志々雄一派

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志々雄一派(ししおいっぱ)は、漫画『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場する架空の集団。


注意以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。


目次

[編集] 概要・軌跡

かつて自分を利用し殺害しようとした明治政府への復讐、そして日本の覇権を握らんとする志々雄真実の思想の下、集められた人員によって組織された武装集団。

新月村などを見る限り、その支配体制は恐怖政治であるが、一味への支配は魚沼宇水や悠久山安慈などの一部例外を除き、志々雄の優れたカリスマ性による忠誠による統制であった。

京都では、佐渡島方治の指揮の下、かつて維新志士たちが計画していた京都大火を再現しようとしたが(本当の目的は京都大火ではなく、別にあったのだが)、剣心たちによって阻止されてしまう。その後剣心たちとの戦いに敗れ、志々雄は消滅し、方治は警察に出頭し、組織は事実上壊滅するに至る。生き残った者の多くは捕縛されたが、一部はその高い能力を欲した政府の恩赦を受け、軍警察等の機関に取立てられる事となる(詳細は後述)。

[編集] 構成員

[編集] 志々雄真実(ししお まこと)

詳細は志々雄真実を参照

[編集] 駒形由美(こまがた ゆみ)

志々雄の夜伽役で愛人。配下からは「姐さん」と親しまれる。非常に美しい容貌を持つ、元吉原でトップの花魁であったが、マリア・ルーズ号事件で自らの尊厳を奪った明治政府を憎み志々雄一派に加わる(アニメではこれは省略されており、ただ「色々あった」で終っている)。アジトにて、志々雄と剣心の戦いを見守りながら、志々雄が全力で戦えるのが15分であることを懸念し続けていた。剣心の奥義天翔龍閃を受けた直後、体の異常発熱によって苦しみだした志々雄を見て剣心の前に立ち塞がるが、志々雄によって剣心ごと自らの体を貫かれた。剣心が、「自分を愛する女性を裏切ってまで勝ちを得たいか」と叫ぶと、志々雄は「てめえの物差しで語るんじゃねぇ」と否定する。由美は「志々雄様の大事な戦いの中で初めて役に立てた」と涙し、自分にできることは志々雄の体の世話だけで、宗次郎や鎌足に嫉妬の念を抱いていたことを告白。「一足先に地獄でお待ちしています」と言い残し、事切れた。その後人体発火を起こした志々雄と共に、遺体は消滅した。最期まで志々雄のために尽くし、死後も「地獄」で志々雄に付き添う。モデルは由美かおる。姓は新潟県長岡市内の駒形十吉記念美術館に由来。

12巻の十本刀集合の際に一緒に名前が挙げられたためか、勘違いされ易いが彼女は十本刀ではない。それを示すものとしては「12巻の84~85ページで十本刀の名前が挙げられる際、1人だけ書体や通り名の表記が違う(他のメンバーは『“天剣”の~』と言う表記だが由美は『「夜伽」の由美』)」「剣心華伝の主要登場人物紹介では十本刀のメンバーは全員通り名が書かれているが、由美は書かれていない。さらに登場人物総目録で十本刀は全員「十本刀の1人」という一文があるが、由美にはない」等がある(尚、ゲーム『炎上!京都輪廻』で前述の10人で十本刀だと明言された)。完全版12巻でも十本刀の中に混じっているが、完全版11巻の初版に付属した「るろうに短信」では「(11巻と12巻の表紙は)十本刀8人に由美を加え」と由美が十本刀であることを否定している。

  • 完全版第12巻の再筆:基本デザインの変更はないが、衣装がシースルーになった。

[編集] 四乃森蒼紫(しのもり あおし)

詳細は四乃森蒼紫を参照

蒼紫は志々雄と同盟関係を結んだに過ぎず、実際には志々雄一派の一員ではない。

[編集] 十本刀(じゅっぽんがたな)

要人暗殺の特攻部隊。完全版では、宗次郎と安慈以外の人物が11巻と12巻の表紙に描かれている。

「十本刀」と名は付くが、全員が刀を武器としているわけではない。

[編集] 佐渡島方治(さどじま ほうじ)

