ドロヘドロ

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ドロヘドロ
ジャンル アクションダーク・ファンタジー
漫画
作者 林田球
出版社 小学館
掲載誌 月刊IKKI
発表期間 2000年 - 連載中
巻数 18巻
テンプレート - ノート 

ドロヘドロ』は林田球による日本漫画作品。『月刊IKKI』(小学館)にて2000年より連載中。著者にとっては2作目の長編連載となる。

概要[編集]

魔法によって頭を爬虫類に変えられた記憶喪失の男が、自分の本当の顔と記憶を取り戻す姿を描いたダーク・ファンタジー作品。

著者は、この作品は「歌詞がメチャクチャダークで凶暴なのにメロディーは踊りたくなるくらい楽しい曲」からインスピレーションを受けて生まれたと語っており[1]、退廃的で殺伐とした世界観と、グロテスクでハードコアな作風に、剽軽なキャラクターとブラックな笑いをちりばめることで独特のユーモアさを醸し出している。

登場するキャラクターのほとんどが、スリップノットのようなホラーテイストの覆面マスクを被っていることや、ファッション・物のデザイン・小ネタ等にヘヴィメタル(特にデスメタルや現代メタル)・ハードコア・パンク(含グラインドコア)等の暴力的な音楽の強い影響が見られるのも特徴である。


あらすじ[編集]

魔法使いの世界」から来た魔法使いによって、頭を爬虫類に変えられ、記憶を失った男、カイマン。そしてその友人、ニカイドウ。カイマンの口の中には謎の男が存在している。カイマンは自分の頭を元に戻すために、そして記憶を取り戻すためにニカイドウと共に「ホール」にやって来る魔法使いを狩っていく。彼は何者なのか、なぜ記憶がないのか、口の中の男は誰なのか。それはまだ……混沌の中。それが……ドロヘドロ!

登場人物[編集]

ホールの人々[編集]

「ホール」とは、魔法使いの世界と"ドア"で繋がっている町の名称。魔法使いがホールの住民を実験台に使う被害が多く、ホール全体も魔法のケムリによって歪んでいる。ホールに降るは、魔法使いが出す魔法のケムリのカスが空に溜まることで降ってくる。雨には黒い砂のようなものが混じっており、これは魔法の一種であるため人体に有害。住民はたいてい魔法使いを嫌っており、かつては町内会を筆頭に大規模な「魔法使い狩り」が行われていた。魔法による被害は主に身体を変質させられるケースが多く、カイマンのように動物の頭を持つ者も決して珍しいわけではない。魔法による急激な変化に人間の肉体は耐えられず、治療をしてもほとんどの者は突然死ぬ。通貨は円。

カイマン
本作品の主人公。カイマントカゲによく似た頭部を持つ男。身長216cm、体重98kg、足のサイズ38cm。
ガスマスク銃剣(当初M7を使用していたが、後にM9へ)がトレードマーク。首をはねられても新たな頭部が再生するという不死に近い身体と、魔法が効かない特殊体質を持っている。怪力の持ち主で刃物の扱いに長けており、ニカイドウには“ナイフを持ってこそ強い”と称された。彼女と本気で戦ったことはないが、その気になれば圧倒している。
ホール中央病院魔法被害者病棟でアルバイトをしながら、自分の本当の顔と記憶を取り戻すために、自分に魔法をかけた魔法使いの手がかりを求めてホールを訪れる魔法使いを狩って生活している。
爬虫類の顔を持つ厳つい大男だが、少年のように素直で明るい性格であり、オバケが大の苦手。食事とビールが大好きで、特に ギョーザが心の中の重要なところに位置するほどの大好物。ニカイドウのことは異性としては意識していないが、大切なパートナーだと思っている。
ホールの路地で発見される以前の記憶がなく、本当の氏名・生地・年齢などは一切不明。「カイマン」という名前は彼を見舞いに来たニカイドウの命名で、カイマン自身もその名を気に入っている。
ストーリーが進み、魔法使いの世界で暮らし始めてからは徐々に記憶を取り戻しつつあり、魔法使い狩りを繰り返してきた自身もまた魔法使いだったのではないか、誰か大切な友人を傷つけたのではないか、という疑念と恐れを抱いている。
ニカイドウを守るため煙と戦う最中、恵比寿の魔法が解け遂に本当の顔を取り戻す。しかし全身をキノコに貫かれ、死亡したようだが…
ニカイドウ(二階堂)
カイマンの友人のグラマーな女性。身長169cm。体重56kg。足のサイズ25cm。
徒手格闘の達人で、自分を縛り付けたロープを引き千切り、手刀で魔法使いの手や首を撥ね、蹴りでキノコマンを真っ二つにし、拳銃の連射を姿が消えたように躱せる。
カイマンを路地で見つけたのが縁で、彼の魔法使い狩りを手伝っている。定食屋「空腹虫(ハングリーバグ)」を経営しているものの、カイマンが日々のギョーザ代を払わないためにほとんど儲かっていない。カイマンを「ただ一人の大切な友人」と形容し、いつか一緒に店を手伝ってもらいたいと考えている。
実は魔法使いであるが、その事を周囲に隠してホールで生活している。両親は赤子の頃に亡くしているらしく、魔法使いの世界にいた頃は伯父と叔母、そして川尻(アス)と八雲と一緒に暮らしていた。
とても希少な「時を操る魔法使い」であり、自らの魔法をとても危険なものだと認識している。はじめて魔法が発動した際に起きた出来事のせいで親友だった八雲を殺してしまい、以後はその罪悪感からか一人で暮らしていた。このときに過去が変わった為、川尻(アス)とは共に暮らしていなかった(川尻(アス)の視点では悪魔になる試験の最中に出会ったのが初対面)。
以上のことから、魔法は二度と使わないと決めており、自分の魔法を目当てに狙う者から逃れるためにホールへとやって来た。魔法使いではなく普通の人間として生まれたかったらしい。しかし、「時を操る魔法使い」であることが煙に知られ、彼に狙われることになる。
川尻と共に煙の屋敷に自分を助けに来た会川にカイマンの面影を認めたが、会川は彼女に「さよなら」と言い残し姿を消す。その後、川尻と共に会川を追うことを決め、失ったものを自分の魔法を使って取り返す決意をする。
カスカベ博士
魔法使い研究の第一人者。魔法使いの練習台にされ姿を子供にされてしまったが、実年齢は60歳ほど。身長155cm。体重42kg。
興味があるのは研究だけで、「常に冷静」がモットーであり、煙に捕らえられ拷問を受けても、全く口を割ろうとせず、それどころかこの体験を本にしようとするほどのしぶとい楽観主義。
研究室は魔法使いの標本などで溢れており、マッドサイエンティストさながらである。
魔法使いの死体で魔法使いの世界へのドアを作ったり、ゾンビを造り上げたりと、悪趣味ながら研究者としての腕はかなりのもの。また、医者としての腕もすばらしく、心曰く「善意はないが腕は確か」。
心の恩人でもあり、10年前、ケムリを出せなかった心に手術を施し、魔法が使えるようにしてやったことがある。その後、心のせいで魔法被害者が急増したために急遽「魔法被害者病棟」が設立された。後に心たちと行動を共にするようになるが、カイマンの窮地にはその身を案じている。
「カスカベ(春日部)」という名前は魔法使いである妻のもので、本名は「ヘイズ」。彼女の体調が悪かったときに、自分にも何かできることがないかと思ったのが魔法使いの研究を始めたきっかけである。
ジョンソン
ホールの雨水の影響で巨大化したゴキブリ。身長268cm。体重271kg。
魔法使いになることを望む男に飼われていたが、飼い主がいなくなった後はカスカベ博士に飼われている。
戦闘能力が高く、身体もナイフが折れるほど硬いが、殺虫剤や、喫煙の煙が弱点。
見た目とは裏腹に知能が高く、言葉も一言、「ショッキング!」のみであるが話すことが可能。
なかなかの主人思い。
バウクス先生
ホール中央病院の医者。基本的にヘタレ。記憶を失い倒れていたカイマンを発見し介抱したのは彼である。
顔に升目の刺青を彫っている。カイマンに舐められ気味。
ズースという弟がいる。
13(サーティーン)
空腹虫の常連。
ニカイドウを狙っている節があるものの、彼女が魔法使いだと知った今は半ばあきらめ気味である。
アイ・コールマン
15年前、カスカベ博士の元に現れた少年。ホールで生きる理由が見つからないために、魔法使いになることを望んでいた。
1年ほどカスカベ博士の手伝いをしていたが、自ら廃棄湖に飛び込んで致命傷を負い、どの道死ぬのならば、せめて身体だけでも魔法使いにしてくれとカスカベ博士に懇願し、魔法使いの体を自身に移植するという大手術を受ける。手術は奇跡的に成功し、意識が戻ってから約200日にも及ぶリハビリを経て歩けるまでに回復した。ある日、「俺、魔法使いになったよ」とカスカベ博士に告げるも、その翌日に死体となって発見された。
しかしその死体は埋葬された墓から消えており、ゾンビとして回収されてもいないため、カスカベ博士は、彼は今魔法使いとして魔法使いの世界で生きているのではないかと予想している。
カスカベ博士がヒドラの森の十字目のアジトで見つけた、十字目のボスを模った蝋人形と顔が酷似している。

