煖軍の大将代理、軍師。自らの戦略に自信を持っていたが、王騎には遠く及ばなかった。秦と趙の戦に関して李牧から全容を知らされている人物の一人。
- 王騎には及ばなかったが、策をもって蒙武軍を壊滅に近い状況に追い込み、援軍として現れた王騎軍とぶつかり合った。ここで騰の隊に追い詰められ離脱を試みるが、逃げ切れずに戦死する。殺される間際、自らが大将代理を務めた事に満足しており、王騎の死を見届けられなかった事だけが唯一の無念であると残していた。
- 公孫龍(こうそん りゅう)
- 趙国将軍。龐煖の副将。万能の公孫龍の異名を持つ。左目を横断する傷痕が特徴。秦の最前線、馬央を攻める。秦と趙の戦に関して李牧から全容を知らされている人物の一人。
- 万極(まん ごく)
- 趙国将軍。龐煖の副将。特攻の万極の異名を持つ。長く伸ばした白髪に黒い歯が特徴。得物は波打った様な形の剣。
- 馬央周辺集落を蹂躙部隊で制圧する。吃音の気があり、秦を深く憎んでいる。特攻と評される攻撃力だけでなく、状況判断力にも優れている。
- 王騎戦死の報を聞いて激昂した録嗚未軍によって甚大な被害を受け、撤収命令に渋々従って撤退した。
- 渉孟(しょう もう)
- 趙国将軍。破壊の渉孟の異名を持つ。頭上で結った辮髪と太めの容姿が特徴。得物は三日月のような形の刃をつけた戈。
- 龐煖に心服しておらず、自身も軍功で三大天となる事を目指している。その武力は秦軍兵から蒙武に匹敵すると言われるが、やや傲慢な面が見られる。王騎を過去の遺物と見下して一騎打ちを挑むものの、王騎に一刀両断にされる。
- 李白(り はく)
- 趙国将軍。守備の李白の異名を持つ。乾原の戦いで蒙武の軍と相対する。初日後は蒙武を大した事は無いと評するが、二日目以降は士気の上がった蒙武軍の「力攻め」によって大被害を受ける。
- 後に公孫龍によって戦の全容を知らされる。
- 馮忌(ふう き)
- 声 - 我妻正崇(VOMIC++)
- 趙国将軍。頭脳の馮忌の異名を持つ。初戦で軍略を持って秦左軍と当たる。
- 秦の左軍を壊滅に近い状態まで追い込んだが、自らの戦術が全て王騎の狙い通りであった事に気付いて離脱を試みる。しかし、王騎の策と干央の追撃に遭い、一瞬隙を見せた所を信に強襲され、命を落とす。
- 魏加(ぎ か)
- 李牧の側近に居た弓使い。中華十弓の一人に数えられている。
- カイネに王騎とはどのような将かを伝え、新時代の幕開けに自らの軌跡を残す事と龐煖に生き残ってもらう為、王騎へ一矢報いた後、激昂した信に一刀両断にされる。
- 楽乗(がく じょう)
- 趙国大将軍。廉頗と20年間共に戦い、趙軍のNo.2に位置した人物。廉頗すら凌ぐのではないかと噂された程の実力者。
- 王命に従い、やむなく廉頗の率いる軍と激突する。その軍勢を壊滅に追い込むも、単騎で切り抜けて来た廉頗に刀を突きつけられて降伏する。廉頗からは「腹六分目」と評され、廉頗や秦国六大将軍達とは住んでいる世界が違うと痛感した。
- 冬顔(とう がん)
- 趙の騎馬隊を率いる将校。秦国に帰還する政を追跡する。
[編集] その他
- 紫夏(し か)
- 趙国の闇商、紫家の頭目を勤める女性。戦争孤児だったが、餓死寸前のところを敵国の兵から逃走中だった行商人・紫啓に拾われ、育てられる。優れた商才を持ち、家督を継いでから商売を倍の規模に成長させた。養父への恩返しという意識から、自分と似た境遇の政を秦国に帰還させる仕事を受け、道中で政の失われた五感を取り戻させる。その後趙兵による襲撃で命を落とす。
- 江彰(こう しょう)
- 闇商で紫夏の孤児時代からの幼馴染。趙兵による襲撃で命を落とす。
- 亜門(あ もん)
- 闇商で紫夏の孤児時代からの幼馴染。おかっぱ頭でキモい(と紫夏に言われる)。趙兵による襲撃で命を落とす。
