NINKU -忍空-

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NINKU -忍空-
ジャンル 格闘漫画ギャグ漫画
漫画
作者 桐山光侍
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
レーベル ジャンプコミックス
発表号 1993年26号 - 1995年38号(休止)
巻数 全9巻
漫画:忍空 〜SECOND STAGE 干支忍編〜
作者 桐山光侍
出版社 集英社
掲載誌 ウルトラジャンプ
レーベル ジャンプコミックス
発表号 2005年10月号 - 2011年10月号
巻数 全12巻
アニメ
原作 桐山光侍
監督 阿部紀之
シリーズ構成 橋本裕志
キャラクターデザイン 北山真理西尾鉄也
音楽 本間勇輔
アニメーション制作 ぴえろ
製作 フジテレビ読売広告社、ぴえろ
放送局 フジテレビ
放送期間 1995年1月14日 - 1996年2月24日
話数 全55話
テンプレート - ノート
ウィキプロジェクト 漫画アニメゲーム
ポータル 漫画アニメゲーム

NINKU -忍空-』(にんくう)は、桐山光侍による日本漫画作品、及びそれを原作とするテレビアニメアニメ映画作品。

題名の「忍空」は作中に登場する架空の武術の名前で、「忍術」と「空手」を組み合わせたものである。

概要[編集]

週刊少年ジャンプ』(集英社1993年26号より連載開始。連載当初より人気を得るも1994年30号で連載中断。同年秋のイベント『ジャンプスーパーアニメツアー』用のオリジナルアニメ『ナイフの墓標』(脚本・橋本裕志)の漫画版読切を経た後、51号より連載を再開した。仕切り直しにあたり、物語は中断前の過去を描くことになり、当時のJリーグの2シーズン制に倣って、再開後を『セカンドステージ』、中断前を『ファーストステージ』と称するようになった。

TVアニメ化という商業的な意味合いも大きい連載再開だったが、4か月持たずに再び連載は中断してしまう。その後、橋本をストーリーアシスタント(原案協力)として再開したものの(単行本9巻部分に相当)、3か月後の1995年38号で3度目の中断となった。度重なる中断に関して桐山は後に「元々、格闘技に関しては、プロレスは好きだったが、テレビ等で見ていただけで、他の格闘技に関しては殆ど知識が無く、忍空の『空(空手)』を描くことが段々出来なくなっていった」と語っている[1]

この後、『月刊少年ジャンプ』(集英社)1996年1月号および2月号にて、本編とは全く関係ないギャグタッチの番外編読切『バットとボール』を執筆する。これは当時のジャンプ編集長から、「連載を止めるにしても、最後にケジメだけはしっかりつけるように」と言われたからだという[1]。忍空の前に『週刊少年サンデー』にて連載していた野球漫画『戦国甲子園〜九犬士伝説〜』のキャラクターが登場している。

以降、未完の作品として放置されていたが、『ウルトラジャンプ』(集英社)2005年10月号より『忍空 〜SECOND STAGE 干支忍編〜』(-セカンドステージ えとにんへん)としてセカンドステージの続きが連載終了から10年ぶりに連載が再開され、2011年10月号で完結した。

単行本は『週刊少年ジャンプ』時代のものが9巻までと、干支忍編全12巻、読み切りや原型となる話が収録された短編集『忍空 零-忍空短編集-』(全1巻)がある。何れもジャンプコミックス。2006年から2007年にかけて『週刊少年ジャンプ』連載分が集英社文庫コミックで文庫化された。全6巻。干支忍編のコミックスのカバーを外すと、表紙のキャラクターのプロフィールが記載されている。なお、『忍空 零』では里穂子とヒロユキのプロフィールが記載されている。

あらすじ[編集]

ファーストステージ
忍空組の活躍により戦乱の世も治まったかに見えたEDO暦3年、風助は旅の途中で忍空組の残党が悪事を働いているのを目にする。そんな折、橙次が残党の過激派に囚われたとの報に接する。彼らは「忍空狼」と称し、1人1人が隊長顔負けの実力を持つ刺客を干支忍達に放っていた。かくして干支忍と忍空狼による忍空戦争が勃発した。
『NINKU -忍空-』の単行本1巻~8巻に収録。
セカンドステージ
MUROMACHI暦155年、戦乱で両親を亡くした風助は橙次と出会い、忍空を学ぶことを決意する。その2年後、割拠する群雄達が統合されてくるのを察した麗朱(お師さん)は戦乱に終止符を打つべく弟子である干支忍達を招集する。風助たちはその途上で夜叉連合軍と対峙する。
『NINKU -忍空-』の単行本7巻~9巻に収録。
セカンドステージ 干支忍編
未完だったセカンドステージのその後の物語。干支忍達との出会いを重点として描かれている。風助たちの旅は続くが、夜叉連合軍が特殊な僧兵を擁する恍然宗と同盟を組むなど、戦いは激しさを増していく。
『忍空 〜SECOND STAGE 干支忍編〜』の単行本1巻~12巻に収録。
ちょっとだけファーストステージ
執筆時期としてはセカンドステージや干支忍編の途中だが、実質的にファーストステージの後となる番外編。師・麗朱が遺したトウモロコシ畑を引き継いでいた風助は、その収穫を干支忍仲間に配りに出かける。全体的にギャグ色が強いが、藍朓編のみ夜叉残党との戦いを描いたシリアスな内容。