魔法使いの世界の人々[編集]

「魔法使い」は見た目こそホールの人々と同じであるものの、ケムリを作る器官やケムリを通す管、脳に存在する命の象徴である小さな悪魔など体の造りは全く異なっており、別の種族として考えられている。また「魔法使いの世界」では、が降ることがない。ホールの人間や十字目などの社会的弱者に対しては、「クズ」扱いするなど見下しており彼らの人権を無視した行動が日常化している。後に壊の主導で十字目による大規模な魔法使い狩りが実行される。煙がブルーナイトでの挨拶を練習している際に、「我々魔法使いがこの世界に登場するはるか昔のこと・・・(中略)」という台詞があるため、魔法使いは今彼らが住んでいる世界に最初から存在していたのではないらしい。ホールの人々の名前は英語圏のようなカタカナ名であるのに対し、魔法使いの名前は漢字名である。通貨はニックで、省略してNと表記されることが多い。

煙ファミリー[編集]

煙をボスとする魔法使いの世界の巨大組織で、ホウキ(魔法使いの世界での乗り物)のブランドからラーメン屋に至るまで幅広い事業を展開している。組織の邪魔になる存在や、魔法や魔法使いを使ってあくどい事業を展開している組織、人物などを抹消すべく動いている。組織の構成員はキノコを持っており、これは掌に収まる程度の大きさだが強大な魔力を有しているため、ファミリーの一員である証明になる。十字目のボスに煙が敗れたことにより、煙ファミリーは崩壊し、彼の屋敷も現在は十字目の組織のものになっている。

