ヴィンランド・サガ
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| ヴィンランド・サガ | |
|---|---|
| ジャンル | 歴史漫画 アクション |
| 漫画 | |
| 作者 | 幸村誠 |
| 出版社 | 講談社 |
| 掲載誌 | 週刊少年マガジン(2005年) 月刊アフタヌーン(2005年 - ) |
| レーベル | 講談社コミックス アフタヌーンKC |
| 発表期間 | マガジン:2005年第20号 - 第45号 アフタヌーン:2005年12月号 - 連載中 |
| 巻数 | 既刊11巻(2012年1月現在) |
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『ヴィンランド・サガ』(VINLAND SAGA)は、幸村誠による日本の漫画作品。
目次 |
[編集] 概要
11世紀初頭の北ヨーロッパ及びその周辺を舞台に繰り広げられる、当時世界を席巻していたヴァイキングたちの生き様を描いた歴史漫画である。
2005年4月より『週刊少年マガジン』(講談社)で連載が始まったが、週刊連載に幸村の執筆が追いつかず、2005年10月に同誌での連載を終了。同年12月より『月刊アフタヌーン』(講談社)にて月刊ペースの連載を再開し、現在に至る。なお単行本は「マガジン版」の1・2巻が出されたあと、判型・収録話数を改めて「アフタヌーン版」として新しく1巻から再版されている。
2008年の時点で累計120万部を突破[1]。2009年、平成21年度(第13回)文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞。
また、西本英雄によるスピンオフ作品として『元祖ユルヴァちゃん』がある。
[編集] あらすじ・構成
作中では明確な章分けはされていないが、構成をもとに以下のように分けて各編のあらすじを記す[2]。
- プロローグ(第1話~第2話)
- 11世紀初めの西ヨーロッパ、フランク王国領。この時代、ヨーロッパの海という海、川という川に神出鬼没に出現し、恐るべき速度で襲撃と略奪を繰り返す北の蛮族、ヴァイキングは人々の恐怖の的だった。その日も、とあるヴァイキングの集団がフランク領主同士の小競り合いに乗じて包囲されていた都市を瞬く間に落とし、蓄えられていた財貨を残らず奪い去っていった。この略奪はアシェラッドという男が指揮する兵団の仕業で、その中に2本の短剣を武器にする凄腕の少年がいた。その名はトルフィン。今回の襲撃で敵指揮官の首を取る戦功を挙げた彼は、見返りとしてアシェラッドに彼との決闘を求める。
- 幼少編(第2話~第16話)
- 物語は10年前、1002年のアイスランドにさかのぼる。アイスランドはノルウェー王の統治を嫌う人々がスカンディナヴィア半島から移り住んできた土地で、少年トルフィンは父トールズと母ヘルガ、姉ユルヴァとともに貧しいながらも平和に暮らしていた。そこに北海最強の戦闘集団、ヨーム戦士団(ヨムスヴァイキング)のフローキが現れる。トールズは実は昔、「戦鬼(トロル)」の名で恐れられたヨーム戦士団の大隊長だったが、首領シグヴァルディの娘で妻のヘルガとともにある日突然、姿を消していたのである。フローキはトールズの出奔を不問に付すかわりにイングランドとの戦に参加せよ、という首領の命をトールズに伝える。島民の身柄を盾に取られた彼はそれに応じ、数名の若者と友人レイフとともに本土との中継地点であるフェロー諸島を目指すことになった。これを知った少年トルフィンは、戦いへのあこがれから父に黙って勝手についてきてしまう。
- ブリテン編(第17話~第54話)
- 9世紀から断続的に続いていたデーン・ヴァイキングによるイングランド襲撃は、11世紀に至ってデンマーク王のイングランド征服事業に発展し、大王スヴェンの時代に佳境を迎えていた。アシェラッド兵団はヨーム戦士団等と共にこの遠征に参加、1013年、デーン軍として要地ロンドンの攻略に着手する。当時ロンドンを守っていたのはトルケルという名の巨漢のデーン人だった。アシェラッドはトルケルに対しトルフィンを差し向けるが、トルフィンはトルケルとの圧倒的な体格差を前に敗北する。短期のロンドン陥落は困難と見たデンマーク王は、4000人の軍勢を残して本軍を移動させ、まだ幼さの残る王子クヌートを包囲将軍に命じる。しかし今度はトルケルが攻勢に転じて包囲部隊を敗走させ、王子と護衛のラグナル、神父ヴィリバルドを捕虜にする。この局面を見たアシェラッドは単独でのクヌート王子救出を決意、マールバラ近郊で交戦中のトルケル軍に火計を用いて奇襲し、王子以下3名を奪取する。その後、アシェラッド兵団はトルケル軍から逃れるため、ウェールズを北上してデーンロー帰還を目指す。しかし、過酷な風雪のため南寄りのマーシアに進路修正を余儀なくされ、宿営に用いた寒村での失策からイングランド軍に発見される。その後トルケル軍の接近を知った兵団は動揺し、大半がトルケル軍に寝返る。アシェラッドは副官ビョルンとトルフィンにクヌート護衛を任せて橇で逃がし、裏切った戦士たちと交戦しているところにトルケル軍が到着。トルケルは反乱軍の申し出を拒絶し、彼らを皆殺しにする。アシェラッドの危機を感じとったトルフィンは馬で戦場に戻り、トルケルと再び対戦する。アシェラッドの協力を得てトルケルを追い詰めるが、そこに覚醒し王者の風格を備えたクヌートが現れて決闘を中断、さらにトルケル軍を帰順させる。その後、クヌート一行はデーン軍の本拠地ゲインズバラに帰還し、1014年、スヴェン王に謁見する。
