名探偵コナン 世紀末の魔術師
| 名探偵コナン 世紀末の魔術師 | |
|---|---|
| Detective Conan The Last Wizard of the Century | |
| 監督 | こだま兼嗣 |
| 脚本 | 古内一成 |
| 原作 | 青山剛昌 |
| 製作 | 相賀昌宏 土井共成 石坂敬一 石田敏彦 |
| 製作総指揮 | 相賀徹夫 |
| 出演者 | 高山みなみ 山崎和佳奈 神谷明 山口勝平 堀川りょう 宮村優子 松井菜桜子 緒方賢一 林原めぐみ 岩居由希子 大谷育江 高木渉 茶風林 塩沢兼人 田中信夫 石塚運昇 中嶋聡彦 松岡文雄 篠原恵美 依田英助 宮本充 大塚芳忠 壤晴彦 大塚周夫 佐藤しのぶ 小上裕通 井上隆之 千葉一伸 布目貞雄 藤田淑子 |
| 音楽 | 大野克夫 |
| 主題歌 | ONE |
| 撮影 | 野村隆 |
| 編集 | 岡田輝満 |
| 配給 | 東宝 |
| 公開 | |
| 上映時間 | 100分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 日本語 |
| 興行収入 | 26億円 |
| 前作 | 名探偵コナン 14番目の標的 |
| 次作 | 名探偵コナン 瞳の中の暗殺者 |
| allcinema | |
| キネマ旬報 | |
| IMDb | |
『名探偵コナン 世紀末の魔術師』(めいたんていコナン せいきまつのまじゅつし)は1999年4月17日に公開された、『名探偵コナン』の劇場公開第3作である。興行収入は26億円、配給収入は14億5000万円、観客動員数は216万人。上映時間は100分。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。
目次 |
[編集] あらすじ
鈴木財閥で新たに発見されたロマノフ王朝の遺産「インペリアル・イースター・エッグ」を狙うという怪盗キッドから「黄昏の獅子から暁の乙女へ 秒針のない時計が12番目の文字を刻む時 光る天の楼閣からメモリーズ・エッグをいただきに参上する」という予告状が届き、江戸川コナン一行はエッグが展示されている大阪へと向かう。
依頼主・鈴木会長と面会しその概要を聞くコナンらだが、問題のエッグは数億円かけても手に入れようとする者は大勢いるという。キッドがエッグを狙う目的は金目当てなのかとコナンは考え込むが、今までの盗品は全て返すといった犯行からはとてもそうは思えなかった。予告状はこれまで通り文章による暗号で示され、毛利小五郎の推理で何日に盗まれるかまでは分かったものの、その時刻や場所についてはあやふやなまま。キッド専任の刑事・中森警部はエッグを手中に収め、ひとまず自分たち警察の手でそれを保護しようとする。
一方コナンらは服部平次、遠山和葉と合流。平次と共に大阪の街を歩きながら予告状の暗号を解くコナンだが、それが完全に分かったのは犯行時刻ギリギリ。結局エッグは眠らされた中森警部らから怪盗キッドに奪取されてしまい、キッドはハンググライダーで空に飛び立つ。それをバイクで追うコナンと平次だが、肝心の運転手である平次は交通事故を起こし動くことすらできなくなる。仕方なくコナンは阿笠博士の発明品のスケートボードでそれを追うが、速度の違いもあり逃がしてしまうことは避けられない状況だった。しかし、逃亡中のキッドは追跡していたコナンの目の前で何者かにモノクル越しに右目を拳銃で狙撃され海に墜落。エッグを取り返すことには成功したもののキッドの安否、そしてその犯人は警察による大規模捜査でも確認できない状態だった。
