ジョジョリオン

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ジョジョの奇妙な冒険 > ジョジョリオン
ジョジョリオン
漫画:ジョジョの奇妙な冒険 Part8
ジョジョリオン
作者 荒木飛呂彦
出版社 集英社
掲載誌 ウルトラジャンプ
レーベル ジャンプ・コミックス
発表期間 2011年6月号 - 連載中
巻数 既刊6巻(106巻[注釈 1] - )
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ジョジョの奇妙な冒険 Part8 ジョジョリオン』(ジョジョのきみょうなぼうけん パート8 ジョジョリオン、JOJO'S BIZARRE ADVENTURE Part8 Jojolion)は、荒木飛呂彦による漫画作品。漫画作品『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの一部で、第8部(Part8)にあたる。漫画は集英社の青年向け漫画雑誌『ウルトラジャンプ』にて2011年6月号(2011年5月19日発売)より連載されており、単行本は2014年3月19日現在、第6巻まで刊行されている。

概要[編集]

大震災によってできた謎の隆起物「壁の目」より出現した記憶喪失の主人公・東方定助を取り巻く物語であり、「呪い」を解く物語であるとされている。

これは「呪い」を解く物語――

その始まり――「呪い」とは ある人に言わせると自分の知らない遠い先祖の犯したから続く「穢れ」と説明する

あるいは――坂上田村麻呂が行った蝦夷征伐から続いている「恨み」と説明する者もいる

また 違う解釈だと 人類が誕生し物事の「」と「」をはっきり区別した時にその間に生まれる「摩擦」と説明する者もいる

だが とにかくいずれの事だが「呪い」は解かなくてはならない

さもなくば「呪い」に負けてしまうか…

『ジョジョリオン』 1、#001

Part4と同じ地名のM県S市杜王町が舞台で、似た名前の人物も登場しているが、関連性は無く、全く別の住人の物語であると作者は言及している[1]東日本大震災の被災地を思わせる舞台設定について、作者は「舞台を杜王町にすることはもともと決めていたのですが、構想の段階で震災が起きました。杜王町は仙台市がモデルなので避けて通ることは出来ませんでした。」と述べている[2]。なお、仙台市は作者の出身地である。

また、「ジョジョリオン」という作品名については作者が次のように説明している。

「ジョジョリオン」という題名(タイトル)は、「・・lion」というのが「祝福されるもの」「福音」とか「記念」という意味があるそうで、昔のギリシアとかの古い言葉だそうです。「ジョジョ」との合成語で主人公「定助」が、この世存在することの意味としてタイトルにさせていただきました。「ピグマリオン」というギリシア神話悲劇王様の名前や「エヴァンゲリオン」という日本のアニメ作品がありますが、関係あるかどうかは知りません。

—荒木飛呂彦(『ジョジョリオン』 2、表紙カバーより)

本作の舞台となる杜王町は物語の中でM県S市紅葉区にある町とされている。町の名産品は牛たんミソ漬け[3]、別荘地帯と観光およびマイクロ・チップ部品製造産業が主な財源となっている[3]。町は大震災で深刻な被害を受けた上に、地面の下から隆起してきた「壁の目」によってライフラインが絶たれたのが大きな問題となっている。

作中では、大震災の日の夜に、まるでから来る何かを守る様に突如地面が隆起して「壁」が出現し、その後町の小学生により「壁の目」と名付けられたとされている[4]。その高さは1 - 3m(特に高い部分は15m)、幅は5 - 8m、距離は全長10kmにも及び、これによって道路水道電気ガスなどが遮断されている[4]

第2話で杜王銘菓として登場した「ごま蜜団子」は実際にある岩手県の和菓子店が製造している「生菓子[注釈 2]」がモデルで、2012年に開催された原画展ではパッケージを「ごま蜜団子」に変えた商品が限定販売された[注釈 3]

2013年12月5日、第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞した[5]

ストーリー[編集]

3月11日に起きた大震災後の杜王町に、突如出現した「壁の目」。ある日、広瀬康穂はその近くに、土に埋もれた青年を発見する。彼は病院に運ばれるが、自分に関わる記憶を全て失っていた。気にかけた康穂の協力を得て、彼は僅かな手がかりから自分と因縁のある「吉良吉影」の名を知り、そこから己の正体を探る。