“百識”の方治」。志々雄の参謀に当たる人物で、頭脳明晰で実務能力に長ける。以前は明治政府官僚であったが、その内情に失望して野に下り、流離っていたところを志々雄と出会う。一派に加入した当初は淡々と従っているだけであったが、志々雄からの「洗礼」を受けた後は心から志々雄に心服し、一派で最も忠実な部下となる。その志々雄に対する忠誠度はを自ら噛み剥がす程である。地下マフィア雪代縁の組織であったことが、後に明らかとなる)から甲鉄艦・煉獄を始めとする膨大な兵器を購入、一派を単独で明治政府と戦争し得る強大な組織へと作り上げた。「京都大火」作戦が失敗に終わった後、その責任を被って自ら爪を剥いだ(アニメ版では小刀で手の甲を突いた)ため、十本刀で唯一、戦闘に参加する姿が描かれなかったが、本来は銃剣を扱う予定だったとのこと(ただ、作者も「実戦よりは頭脳を駆使するキャラ」と語っている)。

志々雄一派壊滅後、法廷において志々雄の「弱肉強食」論を世間に知らしめるために警察へ出頭したが、公の場で語る機会を与えないばかりか、大逆の敵たる自分に軍艦まで購入したその能力欲しさに司法取引を持ちかける明治政府に絶望、隠し持っていた小刀で首を掻っ切り、牢の中で自害した。死後に志々雄と「地獄」にて再会し、再び志々雄の下に付く。アニメでは、煉獄を破壊した左之助への怒りが強調されていた。また、左之助から「三角眉毛」と呼ばれた。

名前は佐渡島と『X-MEN』のキャラクター「フォージ」に由来。容姿はオリジナルだが、連載当時ジャイアントロボに似ていると読者に指摘されたことがあり、完全版再筆で髪が白と黒の縞模様となったのはそれを意識してかと思われる。

  • 完全版11巻の再筆:コートの中の服が軍服に変更。火器の達人で煉獄の艦長という設定になった。基本的なデザイン自体は変化していないが、十本刀に関する度重なる心労で髪の毛が白髪と黒髪の縞模様になっている。

[編集] 瀬田宗次郎(せた そうじろう)

身長163cm、体重51kg。文久元年(1861年9月生まれ。相模国出身。血液型AB。

“天剣”の宗次郎」。一見あどけない青年だが、その正体は、剣心に匹敵する天賦の剣才(略して「天剣」)と、「超神速」の移動術「縮地」を成し得る健脚を兼ね備えた、宇水と並ぶ十本刀最強の実力者である。

米問屋の主人と妾(不倫相手)の間に生まれ、幼少の頃より養父母を含む親戚一家から酷い虐待を受ける(その影響で喜怒哀楽の「楽」以外の感情を無意識のうちに封印してしまう)。その頃に出会った志々雄から、なぜ暴力を受けても笑っているのかを質問されて答えたところ、「お前が弱いから悪い」「この世は弱肉強食」という叱咤を受けた。その際、自分を匿ってくれた「宿代代わり」として脇差を受け取った。その後、彼を匿っていたことが親戚一家に露見して殺されかけたところを、志々雄から貰った脇差で惨殺する。その後は、自ら信条を抱くことを放棄してしまい、志々雄の右腕として、明治政府転覆のために最も古くから暗躍してきた。物語中、志々雄の命により、大久保利通を暗殺する。志々雄の側近を務めており、常に身近にいる。志々雄のことを「志々雄さん」と呼ぶ唯一の人間である。

作中、剣心とは計2度対戦している。新月村での対戦では剣心の逆刃刀を真っ二つにし(もっとも、振るっていた虎徹も剣心に粉々に壊されたが)、志々雄一派の強さを知らしめた。志々雄のアジトでの再戦では、剣心との闘いの最中に感情が崩壊した。瞬天殺を発動するも、天翔龍閃の前に敗れた。志々雄から貰った脇差を、「返してほしい」として由美に渡す。脇差は、志々雄自ら握り潰した。