- 奴隷編(第55話~ )
- デンマーク軍を追放され、同時に生きる意味を失ったトルフィンは奴隷身分に落ち、ケティルという男に買われる。彼はデンマークのユトランド半島に広大な土地を所有しており、トルフィンはそこで森林の開墾を命じられる。1015年、同じく奴隷として買われた元農民の青年エイナルと出会う。用心棒や奉公人から嫌がらせを受けたり、元奴隷の奉公人パテールやケティルの父親スヴェルケルの助けを受けたりしながら、二人はひたむきに開墾作業を続ける。その過程で、トルフィンはそれまでの血に染まった生き方を悔い、これからは二度と暴力を振るわないとを誓う。一方、1016年にイングランド王を暗殺しイングランドの単独の王となったクヌートは、1018年、デンマークを治める兄ハラルドをも手にかける。
[編集] 舞台と諸勢力
- アイスランド
- トルフィンの故郷。ノルウェー王ハラルドの支配を嫌った人々が、自由を求めて移住してきた土地。過酷な環境のため農耕による自活が難しく、漁業と牧畜中心の生活を続けている。村同士の諍いは島民が参加する民会(シング)で調停する。その地理的条件から、戦乱の続くヨーロッパに比べて相対的に平和が保たれている。
- イングランド王国
- アングロ・サクソン人の統一王国。9世紀にウェセックス王アルフレッドがそれまでの諸王国を併合してのちは南部のウェセックス地方が王国の中核をなす。首都はウィンチェスター。北部のデーン人とは微妙な小康状態を保ってきたが、11世紀初頭のイングランド軍によるデーン人虐殺[3]を機に関係が悪化、その後デーン軍相手に敗北を重ねる。1018年、賢人会議でアングロ・サクソンの王に代わりデンマーク王が推戴され、実質的にデンマーク王国に併合される。
- デーンロー
- ブリテン島北部のデーン人が実効支配している土地の総称。中心地はヨーク。1013年の時点で北部のノーサンブリア、東部のイースト・アングリア、中部のゲインズバラを中心とする五城市地方などを支配下に収めている。
- デーン軍
- デンマーク王スヴェン率いるイングランド征服軍。1013年の時点で総勢約20,000人。一時トルケル率いる500人の部隊が離反するも、クヌートの帰還とともに再び合流する。王の死後クヌートが軍を引き継ぎ、イングランド征服を完了させる。
- ウェールズ小王国群
- イングランド西部に隣接する諸王国。元来はブリテン島全体を支配する民族だったが、5世紀以降、統一国家を樹立する前にアングロ・サクソン人の侵攻を受け西部の山岳地方に追いやられた。現在は多数の王国に分かれており、個々の王国の力はイングランド王国やデーンローに及ばないが、イングランド王国とデーン人の争いには中立の立場を守っている。辺境に追いやられたものの、ローマ属州時代の伝統を守っている。モルガンクーグ王国など一部の国にはアシェラッドの素性を知る者がおり、彼と個人的な協力関係を持っている。
- デンマーク王国
- クヌートの故郷。デーン人の王都イェリング、アシェラッド兵団の帰宿港の一つである領主ゴルムの村、ヨーム戦士団の本拠地ヨムスボルグ、大農場主ケティルの所有地などがある。
- ヨムスボルグに基地を持つ、北海最強を自負するエリート戦士団。首領はシグヴァルディ。かつてトルフィンの父トールズが在籍していた。
- アシェラッド兵団
- アシェラッド率いる傭兵団。兵力100、軍船3艘。スヴェン王のイングランド征服に参加するが、途中でトルケルの軍勢と対戦し数名を残して全滅する。
[編集] 登場人物
歴史漫画の性質上、実在の人物が多数登場するが、あくまで史実をもとにしたフィクションとして大幅なアレンジが加えられている。
- トルフィン
- 物語の主人公。本名、トルフィン・トールズソン[4]。アイスランド出身。後に「侠気のトルフィン(トルフィン・カルルセヴニ)」とあだ名される。
- ヴァイキング集団の首領・アシェラッドに父親を殺され、その復讐のために仇であるアシェラッド兵団の中で少年時代を過ごす。金髪で茶色の瞳、長めの髪はいつもボサボサで、服装にも頓着しない。二本の短剣(一本は父親の形見である)を武器とする。戦場の中で育ったので、極めて無愛想、口も悪い。基本的に無口だが、後にクヌートの身辺保護を任されてからは、少しずつだが口数は増えていた。兵団にいた頃は、戦いで得られるアシェラッドとの決闘の権利と、幼年期にレイフから聞いた西の果ての大地、ヴィンランドだけが心の拠り所であり、関心事であった[5]。
- 戦士としての実力は高く、トルケルとの決闘では一時的に彼を追い詰めるほどだが、短気な性格が災いして劣勢になることもある。特にアシェラッドにはその癖や思考パターンを完全に読まれているため、歯が立たなかった。
- アシェラッドが殺された際に正気を失い、その絶望からクヌートに斬りかかる。その結果、命は取られなかったものの奴隷身分に落とされ、ケティル農場に引き取られる。奴隷になってからは、他人と可能な限りかかわりを持たない万事無気力な人間になってしまうが、エイナルなどと出会い、農業に取り組む事で徐々に変わりつつある。また、その過程でトールズの辿り着いた「本当の戦士」について考えるようになる。
- アシェラッド
- 職業的ヴァイキング集団、アシェラッド兵団の首領。デンマーク出身。
