となりの関くん

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となりの関くん
ジャンル 学園
漫画
作者 森繁拓真
出版社 メディアファクトリー
掲載誌 コミックフラッパー
レーベル MFコミックスフラッパーシリーズ
発表号 2010年11月号 - 連載中
巻数 既刊5巻(以下続刊)
アニメ
原作 森繁拓真
監督 ムトウユージ
キャラクターデザイン 大武正枝
音楽 多田彰文、中村博
アニメーション制作 シンエイ動画
製作 アニメの関くん製作委員会
放送局 放送局参照
放送期間 2014年1月 - 3月
話数 13話(地上波)+ネット配信
テンプレート - ノート 
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ポータル 漫画アニメ

となりの関くん』(となりのせきくん)は、森繁拓真による日本コメディ漫画作品。『月刊コミックフラッパー』(KADOKAWA/メディアファクトリー刊)にて2010年11月号より連載されている(それ以前に2010年8月号にて読み切り掲載も行われていた)。「全国書店員が選んだおすすめコミック2012」4位。

概要[編集]

「関くん」という男子生徒が、授業中にこそこそ遊ぶだけの『授業サボり漫画』である。一話完結形式で、どの話においても関くんは授業や学校行事を無視してこそこそ遊んでいる。その様子を隣の座席の女子生徒「横井さん」からの目線で描く。

基本的に話は横井さんの目線で展開され、関くんのサイレントアクションに横井さんが心の声でツッコミと感想を入れるのがメインの流れである。関くんは作中で喋る描写がない(「フウ」、「ふむふむ」などの擬音はあり、また厳密には会話の描写自体は存在するが、その際に吹き出しや台詞などが描かれない)。しかし、その表情や身ぶりの表現力はかなり豊かであり、横井さんの心の声と会話ができているかのように話が進んでいき、そのために2人が恋愛関係であると誤解する人物もいる。

メディアミックス展開として2013年4月にアニメ化が発表され、2014年1月から3月まで放送された。日本国外においては東立出版社台湾)より翻訳版が刊行されている[1]

あらすじ[編集]

最後列の窓際の座席に座る関くんは、教師から見えにくい位置であるのをいいことに、授業中に「内職」という名の一人遊びに興じている。クラス内郵便や、机の穴ゴルフといった誰しも遊んだことがある遊びから、将棋囲碁チェスドミノ倒し棒倒しなど授業中の一人遊びを超越した行為、さらには机の研磨や砂金採りといった遊びとは呼べないようなことまで、こそこそと行う。

隣に座る横井さんは、真面目に授業に取り組もうとするものの、毎回関くんの奇怪な遊びが気になって授業に集中できず、ついつい見入ってしまう。しかも関くんの内職は、何故か絶対に先生にバレることが無い。この作品は、授業中に小さな机の上で繰り広げられる無限の可能性を追求したドラマである。

登場人物[編集]