志々雄一派壊滅後は、自らが犯した人斬りの答えを模索するため、日本各地を放浪している(ちなみに最後に登場したときは北に続く道を歩いていた)。剣心たちの仲間になるという構想もあったが、結局「人誅編」の後の話である「北海道編」は描かれなかったため、仲間になることはなかった。

モデルは新撰組一番隊組長沖田総司であり、「宗次郎」という名前も沖田の幼名に由来する。そのためか、美青年キャラとして女性層からの人気が高く、「剣心の最大のライバルにふさわしいのは誰か」という人気投票では1位になっている(2位は斎藤一 3位は雪代縁)。

  • 完全版第13巻の再筆:書生風の服装から青年将校候補風の服装へ変更されており、由美や鎌足が見繕った装飾品を身に付けている。また、武器に仕込み杖(本気を出していない時の得物)が追加された一方で、菊一文字則宗に関する設定が変更された。
武器
長曾禰虎徹(ながそねこてつ)
名刀「虎徹」最上大業物12工の1人。[1]詳しくは該当項目虎徹を参照。新月村の戦いで、剣心の逆刃刀を折った刀(だが、虎鉄もボロボロになってしまい、使えなくなっている。しかし、その虎徹が本物である根拠はどこにもなく、志々雄の身分、時代背景等を考えて「偽物である」と言われても反論はできない。また、宗次朗はその虎徹を使い慣れておらず、さらには逆刃刀が折れているにもかかわらず、一撃であそこまで大破するのは日本刀としては明らかに不自然であり、剣心との再戦では普段から使い慣れた愛刀を使用し、最初の一撃ではヒビひとつしか入らなかったことからその虎徹は相当な粗悪品で偽物であるという意見もある。)。ちなみに宗次郎の本来の愛刀は下記の「菊一文字則宗」で、刀を持ってきていなかった宗次郎に、志々雄真実が貸して使用されることになった。
菊一文字則宗(きくいちもんじのりむね)
宗次郎の愛刀。詳細は該当項目を参照。
再筆では本編で志々雄が宗次郎に匿ってもらった礼として渡した脇差がこれに当たる(よって、再筆版の設定では渡されたのは脇差ではなくなっている)。また、再筆版では正確には「才槌の見立てでは菊一文字則宗」という設定で、実際には無銘の日本刀となっている。ただし、実在の則宗とは全く刃文(他の美術品でいうところの作風)が異なっており、則宗であるという根拠はどこにもないどころか日本刀に関する有識者からすれば『則宗ではない』、『則宗とはまったく関係のない刀工の作である』とすら言える。
縮地(しゅくち)
初速から一気に最高速に達し、一瞬で相手の間合いを侵略することができる移動術。志々雄曰く、剣心は「目にも止まらぬ速さ」だが、宗次郎の縮地は「目にも写らぬ速さ」であるという。加えて、宗次郎は感情が欠落している(実際には封印されている)ため、相手は宗次郎の動きを先読みすることができず、縮地の速さをより速く感じてしまう。
瞬天殺(しゅんてんさつ)
宗次郎が唯一自分で名前を名付けた技。縮地から「天剣」の抜刀術に繋げる連続技で、破壊力では天翔龍閃に劣るが、宗次郎曰く、あまりの速さのために先読みが意味をなさず、この技が決まれば痛みも感じることなく一瞬で死ぬという。

[編集] 魚沼宇水(うおぬま うすい)

“盲剣”の宇水」。瀬田宗次郎と双璧を成すと評される。『剣心秘伝』では血液型B。『剣心皆伝』では血液型A。

琉球王家秘伝の武術の使い手。かつては幕府方の人斬りとして剣腕を振るっていたが、ある日遭遇した志々雄に両眼を斬り裂かれて惨敗し、幕府から見捨てられてしまう。その後、「隙あらば志々雄を殺しても良い」という条件の下、十本刀に加わる(但しこの条件は建前であり、本心では志々雄の実力が自分を遥かに上回っている事を認識し、復讐を諦めており、そのことを斎藤に看破された)。そのため、一派の中では唯一、志々雄のことを呼び捨てにしていた。