主な登場人物[編集]

忍空・干支忍[編集]

忍空とは忍術と空手を組み合わせた史上最強の武術。十二の流派がある。 それぞれ身体能力の中で突出する部分(空力)や操る事が出来る自然の力が異なっている。

忍空の技は2種類に分ける事ができる。 十二流派でも共通な忍術の流れを汲む技を忍技。 十二流派の特色である空力と自然の力を利用する技を空技と呼ぶ。

其々の流派の頂点に立った忍空使いは干支忍と呼ばれ、自然界の龍の姿を見る事ができる。 天下分け目の戦では干支忍12人を隊長に「忍空組」を結成(アニメでは忍空隊)、将軍家(アニメでは共和軍)に加勢し、戦を早期終結に導いた。

戦う時は、必ず「忍空組○○番隊隊長(隊員)○○の○○」というように自分の部隊や干支(隊長のみ)、自分の名前を戦う前に名乗る事。また、干支忍が本気で戦う時は勝身煙(かちみけむり)と呼ばれる蒸気を体から発する。

干支忍同士の結束力は強く、干支忍の名前には「風林火山」との色(赤・橙・黄・緑・青・藍・紫)との文字が付いている。

時に忍空使い同士が大きく争う事があり、この戦いを「忍空戦争」と呼び、作中では2度起きている。 麗朱ら旧干支忍とその他の忍空使いの戦いを「第一次忍空戦争」、風助達現干支忍と紅率いる忍空狼の戦いを「第二次忍空戦争」と呼んでおり、2度共に干支忍の全面勝利となっている。

一番隊・子忍(ねにん)
風を操ることのできる忍空。打撃全般を得意とし、俊足を誇る。
隊長:風助(主人公)
隊員:朱雀(忍空狼の刺客、アニメではバサラ三獣士)
技:空手裏剣、空圧拳、空風弾、空圧掌、空子旋、空狂乱、空風掌、空風壁など
二番隊・丑忍(うしにん)
大気中の元素を体内に吸収して、体を鉱物化することの出来る忍空。また、自身の血液中に存在する鉄分を操作することも可能。腕力に優れる。
隊長:林慶
隊員:獏(忍空狼の刺客)、白虎(アニメ独自、バサラ三獣士)
技:空鉛砕、空鉛魂(自称・獏流忍空)など
三番隊・寅忍(とらにん)
物に宿る精霊(その物を使ってきた人々の思いの結晶とも言える)の力を借りて、物を自在に操ることができる忍空。
隊長:火瑠
技:空霊翔、空霊塊、空霊弾など
四番隊・卯忍(うにん)
光系の技を使う忍空。
隊長:山吹
技:不明
五番隊・辰忍(たつにん)
大気中の酸素を利用して、炎を操ることのできる忍空。
隊長:赤雷
副隊長:紅(陽紅)
技:空炎掌、空炎風砕など
六番隊・巳忍(みにん)
大地を操ることのできる忍空。地中に潜ったり、崖を崩すことができる。また、指先による突きを得意とする。
隊長:橙次
副隊長:黄愁
隊員:松正
技:空蛇掌、空幻蛇、空蛇掘、空蛇裂、空裂斬など
七番隊・午忍(うまにん)
空気中の水蒸気を利用し、氷を操ることのできる忍空。空気を液化するほどの低温を作り出せる。忍空の中で最も防御に優れている反面、攻撃力では劣る。
隊長:黄純(アニメ版では「バサラ大佐」と名乗る事も)
隊員:玄武(忍空狼の刺客、アニメではバサラ三獣士。原作では流派不明)
技:空氷掌、空氷骸、空氷弾、合わせ鏡の術など
八番隊・未忍(ひつじにん)
植物を操ることができる忍空。
隊長:緑里
隊員:寿行
技:空狂花、空縛茎、空華忘など
九番隊・申忍(さるにん)
雷を操ることのできる忍空。
隊長:青馬
技:空雷掌、空雷防など
十番隊・酉忍(とりにん)
脚力を活かし、空を飛ぶかの様に跳躍できる忍空。空中からの攻撃を得意とする。
隊長:藍朓
副隊長:浜地(忍空狼の刺客・麒麟)
技:空飛拳、空圧飛拳、空脚爪、空翼破など
十一番隊・戌忍(いぬにん)
動物を操ることができる忍空。十二流派の中でも特に「忍」を重視した流派で、主に諜報活動を行う。
隊長:紫雨
隊員:疾風
技:声空蝉の術、声伝の術など
十二番隊・亥忍(いにん)
水を操ることができる忍空。
隊長:黒楼
技:空亥牙濤、空亥尖、空亥騰など

