ストーンオーシャン

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ジョジョの奇妙な冒険 > ストーンオーシャン
ストーンオーシャン
ジャンル アクション、アドベンチャー
漫画:ジョジョの奇妙な冒険 Part6
ストーンオーシャン
作者 荒木飛呂彦
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
レーベル ジャンプ・コミックス
発表期間 2000年1号 - 2003年13号
巻数 単行本 全17巻(64 - 80巻)
文庫版 全11巻(40 - 50巻)
話数 全158話
テンプレート - ノート

ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン』(ジョジョのきみょうなぼうけん パート6 ストーンオーシャン、JOJO'S BIZARRE ADVENTURE Part6 Stone Ocean)は、荒木飛呂彦漫画作品『ジョジョの奇妙な冒険』のPart6(第6部)。スタンド(幽波紋)シリーズ第4弾。

女性を主人公とした荒木の作品では『ゴージャス☆アイリン』以来となる。これまでのシリーズ以上に血縁や運命的な「人と人との繋がり」に重きを置いた物語構造が特徴である。Part4からスタンドと深く関わってきた「弓と矢」は本部には序盤で脇役的にしか登場せず、その代わりにメインとなるのはスタンド能力を封印された「DISC」である。

副題は「第6部 空条徐倫 ―『石作りの海』(ストーンオーシャン)」。本部からサブタイトル『ストーンオーシャン』がタイトルに含まれ、作品名は『ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン』となる。

単行本も新たに第1巻から刊行されたが、「1 (64) 」のように括弧表記で第1部からの通算巻数も表記されている。

あらすじ[編集]

舞台は2011年アメリカ空条承太郎の娘・空条徐倫(くうじょジョリーン〈ジョジョ〉)は無実の罪で「州立グリーン・ドルフィン・ストリート重警備刑務所」(略称「G.D.st刑務所」、通称「水族館」)に入れられるが、それは父・承太郎を狙う敵の策略であった。スタンド攻撃を受けて仮死状態となった父親の命を救うため、徐倫はジョースター家の一族として因縁の敵に立ち向かう。

登場人物[編集]

スタンドのパラメーターは、各単行本と『JOJOVELLER』より。声優はゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』のもの。

徐倫とその仲間たち[編集]