ひとまずエッグを安全な場所へ運ぶことになり、コナン一行、そしてエッグは神奈川へ向かうため豪華客船で移動する。だがその船内では、自室を荒らされ右目から頭を貫かれた寒川竜の銃殺体が西野真人により発見された。すぐさま東京からヘリで警察が到着し、寒川の遺留品から貴重な芸術品がなくなっていること、そしてそれが西野の部屋から発見されたことが判明。それに西野自身が第一発見者であることを踏まえると彼が犯人であると疑わせる状況は十分だった。だが荒らされた部屋には布団から出た羽毛が散乱し、西野が重度の羽毛アレルギーであることから、彼は犯人として考えにくい状況に。
そんな中、キッドと寒川の共通点である"右目の狙撃"をキーポイントにコナンは阿笠に電話を掛け、過去にそれを連続して行っているような人物がいないかどうか調べてもらう。10分後に返ってきた電話によると、ICPOのWEBサイトで指名手配中の重罪犯を調べてみたところ、ある一人の人物がそのまま該当したらしい。阿笠の話によると、右目を拳銃で狙撃し殺害する、ロマノフ王朝の財宝を狙い続ける連続強盗殺人犯、スコーピオンだという。
[編集] 概要
- 劇場版初登場キャラクターが多い作品で、灰原哀、高木渉、服部平次、遠山和葉、鈴木史郎、茶木神太郎、中森銀三、怪盗キッドが劇場版に初登場した。ただし、平次は怪盗キッドの追跡中に交通事故で負傷し、和葉とともにストーリーの前半で退場することになってしまう。その後、平次と和葉は『迷宮の十字路』でコナンと共にメインキャラクターとして活躍している。また、灰原の登場により、冒頭の解説に「コナンの正体を知る人物」として灰原の紹介が加わった(『天空の難破船』を除き毎回流れる)。
- 本作が公開されるのと同時期に原作において「命がけの復活」シリーズが連載されており、その影響もあってコナンの正体を蘭が疑うシーンが出てくる。また、怪盗キッドがコナンの正体を新一と認識したのもこの映画からである。キッドがコナンの正体を知っているという設定は今のところ劇場版のみの設定である。
- 本作以降、キャラクターデザインが原作の絵柄に近くなる。またグッズやプログラムに作品名の英語表記が入るようになった。
- 恒例のダジャレクイズで、阿笠博士が出題した初の作品である(第1作は森谷帝二、第2作は円谷光彦)。
- ストーリー前半の舞台が大阪のため、大阪の名所が劇中に登場する。新幹線でコナン達が訪れた新大阪駅をはじめ、大坂城、大阪ビジネスパーク、通天閣、道頓堀、大阪ドーム(現在の京セラドーム大阪)、海遊館など実在する建造物が数多く登場する。
- 歴史上、解明されていない出来事をもとに独自の解釈を加えてストーリーの軸としている。マリアの設定については、その後、ロシアのエカテリンブルク近郊でマリアの遺骨が発見されたため、本作と矛盾が生じてしまった。
- 本編のDVDは2001年3月28日、Blu-ray Discは2011年7月29日に発売。
[編集] 登場人物
[編集] メインキャラクター
- 江戸川コナン - 高山みなみ
- 毛利蘭 - 山崎和佳奈
- 毛利小五郎 - 神谷明
- 工藤新一 - 山口勝平
- 服部平次 - 堀川りょう
- 遠山和葉 - 宮村優子
- 鈴木園子 - 松井菜桜子
- 阿笠博士 - 緒方賢一
- 灰原哀 - 林原めぐみ
- 吉田歩美 - 岩居由希子
- 円谷光彦 - 大谷育江
- 小嶋元太 - 高木渉
- 目暮十三 - 茶風林
- 白鳥任三郎 - 塩沢兼人
- 高木渉 - 高木渉
- 鈴木史郎 - 松岡文雄
