戦闘潮流
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| 戦闘潮流 | |
|---|---|
| ジャンル | バトル・アドベンチャー |
| 漫画:ジョジョの奇妙な冒険 Part2 戦闘潮流 |
|
| 作者 | 荒木飛呂彦 |
| 出版社 | 集英社 |
| 掲載誌 | 週刊少年ジャンプ |
| レーベル | ジャンプ・コミックス |
| 発表期間 | 1987年47号 - 1989年15号 |
| 巻数 | 単行本 全8巻(5 - 12巻) 文庫版 全4巻(4 - 7巻) |
| 話数 | 69話 |
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『戦闘潮流』(せんとうちょうりゅう、JOJO'S BIZARRE ADVENTURE Part2 Battle Tendency)は、荒木飛呂彦の代表作である大河漫画作品『ジョジョの奇妙な冒険』のPart2(第2部)。波紋の戦士シリーズ・第2弾。単行本5巻 - 12巻に収録されている。
『戦闘潮流』は後につけられた副題で、連載当時の副題は「第二部 ジョセフ・ジョースター ―その誇り高き血統」。
目次 |
[編集] あらすじ
Part1『ファントムブラッド』から50年後の1938年のニューヨークから物語は始まり、翌1939年まで続く。Part1の主人公ジョナサンの孫であるジョセフ・ジョースター(通称・ジョジョ)が、過酷な波紋の修行を経て、石仮面の吸血鬼より強力な「柱の男」達と種の存亡をかけて戦うアクション活劇。「柱の男」の更なる進化に関わる秘宝「エイジャの赤石」争奪戦が軸となっている。ナチスの部隊もこの争奪戦に参加し、主人公サイドと複雑な絡みを見せた。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。
[編集] 登場人物
[編集] 波紋の戦士
- ジョセフ・ジョースター
- 声 - 大塚芳忠(Part3対戦型格闘ゲーム版)
- 第2部のJoJo。ジョナサンの孫。シーザーと共に波紋を修行し、カーズらに戦いを挑む。
- シーザー・アントニオ・ツェペリ
- ジョセフの親友で波紋使い。Part1に登場したウィル・アントニオ・ツェペリの孫で、父はイタリア人のマリオ・ツェペリ。1918年5月13日生まれ(1938年が舞台なので20歳)。身長186cm 体重90kg。両の頬に変なアザがある。ガールフレンドがたくさんいるナンパ男だが、波紋の師であるリサリサのことは母のように慕っている。軽い性格のジョセフとは当初打ち解けなかったが、ワムウとの初戦において、ジョセフが自身を囮にスピードワゴンと自分を助けようとしたことを機に彼を見直すようになり、リサリサの下での修行を通して無二の親友となった。初登場の時点で波紋法を習得しており、シャボン玉を媒介とした波紋の攻撃を得意とする。いつでもシャボン玉を出せるよう、衣服には石鹸水を仕込んでいる。
- かつては家族と共に幸せに暮らしていたが、シーザーが最も尊敬していた父親が理由も告げずに突如失踪した(家族のための生活費は残していたが、悪い親戚に騙され奪われた)ことから父親を憎み、性格が荒れ放浪するようになる。孤児院に収容されるもその施設を脱走し、ローマの貧民街で(殺人以外の)犯罪に明け暮れる荒んだ青春を送る。このときに行った幾度ものケンカで素拳での一撃を恐れられており、すでに波紋の才能の片鱗を見せている。そして16歳の時ローマで父・マリオを発見するが、シーザーが不用意に柱の男に近づいて吸収されそうになったところをマリオが庇い、壁に引きずり込まれ柱の男に捕食され死亡してしまう。この時シーザーは、父親が自分や家族を捨てたのではなく、柱の男や吸血鬼との戦いに巻き込まないため自分達に何も告げずに去ったことを知り、祖父と父の遺志を継ぐことを決意する。シーザーを庇う際、切迫した状況のせいか年月のせいかは定かではないが、マリオ自身はシーザーのことを息子と気付かずに死んでいった。しかし、赤の他人さえ命をかけて助けようとしたマリオの気高い精神はシーザーへと受け継がれた。それまでは父を恨み自ら「姓なんて無え」といっていたが、この事件以後は父及びその血統を強く誇りとするようになり、それを侮辱するものには容赦をしないようになった。