帰るべき場所は?」・「なぜ自分はこの場所に存在しているのか?」・「この杜王町でどういう使命を持っているのか?」 - それを突き止めていく物語である。青年は不思議な「しゃぼん玉」を操る「スタンド能力」を持っており、同じような能力を持つ者との出会いが、青年を彼らとの戦いの渦中に投入してゆく。

登場人物[編集]

の項はゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』のもの。

主要人物[編集]

東方 定助(ひがしかた じょうすけ)
声 - 真殿光昭
主人公でPart8の「ジョジョ」。「壁の目」近くの地中から全裸姿で発見された青年。睾丸が4つある。ベッドの間に挟まるなど、何かに圧迫されることを好む。また物の全長・距離を目視で精密に測る特技を持つ。口癖は「たっぷり」。首筋にはジョースター家の血統であることを表す「星型の痣」と、その周りに謎の歯型がある。発見された時に水兵帽をかぶっており、そこから自身が「吉良吉影」という人物と何らかの関わりを持つことを知る。DNA型鑑定では、吉良とはほぼ同一人物であるとの結果が出ている。
その正体は、吉良吉影ともう一人の人物が、「壁の目」付近の地面にて融合した事により生まれた存在。眼球や舌には繋ぎ目があり、心も融合している事からスタンド自体も二人の人物のスタンドが融合している。曲折を経て東方常秀の家に引き取られ、康穂が昔飼っていたというジョースケという犬に顔が似ていることを理由に、「東方定助」(Part4の主人公である東方仗助同音異字)と仮の名前をつけられ、今に至る。前歯がすきっ歯で「ごま蜜団子」を食べたところ、歯のすき間から団子の中身の蜜が噴き出て、康穂に窘められるシーンがある。
ソフト&ウェット(柔らかくてそして濡れている)
【破壊力 - C / スピード - B / 射程距離 - D / 持続力 - B / 精密動作性 - C / 成長性 - A】
体の中央に碇のマークが描かれた人型のスタンド。指先や星型の痣から飛び出した「しゃぼん玉」が物体に触れて割れることで、その物体から音、視力、水分、摩擦など「物理的な何か」を一時的に奪う。また、しゃぼん玉を割らずに奪ったものを中に閉じ込め、後に割れた場所で閉じ込めたものを開放するという使い方もできる。解放される時はシャボン玉に当たった対象に中身が解き放たれる。この能力で自分の体にあるものは奪えないが、割れないシャボン玉として傷口に当てておくことで止血することができる。ラッシュ時は、承太郎徐倫と同じく「オラオラオラ」を連呼する。第1巻1話の見開きタイトルページとウルトラジャンプ2011年6月号の表紙には違ったデザインで描かれている。
広瀬 康穂(ひろせ やすほ)
声 - 喜多村英梨
「社会性ゼロの人しかいない」大学の社会学部の一年生。19歳。身長166cm。「壁の目」の近くにいたところ、地面に埋まっていた裸の青年(定助)を発見する。それが縁となり、彼の正体をつきとめる調査に同行する。東方常秀とは過去に交際関係であったが、現在は自らの発見した定助に恋心を抱いている。定助、常秀と同様の歯型の傷を右足首に負い、スタンドが発現する。だらしがない母親を軽べつしていて自分の居場所がないと思っている。
ペイズリー・パーク
【破壊力 - なし / スピード - なし / 射程距離 - A / 持続力 - A / 精密動作性 - D / 成長性 - C】
康穂が「壁の目」で足を怪我した事により発現した、全身に地図をあしらった女性型のスタンド。
対象が行くべき方向を携帯電話のナビや目印として発現する。また、康穂が危機に陥った場合や危害を加えられそうになったときは、周囲の人間(主に定助)にそのことを察知させたり、康穂を直接手助けしたりする。
遠隔操作型のスタンドであり、パワーはほとんどない。まだ康穂自身がスタンドと能力を認識できていないが、無意識の内に発現し定助の力となっている。
東方 常秀(ひがしかた じょうしゅう)
声 - 三浦祥朗
東方家の次男。18歳の大学1年生で、康穂の幼馴染。康穂に思いをよせている。一方的な片思いで非常に嫉妬深い。発見現場で定助と接触した際に、定助と同様の歯型の傷を左ひざに負う。父・憲助が得体の知れない定助を引き取った思惑も知らない模様で、父が定助を特別扱いしていることや、康穂が定助と仲良くなっていることが気に入らない。当初はスタンドのことを認識している様子は無かったが、「カツアゲロード」の住人達に絡まれたことからスタンドが覚醒する。
ナット・キング・コール(Nut King Call)
【破壊力 - C / スピード - D / 射程距離 - C / 持続力 - A / 精密動作性 - E / 成長性 - A】
体中にネジとナットを付けられた人型のスタンド。攻撃対象の人や物にネジとナットを埋め込み、ネジを外すことによってその部分をバラバラに分解できる。つけ外しも自由自在で人の場合は出血などはしない。康穂の服に取り付け脱がせた事にも使われている。違うもの同士をくっつけることもできるようだ。Parte5に登場するブチャラティの「スティッキィ・フィンガーズ」に似た能力と言える。
吉良 吉影(きら よしかげ)
享年29。船医。美しい手をしていて、ナルシスト。あいまいなことを嫌っており、笹目を唆して彼の指を自ら食べさせた。どこかで殺人を犯しているのではないかと笹目に思わせるような危険な雰囲気を漂わせている。定助と康穂が発見した3日前に既に死亡しており、遺体は定助が埋まっていた場所のさらに下に埋まっていた。発見された時睾丸が無かった。手に執着を持つ、部屋にモナリザの絵が飾ってあったり、切った爪を瓶に収集しているなど、Part4の吉良吉影との共通点が見られる。東方家の家系図の記述に従えば、Part7の主人公ジョニィ・ジョースターの子孫であり、東方家とも遠い縁戚関係にある人物とされる。
スタンド(名称不明)
後述の虹村の話によると、吉良もスタンドを持つ。姿形はPart4の吉良吉影のスタンド「キラークイーン」に酷似しているが、能力が異なる(Part4のキラークイーンの基本能力は『触れたものを爆弾にする』というものだが、こちらの能力は『爆発性のあるしゃぼん玉を生成する』というもの)。また、第二・第三の爆弾『シアーハートアタック』『バイツァ・ダスト』が使えたかどうかも不明。