煙(えん)
煙ファミリーのボス。身長183cm。体重79kg。足のサイズ28.5cm。
ケムリを吐くための開閉ギミックのある、歯茎を剥き出しにしたようなデザインのマスクを着用する。この口元のデザインは煙ファミリーのシンボルでもあり、
ファミリーに属している者のマスクは同じ口元をしていることが多い。
魔法使いの世界で絶大な力を誇る男。何もかもをキノコにする魔法を使う。この魔法は当たり所にもよるが、直撃すれば対象を一瞬でキノコと化す。一度キノコを生やした相手はいつでも捕捉でき、キノコ人形にケムリをかけて相手の人形にし、小さいキノコを埋め込むことにより、相手がどこにいても相手からキノコマンを生やすことができる。このキノコマンは相手から魔力を取って生きているため相手は大きなダメージを受ける他、キノコマンを操作して戦える上に、視界も使える。また、直接魔法はかけずに胞子を飛ばし、相手の体内からキノコを発生させ相手を破壊できる。キノコにケムリをかけて、全ての魔法使いのデータが入ったミニパソコンのような機械も作り出せる。一度に出せるケムリの最大量も巨大な一つを全て覆ってキノコ化できる程多いため、非常に強力な威力を誇る。自身でキノコの栽培、収集もしている。「キノコしか食べない」と発言しているが、ジロール茸のパイ等、キノコが素材に含まれる料理であれば食べており、飲酒もしている。
過去に、十字目のボスによってファミリーの仲間たちが大量に殺されたことがある。ボスと対峙した際には、マステマの町が壊滅するほどのケムリを放ったが、ボスを仕留めたという確信が得られず、その生死を確かめるために「時を操る魔法使い」を探している。ニカイドウが「時を操る魔法使い」であることを知り、彼女を自分のパートナーにするために執拗に付け狙う。しかし彼女のことは魔法使いとして尊敬しているらしく、無理に魔法を使わせようとはしなかった。ニカイドウが契約者でもないカイマンを大切に思っていることを知ったときは怒りを露わにした。
新製品のモニター役を自ら務めたりするなどボスらしからぬ一面も見せる。敵対する相手を躊躇無く殺害するなど基本的に冷酷な男だが、大勢の部下達に自分の屋敷を開放して衣食住の面倒を見ていたり、また組織の下っ端である藤田の話も直接聞き、心や能井が危険に陥った際には単身駆けつけて守るなど、部下に対する面倒見は非常に良く、組織の長としての器を十分に持っている人物である。
ナルシスト気味な所がある。自身の半生を監督・主演で映画化しているが、能井曰くかなり脚色されているという。その映画では6年前のマステマでの事件についても語られており、ボスと互角に戦ったように描かれているが、実際は十字目のボスに対して終始劣勢であり、あわや殺されるというときに十字目のボスが突然苦しみ出したため、難を逃れたという。
キクラゲを溺愛しており、世話を糞取りまでしたり、揃いのスーツを作らせたりするほどである。キクラゲに話しかけるときは、「○○でシュね」というような赤ちゃん言葉になる。
徐々に十字目のボスと対峙した際の悪夢に悩まされるようになり、無理矢理にでもニカイドウに魔法を使わせる覚悟を決めたが、その直後突然十字目のボス「壊」が屋敷に現れた。「ホールの雨」のような壊の力によって苦しみ、ケムリを吐く間もなく瞬殺された。
心(しん)
煙の部下の掃除屋。身長196cm。体重93kg。足のサイズ30cm。
心臓を模したマスクと継ぎ接ぎだらけの腕が特徴。普段はマスクを後ろ向きに被っている。マスクをしていない時はメガネを着用している。ブラックスーツにスニーカーを合わせた格好をしている。釘抜き付きのハンマーを武器として操り、何もかもをバラバラにする魔法を使う。人間、魔法使いは生きたままバラバラにできる。目の前で銃弾が連射されてからハンマーや魔法による防御が間に合ったり、遠距離からのライフルによる注射器の射撃をすべて叩き壊す等、生身の強さもカイマンの言うところの「魔法に頼ってばかりの弱っちィ奴ら」とは一線を画す。
「大事な命を無駄にするような奴は死ね」という信条を持っており、弱い相手との戦いは好まないが、襲ってくる相手には容赦しない。強者と戦うことには激しい興奮を覚える戦闘狂ぶりも見せるが、相手の尊厳を認めることは無い。煙の命令でカイマンの命を狙っている。一度カイマンを圧倒し首をはねとばしたものの逃げられ、再戦の機会を狙っている。
人間の父親と魔法使いの母親を持つハーフで、少年時代は父親と共にホールで暮らしていたが、ひょんなことから魔法使いであることが露見し町内会に追われる事となる。魔法使いと結婚したという理由で父親を殺した町内会メンバーを殺害した後、カスカベ博士の助けを得て町内会メンバー46人をバラバラにした後に魔法使いの世界へと移住し煙に掃除屋として雇われる。
ぶっきらぼうだが義理堅い性格で、煙からも信頼されている。能井の裸を見て照れたりするなど、純情な一面もある。
能井とは数年来のパートナーで、そのコンビネーションは強力。パートナーの能井が修復系魔法であり、また最も前線で戦っているせいなのか、ほぼ無敗であるものの戦闘のたび死に掛けている。そのせいか内臓が飛び出ても心臓を貫かれても動じない。
能井(のい)
煙の従姉妹にして部下の掃除屋。身長209cm。体重82kg。足のサイズ30cm。バストのサイズ104cm。
心のパートナーであり、彼を「先輩」と呼び慕っている。愛用の革ツナギとごついマスクを着けた姿では男性の巨漢にしか見えないが、実は女子ボディビルダーのような体格をした銀髪赤目の美女。男勝りのカラっとした性格でケンカが大好き。戦闘狂であり、一度負けている相手への対策を嫌がるなど戦いに関してはかなりの慢心が見受けられる。チョップで魔法使いを縦に真っ二つにし、殴り殺した相手が壁にめり込む等、その腕力を生かした打撃で戦う。
希少な修復系の魔法を使い、あらゆる物の傷を治し欠損部位をも再生させる。魔法の効果で自身の回復力も非常に高く、半身が消し飛んだり頭を撃ちぬかれたりしてもすぐに再生する。首にナイフが刺さった程度では動きも止められない。しかしその為に普段敵の攻撃をまったく避けない癖が付いてしまっており、魔法を封じられて窮地に陥る事も多い。
幼少時代、悪魔になるための試験を受けており、150kgの鎧を着て生活したり悪魔の蝙蝠にエサをやるなどの修行をしていた。その最終試験は、1年間魔法を使ってはならないというものだったが、爆らに襲われた際、身を挺して能井を守り致命傷を負った心を治すために魔法を使用。試験は失敗となるが、心を慕い掃除屋として心のパートナーになった。パートナーになった頃は、身体も小さく麗しい美少女だった。