- 飄々とした人物で、手腕は冷酷非情。常に先を読み、人の才覚や性格を見抜き操る術にも長ける。トルフィンには仇として命を狙われながらも、彼を手下として使いこなす。短髪であご髭をたくわえ、常にローマ風の一枚プレートの胴鎧(ロリカ)を身につけている。また、正式の場ではトーガのようなものを身に纏う。なお、トルフィンからは「ハゲ」と呼ばれる。
- デーン人豪族の父ウォラフと、ウェールズから略取された元王族の母リディアの間に生まれた混血児。また、母親はアーサー王のモデルとされるケルトの将軍アルトリウスの子孫で、アシェラッドはその最後の末裔。
- 名はアシェラッド・ウォラフソン(ウォラフの子アシェラッド)で通しているが、アシェラッドは「灰まみれ」という意味のあだ名である。これは父が奴隷に産ませた彼に名前を与えなかったためである。ユトランド半島で奴隷の生んだ庶子として馬小屋で育てられるが、11歳の時に父に才覚を見出され他の息子と共に館に住むことを許される。その後、2年で家族内での地位を固め、隙を見て父を暗殺し母の復讐と遺産獲得を果たす。この時の自身への嫌疑をそらすために父と仲が悪かった兄に濡れ衣を着せるやり方は後のスヴェン王暗殺計画でも踏襲している。14歳の時に末期の母を連れて故郷ウェールズへ赴き、このときウェールズの人脈を得る。
- 彼のアイデンティティはデーン人ではなく母方のウェールズにあり、デーン人の兵団を率いながらも暴力のままに略奪を繰り返すヴァイキングを嫌い、デーン人を「豚にも劣る暗愚な存在」とし、ブリタニアを滅ぼしたアングロ・サクソン人にも非情である[6]。彼のウェールズへの帰属意識は、常に身に付けているローマ風の胴鎧や誓いにも現れており、通常の誓いは北欧神話の主神オーディンに誓う一方、トルフィンからの決闘を受け入れる際やトールズとの約束など、真に守る誓いではアルトリウスの名に誓う。
- 幼少時代に母から「アヴァロンから伝説の君主アルトリウス公が復活し、国を救う」という伝説を聞かされて育ったことから、アルトリウスのような偉大な主が現れるのを待ち望んでいた。アシェラッド兵団壊滅後は覚醒したクヌート王子に君主の資質を見出して忠誠を誓い、彼をデンマーク王とするために補佐していく。デンマーク王スヴェンに故郷ウェールズとクヌート王子の命を天秤に掛けるよう迫られた際、そのどちらをも救える選択肢として自らの命を捧げる。その際、デンマーク王に対し自らをブリタニア王と名乗り、母に与えられた真の名として「ルキウス・アルトリウス・カストゥス」を称する[7]。致命傷を負った後、駆け寄ったトルフィンに「本当の戦士になれ」と言い残し、果てる。
- 後に奴隷となったトルフィンの夢の中に現れ、殺し合いの連鎖ではない、「本当の戦い」を戦うことをトルフィンに諭す。
- ノルウェーなどの伝承に良く登場するアスケラーデン(灰の子)がモデルなのではないかと思われる[8]。
- ビョルン
- アシェラッド兵団の一員(事実上の副官)。アシェラッドの信任篤い片腕で、十数年間ともに戦ってきた傭兵団一の古参であるが、アシェラッドの過去に関しては何も知らない。殺しを好むがゆえに戦う、戦士としての矜持(プライド)が高い男。有事の際は「狂戦士のキノコ」と呼ばれる茸を服用して理性から解き放たれた狂戦士になる。
- 兵団の反乱の際にもアシェラッドへの忠義を保ち、クヌート王子を保護して逃走。追っ手を退けるために狂戦士化し大半を殺害するも、隙を突いたアトリに脇腹を刺され、重傷を負う。自らの死を悟った彼は尊敬するアシェラッドの手で死ぬことを選び、彼が底意ではデーン人を嫌悪していたことを咎め、彼との友情を確認してから果てた。なお、ビョルンは古ノルド語で「熊」の意で、当時のヴァイキングに広く見られた名前である。
- ゴルム
- デンマーク・ユトランド半島の領主。アシェラッドとは父方の叔父にあたり、略奪行後の彼の兵団に帰宿港と食糧を提供する。金に目がない。
- ホルザランド
- ゴルムの女奴隷。元はノルウェーのホルザランドという土地の領主の娘だったが、戦争で家が断絶し、奴隷身分に転落する。
[編集] 幼少編
- トールズ
- 本名、トールズ・スノーレソン。トルフィンの父でありトルフィンにとって理想的人物として強い影響を与える。人徳にあふれた人柄であり、自身の損得を考えずに常に他者のことを慮っていた。
- だがその半生は、ヨーム戦士団の4人の大隊長の一人で、「ヨームの戦鬼(トロル)」と呼ばれた最強の、そして冷酷な戦士だった。だが長女ユルヴァの誕生や妻ヘルガによって戦場の非情と不毛に倦み、「本当の戦士」とは何かを見出し、戦士としての自分を放棄する事を決意する。987年、ノルウェー沖の海戦で溺死を装ってヘルガとユルヴァと共に脱走。このとき大隊長のトルケルに発見されるが、問答の末彼をねじ伏せる。その後、アイスランドの小村へと逃れ、新たに産まれた長男トルフィンや村人と共に、戦とは無縁の平和な生活を送っていた。
- しかし彼の生存はヨームの首領に知られており、デンマークのイングランド侵攻戦のため、村を人質とした脅迫まがいの出征要請に応じ、再び戦場へ向かう決意をする。だが出征要請に訪れた戦士団小隊長フローキはトールズに私怨を抱いており、密かにアシェラッド兵団にトールズの暗殺を依頼していた。フェロー諸島でアシェラッド兵団の罠に落ちたトールズは数的不利にかかわらず素手で兵団を圧倒するが、その後アシェラッドとの決闘の末、息子トルフィンらの命と引換えに自らの命を差し出す。その様はトルフィンを復讐に生きさせる一方、アシェラッドをして彼に理想の君主を見出させるものだった。また、彼の不殺さずの戦い方は、真の愛を追求するヴィリバルド神父に示唆を与え、トルケルは出奔時の彼の目に「不思議な輝き」を見出した。