東方家関係者[編集]

四代目 東方 憲助(ひがしかた のりすけ)
身寄りのない定助を引き取った東方家の家長 59歳。スタンド使い。北米大陸横断レースの参加者だった日本人「初代東方憲助」(Part7『スティール・ボール・ラン』のノリスケ・ヒガシカタ)の曾孫で、フルーツの輸入事業で成功した曾祖父の後を継ぎフルーツ専門店「ふるうつ東方」を経営している。定助を引き取ったのは、善意ではなく何か思惑があるようだ。大弥には定助のことを手懐けられることを期待したが、逆に大弥が定助に手懐けられているように見えたため、違和感を感じている。定助と大弥がベッドの上で一緒に横になっているのを目撃した時は、物凄い憤怒の形相で怒りを押さえ込み、「いずれ定助は殺す」「大弥が定助を手懐けているから我慢」と自分に言い聞かせ、見てみぬ振りをしていた。やはり父親らしく息子と同じく嫉妬心の度合いが凄まじい。 定助の半分が吉良吉影である事を知っているが、もう一人は分かっていない。
東方家の家系図の記述に従えば、「憲助」を襲名する前の名前は「常助」。
キング・ナッシング(King Nothing)
全身がパズルのようになっている人型のスタンド。遠隔操作型で、対象の匂いを形にして追跡する能力を持つ。身体をパズルのピースのようにバラバラに出来、Part4に登場する「ハイウェイ・スター」に似た能力といえる。
東方 鳩(ひがしかた はと)
東方家の長女。24歳。職業はモデル。全身タイツのような服を着用している。
ハワイを日本と誤認として旅行をふいにするなど常識はずれの無知で、父親からも「俺の娘がこんなにバカだとは思わなかった」と呆れられる。
東方 大弥(ひがしかた だいや)
東方家の次女。16歳。カエルのようなフードを常に被っている。2~3歳の時に断層から転落したことで視力をほとんど失ったが、家の中では自分のことは自分で行え、方向を指示して貰えば自転車にも乗れる。音楽はイエスなどのプログレッシブ・ロックを好んで聴く。父・憲助の思惑は知らず、単純に定助に好意を抱き、自分だけのものにするために攻撃を仕掛けるが、彼の策にはまって影を踏んでしまい、奪った記憶を取り返されて敗北。しかし彼に許され、憲助の思惑とは逆に定助に手懐けられてしまう。
カリフォルニア・キング・ベッドちゃん
【破壊力 - なし / スピード - なし / 射程距離 - E / 持続力 - B / 精密動作性 - E / 成長性 - E】
相手があらかじめ約束したルールを破るたびに発動し、相手の記憶の一つをチェスの駒にして奪うスタンド。顔の付いた体の各パーツが紐でつながった様なデザイン。「ちゃん」までがスタンド名である(『JOJOVELLER』より)。
駒となった記憶を元に戻すには、大弥に記憶の持ち主の影を踏ませるしかない。駒を物理的に傷つけると記憶の持ち主にダメージが伴う上、完全に破壊すると封じられた記憶は永久に失われてしまう。また、大弥自身は駒の中の記憶を自由に読むことが出来る。エンリコ・プッチのホワイトスネイクと類似した能力であるが、発動毎に奪える記憶は攻撃を受けた時に考えていたことのみで、またスタンド能力そのものを奪うことは出来ない(「スタンドを使える」という記憶は奪える)。
東方 常敏(ひがしかた じょうびん)
東方家の長男。コミックス2巻54~55ページ見開きに登場したきりで、顔もはっきりしていない。
現在はシンガポールに行っている。