空条 徐倫(くうじょう ジョリーン)
声 - 沢城みゆき
囚人番号:FE40536 / 罪状:殺人、死体遺棄、窃盗(刑期:15年+脱獄未遂5年)
Part6の主人公。Part3 『スターダストクルセイダース』の主人公・空条承太郎の娘で、Part2の主人公・ジョセフ・ジョースターの曾孫。シリーズ初にして現状唯一の女性主人公である。1992年生まれ。19歳。通称・ジョリーン。アメリカ人の母を持つ日系アメリカ人であるが、日本人の血は1/4である。ジョースター家の血統のためイギリス系アメリカ人でもあり、また曽祖母スージーQからイタリアの血も引いている。これまでのシリーズのジョースターの血統の人間と同じく背中には星型のアザがある。母親に「ジョジョ」の愛称で呼ばれるが、現在の徐倫は他の人間からそう呼ばれることを激しく嫌っている。実父承太郎の口癖「やれやれだぜ」に似た「やれやれだわ」を口癖としている。初登場も父親と同じく檻の中である。
当時の徐倫の恋人であったロメオと金に価値を見出す悪徳弁護士により、ひき逃げの罪を負わされる。弁護士の薦めで刑を軽くしてもらうために司法取引に応じたものの、逆に弁護士に陥れられてしまい、懲役15年の刑となりG.D.st刑務所に入れられる。スタンド能力は生まれつきではなく、承太郎から贈られた「スタンドの矢の欠片」によってスタンド能力に目覚めた。実はひき逃げの罪は、父の承太郎を呼び寄せるためにプッチ神父が仕組んだ「罠」であった。その罠によって父の記憶が盗まれ、その記憶を取り戻すためにプッチ神父と対決することに。明るい性格だが、父から譲り受けた冷静な判断力で敵を倒していく。戦闘を介して心身共に成長していく姿が描かれている。
上記の理由から、舞台は「刑務所」であるものの本人は刑務所に入れられるほどの「極悪人」ではない(しかし善人と呼べるほど素行は良くない)。
当初、様々な理由から父親である承太郎を「あんた」と呼び毛嫌いしていたが、物語が進むにつれ父親の事(目的など)を理解し「父さん」と呼ぶようになった。物語を通して「ジョースター家」は重要なキーワードにはなっていないものの、承太郎も納得するほど「ジョースター家の血統」を受け継いでいる。
最終決戦では時を加速したプッチの追撃からエンポリオを逃がすため、単身プッチに闘いを挑み、全身をバラバラにされて殺害された。作品終盤の世界が一巡したパラレルワールドでは、彼女そっくりのアイリンが登場する。
初登場時、牢内でつい興奮してしまい自慰行為を行っているところを若い男性刑務官に見られ激しく落ち込み、もうお嫁にいけないと嘆き、もう二度と牢内で自慰行為をしないと宣言しているがその後どうなったかは不明である。
作中、グェスが彼女の名前を連呼する形で、アメリカのカントリーシンガー、ドリー・パートンの楽曲「ジョリーン」のサビの部分が登場している。
ストーン・フリー
【破壊力 - A / スピード - B / 射程距離 - 1 ~ 2m / 持続力 - A / 精密動作性 - C / 成長性 - A】
徐倫自身の肉体を糸状に変化させ、それを自在に操るというスタンド。糸を出し続けると体が減っていってしまう。後には自分と触れている他人をも糸状に変化させられるようになった。この糸は遠距離の会話を糸電話のように聞いたり、戦闘中の自らの体の傷をその場で縫合する、編み上げて防弾チョッキ状にしたり衣服に擬態することなどが可能で、また単に糸状化によって攻撃された部分に空洞を作り攻撃を受け流すこともできる。グェス戦以降では肉体を一旦糸にした後束ねて固め直して人型のスタンド像を作り出すことを身につけ、よりパワフルな打撃戦も可能となった(この場合、体が糸化する現象は起きない)。この糸で作ったスタンド像は物語序盤では女性的な外見であったが、終盤では男性的な逞しい体格に変化。糸の状態ではパワーが弱い代わりに遠距離まで伸ばすことが可能で、人型の状態では射程が短い代わりに強力なパワーを発揮できる。ラッシュ時の掛け声は承太郎と同じく「オラオラ」である。
エルメェス・コステロ
声 - 米本千珠
囚人番号:FE40533 / 罪状:武装強盗(刑期:8年)
徐倫と留置所で知り合ってから友人になった女性。胸に豊胸手術の跡があり、その跡がポケット状となって金を隠すことができる。徐倫が留置所の面会室で投げ捨てた「スタンドの矢の欠片」を拾い、スタンド能力を得ることになる。
メキシコ移民の父が開業したスラム街のメキシコ料理屋で暮らしていたが、姉のグロリアがスポーツ・マックスの犯罪を目撃。エルメェスを守るために警察に通報したグロリアは、報復として殺害されてしまう。刑務所に入った本当の理由は、自分の姉を殺した犯人への「復讐」であり、わざと武装強盗の罪を犯すことでG.D.st刑務所に潜入した。
明るく情に厚いが、目的のためにははっきりと覚悟を決める性格。自身の本懐を果たした後も、徐倫と共にプッチ神父の陰謀に立ち向かう。なお、劇中のテロップでは彼女の年齢は21歳と記述されているが、単行本のおまけページでは23歳となっている。
最終決戦まで生き残るが、時を加速させたプッチに両腕を切断され死亡する。
キッス
【破壊力 - A / スピード - A / 射程距離 - A / 持続力 - A / 精密動作性 - C / 成長性 - A】
手から「シール」が出て、シールを貼り付けた物質を2つに分裂させるスタンド。サイズ次第なのか不明だが、人体などは部分的に分裂する。人型で全身に描かれたキスマークと、無数のピンが突き刺さったような頭部が特徴。
シールを剥がすと分裂した物質同士が合わさって1つに戻り、同時に破壊が起きるため、この特性を利用して攻撃したり、シールを剥がした物体が1つに戻ろうとする力を利用して物体を引き寄せたりする事も可能。また自身や味方にも使用して敵からの部分的攻撃を回避させることもできる。複数組み合わせると破壊の影響を減らすこともできる模様。
シールの効果が及ぶ範囲は非常に長い他、貼っていられる時間も特に制限はない。また、元に戻るエネルギーは物質的な事象の影響とは無関係である(そのため、C-MOONの引力操作の影響を受けない代わりにメイド・イン・ヘブン発動時も加速しなかった)。ラッシュ時の掛け声はシーンにより異なる。
エンポリオ・アルニーニョ
声 - 北西純子
母親をプッチ神父に殺され、G.D.st刑務所にこっそりと住んでいる少年。11歳と自称しているが正確な誕生日は不明。子供ながらもかなりの博識で、プッチ神父の存在を危惧している。徐倫と承太郎が刑務所内で面会しようとした際に警告するために登場。また仲間であるウェザー・リポートとナルシソ・アナスイを徐倫らに対面させ、以後もサポート役として随所で活躍した。プッチ神父との最終決戦では徐倫が身を挺してプッチ神父を食い止めた事によって追撃を免れ、ただ1人一巡後の世界に辿り着く。そして以前の世界との因縁を絶とうとするプッチに追い詰められ再び危機に陥るも、徐倫から渡されていたスタンドDISC「ウェザー・リポート」をプッチの宇宙でただ一人運命を変えられる特性を逆手にとる形で己に挿入。遂にプッチを倒した。
その後、徐倫や仲間の面影を持つ人物達と出会い、彼女達と共に次の旅路へ出発する。
バーニング・ダウン・ザ・ハウス
【破壊力 - なし / スピード - なし / 射程距離 - なし / 持続力 - なし / 精密動作性 - なし / 成長性 - なし】
物体の幽霊を操ることができるスタンド。作中ではピアノやパソコン等の幽霊が登場しており、いずれも本体のエンポリオによって使用可能。ただしあくまでも「幽霊」であり、拳銃の幽霊は発砲しても着弾することは無く、またチョコレートやジュースの幽霊は味はしても空腹は満たせないなど、現実世界に影響を与える事は不可能。エンポリオはこの能力で、過去に焼失した刑務所の音楽室に隠れ住んでいた。また、ゴミ箱などをポケットにしまい込むことができ、これを利用して隠れて移動可能。なお、殺害されたエンポリオの母親もこれに似たスタンドを持っており、それを利用して秘密裏にエンポリオを出産・育成していたことが単行本にて明かされている。