- 罠を承知でカーズ達の隠れ家に単身乗り込み、ワムウを追いつめるも後一歩のところで敗れる。瀕死の重傷を負いながらも自らの父と祖父が自己を犠牲にして他人を救ったことを思い返し、死力を振り絞ってワムウから解毒薬のピアスを奪い取ることに成功。バンダナに引っかけたリングを自身の血で作ったシャボン玉に入れて飛ばし、ジョセフに託して絶命する。
- ジョセフがピアスと共に受け取ったバンダナは、形見の品として以降もジョセフが所持し、最終決戦ではそのバンダナをジョセフが身につけて戦った。ワムウに追い詰められた際、そのバンダナを利用することでジョセフはワムウを倒し、シーザーの仇を討っている。
- 主な技は、衣装に仕込まれている特殊石鹸水に波紋を流し、シャボン玉を発射する「シャボンランチャー」、それを高速自転させて円盤状にして発射できる「シャボンカッター」。シャボンカッターは祖父ウィルの波紋カッターの応用技で、「シャボンカッター・グライディン」としてそのエッジ部分で切断したり、円盤本体を「シャボンレンズ」として屋内に太陽光を送り込んだりもできる。
- リサリサ(エリザベス・ジョースター)
- シーザーの波紋の師であり、後に師事したジョセフに波紋の扱い方を厳しく指導した。
- ジョセフは知らなかったが、ジョセフの実の母親であり、1889年の大西洋の事件(Part1ラスト)でエリナに助けられた赤ん坊。ストレイツォによって育てられ、彼の指導により波紋を習得する。
- 成人し、イギリス空軍のパイロットとなったジョージII世と結婚、ジョセフを産む。しかし、夫のジョージII世がイギリス空軍司令官として潜んでいたゾンビに殺害され(後述するように、ゾンビの正体を暴こうとしていたが返り討ちにされる)、エリザベスはそのゾンビを波紋で倒すものの、目撃者がいたことから「イギリス空軍司令官殺し」の国家反逆罪で全世界へ指名手配となり、スピードワゴン財団の協力で姿をくらませていた。
- 50歳だが、波紋の習得により20代後半のような若々しい外見を保っている。その波紋パワーはジョセフの軽く3倍。武器は、サティポロジア・ビートルという虫の「100%波紋を伝える糸」で編まれたマフラーで、それに波紋を流して吸血鬼を倒す。また武器であると同時に、生命反応を感知できるレーダーにもなっている。
- 柱の男達との戦いの後、ジョセフに自分が母親であると打ち明け、ともにアメリカへ移住。1948年にハリウッドの脚本家と再婚したとされる。Part3には登場こそしないものの、ジョセフに「ジョースター家の血筋の人間には左肩に星型のアザがある」ことを教えていた。波紋使いは長寿であるが、その後の物語への登場は無く生死は明らかではない。
- ロギンズ
- メッシーナ
- リサリサの屋敷の召使であり、波紋の師範代。リサリサの下でロギンズがジョセフを、メッシーナがシーザーをそれぞれ厳しく指導した。ロギンズは最終試練の場でジョセフを待っていたところをエシディシに殺された。
- メッシーナはエシディシが郵送した赤石の宛て先を突き止めた。単独でカーズのいるホテル跡へ向かったシーザーを止めに追うが、ワムウに左腕を切り落とされて気絶する(その後は元に戻っている)。負傷の影響もあり、最終決戦には参加できなかった。
[編集] 柱の男
- サンタナ