[編集] 楚国
領土が全土のおよそ半分にも及ぶ南方の大国。その広大さから圧倒的な兵の動員力を誇り、また製鉄技術の先進国でもある。
[編集] 燕国
東端に位置する辺境国。他国にあまり情報が流れておらず、未知の部分が多い。様々な異民族と交流があり、彼らによって構成された特殊な部隊を擁する。
- 楽毅(がく き)
- 軍神と呼ばれて東中華に名を馳せた大将軍。滅亡寸前であった燕国を復興させ、逆に当時大国であった斉を滅亡寸前まで追い込んだ。秦の六大将軍や趙の三大天と並ぶ人物とされ、列国全てに名を知られている。既に亡くなっており、回想のみの登場。
- 劇辛(げき しん)
- 燕国の筆頭にあげられる大将軍。かつて楽毅と共に燕国を復興させた救国の英雄とされる。元々は趙人であり、金目当てで燕国へと移った。
- 60年もの戦歴と楽毅の戦を見て来た事から蔡沢に化物の一人と言われ、趙国に居れば三大天の一人となっていたであろうと評される。
- 趙国との戦で李牧の策略を見破り本陣に迫るも、龐煖によって斬られ戦死する。
[編集] 韓国
七国中最も領土が小さく軍も弱い弱小国。秦からの侵攻を受けているが、その立地的重要性から趙・魏の援軍を受けることができ、それによって秦軍を退けている。
[編集] 斉国
東方に位置する国。かつては大国として隆盛を誇ったが、燕の楽毅に打ち破られ衰退した。
[編集] 蚩尤族
- 羌象(きょう しょう)
- 羌瘣と姉妹同然に生きてきた羌族の女性。羌瘣と並んで、蚩尤候補の中でも群を抜いた強さを持っていた。得物は「白鳳」という名の剣。
- 蚩尤となって外の世界を見たいという気持ちと、妹同然の存在である羌瘣を殺めたくないという気持ちが葛藤し、「祭」の日に羌瘣を香で眠らせ、一人で挑むが、幽族の連に謀殺される。
- 羌識(きょう しき)
- 羌瘣達の次の代の蚩尤候補。非常に寡黙であるが外の世界に少なからず興味を抱いている。また男女の営みにも興味はあるようで、それに関する羌礼から羌瘣への問い掛けの際に、さり気無く聞き耳を立てる描写がされていた。
- 羌礼(きょう れい)
- 羌瘣達の次の代の蚩尤候補。羌識とは対照的によく喋り、外の世界への興味も深い。特に男女の営みに興味を示し、羌瘣に「男ができたな」と茶化している。
- 羌長(きょうおさ)
- 羌象、羌瘣からバァと呼ばれる羌族の先達。裏で他の氏族の結託を知っていた様だが、何らかの理由で羌象と羌瘣にその事を伝えていなかった。
- 幽連(ゆう れん)
- 幽族の代表にして現蚩尤。他の氏族と結託して羌象を謀殺する。
- 蚩尤支族の長老
- 羌象、羌瘣らが参加した祭の進行を取り仕切った老婆。
- 決して他者と組んではならないという掟を破った連の事を黙認したにも拘らず、羌瘣に掟の元に自害するよう命令したため、逆上した羌瘣に手首を斬り飛ばされた。
[編集] 用語
[編集] 山の民
秦よりさらに西にある深い山々に住む民族の総称。幾多の民族に分かれており、それらの盟主となった者を平地の人々は「山の王」と呼ぶ。民族ごとにデザインの違う面を被り、腰布を巻きつけただけといった簡易的な格好ではあるが、断崖絶壁を利用した城を築くなど、その技術力は非常に高い。かつての秦王穆公は彼らと盟を結んでいたが、穆公亡き後一方的な盟の断絶を受けて山に追いやられた。
- 馬酒兵
- 穆公と盟を結び、その後秦国と晋国の戦争で秦に援軍として現れた山の民の事を指す。名前の由来は、穆公の軍馬を勝手に殺して食らった際、馬に合う酒を振る舞われた恩を返すために援軍として訪れた事から。
- わずか300人の戦士で数千もの兵を蹴散らし、更には敵本陣の晋王を捕えてしまうほどの高い戦闘能力を持つものの、その戦い方は味方された秦兵ですら背筋を凍らすほどに凄惨であったと言う。