フー・ファイターズ
声 - 白石涼子
【破壊力 - B / スピード - A / 射程距離 - C / 持続力 - A / 精密動作性 - C / 成長性 - B】
囚人番号:FE39423 / 罪状:誘拐(刑期:7年)[1] / 左記は共に囚人・エートロに対してのもの。
通称F・F。プッチ神父がプランクトンにスタンドのディスクを与えた事で生まれたミュータントの生物。普段は無数の黒く小さいミジンコのような姿をとっているが、それらがすべて合体する事で人型の近距離パワー型スタンドのような姿となる。プッチ神父の命令によりG.D.st刑務所敷地内の湿原においてスタンドやいらなくなった記憶のディスクを守っていたが、徐倫らとの戦いに敗北する、自分の行動理念を理解したことであえて止めを刺さなかった徐倫に対し、守りたいという思いに目覚め、戦いの前に爆死した女囚「エートロ」の体を利用してG.D.st刑務所で徐倫らと共に生活することになる。エートロの年齢は22歳。エートロの体に住み着いてからは指先を銃を模した形状に変形させて自身の一部を銃弾のように飛ばして攻撃したり、負傷の際、傷口に自身の一部を埋め込み絆創膏のように使用するようになった。知能は高いが、知識でしか知らない事が多く、一般常識に欠け、擬態直後は奇妙な行動をとることもあった。水がないと干からびるために常に水分を携帯しており、乾いた土などの水分を吸い取る物や電流が弱点。
物語終盤に特別懲罰隔離房棟でDアンGを抹殺しようとした際、ホワイトスネイクの本体がプッチ神父であることを知る。その後DアンGの抹殺には成功するが、ホワイトスネイクの攻撃によりエートロの肉体が使用不能となり、スタンドだけの姿になりながらも徐倫の元にたどり着き、ホワイトスネイクの正体を伝える。その後のプッチ神父との戦いで消滅しかかりながらも、瀕死のアナスイに入れられた承太郎の記憶DISCを守り、「知性を持ったまま友達にさよならを言えた事」を徐倫に感謝し昇天した。昇天する際に自身の魂は自身だけのものであると徐倫の提案した復活を拒否した。それを象徴するかのように唯一ラストカットに描かれていない。
ウェザー・リポート(ウェス・ブルーマリン / ドメニコ・プッチ)
声 - 大川透
囚人番号:MA152403 / 罪状:殺人未遂(刑期:?年)
謎の男囚。プッチ神父によって記憶の大半を奪われており、記憶を取り戻すために徐倫に協力する。記憶がないので寡黙な性格だが、基本的には優しく頼りになる男。
物語終盤にて記憶のディスクを取り戻したことで、本名はウェス・ブルーマリンである事と、非常に危険な性格と凶悪な能力「ヘビー・ウェザー」の持ち主であることが判明した。さらに、これはウェザー自身も知らないことだが、生まれて間もない頃、ブルーマリン夫人によって死んだ子供(本物のウェス)とすり替えられて育てられた、プッチ神父の双子の弟ドメニコ・プッチである。プッチ神父がそのことを偶然知った頃、ドミニコは神父の妹ペルラと交際していた(つまり、知らずに自分の実の妹と付き合っていたことになる)。神父は二人を別れさせるために何でも屋の男に依頼したが、男が戸籍上黒人であるドメニコが白人のペルラと付き合っている事に憤慨した為、ドメニコは男とKKKの一団に暴行を加えられた末に木に吊るされてしまう。後に意識を取り戻すと、既に崖から身を投げていたベルラの後を追うべく、自身も自殺を図るが、覚醒したスタンドによって失敗。次第に彼女の命を奪った町の人間に憎しみを抱くようになり、「ヘビー・ウェザー」により自分達を不幸に陥れた男たちを始末し、その原因であるプッチ神父をも殺そうとしたが、彼の「私はお前の兄である」という言葉で生じた隙を突かれてホワイトスネイクの能力により記憶を奪われ、G.D.st刑務所に収監された。血縁関係故かプッチ神父が「DIO」の骨から生まれた緑色の赤ちゃんと合体し、背中に星型のアザが現れた時には、同時に彼の背中にも同様のものが現れた。
物語終盤において兄と死闘を演じ、止めを刺す寸前まで追い詰めるも、ヘビー・ウェザーによってコントロールを失った車が突っ込み形勢が逆転、殺害されるが、死の間際にホワイトスネイクの攻撃を利用して自らのスタンドをDISC化し、徐倫達に全てを託して絶命。彼のDISCは時を加速させる能力を得たプッチ神父を打倒する鍵となった。
ウェザー・リポート
【破壊力 - A / スピード - B / 射程距離 - C / 持続力 - A / 精密動作性 - E / 成長性 - A】
天候や空気を広範囲に操れるスタンド。気象を自由に操ることで酸素マスクを生みだしたり、集中豪雨を利用して渋滞を引き起こして足止めしたりと幅広い応用力をもち、近距離戦・遠距離戦・集団戦いずれも得意とする強力なスタンド。他のスタンドと比べても正面からの戦闘能力は圧倒的だが、発現できる気象状態は微調整ができず、飛行中の飛行機には追いつけないなど、気象現象の限界を超えることはできない。
ヘビー・ウェザー
物語終盤においてウェザーが記憶を取り戻した事により発現したウェザー・リポートの隠された能力。オゾン層に手を加える事で生み出したサブリミナル映像「悪魔の虹」に触れた者を徐々にカタツムリへと変え、身体能力を著しく低下させる。カタツムリに変化した対象に触れた者にも同様の効果が発現する。ただし、サブリミナル映像という性質上盲目の相手に対しては効果がなく、この能力自体も本体のウェザーすら制御できない。
ナルシソ・アナスイ
声 - 中村悠一
囚人番号:MA28050 / 罪状:殺人(刑期:12年)
猟奇殺人鬼の男囚。極度の分解癖で、10歳の時にポルシェを細かく分解し病院に入れられたことがある。その後、付き合っていた女性が浮気する現場を目撃、その女性と浮気相手を「分解」し、懲役刑を受けてG.D.st刑務所に入所する。
当初は冷酷で、ウェザー・リポートが抑えつけていないと何をするか分からない危険人物であったが、徐倫の話を聞くと唐突に徐倫に恋心を抱き、性格もお調子者に変貌していった。当の徐倫はアナスイに恋愛感情は抱いてないようだったが、プッチ神父との決戦時にダイバー・ダウンを味方全員の体内に潜ませ「最初の一撃(プッチ神父の攻撃が早過ぎて誰の目でも捉えることは不可能な状態だった)は自分が受け止めるからその隙に反撃してくれ。運が良ければ攻撃を受けても生き残れるだろう」と申し出た彼の捨て身の覚悟を目にし、想いを受け入れた。しかし、皮肉にも徐倫の腕を利用されプッチに殺害される。一巡した世界では彼によく似た「アナキス」という人物が登場している。
初登場時はセリフが無く女性として描かれていたが、後に再登場すると男性であった事が明らかとなりF・Fを驚かせた。あえて理屈をつけるのであれば、ダイバーダウンで自分の体を改造していたと思われる(理由は不明)。
ダイバー・ダウン
【破壊力 - A / スピード - A / 射程距離 - E / 持続力 - C / 精密動作性 - B / 成長性 - B】
人や物質の体内に潜行し内部から操ったり、組み替えたり、或いはそこに籠らせた自らの力を解き放つ事で攻撃するパワー型のスタンド。射程は非常に短いものの、手や足を負傷した者の内部に入り込み、手足の代わりになったり、潜行した相手のダメージを肩代わりすることも出来る。自分の顔に異物を埋め込んで変装するなど応用性は多岐に渡る。このスタンドの能力が勝機に繋がったことは少なくないが、直接敵に勝利するという場面は少ない。