盲目になったことを機に、剣術の1つの究極の型『心眼』を開く。その正体は、数キロ先の小川の音を聞きつける程の異常聴覚である。戦闘では、筋肉の軋む音から相手の攻撃姿勢を、足音と空気を切り裂く音から相手の位置を予測して攻撃する。また、心音を聞き取ることで相手の心理状態を読むことができる(但し、相手の思考までは分からない)。

性格は非常に凶悪で、志々雄のアジトに忍び込む際に、挑発(建前)として味方の兵すら平気で惨殺し、京都で巻町操と遭遇した際にも、容赦なく彼女を殺そうとしたほどである。また前述の建前のように非常にプライドが高く、自分の本心を見抜いた斎藤に対しては怒りを露にした。軍や警察から選び抜かれた精鋭部隊50人を一夜にして壊滅させる程の実力者で、志々雄のアジトでは斎藤一と激闘を繰り広げたが、斎藤の「牙突零式」を受けて上半身が千切れ(アニメでは視聴者への配慮の為か千切れず)、吹き飛ばされて虫の息となり、斎藤から「己の信念を貫けなかった男は、死んでも生きてても惨め」という厳しい一言を言われた。それに返すように、斎藤のことをどこまでも容赦しない男と評した上で、「これから近代化する日本で、お前はどこまで悪・即・斬を貫けるかな」と語り、事切れる(駒形由美によると、彼も「地獄」に落ちたようである)。ただ作者によれば、当初、十本刀の二番手として剣心と戦い、その後も仲間たちを襲い続けるターミネーター的なキャラとして描かれる予定だったらしく、このような扱いになったこと、八ツ目無名異と同じく斎藤と戦ったことで弱く見えてしまい、作者は後悔しているとのことである。

モデルは『ドラゴンボール』の桃白白。名前は新潟県魚沼地方に由来。

作者は宇水について「自身は乗り気でなかったがアシスタントの意向に押されて作った」と述べている。また、彼の服装や、志々雄のアジトにある彼の部屋には目玉のデザインが多数施されているが、これについて作者は「『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する使徒マトリエルに触発された」と語っている。

  • 完全版第12巻の再筆:日焼けした褐色の肌、中華風の鎧を身にまとうなど琉球出身であることが強調されたデザインとなった。失明時の恐怖により髪は白髪。特徴であった「心眼」と書かれた眼帯がなくなり、代わりに額に目玉の刺青が彫られている。ローチンは手槍形態のみとなり、普段はオール型の剣とティンベーを使用する。
武具
ティンベー
亀甲ので、普段は背負っており、中心には目のデザインがある。
相手の武器を捌いたり、視界を封じるのに用いる。
亀甲の丸みに加え、本来見えない衝突の瞬間も心眼で見切れる為、牙突の様な強力な刺突技もいとも簡単に捌くことが出来る。
完全版再筆では目のデザインが横に目蓋が開いたものから、縦に目蓋が開いたものに変更された
ローチン
柄尻に小型の鉄球が付いた槍。柄の途中がアタッチメントになっており、手槍に変えることができる。鉄球は斎藤の牙突を最初に捌いた時に破壊される。
宝剣宝玉百花繚乱(ぽうけんぽうぎょくひゃっかりょうらん)
両端の鉄球と槍を猛烈な速度で相手に目がけ連打する。

[編集] 悠久山安慈(ゆうきゅうざん あんじ)