煙は彼女のことを数少ない肉親として気遣っているようだが、彼女は一方的に煙のことを嫌っている。ファミリーの中でボスにぞんざいな口を利いて許される唯一の人物である。
恵比寿(えびす)
バストのサイズ64cm。
正確には煙ファミリーの一員ではない。裕福な家庭の出身でカイマンに会うまではパンク少女だった。カイマンの口の中の男からは、「オマエはオレのジャマをした。」と言われた。髑髏のマスクを被っている。身長142cm。体重33kg。足のサイズ19.5cm。
カイマンに殺されかけていた所を藤田に助け出されたが、その際に顔の皮が剥がれて自失状態になってしまった。能井の魔法で元に戻るものの、記憶がはっきりとしない内にゾンビ化してしまった。再び能井に治されるも、能井にゾンビの修復経験がなかったためか、記憶や性格などは正常に戻らず、言行が少しおかしくなった。後に記憶が蘇り、自称「冷静で寡黙な魔法使い」に戻るが、自宅へ帰った際、自分の偽者によって頭を両断、殺害されてしまう。キクラゲに生き返らせてもらったものの、能井が傷を修復した際に、鳥太から貰った「いつも笑顔でいられる魔除けの髪留め」が頭の中に入ってしまい、再び不安定で笑い上戸な性格となった。
爬虫類変化系の魔法を使うが、幼年期から「黒い粉」を使い続けていたため魔法の性質が変化しており、恵比寿自身にしか魔法をコントロールすることができない。カイマンをトカゲ頭にしたのは彼女の魔法である。
藤田のパートナーになると言うなど、藤田のことが気になっているようでもある。福山の魔法でパイにされた薬を食べ腹を壊している間にブルーナイトが終わってしまい、結局藤田とのパートナー契約は失敗した。
トカゲに変身することのできる魔法を使うが、普段の状態ではケムリの量が足りず不完全な形にしかならない。黒い粉使用時、「ケムリがよく出るようになる高い栄養剤」使用時、「いつも笑顔でいられる魔除けの髪留め」が頭の中に入ってしまった状態など何らかの補助を受けた状態であれば完全に変身することができる。
Fカップのブラジャーを身に着けたり、胸にパットを詰めたりと、胸が小さいことを気にしている。
藤田(ふじた)
煙ファミリーの下っ端。身長173cm。体重58kg。足のサイズ27cm。目元を覆うマスクをつけているが、心や能井とは違い、悪魔製作のマスクではないようである。
パートナーの松村がカイマンに殺されたために仇を取ろうとカイマン打倒に燃える。ケムリを弾丸のように飛ばす魔法を使うが、ケムリを出せる量が少ないせいであまり役に立たない。非力ゆえに卑怯な行動に出ることもある。友人の追悼の意を込め、常に葬式用の靴を履いている。
恵比寿の面倒を見ていることが多く、殆ど保護者のような立場にある。記憶が戻った恵比寿が偽者に殺害された時には、ファミリーの禁忌を破って「黒い粉」を吸引し、強化した魔法で偽者を破壊。その後も彼女をキクラゲに生き返らせてもらおうと奔走した。
ファミリー以外の魔法使いに襲われるとすぐに煙の名前を出したり、窮地に立たされれば恵比寿や心を盾にするなど、かなりの小物だが、物語が進むにつれ若干成長しつつある。ぞんざいに扱われていても、煙をはじめとするファミリーの面々を慕っており、消に「誰よりもファミリーを大切に思っている」と評価された。
松村
藤田の元パートナー。藤田の物と似た目元を覆うマスクをつけている。
魔法の練習のために藤田と共にホールへ向かっていたが、カイマン達に発見され殺害された。
死亡する直前にドアを出現させて藤田を救っていたことから、藤田とのパートナーとしての仲は良好であったと思われる。
後に遺体が回収され、カスカベ博士によってフランケンシュタインのような人造人間として再生させられた。
これを発見した藤田によって魔法使いの世界に連れ戻されたが、暴れだした為に魔法で変身した恵比寿の手で蘇生が不可能なほどにバラバラにされた。バラバラになった肉片は藤田が樹脂で固めて持ち歩いている。
魔法使いだが、どのような魔法を使っていたのかは不明。
キクラゲ
命を与える白いケムリの魔法を使う、犬のような猫のような山羊のような生き物。体重3.2kg。
煙のペットではなく、あくまでファミリーの一員である。
筒状の両腕を持ち、鳴き声は「ンニャンニャ」。モノローグでは丁寧語で話す。人語はあまりよく理解していない。
首輪は防犯装置を兼ねており、キクラゲが身の危険を感じると周囲に刃を撃ち出す。
鳥太(ちょうた)
「魔法を解く」魔法使い。鳥のマスクを被っている。身長194cm。体重103kg。
筋肉質の肉体を持つ男性である。言葉使いなどはやや女性的。煙の事を愛しており、煙の怒りに触れ頭をキノコにされたときも「煙のニオイがする」とそのままにしていた。自称煙のパートナーだが、煙にはまったく相手にされていない。しかし煙が十字目のボスと相対した際、「お前なら安心してキクラゲを預けられる」と言われ、キクラゲの命を託された。
本人曰く「魔法を解く魔法を使うためか謎解きが好き」で、煙の場内で殺人事件があった際には見事な推理を披露している。
悪魔大王に貢物を捧げてニカイドウの死を願うなど、ニカイドウが煙のパートナーになったことを快く思っていない。
煙の死後、手足の骨を折って森の中で死に掛けていたところを十字目に発見され殺されそうになるが、トカゲに変身した恵比寿と、藤田の連絡を受けてやってきた消に助けられる。
ターキー
写真や人の記憶を元に「生命ある人形」を造り出す魔法使い。ローストチキンのマスクを被っている。魔法使いは基本的に漢字名だが、何故か彼はカタカナ名である。
鴨肉やピザ生地を焼いて作る彼の人形は、オリジナルのいる場所か、死んでいるなら死体のある場所、死体もなければ死んだ場所に向かうという性質を持つ。
消(しょう)
何でも透明にすることが出来るケムリを使う小柄な魔法使い。頭全部を包帯でぐるぐる巻きにした風貌。ファミリー結成時からのメンバーであり、その能力を生かして以前は暗殺者として働いていた。現在はファミリーの幹部であるが、存在感が薄いために仲間からよく存在を忘れられてしまう。十字目のボスによる襲撃の際、メンバーの多くをその魔法で救い出した。
ギャングらしからぬ温厚かつ紳士的な性格の持ち主で、人を見る目もある。煙亡き後のメンバーをまとめ、煙の復活とファミリー復権の手段を模索する。