単行本[編集]

NINKU -忍空-

  1. 1巻 1994年01月11日 ISBN 978-4-08-871106-5
  2. 2巻 1994年03月04日 ISBN 978-4-08-871108-9
  3. 3巻 1994年05月02日 ISBN 978-4-08-871109-6
  4. 4巻 1994年08月04日 ISBN 978-4-08-871110-2
  5. 5巻 1994年11月04日 ISBN 978-4-08-871885-9
  6. 6巻 1995年02月03日 ISBN 978-4-08-871886-6
  7. 7巻 1995年04月04日 ISBN 978-4-08-871887-3
  8. 8巻 1995年08月04日 ISBN 978-4-08-871888-0
  9. 9巻 1995年11月02日 ISBN 978-4-08-871889-7

忍空 〜SECOND STAGE 干支忍編〜

  1. 1巻 2006年03月03日 ISBN 978-4-08-874118-5
  2. 2巻 2006年10月04日 ISBN 978-4-08-874259-5
  3. 3巻 2007年04月04日 ISBN 978-4-08-874350-9
  4. 4巻 2007年11月02日 ISBN 978-4-08-874439-1
  5. 5巻 2008年05月02日 ISBN 978-4-08-874529-9
  6. 6巻 2008年11月04日 ISBN 978-4-08-874556-5
  7. 7巻 2009年05月01日 ISBN 978-4-08-874673-9
  8. 8巻 2009年11月04日 ISBN 978-4-08-874759-0
  9. 9巻 2010年04月20日 ISBN 978-4-08-870061-8
  10. 10巻 2010年11月04日 ISBN 978-4-08-870140-0
  11. 11巻 2011年05月02日 ISBN 978-4-08-870231-5
  12. 12巻 2011年11月04日 ISBN 978-4-08-870309-1

テレビアニメ[編集]

1995年1月14日より1996年2月24日にかけてフジテレビ系列で放送された。全55話。原作(ファーストステージ)をベースにしているものの、舞台設定や一部のキャラクター配置(黄純など)が大きく変わっている。

ヒットキャラクターが出なかったとされる1995年の男児キャラクターの中で、本作は幽遊白書よりやや大人しかったものの健闘したと評された。関連商品で好調なのは「キャラチップ」である[2]

平均視聴率は12.6%、最高視聴率は22.1%だった(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。

2004年2月25日にDVD-BOX1が、同年3月21日にはDVD-BOX2が発売された。

一部の回[3]で、前番組『幽☆遊☆白書[4]BGMが使用されたことがあった。どちらもスタジオぴえろ製作であり、音楽担当も本間勇輔である。

第41話「里穂子の涙・父のおもかげ」は、他の話と違ってキャラクターデザインなど作画の雰囲気が異なっているが、これは意図的なものである。キャラクターデザイン担当の西尾鉄也はそうとは知らずに、この回の作画監督である吉原正行によってキャラクターデザインを直されたことを、不思議に思いながら原画を描いていた[5]

原作との違い[編集]

原作でのエピソードが少なかったためかほとんどがオリジナルエピソードである。

  • 敵対勢力が原作での忍空の残党から帝国府に変更。帝国府を打倒した終盤では、各地の子悪党を相手にしている。
    • 原作ではパートナーであった黄純が帝国軍の一員として主人公達に立ちはだかる。
  • 原作においてペンギンのヒロユキはマゼランペンギンであったが、ケープペンギンに変更されている。
    • また、風助達との出会いについても、原作では悪党どもから藍朓と共に助けられたのがきっかけであったが(その後風助達が修行の旅に行ってしまったため橙次に預けられた)、アニメでは「サーカス団」の一員だったのに風助達について来てしまったという設定に変更されている。
    • ヒロユキが「デベデベ」等と鳴く様になり、脱糞場面がないかわり原作の橙次の様に放屁する。
  • ストーリーの大半はオリジナルキャラである。キャラクターデザインを担当した西尾鉄也によると、ジャンプアニメは、編集や原作者からの注文が多いのが業界内での常識だそうであるが、この作品のキャラクターデザインに関しては、一切それがなかったと語っている[5]
    • また西尾は、原作に登場していなかった干支忍のオリジナルキャラを考えており、監督に自身が考えたキャラをアニメに出してもらうようアピールしていた。しかし、原作との兼ね合いもあって、実現しなかった[5]