“明王”の安慈」。十本刀の三番手と敵味方から目されているが、志々雄は「安慈と闘って無傷で済む者などまずいない」と、その実力を高く買っていた。血液型はA。

元々は東北地方のある村に寺を構え、戦乱で身寄りを失った子供たちの面倒を見る心優しき僧侶であった。しかし、廃仏毀釈によって寺を去らざるをえなくなる。その引越しの前夜、「新政府への協力」を口実とする村長の私欲から寺を焼かれ、さらに同居していた子供たちも全員、無残に焼死してしまう。この悲劇によって、祈りや慈悲の心だけでは心正しき者は救われないことを痛感する。安慈は己の体を鍛え上げ、それまでの細身の体から鎧の如き筋肉を纏った巨漢となった。そして破壊の極意「二重の極み」を10年かけて会得し、全身のあらゆる箇所を攻撃に転用してあらゆるものを文字通り「粉砕」する力を身につけ、邪悪な者を滅する憤怒に満ちた破戒僧となる。さらに、腐敗した世の中の元凶と見て、明治政府の打倒も志す。事件の5年後、子供たちを殺した村長一派の前に現れ、連中を皆殺しにする。常に鋭く威圧感を湛えた目の下の隈のようなものは、預かっていた子供の一人、椿の焼け焦げた死体のススを塗り付けたものである。

破戒僧となった事件以来、信心は失っても救世の心は失っておらず、志々雄曰く「十本刀中最も情け深い」とのことである。普段の口調は紳士的で、一人称は「私」。一派の者に対しては「志々雄殿」「宗次郎殿」などと呼ぶ。僧であるため「南無阿弥陀仏」と念仏を唱える場面が描かれており、自分の部屋「叫喚の間」には巨大な不動明王像を安置している。志々雄の配下となったのは、明治政府打倒という目的が一致しているためであり、「生殺与奪」の権利を認めることを条件に力を貸している。志々雄の配下であろうとも、目の前の者を生かすか殺すかは己の判断で決めるいう意味で、背後から操を手にかけようとする宇水を阻止したのはそのためである。また、志々雄が明治政府を破壊した後の世界が、自らの救世にそぐわない時には、反旗を翻して再びそれを「破壊」するという信念を抱いていた。

安慈は下諏訪の森の中で、京都への旅路の途中の左之助と邂逅する。明治政府は師の仇であると話し、「命を懸けるに値する」理由のために力が欲しいという左之助に、「期限内に修得できなければ命を奪う」という苛烈な条件を課して、「二重の極み」を伝授する。見事それを自分のものにした左之助と再会したのは志々雄のアジトにおいてであり、信念の違いから両者は対決することとなる。安慈は左之助との壮絶な「拳の語らい」の末、己の「救世」という暴走が、最も大切に思っていた子供たちをも苦しめているということを悟り、敗北を認める。一派壊滅後は警察に出頭するが、功労者である剣心たちの嘆願によって極刑は免れ、懲役25年の実刑判決となり、北海道の集治監に服役する。これは未執筆の「北海道編」に登場する伏線でもあった。

外見と名のモデルは、ロックバンドアンジー」のボーカル、三戸華之介。姓は長岡市の悠久山(公園)に由来。

  • 完全版第10巻の再筆:不動明王を意識した武器と服装になり、皮膚が硬化して罅割れている。「二重の極み」に「陸震」「空雷」「海鳴」といったバリエーションが追加された(三つとも『宇宙大帝ゴッドシグマ』に登場するロボットの名である)。
二重の極み(ふたえのきわみ)
安慈が救世のために開発した「破壊の極意」(相楽左之助も参照)。刹那の瞬時に二度の衝撃を打ち込み、第一撃目は物体の抵抗で緩和されるが、第二撃目の衝撃は完全に物体に伝わるため、でも粉々に粉砕することができるというもの。安慈は全身で繰り出すことが出来る上、短剣による遠隔攻撃(後述)も可能。
相手の二重の極みを受けるとき、対角の位置から自分の正拳を加えれば、威力が相殺して衝撃を消すことができ(極み外し)、これが唯一の防御方法であると思われるが、何故か志々雄は顔面に喰らったにも関わらず無傷だった(左之助の右手が負傷していたためとも考えられる)。
遠当て(とおあて)
二重の極みの応用。刀剣を使って地面に二重の極みを伝導させて間合いの離れた相手に衝撃を与える。完全版の再筆のバリエーションでは「陸震」がこれに該当する。

[編集] 沢下条張(さわげじょう ちょう)