- ヘルガ
- トルフィンの母。ヨーム戦士団の首領シグヴァルディの娘で、トルケルの姪。戦いをやめる決意をしたトールズに同意し、赤子のユルヴァを連れて父の元を離れた。穏やかな性格で、トールズに対して怒りの感情を見せたのは生まれたばかりのユルヴァに名前を付けずに出陣しようとした時の一度だけだという。病弱で、身体があまり丈夫ではない。
- ヨークでトルフィンに再会したレイフの話では、1014年の時点で体調が悪化しており、起きたり寝込んだりを繰り返しているという。
- ユルヴァ
- トルフィンの姉。母親似の美貌は村の青年達の心を惹いているが、クジラ漁で率先して一番槍を務めるなど性格は非常に勝ち気である。また金銭に執着しない父親に対して現実的な価値観を持っている。
- トールズの死後、男に混じって捕鯨に行ったり、寝る間を惜しんで機織に専念したりと、男手を失った家庭を必死に支えようと懸命に働く毎日を送る。しかし、それは父の死と消息不明の弟のことを生活の中で意識しないようにするためであったが、「もういい」という母の前で初めて号泣する。
- レイフの話では、1014年の時点で、3人の子供を持つ母親となっているという。
- 西本英雄によるスピンオフ作品『元祖ユルヴァちゃん』の主人公。
- ハーフダン
- トルフィンたちの村の隣にある村の主。冷酷なまでに規律を重んじ、秩序は人を鎖につなぐことによって生まれるという信条をもっている。実際に鉄鎖を武器や拷問具として扱うことに長け、法を軽んじる態度には部下にさえ容赦ない制裁を加える。
- アーレ
- トルフィン一家の隣人で、ユルヴァに惚れているが相手にされていない。村の若者の中でも強い血気を持ち、トールズが出征するとき戦で一旗揚げようと同行した。だがその意気も本物の戦場で通じるものではなく、トールズの死に激昂してアシェラッドに斬りかかるも、一発で殴り倒されてしまう。
- モード、マグニ、ハーコン、グリム
- アーレと共にトールズの船に乗った、村の若者たち。
- ファクシ
- 幼少時代のトルフィンの仲のいい遊び友達で、戦ごっこのやられ仲間。
- レイフ
- 大西洋を旅する陽気なオジサン。グリーンランド出身のキリスト教徒。彼の語ったヴィンランドの旅の話は今もなお、トルフィンに影響を与えている。
- 義理堅い人物で、トールズの恩に報いるためにも行方不明のトルフィンを11年間探し続けていた。1014年にヨークにてトルフィンと再会、一緒に帰ろうと説得するも、復讐に燃えるトルフィンに一蹴されてしまう。しかしそれでも彼をアイスランドに連れて帰る事を諦めたわけではないようで、奴隷になったトルフィンを身受けしようと各地の奴隷市場を探して回っている。
- 実在の人物で、ヨーロッパ人としてはじめて北米に到達した人物として知られる。ちなみに、作中ではレイフは髭を生やした壮年の男として描かれているが、史実では11世紀初頭でまだ20代前後である。
- フローキ
- トールズの元同僚。ヨーム戦士団に属し、現在はスヴェン王に仕えている。強面で厳格な軍人肌だが、実際は嫉妬深く謀略家で、我欲でアシェラッドにトールズを暗殺させる。デンマーク王位継承問題では長兄ハロルド派で、クヌート帰還後は王子を葬る為に奸計を張り巡らせてアシェラッドと対立する。スヴェン王の死後、王に代わってデーン軍の主導権を得ようとしたがクヌートによりあっさり奪われてしまう。
- クヌートが王位についてからは、重臣としてクヌートを支えている。
[編集] ブリテン編
- トルケル
- 「のっぽのトルケル」と呼ばれる、戦の大好きなデーン人の武将。ヨーム戦士団首領でトルフィンの母ヘルガの父シグヴァルディの弟であり、トルフィンの大叔父にあたる人物。非常に巨大な体躯を誇り、ヨーム戦士団のみならずデンマーク軍の中でもトップクラスの鬼将で、齢50を超えながらもその巨躯から繰り出される怪力は健在であり、常人を遥かに超える強さを持った、トールズを除けば物語中最強の怪物である。
- 腕っ節の強さ同様に「戦士」というもののあり方への矜持が強く、戦乙女(ヴァルキリー)にヴァルハラへ導かれることを願っており、良き戦いを求めるためには敵に寝返ることも厭わない。逆に、命惜しさに寝返って来た者は容赦なく殺戮する極めて古風なノルマン戦士。一方で信義に厚い気さくな性格であり、戦士としての圧倒的実力とノルマン戦士らしい信条から、配下の凶暴な戦士たちや、一度は裏切ったデンマーク王国の諸将からも極めて強い人気を得ている。
- かつてはヨーム戦士団の4人の大隊長の一人で、同じく大隊長であり自分より強い唯一の戦士であるトールズに強い友情と敬意を抱いていた。戦死したと思われていたトールズと再会し歓喜するも、その脱走計画を知り激昂し、処罰のために戦いを挑んだが、敗れて脱走を許す。後々「本当の戦士」とは何かを知ったトールズに付いて行かなかったことを後悔し続けることになる。
- 戦いを求めてデーン軍からイングランド側に寝返りロンドンの守将となっていたが、ロンドン攻防戦で己の指2本を奪ったトルフィンがトールズの息子であることをいち早く見抜く。ロンドンの戦いでクヌート王子を破った後、一度は捕虜としたクヌートの身柄をめぐって、またトルフィンよりトールズの言う「本当の戦士」の意味を知ることを望んで、クヌートを略取したアシェラッド兵団を追跡。命惜しさにアシェラッドを裏切って投降してきた兵たちをほとんど皆殺しにして兵団を壊滅させた。