十字目の組織[編集]

メンバーの殆どが魔法を使えない魔法使いで構成された組織。魔法使いから「役立たず」と嘲笑され社会での居場所を失っていたという背景を持つ。構成員は証として両の瞼を縦横に走る精巧な十字の刺青を彫っている。前述どおり魔法が使えない者が組織の大半であるため、構成員は皆ナイフや刃物の扱いに長けている。黒い粉を唯一取り扱う組織であり、主な資金源としていた。組織的に上級魔法使いを何人も殺害しているため、煙ファミリーの最大の標的とされている。構成員によっては魔法使いの身体のどの箇所を斬れば魔法が使えなくなるかを熟知している。

現在は黒い粉を製造する方法を唯一知っているボスが行方不明であり、黒い粉の作成にも失敗しているため、組織は衰退している。メンバーの共通点は組織の一員の証としての両の瞼を縦横に走る精巧な十字の刺青だが、ボスだけは刺青ではなく痣のようなものであり、血塗りのような歪な形状をしている。

壊(かい)
十字目のボス。生い立ちなど、その殆どが謎に包まれている。会川と同様、彼も(十字目のアザを除けば)魔法が解けたカイマンにそっくりの容姿をしている。また、会川しか知りえない情報も知っている。大食漢である。
十字目の一員によれば、上級魔法使いの身体を使い、最強の魔法使いになることを目指している。その過程で煙の部下たちを大量に殺害したため、煙に狙われている。
2本のナイフを武器として操る。大人数の魔法使いに襲われても、一撃も攻撃を喰らわず僅かな時間で全員を倒すほどの腕前である。6年前に心と能井の二人や、煙と戦った際は圧勝した。彼は自らの意思により、大抵の者を異様な感覚(頭痛や体中の痛み)に襲わせる。能井は「毒ガス」と形容したが、これは魔法使いにとっての弱点である「ホールの雨」に近いものらしい。この現象が「雨」と同じく魔法の一種なのかは不鮮明。他の全ての魔法と違いケムリを用いている描写が無いが、壊の前身と思われるアイ=コールマンは「魔法使いになった」と言い残している。
毒蛾たちが子供の頃、彼等をドアを開けてホールに捨てようとした魔法使い達を殺し、そのドアを通って魔法使いの世界へ向かった。その圧倒的なカリスマに惹かれた者たちがボスの下に集まっていき、十字目の組織が形作られていった。
長く姿を消しており、十字目の組織が衰退している主原因だったが、突如煙の屋敷に登場し圧倒的な戦闘能力で煙を瞬殺、煙の頭部を持ち去り姿を消した。その後、煙の敵討ちと6年前のリベンジを果たすために現れた心と能井を、何故か煙の魔法を使用して返り討ちにした。
栗鼠を殺した犯人は彼であるため、カースに狙われている。
栗鼠(りす)
カイマンの口の中にいる男と、同じ顔をしている男。
魔法使いの世界でも希少な「呪い(カース)」の魔法使い。杭状の武器を使う。
心達がアパートから見つけ出した生首から復元した。
黒い粉を服用しても全くケムリが出なかった。そのためザガン魔法訓練学校(現在は廃墟)に通い始める。
会川とはその学校の悪徳教師に反抗したことが縁で知り合い、親友同士となったが、彼の住所など個人的なことは全く知らなかった。
登場時には既に死んでいたが、キクラゲの魔法により復活。煙たちのもとから逃れ自分を殺した犯人を探し始める。
後にカースと同化し、その力を操れるようになる。毒蛾が犯人の情報を知っていることを突き止め十字目を襲撃するが、夏木により返り討ちに遭いニカイドウたちに助けられる。
毒蛾(どくが)
蛾の頭を模したマスクを被る。素顔はなかなかの美青年で、女装しても違和感がないほど。
背中に装置を付ける事で飛ぶことが出来る。仲間を運ぶことも可能。
ボスの側近であったが組織が衰退したため、現在は鉄条、豚、佐治、牛島田の5人で内職やバイトをしながら細々と生活している。皆ボスの側近だったが、5人の中では代表者格。そのため、戦士としては有能であり直感力や危機察知能力に長けている(藤田からは「クズ(十字目)のくせに生意気」と評される)。
毒性のある唾液とナイフで戦う。見かけより力があり、豚と牛島田二人がかりで運んだ死体を一人で支えた。彼の唾液はに触れれば一時的に視力を奪い、ほんの少量でも体内に入れば死亡する。食事に混入させる等によって大人数を暗殺することも可能だが、日常生活では仲間達にとって危険なものでもあるため、大笑いすることが出来ず、食事は一人だけ皆と離れて床で食べる。
風呂も一人で入らなければならないが、十字目が煙屋敷を奪った後は、十字目幹部5人で煙専用サウナを使っている。
行方不明になる前のボスから直接ナイフを預かっており、それを自分の手で返すことに強い拘りを持っている。
ボスの仲間の命をも省みない態度には戸惑いつつも従う姿勢を見せている。
栗鼠を殺した犯人、栗鼠の魔法、栗鼠の秘密を知っている。
鉄条(てつじょう)
鉄兜を被った男。日本刀を使う。敵の後ろを取るのが上手く、カイマンですら察知出来ないほど素早い。
かつて盗みを働いて捕まったとき、毒蛾をかばって右目を失明している。
毒蛾と行動することが多い。
豚(とん)
豚のマスクを被った男。ナイフ投げの名手。
笑顔の時が多い。名前の通り、やや食い意地の張った性格。
佐治(さじ)
刺繍を得意とする。今のところ戦闘に関する描写はないが、匕首を武器としている。
5人の中では大柄で貫禄もあるが、実は老け顔なのを気にしている。
牛島田(うししまだ)
六目の牛のマスクを被ったハゲ頭の男。
5人が生活している家の大家さんに惚れられている。大家さんの家の中には牛島田の絵が飾ってあるほど。
鉄格子を押し開き、壁を殴って脱出口を空けるほどの怪力の持ち主。
研人(けんと)
ハルの家に住み着いていた男。ボスを狂信する者達とヒドラの森で生活している。
十字目の残党だが、毒蛾らとは別行動を取り、黒い粉の作成や魔法を使う為の研究を行っていた。
魔法を使えるようにするため、何度も手術を施しているが成功はしていない。無理な手術のせいで醜い外見となっている。
黒い粉の作成も成功せず、皆ノイローゼ気味になっており、ボスの蝋人形と祭壇を作り崇めることで心を落ち着けていた。
夏木(なつき)
マステマの町にいた十字目の新入り。武器としてフックを使用している。入ってからまだ日が浅いので十字の刺青は右にしかない。恵比寿に腕を切断されたことで一切の攻撃から身を守る魔法を開花させる。因みに糸目。
カイマンの十字目に気づいて接触、偽の黒い粉を捌こうとしていた牧を成敗した彼の強さに惚れ、以後は彼を「アニキ」として慕いベリスの町まで同行した。その後は毒蛾らと合流し、バイトをしながら6人で生活している。
ほとんどが金のために加入したという十字目の組織にあって、弱者を救うという理想を頑なに信じている。ボスが帰還した後程なくしてボスに惨殺される。
清水(しみず)
「レストラン丹波」の常連。
「悪魔への冒涜行為」により死刑にされてしまう。栗鼠と知り合いであったようだ。
牧(まき)
マステマの町で夏木と共に黒い粉を売っていた男。
彼自身は金のために十字目の組織に加わっていたようで、黒い粉の供給が尽きたために偽物を売り捌こうとして夏木とトラブルになり、カイマンに成敗された。

