聖☆おにいさん

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聖☆おにいさん』(セイント☆おにいさん)は中村光による日本漫画作品。「聖☆お兄さん」とも称することもあるが間違いである。

目次

[編集] 概要

2007年から講談社の漫画雑誌『モーニング2』で連載中。宝島社このマンガがすごい!2009」オトコ編1位作品。2009年、手塚治虫文化賞短編賞受賞。

ブッダイエスが、下界のバカンスを満喫しようと東京都立川の安アパート(ペット禁止)の一室で「聖(せい)」という名字で暮らすという設定で描かれる日常コメディ。

タイトルは電気グルーヴ×スチャダラパーの『聖☆おじさん』から想を得たと思われる(作者のHPにスチャダラパーのオフィシャルサイトへのリンクがある)。

ちなみにブッダとイエスが住む立川は、作者・中村光の姉が学生時代を過ごした場所である。中村本人は何度か遊びに訪れた程度で、あまり土地勘がないらしい(「このマンガがすごい!2009」インタビュー)。


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[編集] 登場人物

[編集] 主要人物

イエス
天界からバカンスの為に下界の日本にやってきたイエス・キリスト。何故か日本語がペラペラ。いつも茨の冠をつけており(大天使達がイエスの現在地を把握する為のGPS搭載。)、ストレスを感じると額の聖痕から出血する。
日本に来たからには秋葉原に行ってみたいと思っており、ブッダの計らいで実現した際には、感動のあまり涙を流しながら祈りのポーズを見せた。やや浪費癖があり、しばしば憧れの新撰組の衣装などの余計な物を買ってはブッダに叱られている。
ヒゲ、ロン毛、外国人という特徴から、ジョニー・デップに似ていると言われることがあり、女の子をナンパした時は一番それっぽく見える顔の角度と表情と英語で応対した。また、秋葉原のコスプレショップで『パイレーツオブカリビアン』のジャック・スパロウの衣装を買おうか長時間悩んだこともある。
実は水中で眼を開けられない程のカナヅチで、ヨルダン川ヨハネの洗礼を受ける時は大変な思いをした。また、船にも酔いやすく、波を止めようと湖を相手にキレる事もあったという。
ドラマの感想を綴ったブログを持っており、努力の末ついに念願のランキング1位の座に輝いたため、今や自分のシンボルといえば十字架ではなくノートパソコンであると思っている。
バーチャファイター』が好きなのだが、腕前は完全に下手の横好きレベルで、ハンデが無いとブッダにも勝てない。
お笑いが好きでネタ帳を書き溜めており、ブッダと「パンチとロン毛」という名でコンビを結成。夢はM-1グランプリ優勝。
市民プールのサウナに入った際、たまたま隣に座ったヤクザが上半身ブッダの刺青を彫っていたのを熱心な仏教徒だと勘違いして話しかけたところ、偶然にも会話が噛み合い自分もヤクザだと思われて意気投合。どこか有名な組の2代目だと勘違いされ、そのヤクザと舎弟から一目置かれるようになってしまった(一緒にいたブッダもイエスの舎弟と勘違いされ、やはり敬意を払われている)。
ブッダ
イエスに誘われるまま下界の日本にやってきたブッダ。やはり日本語はペラペラ。「仏の顔も三度まで」のの通り、彼を3度怒らせるとかなり危険なことになるらしい。徳の高い行いをしたり怒ったりすると後光が差す。イエス曰く「怒った時に敬語で話されるのが一番恐ろしい」。
家事が得意で、暇な時は掃除や洗濯をよくする。料理も得意だが、宗教上の理由で菜食主義者である(イエスが肉を食べるのは別に咎めない)。趣味はシルクスクリーンで、2人が着ている3割のTシャツの文字は彼の手製である。神通力で地デジの電波を受信することが出来、TVは専らこの方法で視聴している。
一般的な福耳のレベルを遥かに凌駕する程に耳たぶが長い。人体で最も体温が低い箇所なので、夏場は涼を得る為に使われることもあるが、逆に冬場は痛いほどに冷たくなり、不便を感じることも。
髪型は一見只のパンチパーマに見えるが、実は長い毛を神通力で一本ずつ丸めた螺髪であり、かなりの硬度を誇る。額の白毫も実は同じ様に丸まった毛で、これを押されるとかなり痛いのだが、非常に特徴的であるため外出中に子供や酔っ払いに遭遇すると高い確率で狙われる。神通力を解くとイエスが「今更世界の終末が来ちゃった」と勘違いするほど髪で周りが黒く染まる。散髪してもらうまで「いつかブラックホールが発生するんじゃないか」と心配していたらしい。
シャワーを長時間浴びると修行で滝に打たれているかのように錯覚し、宇宙の真理が見えそうになる。イエスとは逆に泳ぎが達者で、「ガンジス川ランブルフィッシュ」の二つ名があり、舟をこぐのも上手い。
生前からあらゆる苦行に耐えてきており、特に断食のスペシャリスト。本気を出せば骨と皮になるまで断食が可能だが、天人達は彼が痩せる事に反対している。その影響もあってか、かなりの倹約家で、お金が戻らないタイプのコインロッカーを使用すると落ち込んでしまうほどだが、時々衝動買いに走る。
漫画喫茶で漫画の神様(手塚治虫)が描いた自分の人生の物語『ブッダ』を読み、涙を流すほど感動し、全巻をまとめ買いした。以来、手塚を尊敬し、イエスがネット通販で漫画家入門セットを買ってからは自分でも4コマ漫画を描くようになり、イエスが読んだところあまりの面白さに奇跡を起こした。その内容は所謂「あるあるネタ」だが、天界の知識が無いと意味不明なので下界ウケはしないらしい。
家電製品が大好きでそちらの方には金に糸目をつけない。(但し値切りはする)ケータイDOCOMO派で、DS Liteはグロスシルバー(イエスからのプレゼント)である。
産まれた時から動物という動物に無条件で懐かれてきたので、一度でいいから冷たくされてみたいと思っている。

