るろうに剣心 (実写映画)

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るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- > るろうに剣心 (実写映画)

るろうに剣心』(るろうにけんしん)は、和月伸宏による日本漫画るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』を原作とした日本の実写映画シリーズ。主演・佐藤健。監督は大友啓史。製作・配給はワーナー・ブラザース映画

第1作『るろうに剣心』は2011年8月から撮影が開始され、2012年8月25日に公開された[1][2]。原作におけるニセ抜刀斎騒動・黒笠編・観柳邸突入までのストーリーが基になっている。

第2作『るろうに剣心 京都大火編』(るろうにけんしん きょうとたいかへん)、第3作『るろうに剣心 伝説の最期編』(るろうにけんしん でんせつのさいごへん)は前後編2部作として2014年夏に連続公開された[3]

るろうに剣心[編集]

るろうに剣心
RUROUNI KENSHIN
監督 大友啓史
脚本 藤井清美
大友啓史
原作 和月伸宏
るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-
製作 久松猛朗
畠中達郎
茨木政彦
高橋誠
内藤修
喜多埜裕明
製作総指揮 ウィリアム・アイアトン
出演者 佐藤健
武井咲
吉川晃司
蒼井優
青木崇高
綾野剛
須藤元気
田中偉登
奥田瑛二
江口洋介
香川照之
音楽 佐藤直紀
主題歌 ONE OK ROCK
The Beginning
撮影 石坂拓郎
編集 今井剛
製作会社 「るろうに剣心」製作委員会
配給 ワーナー・ブラザース映画
公開 日本の旗 2012年8月25日
上映時間 134分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 30.1億円[4]
次作 るろうに剣心 京都大火編
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あらすじ[編集]

幕末の動乱に揺れる京都に名を轟かせる、凄腕の暗殺者・緋村剣心。剣心は、その神速の剣技と驚異の暗殺成功率から「人斬り抜刀斎」の通り名を持ち、幕府要人や佐幕派の武士達を震撼させていた。

それから10年の月日が流れ、時は明治11年。剣心は、以前とは打って変わって人の命を奪うことを良しとしない「不殺(ころさず)の誓い」を掲げて日本各地を旅しながら、か弱き人々を剣の力で守り助ける流浪人(るろうに)として、穏やかな日々を送っていた。剣心が東京に流れ着いた頃、巷では中毒性の高い新型阿片の密売、“神谷活心流 人斬り抜刀斎”を騙る辻斬りという、2つの事件が進行していた。

女医・高荷恵は身寄りのないところを悪徳商人・武田観柳に囲われて新型阿片を開発させられていたが、良心の呵責に駆られて観柳の屋敷を逃げ出す。観柳は恵を連れ戻すため、鵜堂刃衛を差し向ける。恵の逃げ込んだ警察署内で刃衛は斬殺を繰り広げたが、恵を取り逃がした。

一方、辻斬りの流派と噂されたために門下生が1人だけとなった神谷活心流の師範代の少女・神谷薫は、剣心を犯人と勘違いして挑みかかるが、軽くいなされる。その直後に薫は刃衛と遭遇し、斬られそうになったところを剣心に救われる。

神谷道場へ戻った薫に、今度は別の観柳の手下たちが道場の土地を譲るよう、狼藉を働く。観柳が禁制品を取り扱うアジトとして、神谷道場はうってつけの場所にあったのだ。そこに現れて手下たちを気絶させた剣心は、まもなく駆けつけてきた警官隊に騒動の原因は自分にあって道場は無関係だと告げ、手下ともども警察へ連行される。

警察では、剣心が抜刀斎であることを知る山県有朋斎藤一が剣心に新型阿片の捜査協力を願うが、剣心はこれを断って釈放となる。雨の中で剣心を薫が出迎えて道場へ案内する頃、逃亡中の恵は神谷活心流門下生で神谷道場に居候する士族の少年・明神弥彦と出会い、同じく道場に居つくことになる。

その後日、町の住人の多くが急に苦しみだす事件が起きる。恵はこれが井戸に入れられた毒のためと看破し、治療に奔走する。治療が一段落すると、恵は町の住人にこれ以上迷惑が掛らぬようにと、自ら観柳の屋敷に戻る。

恵の書き置きを読んだ剣心は、喧嘩屋・相楽左之助と共に観柳の屋敷に向かい、手下ともども観柳を打ち据えて恵を助け出す。しかし、恵の口から刃衛が薫を拉致して剣心との戦いを望んでいることを聞かされると、今度は薫を救うために刃衛のもとへ向かい、決着をつけるのであった。

