ピンポン (漫画)

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ピンポン
ジャンル 卓球
漫画
作者 松本大洋
出版社 小学館
掲載誌 ビッグコミックスピリッツ
レーベル ビッグコミックススペシャル
発表期間 1996年 - 1997年
巻数 全5巻
話数 全55話
アニメ:ピンポン THE ANIMATION
原作 松本大洋
監督 湯浅政明
シリーズ構成 湯浅政明
キャラクターデザイン 伊東伸高
音楽 牛尾憲輔
アニメーション制作 タツノコプロ
製作 アニメ「ピンポン」製作委員会
放送局 フジテレビ
放送期間 2014年4月 -
テンプレート - ノート 
ウィキプロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画アニメ

ピンポン』は、松本大洋による日本漫画卓球を題材として友情を描く青春漫画で、神奈川県藤沢市が舞台となっている。

週刊ビッグコミックスピリッツ』(小学館刊)に1996年から1997年まで連載された。全55話。

あらすじ[編集]

ペコスマイルの、片瀬高校卓球部に所属する幼馴染の2人が主人公。ペコは卓球は強いが自分の才能に自惚れているところがあり、先輩に対しても挑発的である。スマイルは、決して笑わないことからペコが「スマイル」と命名した。内気で無口だが卓球は強い。

2人は中国人留学生を迎えたと噂になっている辻堂学園高校卓球部の偵察に出かけ、留学生のチャイナと対面する。チャイナと試合をしたペコは1点も獲れずに敗北する。

そのころ片瀬高に、髪も眉毛も剃りあげたスキンヘッドの高校生がスマイルを偵察するため参上する。ドラゴンと呼ばれる海王学園高校卓球部の風間竜一である。片瀬高卓球部顧問の小泉丈(バタフライジョー)にドラゴンは、絶対にインターハイで優勝すると宣言する。

そしてインターハイが開幕した。

登場人物[編集]

片瀬高校[編集]

星野 裕(ほしの ゆたか)/ペコ
- 片山福十郎
右ペンホルダー 前陣速攻型
片瀬高校1→2年生
主人公。卓球が得意で、小学校の頃から卓球にかけては右に出るものが殆どいなかった。卓球部の練習には真面目に参加せず、行きつけの「タムラ」で、素人相手から賭け卓球で金をせびるような日々を過ごしていた。高校一年生の県大会で、かつての卓球仲間である佐久間に敗れ、失意のまま堕落した生活を送るが、その佐久間から説得され、一念発起し再起を図り「タムラ卓球場」のオババから特訓を受ける。
お菓子類が好きで、よく何らかのお菓子を食べている。将来、カルビーのCMに出ることが夢。
月本 誠(つきもと まこと)/スマイル
声 - 内山昂輝
右シェークハンド カット主戦型
片瀬高校1→2年生
もう1人の主人公。小学校の頃から笑わない無愛想な人間を通してきた。そのため、周りからからかわれたり苛められたりするのはしょっちゅうで、その度にペコに守られて来た。ペコとの出会いで卓球の世界に入る。冷静沈着な性格。顧問の小泉から卓球の才を見出され特訓を受ける。
暇を見つけては鼻歌を歌いながらルービックキューブ(アニメでは携帯ゲーム)に興じている。
小泉 丈(こいずみ じょう)/バタフライジョー
声 - 屋良有作
右ペンホルダー 両ハンド攻撃型
片瀬高校の卓球部顧問であり英語教師。62歳(アニメ版では72歳)
かつてはオババをして「強いなんてもんじゃない」と言わしめるほど優秀な選手であり1950年世界選手権日本代表の最終選考まで残ったが、膝をケガをしているライバル相手に温情をかけるような戦い方をして敗れ、同時に選手生活を引退した過去を持つ。月本の才能を見抜き一流の選手へと育て上げる。

海王学園高校[編集]

風間 竜一(かざま りゅういち)/ドラゴン
声 - 咲野俊介
右シェークハンド(映画ピンポンでは左)オールラウンド
海王学園高校2→3年生
海王学園卓球部主将。高校最強の選手として知られており、インターハイでも2年連続個人優勝している。ストイックな性格だが、試合の前には便所に籠るなど繊細。
佐久間 学(さくま まなぶ)/アクマ
声 - 木村昴
右ペンホルダー 前陣速攻型
海王学園高校1→退部
星野と月本の幼馴染。重度の乱視で、幼少時からメガネをかけている。才能はあまり無いが誰もが認める努力の天才。
風間のようになりたくて海王高校に入学した。

辻堂学院高校[編集]

孔 文革(コン・ウエンガ)/チャイナ
声 - 文曄星
右中国式ペンホルダー ドライブ主戦型
中国からの雇われ選手。上海ジュニアユースのエリート選手だったが、敗れて都落ちする形で日本に留学。卓球大国・中国で生まれ育ち、エリート意識を持っている。スマイルの才能を認めている。