G.D.st刑務所・収監者[編集]

グェス
囚人番号:FE18081 / 罪状:放火、殺人未遂、仮釈逃亡(刑期:12年)
女囚。22歳。徐倫が収容された監房の同居人。小心者で他人を信用しない性格。純粋に友人が欲しいとは思っているが、支配していないと気が済まず、相手よりも優位に立とうとする。彼女のスタンドはその気質を色濃く反映している。
エルメェスから買い取った「スタンドの矢の欠片」の影響でスタンド能力を得る。自身の能力で小さくした徐倫にネズミの剥製を着せてペット化し、脱獄を手伝わせようとするが、糸を人型スタンドの形にまで進化させることに成功した徐倫のラッシュを喰らう。その後は改心したのか、徐倫のいい友達になろうと色々助言をしていた。
グーグー・ドールズ
【破壊力 - D / スピード - C / 射程距離 - 20 - 30m / 持続力 - D / 精密動作性 - B / 成長性 - B】
他人の身体を人形ほどに小さくできるスタンド。対象者が本体の意思に反する行動をとると自動的に殺害する。
Parte5に登場したホルマジオの「リトル・フィート」と似た能力だが、本体であるグェス自身を小さくすることは出来ない・傷をつけるなどの縮小効果の前段階がない・効果対象はおそらく一人のみ・効果対象に常に付きまとう・スタンドが本体から離れるほど能力が弱まる・縮小までに時間はかからないが元に戻るには時間がかかるという違いがある。
ジョンガリ・A
囚人番号:MA56002 / 罪状:殺人(刑期:7年)
男囚。35歳。元「DIO」の忠実な部下。DIOを殺した承太郎に対して恨みを抱き、ライフルを白杖に偽装して刑務所内に持ち込んでいる。元軍人の狙撃手で、白内障を患ってほぼ盲目にも関わらず空気の動きを読み標的を正確に捉えることができる。
徐倫とロメオを陥れた張本人であり、承太郎と徐倫を始末するために刑務所内から手下に命令してひき逃げ事故を演出した。ホワイトスネイク(プッチ神父)と共謀し、承太郎の記憶とスタンドをDISC化して奪う事に成功するが、口封じのためにホワイトスネイクに殺害される。
マンハッタン・トランスファー
【破壊力 - E / スピード - E / 射程距離 - A / 持続力 - A / 精密動作性 - A / 成長性 - C】
本体の放った弾丸を中継し、標的に誘導する狙撃衛星のスタンド。気流を鋭敏に感知し、あらゆる攻撃を回避する。黄金の風に登場するミスタの「セックス・ピストルズ」と似た能力と言えるが、こちらは意思を持たず気流に乗ってふわふわと周囲を浮遊する。
サンダー・マックイイーン
囚人番号:MA57258 / 罪状:殺人(刑期:8年)
27歳の男囚。自殺未遂の常習者で些細なことで自殺行為を働く。ショットガンの手入れ中に暴発した弾丸が飛び降り自殺中の女性に命中し、冷血な犯行と見なされて刑務所行きとなる。
自己中心的な性格で、自分は社会に嫌われていると思い込み、さらに他人には無関心なくせにトラブルは他人が解決してくれると考えている。プッチ神父に純粋な邪悪さを見出されてスタンドのディスクを与えられ、スタンドにより無意識の内にエルメェスを攻撃。エルメェスによる形振り構わない制止にも思い止まる事は無く、電気コードによる感電死を決行する。しかしその際に頭に貼り付けられていたキッスのシールが燃え、頭が一つに戻るときのダメージでスタンドのディスクが抜け、戦闘不能となる。その後はスタンドがなければ大した脅威でもないと判断され、記憶DISCのみを戻された上で放置される。
ハイウェイ・トゥ・ヘル
【破壊力 - C / スピード - C / 射程距離 - A / 持続力 - C / 精密動作性 - C / 成長性 - C】
プロペラ状のスタンド。本体が自殺の道連れにしたい相手に纏わりつき、本体が自殺を図ると相手を本体と体勢なども含めて同じ状況に至らしめる。自殺が失敗すると能力は一旦解除されるが、再び自殺を図れば即座に発動する。死亡方法にまつわる要素(水死なら水など)に、スタンド像と思しきプロペラのようなものが発生する。
ミラション
囚人番号:FE26789 / 罪状:窃盗、武装強盗(刑期:5年)
女囚。強欲で嘘吐きな上に、博打好きで盗癖がある。プッチ神父に性悪な面を見込まれてスタンドのディスクを与えられる。
承太郎の記憶ディスクと引き換えに自分を仮釈放させるようプッチ神父と取引し、キャッチボールの賭けでエルメェスに勝利して所持金と肝臓を奪い取る。続いて、再び賭けを提案した徐倫を妨害するが、その最中にスタンドの弱点を見破った徐倫に叩きのめされた。
マリリン・マンソン(取り立て人 マリリン・マンソン)
【破壊力 - E / スピード - A / 射程距離 - A / 持続力 - A / 精密動作性 - A / 成長性 - C】
賭けに負けた相手の心の弱みにつけ入り、強制的に賭け金相当の物(手元に金品などが無い場合は、内臓等の人体の一部が取り立てられる)を取り立てるスタンド。なお、賭けの敗北にはルール違反(スタンド能力のみに頼っての継続など)も含まれる。人型で目は液晶ディスプレイのようになっている。対象の心の闇が具現化した存在であるため隠し事はできず、取立て中は無敵という特殊なスタンド。しかし、取立てが行われる前に相手が負け分を取り返そうと再度勝負を持ちかけると取立てが中断される。ちなみに、取り立てられればなんでもOKという訳ではなく、本人の所有物でなければ奪わない。
ラング・ラングラー
囚人番号:MA13022 / 罪状:殺人(タンカージャック[2]
男囚。学生時代に女性教師を刺殺し、刑務所に入れられる。プッチ神父に利用され、神父の目的を手伝う事になる。奇妙な格好をしているが、これは無重力に備えてのものである。
SPW財団の使者に接触する為に刑務所内の中庭を訪れた徐倫とウェザーを襲撃し、承太郎のスタンドディスクを奪おうとするが、二人との攻防の末に捕らえられ、ストーン・フリーのラッシュを喰らって重傷を負い再起不能となる。
ジャンピン・ジャック・フラッシュ
【破壊力 - B / スピード - C / 射程距離 - B / 持続力 - A / 精密動作性 - D / 成長性 - E】
唾液を吐きつけた相手と、その相手が触れたもの全てを無重力状態にする人型スタンド。頭部と手首以外は本体と同じ格好をしている。スタンド能力で無重力空間となった場所からは次第に空気が失われ、真空となる。また、スタンドの手首のリング状の部分にはネジなどを入れる事ができ、遠心力で弾丸のように飛ばして攻撃する事も可能。
無重力下の射程距離は唾液を吐きつけた対象から20m程度で、そこから離れれば間接的に無重力化したものは全てその効果が解除される。
スポーツ・マックス
囚人番号:MA26156 / 罪状:脱税及び恐喝(刑期:5年)
男囚。職業は車のディーラーだが裏の顔はヤクザで、エルメェスの姉(グロリア・コステロ)を殺害した張本人。プッチ神父にスタンドのディスクを与えられ、彼の依頼によってDIOの骨を暴走させ、緑の赤ん坊を誕生させる原因を作る。剥製作りを趣味とするが、自身の能力に関連してなのかは不明。なお、そのスタンド能力で行方不明だったDIOの骨を探すように言われていた。
エルメェスの手で下水管に閉じ込められ一度は死亡するが、自らのスタンドでゾンビとして復活。自作していた動物の剥製や刑務所内の墓地に眠る囚人の死骸をゾンビ化させてエルメェスに復讐しようとするも、エルメェスの命がけの作戦の前に敗北。とどめにエルメェスの怒りのラッシュを食らい、記憶とスタンドのDISCを残して消滅した。
リンプ・ビズキット
【破壊力 - なし / スピード - B / 射程距離 - B / 持続力 - A / 精密動作性 - C / 成長性 - E】
死んだ生物を見えない死骸(ゾンビ)として甦らせるスタンド。蘇った生物は本能から脳味噌を喰らうようになる。死体の本能というが、中身のない剥製や腐乱死体でも一切問題ない。またゾンビ化すると上下の概念がなくなるため、壁や天井を自由に歩く事ができる。