“刀狩”の張」。新井赤空の殺人奇剣を集め、殺戮を楽しむのが趣味という男。「赤ん坊切り」すら厭わない残忍な面を持つが、それを除けば陽気で意外と義理堅い性格。大阪在住で関西弁で喋り、パンクロッカーのように逆立った奇抜な金髪(剣心や左之助曰く「ホウキ頭」)が特徴(馬鹿にされると激怒する)。ウインクするのが癖なのか、左目を瞑ることがある。

京都で新井青空の息子・伊織を人質にとった上で、剣心と闘って敗れ捕縛、警察の世話になる(このため、十本刀集合時には彼のみ参加できなかった)。警察にて、左之助と1度腕を交えており、その後斎藤一に対し、「宇水の腕はあんたよりも上だ」と語っている。由美とは飲み仲間であったらしく、彼女から遊郭にいた頃の苦難を聞かされたこともある。志々雄一派壊滅後は密偵として斎藤一の部下となる(しかし、斎藤からの扱いは凄まじく悪かった)。人誅編終了後に密偵に飽きたため、金目のものを盗んでトンズラしようとした(逃げ切れたのかどうかは不明)。十本刀で最初に剣心に敗れたためか、左之助は「十本刀一番の下っ端だろ」だと見下したことで、左之助に怒っている。

アニメでは島原編の序盤にも登場するが(アニメ版では斎藤と共に新たな任務についたという描写はされていないためか、斎藤は登場しない)、ここでも天草翔伍に敗れるなど、今一つ報われない。名前は越路町(現長岡市)沢下条地区に由来。

製のを付けており、フレキシブルに動く盾として使用する。

武器
連刃刀(れんばとう)
新井赤空作初期型殺人奇剣。半分に切ったそれぞれの鞘と鍔に、刃をつけたもの(戦闘では2つをくっつけて使う)。刃の短い間隔で傷を2つ付けられると傷口の縫合が上手くできなくなり、傷口から腐って死に至るという。
薄刃乃太刀(はくじんのたち)
新井赤空作後期型殺人奇剣。刃の強度を保ったまま可能な限り薄く鍛えた刀。剣先が僅かに重くなっていて、の如く手首の微妙な返しを使って刃を自在に操ることができる。ちなみに、張はこの刀をに巻いて持ち歩いていた(防具も兼ねており、剣心の攻撃を食らっても大したダメージにならなかったのはこのため)。
逆中空納刀(さかさちゅうくうのうとう)
指で鞘を上空に放ち、真上に向けた刀を納める曲芸。伊織を鞘にぶら下げたまま成功させた。
大蛇(おろち)
薄刃乃太刀を大蛇のように操って攻撃する。たとえ第一撃を回避されても、すぐに攻撃方向を変えられるのが強みで、剣心を苦しめた。

[編集] 本条鎌足(ほんじょう かまたり)

“大鎌”の鎌足」。大鎖鎌を武器とするオカマ(弥彦からは「薫や操よりも色っぽい」と評された)。志々雄に惚れ込んでおり、命を掛けて任務を完遂しようという熱い思いを持っている。葵屋の襲撃では隊長格として薫・操と闘うも、2人のコンビネーションの前に敗北する。沢下条張によれば、志々雄一派壊滅後、容姿を生かし外国のスパイとなる予定であるという(神谷薫の「膝拉ぎ」を食らった際の傷の治りが芳しくないため)。尚、戦闘前に操に対して、自分が男であることを告白する際、原作では出し抜けに股間を晒し、操を愕然とさせてから半狂乱に陥らせた(モザイク処理で描かれていた)が、TVアニメでは非常に回りくどい説明をしていた。

外見のモデルは『新世紀エヴァンゲリオン』の碇ユイ。名前は越路町(現長岡市)本条地区に由来。「オカマの鎌使い」という駄洒落のような設定は、当時和月のアシスタントを務めていた尾田栄一郎の提案による。