タムラ卓球場[編集]

オババ
声 - 野沢雅子
タムラ卓球場を経営している。星野・月本・佐久間が小学生の頃から彼らを指導してきた。指導は厳しいが選手に対しては本人曰く「手前の下の世話させるくらいの」愛を持っている。
ブランクからの再起を図る星野に頼まれ面倒を見る。
道夫(みちお)
オババの息子。藤沢農業大学卓球部のコーチをしている。
オババの頼みにより星野を指導し、彼のバックサイドの弱点を克服するために裏面打法に挑戦させた。
実写映画版には登場しない。

評価[編集]

1997年1998年に、手塚治虫文化賞の候補に挙げられる。受賞は逃したが、数多くの選考委員から高い評価を得た。

単行本[編集]

映画[編集]

ピンポン
監督 曽利文彦
脚本 宮藤官九郎
製作 小川真司
鈴木早苗
井上文雄
製作総指揮 椎名保
出演者 窪塚洋介
ARATA
中村獅童
サム・リー
大倉孝二
夏木マリ
竹中直人
主題歌 SUPERCAR
YUMEGIWA LAST BOY
撮影 佐光朗
編集 上野聡一
配給 アスミック・エース
公開 日本の旗 2002年7月20日
上映時間 114分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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漫画の連載終了から4年以上が経過した2002年初頭に映画の公開が発表され、『ピンポン』として同年7月に劇場公開された。

ストーリー[編集]

片瀬高校一年の星野は、将来ヨーロッパに行って卓球で頂点を目指すという夢を持っている。そのわりには、卓球部の練習はさぼってばかりで、マイペースだ。星野の幼なじみの月本は、幼い頃虐められていたときに、いつも星野に助けてもらった。月本の中では、星野はヒーロであった。星野に卓球を習って、目立たないが卓球の才能を持っている月本は、インターハイチャンピオンの海王学園の風間や、中国のナショナルチームから落ちて日本で再起をはかる孔からも注目されている。しかし月本は卓球は人生の暇つぶしと考えてクールに取り組み、月本を鍛え上げようとする顧問の小泉にも反抗しがちだ。そしてインターハイ県予選がはじまる。星野は、幼なじみで風間に憧れて海王学園に行った佐久間に破れる。月本は孔を追い詰めるが、情をかけ逆転負けをする。風間に認められたい佐久間は、月本に試合を挑むが完敗し、退学し卓球を離れる。一方、卓球をやめようとしていた星野に会い、卓球を続けるように励ます。星野は再起を期して、タムラ卓球のオババのもとで鍛え直す。月本も、小泉と信頼関係を築いていき、特訓をはじめる。そして翌年のインターハイ予選が始まる。月本は圧倒的な力で決勝に進んだ。星野は孔を下し準決勝にすすむ。そして膝痛のため、棄権をすすめるオババの忠告をけって、月本が待っているからと言って風間と戦う。風間は意地をかけて勝利を目指すが、星野は月本の友情に力を取り戻し風間を下す。死力を尽くした戦いに、風間は幸福を感じていた。月本はヒーローである星野との決勝に臨む。

出演[編集]

スタッフ[編集]

製作・エピソード[編集]

  • 卓球の試合シーンは主にボール、コート共にフルCGで作られている。
  • 劇中音楽は、主題歌を担当したSUPERCARを初めとして、石野卓球ブンブンサテライツなどのミュージシャンらがそれぞれ提供している。
  • この映画の原作との最大の違いは、キャプテン大田のキャラクターである。荒川良々が演じており、原作とは異なる丸坊主の太っちょといったいでたちで、原作には無いコミカルなシーンが盛り込まれている。また、キャプテン大田主演の宮藤官九郎脚本によるこの映画のサイドストーリー「ティンポン」が存在しており、こちらの内容は本編のパロディとなっている(DVD2枚目に特典映像として収録されている。)。
  • 原作者の松本大洋本人が劇中にわずかではあるが出演している。
  • 出演者の卓球の技術指導をした平岡氏が海王学園の監督役で出演している。また、当時平岡氏が監督をしていた明治大学の卓球部の選手たちが撮影協力している。

受賞歴[編集]

ソフト化[編集]