悪魔[編集]

魔法使いの世界で地獄の管理などを仕事としている存在。外見的には人間や魔法使いとは似ても似つかないが、魔法使いよりも上位の存在であり、強大な力を持ち、
何でもできるし知っていると豪語する。しかし性格は総じて気まぐれで、イタズラ好き。悪魔になること、悪魔と親交があることは魔法使いにとって大きなステータスである。
悪魔になるには優秀な魔法使いが悪魔から勧誘を受け、150キロの甲冑を着けて生活したり、1年間魔法を使わないなどの試験に合格することが必要。
また、チダルマのような生まれつきの悪魔も存在する。悪魔のボディの中には、魔法使いであった頃の体が核として存在しており、分離することもできるが
あまり長い間分離していると死んでしまうらしい。
悪魔の作る道具などはいずれも一級品で、特別な力を持つものもあり、未熟な魔法使いには高嶺の花である。
アス(川尻)
ニカイドウとは昔から近い関係にあった悪魔。身長244cm。体重144kg。
生まれつきの悪魔ではなく、「川尻」という魔法使いだった。
川尻だった頃はどこにでも自由に移動できる力と千里眼のような力を持った魔法使いだった。後に悪魔に誘われて、悪魔になる試験を受け悪魔『アス』になった。
以前はニカイドウのおじさん・おばさん・八雲・ニカイドウと暮らしていたが、過去が改変されたため八雲・ニカイドウのことは知らない。しかしニカイドウには悪魔になる試験の際に助けられたことから恩を感じ、彼女を助けている。
ニカイドウを庇っていたことによりチダルマとストアによって魔法使いに戻される。その後はニカイドウを煙の屋敷から救い出し、行動を共にする。
チダルマ
純粋にして最強の悪魔。但し仕事はせず、いつもイタズラばかりしている。ニカイドウの店にギョーザ男を捕獲しに現れたこともある。
かつて生きたまま地獄に流れ着いた煙を保護し地上に送り返した。
何より悪魔同士の掟を大切にするため時を操る魔法使いのことで仲間に秘密を持ったアスを処刑、魔法使いに戻す。
エビフライにはまった時期があり、その頃はエビフライばかり食べていた。またそれが高じて魔法使い「ザ・フライ」を作り出したこともある。
ハル
カスカベ博士の妻で、現在は昔からの夢であった悪魔になっている。博士のことは本名である「ヘイズ」と呼ぶ。
かつて魔法使いだった頃、ホールの雨に打たれ苦しんでいたときに博士に助けられ、それがきっかけで結婚した。
感じたことを即興で歌にしたり、自慢の一発芸を博士に見せようとするなど悪魔になってから少し性格が変わったらしい。
喪六(もろく)
グルメな悪魔。オマケ漫画に登場。
シュエロンの店の常連で、雪龍館に毎日訪れていた。店を壊された際にはシュエロンを自分の屋敷で働くよう誘った。
コートに帽子、マフラーにズボンという出で立ちのため、ぱっと見では悪魔に見えない。
ギョーザ男の最初の目撃者で、その後チダルマと共に彼(?)を捕獲しに来ている。
ダストン
能井の友人で、語尾に「にゃー」とつけるのが口癖の悪魔。オマケ漫画に登場。
CDのジャケット買いをするなど、どんな時も遊び心を忘れない。ハルの友人でもある。
アリス
「噂のアリス」と呼ばれている女の悪魔。オマケ漫画に登場。気に入った魔法使いをアクセサリーにする事が趣味。
心を狙っていたが、彼女に対して恨みを持っていたハルの騙し討ちに合い、ストアの包丁で惨殺された。
グラグラ
犬頭の悪魔。オマケ漫画に登場。
心が飼っている犬に化けている。犬トリップして犬になりきるのが趣味。

その他[編集]