あらすじ[編集]

物語が始まる7年前、将軍家による帝国制復興を目指す帝国軍と、それを阻止すべく民主勢力からなる共和軍との間で戦争が勃発。国を二分する戦いとなった。3年後、国内は荒廃し、帝国府は忍空隊と呼ばれるわずか数十名の隊員で構成される部隊によって壊滅寸前にまで追い込まれていた。しかし、忍空隊を率いていた麗朱は突然忍空隊の解散を命令し、そのまま姿を消してしまう。帝国府はかろうじて大戦に勝利するも、戦後、忍空の力を恐れて討伐に乗り出す。元忍空隊の風助は幼い時に連れ去られた母親を探すため旅に出て、様々な境遇の人々と出逢う。

世界観[編集]

戦争終結から3年が経ったEDO歴3年の帝国内各地が舞台である。

帝国内には日本人風の人が多く住み、登場人物の名前も日本風が多い。しかし、西洋風の人も民間人・帝国軍に存在する。言語は現代語と同等の日本語が用いられている。衣服についても、放送当時の現代風なものから、近世に見られるような着物や、洋服・チャイナ服まで多種多様。建造物は教会や民家などヨーロッパ風なものが多く見られ、一方で和風、はたまた西部劇に出てくるような街まで存在する。また、多くの勢力があり、マフィア・ヤクザや海賊、忍空とは別の忍者(それも多くの流派がある)が存在する。このことから多民族・多人種・多宗教を内包しつつ、壮大な領域を統治する国家という意味での帝国といえる。

文明はそれなりに発達しており、電話・蒸気機関車などの公共、重機関銃戦車航空機単葉機)などの兵器が存在している。戦車と航空機のデザインから、第二次世界大戦前の1930年代が元になっていると思われる。ただし、1940年代に開発されたジープが劇中に登場したり、第35話に登場した元エースパイロットの老人である源太郎が、30年前の回想で乗っていた戦闘機が複葉機であったりしたことから、史実の1930年代とは技術進歩に10年前後のずれがあると言える。

登場勢力[編集]

忍空と関係者[編集]

  • 忍空組・忍空隊
    前大戦で、「戦争を終わらせるため、市民の平和のため」に戦った部隊。忍空の隊長クラスにもなれば、帝国軍の一師団分の戦力となる。拳銃などの近代武器は使わず、忍空技を駆使した格闘術で戦う。また、彼らに対して近代武器は殆ど通用しない。部隊は干支にちなんだ小隊規模に区分されており、それぞれに干支忍と呼ばれる隊長がいる。所属する干支によって使う忍空技も変わってくる。ナレーションで忍空隊自体を「わずか数十名の部隊」と述べていることから、干支忍によって率いられる各チームの構成員は極めて少なく、少数精鋭であることがわかる。帝国軍を壊滅寸前まで追いやった集団であったが、物語の冒頭で忍空隊は解散を言い渡されており、EDO歴の現在では、既に隊員たちはちりぢりになっている。物語の終盤では、元忍空組の隊長クラス(赤雷・黄純・紫雨)が助言や戦闘の援護などを行い、帝国軍と戦う風助達を支えた。
  • 風助一行
    元・忍空組一番隊隊長「子忍の風助」と元・忍空組十番隊隊長「酉忍の藍朓」、元・忍空組六番隊隊長「巳忍の橙次」。彼らに橙次の妹の「里穂子」と世界一力持ちのペンギンの「ヒロユキ」を加えた、4人と1匹で旅をしている。風助の旅の目的は、何者かに拉致された母親に会う事であった。旅の道中で、昔の仲間だった者の裏切りや、現在の帝国による圧政の実情を徐々に知っていくことになる。当初、帝国による忍空討伐という背景事情もあって、一行は賞金首として帝国軍から懸賞金をかけられ、否応なく帝国軍と戦わざるを得なかった。後に、共通の敵(コウチン)の存在等の理由から、帝国の三大軍師とは和解。また、賞金首の立場からも解放されている。

帝国府[編集]

前大戦で辛うじて勝利した。忍空技による徒手空拳を専らとする忍空隊に対し、帝国軍は拳銃や戦車などの近代武器を用いて戦う。戦後においても帝国府は忍空の力を恐れており、情報操作を行って「忍空が戦争を起こした張本人、極悪非道の集団」とし、忍空を討伐しようとする。