- 「柱の男」の一人で、彼らの内では最下位の階級にあたる。カーズ達が旅を始めた頃は赤ん坊だったため、年齢はカーズ曰く「(自分達の)十分の一しか生きていない若僧」「青っちろいガキ」。理由は不明だが、ローマの地下遺跡で眠る他の3人とは離れ単独でメキシコの遺跡で眠りについており、スピードワゴン財団が発見した。それをナチス・ドイツが将来人類の存亡に関わると考え、「柱の男」を倒す研究のため奪取、研究の過程で多数の囚人の生き血を吸わせることによって目覚めさせた。他の3人とは異なり特定の流法(モード)は見せておらず、「憎き肉片(ミート・インベイド)」「露骨な肋骨(リブス・ブレード)」などの自らの肉体の一部を操作して攻撃を行う。最下位とは言えわずかな間に現代語を習得し、サブマシンガン(MP40)を一目見ただけで分解するなど高い知能を持ち、かつ一人でドイツ軍基地を蹂躙する圧倒的な能力を見せる。ただ、ジョセフが自分に吸収されなかったり、波紋で攻撃を防いだりしているのを見て不思議に思っていたことから、「波紋」の存在を知らなかったようである。シュトロハイムの文字通りの捨て身の行動とジョセフの攻撃によって太陽の光を浴び、再び石化。スピードワゴン財団が回収した。その後の行方は劇中では語られていない。
- 「サンタナ」の名は、シュトロハイムが「メキシコに吹く熱風」という意味で便宜上名付けたもので、本名は不明。当初、柱の男達は「ヤツ」と呼んでいたが、後にカーズもシュトロハイムに合わせて「サンタナ」と呼んでいた。
- ワムウ
- 「柱の男」の一人。年齢はおよそ12,000歳。カーズ、エシディシらが旅立った時赤ん坊であったため、彼らの中では第3位の階級にあるものの、シーザーやカーズに「戦闘の天才」と言わしめる程の実力者。スピードワゴン財団がサンタナの行動を封じるために浴びせたのと同じ人工の紫外線ライトを照射されても、まるで害を受けずに平然と行動することができる。風の流法(モード)という超能力的な技を用い、必殺技は両腕を前に突き出した状態で関節ごと高速回転させ、巨大な竜巻を作り出して標的を粉砕する「神砂嵐(かみずなあらし)」と、膨大な量の空気を体内で圧縮し、極めて高圧の状態で噴出させて標的を切り刻む「最終流法(ファイナルモード)・渾楔颯(こんけつさつ)」。視覚無しでも、収納可能な1本の角で風の流れから相手の動きを知ることができる。また、肺の水蒸気を胸から出して体の周りを覆い光を屈折させることで、一時的に透明人間になれる。これにより、ごく短時間ながら太陽光線の下でも行動することが出来る。そして額の角はドリルのように回転する武器ともなる。自分の影の中に入られるのを極端に嫌い、相手がカーズ達であっても無意識の内に反射攻撃をしてしまう癖がある。カーズ、エシディシに対して非常に忠実であるが、戦いの場においては自らの戦いの美学を優先する。
- 自分が認めるに足る敵と戦うことこそを名誉とする誇り高き男。復活後にジョセフと戦い瀕死のダメージを与えるものの、自らに傷を与えた男としてジョセフを認め、その心臓に毒の指輪を埋め込み決闘の約束とした。その後はギリシャで「エイジャの赤石」を探していたらしいが、スイスのサンモリッツにいるカーズと合流。その際、単独で攻撃を仕掛けてきたシーザーを苦戦しながらも倒すが、自らの命を失ってもジョセフに解毒剤を託そうとした彼の姿に敬意を表し、鮮血のシャボンを割らずに見逃した。その後、ピッツベルリナ山でジョセフと古来の作法に基づく「戦車戦」での決闘を行い、死闘の末に敗れる。そして、首だけの状態になりながらも自分の戦いを汚そうとした吸血鬼達に制裁を加えた後、自分より戦士として高みに立ったジョセフの成長に立ち会えたことに喜びを感じながら、1万年以上に及ぶ自らの人生はジョセフに出逢うためにあったと言い残し消滅した。その時ジョセフはそれに答えるように無意識に敬礼で応じている。
- エシディシ
- 「柱の男」の一人でカーズの同志。ダイナマイトを飲み込み、腹の中で爆発させても平然としているほど強靭な肉体を持つ。超高熱の血液を用いた炎の流法「怪焔王の流法」(かいえんのうのモード)を用い、必殺技の「怪焔王大車獄(かいえんのうだいしゃごく)」など自らの血管を変化させた血管針から血を流す攻撃を行う。性格は荒っぽく直情的であるが、彼自身はそれを自覚しており、頭に血が上った時は号泣して落ち着くことで感情をコントロールする。昔中国に行ったことがあるらしく、ジョセフとの会話で兵法書の「孫子」を引用した。エイジャの赤石の所在を突き止めて1939年2月25日の夜にエア・サプレーナ島を襲撃しロギンズを殺害、ジョセフと戦うが敗北する。しかし、脳だけになりながらもスージーQに取りついて赤石をスイスにいるカーズのもとへ郵送、スージーQの肉体もろとも自爆を図るが、ジョセフとシーザーが連携して流した波紋にによってスージーQの体から追い出され、朝日を浴びて消滅した。プライドを捨ててまで仲間のために生きようとした姿には、ジョセフも善悪とは関係無い、一種の敬意を表していた。