キャスト[編集]

登場人物の説明はるろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-の登場人物一覧も参照のこと。

スタッフ[編集]

  • 原作 - 和月伸宏るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-
  • 監督 - 大友啓史
  • 脚本 - 藤井清美、大友啓史
  • 音楽 - 佐藤直紀
  • 製作総指揮 - ウィリアム・アイアトン
  • 製作 - 久松猛朗、畠中達郎、茨木政彦、高橋誠、内藤修、喜多埜裕明
  • エグゼクティブプロデューサー - 小岩井宏悦
  • プロデューサー - 久保田修
  • 共同プロデューサー - 樋口慎祐、江川智
  • アソシエイトプロデューサー - 松橋真三
  • ラインプロデューサー - 平野宏治
  • 撮影 - 石坂拓郎
  • 照明 - 平野勝利
  • 美術 - 橋本創
  • 装飾 - 渡辺大智
  • 録音 - 益子宏明
  • 編集 - 今井剛
  • アクション監督 - 谷垣健治
  • 剣術所作指導 - 小西真円一之
  • キャラクターデザイン / 衣装デザイン - 澤田石和寛
  • ヘアー&メイクディレクション - ShinYa (PRIMAL)
  • 美術プロデューサー - 竹村寧人
  • VFXスーパーバイザー - 小坂一順
  • スーパーバイジングサウンドエディター - 勝俣まさとし
  • 脚本協力 - 黒碕薫
  • スケジュールマネジメント - 佐伯竜一
  • 助監督 - 田中諭
  • 制作担当 - 馬場三輝
  • 宣伝協力 - 電通
  • プロダクション協力 - ロックワークス
  • 制作プロダクション - C&Iエンタテインメント
  • 配給 - ワーナー・ブラザース映画
  • 製作 - 「るろうに剣心」製作委員会(ワーナー・ブラザース映画、アミューズ集英社KDDI、C&Iエンタテインメント、Yahoo! JAPAN

主題歌[編集]

The Beginning
歌 - ONE OK ROCKA-Sketch

ロケーション[編集]

好古園八幡堀安楽律院園城寺仁和寺仁風閣延暦寺龍谷大学大宮学舎、旧鴻池新田会所隨心院倉敷美観地区(中橋周辺)など。

タイアップ[編集]

原作者の和月は、本作公開に連動する形でセルフリメイクとなる「るろうに剣心 -キネマ版-」を『ジャンプスクエア』2012年6月号[5]から2013年7月号まで連載。また『週刊少年ジャンプ』2012年38号にも特別読切「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 第零幕」が掲載された[5]

また、脚本協力の黒碕薫が、没案を元に執筆した小説『るろうに剣心 銀幕草紙変』が公開直後の2012年9月に発行されている。

公開・反響[編集]

2012年8月25日の全国ロードショーに先駆けて8月22・23・24日に一部劇場にて先行ロードショーされた。

8月25日に新宿ピカデリーヒューマントラストシネマ有楽町渋谷HUMAXシネマ渋谷TOEI2TOHOシネマズ六本木ヒルズ他全国329スクリーンにて公開され、8月27日付の興収ランキングで初登場1位を記録した。土日2日間で動員29万5,319人、興収3億9,953万400円の成績で、先行上映を合わせると公開5日間で動員42万4,143万人、興収5億5,547万6,800円であり、前週に初登場1位を獲得した『アベンジャーズ』が844スクリーンで2日間の興収5億93万2,250円であったことに比べると、半分以下のスクリーン数で高い成績を残したと分析されている[6](ただし『アベンジャーズ』のスクリーン数は吹替え版や3D版等を含むため、上映館数はこれとは異なる)。続く公開第2週も累計興収14億8,827万7,900円、累計動員120万3,813人となり2週連続首位となった[7]

最終興行収入は30.1億円。日本公開と同時に世界64か国2地域で配給・上映決定。日本以外でのアジア全土最終興行収入が日本映画初の1億円(日本円換算)超え。

世界配給[編集]