[編集] 下界の住人

松田さん
2人が住んでいる安アパートの大家さん。パーマをかけ、カバンの中にお菓子を入れ、思った事を遠慮無く口に出すなど、ステレオタイプのオバちゃん。イエスの誕生日を祝いに来た大天使達を追い出すほどの肝っ玉の持ち主。自分のことを「まちゅだ」と呼ぶ。ブッダとイエスが借りている部屋の周囲に動物が集まるので、2人が餌付けをしているのではないかと疑っている。外国人であるブッダとイエスの入居に最初は難色を示していたが、大天使の降臨はともかく部屋をきれいに使ってくれていることには感謝しており、車が必要になったら貸してやるという温情も見せる。少なくとも2人の孫(中学生と小学生)がいる。
知り合いの極道さん
本名不明。背中にお釈迦様の刺青を入れたヤクザ。市民プールのサウナでイエス達と知り合い、彼を有名な組の二代目と勘違いしている。網走に7年間収監されていた過去を持ち、お互いに国家による刑罰を受けた点でイエスに共感。「二代目」、または「3日柵越えの聖」の兄貴と呼び慕い、イエスの為には自らが殺人の罪を被る事も辞さない覚悟を見せている。縁日で舎弟達と的屋を営む事も。妻子持ちで奥さんは静子、小学生の娘は愛子というらしい。

[編集] 天界の住人

[編集] イエスの関係

父さん(父なる神)
イエスの父親。世界、生物を創造した全知全能の父なる神のことで、イエスの母マリアの夫であるヨセフのことではない。7日間で世界の全てを創り、創造の最終日には休むくらいの余裕を持つ。性格は父らしくイエスと似たところが多い。
姿を現す時は鳩の形で現れるが普通に喋るため、すぐにわかる。鳩の姿で現れるのは、イエスの洗礼の際に心配して現れた時の姿としているが、実際の聖書の記載では、鳩の姿で現れたのは聖霊であり、父なる神は声で呼びかけたのみ。
ミカエル
天界でイエスに付き従う天使達の中でも位の高い大天使の一人。ウリエル、ラファエル、ガブリエルと合わせて四大天使とも呼ばれ、彼はその中でもリーダー格。ウェーブのかかった長髪のイケメンで、下界に来ている時はジャニーズアイドルと間違えられた。実際第九(単行本ではメサイアに変更されている)にアイドルっぽいダンスの振り付けを定めている。猫好きで、イエスに猫の写メを送ってもらって喜んだ事もある。何故か四六時中テンションが高い。カラオケで熱唱などしてテンションが最高潮に達すると、うっかり世界終末を迎える合図のラッパを吹いて最後を締めようとする悪癖があるが、その度にウリエルに止められている。
ウリエル
ミカエルと同じく天界でイエスに付き従う大天使で、四大天使の一人。「破壊天使」とも呼ばれ、イエスの頭の茨の冠に内蔵されたブザーが鳴らされた時にはイエスを守る為にすぐさま飛んでいき、手に持った剣でイエスを迫害した対象を断罪する。作中では、イエスが知らずに直接食べてダメージを受けたわさびを断罪しようとした。その様子を見たブッダ曰く「起きて、イエス! 君のセコム超恐い!」とのこと。基本的にウリエル本人は感情を顔に出さずに常にポーカーフェイスだが、断罪時には怒りの感情をあらわにする。周囲の雰囲気を読むという事を知らず、本人に悪気は無いが余計な発言でその場の空気すらも破壊する性質を持つ。
テンションがあがる度に世界を滅ぼしかけるミカエルを、都度止めている。
ラファエル
四大天使の一人。ストレートの長髪を持つ「癒しの天使」である。しかし、温泉宿ではマッサージチェアに自身が癒され、他の大天使達にネタにされていた。また、帰りの電車内においては、網棚の上で雑誌を読むなどのはっちゃけぶりをみせる。
ガブリエル
四大天使の一人。ウェーブのかかったショートヘアーで、4人の中では一番幼い外見を持つ。
マルコ
マルコによる福音書の記者。名前が一番日本人っぽいと言う事で、彼を保証人とすることでアパートを借りる事ができたらしい。
ペトロ
イエスの弟子(使徒)の一人の漁師。通称ぺとろん。ブッダが散髪した際に出た大量の髪を魚を獲る網として使用した。面白い話を沢山知っているらしいが、師であるはずのイエスすらネタにすると言うとんでもない人物。もっともイエスの取り巻きはテンションが高く、ノリの良い人物ばかりなので、イエス自身もそれを特に気にしている様子はない。
作中では、暑さを紛らわすために電話越しに怪談を披露したが、その実イエスをネタにした漫談であり、あまりの無礼講ぶりにブッダを慄かせた。

