るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-

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るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-
ジャンル 少年漫画歴史
剣劇時代劇
漫画:るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-
作者 和月伸宏
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
レーベル ジャンプ・コミックス
集英社文庫(文庫版)
発表号 1994年19号 - 1999年43号
巻数 全28巻(新書版)
全22巻(完全版)
全14巻(文庫版)
話数 全255話
漫画:るろうに剣心 -キネマ版-
作者 和月伸宏
出版社 集英社
掲載誌 ジャンプスクエア
レーベル ジャンプ・コミックス
(JUMP COMICS SQ.)
発表号 2012年6月号 - 2013年7月号
巻数 全2巻(上・下巻)
その他メディアミックス
  • アニメ
    • テレビアニメ
    • 維新志士への鎮魂歌 (劇場版)
    • OVA 追憶編
    • OVA 星霜編
    • OVA 新京都編
  • るろうに剣心(実写映画)
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るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(るろうにけんしん めいじけんかくろまんたん)は、和月伸宏による日本漫画作品。1994年(平成6年)から1999年(平成11年)にかけて集英社の『週刊少年ジャンプ』で連載。アニメ化・実写映画化などと様々な形でメディアミックスも行われている。略称は「るろ剣」。

作品解説[編集]

週刊少年ジャンプ』(集英社)誌上において1994年19号から1999年43号まで連載。全255話(話数のカウントは「第○○幕」)。1994年のオーディオブック化を最初にテレビアニメや映画・OVAとメディアミックス展開もなされ、2012年には実写映画も公開された。タイトルの「るろうに」とは流れ者や放浪者を意味する本作の造語であり、漢字表記は「流浪人」。登場人物の名前に作者の出身地である新潟県、特に旧越路町を含めた長岡市に関係のある地名などが多く使われている。

明治時代初期の日本が舞台。ストーリー自体はオリジナルのものだが、赤報隊新選組、明治11年(1878年)5月14日に起きた大久保利通暗殺事件(紀尾井坂の変)など、史実や実在人物を物語に絡ませている。連載前は編集者に「『ジャンプ』で歴史物は受けない」、「明治時代は漫画にするには難しすぎる」と言われたが、その前評判を跳ね返し人気を博した。ジャンプ・コミックス全28巻と完全版を合わせた売り上げは、2013年2月時点で5861万部を記録[1]

本編終了後に後日談的な話として『弥彦の逆刃刀』(完全版に収録。週刊少年ジャンプ2000年3・4合併号掲載)、番外『春に桜』(公式ファンブック『剣心華伝』収録。のちに完全版にも収録)の2作品の読切がある。なかでも『弥彦の逆刃刀』は発表時に作者が「これで剣心の物語は完結です」と同作がこの話によって完結を迎えたことを明かしている。本編を完結させた際に担当と「人気絶頂の時期に作者自身の意志で終わらせるのだから、二度と『剣心』を描かない」と約束していたが、後に刊行された完全版のフリートークでは「剣心の物語は終わったけど、クリエイターとして本気で描きたい、いいものが描けると確信できて、なおかつ話が来たときはまた描くかもしれない」と答えている。2012年には実写映画版の公開を記念して、本編の前日談となる特別読切『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 第零幕』(週刊少年ジャンプ2012年38号)が掲載された[2]

作者の別作品『GUN BLAZE WEST』および『エンバーミング』とは同一世界であることが暗示されている。前者は打ち切られなければ本作の登場人物、相楽左之助の登場が考えられていたこと、後者は『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 第零幕』の登場人物が『エンバーミング』の登場人物の遠縁と明かされている。

日本国外での展開[編集]

アメリカではアニメの劇場版およびOVAが、剣心の頬の十字傷に由来する『Samurai X』の題で発表された。翻訳版が刊行されているブラジルなどの諸外国では、『Samurai X』を正式な題名表記にしている国もある。このネーミングは作者も気に入っており、後の連載作品『武装錬金』に登場する武装錬金の名前として使用している。

韓国語版の題名は『パラメ 바람의 검심)』(意:風の剣心)。 ただし、劇中の主人公名は「ケンシン」のまま。剣技名は漢字を韓国語式に読む形式が基本。

完全版[編集]