  • ピンポン DVD2枚組DTS特別版(初回限定生産2枚組、2003年2月14日発売、発売元・小学館、発売 / 販売元・アスミック・エース)
    • ディスク1:本編DVD
      • 音声特典
        • オーディオコメンタリー(監督:曽利文彦×撮影:佐光朗)
      • 音楽トラック
      • 音楽チャプター
    • ディスク2:特典DVD
      • 短編作品「ティンポン」
      • メイキング・オブ・「ピンポン」
      • 主要キャスト5人映像集
      • CGシーン解説
      • デジタルシネマについて
      • 絵コンテ&本編シーンの比較
      • 短編「カンフーマスター」
      • 未公開シーン
      • 平岡コーチの卓球教室
      • 製作発表記者会見
      • 完成披露試写会舞台挨拶
      • 公開初日舞台挨拶
      • 予告編集
      • 劇中使用グッズ紹介
      • ポスターギャラリー
  • ピンポン メモリアルBOX(DVD2枚組、2003年2月14日発売、発売元・小学館、発売 / 販売元・アスミック・エース、15000セット限定生産)
    • ディスク1:本編DVD(2枚組DTS特別版と同様)
    • ディスク2:特典DVD(2枚組DTS特別版と同様)
    • 封入特典
      • スペシャル・ヴィジュアル・ファイル
      • 特製バインダーケース
      • 未公開スチール約100点使用ピクチャーカード集
      • 松本大洋「ピンポン」両面ポスター
      • ピンポン星人のペーパー・マスク
      • 「ピンポン」型抜きステンシル
      • 35㎜映画フィルム
      • 片瀬高校ゼッケン
  • 【TCE Blu-ray SELECTION】ピンポン ブルーレイ スペシャル・エディション(BD1枚組、2012年9月5日発売、発売元・アスミック・エース / 小学館、販売元・TCエンタテインメント
    • 映像特典
      • 短編作品「ティンポン」
      • メイキング・オブ・「ピンポン」
      • メインキャスト映像集
      • 平岡コーチの卓球教室
      • CGシーン解説
      • デジタルシネマについて
      • 未使用シーン
      • 製作発表記者会見
      • 完成披露試写会舞台挨拶
      • 公開初日舞台挨拶
      • 予告編集
    • 音声特典
      • オーディオコメンタリー(監督:曽利文彦×撮影:佐光朗)

テレビアニメ[編集]

ピンポン THE ANIMATION』(ピンポン ジ・アニメーション)のタイトルで、2014年4月より、フジテレビノイタミナ」枠にて放送中。 原作の絵をほぼそのまま再現し、アニメーション化させるという試みが行われている。

原作との違い[編集]

主に連載時との時代相違を考慮した変更が行われている。

  • 連載当時のルールから公式ルールが変更されたこともあり、1セット11点制から21点制にルールが変更されている。
  • スマイルがよく遊んでいるおもちゃがルービックキューブから携帯ゲーム機に変更。
  • 小泉の年齢が62歳から72歳になっている。


スタッフ[編集]

主題歌[編集]

オープニングテーマ「唯一人」
作詞・作曲・編曲・歌 - 爆弾ジョニー
エンディングテーマ「僕らについて」
作詞・作曲 - クボケンジ / 歌 - メレンゲ

各話リスト[編集]

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督
#1 風の音がジャマをしている 湯浅政明 久保田雄大 伊東伸高
#2 スマイルはロボット 伊藤秀樹

放送局[編集]

放送地域 放送局 放送期間 放送時間 放送系列 備考
関東広域圏 フジテレビ 2014年4月10日 - 木曜 24:50 - 25:20 フジテレビ系列 製作委員会参加
岩手県 岩手めんこいテレビ 同時ネット
山形県 さくらんぼテレビ
愛媛県 テレビ愛媛 木曜 25:10 - 25:40
静岡県 テレビ静岡 木曜 25:20 - 25:50
秋田県 秋田テレビ 木曜 25:30 - 26:00
福島県 福島テレビ 木曜 25:35 - 26:05
新潟県 新潟総合テレビ 木曜 25:40 - 26:10
広島県 テレビ新広島 木曜 25:45 - 26:15
熊本県 テレビくまもと
近畿広域圏 関西テレビ 木曜 25:58 - 26:28
宮城県 仙台放送 木曜 26:00 - 26:30
福岡県 テレビ西日本 木曜 26:05 - 26:35
中京広域圏 東海テレビ 木曜 26:10 - 26:40
鹿児島県 鹿児島テレビ
佐賀県 サガテレビ 2014年4月11日 - 金曜 24:50 - 25:20
北海道 北海道文化放送 2014年4月20日 - 日曜 26:10 - 26:40
日本全域 バンダイチャンネル 2014年4月25日 - 水曜 12:00 更新 ネット配信 [注 1]

ブラウザゲーム[編集]

〜ピンポン THE ANIMATION〜 超高速!スマッシュパズル!!』というブラウザゲーム2014年4月11日から提供された。ジャンルは卓球パズル。基本プレイ無料のアイテム課金制カルチャーによる制作で、Yahoo!モバゲーでの配信。

フジテレビ ノイタミナ 第1部
前番組 番組名 次番組
ピンポン THE ANIMATION

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 初回は4月25日に第1話・第2話連続配信。

外部リンク[編集]