元々、帝国は将軍家による帝政統治の再興を目的として前大戦を戦っており、戦勝後は一般市民に対して圧政を布いている。食料が豊富に取れる村では帝国府へ食料を強制的に供出(献上)され、村人達は満足に食すことが出来ないほど貧しい生活を強いられている。また、前大戦での勝利はダイオン将軍の功労であるとみなされているが、実質的に帝国軍はコウチンの支配下にある。

将軍家[編集]

大戦では、将軍ダイオンがコウチンに促される形で、将軍家による帝国制復興を名目に挙兵し勝利した。だが戦後はコウチンによって国を支配され、傀儡状態であった。帝都には彼らが住まう城がある。

2代目ダイオン将軍の継承者であるアレクは、コウチンの策略で首都のEDO城に幽閉されてしまう。

アジラダ一行[編集]

帝国軍三大軍師の一人であるアジラダと、その配下にある部隊。アジラダは忍空討伐責任者に任命されており、忍空討伐隊を指揮している。作戦司令部としてムルブ砂漠の「要塞城」を使用している。

アジラダは将軍家に固く忠誠を誓っており、コウチンが権勢を振るっている現状をあまり快く思っていない。物語の当初は雷鳴拳という格闘術を駆使し、三大軍師の一人として風助達の前に立ちはだかっていた。

アジラダが風助達に敗れ、行方を晦ますと、コウチンは彼を帝国軍から永久追放し、発見次第即刻処刑するよう命令を下す。彼の配下にいた部下も反逆罪に問われて連行された。

後に、将軍家の末裔であるアレクがコウチンに拉致されてしまったことから、アレク奪還のために風助一行の手助けをする。

バサラ一行[編集]

帝国軍三大軍師の一人であるバサラと、その配下にある部隊。作戦司令部は古城。

バサラの正体は、元・忍空組七番隊隊長「午忍の黄純」であった。婚約者の死などを経て戦争の虚しさを実感したことから心を凍らせ、戦後は帝国軍の軍師として風助たちの前に現れる。バサラの配下にある兵士達は心を凍らせた者達(心の闇の部分を凍らされる)で、痛みや感情を消されている。又、バサラの部下の多くは忍空技を伝授されている。物語の中盤では、忍空狼の者が刺客として風助たちの前に幾度と無く送り込まれてきた。

最終的には、風助達と黄純は和解することに成功。帝国軍軍師のバサラではなく元・忍空組の黄純となり、風助一行とコウチンとの戦いの際には赤雷と共に援護に来た。

  • 精鋭隊
    バサラが街で発見された忍空(風助達)の強さを確かめるために送り込んだ部隊。第4話と第5話に登場。仮面を被っている。普段は礼拝服のような衣装を身に纏っているが、中は防御スーツを着ており、通常は灰色だが隊長のものだけ白い。変わり身の術等の簡単な忍空技が使える他、チェーンソークロスボウなどの武器も使用する。風助達に倒された。隊長クラスになると彼らが敵うわけがないことをバサラは知っており、完全な捨て駒であった。
  • 忍空狼(にんくうろう)
    対忍空部隊として結成され、複数の忍空技が使える。麒麟をはじめ、隊員のほとんどは元々忍空隊に所属していた。17話より登場。風助達へ帝国側に寝返るよう説得し、拒否すれば抹殺するために差し向けた。風助達と死闘を繰り広げるが全滅。
  • バサラ三銃士( - さんじゅうし)
    風水の谷防衛のためにバサラ自身が優秀な人材を国中探して見い出した精鋭部隊。白虎、朱雀、玄武の3人から成る。
メキラ一行[編集]

帝国軍三大軍師の一人であるメキラと、その配下にある部隊。主に情報管理・操作などを行う。「忍空は悪で帝国軍こそが正義である」と一般市民に信じ込ませたのも彼女らの宣伝活動による。忍空討伐を担当していたアジラダが失脚したため、この任務も遂行するようになる。

元々メキラは小さな南の島の出身であり、部隊は同じ国の出身の女性だけで構成されている。部隊のメンバーは催眠をかける技術に長けており、彼女自身も幻術の使い手である。

メキラは忍空によって自分の祖国が壊滅したと思っており、当初は忍空を憎んでいた。しかし、後にコウチンの仕業と知ったことから風助たちと和解し、帝国軍を抜けて祖国に帰っていった。

その他キャラクター[編集]
  • 特殊部隊「くのいち隊」
    隊長のマキ以外は女性で構成された部隊。第9話と第10話に登場。隊員はいずれも戦災で未亡人になるなどの過去がきっかけで「マキに拾われて」入隊している。正規軍とは違い、情報活動等いわゆる「汚い仕事」を行っており、大戦時は戦災救助もしていた。風助によって全滅させられる。
  • 特殊部隊
    正確な狙撃やカモフラージュなど野戦を得意とする部隊。劇中では30話にて登場。山中にて演習中、偶然風助達を発見。忍空討伐隊より優れていることを誇示すべく、本部へ連絡せず自ら風助達を追い詰める。だが、自然と調和していないカモフラージュを見抜いたゆうじの指示によって、風助達に倒される。