2006年7月から2007年5月にかけて毎月2巻ずつ、全22巻の完全版が刊行された。新書判の単行本に未収録であった『弥彦の逆刃刀』および番外『春に桜』も収録。

表紙は描き下ろし。カバー下にその巻の表紙の人物を再デザインおよび再設定し直した「剣心再筆」が掲載[注 1]。口絵が花札になっており、基本的に表紙の人物が描かれている[注 2]

奇数巻の初版にはチラシ「るろうに短信」が付属。その月に発売された巻の表紙を飾る人物の解説と、和月伸宏作品の登場人物をゲストに呼んだ企画「月刊和月」が掲載されている。17巻 - 20巻の初版は小冊子として新書版掲載の「FREE TALK」を収録した『時事随想拾遺』、「登場人物製作秘話」を収録した『設定秘話拾遺』がそれぞれ上下巻で付属される。これは元々予定がなかったが、ファンからの要望が多く、またそれまでの完全版の売れ行きも好調だったことから予算もできたために決まった[3]

完全版完結後には、完全版と同じ装幀ガイドブックとして『剣心皆伝 るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』が刊行された(2007年6月)。

キネマ版[編集]

るろうに剣心 -キネマ版-』は、『ジャンプSQ.』において2012年6月号[2]から2013年7月まで連載。一から剣心の物語を紡ぎ直す、著者自身によるセルフリメイクともいえる作品になっている[4]。なお、『るろうに剣心』は二度と描かないと担当編集者・佐々木尚と約束していたが、その佐々木から「実写映画が決まったのだから、もう一度『るろうに剣心』を描いてもいいのではないか」と提案され、和月自身も機会があれば描いてみたいと考えていたことからこれらの連載が実現した。

大まかな構成は本編連載開始前に作者が想定していた、30週で連載終了した場合のストーリーが基になっている。登場人物の設定にもアレンジが加えられており、完全版の「剣心再筆」のデザインも一部取り入れられた。元になったシナリオは作者が実写映画版の際に提出した没案であり、実写映画版の漫画化ではないが武田観柳には香川照之のイメージがフィードバックされている。

キネマ版の案に至るまでには、本編で実現しなかった北海道編や、弥彦と緋村剣路・明神心弥を主役とした後日談が考えられたが、それぞれ「本編の後の剣心の話はこれ以上描きようがない」「続編としては有りだが、剣心の話ではない」との理由で没になった。

ジャンプ・コミックスのタイトルは『るろうに剣心 -特筆版-』。上巻には「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 第零幕」も掲載されている。

あらすじ・構成[編集]

幕末に「人斬り抜刀斎」として恐れられた伝説の剣客緋村剣心。明治維新後は「不殺」(ころさず)を誓い、流浪人として全国を旅していた。神谷薫との出会いや、同じ激動の時代を生き抜いた宿敵達との戦いを通じて、贖罪の答えと新たな時代での生き方を模索していく。

本編[編集]

東京編
物語の序盤(テレビアニメ化の際に便宜的に付けられた名称)。主に剣心と薫・弥彦・左之助の出会いなど。単行本ではエピソードごとに「斬左編」「黒笠編」「恵編」「雷十太編」とされている。アニメでは、オリジナルストーリーとして「真紅の海賊編」が加わる。
京都編
政府に恨みを持つ、志々雄真実一派の武力による明治政府転覆を阻止する物語。戦いの場は京都と指定されたため、剣心たち一行も東京を離れ現地に活動拠点を置くこととなる。「斎藤一編」(単行本での名称)は東京が舞台であるが、『剣心華伝』では京都編のエピソードとされている。
人誅編
剣心が人斬り抜刀斎だった幕末時代に、姉・巴(抜刀斎の妻)を殺された雪代縁を中心に、抜刀斎への復讐を目的に集まった六人の同志たちとの私闘を描いた物語。「人誅」とは、「天が裁かぬならば自分たちが裁く」という意味であり「天誅」から変化した造語。
この中で剣心が語る過去の話は、のちに追憶編としてOVA化された。

人誅編が終了した後にも連載が続いていたら、『北海道編』なる構想があったことを明かしている。内容は北海道を舞台とし、剣心たちの仲間に宗次郎が加わり、さらに不二や安慈、永倉新八も登場する西部劇テイストの話になる予定だった。描かれなかった理由は、「剣心のドラマは人誅編で既に終わっているから」とのこと。2012年のキネマ版連載時も「読者が一番求めているのはわかっているが、剣心の物語はこれ以上描けない」と没になった。