東方 密葉(ひがしかた みつば)
常敏の妻。31歳。
東方 つるぎ(ひがしかた つるぎ)
常敏の息子 9歳。本名は剣。サングラスをよくかけていてダジャレ好き。ウルトラジャンプ掲載時には初登場時2歳と表記されていたが、コミックス2巻では体格はそのままで9歳に変更され、2巻と同日発売のウルトラジャンプに掲載された話でも2002年生まれに設定変更されていた(なお、そちらの話が3巻に収録された際には1982年生と誤記されているコマが1つある)。
登場当初は娘と思われていたが、東方家では魔よけのため長男を12歳まで娘として育てる掟があり、憲助も常敏もそのように育てられた。康穂に好意を寄せており、スタンド能力で定助と会うことを妨害した。
ペーパー・ムーン・キング
【破壊力 - E / スピード - E / 射程距離 - C / 持続力 - C / 精密動作性 - B / 成長性 - E】
つるぎが折った「折り紙」に触ったり(踏んずけたり)すると、周りの人間の顔が同じに見えて認識する力を失わせる。周囲の写真や人形までも同じに顔に見えてしまう。また、徐々に文字やデザイン、看板も同様で区別ができなくなる。「折り紙」は遠く離れたターゲット(攻撃対象者)まで飛ばすこともできる。同時に複数者への攻撃が可能。つるぎの折った折り紙は「蝉」は空を飛び、「カエル」なら跳びはね、「バナナ」は踏むと滑る、などのその折った形の特徴を持つ。
雑誌掲載時は「ペーパー・ムーン」と呼ばれていたが、単行本化にあたり修正された。
虹村 京(にじむら きょう)
東方家に仕える家政婦。22歳。物腰は丁寧だが、冷静でポーカーフェイス。メイド服を着ているが、星の模様をしたタイツを履き、ポリスハットのような帽子を常にかぶっている。基本的に礼儀正しく、黙々と仕事をこなすタイプ。しかしその内面には悲哀と憎悪を併せ持っている。
正体は吉良吉影の妹で、首筋には主人公 定助と同じジョースター家の血統であることを表す「星型の痣」がある。Part7の主人公ジョニィ・ジョースターの子孫であり、東方家とも遠い縁戚関係にある。たった一人の家族である入院中の母、吉良・ホリー・ジョースターを影で守っている。その母に会うため大学病院に向かう定助を敵と間違えスタンド攻撃を仕掛けたが敗れる。直後、定助を敵対する人物ではないと分かり仲間となる。定助には壁の目の持つ『2つのものが混ざり合う』という特異な現象を教えた。「東方家は何かを知っている。」その秘密を探るため、母を守るため、東方家に「家政婦の虹村」として潜り込んでいる。
ボーン・ディス・ウェイ(BORN THIS WAY)
【破壊力 - C / スピード - B / 射程距離 - A / 持続力 - A / 精密動作性 - E / 成長性 - E】
黒色のバイク乗りの姿をした自動追尾型のスタンド(ライダースーツヘルメットバイクもスタンドの一部)。本体が目標と認識した相手が、何かを「開く」動作を行うと、どこからともなく現れ、強烈な氷の冷気を発しながら相手にモーターバイクで突進攻撃を延々と繰り返す。目標の相手が何かを「閉める」動作を行うと消える。京の意志では自由に出せないらしく、定助に接近された時はボールペンのキャップを取って投げ渡すことでスタンドを発現させている。
本誌掲載時は「ゴーイング・アンダーグラウンド(GOING UNDERGROUND)」というスタンド名だったが、単行本の際に訂正された。