[編集] ブッダの関係

アナンダ
ブッダの一番弟子。純粋で明るい少年として描かれており、当然だがブッダのことを崇めている。一度天界で彼と漫才に挑戦したところ、ボケたブッダに「すばらしいです!」と涙を流して喜んだ。そのため漫才が漫才として成り立たず、ブッダを「オリラジみたいだ」といって嘆かせた。普段は、天界にあるブッダの家の近くで地面から浮く修行をしている。ブッダの描いた4コマ漫画の主人公にされたことをとても喜んでいる。実はとてもハンサム
スジャータ
かつてブッダが苦行に勤しんでいた時、乳がゆを与えた女性。その際、ブッダがあまりの空腹状態にあったためものすごい勢いで完食したのを、乳がゆが大好きなのだと勘違いし、現在まで何世紀にも渡り乳がゆのレトルトをお中元で贈っている。実はブッダは本来乳がゆの匂いが苦手であり、ほとんど食べていないのだが、彼女の厚意を慮って現代に至るまで断れずにいる。
ラーフラ
ブッダの息子。その名前は「障害」の意を持つ。目上の人の所に泊まって寝る時は、主人に遠慮してトイレで寝てしまう癖があるという。
梵天
仏法の守護神であり、ブッダが悟りを開いた時にその悟りを人々に語るように説得した。根っからのプロデューサー気質であり、今度はブッダを漫画家として育てようと目論んでいる。しかし一度事を始めると極めるまでやらせるタイプなので、その押しの強さにブッダ自身は困惑している。聖人を対象にした情報マガジン「R2000」というフリーペーパー雑誌を作っていて、ブッダの4コママンガを雑誌に載せる為、ブッダを説得に現れた。濃い眉系の顔をしている為、下界に来た所をイエスに一瞬押し売りと間違われた事がある。くじ引きの際に運を操作し、温泉旅行などを(あくまで原稿のためのではあるが)プレゼントしていた。
マーラ
ブッダが悟りを開く為、菩提樹の下で禅定に入った時に、瞑想を妨げるために現れたとされる魔神。だがブッダがあまりにも相手をしない為、最近は笑いを取りに来るなどの所謂「かまってちゃん」。彼とのやりとりでブッダの笑いの沸点は上がったらしい。なお休暇中のブッダにもスパムメールを送ったり、一緒にやる人も居ないのに先にWiiを買ったのを自慢したりと、何とかしてブッダの興味を引こうとする。
自慢のために1人でMiiを作ったり、ブッダの漫画に対抗して漫画を描いた際には、スクリーントーンを知らなかったために点描で濃淡を表現したりなど、あまりの悲しさにブッダとイエスが号泣するエピソードも多い。