アジアから順次公開。シンガポールでは2スクリーンのみの公開にもかかわらず、過去4年間にシンガポールで公開された日本映画の興行収入記録を塗り替えた。フィリピンでは44スクリーン公開後、3日間の興行収入で日本映画歴代No.1を記録。日本映画初の全土拡大公開した台湾は、世界的ヒットシリーズの『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2』や、台湾出身の監督アン・リーの『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』と同時期公開にもかかわらずオープニングの興行成績4位と好成績を記録した。以後、北米・ヨーロッパ・ロシア等世界各地で上映中(2013年8月現在)。NYで開催されたシネマフェスティバル:ジャパンカッツ2013(Japan Society主催)では、上映作品中、最も早くチケットが完売するなど、各地映画祭や国際映画祭招待作品としても人気が高い。すべての国(日本含む)を合わせた最終興行収入は60,000,000$に及ぶ[8]

テレビ放送[編集]

2013年7月26日に、『金曜ロードSHOW!』(日テレ系)で地上波初放送された。ただし、放送時間の延長の措置がされなかったため、劇場公開時よりも約40分カットされた。

2014年8月1日には、後述の第2・3作の宣伝を兼ねて、再び『金曜ロードSHOW!』で放送された。今度の放送時間は20分ほどのカットとなる(エンドロールが無かったため、本編のカットは15分ほど)。

受賞[編集]

るろうに剣心 京都大火編 / 伝説の最期編[編集]

るろうに剣心
京都大火編 / 伝説の最期編
RUROUNI KENSHIN
Kyoto Inferno / The Legend Ends
監督 大友啓史
脚本 藤井清美
大友啓史
原作 和月伸宏
るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-
製作 上木則安
畠中達郎
茨木政彦
高橋誠
宮本直人
製作総指揮 ウィリアム・アイアトン
出演者 佐藤健
武井咲
伊勢谷友介
青木崇高
蒼井優
神木隆之介
土屋太鳳
田中泯
宮沢和史
小澤征悦
滝藤賢一
三浦涼介
丸山智己
高橋メアリージュン
福山雅治
江口洋介
藤原竜也
音楽 佐藤直紀
主題歌 ONE OK ROCK
Mighty Long Fall」(京都大火編)
Heartache」(伝説の最期編)
撮影 石坂拓郎
編集 今井剛
製作会社 「るろうに剣心 京都大火 / 伝説の最期」製作委員会
ワーナー・ブラザース映画
配給 ワーナー・ブラザース映画
公開 日本の旗 2014年8月1日(京都大火編)
日本の旗 2014年9月13日(伝説の最期編)
上映時間 139分(京都大火編)
135分(伝説の最期編)
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
製作費 30億円[要出典]
前作 るろうに剣心
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あらすじ(第2作・第3作)[編集]

京都大火編[編集]

伝説の最期編[編集]

キャスト(第2作・第3作)[編集]

京都大火編(第2作)[編集]

伝説の最期編(第3作)[編集]

  • 緋村剣心 - 佐藤健
  • 神谷薫 - 武井咲
  • 四乃森蒼紫 - 伊勢谷友介
  • 相楽左之助 - 青木崇高
  • 高荷恵 - 蒼井優
  • 瀬田宗次郎 - 神木隆之介
  • 伊藤博文 - 小澤征悦
  • 巻町操 - 土屋太鳳
  • 明神弥彦 - 大八木凱斗
  • 佐渡島方治 - 滝藤賢一
  • 悠久山安慈 - 丸山智己
  • 駒形由美 - 高橋メアリージュン
  • 川路利良 - 小市慢太郎
  • 高野 - 眞島秀和
  • 心太 - 福崎那由他
  • 魚沼宇水 - 村田充
  • 本条鎌足 - 屋敷紘子
  • 刈羽蝙也 - 原勇弥
  • 夷腕坊 - 山田崇夫
  • 不二 - 山口航太
  • 才槌 - 島津健太郎
  • 黒尉 - 小久保丈二
  • 白尉 - 佐藤滋
  • 増髪 - 江田結香
  • 近江女 - 別府あゆみ
  • 翁(柏崎念至) - 田中泯
  • 不破万作
  • ほんこん
  • 清里明良 - 窪田正孝
  • 長尾卓也
  • 生津徹
  • 坂東工
  • 金原泰成
  • 北代高士
  • 仁科貴
  • 坂本爽
  • ヨシダ朝
  • 渡辺菜月
  • 比古清十郎 - 福山雅治[9]
  • 斎藤一 - 江口洋介
  • 志々雄真実 - 藤原竜也

スタッフ(第2作・第3作)[編集]

