ジャン=ピエール・ポルナレフ

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ジョジョの奇妙な冒険 > スターダストクルセイダース > ジャン=ピエール・ポルナレフ
ジャン=ピエール・ポルナレフ
ジョジョの奇妙な冒険のキャラクター
作者 荒木飛呂彦
山口健
森功至
垂木勉
根岸朗
平田広明
小松史法
詳細情報
愛称 ポルナレフ
性別 男性
親戚 シェリー(
国籍 フランスの旗 フランス

ジャン=ピエール・ポルナレフJean Pierre Polnareff)は、荒木飛呂彦漫画作品『ジョジョの奇妙な冒険』に登場する架空の人物。Part3『スターダストクルセイダース』、Parte5『黄金の風』に登場。

名前はフランスのミュージシャンミッシェル・ポルナレフに由来する[1]。なお、『オールスターバトル』の海外版でのみ、"Jean Pierre Eiffel"(ジャン=ピエール・エッフェル)と改名されている。

人物[編集]

フランス人。1965年生まれのいて座血液型はAB型。身長185cm(髪の毛込みで193cm)、体重78kg。趣味:スポーツなら何でも。好きな映画:『がんばれベアーズ』。好きな色:ゴールド。好きな女の子のタイプ:その時の気分。

垂直に逆立てられた柱のような髪型をしており、ハートマークを中心線で左右に割った形のピアスを常に両耳に着けている。髪の毛はシルバーブロンド、眼の色はブルーで眉毛が無く、目が切り目のように長い。肩出しの特徴のあるタンクトップに黒ベルト、カーキ色の外ポケット付きのズボンに黒のハーフブーツという服装である。生まれつきのスタンド使い。

劇中での活躍[編集]

Part3 『スターダストクルセイダース』[編集]

- 山口健(Part3ドラマCD版) / 森功至(Part3OVA版) / 垂木勉Part3対戦型格闘ゲーム版) / 平田広明ASB版[2]) / 小松史法(TVアニメ版[3]

3年前に妹・シェリーを惨殺した両右手の男(J・ガイル)を捜しており、その過程でDIOから肉の芽を埋め込まれた。DIOから空条承太郎らジョースター一行への3人目の刺客として派遣され、香港で旅行者を装って一行に近づき、タイガーバームガーデンで剣の達人のスタンド「シルバーチャリオッツ(銀の戦車)」を発現させてモハメド・アヴドゥルと対戦するも敗れた後、額に埋め込まれていた肉の芽を抜かれて正気に取り、一行の仲間に加わる。後に、インドで一行の助力を得て、J・ガイルへの仇討ちを成し遂げた。

性格は単純・直情的・女好きで、自信に溢れた明るい人間性をしている。トラブル被害担当のコメディリリーフ的な役回りを担っており、特にトイレ関係の災難によく遭っている。しかし、仲間の危機に直面すると、打って変わって誇り高き騎士の一面を覗かせる。

10年ほど能力を鍛えていたためにスタンド使いとしての実力は高いが、自信過剰で単独行動を取りたがる場面が目立ち、敵を侮りがちな面もある。そのため、敵の刺客からは承太郎やジョセフ・ジョースターら他の仲間に比べて一段劣っていると判断されることがしばしばあった。しかし、自我を持つスタンド「アヌビス神」に身体を乗っ取られた際にはシルバーチャリオッツと何でも切り裂くアヌビス神という強力な二刀流で、承太郎を敗北寸前まで追い詰めたこともある。

DIOの館にてヴァニラ・アイスにアヴドゥルを殺害された際はクリームの背後を瞬時に取るなど、ヴァニラも知りえないスタンドの成長ぶりを発揮した。その後におけるDIOとの最終決戦では、ヴァニラ・アイス戦で負った重傷を押してDIOを暗殺しようとするも失敗して逆に殺されそうになるが、承太郎の復活によって危機を脱し、ジョースター家の者以外で唯一最後まで生き延びた。DIO撃破後は、ジョセフから「ニューヨークに来ないか」と誘われたが、「故郷には思い出がある」と断り、承太郎やジョセフと別れてフランスへ帰国した。

RPG版『ジョジョの奇妙な冒険』では、日本の本屋の店員として登場する。

Parte5 『黄金の風』[編集]

声 - 根岸朗黄金の旋風版

エジプトでのDIOとの戦いが終わり「弓と矢」の存在が明らかになった後、承太郎と共に弓と矢を追跡していた。それに関連し、生まれ故郷における少年の麻薬事件が増加している原因にイタリアギャング組織「パッショーネ」が関与していることを突き止めて単独で調査を行っていたが、その組織力の前に孤立無援へ追い込まれて承太郎やスピードワゴン財団への協力も頼めなくなったうえ、組織のボス・ディアボロとの戦いで右目と両足を失い、再起不能となってしまう。

しかし九死に一生を得て生存しており、農村の隠れ家にて隠遁生活を送っていた。その時に「矢」に隠されたスタンドに関する秘密を偶然知り、車椅子生活で満足に戦えない自分に代わってディアボロを倒せる者を探し続けていたところ、ブチャラティチームとパソコンの回線を通じて出会い、ローマのコロッセオにて落ち合うことを決めるが、コロッセオでディアボロと出会い、再戦する。しかし、キング・クリムゾンには敵わずブチャラティ達と落ち合う寸前で力尽きてしまうが、最期の瞬間にシルバーチャリオッツをレクイエム化させることで、矢を奪われることは防いだ。