[編集] 用語解説とその他の細かい情報

Jr.(ジュニア)
商店街の福引きでブッダが当てた金ピカの仏像。「仏像の石井」さんの提供。1/1スケールなのでかなり重い。邪魔にならないように部屋の隅っこに置かれている。バッグを提げたり、洗濯物を部屋干しする時に物干し竿を固定されたり、パーティの時に飾りつけられたり、夏場には涼を得る為にイエスが抱きついたりと、結構重宝されている。ブッダは手に入れた当初偶像崇拝を禁止すべきだったと嘆き、仏像を置く事で変な宗教団体か強烈なナルシストに思われたりしないかと心配していたが、今では愛着が湧き自分の弟の様に感じている。『Jr.』という名前もブッダの命名。ちなみに、ブッダことゴータマ・シッダールタ自身は偶像崇拝を固く戒めていた。仏像が作られるようになるのは、彼の死から数世紀を経てからである。
カンダタ
二人が秋葉原に行ったときに寄ったゲーセンのクレーンゲームで獲得した人形。当初ブッダが狙った人形は彼だけであったが、クレーンに捕まった彼に他の人形達の糸が絡みつき、クレーンに引っ掛ける糸が重さに耐えきれずに切れて落ちてしまった。その後、糸が切れたために店員さんがくれ、二人の家にくることになった。電灯のひもに結んで吊り下げてみたが、重すぎて断念した。名前から解るように、元ネタは芥川龍之介の『蜘蛛の糸』(ブッダの命名)。大掃除の際、イエスに排除されそうになったゴキブリを救うかの如く、上から落下したりもするが彼(?)の真意は不明。
休暇
ブッダとイエスが下界のバカンスの為に行ったこと。ちなみに、バカンス中の為に全く仕事をしていない2人の生活費は、有給休暇扱いになっているので、天界から毎月彼らの口座への振り込みで支払われている。月給の額は「円高のあおりを受けてしまっている状態」で2人合わせて26万円である。振込額は、天界で頂いていた人々の笑顔や幸福感、満足感などを天界独自の基準で日本円に換算して算出される。他にもブッダの生母であるマーヤーから銀行口座へ数万円の振り込みがあるが、仕送りかどうかは不明。
後光
ブッダが発する光、慈悲の心や徳の高い事を言った時にも発せられるが、もっぱらイエスの無駄遣いを怒る時に発現する事が多い。
奇跡
ブッダとイエスが起こす超自然的な現象。特にイエスは幸福感を持ったりストレスから逃れようとする時に石をパンに変えたり、水をぶどう酒に変えたり(修善寺ではブドウ味のファンタを地面から噴出させている)、モーセの様にプールの水を割ったりと様々な奇跡を起こしている。反して、限界まで悲しい気持ちになると、逆奇跡を起こして奇跡で生じた現象を打ち消すこともできる。しかし思い出し笑い程度の事でも奇跡は起こるので、イエスの意思とは無関係に2人っきりの時でも人前の時でも頻繁に奇跡を起こしてしまい、家の皿がことごとくパンに変わってしまい困った事も。また、ブッダも白毫を押し続ける小学生に慈悲の心を見せた時つぼみの状態だったアサガオを満開にさせる奇跡を起こしてしまい、結果的に彼に報復してしまったことがある。
小学生
ブッダの天敵、額の白毫を狙って輪ゴムを飛ばしたり、指で押したりする。仲間内で当てるコツなども教えあってるらしい。この狙われ続けた経験からブッダは射的のコツを学んだ。
ボタン星人
ブッダの天敵である小学生によるブッダの呼び名。
苦行スイッチ
ブッダが苦行モードに入る時のスイッチ、家計の危機やファミレスに長居する時に入る。断食や精神的苦痛を伴う物を耐え続けるので、一緒にいるイエスは困惑している。梵天はこれを逆に利用してブッダに仕事を引き受けさせた。
悟れ!!アナンダ!!
ブッダが描いた四コマ漫画、弟子のアナンダをモデルにしている。天界の「あるある」ネタであり、イエスを初め天界の住人には大好評であり、特にイエスはその後何度も奇跡を起こす程、笑いのツボに入った。特に「肋骨ダンス」というネタが相当ウケが良い模様。
最聖コンビ
ブッダとイエスの2人を指しての呼称。作中でこう呼ばれてはおらず、専らあらすじ紹介や宣伝の中での呼称である。
この節は執筆の途中です この節は執筆中です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています

以上で聖☆おにいさんに関する核心部分の記述は終わりです。


[編集] 所収

KCモーニングより

[編集] 外部リンク

このマンガがすごい!」オトコ版1位
2008年版
ハチワンダイバー
柴田ヨクサル
2009年版
『聖☆おにいさん』
中村光
2010年版
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