武器
大鎖鎌(だいくさりがま)
柄先に鎖分銅が繋がれた大鎌。超重武器の1つで、その重さは薫曰く「軽く見積もっても八貫はある」。柄尻には二股の小さな矛が付いており、鎌が折れた場合には矛の部分に鎖の輪をはめることも可能。
完全版の再筆では大小連結の鎖鎌となっており、刃の形状が武装錬金に登場するバルキリースカートに似ている。
乱弁天(みだれべんてん)
大鎖鎌を頭上で回転させて周囲の物を斬り裂く。
弁天独楽(べんてんまわし)
本条流大鎖鎌術。柄尻を鎖の輪にはめ、高速回転させながら掬い上げる。

[編集] 刈羽蝙也(かりわ へんや)

“飛翔”の蝙也」。空を舞っての攻撃を得意とし、極限まで絞った細い身体にを装着している。部下の兵士将棋に例えて「歩」と呼んで特攻を命じ、邪魔とあらば敵ごと吹き飛ばす非情な性格。葵屋襲撃隊として弥彦と戦うが、彼の「見様見真似・龍槌閃」を受けて一撃で轟沈させられた。志々雄一派壊滅後は、その飛行能力を買われ、アジアの情勢を探る陸軍斥候となる。元は御庭番衆の一人「天狗」として考案されていたが、登場機会を失ったため十本刀の一人となった。手首に刃物を仕込んでいる。

モチーフは江戸時代の剣豪・松林蝙也斎。モデルは『サイボーグ009』の002ことジェット・リンク。名前は新潟県刈羽村に由来。

  • 完全版11巻の再筆:容姿が大きく変更され、忍者風のデザインとなる。龍勢を応用した巨大ロケット弾を背負い自身が誘導装置となり飛行。着弾寸前で分離し、バネつきの靴で着地。ロケット弾の再装着を行うという攻撃方法をとる。
飛空発破(ひくうはっぱ)
爆風で風に乗り、上空から大量のダイナマイトを用い空爆を行い、その爆風で再び空へ舞い上がる。

[編集] 夷腕坊(いわんぼう)

“丸鬼”(まりおに)の夷腕坊」。見た目は鈍い巨漢でしかないが、時折コミカルな表情も見せ、部下からも「単なる馬鹿」と認識されていた。ゴムの様な体で衝撃を吸収し、生身の人間とは思えぬ身体能力を発揮する。それぞれの指にはめたの爪状の刃を振るう。葵屋襲撃隊として御庭番衆と交戦、他の十本刀が倒された際に逃亡。だが、その正体は雪代縁の同志、外印の操り人形であった。

PS2『炎上!京都輪廻』では何故か食い逃げをしている場面が存在する。

  • 完全版11巻の再筆:人形のような丸々としたデザイン。歩くことはできないらしい。全裸である。『剣心皆伝』では作者が「外印が作った試作品の一つみたいな感じ」と語っている。ちなみにベースは黒崎薫が描いた落書きとのこと。

[編集] 才槌(さいづち)

“破軍”(甲)の才槌」。弁が立ち、不二を丸め込んで“破軍”(はぐん)のコンビを組み、命令を下して邪魔する者を蹴散らす。本来は病み上がりの翁との「ジジイバトル」が予定されていたものの(作者曰く「そんなのやって誰が喜ぶんだ!!」と自分自身言い聞かせ)割愛され、葵屋登場当初は絶望的な状況を論理的に解説するなどそれなりの風格を見せるものの、常識外の強さを誇る比古登場後は一気に小物化が進み、比古に倒された不二の巻き添えになって見せ場も無いまま気絶する(その様を翁たちに酷評されており、さらにアニメでは弥彦から「結局口だけの奴だった。」と言われてしまう)という、十本刀中最も酷い扱いとなった。「不二のあおりを食らった当初からの悪人」と作者に語られている。志々雄一派壊滅後は政府の外務省の裏役人に転身。

モチーフの原点は北欧民話『霜の巨人』のエピソードに登場する小人。外見のモチーフは『プリンプリン物語』のルチ将軍。

  • 完全版12巻の再筆:頭蓋骨を外しを際限なく成長させる手術を施されており、脳が自身の体よりも大きいという異様な姿となっている。知識は絶大だがそれを生かすほどの知恵がないため方治よりも格下。ちなみに脳に養分を吸われており老人の姿だが、実年齢は30代という設定。