敵スタンド使い[編集]

笹目 桜二郎(ささめ おうじろう)
22歳。サーファー。能力を使って、誘いに乗って海辺まで来た女性を「支配」して楽しむという、危険な趣味を持つ。ただし、殺人を犯した事はない(どうせ相手の女を生かしておいて警察に駆け込まれたとしても、証拠が無いため捕まらない、という理由)。
吉良吉影に一晩中罵られた結果、酒の酔いとやっていたクスリの影響もあって、両手10本の指先を自分で食うはめになってしまったことで吉良に恨みを抱き、吉良の自宅であるマンション204号室の真上の部屋を借りたうえ、真下の吉良の部屋に周到に罠を張り、それから3日後に部屋に来た定助を吉良と誤認し復讐を開始するが敗北。顔を合わせて自分が襲った相手が吉良でないことを知り、攻撃の意志を失くす。
ファン・ファン・ファン
【破壊力 - E / スピード - C / 射程距離 - D / 持続力 - A / 精密動作性 - E / 成長性 - E】
相手の真上に立つことで能力が発動し、対象の手足に血で丸に矢印の「印」を描くことで相手の手足を支配下に置くスタンド。ただし、対象の手足のいずれかに「傷」をつけなければ支配下に置けず、また、相手が傷ついても、自分が相手の真上にいなければ「印」を付けられず、支配下に置けない。そのためスリッパの中、タオルの内側、ベランダに幾多の罠を仕掛けて「傷」を負わせようとした。4本の腕のようなもので立っており、胴体の下にはとても短い足が付いている。本誌初登場時は人型のデザインだったが、単行本では修正されている。
オータム・リーブス(Les Feuilles) / 銀杏(いちょう)の葉
杜王町にあるカツアゲロード内に落ちている「銀杏の葉」の裏面に無数いる、吸盤に似た手足を持つ小さな虫のような「スタンド」。このスタンドのいる葉を踏んだり、物を乗せたりすると瞬間的に人や物体が移動する。この現象(能力)を知る近隣にいる人間たちがこれを利用し、この場所で「カツアゲ」行為をしている。主人公の定助もこの被害にあったが、この能力を逆に利用しピンチを脱している。
1901年11月11日、ある目的のため来日していたPart7の主人公ジョニィ・ジョースターがこの場所で亡くなった時からここの「銀杏の葉」に力(パワー・スタンド能力)が残っている。本体は存在せず自然現象能力に近いものとなっている。
八木山夜露(やぎやま よつゆ)
建築家、28歳。好きな飲み物はチェーリーコーク。スタンド使い。
定助の正体について何か知っているようで、彼の「記憶」を戻らせないために定助を殺そうとしている。彼や康穂のことをずっと見てきたと語る謎の人物。

その他[編集]