会川(あいかわ)
ガスマスクのようなマスクを被った魔法使い。栗鼠の相棒であり、十字目ではないがナイフの達人。断続的に続く頭痛に悩まされている。
ザガン魔法訓練学校の生徒であり、そこで栗鼠と出会い親友となった。しかし、栗鼠が十字目に属していることは快く思っていない。
生徒時代は、勝手に給食を食べたり授業中に早弁をする等、何よりも食事が好きな様子。根は良い性格であった為に他の生徒からは慕われていた。
長く行方不明だったが、川尻の前に姿を現した。十字目のボスと同様、魔法が解けたカイマンにそっくりの容姿をしている。また、カイマンを連想させる声の持ち主でもある。そのことをアスに問い詰められるが、「ニカイドウのこともトカゲ頭のことも知らない」と言い張った。しかし、カイマンが身をもって得た情報を知っている。また、会川の頭部が千切れて壊の頭部が出現する描写がある。
ニカイドウを助けるため煙の城に瞬間移動しようとした川尻の魔法に巻き込まれ、一緒に移動してしまう。煙の屋敷では嫌そうな素振りを見せながらも川尻をサポートした。
丹波(たんば)
魔法使いの世界のミートパイ専門レストラン、「レストラン丹波」を経営している魔法使い。鋭い牙の生えたパンダのようなマスクと、マスクに合わせた毛皮状の着ぐるみを着ている。
義理堅く、人情深い男。怒らせると怖い。
パイの味は絶品で、能井が一人で大量に食ったほか、煙からもお墨付き。
福山(ふくやま)
「レストラン丹波」店員。黒髪の美青年。
見た目は弱そうだが「ケムリをぶつけたものをミートパイにする」という案外凶悪な魔法を持つ。その魔法は壊による煙の魔法と堂々と立ち会えるほど。ちなみにそのミートパイを食べた恵比寿は腹を下した。
キリオン
「レストラン丹波」店員。
地味、無口、無愛想。
丹波に気があるらしく、彼と同じようなマスクと着ぐるみを着ている。
ボスが店を襲った際にマスクを剥ぎ取られるが、中身はボーイッシュな短髪の美少女。更に、魔法使いを行動不能にするボスの「ホールの雨」と同じ効果が、なぜか効かない。
片腕が筒状となっている魔法使い、ケムリを発射して対象を爆破する魔法を使う。
過去に薬と共に心と能井を襲い、無理矢理パートナーにしようとしたが、反撃され能井に瓦礫で頭を潰された。
その際に死んだと思われていたが生存しており、現在のブルーナイトにて再度能井を強襲した。
能井の確保には成功したが、カイマンらと揉め事を起こし、最後は包丁で腕を切断されケムリが暴発した。
手術着とマスクを付けた魔法使い。様々な注射器を使うが、その注射器が魔法によるものなのかは不明。
過去に爆と共に心と能井を襲ったが、心の魔法でバラバラにされた。
爆と同様に生きながらえており、現在のブルーナイトで心を強襲、薬を注射して眠らせた。
カイマンらと揉め事になり、福山の魔法でパイにされた。
飛鳥
以前「レストラン丹波」で働いていた魔法使い。 エンジェルという怪物を出して、どんな男でも虜にすることができる魔法を使う。
丹波らと煙の屋敷で、出店を巡ってパイの売り上げを競った。魔法で男性客を虜にし、丹波の店に圧倒的な差をつけたが、終了前に魔法が切れてしまい、結局負けてしまった。
丹波に惚れており、得意の魔法で無理矢理虜にしていたが、あまりに魔法を乱用されたことで耐性ができてしまい、店を解雇された。
料理はまったくの不得手であり、店では冷凍アップルパイに魔法をかけただけのものを販売していた。
八雲(やくも)
ニカイドウが幼い頃共に暮らしていた少女。空を飛ぶ魔法を使う。ニカイドウの体術の師匠でもある。
赤ん坊の頃に川に流されていたところをニカイドウの伯父と叔母に助けられた。そのため、自分はとても運が強いと思っている。
幼い頃ニカイドウが使った時を操る魔法によって、過去に川から助けられた事実が改竄されてしまった。
そのために、現在では無縁仏として埋葬されていたが、
自身の魔法を使いこなせるようになった二階堂によって新たに歴史が改竄され、
無事に伯父と叔母に拾われ、育てられる事となった。
恵比寿の偽者
娘が行方不明となったことで悲しんでいた恵比寿の両親が、寂しさを紛らわす為に魔法使いに依頼して作らせた紛い物。
容姿は恵比寿そのものだが、性格は凶暴で、些細なことで激怒しては暴れていた。凶暴化すると容姿が歪み、怪物のようになる。
恵比寿が自宅に戻った際にも凶暴化して、彼女を殺害した。その後、駆けつけた藤田にも襲い掛かったが、黒い粉を使用した魔法を受け、頭部を破壊されて絶命した。
カース
人間でも魔法使いでも悪魔でもない謎の存在。カイマンの口の中に存在していたが、彼が煙によって殺されたため、栗鼠のもとに戻り、現在は栗鼠の肉体を支配し、自らを殺した犯人である十字目のボスを狙っている。
当初は栗鼠と全く同じ容姿をしていたが、後にトカゲの頭蓋骨のような頭部を持つ異形に変化した。
受けた攻撃をそのまま相手に返す能力を持っている。また毒蛾によると敵意にも反応するようだ。
その力でつけられた傷は自然治癒せず、「Aランク」の修復魔法でなければ治すことが難しい。
シュエロン
二階堂の店の前身になった『雪龍館(SYUERON-KAN)』の店主。オマケ漫画に登場。
点心の店を商っていたが、彼の作るお茶は魔法使いの口に合うらしく、頻繁に魔法使いが出入りしていた。そのため魔法被害者の嫌がらせを受けることになり、偶然その場に居合わせた二階堂に店の用心棒を頼むこととなる。
後に彼の店は二階堂に譲られ、空腹虫となった。
ザ・フライ
チダルマによって一から作り出された魔法使い。マスクはエビフライ型。単行本収録のオマケ漫画に登場。
何でもフライにしてしまう魔法を使う。
しかし知能は低く、町を含む何でもかんでもをフライにしてしまったため煙に目を付けられる。結果心、能井コンビと戦ってフライにする善戦を見せるも死亡。
素顔は結構強面。
ギョーザ男
「空腹虫」に住む妖精。オマケ漫画に登場。
ギョーザをちゃんと食べない者には厳しいが、ギョーザを食べ過ぎるカイマンに対しても怒りを露にした。
そういった場合爪楊枝をスローイングナイフのように相手に投げ天誅を下す。
見た目は、ギョーザにデフォルメされた手足が生えているといったもの。笑い声は「ギョ~ザッザッザッ」。
ストア
悪魔候補生のための肉屋。売っている肉は悪魔のもの。その姿は悪魔以外には見えない。
鳥のような頭をしている。両腕はなく背面から伸びる刃を操って罪を犯した悪魔を切り刻み、魔法使いに戻す。店ではその肉を並べている。
上記の能力でアスを川尻に戻した。
「ナナナナ」としか喋らない。悪魔でも魔法使いでもなく善でも悪でもない存在。