人間をゾンビ化させた場合、喋ることができるが周囲に声が届くことはない。なお、スタンドもゾンビの方に組み込まれる。ゾンビ化時の外見は死体そのものに依存するようだが、意識がどの程度残るかは不明(少なくともスポーツ・マックス本人は死後間もないせいか、多少混濁していたが自我はほぼ残っていた)。また、スポーツ・マックスは下水管で死亡したせいか血管にドブ水が流れており、それは視認可能だったが細かい理屈は不明。
死体そのものは透明化することなくその場に死体のまま留まり、ゾンビが破壊されると死体も破壊される。ただし、首の切断程度では破壊扱いされないらしく、それをフェイントに使われた。
見えないゾンビを作る能力とされるが、上記の性質から正確には「肉体的遺物の持つ本質を物理的干渉能力を持つ存在へと変化させる」という能力である。
ケンゾー
囚人番号:ME25846 / 罪状:大量殺人(刑期:280年)
老人の男囚。78歳。本人曰く、良質な睡眠と飲尿療法が健康の秘訣。元はカルト宗教の教祖で、教団員34名を焼死させておきながら自分だけ生き残った。この経験に基づいた「風水」の研究の末、「暗殺風水」という才能としてスタンド能力を身に付ける。40年前に得ていた栄光に執着しており、釈迦と並ぶ聖人となることが目標らしい。
スタンドは方角を示すだけなので、戦闘には拳法を駆使し、スタンドの指し示す「大凶の方角」からの攻撃で回避不能なダメージを与える手法をとる。開いた口に指をねじ込み、腎臓につながる神経がある頚椎の第4骨に打撃を与えることで、呼吸器官に体液を分泌させて溺れさせることができる。犠牲者はありえないほど体が膨れるため、最初はスタンド攻撃と疑われた。
サバイバーの影響により特別懲罰隔離房棟の囚人のほぼ全員を殺害し、徐倫と合流したF・Fと交戦。エートロの肉体を操るF.F.を普通の(スタンドを使う)人間と誤認したため、多少被弾しつつも、大凶の方角からの攻撃によりF・Fを電気椅子で処刑する所まで追い込む。しかし、実は直前にケンゾーの汗で作った鏡でドラゴンズドリームの位置を誤認させられていたために安全な方角から出てしまっていたため、電気椅子の巻き添えになる。それでもなんとか生存しており、最後はF.F.を助けに来た徐倫を殺さんと蹴りを放つが、事前に徐倫の体内に潜行させていたアナスイのダイバーダウンに足をバネ状に組み立て直されてしまう。もはや思った通りに移動することさえままならなくなり、下半身全体がバネとなりつつバケツに突っ込んで再起不能になった。懲罰隔離房棟での騒動が収束した後は行方不明として処理された模様。
ドラゴンズ・ドリーム(龍の夢)
声 - 西脇保
【破壊力 - なし / スピード - なし / 射程距離 - なし / 持続力 - A / 精密動作性 - なし / 成長性 - なし】
羅針盤に竜の頭部がついたような外見。対象を中心とした吉凶の方角を指し示すスタンド。ケンゾーの近くにある場合は安全な方角を示し、離れると相手の凶の方角へと移動する。自我を持っており口は悪い。
凶の方角からの攻撃は、「凶の方角から攻撃をしたこと」あるいは「凶の方角にいるドラゴンズドリームに触れること」により必中が確定し、例え何とかその攻撃を防いだとしても何かしら不幸が起こって確実にダメージを受ける(相手が行おうとした行為は失敗するという副次効果もある)。ドラゴンへの接触は、対象に行った攻撃の結果として相手がドラゴンに触れても発動する。なお、接触するとその部位をドラゴンが食いちぎり、凶の方角へと転移して攻撃が行われる。
安全な方角に関しては、その方角からの攻撃は一切被弾することはない。要は、手元にあるドラゴンズドリームが相手のほうを向いている限りは絶対無敵ということである。また、安全な方角というのはケンゾー以外にとっても有効である。
スタンド自体に攻撃・防御する機能がないため、油断や誤認によって吉凶の方角からずれることで無敵性・必中性がなくなってしまい、ケンゾーの身体能力頼みになるのが欠点。また、吉凶の方角そのものはスタンド能力ではなく自然の摂理であるため、ケンゾーが制御できるのはドラゴンの位置を自分の近くか相手の近くか選択する程度・ドラゴンズドリームへの攻撃は一切無効・ケンゾーの動きから安全な方角を見切ることが可能・意識や感覚がつながっていないのでドラゴンの位置を正確に視認できない状態では無力、といった特徴がある。
なお自然の摂理を扱うスタンドであるせいか「中立」の立場をとり、本体以外にも吉凶の方角を教えたり、あるいはケンゾーにとって不利な情報を伝えずにいたりする。戦況を客観的に眺めているせいか、状況を把握する能力自体はある(ケンゾーに教えないので意味はないが)。また、ラッキーカラーやラッキーアイテムを教えてくれるが、それを所持していれば回避できるのかは実際に所持していた例がないので不明。
DアンG
囚人番号:ME14067 / 罪状:殺人(刑期:20年)
男囚。32歳。ノストラダムスの予言を信じてヤケになり、恨みを抱いていた人間を次々と殺害した。元警官であったために他の囚人から保護する目的で特別懲罰隔離房棟に収容されていた。
徐倫を始末するため、プッチ神父からスタンドのディスクを与えられる。非常に情緒不安定で、アナスイにより罠に改造されたグッチョに触れて重傷を負うと子供のように泣き出し、さらに負傷した腕を千切り捨てた。ヨーヨーマッが徐倫を殺すまで看守たちを護衛代わりにしようとするが、救急車に乗せられる際にF・Fに殺害される。
ヨーヨーマッ
【破壊力 - C / スピード - D / 射程距離 - A / 持続力 - A / 精密動作性 - D / 成長性 - C】
何故か本体と同じ形状の帽子を被ったスタンド。明確な意思を持って行動し、二人以上の人間が見張っている間は召し使いのように相手に従順で献身的だが、見張る人間が一人以下になると様々な策を弄して溶解力を持つ唾液で攻撃する自動操縦型スタンド。そのことに気づいた時には舌が溶かされ、呼吸困難に陥っている。攻撃しても大喜びするだけでダメージは与えられず、すぐに再生する。ちなみに、臭いらしい。
ポケットにカラオケマイクやステッカーなどを持っているが、DアンGの私物なのかは不明。
当初、こっそり近づいて緑の赤ちゃんが入った塊を飲み込んでしまう。DアンGを殺害する為に単独行動をとったF・Fを攻撃し、蚊や水しぶきなどを使って気づかれないように徐倫とアナスイにもダメージを与える。しかし、アナスイにより追跡用のセンサーにカエルの脳を繋げられたことで無力化され、DアンGの死亡に伴い消滅した。
グッチョ
囚人番号:MA20311 / 罪状:婦女暴行、窃盗(刑期:5年)
男囚。31歳。人付き合いが下手で、常に周囲の人間をイラつかせていた。徐倫を始末するためにプッチ神父からスタンドのディスクを与えられ、サバイバーにより特別懲罰隔離房棟内で殺し合いを引き起こす。
幸い骨に接触することはなく、自身は戦いに参加せずに懲罰房に隠れ潜んでいたが、助けてもらう為に近寄ったアナスイにより体を罠に改造される。その罠が発動した際に体中から肋骨が突き出る重傷を負うも本人に自覚はなく、呑気に外に出ていった。その後通路で力なく倒れていたところをプッチに記憶を読まれ、おまけにメサイアのDISC(ホワイトスネイクのDISCではない普通のCD)を挿入されて歌いながら死亡(ディスクのせいなのか普通に衰弱死なのか不明)。
サバイバー
【破壊力 - E / スピード - E / 射程距離 - E / 持続力 - C / 精密動作性 - E / 成長性 - E】
小型の円盤状のスタンド。脳内の電気信号に影響を与える事で、人間の闘争本能を極限まで引き出す。能力の影響を受けた者は半無意識に死ぬまで殺し合いを続けることになる(持続力がCである理由は不明)。また戦いの最中には相手の「最も強い部分」が輝いて見え、ダメージを負った部分は消し炭のように黒く淀んで見えるようになる。
生前のDIOがプッチに与えたスタンドであり、DIOによれば本来の本体であった男もスタンドの影響で周囲の人間が事あるごとに喧嘩を始めたり、家族が離散するなどの悲惨な状況に陥っていたという。またスタンド自体に破壊力は無いものの、敵味方関係なく乱闘を引き起こす特性から「最も弱いが、手に余るスタンド」と評している。