登場兵器・施設[編集]

帝国軍[編集]

  • 装甲車
    機銃の砲塔とゴムタイヤを装備した4輪車。前線に必ずと言っていいほど、下記の自走砲と一緒に登場することが多く、その度に数多くの車両が風助達の手で破壊されており、やられメカ扱いされている。また、非武装で6輪車の別車種もあり、バサラ(黄純)がアジラダのいるムルブ砂漠の要塞城に向かう時に搭乗するなど、こちらは輸送車として使用されている。
  • 自走砲
    軍用トラックに大口径の砲を設置した姿をしており、装甲などは一切付いていない。上記の装甲車と同じく多くの前線に登場しては、風助たちに撃破されるやられメカを演じている。砲は走りながら射撃をすることが可能で、対空砲としても使用している。
  • 陸上戦艦
    正式名称はA一〇一(エー・いちまるいち)型陸上戦艦。変形移動可能な大型要塞として大戦中に開発されていたが、膨大な人手と費用がかかることと開発中に終戦を迎えたため、未完成に終わった。陸上戦艦について詳しく解説する里穂子に感心した橙次に対して、里穂子が「新聞読んでれば常識」と言っていたことから、一般に報道公開されているようである。
    外観は用途から巨大建造物に大小様々な無数の砲塔と、無限軌道を設置しており、艦橋と煙突からかろうじて戦艦としての面影が見える。塗装は黄色。数ある武装の中でも強力な、大人の背丈の2倍近くある大口径のメガロ砲を正面左側に装備している。
    未完成の機体をアジラダの作戦司令部として、ムルブ砂漠の「要塞城」に利用。本体の約半分を砂漠に埋め、本体にレンガ壁の建造物、周りに城壁と地雷原を設置するなど建造物としてカモフラージュしていた。アジラダは自分の部屋の床下の水槽にサメを飼っていた。
    第6話で風助達に襲撃され、通風孔と勘違いした藍朓に促されて、風助・ヒロユキ・里穂子はメガロ砲に侵入。そのまま、藍朓に向けて発射されるが、脱出した風助の風圧掌によって弾丸の向きを変えられ、艦橋をかすめて右後部に被弾。風助たちは内部に侵入し、帝国軍に寝返った黄純と対面した。第7話にて、動力室に火が回ったことを知ると、アジラダは操舵を外部の環境に変更し、爆薬庫の開放と5分以内の退避を命令。移動砲撃用に変形させることで、忍空と快く思っていないバサラ(黄純)を閉じ込め、爆殺しようとするが失敗した。アジラダはこの時、陸上戦艦を「無用の長物」と評していた。
    第47話からは、ガウニーによって「完全バージョン」として完成され、将軍家を支援するアジラダの作戦司令部として登場した。最初は帝国軍の防戦に徹していたが、コーチン大僧正にEDO城を破壊され、アレクの安否を案じたため「空中戦艦」として、浮遊して敵陣を強行突破した。流血の塔に接近し、応戦しながらアレクの救出に試みる。その光景を見た里穂子が「どうやって飛んでいるの」と突っ込んでいたが、実際は何隻もの飛行船で陸上戦艦を吊り上げているだけで、厚い雲で飛行船が見えないだけであった。しかし、コーチンはそれを見破っており、飛行船に攻撃を加えられて操縦不能になり、コーチンから背後に第二撃を受け墜落、大破した。劇中でガウニーは陸上戦艦を「私の最高傑作」と呼んでいたことから、大戦中に陸上戦艦の開発に携わっていたことが解る。また、完全に爆破されたムルブ砂漠の機体を再生するには、時間的に無理があることから、これとは別の機体が存在していたことも窺わせる。

スタッフ[編集]

放送リスト[編集]

