BALLAD 名もなき恋のうた

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BALLAD 名もなき恋のうた
監督 山崎貴
脚本 山崎貴
出演者

草彅剛
新垣結衣
武井証夏川結衣筒井道隆
香川京子
小澤征悦中村敦夫

大沢たかお ほか
音楽 佐藤直紀
主題歌 BALLAD〜名もなき恋のうた〜 (alanの曲)
撮影 柴崎幸三
編集 宮島竜治
配給 東宝
公開 2009年9月5日
上映時間 132分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
製作費 20億円
興行収入 18億1000万円[1]
allcinema
キネマ旬報
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BALLAD 名もなき恋のうた』(バラッド なもなきこいのうた)は、2009年9月5日に公開された日本映画

目次

[編集] 概要

アニメ映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』を原作とした作品で、主演の草彅剛が演じる武士と新垣結衣が演じる姫のラブストーリーを実写化した。原作に対し、井尻・廉姫サイドから描いているのが特徴。チラシやポストカードには原作の主人公である野原しんのすけの絵柄がプリントされているものもある。

テレビ朝日系列では『『ぷっ』すま』をはじめさまざまな番組で宣伝が行われ、系列24局のアナウンサーが「廉姫アナウンサー」としてPRを行った。原作である『クレヨンしんちゃん』では戦国しんちゃんが放映された。

本作製作のきっかけは監督の山崎貴が『ラスト・サムライ』のロケ現場を見学した際にその出来の高さに感心し、「日本でも合戦を中心とした時代劇が作れるんじゃないか?」と思ったのが始まりであり[2]、原案をクレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦にした理由として「ラスト・サムライに対抗するためにジャンルを問わず自分が知っているストーリーの中で一番いい物を使いたかったから」と語っている[2]。撮影には『ALWAYS 三丁目の夕日』と同様にワンシーンワンカットやVFXが活用され、山崎は「ALWAYSの経験が生かされた」と語っている。また、本作では合戦時に出血する場面が無いが、これは山崎の「子供にも見てほしい」という思いからである[2]

山崎は脚本も担当しており「オリジナルのストーリーがよく出来ていたのでどういう風に変えていくのかを考えるのが難しかった。オリジナルの良さを崩さないようにしつつ又兵衛と廉姫の恋愛の部分を中心にする様にしたいと思ったので脚本はかなり試行錯誤した」と語っている[2]

風景も山崎の「可能な限り既存の物には左右されず、自分たちだからこそ出来る物にしたい。本当に戦国時代に行ったらこんな感じだったという風景を見せたかった」という方針の下[2]、砦としての山城や戦のムードを追求している。

本作の題名をBALLADと命名したのも山崎であり、その理由として「昔の吟遊詩人が弾いている音楽のような映画にしたかった。映画を観た人に吟遊詩人の歌を聴いた人と同じような気持ちになってもらいたかったから」と語っている[2]

本作について山崎は「観客の皆さんの心の中に深くはいり、愛される作品になってほしい」と[2]、原案監督の原恵一は「初めに実写化の話を聞いた時は冗談だと思った。自分にとっても初めての経験であり、とても嬉しかった。オリジナル製作時にあきらめたシーンが描かれていて悔しかった。この作品をきっかけにしてこのようなお話に興味を持ってくれる人がいたらいい」とそれぞれ語っている[3]

[編集] ストーリー

天正二年(1574年)、戦国時代に「井尻又兵衛」という一人の侍がいた。その男は、命を懸けて春日の国のお姫様、「廉姫」を守り続け、その強さから「鬼の井尻」の異名を取っていた。ある戦の日、一人の不思議な少年が出現したことで、又兵衛は命を救われる。未来から来たというその少年「川上真一」と一緒に過ごすうち、2人の間に絆が生まれていく。

しかし、そのころ春日の国では、大きな難題が持ち上がっていた。廉姫の美しさに目をとめた強国の主、大倉井高虎が婚儀を申し入れてきたのだ。そんななか真一の両親、美佐子と暁も、大きなクヌギの木の下で真一の手紙を見つけ、又兵衛のいる時代へとタイムスリップしてくる。

すれ違ってばかりだったが、川上一家の存在に影響され、自分の気持ちに素直になり始める又兵衛と廉姫。だが非情にもちょうどその時、春日の国の存亡を賭けた戦いの火蓋が切られようとしていた。