- カーズ
- 「柱の男」の一人で参謀。手から生やした刃をきらめかせる光の流法(モード)「輝彩滑刀(きさいかっとう)」を用いる。刃が光るからくりは、刃の表面をチェーンソーのように走るキバ状の突起が不規則に起こす乱反射によるもの。刃は足からも生やすことができる。柱の男達の中では最も知能が高く、「究極生命体(アルティメット・シイング)」となることを望み「石仮面」を作り出した天才(究極生命体となった時点ではIQ400)。
- 究極の生命体に憧れを抱いており、およそ12,000年前彼の思想を恐れ、殺そうとした同族を返り討ちにして滅ぼした。彼にとって自らの信念は絶対のもので、そのための手段は選ばない卑劣さと両親さえも殺める冷酷さを持ち合わせる。しかし子犬を自動車から守ったり谷のそこに咲く花を傷つけないように振舞うなど、人間以外の生物への博愛精神と、独自の価値観を持っている。また、エシディシに対する強い仲間意識やワムウを強く心配する描写がある等、仲間には優しい一面をみせている。だが「究極生命体」となった直後にはリスを殺している。同族を滅ぼした後、自分の思想に共感したエシディシと、当時は生まれたばかりでそれらの事情を知らないワムウやサンタナを引き連れ、旅に出た。究極生命体になるための研究の過程で「エイジャの赤石」の力を発見。石仮面の完成に必要な「スーパーエイジャ」の所在を突き止めるも、休眠期に入り柱の中で眠りについていた。
- 1939年1月30日にワムウやエシディシとともに復活。同年2月28日、スイスでの決闘でリサリサを騙し討ちにして赤石を手に入れる。その後ジョセフに敗北するが、その直後に自らに止めを刺そうとしたシュトロハイム隊の攻撃を利用し、赤石の力で究極生命体になる。太陽光や波紋を克服すると共にあらゆる生物の能力を体現できるまでになり、ジョセフの数百倍もの強さの「波紋」を練るまでに至った。ジョセフにイタリアのヴォルガノ島まで誘導され溶岩の中に落とされるも、究極生命体の能力を最大限に活用して脱出。ジョセフの左腕を切断し、彼とシュトロハイムに死を諦観させた。しかし、新たに得た「波紋」でジョセフに止めを刺そうとしたところ、赤石によって増幅させられた超巨大な波紋エネルギーが火山の噴火を誘ってしまい、噴出された火山岩に巻き込まれて宇宙空間に放逐されてしまう。その後、自らの体内から空気を噴出してその反作用で地球に戻ろうとしたが自らが凍り付いてしまったため失敗。究極生命体であるが故に死にたくても死ぬこともできず、最終的に生物と鉱物の中間の物体として永遠に宇宙空間を漂う存在となり、考えることをやめてしまった。
この他、回想シーンで「柱の男」の一族が数人登場しているが、カーズの粛清を決定する会議を開いている姿と戦い倒され死んでいる姿が描かれるのみである。
[編集] 吸血鬼
- ストレイツォ
- Part1で登場した波紋の戦士でリサリサの師匠。年齢はスピードワゴンと同い年。波紋法を持ってしても防ぎきれぬ自身の老化に危機感を持っており、ひそかにディオ・ブランドーの吸血鬼の力に憧れていた。そのため、スピードワゴンに呼ばれて弟子達とともにメキシコを訪問し、柱に埋め込まれたサンタナと多数の石仮面を目の当たりにした際、弟子達を殺害した後にスピードワゴンを襲い、石仮面を持ち出して吸血鬼となった(その際に、容姿がPart1とほぼ同じ状態にまで若返った)。しかし、吸血鬼となった後も血を吸わず、無関係な人間を手にかけることはなかった(ジョセフを誘き出すために少女を人質をとったが、その際にも奥歯を引っこ抜いただけで殺してはいない)。自身の脅威になるであろうと判断したジョセフを抹殺すべく彼と戦い、Part1でディオも使用した「空裂眼刺驚(スペースリパースティンギーアイズ)」を使った。また、リサリサが所持しているのと同じような波紋をよく伝導するマフラーを身につけており、それでジョセフの波紋を散らして防いだ。だが、ジョセフの用意していた多数の兵器と機転によりマフラーを失い、空裂眼刺驚も撃ち返されて敗北。若返ったことを至上の幸福と称して、波紋の呼吸を行い、自らの命を絶った。波紋の一族の指導的立場にありながら「柱の男」の存在をスピードワゴンに教えられて驚くなど、設定に混乱がみられる。
