きのう何食べた?

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きのう何食べた?』(きのうなにたべた?)はよしながふみによる料理漫画作品。「モーニング」(講談社)2007年12号から月に1度のペースで連載中。

目次

[編集] 概要

几帳面な弁護士・筧史朗と、人当たりの良い美容師・矢吹賢二の二人が2LDKのアパートで暮らす毎日を、食生活メインに展開する物語。主人公二人はゲイのカップルであり、メインの食生活以外にも、ゲイが抱える諸事情や、筧家を舞台にしてゲイの息子とその両親がどう向き合うかも描かれている。基本的に毎回一話読み切り。 キャッチフレーズは「2LDK男2人暮らし 食費、月2万5千円也。」。話数のカウントは「#●」。

ストーリー内に於いて毎回かなりのページを史朗の調理のシーンに費やしており、それが話の本筋と密接に関わっているのが特徴。料理のシーンもほとんどレシピ本同然の詳細な描写があり、食材や調味料の代用は何がいいかなどのアドバイスなども折り込まれている。単行本には作品内に登場した料理のレシピも掲載されている。

2009年版「このマンガがすごい!」オトコ編6位。

[編集] 登場人物

[編集] 主要人物

筧 史朗(かけい しろう)
47歳(連載開始時では43歳)、弁護士ゲイ(「どっちかといえばネコ」)。恋人の賢二と同棲中だが、ゲイであることをカミングアウトしていないため、同僚には「彼女がいる」と思われている。仕事にはやりがいを求めず、定時で退社し、自宅で品数多くバランスの良い食事を作ることを楽しみに毎日を送っている。
太らない努力をしているため、年齢に似合わず若々しく一般的にはイケメンと評される外見だが、ゲイの世界ではモテるタイプではない。女性アイドルが好きだったりお弁当の見た目に無頓着だったりと、自分の趣向がゲイらしくないことに若干コンプレックスを抱いているが、逆にゲイらしさが出ることを恐れたりと、中途半端になってしまっていることにもまた悩んでいる。
几帳面な性格で、毎日家計簿をつけて浮いた予算は貯金する倹約家(悪く言えばケチ)。近隣のスーパーの底値を把握しており、例えば「必ず牛肉でなければ」というメニュー以外は牛肉を使わないなど、家計をやりくりしている。
高校生の頃、ゲイであることが母親にばれ、母親は新興宗教に走ってしまった。家族仲が悪いわけではなくお互い思いやってはいるが、両親とは距離を置きたがり、実家には滅多に帰らない。
スイカが大好物で、それをきっかけに料理友達となる主婦・佳代子と知り合った。
矢吹 賢二(やぶき けんじ)
45歳(連載開始時では41歳)、美容師ゲイ(「どっちかって言うとタチ」)。史朗の恋人で、史朗のことを「シロさん」と呼び、焼きもちをよく焼く。美容学校時代の同級生である三宅の店に勤めている。明るい性格で非常に人当たりが良く、どんな客でもさばける為、面倒くさい客の対応に当たる爆弾処理班の役を担っている。ゲイであることは周囲にカミングアウトしており、史郎とは違いゲイとして見られることに全く抵抗がない。ピンク色が好きだったり、細やかな気遣いができたりと、ゲイらしい趣向の持ち主。
ゲイであることが家族にばれた時、ホウキを持った母親(峰子)に「親不孝者!」と追い掛け回されたというベタな経験を持つ。実家は埼玉にあり、母親は美容院を営んでいた。家族は他に父親(賢一)と2人の姉がいる。家庭環境はあまり良くなく、父親は母の金を奪うとき以外はほとんど家によりつかず、現在は千葉市生活保護を受けている。史郎と交際を始めてから一度も実家に帰っていないため、史朗は賢二の実家が岐阜長野あたりにあると勘違いしていた。賢二はそうした家庭環境を重く思っている様子はないが、史郎が家族に対する愚痴を言った時に「シロさんは贅沢だよね」と珍しく怒ったことがある。
好き嫌いがあまりないようで、史郎が作った食事をどんなメニューでもいつも喜んで食べている。茄子が好物。料理は上手くなく手際も悪いが、「ためしてガッテン」で覚えた玉子焼きは得意。