話数 サブタイトル 脚本 演出 絵コンテ 作画監督 美術 初回放送日
1 子忍の風助! 橋本裕志 阿部紀之 千葉道徳 長﨑斉 1995年
1月14日
2 酉忍隊長登場 橋本みつお 星和伸 高橋忍 1月21日
3 大地の橙次! うえだしげる 榎本明広 工藤英昭 1月28日
4 襲撃者たち 小柴純弥 井上敦子 高田茂祝 2月4日
5 勝身煙たつ! 水野和則 高橋資祐 高橋忍 2月11日
6 恐怖の要塞城! 上代務 下田正美 千葉道徳 工藤英昭 2月18日
7 氷の黄純! 小柴純弥 阿部紀之 双堂健 高田茂祝 2月25日
8 閉ざされた心 橋本裕志 立花源十郎 星和伸 高橋忍 3月4日
9 母の子守唄 松井仁之 井上敦子 工藤英昭 3月11日
10 悲しい別れ うえだしげる 榎本明広 高田茂 3月18日
11 苦狼門の試練 上代務 小柴純弥 千葉道徳 高橋忍 3月25日
12 強くなる方法 下田正美 井上敦子 工藤英昭 4月1日
13 遠い約束! 田村竜 阿部紀之 神戸洋行 高田茂祝 4月8日
14 痛みを越えて 橋本裕志 立花源十郎 崔ふみひで 高橋忍 4月15日
15 本当の勇気! 松井仁之 西尾鉄也 工藤英明 4月22日
16 伝説の森! 小柴純弥 榎本明広 高田茂祝 4月29日
17 忍空狼の罠! 上代務 下田正美 高橋資祐 高橋忍 5月6日
18 絶体絶命!! 野上和男 うえだひでひと 西田正義 工藤英昭 5月13日
19 激闘の果てに 水野和則 千葉道徳 高田茂祝 5月20日
20 イルカと少年 下田正美 田中良 5月27日
21 地獄の洞くつ 田村竜 水野和則 小柴純弥 神戸洋行 工藤英昭 6月3日
22 雷鳴拳の恐怖 橋本裕志 立花源十郎 工藤紘
立花源十郎
崔ふみひで 高田茂祝 6月10日
23 炎の赤雷! 松井仁之 千葉道徳 高橋忍 6月17日
24 自由への反乱 上代務 阿部紀之 榎本明広 工藤英昭 6月24日
25 父と子! - 高橋資祐 高田茂祝 7月1日
26 さらばヒロユキ 橋本裕志 水野和則 神戸洋行 高橋忍 7月8日
27 風水の谷! 田村竜 下田正美 榎本明広 工藤英昭 7月15日
28 魔の三獣士! 橋本裕志 野上和男 荒川真嗣 西田正義 高田茂祝 7月22日
29 天空龍現る! 阿部紀之
高柳滋仁
阿部紀之 若林厚史 高橋忍 7月29日
30 姿なき狙撃者 上代務 立花源十郎 崔ふみひで - 8月5日
31 包囲網を破れ 橋本裕志 水野和則 榎本明広 高田茂祝 8月12日
32 目覚めろ赤雷!! 松井仁之 田中良 高橋忍 8月19日
33 危機への序章 田村竜 新房昭之 高橋資祐 工藤英昭 8月26日
34 死を呼ぶ幻! 橋本裕志 下田正美 阿部紀之 千葉道徳 高田茂祝 9月2日
35 大空の勇者! 上代務 野上和男 西田正義 柴田正人 9月9日
36 謎の少年!! 田村竜 阿部紀之
高柳滋仁
神戸洋行 高橋忍 9月16日
37 別れの約束 橋本裕志 立花源十郎 崔ふみひで 工藤英昭 9月23日
38 風水の岬! 田村竜 水野和則 千葉道徳 高田茂祝 10月7日
39 砕けた氷!?天空龍再び!! 橋本裕志 水野和則 榎本明広 高橋忍 10月14日
40 技激突!霧使いVS風使い 松井仁之 神戸洋行 工藤英昭 10月28日
41 里穂子の涙・父のおもかげ 藤田伸三 新房昭之 吉原正行 高田茂祝 11月4日
42 怒りの拳!忍空斬りの男 田村竜 高柳滋仁 高橋資祐 高橋忍 11月11日
43 恐怖の館!謎の幽霊屋敷 藤田伸三 野上和男 西田正義 工藤英昭 11月18日
44 対決!?手裏剣使いの友情 おおいとしのぶ 水野和則 榎本明広 井上敦子 高田茂祝 11月25日
45 ミス忍空!検問突破作戦!! 橋本裕志 立花源十郎 崔ふみひで 高橋忍 12月2日
46 月夜の刺客!封じられた技 高柳滋仁 神戸洋行 工藤英昭 12月9日
47 首都へ!正義の反乱者たち! 田村竜 松井仁之 阿部紀之 千葉道徳 高田茂祝 12月16日
48 蘇る記憶!母をさらった男! 橋本裕志 山口頼房 榎本明広 高橋忍 12月23日
49 解き放たれた力!決戦の時 水野和則 水野和則
阿部紀之
神戸洋行 工藤英昭 1996年
1月13日
50 力を越えろ風助!最大空力!! 阿部紀之 西尾鉄也 高田茂祝 1月20日
51 雇われ用心棒!夕日の決闘 立花源十郎 崔ふみひで 高橋忍 1月27日
52 風助の強盗退治!仮面男の謎 田村竜 水野和則 高橋資祐 工藤英昭 2月3日
53 友情の舞台!ヒロユキの秘密 橋本裕志 高柳滋仁 千葉道徳 高田茂祝 2月10日
54 消えた札束!!悪者は誰だ?! 松井仁之 榎本明広 高橋忍 2月17日
55 風助、映画スターになる?! 田村竜 山口頼房 山口頼房
神戸洋行
神戸洋行 工藤英昭
高橋忍
2月24日