- 名前の由来はPart1のダイアーとともにイギリスのロックバンド「ダイアー・ストレイツ」から[1]。
- 鋼線(ワイアード)のベック
- カーズの手下の吸血鬼。厚ぼったい唇と語尾に「〜ズラ」をつける口調が特徴。恋人を絞め殺した脱獄囚だったが、逃亡中にカーズにより石仮面で吸血鬼となった。一人でカーズの部屋の門番を任されている辺り、カーズ配下の吸血鬼の中では抜きん出た実力の持ち主だったと思われる。自分の体毛を棘状に変化させることができる。ジョセフの武器であるクラッカーを破壊するが、リサリサに瞬殺され、ジョセフには口調をマネされる。
- カーズの影武者
- カーズの影武者を務めていた吸血鬼。リサリサと戦う。本物のカーズが「殺気の無い構え」を見せ姿を消した後、柱のヒビの中から現れる。流法「輝彩滑刀」を使用したがリサリサには通じず呆気なく倒される。
- 戦車の御者を務めた吸血鬼
- 吸血馬二頭が引く戦車の御者を任されていた吸血鬼。しかし興奮し猛り狂った吸血馬を抑えることができず、ワムウ、カーズに避難を勧める。吸血馬はワムウによって静められ、自身も命は助かった。
その他、カーズによって生み出された約100人もの吸血鬼(全員、元はごろつきの類)が登場している。そのいずれもが名前すら判明せず、ワムウ、カーズの影武者に制裁を下されたりカーズにエネルギーを吸収される。大半はシュトロハイムとナチス親衛隊、スピードワゴン財団特別科学戦闘隊に倒されている。
[編集] その他の登場人物
- ロバート・E・O・スピードワゴン
- アメリカに渡り石油王となり、スピードワゴン財団を設立。吸血鬼と柱の男たちについて調査をしていた。
- エリナ・ジョースター
- 旧姓ペンドルトン。ジョセフの祖母であり、ジョナサンの妻であった。Part2では気品と厳格さを兼ね備えた淑女へと成熟している。またレストランにて、友人であるスモーキー・ブラウンを黒人だという理由で侮辱した相手への怒りを露にしたジョセフに対し、「他の客に迷惑をかけずにやっつけなさい」という旨の発言をするなど、若い頃に比べると大分したたかになっている。
- 孫のジョセフに対して紳士の教育を厳しく行っており、「エリナおばあちゃんに叱られる」と恐れられつつも、育ての親として深く慕われる。老齢ながら小学校の英語教師を務めており、学校をサボるジョセフに歴史を教えている。夫と息子を若くして失っているため、孫のジョセフには幸せになってもらいたいと願っている。そのため、ジョセフの父親と母親は戦死と病気でそれぞれ亡くなったとして、波紋や屍生人の存在をジョセフが知ることの無いように真実を伝えずにいた。
- 1950年、多くの人々に見守られながら81年の生涯を静かに閉じた。
- Part2では普段からサングラスを付けていて、一度もサングラスを取っていない。一コマだけ、サングラスと顔の間から素顔が見えるシーンがある。
- ルドル・フォン・シュトロハイム
- ドイツ国防軍のメキシコ秘密基地の指揮官。階級は初登場時に少佐。再登場後は大佐に昇進。基地で柱の男達を研究する目的でサンタナを復活させた。サンタナの予想を上回る能力から脱走され、人類を滅亡させてしまう危機に直面し、ジョセフと一時共闘する。ジョセフに自らの足を斧で切り落とさせ、日光を浴びさせることに成功するが、切断した足の傷口から体内に侵入されてしまう。そして自分の死期を悟り手榴弾によって自爆をしたが、それでもサンタナは倒せなかった。しかし、彼が自爆したことで再び日光に晒されたサンタナはジョセフによって石化される。