番外編[編集]

るろうに -明治剣客浪漫譚-
明治十年、東京に立ち寄った剣心と不逞士族回天党との闘いを描く。『週刊少年ジャンプ』1993年21・22合併号掲載。
本編連載前の読みきり作品であるが、作者は「連載作品と話が繋がっていると考えてもらっていい」と発言している。連載本編にも同作のヒロイン来迎寺千鶴を登場させる案もあったが、結局うやむやとなり登場はしなかった。
番外『春に桜』
明治十六年春。剣心達は久しぶりに恵・蒼紫・操と再会し花見を楽しむ。そこで左之助や斎藤の近況も耳にする。公式ファンブック『剣心華伝』に掲載。その後、完全版最終巻にも収録された。
弥彦の逆刃刀
逆刃刀を受け継いだ弥彦が単身出稽古に赴いた先は、脱獄囚による立籠りの真っ最中だった。かつて憧れ、追いかけ続けた男たちの跡を継いだ弥彦の活躍を描く。連載終了後『週刊少年ジャンプ』2000年3・4合併号に掲載。完全版最終巻に収録。
るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 第零幕
本編開始の直前、横浜に訪れた剣心の活躍と、神谷道場に滞在することになったきっかけを描く。『週刊少年ジャンプ』2012年38号に掲載。『るろうに剣心 -特筆版- 上巻』に収録。
炎を統べる -るろうに剣心・裏幕-
本編開始から1年前の明治十年晩秋。京都編最大の敵・志々雄真実と、その愛人で当時吉原花魁だった駒形由美との出会いを中心に、志々雄一派蜂起のエピソードを描く。『ジャンプスクエア』2014年8月号と10月号の前後編に分けて掲載。

登場人物[編集]

流派・武器[編集]

この作品には様々な流派が登場し、超人的な技を繰り出す。作者の和月自身が、剣劇対戦型格闘ゲームサムライスピリッツ』シリーズの大ファンであり、それらにある設定「超必殺技」を当作品でも「奥義」として反映させるなど、対戦型格闘ゲームの要素を取り入れている。

武器に関しては、作品の象徴でもある逆刃刀をはじめとした日本刀がほとんどだが、中には無敵鉄甲のような手甲や、斬鋼線のような紐もある。

飛天御剣流逆刃刀もしくは登場人物一覧を参照

メディアミックス[編集]

小説[編集]

集英社の〈ジャンプ ジェイ ブックス〉より4冊の小説が発行されている。初期2冊は基本として原作漫画をベースに小説化している。

巻之一
1996年10月発行。執筆は静霞薫。「月の世界へ」、「左之助と錦絵」を収録。「月の世界へ」はオリジナルストーリーとなっており、のちにTVアニメ化された(79話 - 82話)。
巻之二
1997年10月発行。執筆は前作に続き静霞薫。「弥彦の闘い」「黒笠」を収録。
島原編
1999年2月発行。執筆は安芸良と室井ふみえ。TVアニメの島原編(67 - 76話)を小説化したもの。
銀幕草紙変
2012年9月発行。執筆は黒碕薫。実写映画の脚本協力をした黒碕がその際用意した脚本をノベライズしたもの。キネマ版と同時期の執筆だがキネマ版や実写とも内容は異なる。

オーディオブック[編集]

1994年(平成6年)から1995年(平成7年)にかけて、カセットコンパクトディスクでそれぞれ3巻が発売された。1996年(平成8年)から始まったアニメ作品にキャストは引き継がれていない。

主なキャストは以下の通り。

アニメ[編集]

1996年(平成8年)年にテレビアニメ化され、テレビアニメ放映中の1997年(平成9年)にはアニメ映画化もされている。また、テレビの終了後には3作のOVAが製作されている。劇場版を除いた全ての作品で古橋一浩が監督を務めた。