  • 原作 - 和月伸宏『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』
  • 監督 - 大友啓史
  • 脚本 - 藤井清美、大友啓史
  • 音楽 - 佐藤直紀
  • 製作総指揮 - ウィリアム・アイアトン
  • 製作 - 上木則安、畠中達郎、茨木政彦、高橋誠、宮本直人
  • エグゼクティブプロデューサー - 小岩井宏悦
  • プロデューサー - 福島聡司
  • 撮影 - 石坂拓郎
  • 照明 - 平野勝利
  • 美術 - 橋本創
  • 装飾 - 渡辺大智
  • 録音 - 益子宏明、蓮田智一
  • 編集 - 今井剛
  • アクション監督 - 谷垣健治
  • 衣装 / キャラクターデザイン - 澤田石和寛
  • ヘアー&メイクアップデザイン - ShinYa
  • VFXスーパーバイザー - 小坂一順
  • スーパーバイジングサウンドエディター - 勝俣まさとし
  • スクリプター - 河島順子
  • スケジュール - 猪腰弘之
  • 助監督 - 田中諭
  • ラインプロデューサー - 宿崎恵造
  • 製作担当 - 馬場三輝
  • 制作・配給 - ワーナー・ブラザース映画
  • 製作 - 「るろうに剣心 京都大火 / 伝説の最期」製作委員会(ワーナー・ブラザース映画、アミューズ、集英社、KDDI、GyaO!

主題歌(第2作・第3作)[編集]

京都大火編
Mighty Long Fall
歌 - ONE OK ROCK(A-Sketch)
伝説の最期編
Heartache
歌 - ONE OK ROCK(A-Sketch)

タイアップ(第2作・第3作)[編集]

  • 2013年8月に熊本県山鹿市くまモンが八千代座を訪れ、陣中見舞いを送った[10]。これが縁で、2014年4月1日のエイプリルフール限定で公式サイトおよび第2弾テイザーポスターの緋村剣心がくまモンに入れ替わった[11]
  • 「伝説の最期編」公開に合わせハローキティが剣心、志々雄に扮したコラボ商品が劇場限定で販売された。

公開・反響[編集]

受賞[編集]

Blu-ray / DVD[編集]

発売・販売元はアミューズソフトエンタテインメント。第1作目は2012年12月26日発売。

出典[編集]

  1. ^ SANSPO.COM. “佐藤健で「るろうに剣心」実写映画化!”. 2011年6月28日閲覧。
  2. ^ シネマトゥデイ. “「るろうに剣心」が実写映画化! 剣心役には佐藤健で原作者もお墨付き! シリーズ化も視野に”. 2011年6月28日閲覧。
  3. ^ 佐藤健・主演『るろうに剣心』続編は“京都編”! 宿敵・志々雄真実には藤原竜也”. cinemacafe.net (2013年6月3日). 2013年10月16日閲覧。
  4. ^ 2012年度(平成24年)興収10億円以上番組日本映画製作者連盟 2013年1月30日発表
  5. ^ a b ジャンプスクエア [るろうに剣心-キネマ版-]再始動!!
  6. ^ この段落の出典。入倉功一 (2012年8月27日). “『るろうに剣心』興行収入ナンバーワンに!スクリーン数が『アベンジャーズ』の半分以下での大勝利!”. シネマトゥデイ. 2012年8月28日閲覧。
  7. ^ 『るろうに剣心』早くも動員100万人突破でV2!小規模公開の『最強のふたり』がベストテン入り!シネマトゥデイ 2012年9月4日
  8. ^ Box Office: 'Transformers: Age of Extinction' Bows in Third Place With $4.75 MillionThe Hollywood Reporter 2014年8月11日
  9. ^ a b “福山雅治の役柄は剣心の師匠・比古清十郎! 佐藤健「ぴったり」と絶賛”. マイナビニュース. (2014年8月18日). http://news.mynavi.jp/news/2014/08/18/066/ 2014年9月2日閲覧。 
  10. ^ 「るろうに剣心」続編撮影中の佐藤健、くまモンの陣中見舞いに興奮! 映画.com
  11. ^ 「るろうに剣心」衝撃の主役交代!?佐藤健からくまモンへ スポーツニッポン(スポニチアネックス) 2014年4月1日配信、同日閲覧
  12. ^ “ファンタジア国際映画祭:佐藤健主演「るろうに剣心」が観客賞”. 毎日新聞. (2014年8月11日). http://mainichi.jp/sponichi/news/20140811spn00m200012000c.html 2014年8月11日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]