横井 るみ(よこい るみ)
- 花澤香菜
主人公。関くんの右隣の席に座る女子生徒。とある学校の二年B組在籍。ショートボブの白い髪が特徴。塾通い。ブランドや新しい店には疎い。兄がいるが、思春期にありがちな感じで反りが合わない様子。
至って真面目で成績もよく、関くんの遊びには毎度呆れているが、その発想や技術が素晴らしいために毎回感心させられたり、ハラハラさせられたりしている。図らずも内職を妨害してしまうこともありその度に関くんから非難の目を向けられるが、「勉強してない方が悪い」など正論で怒り返すこともある。3話目で「関くんには二度と優しくしない」と言いつつも、何だかんだで手助けしている。
授業に集中できず教師から呼び出されるほどの実害がある。関くんの内職はできることなら無視したいと考えている。だが、根本的な部分で同レベルなため、「ごっこ遊び」のストーリーが悲惨な展開になると、積極的に介入していく(主な手段は消しゴム飛ばし)。
傍から見ているだけで関くんの遊びや心理を見抜く。ある意味最大の理解者である。話数が進むにつれ、彼の内職に深く入り込んでくることが多くなっていく。関くんを男として意識する描写は皆無。「抗議文」を下駄箱に入れるところを目撃され、いらぬ噂がたったことがある。
また運動神経が全く無く、関くんが作った雪兎を守る為に関くんに対抗した際に投げた雪玉や運動会での玉入れ競争でも球速が非常に遅かった。更に絵も下手で、関くんの夢に出すために書いたオバケがクラス中で笑い物の対象になったり、『模型にしてほしい』と彼女が提示した絵に関くんが頭を悩ます場面がある。自分の絵の才能(の無さ)については全くと言っていいほど気づいていない。
『おおげさパンダ』というパンダのキャラクターグッズを集めており、クレーンゲームの景品なども一通りチェックしている。おおげさパンダのグッズは筆記用具入れ、キーホルダー、手鏡、財布などを所持しているのが確認できる。52話目で横井さんが揚げていたと思われるたこにもおおげさパンダのイラストが描かれていた。
特技は編み物で、編検2級を取得している。可愛いもの好きであり、関くんの持つ猫や熊の人形などによく目を奪われている。
関 俊成(せき としなり)
声 - 下野紘
横井さんの隣の席、窓際最後列に座る男子生徒。とある学校の二年B組在籍。濃い茶色の髪。家族は母親と歳の離れた幼い妹の関純がいる。授業参観日にも構わず、「内職」を行う為、母親に普段の授業態度を知られている。
授業そっちのけで「内職」をすることに命をかけており、どこからか道具を取り出しては机の上で大掛かりな内職をするが、何故か先生にバレることは無く、発覚しそうになった時の証拠隠滅もお手の物。彼が行う一人遊びは将棋や折り鶴といった一般的な題材を元にしつつも、独創的なアレンジ、手先の器用さや緻密さ、豊富な道具類、そして遊び自体のクオリティも内職のレベルを超越しており、隣の横井さんをしばしば魅了している。
大半の内職は周囲を無視して行う一人遊びだが、手品など明らかに「人に見せる」ことを意識した内職や、横井さんが介入することを前提にした遊びをするようにもなり、観客としての横井さんを全く意識していないわけではない。また、横井さんのお人良しぶりや可愛いもの好きは把握しているようで、甘く見ているふしがあるものの、忘れたころに逆襲される(怒られる)。
ストーリー性のある「ごっこ遊び」を好むが、何故か弱者が虐げられる悲惨でサディスティックな展開になることが多い。幼少の頃から「魔王」的な悪役になりきって悦に入る性格。
基本的に遊び道具は、カバンの中から取り出すことが多いが、筆記用具入れにはトランプ、机の中には「(横井の)苦手なもの」が入った瓶が収納されていて、授業を聞くフリをする場面以外では一切勉強道具を出さない。「計画的に物事を進めるタイプ」で、内職を妨害されると怒るが、怒り返す横井さんには逆らえない。
遊びのフィールドである机の上では「一定の法則で好きな夢をみる」「自己催眠でテストをうける」など、尋常でない力を発揮する。かなりの変人だがクラスで浮いている様子はなく、悪友達とふざけたりすることも多い。作中では台詞は殆ど無く、台詞が書かれるのは擬音のみで、クラスメイトの相談に乗ったり、談笑したりするなど無口というわけではない。
思い込みが強いだけあってオカルト関係に非常に弱く内職を中止したり、窮地に陥るとパニックになる。
宇沢 明康(うざわ あきやす)
声 - 白石稔
クラスメイトで、空気を読まない男子生徒。思いつきで勝手に行動する上に飽きっぽいという、人を困らせる典型。時折関くんの遊びを自覚なく邪魔してくる。計画的に物事を進める関くんにとっては正反対のタイプであり、苦手な存在である。
前田 高広(まえだ たかひろ)
声 - 須嵜成幸
関くんの前の席に座る男子生徒。クラス一の大柄であるため、図らずも後ろの関くんの内職を教師から見えにくくする役割を果たしている。授業態度は極めて真面目であるが、得体のしれないカスをつけられたり、時には背中が関くんの内職のフィールドに利用されるなど、被害者の一面が目立つ。野球部員でポジションはピッチャー。水泳ではバタフライが出来る。後ろの席の騒ぎには薄々気付いており、自分へのとばっちりにもいささか諦観している節がある。
後藤 桜子(ごとう さくらこ)
声 - 佐藤聡美
クラスメイトで、横井さんと仲良くなりたいと思っていた女子生徒。黒髪で三つ編み。常に敬語口調。関くんと横井さんを「深い仲」だと勘違いしている。横井さんと友人になることには成功したが、誤解は深まる一方である。妄想癖が強く、錯乱すると三つ編みを使った奇怪なポーズを取るのが常。
橋野 友香(はしの ともか)
声 - 菊池こころ
横井さんのクラスメイトで、友達。メガネを掛けており、髪をツインテールに結んでいる。横井さんの挙動不審を「たまにあるアレ」と言い放つ。
仲間 由宇(なかま ゆう)
声 - 設楽麻美
横井さんのクラスメイトで、友達。ゆーちゃんと呼ばれている。
ボーイッシュ。「邪悪横井」「男子横井」など横井さんに対して何かとあだ名を付けたがる。
関 純(せき じゅん)
関くんの歳の離れた幼い妹。年齢は不明。兄譲りのセンスと負けず嫌いな性格の持ち主。兄同様台詞が無く、擬音のみで喋る。横井さんと喋る際は耳打ちで喋り、その際に名前を名乗った。兄が大好きであり色々な手段で気を引こうとするが、基本報われない。あることから横井さんとも仲良くなった。
関くんのお母さん
関くんが内職をしていることを知っており、授業参観で輪ゴム鉄砲を使って関くんの内職を妨害する。横井さんが消しゴムのカスを使って、関くんの内職の妨害をした事から、関くんが内職で横井さんに迷惑を掛けている事を知り、横井さんと一致団結して関くんの内職の妨害をした。しかし、これが仇となり、横井さんが授業参観での授業を聞かない切っ掛けを作ってしまい、横井さんに恥をかかせてしまった。性格は照れ屋の様で、授業参観後、お詫びとして横井さんに輪ゴムボックスを託した後、赤面しながら慌ててその場を去った。息子の関くんと娘の関純同様、台詞が無い。
横井さんのお母さん
おっとりした性格のようで、授業参観の際に横井さんが失敗をした際にも怒る様子を見せなかった。
ロボット家族
声 - 櫻井トオル(父)、慶長佑香(母)、水野麻里絵(子)
関くんが遊びに愛用しているロボット型人形。スケールは小さいながらも、よく見ると二重関節など凝った作りがなされており、かなり自由度の高いポージングを楽しめる。「お父さん」「お母さん」「子供」に見える3体がある。
学校で何かしらのイベントがあるとき、関くんのかわりに真面目な態度で参加する(という設定)。関くん自身は悪友達と「普通に」さぼっているため、扱いがややぞんざいである。関くんの遊びに(表面上は)否定的な横井さんもお気に入りのネタであり、家族を保護するため一時自宅に持ち帰ってしまったほど感情移入している。作中、度々登場する。
足立先生(あだちせんせい)
声 - 斉藤次郎
社会科の教師。怒ると怖い。
谷先生(たにせんせい)
声 - 遊佐浩二
英語科の教師。著者近影によく似ている。
外山 岳夫(とやま たけお)
トヤマ模型店の店主。50歳。メガネをかけたヒゲの男性。トヤマ模型店はプラモデルから工作キットまで揃う町一番のお店で、関くんも週2回通っている。ちなみに、実際に作者の出身地である宮崎県に同名の店舗が存在する。