テレビアニメ
1996年1月10日から1998年9月8日にかけてフジテレビ系列で放送された。アニメーション制作は当初、スタジオぎゃろっぷが担当していたが、第67話からはスタジオディーンに変更され、TVシリーズ終了後のOVAの制作にも携わる形となった。
劇場版『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 維新志士への鎮魂歌』
1997年12月20日に公開のアニメ映画。本作のみ辻初樹が監督を務めた。アニメーション制作は当時のテレビ版と同じくスタジオぎゃろっぷが担当。ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント配給。
OVA
いずれもアニメーション制作はスタジオディーン。
『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 追憶編』
1999年に全4巻で発売。主人公剣心が、“人斬り抜刀斎”になるまでの経緯、一話より前の過去の話を描いている。
『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 星霜編』
2001年に全2巻で発売。原作終了後の剣心の人生をその最期まで描いている。
『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 新京都編』
2012年に全2巻で発売。前後編共にメディア販売の前に劇場先行公開が行われた(前編の公開は2011年)。巻町操の視点から、原作の京都編をリメイク。

実写映画[編集]

『るろうに剣心』のタイトルで2012年8月25日に公開[5][6]。監督は大友啓史、主演は佐藤健、制作・配給はワーナー・ブラザース映画。 続編の制作が決定し、2014年8月1日・9月13日に『京都大火編 / 伝説の最期編』の2部作で連続公開予定。

ゲーム[編集]

アニメをベースとしたコンピュータゲームが5作発売されている。

  • るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-
    • 維新激闘編(PS、1996年)
    • 十勇士陰謀編(PS、1997年)
    • 炎上!京都輪廻(PS2、2006年)
    • 再閃(PSP、2011年)
    • 完醒(PSP、2012年)

書誌情報[編集]

特記のない限り、全て著者は和月伸宏、発行は集英社

漫画[編集]

ガイドブック・画集[編集]

  • 『原典・るろうに剣心 -明示剣客浪漫譚- 剣心秘伝』〈ジャンプ・コミックス デラックス〉 1996年7月9日第1刷発行(7月4日発売[集 5])、ISBN 4-08-858882-7、A5判
  • 『全史『るろうに剣心 -明示剣客浪漫譚-』 剣心華伝』1999年12月22日第1刷発行(12月15日発売[集 6])、ISBN 4-08-782037-8、B5判
  • 『るろうに剣心完全版ガイドブック 剣心皆伝』〈ジャンプ・コミックス〉2007年6月9日第1刷発行(6月4日発売[集 7])、ISBN 978-4-08-874195-6、A5判
  • 『るろうに剣心 ポケット画廊 -天然色絵巻-』〈ジャンプ・コミックス〉2012年8月9日第1刷発行(8月4日発売[集 8])、ISBN 978-4-08-870578-1、新書判
  • 『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 剣心華伝+剣心皆伝』〈集英社ジャンプリミックスISBN 978-4-08-109896-5

オーディオブック[編集]

小説[編集]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 22巻の再筆は表紙の面々ではなくそれまで再筆出来なかった登場人物。剣心皆伝の再筆は新撰組などの幕末時代の人物達(『るろうに剣心』に登場しなかった人物も含む)。
  2. ^ 例外として駒形由美は12巻の口絵ではなく14巻の口絵に登場し、22巻の口絵は明治15年の緋村一家となっている。

出典[編集]

集英社BOOK NAVI[編集]

以下の出典は『集英社BOOK NAVI』(集英社)内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。

  1. ^ 新書判全28巻各巻の書誌情報。
  2. ^ 特筆版全2巻各巻の書誌情報。
  3. ^ 完全版全22巻各巻の書誌情報。
  4. ^ 文庫判全14巻各巻の書誌情報。
  5. ^ 原典・るろうに剣心 -明示剣客浪漫譚-「剣心秘伝」|ジャンプコミックス デラックス|” (n.d.). 2012年9月11日閲覧。
  6. ^ 全史・るろうに剣心 -明示剣客浪漫譚- 剣心華伝|愛蔵版コミックス|” (n.d.). 2012年9月11日閲覧。
  7. ^ るろうに剣心 完全版 ガイドブック 剣心皆伝|ジャンプコミックス|” (n.d.). 2012年9月11日閲覧。
  8. ^ るろうに剣心 ポケット画廊 -天然色絵巻-|ジャンプコミックス|” (n.d.). 2012年9月22日閲覧。
  9. ^ るろうに剣心/-銀幕草紙変-|JUMP jBOOKS|” (n.d.). 2012年9月11日閲覧。

外部リンク[編集]