- アシェラッドの身柄を巡ってトルフィンと決闘を行い、トルフィンを圧倒し追い詰める。だが、アシェラッドにアゴが弱点であると教えられたトルフィンによって、アゴへの一撃を受けて倒れ、自ら敗北を認める。この決闘の際、左目をトルフィンに抉られて失明している。その後現れたクヌートとの対話で、トールズと似た不思議な目をするようになった彼に興味を持ち、クヌートについていくことを決め、デーン軍に復帰。クヌート王子の有力な将となる。
- クヌートが戦ではなく策略を用いてイングランド王になった事が面白くない様子。また、カエルが苦手だと自分で公言している。
- なお、歴史書『アングロサクソン年代記』に彼のモデルと思われる「のっぽのトルケル」という人物が記されている。
- アスゲート
- トルケル軍の副将。戦いにしか興味のないトルケルの代わりにトルケル軍の指示を出すことも多い人物。
- トルフィンとの決闘に横槍を入れてトルケルの怒りを買うが、命を賭してトルケルを諫止してみせた。それを見たアシェラッドからその態度と胆力を大いに評価されている。また、クヌート陣営の主立った作戦会議にはトルケルやアシェラッドと並んで参加している。
- トルケルと違い、策略を用いて短期間でイングランドを征服したクヌートの事を高く評価している様子。
- トルグリム
- アシェラッド兵団の一員。弟アトリとの巧みなコンビネーション戦法を誇る。打算的な男で、常に欲得で動く傾向がある。
- トルケル軍の脅威を前にしてアシェラッドを見限り、兵団を扇動して反乱を起こす。クヌートを手土産に寝返ろうとするが受け入れられず、トルケルと対峙した際に恐怖のあまり精神に異常を来し幼児退行するが、代わりに命は助かる。後に弟のアトリに連れられ故郷に帰る。
- アトリ
- トルグリムの弟にして相棒。兄に比べると性格の甘さが目立つ。
- 兄のアシェラッドへの叛乱に際し、クヌートを連れて逃げるビョルンたちを追うが、最初にトルフィンの蹴りを食らって昏倒したため、狂化したビョルンと戦わずに済み、彼が正気に戻った隙に致命傷を負わせた。
- アシェラッドからは「ヴァイキングに似合わない真人間」と評されており、反乱失敗後にアシェラッドのもとに復帰するも、裏切った事とビョルンの死の原因を作った自責の念から、兄トルグリムを連れて故郷に帰る。
- 耳
- アシェラッド兵団の一員。本名不明。優れた聴覚を持ち、索敵や早期警戒を担当していた。
- 兵団殲滅の折に戦死。生首を弄ばれる。
- クヌート
- デンマーク王スヴェンの次男。
- 女性と見間違るほどの美形。幼少時から宮廷での政争と父からの抑圧にさらされていたため、非常に臆病な性格で、忠臣のラグナル以外に口を開くことがなかったが、同い年であるトルフィンの挑発的な態度に対して激昂し初めてラグナル以外に口を開いた。料理なども趣味とする非常に優しげな性格だが、この様な性格になった要因のひとつはキリスト教信仰にあるとスヴェン王に評されており、神を「我らの父」、「天の父」と呼び実父と重ね合わせて絶対的なまでの愛情を抱いていた。
- 父に伴われてイングランド遠征に赴くも、ロンドン包囲戦で攻勢に出たトルケル軍に大敗、ラグナル、ヴィリバルドとともにトルケル軍の捕虜になってしまうが、アシェラッドの計略で救出される。
- ラグナルとの死別、ヴィリバルド修道士との問答によって、愛の本質と人間の不完全さを理解し、王となって神に代わって自らの手で地上に理想郷を築くべく、実父スヴェン王の打倒を誓う。その後戦場へと舞い戻り、豹変したその威風によりアシェラッドとトルケルの双方を従える[9]。その瞳はトルケルがトールズの目に見出したものと同じ「不思議な輝き」を宿すようになる。
- 王位継承の意思を固めた後は性格が一変。軍規に厳しく、軍規を犯した兵には容赦しない。また暴走気味なトルケルやスヴェン王の重臣だったフローキ、それに両者を天秤にかけていたグンナルを見事に使いこなすなど指導者として著しく成長している。
- イングランド王位についた後は長い髪を短く切りそろえている。最近ではデンマーク軍内でもその実力を認められている、とケティル農場に戻ってきたトールギルが話している。
- ラグナル
- クヌートの忠臣であり教育係。キリスト教徒でトンガリ頭が特徴。家族兄弟ですら敵であり、権力のために常に殺し合いを繰り広げる王宮で病弱なクヌートを守ってきたが、一方その度を超えた過保護な方針から、クヌートはなかなか王としての自覚を持てずにいた。クヌートがトルフィンと口論するまでは、唯一の話し相手であった。
- クヌートの「王としての成長」を促すために、アシェラッドの策略で殺害される。その後、クヌートの夢枕に立ち「王としての目覚め」を告げて消えていった。
- ヴィリバルド
- クヌート王子の教師を務める、キリスト教の修道士。
- ボサボサに伸びた髪と髭のために年配に見えるが、実は23才の青年。身だしなみを整えると歳相応の顔になる。極度のアルコール依存症で、酒宴の席では酒神エギルの生まれ変わりと言われるほどの酒豪ぶりを披露していた。
- みすぼらしい風体と異様な言動のため周囲から軽んじられるが、自らの信仰の中で熱烈に「愛」とは何かを常に追求している。そのあまりに真摯な追求ゆえにその結論は「愛は物に価値を与える」、「愛は差別である」などといった晦渋なものとなり、アシェラッドの手下たちやトルケル軍のノルド戦士達にはほとんど理解されなかった。アシェラッド兵団の古参からトールズの「本当の戦士に剣は要らない」という言葉を聞き、そこにヒントを得る。その後、ラグナルを失ったクヌートに「愛」の本質は何たるかを教え、彼を王に導く。