- その後、全身をサイボーグ化して再登場(同時に大佐に昇進)し、柱の男との戦いに参加。彼の肉体改造はサンタナのデータを参考にしており、身体能力はサンタナを上回ったが、サンタナよりもはるかに格上の存在であるカーズには殆ど通用せず、再登場直後の戦闘ではカーズに胴体を真っ二つにされてしまった。それでも、片目に内蔵された紫外線ストロボなどの自身の内蔵武器を活用して生き残り、再改造・修理を受けて復帰した(このとき左腕が生身に戻っている)最後の戦いでは苦戦するジョセフのサポートにまわり、事実上のシーザーに代わる相棒的活躍を見せた。
- 性格面はプライドが高く、傲慢にも思えるが、勇気のある人間は人種や年齢を問わず尊重する。ただしおっちょこちょいな一面も見せており、カーズに止めを誘うと意気込んで攻撃をかけたもの、カーズは赤石をつけた石仮面をかぶっていたため、彼の究極生物化を結果的に手助けしてしまった。単身で実験台になろうとした捕虜の少年を救ったり(その少年以外の全員を実験に使ったのだが)、自分の身を犠牲にしてジョセフを助けたりと正義漢の一面も。なおジョセフの最後の戦闘を見届けた唯一の人物である。
- 柱の男達との戦いの後、ジョセフの生還を知ることなく1943年のスターリングラード戦線で誇り高きドイツ軍人として名誉ある戦死を遂げたことがエピローグで記されている。
- 劇中では階級や「シュトロハイム」で呼ばれることが多く「ルドル」と直接呼ばれたことはない。
- スージーQ
- リサリサの使用人。かなり天然ボケな性格のイタリア人女性。脳髄のみのエシディシによって操られ体内をボロボロにされるが、ジョセフに救われた。柱の男との戦いを終えたジョセフを介抱し、その後結婚するが、彼女がジョセフの生存を仲間達に連絡し忘れていたため(この時ジョセフはカーズ戦で死んだと思われていた)、ジョセフは自分の結婚を自分の葬儀の場で発表する羽目に。Part4での孫の空条承太郎の台詞によると、ジョセフの浮気が判明した時、かなり揉めたらしい。
- スモーキー・ブラウン
- 黒人少年。ニューヨークでジョセフの財布を盗んだのを見ていた警官にリンチに遭っていたところをジョセフに助けられて友人となる。ストレイツォ戦の後はしばらく登場しなかったが(ジョセフやスピードワゴンが不在の間、エリナの身辺の世話をしていた模様)、カーズとの最終決戦の際にスピードワゴン、シュトロハイムらとともに苦戦するジョセフの元に駆けつけている。エピローグで故郷ジョージアで初の黒人市長となったことが明かされる。
- ジョージ・ジョースターII世
- ジョナサンとエリナの息子で、リサリサの夫でジョセフの父。名は彼の祖父のものを受け継いだ。父・ジョナサン譲りの容貌を持った(息子のジョセフも同様)イギリス空軍のパイロット。軍の上官がディオの生んだゾンビの生き残りであることに気付き調査をしていたが、素質はあったものの波紋の修行をしていなかったために殺害されてしまった。主人公ではなく、脇役である珍しい「ジョジョ」である。なお、彼の息子のジョセフ・ジョースターによれば「幼い時に死んだ」とされている。
- なお、名前はPart2では単に「ジョージ・ジョースター」と語られているのみで、Part3以降の家系図において「ジョージII世」とされている(ジョージI世は彼の祖父であるPart1のジョースター卿)。
- ドノヴァン
- ナチス親衛隊コマンドー。足跡をつけずに砂の上を歩くほどの身軽さを持つ。メキシコの砂漠でジョセフを尾行しストレイツォの情報を聞くため拉致しようとするが、戦闘に敗れて逆に拷問され、スピードワゴン生存の事実を吐く。その後、サボテンにくくり付けられてしまった。
- マルク
- ナチスの軍人で、シーザーの親友。仕事に一生懸命な人の良い青年。シーザーに手伝ってもらってナンパした婚約中の彼女がおり、今度結婚する予定だった。柱の男達の眠る、ナチスが監視しているローマの地下遺跡にジョジョやシーザーを案内するが、眠りから目ざめたワムウによって体の縦半分を食われて致命傷を負う。シーザーにより波紋で心臓を止められて安楽死させられた。
- マリオ・ツェペリ
- ウィルの息子でシーザーの父。ナポリの家具職人だったが、ローマでカーズ達が眠る遺跡を発見し突然失踪。世界を巡って対処法を探っていたが、遺跡の罠に引っ掛かったシーザーを救おうとして死亡した。マリオ自身はシーザーを自分の息子とは分からなかったが、彼の死はシーザーを大いに成長させることとなる。