その後、ジョルノたちの元にいるカメと魂を入れ替えることでようやくブチャラティたちと合流を果たすと、ジョルノやブチャラティたちへ助言を与えながら的確にジョルノたちをサポートしてみせた。ジョルノによってディアボロが倒された後は、「肉体は死亡したが精神(魂)は生きている」という幽霊となり、カメのスタンド内に居着くこととなる。

長きに渡る戦いの経験を経て、より冷静かつ慎重な性格になっている。ナランチャ殺害時にはディアボロとドッピオの関係の秘密を見抜き、多重人格の実例を用いて解説するなど博識な面もうかがわせた。また、隠遁生活の間に自分を再起不能に追い込んだキング・クリムゾンの能力の対処法を編み出し、再戦時にはディアボロをして「天才的なタイミング」と言わしめるほどの攻撃を繰り出してみせた。

Part3を題材としたゲーム『未来への遺産』では、通常のポルナレフにチャリオッツ・レクイエムを召喚して相手を眠らせる必殺技「レクイエムの片鱗」があり、「未来で会おう!イタリアで…」というParte5を意識したゲームオリジナルの勝ち台詞も存在する。

VS JOJO『恥知らずのパープルヘイズ』[編集]

名前のみ登場。Parte5の完結後、ジョルノに次ぐ組織のNo.2となったことが明かされた。本来No.2であるミスタが「2は掛け合わせると不吉だから」とNo.2の座をポルナレフに譲ったためであり、ミスタ自身はNo.3を自称しているが、プロローグにおけるフーゴとミスタの会話からは、ポルナレフの存在自体が組織の限られた人物しか知らないトップシークレットとなっていることが示唆されている。

スタンド[編集]

シルバーチャリオッツ(銀の戦車)[編集]

【破壊力 - C / スピード - A / 射程距離 - C / 持続力 - B / 精密動作性 - B / 成長性 - C】

中世騎士のような甲冑を身にまとい、切れ味鋭いレイピアを武器として携えた人型のスタンド。スタンド本体のパワーは低いがスピードに優れ、また厳しい訓練を積んできたため動作の精密性も高い。

レイピアと甲冑が破損しても、本体はダメージを受けない。甲冑を脱ぐと、防御力が落ちるかわりに俊敏性が更に上がり、残像を発生させるほど高速で動けるようになる。またハイリスクな切り札・裏技として、レイピアの刀身を飛び道具として射出することもできる。一方で、基本的な攻撃方法がレイピアによる刺突・斬撃しかないため、霧や水など物理的な攻撃が通じないスタンドとの相性が極めて悪い。

本来は近距離パワー型のスタンドであったが、ヴァニラ・アイス戦にてこれまでの戦いと経験によりスピードと射程が向上した。これは、Part4以降顕著となる「スタンドの成長」の要素が、初めて明確に描かれたシーンでもある。Part5でディアボロと再戦した際には、ポルナレフが両足と右目を失ったことにより、スタンドの形態にもその状態が反映されていた。

スタンド名の由来は、「侵略と勝利」を暗示するタロット大アルカナ7番目のカード「戦車」。

荒木飛呂彦は、人間に近い姿の承太郎のスタープラチナに対して西洋甲冑+ロボ的なデザインにしたと語り、ポルナレフもシルバーチャリオッツも動かしやすく王道的で、描いていて楽しかったという[4]

シルバー・チャリオッツ・レクイエム[編集]

【破壊力 - E / スピード - E / 射程距離 - A / 持続力 - A / 精密動作性 - E / 成長性 - A】

シルバーチャリオッツが矢の力を得て進化した姿。スタンド像はチャリオッツとは違い、特徴的な形の帽子を被りコートを着た男性のような外見をしているが、細かい部分は影になっているため見えない。コロッセオでの再戦でポルナレフがディアボロに敗北し死亡する寸前、ディアボロに矢を奪われることを防ぐため、やむなく矢でチャリオッツを貫き進化させた。しかし再起不能状態だったポルナレフでは制御することができず、暴走する。

周囲の生物を全て眠らせ、眠らせた者たちの魂を入れ替え、やがてその生物を「別のもの」へと変化させる能力を持っている。ポルナレフの矢を守る意思を体現しており、矢を奪おうとする者には相手の行った攻撃をそのまま返し、また相手のスタンドを暴走させて本体自身へ攻撃させるよう仕向ける。攻撃の意志が無くかつスタンド使いでない者が矢を奪おうとしている場合は、自ら敵を攻撃する。

一体のスタンドのように見えるが、実際にはあらゆる生物の「魂の影」であり、各々の人物(正確にいえばその精神)の背後に存在する太陽のような光源によって投影されている。レクイエムに対して攻撃を加えることは自らの精神を攻撃するのと同じことであり、その攻撃は全て自分に向かうこととなる。そのためレクイエムを倒すには、自らの手で背後の光源を破壊するしかない。

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ 『集英社ジャンプリミックス スターダストクルセイダーズvol.2 銀の戦車-シルバーチャリオッツ-編』 P66 The Secret of JOJO Characters
  2. ^ CHARACTER”. ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル. 2013年12月22日閲覧。
  3. ^ TVアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』公式 (2013年12月21日). “【第三部アニメキャスト大発表ッ!】...”. Twitter. 2013年12月22日閲覧。
  4. ^ 『JOJOVELLER完全限定版 STANDS』の荒木飛呂彦によるコメントより。