G.D.st刑務所・関係者[編集]

エンリコ・プッチ
声 - 速水奨
G.D.st刑務所の教誨師であり、本作における一連の事件の黒幕。ジョースター家の宿敵「DIO」の親友であり、彼の遺した世界を幸福に導くとされる理論「天国へ行く方法」の実現と世代を超えて彼に敵対するジョースターの血統の抹殺を目論む。
水を熱湯に変えるスタンド(スタンド名は不明)
プッチ神父がDISCとして所持していたスタンド。本体の意志とは無関係に、触れた水を瞬時に沸騰させる。その特性からフー・ファイターズに差し込まれ、水を生命線とする彼女を始末するのに使用された。本来の本体は不明。
ヴィヴァーノ・ウエストウッド
G.D.st刑務所の特別懲罰隔離房棟看守。28歳。囚人達に対して激しい差別意識を持つ。徐倫を始末するため、プッチ神父からスタンドのディスクを与えられる。
グッチョのサバイバーの影響で同僚のソニー・リキールに瀕死の重傷を負わせ、「ファイトクラブ」と称して牢屋から囚人達を解き放つ。徐倫にも襲い掛かり、持ち前の格闘能力とスタンドによる背後からの攻撃によって彼女を追い詰めるが、自らのスタンドの特性を逆に利用され敗れる。この際、なぜかストーンフリーは糸状に解けて星のマークを描きつつ、徐倫の痣の中へと戻っていった。敗北後はDIOの骨によって植物化され行方不明となる。
プラネット・ウェイブス
【破壊力 - A / スピード - B / 射程距離 - A / 持続力 - A / 精密動作性 - E / 成長性 - E】
地球に落下する隕石を自分自身に引き寄せるスタンド。隕石は自分に当たる直前で燃え尽きるため本体はダメージを受けないが、隕石の延長上に物体があった場合はその限りではない。隕石のサイズ自体はさほど大きくはないが、痛みを感じずに肉を抉り貫通する程の勢いがある。本体に接近する相手にとって脅威となるため、肉弾戦において真価を発揮する。特に相手を上にした寝技との相性は最悪と言える。筋肉が剥き出しになった人間の様な姿をとる。
どの程度の範囲にある隕石を呼び寄せられるのか、宇宙にある隕石も召喚可能ならば大気圏の突入角度の制御が可能なのか、呼び寄せから着弾までのタイムラグはどの程度なのか、といった原理的詳細は不明。飛んでくる方向は制御可能な模様。
雑誌連載時では「アース・ウィンド・アンド・ファイヤー」と呼称されていたが、Part4に同名のスタンドがいるため、単行本・文庫版では修正、統一されている。
ミュッチャー・ミューラー
G.D.st刑務所の女性主任看守。25歳。通称はミューミューで、白い髪と肌が特徴。ホワイトスネイクの依頼で、スタンド使いの脱獄の防止役となる。
徐倫達と脱獄を巡る攻防を繰り広げたが、最後はエンポリオの記した犯人を示す0と1ばかりが書かれたメモ、すなわち2進法の信号を徐倫がストーンフリーで具現化させてミュッチャーの似顔絵を作り出し、本体であることを見抜かれ撃破された。その後は逆に徐倫達に利用され、脱獄を手伝わされる破目になる。
ジェイル・ハウス・ロック(JAIL HOUSE LOCK)
【破壊力 - なし / スピード - C / 射程距離 - 刑務所内の壁 / 持続力 - A / 精密動作性 - なし / 成長性 - なし】
脳が露出した様な頭部が特徴の人型スタンド。壁や鉄格子に潜行し、脱獄を試みようとそれに触れた者を3つの事柄しか記憶できなくさせる。同時に4つ以上の人や物を見た場合、視界に入っても脳が記憶として認識しないため、事実上4つ目以上は視認できない。ただし、触れる以前の記憶はそのまま残る。
なおデータには破壊力無しと記載されているが、劇中では一度だけだがスタンドが徐倫に肘打ちを浴びせており、負傷させている。
ロッコバロッコ
G.D.st刑務所の刑務所長。ワニのぬいぐるみ「シャーロットちゃん」を手にはめており、腹話術を使う。
ソニー・リキール
G.D.st刑務所の特別懲罰隔離房棟看守。グッチョのサバイバーによって同僚のウェストウッドと喧嘩になり瀕死の重傷を負わされ、そのままDIOの骨により植物化させられて行方不明になる。