[編集] 関連用語
- 柱の男(はしらのおとこ)
- 2000年周期で石柱の中から復活し活動する謎の生物「闇の一族」のこと。かつて神や悪魔(或いは鬼)などと原始の人間たちに認識されていた存在。女性もいたようだが、一族はカーズによって滅ぼされたため、作中の時点で生存するのはカーズ・エシディシ・ワムウ・サンタナの四人のみ。頭にはそれぞれ固有の角(ワムウの発言)、或いは触覚(カーズの発言)がある。人間とは比較にならぬほどの寿命・知能・身体能力を誇るが、紫外線に弱く、太陽光を受けると、吸血鬼のように灰化まではしないものの、硬直して石となる。ただしエシディシによると「強力な『波紋』」の攻撃を受ければ消滅もする。普通に口から物を摂取することもある(カーズが酒を飲んでいる等)が、全身の細胞から消化液を出して「食事」を行うため、波紋使い以外の人間や吸血鬼が柱の男の肉体に接触すると、削り取られるようにして食われてしまう。「石仮面」は彼らには骨針の「押し」が弱かったらしく、「石仮面」に「エイジャの赤石」の力を取り込み、弱点の太陽光を克服、究極生物へ進化することを目論んでいた。Part1から登場する石仮面は、カーズが研究の過程で作った試作品である。その試作品の「石仮面」を使い、「柱の男」達は、ただの人間よりも高効率のエネルギー源として人間を吸血鬼に変貌させ、捕食していた(ただ、吸血鬼になった者達がこの事実を把握していたかは定かではない)。「波紋使い」の一族は、この柱の男達からエイジャの赤石を守るため、また柱の男達を殲滅するために存在することも明らかになる。
- エイジャの赤石(えいじゃのせきせき)
- カーズ達が捜し求めていた、ルビーのように赤い石。結晶内で光を何億回も反射を繰り返し増幅した後、ルビーレーザーのように一点に照射する力を持っており、不純物の多い粗悪な石でさえ、ランプの炎の光だけでエシディシの掌を貫通する威力を発揮した。石仮面の骨針の力が自分達の脳を押すには不足していることに悩んでいたカーズは、赤石の力で骨針を強化しようと考え、ローマ皇帝が持つといわれた一点の曇りも無い「スーパーエイジャ」を入手すべく、ワムウとエシディシを連れて2,000年前のヨーロッパに現れた。逆を言えば、「スーパーエイジャ」が無ければカーズの野望は実現しないのだが(実際にジョセフも赤石の破壊を提案していた)、これが無ければ「柱の男」を倒せないという言い伝えが残されていたため、代々の波紋戦士によって引き継がれ、作中の時代では宝石に偽装されてペンダントに組み込まれた状態でリサリサが所持していた。最終的にはジョセフの「生きる」という執念が成せた「偶然」により赤石は『波紋増幅器』という事が判明、そのエネルギーは火山噴火を発生させ、その後何処へと紛失した。
- ちなみに、週刊少年ジャンプ連載当時、本作品には「ロマンホラー! 真紅の秘伝説」なるキャッチコピーが添えられていたが、これは作者本人の意図するところではなく、担当編集の独断によって付けられた特に意味のない物だったという[2]。だが、赤石の登場により、このコピーがそれなりの意味を持つものとなっていった。
[編集] その他
- 登場人物の名称は他のPart同様、洋楽のバンド名やメンバー名などをアレンジしたものが多い。
- シーザーの祖父ウィルはジャンプ掲載時では、「結婚もしなかったし家族も持たなかった」と語っていたが、Part2で彼の孫であるシーザーが登場した。作者曰くこれには苦情が殺到したらしく、後に発行された単行本4巻では「若いころ結婚していたが石仮面に関わり家族を捨てた」という風に台詞が変えられ、同巻末に謝罪文が載せられた。この作者コメントの一部は、日本テレビ系列で放送されたバラエティ番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(2008年6月9日放送分)で紹介された。
[編集] 脚注
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