[編集] 不二(ふじ)

“破軍”(乙)の不二」。身長は二階建てである葵屋をも凌ぐ人間離れした体躯で巨大な刀を軽々と振るい、一撃で建物一つを吹き飛ばすほどの凄まじい怪力を誇る。その字から、本来は対軍隊用の大量破壊兵器のような役割を担っていると思われる。その異形から誰にも人間として扱われてこなかったが、内には武人としての熱き心と魂を秘めている。アニメでは鳥の雛を巣に戻している所を警官隊に発砲され、生死の境を彷徨った過去が追加されている。葵屋襲撃の最終兵器として京都の警察署を焼き払い、葵屋を粉砕した。しかし、突如として現れた比古清十郎の前に敗れる。武人として彼を認めてくれた清十郎との邂逅に、不二は落涙していた。志々雄一派壊滅後は北海道の屯田兵となる。「北海道編」にも登場する構想があった。

モチーフの原点は『風の谷のナウシカ』の巨神兵と北欧民話の霜の巨人。姿のモデルは『新世紀エヴァンゲリオン』のエヴァンゲリオン初号機、素顔のモデルは漫画『魔神冒険譚ランプ・ランプ』のドグラマグラである。

  • 完全版12巻の再筆:鎧が戦国時代の甲冑に骸骨のテイストを足したデザインのより重装備のものとなり、巨体をさらに大きく見せるため母衣を身に着けている。武器は巨大な又鬼山刀(マタギナガサ)を使用。
両手持ち
刀を両手で構えての渾身の一太刀。不二にとっては己の破壊力と体格を最大限に活かした戦法。隙は大きいが威力は絶大。

[編集] その他の構成員

[編集] 尖角(せんかく)

志々雄の部下。三角に尖った頭を持つ巨漢。志々雄が東海地方制圧の拠点とした新月村の統治を任され、警察官や反抗する者を皆殺しにして暴力的に支配していた。武器は握り懐剣。巨体でありながら剣心の動きに追随する敏捷性を見せるが、剣心が徐々に動きを速めていたことに気付かず、その速さに体が付いていけず、足が折れて自滅する。その後、逮捕された斎藤の台詞を見る限り、(拷問のおまけつきで)死罪になったようである。アニメでは脱走するが、追撃してきた宗次郎に遭遇して処刑される(しかし、これが宗次郎の心に狂いを生じさせる一因ともなっていた)。元々は十本刀の一人になる予定だったが、ストーリー展開の都合などから外された。アニメ版のオープニングでは十本刀とともに登場している。また、人語を話さず、獣のような唸り声のみを発するキャラクターにするという構想もあった。武田観柳と並んで剣心がその死(死罪)を黙認した数少ない人物。

刻み打ち(きざみうち)
握り懐剣の乱れ打ち。尖角自身は技の名称を喋っていないが、部下たちがこの名で呼んでいる。
串刺し頭突き(くしざしずつき)
本編中未登場。尖角の尖った頭で頭突きする技だと思われる。登場人物製作秘話で尖角の必殺技として語られ、作者はこれが出せなかったことが心残りとまで言っていた。

[編集] 阿武隈四入道(あぶくまよんにゅうどう)

四乃森蒼紫への使者として宗次郎が差し向けた四人組。般若たちの墓参りに訪れた蒼紫に先回りして現れた。「入道」の名のとおり僧形をしているが、中身は単なる下品なチンピラであり、般若たちの墓に腰掛け、飯を食い散らかしながらゴミを散乱し、唾を吐くなどの無礼な振る舞いを行ったことで蒼紫の怒りに触れる。自分たちに凄んだ蒼紫の態度に憤慨し、得意技らしき四身一体攻撃で彼を殺そうと一斉に飛び掛かるも、蒼紫の小太刀二刀流により、瞬時に四人まとめて斬り捨てられた。もともと、組織の中でも年に一度しか志々雄に会えないなど階級は低く、彼らがこうなると最初から分かった上で宗次郎は向かわせており、蒼紫の力量や性質を量るための完全な捨て駒扱いであった。