- グラティアヌス
- ブリテン島南西部にあるウェールズの小国のひとつ・モルガンクーグ王国の軍団長(レガートゥス)。アシェラッドの要請に応えて自ら船団を率いて救援に駆けつけた。「アルトリウスが西の彼方の妖精の島(アヴァロン)から戻り、古(いにしえ)のブリタニアを復興する」という伝説を信じている。また、身に着けている装束もローマの軍団長らしい(古風な)武装である。
- アシェラッドが病で衰弱した母を連れてウェールズ沿岸を訪れたとき、初めて彼に会った。
- アッサー
- モルガンクーグ王国に北に接するウェールズ人の国、ブリケイニオグ王国の王子。アシェラッド兵団の領内縦断と兵糧の提供に一時難色を示すが、アシェラッドとグラティアヌスに彼らの計画を聞かされ、同意する。
- リディア
- アシェラッドの母親。ウェールズの王女で、アルトリウスの血を引く最後の一人。「白き女神(グウェンフィヴァル)」の生まれ変わりとわれるほどの美貌を誇ったが、ヴァイキングの襲撃にあい、ユトランドの豪族ウォラフに略取される。デンマークでは奴隷としてウォラフの寝室で「飼われ」、アシェラッドを産み病を得てからは馬小屋で「飼われ」ていた。アシェラッドが11歳の頃に発狂、ウォラフをアルトリウス公と錯覚して彼に縋りつく。死の直前、アシェラッドにより故郷のウェールズへ届けられる。
- ウォラフ
- アシェラッドの父親。ユトランドの豪族で、アシェラッド曰く酒と女と殺しが好きな典型的なヴァイキング。とある事件でアシェラッドの才覚を見抜いて以降、息子の一人としてアシェラッドを館に住まわせていたが、2年後にアシェラッドに寝床を襲われ殺害された。
- アン
- イングランド北部のとある寒村に住む少女。住んでいた村がアシェラッド兵団の冬営地として標的にされ、家族含め村民が皆殺しにされたが、たまたま家を出ていた彼女だけは難を逃れた。風雪のなかさまよった後行き倒れていたところをイングランド人に救助され、アシェラッド兵団がトルケルに捕捉されるきっかけとなった。
- スヴェン
- クヌートの父であるデンマーク王。イングランド遠征を主導し、デーン人支配地域(デーンロー)に滞在してヨークを拠点として整備しつつあった。かつて王国を憂いて父から王位を簒奪したが、自身も王位のもたらす権力の保持と拡大の欲求に取り憑かれる。
- 王位継承に関し、息子が2人いることによる家臣同士の内乱とそれに伴う国力弱体化を危惧し、長兄ハロルドより貧弱な次男クヌートをイングランドで戦死させようと企てる。しかし、意に反してクヌートが苦難を乗り越えてしまったため、クヌートに辺境のコーンウォールを与えて懐柔を試みる。しかしこれもクヌートの腹心アシェラッドに逆にやり込められてしまう。一方でアシェラッドのウェールズへの執着にいち早く気づき、ヨークの宴席にて彼にウェールズかクヌートかの選択を迫る。
- 死後、生首の姿でクヌートの前に度々現れ、自分と同じ道を歩むクヌートを皮肉る。
- グンナル
- ラグナルの弟。風貌は瓜二つだが、兄より細身。ラグナルの命令を受け、クヌートの亡命先を確保していたが、クヌートはスヴェン王と対峙する道を選んだため亡命を断る。
- 兄ラグナルとともにクヌート側として働いていたが、兄の死を聞いた後、スヴェン王側の間諜を務める。アシェラッドに見抜かれていたが、あえて泳がされる。
- クヌートがイングランド王位についた後は、フローキとともに重臣としてクヌートを支えている。
[編集] 奴隷編
- エイナル
- トルフィンが奴隷として売られたケティル農場に、新しくやってきた奴隷。ノルド系イングランド人で、ノルド語とイングランド語に堪能。ノルド系といっても土地に根付いた農民であり、戦士達の事は村に略奪を働く存在として憎んでいる。デーン系イングランド人のケティル農場に連れて来られるまで何度も脱走を試みており、その度に罰を受けていたがあんまりへこたれていなかった。
- イングランド人だがエイナルの村ではイングランド語とノルド語の両方が話されていた。そのため、トルフィンたちとも会話が可能である。
- 明るい性格で、あまり返事をしないトルフィンに対しても積極的に話しかける。また、ケティル農場の跡取り息子に殺されそうになった時、身を挺してトルフィンを逃がそうとして、捕まった後もトルフィンの身を案じて暴れる。
- 根っからの農民らしく農業に対しては非常に真摯かつ全力で取り組む姿勢を見せており、トルフィンと2人で開拓した農地を奉公人達に荒らされた時はトルフィンが鼻白む位静かに激怒していた。
- トルフィンを友人と考えている。
- ケティル
- トルフィンが奴隷として売られた農場の主。自ら率先して農場で働く勤勉な人物。戦士たちの間では過去の戦場での戦いっぷりから「鉄拳」の異名で知られているが、実は全て本人の見栄による嘘である。
- デーン人としては優しすぎるのが欠点、と本人でも自覚しているが体面を保つために望まぬ行動をとらねばならず、しばしば苦悩している。農場の安全のためにデンマーク王のハラルドに莫大な寄進を行っている、とスヴェルケルは話している。
- オルマル
- ケティルの息子。次期当主だが[10]、自分をケティルの息子としてでしか扱ってくれない周りに嫌気がさしている。
- 本人は剣で名を上げたいようだが実際はその腕も度胸もない[11][12]。