- 茶木神太郎 - 田中信夫
- 中森銀三 - 石塚運昇
- 怪盗キッド - 山口勝平
※以上の主要人物の詳細は名探偵コナンの登場人物を参照。
[編集] オリジナルキャラクター
- スコーピオン
- ロマノフ王朝の遺産を狙う謎の連続強盗殺人犯。
- ICPOにより国際指名手配されているが、年齢や性別など正体は不明。使用する拳銃はワルサーPPK/S。必要時にはサプレッサー、レーザーサイト、スコープなどを装備。理由は不明だが、射殺時には必ず標的の右目を撃ち抜く特徴がある。
[編集] 容疑者
- 香坂 夏美(こうさか なつみ)
- 声 - 篠原恵美
- パティシエール(菓子職人)。27歳。
- キッドに盗まれたエッグの元持ち主である香坂家の相続人。灰色の瞳を持つ。
- 沢部 蔵之助(さわべ くらのすけ)
- 声 - 依田英助
- 香坂家の執事。65歳。
- セルゲイ・オフチンニコフ
- 声 - 壤晴彦
- ロシア大使館一等書記官。41歳。
- エッグのロシア返還を求めている。日本語には堪能。
- 乾 将一(いぬい しょういち)
- 声 - 大塚周夫
- 美術商。45歳。
- エッグを8億円で買いたいと商談を持ちかけていた。
- 寒川 竜(さがわ りゅう)
- 声 - 大塚芳忠
- フリーの映像作家。32歳。
- 浦思 青蘭(ほし せいらん)
- 声 - 藤田淑子
- ロマノフ王朝研究家。27歳。
- 中国人であり、名前の中国語読みは「プース・チンラン」。夏美と同じく灰色の瞳を持つ。
- 西野 真人(にしの まさと)
- 声 - 宮本充
- 鈴木財閥会長秘書。29歳。
- 英語・フランス語・ドイツ語などに堪能。羽毛アレルギー。寒川竜とは3年前に会っている。
[編集] その他のキャラクター
- 香坂 喜市(こうさか きいち)
- ロマノフ王朝の宝石細工師で、夏美の曾祖父。
- ピーター・カール・ファベルジェの工房で職人として働いていた。ロシア革命後、ロシア人の妻と日本に帰国し結婚。しかし1929年にその妻を亡くし彼女の持っていた宝石を売って横須賀市にノイシュバン・シュタイン城並の城を建設する。1929年に45歳で死去。そうとうなからくり好きで、城には恐ろしい程の防犯装置が付いている。
- 題名の「世紀末の魔術師」とは、からくり人形師だった彼が1900年のパリ万博で賞賛された際の異名。
- グリゴリー・ラスプーチン(Grigorii Rasputin)
- ロマノフ王朝末期に暗躍した実在の人物で、怪僧の異名をとる。香坂家の屋敷にも彼の写真が飾ってあった。ニコライ皇帝一家や喜市とも親しい関係にあったが、王朝の滅亡前に暗殺された。乾の話によれば、発見された遺体は頭蓋骨が陥没し、右目が潰されていたという。
- 鑑識課員
- 声 - 中嶋聡彦
- 刑事
- 声 - 小上裕通、井上隆之、千葉一伸、布目貞雄
- 歩美の母
- 声 - 佐藤しのぶ
[編集] キャッチフレーズ
- 「世紀末最大の謎を解くのは誰だ!?」
[編集] スタッフ
- 原作 - 青山剛昌
- 企画 - 諏訪道彦
- 脚本 - 古内一成
- 音楽 - 大野克夫
- 絵コンテ、監督 - こだま兼嗣
- 演出 - 佐藤真人
- キャラクターデザイン、総作画監督 - 須藤昌朋
- 作画監督 - 清水義浩、兵頭敬、山中純子
- 色彩設計 - 笠森美代子
- 美術監督 - 渋谷幸弘
- 撮影監督 - 野村隆
- 音響監督 - 小林克良
- 編集 - 岡田輝満
- プロデューサー - 諏訪道彦、吉岡昌仁
- アニメーション制作 - 東京ムービー