吉良・ホリー・ジョースター(きら・ホリー・ジョースター)
吉良吉影の母。元眼科医師で現在はTG大 大学病院に入院中。康穂をエロ本に掲載された写真の女性と思い込んだり、看護師をブーツと間違えるなどといった奇行が目立つ。その原因は「脳の一部が欠落している」ためであるが、その欠落のあまりの不自然さに、ここの病院の医師たちは当惑している。定助同様、物の全長・距離を目視で精密に測る特技を持つ。
裸の女性
名称不明。定助と康穂が訪れた吉良吉影の自宅マンションの浴槽にいた裸の女性。東京から来て杜王町を旅行中、笹目に吉良を陥れる罠として利用するために拉致されここに閉じ込められていた。定助が笹目を倒した隙に、部屋から裸のまま逃亡。ゴミバケツの中に隠れていた所を、通りがかった子供に発見されている。
広瀬 鈴世(ひろせ すずよ)
広瀬康穂の母、44歳。昼間からゲームをしたり酒を飲んでいる。泥酔し胸についてた「キスマーク」を見られるなど、娘の康穂から軽べつされているが、夕飯の準備のため康穂を外に探しに出るなど、優しい一面も見られる。
ペット屋
カツアゲロードにペットショップを構える老人。スタンド使いではないが道の特性と被害者心理を知り尽くした古強者で、定助をも手玉に取り32万円を巻き上げた。歳相応に伝承などに詳しく、物語の根幹に関わる重要なエピソードを定助に伝えた(ただし有料)。
ジョニィ・ジョースター
Part7の主人公。1901年11月、日本政府の要望(お雇い外国人)による馬術指導のために来日した。この時、不治の病におかされていた日本人の妻、理那を故郷である杜王町で療養させていた。治療のため杜王町を訪れるが、11月11日夕刻に岩による撲撃事故に合い、翌日未明に亡くなったと新聞で報道されている。
ペット屋の老人が語る話によれば、ジョニィは理那の病を治すためにニューヨークのある墓地の地下深くにある「聖なる遺体」を持ち出し、理那の病を世界のどこかにいる誰かにおっかぶせようとした。しかしそれをおっかぶった人間は皮肉にも息子のジョージになってしまい、彼はジョージを救うために「タスク」でその頭を撃ち抜こうとして、自身にその災いが降りかかって死亡したという。
東方 理那(ひがしかた りな)
ジョニィの妻。1874年生まれ。
「スティール・ボール・ラン」レースの後、大西洋をわたる船の中でジョニィと知り合った彼女は、そのまま彼の故郷へ向かい結婚する。しかしある時原因不明の病にかかり、初めは記憶を失ったり思い出したりする程度だったが、最終的には顔に折り紙のような折り目がついて硬くなり、命に関わるほどになった。そのため日本に帰されたが、その時ジョニィが持ち出した「聖なる遺体」により、自身の病は取り除かれたが代わりにジョージがその禍をおっかぶってしまった。
ジョニィの死後、当初は彼を殺害した罪に問われて警察に拘留されたが、その後釈放され警察から謝罪を受けた。
ジョージ・ジョースター
ジョニィと理那の息子。

用語・キーワード[編集]

壁の目
3月11日の震災の際に海岸から内陸へ数百メートルの地点で突然隆起してきた壁。町の小学生により名付けられ、電気、ガス、水道といったライフラインを阻んでいる。ここで康穂が定助を発見したところから物語は始まる。作者曰く、この場所はPart7・スティール・ボール・ランに登場する「悪魔の手のひら」と同じ意味(役割)を持っているとの事。
周辺の地面には秘密があり、物と物を一緒に埋めるとそれらが混ざり合う特徴がある(レモンミカンを一緒に埋めれば見た目は変わらずに中身が混ざり合う)。これを知っているのは一部の人間だけであり、虹村京曰く東方家の誰かは震災前から先祖代々知っているという。
スティール・ボール・ラン・レース全記録
Part7のレース記録を詳細に綴った初代・東方憲助(Part7のノリスケ・ヒガシカタと同一人物)による著作。何故か家系図が収録されており、東方家、ジョースター家、吉良家の関係が描かれている。しかし家系図では、特に憲助を始めとしたPart7の登場人物のレース当時の年齢、さらに生没年と整合性が取れていない。
支倉高校(はぜくらこうこう)
現時点では名称のみ登場。常秀曰く「偏差値は結構いい」「自分の知ってる者に悪そうな者はひとりもいない」。
カツアゲロード(別名 デッドマンズ・カーブ)
この道を通過すると何故かカツアゲに遭い、常秀も一度カツアゲに遭った。カツアゲする者はここの住人であるが一定していない。この道の南に支倉高校がある。
ジョースター地蔵
ジョニィ・ジョースターが1901年11月11日に落石事故で亡くなったとされる現場に「異国の地で命を落とした米国人騎手の死を悼む」として1902年5月23日に祀られた地蔵。カツアゲロードの南にある。

書誌情報[編集]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ Part1からの通算
  2. ^ 劇中と同じく8個入りと16個入りがある
  3. ^ 松栄堂公式サイト

出典[編集]

  1. ^ 荒木飛呂彦・著『ジョジョリオン』 第1巻、表紙カバー
  2. ^ 朝日新聞夕刊』2011年7月2日『震災後の世界 マンガに 「ジョジョリオン」など
  3. ^ a b 『ジョジョリオン』第1巻 p.13
  4. ^ a b 『ジョジョリオン』第1巻 pp.16-17
  5. ^ ジョジョ、連載開始から28年目で「文化庁メディア芸術祭」大賞”. MSN(発信元・ORICON STYLE) (2013年12月5日). 2013年12月21日閲覧。

発売日[編集]

以下の出典は『集英社BOOK NAVI』(集英社)内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。

外部リンク[編集]