関くんの内職[編集]

コミックス 関くんの内職
第1巻 ドミノ将棋、机磨き、棒倒し囲碁ネコ、手紙まわし、チェス昆虫採取
ライン引き、折り紙コックリさん編み物避難訓練ジグソーパズル
第2巻 福笑い手品お弁当将棋ダーツハイキングゴルフオセロ
ジェンガ、サイコロトーク、プール、落ち葉拾い、登山
第3巻 化石発掘、メガネ将棋vsチェス手相、紙ずもう、パラパラ漫画雪うさぎ
ハンコ作り、運転免許試験、マグネット野球カメラ、持ち物検査、茶道砂金取り
第4巻 サインカブトムシクレーンゲーム、迷路ゲーム、玉入れネイルアート
カードバトル、クリスマスツリー昼寝凧揚げ、関くんの家、指人形、サイコロ鉛筆
第5巻 泥団子将棋マジックハンドジーンズ新体操ヌンチャクガーデニング
鑑定鉄道模型、ご当地キャラクター、てるてるぼうず観光旅行ビリヤード寝癖

単行本[編集]

タイトル 発売日 ISBN
1 となりの関くん1 2011年4月23日 ISBN 978-4-8401-3791-1
2 となりの関くん2 2011年11月22日 ISBN 978-4-8401-4065-2
3 となりの関くん3 2012年7月22日 ISBN 978-4-8401-4701-9
4 となりの関くん4 2013年4月5日 ISBN 978-4-8401-5046-0
5 となりの関くん5 DVD付き限定版 2014年1月4日 ISBN 978-4-04-066143-8
となりの関くん5 通常版 ISBN 978-4-04-066240-4

テレビアニメ[編集]

2014年1月より3月まで、テレビ東京AT-Xほかにて、10分枠のショートアニメとして放送された。

シンエイ動画制作としては史上初の深夜枠での放送。主要スタッフは監督を『クレヨンしんちゃん』のムトウユージ、キャラクターデザインを『あたしンち』、『黒魔女さんが通る!!』の大武正枝、美術監督を『ドラえもん のび太と緑の巨人伝』の河合伸治、音響制作を歴代シンエイ動画制作作品を請け負ってきたオーディオ・プランニング・ユーがそれぞれ担当するなど、歴代のシンエイ動画作品への参加陣で固めている。

