片眼鏡

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眼窩にはめ込むタイプ(オースティン・チェンバレン
吊すタイプ
アルセーヌ・ルパン

片眼鏡(かためがね)とは、眼鏡の一種で、文字通り片目での使用を前提とした単一レンズの視力矯正器具である。モノクル: monocle)とも。

概要[編集]

眼窩にはめ込んで装着する方式が一般的であるが、で吊す方式、或いはブリッジで鼻に掛ける方式も存在する。

眼窩にはめ込む方式やブリッジで鼻に掛ける方式は、コーカソイドのような彫りの深い顔を想定したものであるため、モンゴロイドに比較的多い平面的な顔面では装着が難しい。

軽量だが掛心地の調整の余地が少なく、たとえ片目だけの視力矯正が目的であっても、コンタクトレンズの使用や、片方のレンズに度が入っていない眼鏡を掛ける方が現実的である。現代の感覚では機能性のある道具とは言い難く、ファッション・文化的にも時代錯誤と見なされることが多いため実際に使用されることはもはや稀であり、近代ヨーロッパを象徴するレトロ文化の一種と見なされることが多い。

歴史[編集]

19世紀ヨーロッパ上流階級で流行し、日本でも明治の頃やや流行した。基本的に片眼鏡を使用するのは男性で、女性が装着することはめったになかった。

貴族階級が付けるものであったが、イギリス等では主人の富を象徴させるため、執事に片眼鏡を付けさせることも流行した。

フィクションにおける片眼鏡[編集]

元が上流階級における流行なので、ある程度地位のある男性に使われることが多い。特に、紳士のシンボルとしてシルクハットコート、片眼鏡は定番ともいえる。

ピエールラフィット社刊『怪盗紳士ルパン』表紙(1907年)にて、アルセーヌ・ルパンに片眼鏡がかけられたことにより(原作には片眼鏡を愛用している描写がない)、怪盗のイメージとしても定着している(名たんていカゲマンの怪人19面相、怪盗キッドなど)。

片眼鏡をつけている人物[編集]

歴史上の人物

関連項目[編集]