[編集] 登場人物

井尻又兵衛
本作の主人公。幼名は「次郎丸」で、廉姫からは今も尚その名で呼ばれている。槍の名手で戦場では「鬼の井尻」の異名で呼ばれる程の強者だが女性には弱い。廉姫とは両想いであるが、身分の違いから口に出せないでいる。しかし真一との出会いでその気持ちが変わっていく。
廉姫
本作のヒロイン。春日の国の姫で又兵衛とは幼馴染であり両想いである。強気な性格で思った事ははっきりと発言するが前述の思いだけは口に出せない。高虎に求婚を求められる。
川上真一
原案の「野原しんのすけ」の立ち位置にいる少年だが、しんのすけと違いやや臆病な小学生(ただ、しんのすけ同様に小生意気なところもある)。しかし戦国時代にきて又兵衛や廉姫と触れ合う事で徐々に勇気のある少年へと変わっていく。
川上美佐子
真一の母親で、「野原みさえ」に当たる人物。姐さん女房らしく、夫の暁は彼女を「さん」付けで呼び頭が上がらない。気が強くかなり行動的かつ親馬鹿で、ある意味原案に最も近い人物。
川上暁
真一の父親で、「野原ひろし」に当たる人物だが、性格はやや消極的。ひろし同様、妻には主導権を奪われている。写真家。
大倉井高虎
最近勢力を拡大しつつある戦国大名。冷酷だが同時に誇り高い性格でもある。かつて自身の狩りを邪魔した廉姫に婚儀を申し込むが、断られたことに激怒し春日に攻め入る。又兵衛と互角に戦えるほどの強者。

[編集] キャスト

[編集] スタッフ

[編集] 主題歌

[編集] ストーリー上の相違

『クレヨンしんちゃん』の独自設定を除き、原作となったアニメ映画の描写を踏襲しているが、いくつかの相違がある。例として次のものが挙げられる。

  • 現代から訪れる野原しんのすけにあたる川上真一が小学生で非常に臆病な性格である。
  • 川上一家は3人家族であり、野原ひまわりにあたる人物は登場しない。また、シロのポジションにあたる犬もいない。ちなみに、野原一家も当初は3人家族だった。
  • 真一の父の職業が写真家であり、「写真」が小道具として使われている。
  • 真一が所在を知らせるために書状を埋めた場所が、未来の真一の家の庭先ではなく、真一が未来から持ってきたクヌギドングリを埋め、「川上の大クヌギ」と伝承されることになる木の根元である。また、書状を月日の流れによる腐敗を防ぐ為に蝋で固めている。
  • 真一が帰宅時ではなく、登校時にタイムスリップする。
  • 井尻又兵衛の年齢が原作より若い25歳程度に変更されている。
  • 仁右衛門夫婦の年齢が又兵衛に近いものとなり、また末子の少年、文四郎が生き残っている。
  • インターネット検索エンジンの発達・普及を反映し、真一の両親が自らの戦国時代での活躍を知るのが図書館の資料ではなく、ネット上の情報による。
  • 春日城攻城戦前に高虎が求婚のため訪れ、城内を見ている。真一や又兵衛とも接触がある。また、高虎が又兵衛と互角に戦えるほど強い。
  • 「金打」、「青空侍」についてのエピソードは割愛。
  • カレーライスを御馳走になるのが又兵衛達に変更されている。
  • 原作では又兵衛と廉姫の恋仲は一部の人間の秘密であったが、周知の事実となっている。
  • 武将個人の旗印・鎧の描き分けは一部を除いて再現されておらず、同一の鎧や旗印が使い回されている。
  • 原作の野原家の車がセダン(オッサン・アンジェリーナ(ニッサン・プリメーラパロディ)から、川上家では大型RV(トヨタ・ランドクルーザー60系)になっている。

[編集] 漫画版

津寺里可子による描き下ろしでアクションコミックスより刊行。

[編集] 脚注

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  1. ^ 2009年度興収10億円以上番組 (日本映画製作者連盟 2010年1月発表)
  2. ^ a b c d e f g 映画パンフレットの山崎貴監督インタビューより
  3. ^ 映画パンフレットの原恵一インタビューより

[編集] パッケージソフト

  • DVD, Blu-ray 『BALLAD 名もなき恋のうた』
    • 2010年4月7日 ジェネオン・ユニバーサル・エンタテインメント GNBD-1558, GNXD-1006
  • SoundTrack CD 『BALLAD 名もなき恋のうた オリジナル・サウンドトラック』
    • 2009年9月2日 エイベックス・トラックス AVCD-23942
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