DIOの息子達[編集]

DIOがおそらく興味本位で産ませた3人の息子達。第5部の主人公であるジョルノ・ジョバァーナとは異母兄弟の関係になる。ただし、ジョルノは自分が助けたギャングの男のおかげで、人を信じる事を学び、真っ直ぐな若者に成長しているのに対して、彼らはその成長過程において良い影響を受けた人物がいなかった為、何かしら歪んだ性格の若者に成長している。尚、ウンガロ、リキエル、ヴェルサス共にジョルノ・ジョバァーナと同じく、父「DIO」がかつて奪ったジョナサンの肉体にあった「星形のアザ」=ジョースター家の血統者に共通する特徴を受け継いでいる。

ウンガロ
「DIO」の息子の1人で、母親はDIOの食料となり死亡。人々に希望を与える絵画やコミック等のキャラクターを嫌悪している。将来に絶望して麻薬中毒者となっていたが、オーバードースによって病院に搬送されてきたところに「DIO」の魂と一体化したプッチ神父に出会い、スタンド能力に目覚める。世界中でキャラクターを実体化させパニックを引き起こし、アナスイとウェザーも巻き込まれた物語の筋書きに則る形で危機に陥るが、ウェザーが実体化したゴッホの肖像画に描かせた全てのキャラクターを元に戻すヒーロー「プット・パック・マン」を実体化させたことで、自滅。再び世界に希望を失って再起不能となる。
ボヘミアン・ラプソディー(自由人の狂想曲)
【破壊力 - なし / スピード - なし / 射程距離 - ∞ / 持続力 - A / 精密動作性 - なし / 成長性 - なし】
漫画や絵画など世界中のあらゆるキャラクターを実在化させ、そのキャラクターに心惹かれた者の魂を、物語の世界へ引きずり込むスタンド。引きずり込まれた人間は精神と肉体が分離し、最終的に「その物語の結末」に沿って死亡する。キャラクターは撃退可能な場合と不可能な場合があるが、撃退した場合そのキャラクターは能力が解除されても元に戻ることはない。効果範囲は世界中に及ぶ。
リキエル
「DIO」の息子の1人。母親はウンガロ同様DIOの食料とされている。生きる目的を無くして暴走族に入り、さらに左の瞼が勝手に閉じてしまうパニック障害を患っていた。高速道路を逆走し事故を起こして病院に搬送されてきた時に「DIO」の魂と一体化したプッチ神父に出会い、スタンド能力に目覚める。それをきっかけに「精神の成長」という信念を持って徐倫たちの前に立ちはだかり、自らの体を犠牲にしてまで戦い続けるが敗北。ウェザー・リポートの正体について語った後、エルメェスの拳をくらって再起不能となる。
スカイ・ハイ
【破壊力 - なし / スピード - なし / 射程距離 - 肉眼で届く範囲 / 持続力 - C / 精密動作性 - なし / 成長性 - なし】
リキエルの手首に出現する両生類の様な姿の小さなスタンド。視認が不可能な程のスピードで飛行し動物の体温を奪って活動する未確認生物ロッズ(スカイフィッシュ)を操る事ができる。生物であるロッズがスカイ・ハイに従う理由について、単行本13巻掲載のスタンドパラメータには「詳しいことは不明だが、きっとお互いの心が通じてるせいであろう」との解説がある。
ロッズを操って肉体の特定の部位から体温を奪うことが可能。それによって相手をさまざまな病気にする事ができ、脳幹の体温を奪えば相手を即死させる事も可能。
ドナテロ・ヴェルサス
声 - 宮下栄治
「DIO」の息子の1人。母親はジョルノ同様健在であったが、遊び人な上に再婚するとドナテロを完全に放置した。13歳の時に両親への反発から数日間のつもりで家出をしたが、その際にスパイクシューズ窃盗の冤罪により少年更生施設に送られたことを皮切りに、中途半端に目覚めたスタンド能力による不幸が頻発し、身も心もボロボロのまま社会から隠れるようなヘトヘトの人生を歩んでいた。強盗に失敗して脚を撃たれてビルから飛び降り、病院に搬送された際に「DIO」の魂と一体化したプッチ神父に出会いスタンド能力を制御できるようになるが、指図してくるプッチを次第に疎ましく思うようになり、プッチを出し抜き「天国に行く方法」を自分のものにして、幸福を得ようとする。そのためウェザー・リポートの記憶を戻してプッチと対峙させるが、自らもヘビー・ウェザーの能力に巻き込まれ、最期はプッチに自身の能力を利用され、身代わりに仕立て上げられてアナスイに殺害される。
アンダー・ワールド
【破壊力 - なし / スピード - C / 射程距離 - フロリダ州オーランド付近 / 持続力 - C / 精密動作性 - なし / 成長性 - なし】
地面が記録している「飛行機が墜落する」「道路を人や車が通行する」といった過去の出来事を、地面から掘り起こして再現できるスタンド。人型で自意識を持つ。
再現できる時間はヴェルサスが覚えており、ファイルのように自由に引っ張り出せる。その中で起こった出来事は何があっても覆ることはない(例として、「特定の日時に飛行機が墜落する」という出来事の場合、墜落を食い止めることは不可能だが、その時刻が来るまでは飛行機の動力を破壊しようが絶対に墜落しない)。標的が出来事から逃れようとした場合はアンダー・ワールド自身が自動的に妨害する。

その他[編集]