- トールギル
- ケティルの長男で、クヌートの従士。ケティルが本当に自分の息子かと訝るような典型的な「ヴァイキング」の性格を持つ。
- パテール
- ケティル農場の奉公人で、経理担当。元は奴隷だった。奉公人から目の仇にされている。公平な人物で現時点ではエイナルやトルフィンの数少ない味方だと言える。ただし公平であるが故に例え相手が子供であろうと罪を犯したならば裁かれなければならない、と言う厳格な態度をとる。
- アルネイズ
- ケティルの側仕えをつとめる女性奴隷。その美貌から、エイナルはアルネイズをケティルの娘だと勘違いしていた。ケティルから大事にされているが故に自由になる事を諦めかけている。
- ケティルの正妻からは目の敵にされている。
- スヴェルケル
- ケティルの父で、先代の当主。気難しい人物だが、エイナルとトルフィンを見て彼の仕事を手伝う代わりに、二人に馬と重量犂を貸し与える。ケティルの農場経営方針を疑問に思っており、あまり折り合いも良くない様子。復活祭前に肉が食べられないと語っていることから、キリスト教徒のようである。ひ孫もいる年で、最近は体が弱ってしまっている。なお、文字は読めないようである。
- 奉公人たち
- 自分で耕作地を持たず、ケティル農場で雇われている。自分らより身分の低いトルフィンら奴隷をいじめている。
- 「客人」
- ケティルが雇っている農場の用心棒。「キツネ」、「アナグマ」など通り名で呼び合う。蛇が「手下は13人」と語っていることから13人のようである。
- 蛇(へび)
- 客人たちのリーダー。本名は不明。腕が立ち、アシェラッド並みの実力を持つ。スヴェルケルとウマが合うようで、よく入り浸っている。
- 奴隷に対し悪ノリした客人たちを制裁したり、トルフィンら奴隷にも気さくに接するなど公平な人物。
- トールギルに剣を教えたのは彼のようである。ある程度の教養もあり、どこで習い覚えたのか不明だが、文字が読め、ベッドに寝たきりになったスヴェルケルに聖書を読み聞かせている。しかし、本人は聖書の内容を面白くないと語っている。
- スチュル
- ケティルの農場で盗みを働いていた少年。父を亡くし、病気の母を助けるため盗みを繰り返していたが、蛇に見つかって捕らえられ、一同のもとでの評決の結果、棒打ち20回の刑に処せられる。その後、家族ともどもケティルに奉公人として雇入れられる。
- トーラ
- スチュルの妹。
- エアドリク
- エセルレッドに仕えるマーシア伯。デンマーク軍に制圧され、クヌートに銀8千ポンドと引き換えに軍の退去(デーンゲルド)を要求するが一蹴され、逆に圧倒的な力の差を見せつけられる。クヌートの配下に加わるが、エセルレッドの「病没」に関与した(させられた)せいか後に処刑されている。
- 史実ではイングランド内のデーンゲルド推進派であったらしく、方針の違いからかエセルレッドから離反してクヌート側に寝返っている。
- エセルレッド
- イングランド王。デンマーク軍の侵攻で一時ノルマンディーに亡命するが、スヴェンの死に乗じてイングランド王に復位。
- その後、クヌートの策で部下に暗殺される(記録では「病没」とされている)。息子のエドモンドが跡を継ぐが、こちらも7ヶ月後に「病没」している。
- なんの策もなくデーン人移民の虐殺を行い、スヴェン王による大規模な侵攻を招いた事から歴史上は「無思慮王(Ethelred the Unready)[13]」と呼ばれている。
- ハラルド
- スヴェンの長子。スヴェンの死後、デンマーク王位を継ぐ。イングランドを治める弟クヌートとは良好な関係を保っていたが、1018年、病に倒れる。
- エストリズ
- ハラルド、クヌートの妹。
- ウルフ
- クヌートの従士長で、剣の達人。トールギルを部下に持つ。
- トルフィン(ギョロ目)
- 幼少の頃のトルフィンによく似た容姿を持つ青年。レイフがトルフィンと間違えて買い取った奴隷で、現在はレイフの養子になっており、その目付きから「ギョロ目」と呼ばれている。イェリングでオルマルと諍いを起こす。
[編集] サブタイトル一覧
- 第1巻 マガジン版 2005年7月15日発売 ISBN 4-06-363559-7
- 第1巻 アフタヌーン版 2006年8月23日発売 ISBN 4-06-314423-2
- 1. 北人(ノルマンニ)
- 2. ここではないどこか
- 3. 海の果ての果て
- 4. 解かれ得ぬ鎖
- 5. 戦鬼(トロル)
- 特別編 ヴァイキングッ娘(こ)猛将伝ユルヴァちゃん
- 第2巻 マガジン版 2005年11月17日発売 ISBN 4-06-363580-5
- 第2巻 アフタヌーン版 2006年9月22日発売 ISBN 4-06-314428-3
- 6. 戦場よりの使者
- 7. 剣
- 8. 旅の始まり
- 9. 絶海の罠
- 10. 夜の航海
- 11. 檻
- 12. 化け物以上
- 13. 匂い
- 14. トールズの剣
- 15. 本当の戦士
- 16. トールズの死
- 特別編 取材レポート「オーロラの国へ行ってきました」
- 第3巻 2006年10月23日発売 ISBN 4-06-314433-X
- 第4巻 2007年2月23日発売 ISBN 978-4-06-314440-6
- 第5巻 2007年10月23日発売 ISBN 978-4-06-314473-4
- 29. 父と子
- 30. 主従の食卓
- 31. ケダモノの歴史
- 32. 逃亡兵団
- 33. 裏切り