用語[編集]

魔法
この世界の魔法使いには、体内に魔法の「ケムリ」を精製する器官とそれを運搬する管とがあり、多くの場合は指先、あるいは口から「ケムリ」を噴射して魔法を行使する。
指によってケムリ放出量が異なる[2]。その詳しい比率は不明だが、ケムリを多く出さない場合は人差し指から出すことが多い。
行使に特別な手順や道具が必要な魔法もあるが、原則的に何処かで必ずケムリを用いている。
人間の身体は魔法による急激な変化に耐えられず、治療をしてもほとんどの者は突然死ぬ。
「魔法」の作用や一度に発射できる量や勢いは先天的なもので、役に立たない魔法だったり、発射できる量が少ない、または全く出せない者も多く存在する。彼らは社会的地位が低く、いい扱いはされない。ただし、噴出量を上げる手術や後述の「黒い粉」によるドーピングは可能。
魔法の作用は、魔法をかけた本人が解くか、本人が死ぬか、鳥太のような「解除」の魔法によって消える。
「修復」「生命」「時間」を扱う魔法使いは特に希少で、煙をはじめ、多くの人間がその力を求めている。
あるパーティにおいて天井付近に集まっていた大量の蝿は、「生命」の魔法を扱う存在が来る場所だったため下に降りられないと説明されている。
魔法のケムリはスプレー缶やビンに詰めることで携帯したり、便利な魔法であれば売買に用いたりできる。
また、「呪い(カース)」の魔法も存在するらしいが、魔法使いにとっても詳細は不明なようだ。ちなみに呪いが成功する確率は666分の1であるらしい。悪魔の歌によって呪いを払うことができる。
極めて稀ながら、重複して魔法をかけられると、それ以上魔法が効かない体になるという。
黒い粉
十字目の組織によって売買されている物質。
服用すると、瞬時にケムリを普段の能力を超えて出すことが一時的に可能となる。魔法使いでありながら、ケムリを出せる量が少ない者達が主に使用している。
藤田は服用した際「身体の中で火山が噴火したような」感覚を覚えた。
魔法を連続して使用するには常用しなければならず、粉自体にも依存性や狂暴化する副作用がある。
幼年期から摂取し続けると、魔法の性質が変化することがあるが、大して良い例は無い。一例として「動物に変化させる魔法」は、相手をその動物の性質を持った怪人に変え、さらに副作用によって暴走させた。この魔法にかかって制御が利くのは、この魔法を持つ魔法使い本人のみである。
粉の使用は魔法使いの誇りに反するとされており、煙ファミリー内での使用は御法度。
パートナー
魔法使いの世界には二人一組のパートナーを決める風習があり、日常も自らのパートナーと共に行動することが多い。
口約束や互いの共通意識だけで成り立つものではなく、後述のブルーナイトで(時には強制的に)契約を交わすれっきとした制度でもある。
ホウキ
魔法使いの世界に普及しているバイクのような乗り物。魔法使いのケムリを燃料として作動する。一応としての機能も備わっている。
ゾンビ
ホールに溜まった魔法使いのケムリによる影響で、年に一度だけ墓から甦る魔法被害者。
生きた人間を襲い、襲われた人間もまたゾンビとなる、など主な特徴はステレオタイプなゾンビと同じである。
存在していられるのは夜の間だけであり、朝日と共に死滅してしまう。ちなみに直接的な攻撃だけでなく、毒によって仕留めることも可能である。
リビングデッドデイ
ホールにてゾンビが甦る日。毎年同じ日にゾンビが発生するため、ホールの人間は対策としてこの日にゾンビ狩りを行っている。
ゾンビ狩りは駆除者と坊主によって合同で行われ、駆除者がゾンビを仕留めた後に坊主が塩をかけることで完全に成仏させる。
当日は墓地に売店が立ち並び、狩ったゾンビの数に応じて駆除者には景品が与えられるなど、イベント色の強い一面もある。
ブルーナイト
魔法使いの世界で4年に一度行われるパートナーとの契約を結ぶ儀式。期間は3日間。煙ファミリーが主催してオープニングパーティーを開いている。
会場にはいろいろなアトラクションがありお祭りのような雰囲気だが、パートナーとの契約にはどんな手段を使ってもかまわないため死人も出る。
上級魔法使いは会場の上空にある黒い家で悪魔の立ち会いの下、契約を結ぶ。契約はお互いの体内にある契約書にサインをして交換することで結ばれ、この契約書には相手を支配する力もあり、合意の上でない契約を結ぶこともできる。

単行本[編集]

その他[編集]

ドロヘドロ立体化計画「ドドド」
カイマンや煙、ニカイドウ、アス、鳥太などのフィギュアが毎月『IKKI』にて掲載されている。
ドドドで制作されたキャラクターフィギュアは、林田球の公式グッズを取り扱うフラッグショップ「Hz」にて一部が展示されている。
義援タオル
東北地方太平洋沖地震の災害復興支援チャリティープロジェクトとして、
ドロヘドロのメインキャラ「ニカイドウ」が経営する中華料理店の「ハングリーバグ」の看板ロゴをモチーフにしたフェイスタオルが発売されている。
(販売経費やデザイン費を一切含まない、チャリティーグッズ)[3]

脚注[編集]

  1. ^ 作家リレーメッセージ
  2. ^ 14巻の裏表紙にある会川のノート。
  3. ^ 義援タオル 公式サイト[1]

外部リンク[編集]