空条 承太郎(くうじょう じょうたろう)
Part3 『スターダストクルセイダース』の主人公。徐倫の父。娘が陰謀により囚役させられた事を知り、徐倫を助けるべくG.D.st刑務所の面会室に入り徐倫を脱獄させようとするが、真の首謀者・プッチ神父にスタンドと記憶のディスクを奪われ仮死状態となる(物語終盤で復活を果たす)。本シリーズでは既に40代となったが、タフな精神力と冷静な思考判断にはますます磨きが掛かっている。最強の破壊力と精密な動作、そして最大5秒間の時を止める最強のスタンド「スタープラチナ」を操る。
サヴェジ・ガーデン
SPW財団が承太郎のスタンドディスクの受取人として派遣した伝書鳩ヤドクガエルの雨をすり抜けて中庭に辿り着き、承太郎のスタンドディスクを持ち帰る。
DIO(ディオ)
Part1Part3でジョースターの宿敵として登場した人物で、Part3で空条承太郎に倒された。
今作では、プッチ神父の回想シーンで登場し、プッチに自分の指の骨を渡し、「天国へ行く方法」を話す。
緑色の赤ん坊(正式名称不明)
DIOの骨が特別懲罰隔離房棟の38人の囚人を植物化し、その魂を吸収した事で生まれた謎の存在。かつてジョナサン・ジョースターから奪ったDIOの肉体の特徴であるジョースターの血統者特有の「星型のアザ」をこの赤ん坊も引き継いでいる。
自らに近付く徐倫とアナスイに攻撃を仕掛けるが、二人に興味を示したのか能力を解除し、以降は徐倫に懐く。しかしプッチ神父の襲撃に際して連れ去られ、プッチ神父の示す14の言葉に呼応する形でプッチと合体する。
グリーン・グリーン・グラス・オブ・ホーム(「謎」[3]
【破壊力 - ? / スピード - ? / 射程距離 - ? / 持続力 - ? / 精密動作性 - ? / 成長性 - ?】
この赤ん坊に触れようと近づく存在のサイズを、赤ん坊との距離に比例して縮小させるスタンド(有効距離などは不明だが、上方にも有効なのでおそらく円形)。スタンドの像自体も能力の影響を受けるため、赤ん坊に近付く程小さくなり、離れる程大きくなる。例外として、スタンド像に掴まれると急速にしぼんでしまう(離れれば通常の効果同様元に戻る)。
この性質上、相手は赤ん坊にどれほど近付いても決して触れることはできないが、赤ん坊が能動的に近づいた場合はその限りではない。ただし、この場合でも赤ん坊によって動かされたものは「離れれば大きくなる」という効果が適用されるため、赤ん坊が意図するしないに問わず遠く放られた物体は元のサイズより大きくなる。この能力を学習した赤ん坊により、周囲の石を放り投げることで岩へと変化させて攻撃を行った。
この現象はゼノンのパラドックスに酷似している。これは落下して接近した場合でも同じであり、いつまで経っても着地できなくなってしまう。
ロメオ・ジッソ
金持ちの息子で、徐倫のボーイフレンド。物語冒頭で徐倫とドライブしていた際に轢き逃げを犯し、弁護士と結託して保身のために徐倫を陥れた。だが徐倫を愛していたのは本心であり、彼女を陥れたことを後々まで悔やみ続けていた。物語終盤で徐倫と再会した際は逃走用の金とヘリコプターの鍵を渡し、警察に「メキシコへ行った」と偽りの通報を入れて徐倫達の逃亡を手助けした。徐倫は彼を見直したと述べているが、「念のために」とシールで2つにしていた彼の舌からシールを剥がした。
ペルラ・プッチ
プッチ神父の妹で、ウェス・ブルーマリン(ウェザーリポート)と交際していた。しかし、ウェスが自分の兄弟であったことを知ったプッチ神父は、何でも屋の男に二人を別れさせるように依頼する。何でも屋がKKKの一団と共に暴行を加えた末に木に吊し上げたウェスを見て彼が死んだと思い込み、崖から身を投げてしまう。

関連用語[編集]

ディスク
ホワイトスネイクの能力により生み出された物体。CDの様なディスクで、生物の頭部から取出し・挿入することができる。通常、一人の人間からは、「スタンド」と「記憶」の2つのディスクが取り出され、それを他の人間に挿入するとその記憶やスタンド能力を与えることができる。また特定の身体能力(視力など)を小型のディスクとして取り出すことも可能。柔らかく弾力性があり、物理攻撃で破壊することは不可能だが、ディスクを挿入された人間が死ぬと中のディスクも一緒に消滅する。スタンドや記憶が封印されたディスクは誰のものでも挿入可能であるが、スタンドのディスクについてはそのスタンドの能力に適合する人物しか扱えない。「スタンド」と「記憶」の2つのディスクが両方とも抜かれてしまうとその人物は死んでしまう。「記憶」ディスクのみがない場合は、肉体のとりあえずの生存は可能であるが、生きる目的を失うことによって肉体が衰弱を始め、やがて死に至ってしまう。
DIOの骨
ジョースター家の宿敵、DIOの骨。エジプトで回収したものと、DIOの頭部から取り出したものの二つが存在する。後述の「天国へ行く方法」を実現する上で、重要な役割を持つ。
エジプトで回収した骨を利用し、プッチがスポーツ・マックスにリンプ・ビズキットで甦らせるよう命じるが、甦った存在はスポーツ・マックスにも制御できず、行方不明となる。その後骨に戻り、特別懲罰隔離房棟にいた小男の囚人に拾われたようだが、接触した人間を植物化させる能力を発現(日光を浴びると急成長する)。逃げ回る小男に接触していたのか囚人達は植物化させられており、「天国へ行く方法」に必要とされた「36人以上の罪人の魂」を吸収し、緑色の赤ん坊へと姿を変えた。なお、植物化した囚人たちの根が連結した一本の木に緑色の赤ん坊が生み出されていた。
頭部から取り出したものは、プッチの右手の中に保存してあり、緑色の赤ん坊と融合する際に使用した。
天国へ行く方法
DIOが研究し、発見した全人類に幸福をもたらすとされる理論。それについて記されたメモはDIOの死後承太郎によって焼き捨てられるが、承太郎の記憶ディスクからその内容を参照したプッチによって実行される事となる。
この理論はプッチ(もしくはDIO)が述べるところの「”幸福”とは”覚悟”である」という理念に基づいている。その内容は、スタンド能力により時を極限まで加速させることで宇宙を「一巡」させ、すべての生物に全ての未来を経験させることで、これから自分の人生や人類の歴史について起こることを”覚悟”させる、というものである。すなわち、自分がいつ結婚し、いつ事故に逢い、いつ死ぬかということを精神に記憶させ、それを”覚悟”することで達することが出来る新しい世界である。神父が執拗に徐倫たちの抹殺を謀っていたのは「ジョースターの因縁」を新しい世界に持ち越させないためであった。

その他[編集]

  • Parte5 『黄金の風』の主人公、ジョルノ・ジョバァーナもまたDIOの息子のひとりであるが、Part6本編には登場していない。ただし、単行本13巻に掲載された注釈には、「作中に現れなかっただけで(後半の舞台のひとつである)フロリダのどこかには来ていたのかもしれない」とする記述がある。

脚注[編集]

  1. ^ 単行本のおまけページでは〔毒殺(刑期:6年)〕と表記されていたが、文庫版では修正、統一されている。
  2. ^ 単行本のおまけページでの記述。
  3. ^ 10巻収録の緑色の赤ん坊の解説より

外部リンク[編集]