[編集] 北の騎馬民族
大陸の北に住む民族であり、山民族のように幾つかの民族に分かれている。山の民ですら桁違いと評する戦闘民族であり、彼らと国境を面する秦・趙・燕は長城を築いて防御に徹している。現在判明している民族は「月氏」「匈奴」「東湖」の3つ。
[編集] 刺客
- 朱凶(しゅきょう)
- 赤黒い服装をした刺客一族であり、暗殺200年の歴史を持つ。200年以上の前には蚩尤に仕えた一族であった。
- 堅仙(けんせん)
- 暗器の使用に長ける刺客集団。登場した人物は全て肩にかかるくらいまで髪を伸ばしている。
- 号馬(ごうま)
- 集団での陣形による技に長ける刺客集団。登場した人物は全て髪を後ろで束ねている。
- 赫力(かくりき)
- 気を外に練り、刃物をも通さぬ肉体と剛拳で闘う刺客集団。登場した人物は全て禿頭。当初「かくきり」と振り仮名がされていたが、誤植である。
- 蚩尤(しゆう)
- 1000年以上昔から闇世界で恐れられてきた特異体質を持つ幻の一族。19ある氏族ごとに別れて山々に点在し、その名は常に一人の女が祭(さい)と呼ばれる過酷なしきたりの末に継ぐ。元々は司祭の類である巫女一族であったが、時代の流れの中で異形の変化を遂げていったとされる。
- 奥義の名前は「巫舞(みぶ)」と呼ばれる舞うような剣術。呼吸によって自らを変性意識状態にするもの(作中では「荒ぶる神」を身に堕とすとされる)で、体質も関わるため、蚩尤以外の人間には使うことができないという。その力量は「深さ」で表され、深い者ほど強いが、深く落とすほどその反動も大きく、解けるとまともに戦う事すら困難になるなど欠点もある。
- 掟は絶対とされているが、都合の悪いときは掟破りが黙認されるなど、絶対の掟に疑問が残る部分もある。
[編集] 武神
龐煖の自称。蚩尤族によると「荒ぶる神」を元々身の内に宿す者の事を指し、武の道を極める事に全てを費やす求道者の一族。基本的に深山に籠って修行に明け暮れ、時折実力を確かめる為に人里へ降りては無差別に勝負を挑むという行為を繰り返す。一族と呼ばれるが血の繋がりは無く、素質のある子供をさらって後継者として育てている。
[編集] 六大将軍
6人の大将軍に「戦争の自由」という権利を与える、昭王の定めた特別な制度である。これにより、かつての秦国は中華で最も危険な国とされていたが、昭王亡き後はその名を継ぐ者が現れず、その武の威光は失われていった。王騎曰く、桁外れに強かった6人の将軍が己の判断で戦える様に作られた制度(当時の秦国は多国と同時に戦う事が多く、王都との連携が逆に足枷になると昭王は考えたため)で、現在の秦国には相応しい者は一人としていない。呂氏によると、常に兵糧や兵士の補充を必要とする制度のため、国に著しい負担を与えると言う。また、独立色を強める制度の為に謀反の恐れが常に付きまとうとされ、昭王と六将の間にあった鉄の忠誠心があってこそ成り立っていたと言う。
[編集] 三大天
趙を支え、秦の六大将軍と戦いを繰り広げた3人の大将軍。任命された軍には「大天旗」という旗が掲げられる。王騎によると、その華々しい戦歴は三大天の異名と共に国内外の人々の頭に強烈に焼き付いており、大天旗一つで士気が跳ね上がるという。
[編集] 廉頗四天王
三大天・廉頗直属の4名の武将。4名とも、廉頗とともに趙から魏へ亡命した。
[編集] 書誌情報
[編集] 単行本
- 2006年5月24日初版発行 ISBN 4-08-877079-X
- 2006年8月23日初版発行 ISBN 4-08-877129-X
- 2006年11月22日初版発行 ISBN 4-08-877171-0