主題歌[編集]

オープニングテーマ
『輝きは君の中に』
作詞 - 中島章子 / 作曲 - 山石敬之 / 編曲 - 井上鑑 / 歌 - 鈴木結女

※作曲を担当した山石敬之は、たまに自身のソロライブでセルフカバーするときがある。

エンディングテーマ
  • 第1話 - 第28話
『それでも明日はやってくる』
作詞・作曲・歌 - 鈴木結女 / 編曲 - 崩場将夫
  • 第29話 - 第50話
『空の名前』
作詞 - 山田ひろし・鈴木結女 / 作曲・歌 - 鈴木結女 / 編曲 - 吉田智
  • 第51話 - 第55話
『それぞれの明日へ』
作詞・歌 - 鈴木結女 / 作曲 - 土橋雅樹 / 編曲 - 西脇辰弥
フジテレビ 土曜夕方6:30 - 7:00枠
前番組 番組名 次番組
NINKU -忍空-

映画版[編集]

ゲームソフト[編集]

  • 1995年 ゲームボーイ用ソフト『NINKU -忍空-』(トミー)
  • 1995年 ゲームボーイ用ソフト『忍空 第2弾 忍空戦争編』(トミー)
  • 1995年7月21日 ゲームギア用ソフト『NINKU -忍空-』(セガ)
  • 1995年11月3日 ゲームギア用ソフト『忍空外伝 ヒロユキ大活劇』(セガ)
  • 1995年12月22日 ゲームギア用ソフト『忍空2 天空龍への道』(セガ)
  • 1995年 PlayStation用ソフト『NINKU -忍空-』(トミー)
  • 1996年 セガサターン用ソフト『NINKU-忍空-〜強気な奴等の大激突!〜』(セガ)
  • 2006年 ニンテンドーDS用ソフト『ジャンプアルティメットスターズ』(任天堂) - ゲーム中の1作品として登場。

忍空 -NINKU-[編集]

1993年の『週刊少年ジャンプ Winter Special』に掲載された、本作の原点とされる読み切り作品。連載版と比較すると、風助が登場することや「空手と忍術を組み合わせた格闘技」という忍空の基本概念が使用されていること以外は、世界観や設定が大きく異なる。現在では、2007年に発売された『忍空 零 -忍空短編集-』で読むことが出来る。

あらすじ[編集]

新聞配達をしながら「忍空」を学ぶ少年・風助は、あるとき風助と同じく「忍空」を使う青年・文紫(ぶんし)と出会う。文紫はかつて風助の兄・竜道(りゅうどう)と互角の勝負を演じ、10年後に再戦を誓い合った男だったが、竜道はすでに他界しており、この世にはいなかった。文紫は風助の中に竜道の姿を感じると同時に彼が竜道を超えていることに気付き、風助に決闘を申し込む。

補足[編集]

  • ペンギンのヒロユキの名前の由来は、当時のアシスタントの名前から取ったもの。
  • 作者は本作の連載前に『週刊少年サンデー』(小学館)で野球漫画『戦国甲子園〜九犬士伝説〜』を連載していた。この『戦国甲子園』から本作に転用されたキャラクターは数多く、主人公の風助のモデルになったキャラクターも登場している。
  • 漫画『NARUTO -ナルト-』の作者、岸本斉史は自他共に認める本作の大ファンであり、文庫本に収録されているイラストに「忍空の続きが読みたくてNARUTOを描いた」と載せている[6]

脚注[編集]

  1. ^ a b Quick Japan」(太田出版)に連載されていた『消えたマンガ家』シリーズのインタビュー[要出典]
  2. ^ マーチャンダイジングライツレポート1996年1月号
  3. ^ 第5話「勝身煙たつ!」にて、藍朓たちが風助の所へ駆けつけるシーンなど。
  4. ^ 1995年は最終回の1話のみの放送であったが、これは1993年12月25日の放送予定分が同日に亡くなった逸見政孝の追悼特別番組に変更となり、以降の放送スケジュールが1話ずつ繰り越になったため。
  5. ^ a b c WEBアニメスタイル_アニメの作画を語ろう
  6. ^ 文庫本3巻308頁。

外部リンク[編集]