- 34. アヴァロン
- 35: 両軍接触
- 第06巻 2008年06月23日発売 ISBN 978-4-06-314510-6
- 36. 戦場のふたり
- 37. 愛の定義
- 38. ゆりかごの外
- 39. 王の目覚め
- 40. トールズ伝
- 41. 共闘
- 42. 裁定
- 特別編 うろおぼえ う゛ぃんらんど・さが
- 第07巻 2009年02月23日発売 ISBN 978-4-06-314544-1
- 43. 王子生還
- 44. 王冠の呪い
- 45. 最後の友達
- 46. 二匹の孤狼
- 47. 英雄不在
- 48. 再会
- 49. カルルセヴニ
- 第08巻 2009年09月23日発売 ISBN 978-4-06-314581-6
- 50. 謀略
- 51. 誤算
- 52. 英雄復活
- 53. ブリタニア王猛(たけ)る
- 54. END OF THE PROLOGUE
- 55. 奴隷
- 56. ケティル農場
- 第09巻 2010年06月23日発売 ISBN 978-4-06-310672-5
- 57. 若様
- 58. 殺してもいい人間
- 59. 蛇
- 60. 最初の友達
- 61. 血の道
- 62. クヌートのやり方
- 63. 馬がほしい
- 64. 続・馬がほしい
- 第10巻 2011年04月22日発売 ISBN 978-4-06-310736-4
- 65. 大旦那の家で
- 66. 発芽
- 67. 鉄拳ケティル
- 68. カラッポな男
- 69. いじめ
- 70. 夢の中身
- 71. 誓い
- 第11巻 2012年01月23日発売 ISBN 978-4-06-387801-1
- 72. 呪いの首
- 73. 自由になったら
- 74. 逃亡奴隷
- 75. 王と剣
- 76. オルマル晴れ舞台
- 77. 侮辱
- 78. 反逆罪
[編集] 脚注
- ^ 単行本第6巻帯
- ^ ただし、奴隷編に関しては単行本第9巻帯に「奴隷編開幕」と記されている。
- ^ 英語ではSt. Brice's Day massacre(聖ブライスの日の虐殺)として知られるが、どの程度の規模の虐殺だったのかは歴史家の中でも評価が分かれている。スヴェン王の妹(Gunhilde)及びに彼女の夫(Pallig)も虐殺の犠牲者だったとされるが、資料が少ないためこの「妹」が実在したか疑問視する向きもある。
- ^ 当時のノルド人は家族姓の代わりに父称を使用した。「~ソン(son)」は「~の息子」(女性の場合「~ドーテル(~dotterもしくは~datter)」で「~の娘」)という意味を表すに過ぎず、現代の日本人やイギリス人の姓とは意味合いが異なる。なお、アイスランドでは今でもこの方式を採用している(アイスランド語を参照)。
- ^ 「アシェラッドを倒す事だけを生きがいとする」事に関してはアシェラッドにも「その後どうするつもりだ?」と指摘されたことがあるが、当時はアシェラッドを倒す事しか考えていなかったため、その質問を一蹴していた。
- ^ ただしビョルンだけは真の友人であることを認めた。
- ^ ただし、ルキウス・アルトリウス・カストゥスは2世紀にブリタニアに進駐していたローマ軍人の名前であり、5世紀に活躍したとされるアルトリウスと同一視する説は現時点では仮説の域を出ていない。
- ^ 他の者が失敗するところを知恵と胆力で成功する知恵者、と言うキャラクターとして書かれる事が多い。ただしその際障害を取り除くために選ぶ手段は必ずしもフェアなものではない(トロルとの大食い競争に勝つため持っていた皮袋を切り開いて自分の胃袋を切り開いたように見せかけ、トロルにも同じ事をするように薦める、など)。また、大勢の兄弟の中の末っ子として登場することが多い(Askeladdenを参照)
- ^ その際、自分がラグナルを暗殺させたと認めた上で帰順を願ったアシェラッドを許すと言う度量の広さを見せている。
- ^ 末子相続のためケティルの息子の中では一番若い。他の兄弟はみな家を出てしまっている。
- ^ 単行本9巻巻末の「ケティル牧場人物相関図」には「バカ」と書かれている。
- ^ 従士団に入団しようと見せた剣の腕前では、豚を切るのに失敗した。後に「豚に完敗した男」として侮辱を受ける。なお、実際には片手剣で人体を切るのは修練を要する。
- ^ 「無策王」と訳される事もある。
[編集] 関連書籍
- ヴィンランド・サガ1 ISBN 4-06-314423-2
- ヴィンランド・サガ2 ISBN 4-06-314428-3
- ヴィンランド・サガ3 ISBN 4-06-314433-X
- ヴィンランド・サガ4 ISBN 978-4-06-314440-6
- ヴィンランド・サガ5 ISBN 978-4-06-314473-4
- ヴィンランド・サガ6 ISBN 978-4-06-314510-6
- ヴィンランド・サガ7 ISBN 978-4-06-314544-1
- ヴィンランド・サガ8 ISBN 978-4-06-314581-6
- ヴィンランド・サガ9 ISBN 978-4-06-310672-5
- ヴィンランド・サガ10 ISBN 978-4-06-310736-4
- ヴィンランド・サガ11 ISBN 978-4-06-387801-1
[編集] 外部リンク
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