なお地上波放送終了後もシリーズは継続される。各動画サイトでは引き続き配信し、またAT-Xでは一時中断の後の5月2日より再開予定。

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

オープニングテーマ「迷惑スペクタクル」
作詞 - 松浦有希 / 作曲 - 大川茂伸 / 編曲 - 大川茂伸、新井健史 / 歌 - 花澤香菜
ラストで関がNGを出すが、第6、13話ではOKを出している。
エンディングテーマ「Set Them Free デスクトップドラムver.」(第1-9話、第11-話)
作曲・編曲 - 中村博 / ドラム - 神保彰
クレジット表題は「Set Them Free」。ドラム担当の神保彰によるPVでは、鉛筆をドラムスティックに、カンペンや弁当箱、ビーカー、ホチキスなどを使ったデスクトップドラムがYouTubeで公開された[2]
エンディングテーマ「Set Them Free 〜Another Version〜」(第10話)
作曲・編曲 - 中村博 / ドラム - 神保彰
劇中歌「団欒!ロボット家族」(第6・12話)
作詞 - 森繁拓真 / 作曲・編曲 - 中村博 / 歌 - 水木一郎

各話リスト[編集]

話数 サブタイトル 絵コンテ 演出 作画監督 使用原作
OVA
0時限目 棒倒し 佐々木忍 尾鷲英俊 4時間目(第1巻)
6時間目(第1巻)
テレビアニメ
1時限目 ドミノ ムトウユージ 尾鷲英俊 1時間目(第1巻)
2時限目 将棋 大武正枝 2時間目(第1巻)
3時限目 机みがき 杉山正樹 岡田堅二郎 大豆一博 3時間目(第1巻)
4時限目 囲碁 大久保政雄 5時間目(第1巻)
5時限目 消しゴムはんこ こでらかつゆき 丸山裕介 小平はじめ 36時間目(第3巻)
6時限目 避難訓練 14時間目(第1巻)
7時限目 手紙まわし 杉山正樹 岡田堅二郎 大豆一博 7時間目(第1巻)
8時限目 将棋(2) 松村玲 19時間目(第2巻)
9時限目 編み物 蔵本穂高 小平はじめ 13時間目(第1巻)
10時限目 ゴルフ 杉山正樹 22時間目(第2巻)
11時限目 登山 松村玲 岡田堅二郎 大豆一博
12時限目 ラジコン 杉山正樹
13時限目 プール 蔵本穂高 小平はじめ
配信版
14時限目 お弁当 松村玲 蔵本穂高 小平はじめ
15時限目 紙ずもう 杉山正樹 布施康之 尾鷲英俊

放送局[編集]

放送地域 放送局 放送期間 放送日時 放送系列 備考
関東広域圏 テレビ東京 2014年1月5日 - 3月30日 日曜 26:05 - 26:15 テレビ東京系列 製作委員会参加
日本全域 AT-X 2014年1月6日 - 3月31日
2014年5月2日 -
月曜 23:00 - 23:10
金曜 22:15 - 22:25
アニメ専門CS放送 製作委員会参加
リピート放送あり
第1話から第13話まで
第14話以降
GyaO! 2014年1月6日 - 月曜 更新 ネット配信 最新話1週間無料
dビデオ powered by BeeTV
UULA
あにてれしあたー 最新話1週間無料
韓国全域 ANIPLUS 2014年1月9日 - 4月3日 木曜 22:30 - 23:00 CS放送IP放送
ケーブルテレビ
ネット配信
韓国語字幕あり
日本全域 ニコニコチャンネル 2014年1月12日 - 日曜 24:00 更新 ネット配信
dアニメストア 2014年2月7日 - 金曜 12:00 更新 月1回配信
見放題サービス利用者は全話見放題
ビデオマーケット

関連商品[編集]

DVD[編集]

発売日 TV版収録話 規格品番 特典映像
2014年5月28日予定 第1話 - 第10話 ZMBZ-9226 林間学校
第11話 - 第21話 ZMBZ-9227 雪遊び

CD[編集]

発売日 タイトル 規格品番
2014年1月22日 となりの関くん うたのCD KICA-2405
2014年4月30日予定 となりの関くん うたじゃないCD(仮) KICA-2406

関連項目[編集]

  • 描かないマンガ家 - 漫画家えりちんの作品。ヤングアニマル2012年22号の描かないマンガ家42話に、森繁が描いたとなりの関くんと描かないマンガ家のキャラ達の共演イラストが掲載された。

出典[編集]

  1. ^ a b 鄰座同學是怪咖(1)”. 東立Online. 東立出版社. 2014年1月6日閲覧。
  2. ^ 「となりの関くん」 ED曲「Set Them Free」をトップドラマー・神保彰自身が演ってみたPV公開アメーバニュース 2014年1月18日

外部リンク[編集]

テレビ東京 日曜26:05枠
前番組 番組名 次番組
一夜づけ
となりの関くん
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