[編集] 筧 史朗の主な関係者

筧 久栄(かけい ひさえ)
史朗の母。史朗のことを「史朗さん」と呼んでいる。少し極端な性格で、史朗がゲイであることを知った時はショックのあまり新興宗教に走った(史朗と夫・悟朗の尽力で脱会)。史郎には「同性愛は恥ずかしいことではない」と言い、職場でのカミングアウトまで勧めているものの、その表情は明らかに無理をしており、根底ではゲイである史郎を受け入れられていない。実際の理解も乏しく、性同一性障害と混同するなどゲイ/同性愛そのものに対して誤った認識を持っている。一方で史郎がパートナー(賢二)に捨てられないか心配するという面も徐々に見せるようになっている。
連載が開始された当初は常に和服を着ていたが、それはあくまでも着付け教室に通っていた頃からのマイブームということで、現在は夫・悟朗の看病をきっかけに洋服を着るようになっている。
筧 悟朗(かけい ごろう)
史朗の父。物静かで史朗のことは温かく見守っているが、やはりゲイを理解できているわけではない。息子の結婚を望めない代わりに、妻と二人で近所の子供を自分の孫のように可愛がるなど、折り合いをつけ始めてはいる。
#15でステージⅢの食道癌が見つかり、手術を受ける(病名は#16で明らかに)。デジタル機器の使い方を史朗によく訊いてくる。
富永 佳代子(とみなが かよこ)
史郎の料理友達。主婦。明るくさっぱりした性格で、主婦ならではの簡単料理のレパートリーが豊富。店先でスイカを一玉買おうかどうか迷っていたところ、同じく迷っていた史郎と居合わせことがきっかけで知り合った。以降、史郎とはスーパーの特売品を分け合う仲。史朗が親密にメールを交わす唯一の女性と二人暮らしで、独立した(ミチル)がいる。佳代子も家族も史郎がゲイであることをすんなり受け入れているが、あっけらかんと「ゲイの人」と呼ばれ、認識されていることが史郎にとって少し頭の痛い点となっている。
大先生(おおせんせい)
本名は美江(よしえ)。名字不明。史朗の職場である「上町法律事務所」の女性所長。(和臣)も弁護士だったが早くに亡くし、それからは息子・修を女手ひとつで育ててきた。修の嫁とあまり仲がよくない。
修先生(おさむせんせい)
史朗の同僚。「若先生(わかせんせい)」とも呼ばれている。大先生の息子。既婚で専業主婦の(春菜)と2人の子供がいる。
志乃(しの)
名字不明。史朗の職場事務員。両親が「上町法律事務所」にお世話になった事から就職。実家は洋食屋。年齢は20歳前後だが、言葉遣いもしっかりしており落ち着いた雰囲気の外見なので、年相応に見られない。老け顔が悩みのため年齢の割に若く見える史朗を嫌っている。携帯電話メールを打つのが非常に速かったり油っこいものを好んでいたり、そうしたところは今時の若者らしい。
仁美(ひとみ)
名字不明。史朗が人生で唯一交際した女性。史郎は、ボーイッシュな感じだから大丈夫かと思ってつきあってみたが半年で別れた、と賢二に語っている。現在は既婚で中学生の子持ち。史朗と賢二のマンションの近くにパン屋を構え、そこで売られているパンを史朗は購入しているが、そのことに賢二はヤキモチを焼いている。
小日向 大策(こひなた だいさく)
佳代子の夫のテニス仲間。「ゲイ同士だから仲良くなれるかと思って」という理由だけで史朗に紹介された。芸能プロダクション勤務。大柄で無骨で、ゲイの世界ではモテるタイプの外見。普段は無表情だが、恋人・航の前では満面の笑みを浮かべ口調まで変わる。航との日常を史朗に「悲しい出来事」として話すが、その全てが惚気話になっている。
井上 航(いのうえ わたる)
小日向の恋人。わがままな性格で小日向を振り回している。小日向は「ジルベール似の美少年」と史郎に語っていたが、実際は無精髭を生やし服装にも無頓着な外見の青年。飄々としているようだがズバリと物事の核心をつく発言をするので、史朗は少し苦手としている。

[編集] 矢吹 賢二の主な関係者

三宅(みやけ)
賢二の美容学校時代の同級生で「フォーム」という美容院の店長を務めている。アフロヘアーが特長。

[編集] 書誌情報

よしながふみ 『きのう何食べた?』 講談社 〈モーニングKC〉 既刊4巻(2010年10月現在)

  1. 2007年11月22日発売、ISBN 978-4-06-372648-0
  2. 2008年11月21日発売、ISBN 978-4-06-364744-0
    • 限定版 - 特製ビニールカバー(台所でも使える防水仕様)& ポストカード3種付き、ISBN 978-4-06-372754-8
  3. 2009年10月23日発売、ISBN 978-4-06-372844-6
  4. 2010年10月22日発売、ISBN 978-4-06-372942-9
  5. 2011年9月23日発売、 ISBN 978-4-06-387040-4

[編集] 外部リンク

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