- 2007年2月24日初版発行 ISBN 978-4-08-877213-4
- 2007年5月23日初版発行 ISBN 978-4-08-877259-2
- 2007年7月24日初版発行 ISBN 978-4-08-877289-9
- 2007年10月24日初版発行 ISBN 978-4-08-877336-0
- 2007年12月24日初版発行 ISBN 978-4-08-877361-2
- 2008年3月24日初版発行 ISBN 978-4-08-877409-1
- 2008年6月24日初版発行 ISBN 978-4-08-877462-6
- 2008年9月24日初版発行 ISBN 978-4-08-877504-3
- 2008年12月24日初版発行 ISBN 978-4-08-877563-0
- 2009年3月24日初版発行 ISBN 978-4-08-877611-8
- 2009年6月24日初版発行 ISBN 978-4-08-877663-7
- 2009年9月23日初版発行 ISBN 978-4-08-877715-3
- 2009年12月23日初版発行 ISBN 978-4-08-877771-9
- 2010年3月24日初版発行 ISBN 978-4-08-877819-8
- 2010年6月23日初版発行 ISBN 978-4-08-877873-0
- 2010年8月24日初版発行 ISBN 978-4-08-879015-2
- 2010年11月24日初版発行 ISBN 978-4-08-879057-2
- 2011年2月23日初版発行 ISBN 978-4-08-879101-2
- 2011年5月24日初版発行 ISBN 978-4-08-879141-8
- 2011年8月24日初版発行 ISBN 978-4-08-879184-5
- 2011年11月24日初版発行 ISBN 978-4-08-879223-1
[編集] 総集編
- キングダム総集編I 〈無名の少年〉 - 2010年7月27日発売
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- 収録内容
- 『キングダム』第1話 - 第22話
- 読切『金剛』
- 読切『馬酒兵三百』
- キングダム総集編II 〈王都の奪還〉 - 2010年8月10日発売
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- 収録内容
- 『キングダム』第23話 - 第47話
- 読切『李牧』
- 読切『蒙武と楚子』
[編集] ゲーム
- キングダム 一騎闘千の剣
- 2010年11月25日にコナミより発売。公称ジャンルは「中国歴史大アクション」。
[編集] テレビアニメ
2012年6月より、NHK BSプレミアムにて放送予定。
[編集] スタッフ
[編集] 放送局
| 放送地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送日時 |
|---|---|---|---|
| 日本全域 | NHK BSプレミアム | 2012年6月 - | 月曜 19時00分 - |
[編集] 注釈
- ^ 1巻冒頭で「李信」と呼ばれた将軍が持つ宝刀に酷似している。
[編集] 外部リンク
- キングダム 資料集
- テレビアニメ公式サイト - 週刊ヤングジャンプ
- NHKアニメワールド キングダム
- 『キングダム』 集英社ヴォイスコミックステーション-VOMIC-
- キングダム 一騎闘千の剣 公式サイト
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