ZETMAN

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ZETMAN
ジャンル SF青年漫画
漫画
作者 桂正和
出版社 集英社
掲載誌 週刊ヤングジャンプ
レーベル ヤングジャンプ・コミックス
発表期間 2002年48号 - 連載中[注 1]
巻数 既刊16巻[注 1]
アニメ
原作 桂正和
監督 鍋島修
脚本 冨岡淳広
キャラクターデザイン 高谷浩利
音楽 ガブリエル・ロベルト、suble
笹本安詞、柳浦遊
笹野芽実
アニメーション制作 トムス・エンタテインメント
放送局 放送局参照
放送期間 2012年4月 -
テンプレート使用方法 ノート

ZETMAN』(ゼットマン)は、桂正和による日本のSF漫画作品。

読切り作品と連載作品が存在し、本項では連載作品を中心に記述する(読切りについては後述を参照)。

青年誌初連載作品[注 2]で、『週刊ヤングジャンプ』(集英社)において2002年48号より連載。2006年6月より約1年に渡る長期休載後、2007年26号より連載が再開。

単行本はヤングジャンプ・コミックス (YJC) より第16巻までが発行されており[注 1]、2008年8月までに累計250万部を突破している[1]

2012年4月よりテレビアニメが放送予定。

目次

[編集] 概要

科学技術が非常に発達した現代(もしくは近未来)の日本が主な舞台。大企業「アマギコーポレーション」の極秘研究によって生み出された新たな生命体 「Z・E・T」と「プレイヤー」、そして同じくアマギの研究によって生み出された正義の味方「アルファス」に関わるストーリーが、ホームレス出身の「ジン」とアマギの社長御曹司「コウガ」を中心として描かれる。20年以上に渡る話を回想を交え断片的に描いており、ストーリーの全容は、未だ見えていない。

基となった読切版「ZETMAN」(後述)とは、単純な勧善懲悪に疑問を呈した「正義とは? 悪とは何か? 」といったテーマは共通するものの、設定等で共通する部分は少なく、ほとんど別作品である。青年誌に移った事を活かし、近年の『週刊少年ジャンプ』では不可能な、暴力的・性的・非道徳的といった過激な描写を含む作品となっている。

コミックは、冒頭6〜8ページがカラーページであり、表紙カバーには、凹凸感のある特殊印刷が使われている。通常の青年コミックスと比較すると若干高い価格となる。また、コミック化の際には、コマ割りの変更・性描写の削除など大幅な加筆修正が多箇所にされている。

プレイヤー等のクリーチャーデザインには、韮沢靖竹谷隆之といった専門家が協力している[2]


注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。


[編集] あらすじ

[編集] プロローグ ジン

手の甲に状のコブを持ち、強靭な肉体を持つ不思議な少年ジンはホームレスではあるものの大好きな「じィちゃん」と二人で平穏に暮らしをしていた。しかし突然、ジンとじィちゃんの前に異形の殺人鬼が現れ、ジンの生活は激変する事となる。

[編集] 第1章 コウガとジン

プロローグより数年後、ジンは以前に助けた「おばさん」に引き取られ平穏に暮らしていた。放火現場近くを通りかかったジンは、かつて自分の前に現れた殺人鬼とよく似た異形の放火犯との戦いを始める。一方、正義の味方に憧れるアマギの御曹司コウガは、放火犯を捕まえるべく放火現場へと乗り込む。放火現場においてコウガとジンが運命の出会いを果たす。

[編集] 第2章 青義

コウガの前に「ヒーローになる手助けをしたい」という謎の男が出現。彼はそのテストとして一つの問題を出す。今溺れさせられている妹とこれから殺されてしまう3人組のどちらを助けるか? 妹の元へ向かいその安全を確認したコウガだったが、翌日テレビで3人組の変死体が見つかった事を知る。謎の男を倒しヒーローとなる為、コウガは謎の男の挑戦を受けその屋敷へと乗り込んでいく。

[編集] 第3章 哀情

1・2章より2年後、ジンが暮らすゴーストタウンに一人の家出少女が迷い込みプレイヤーに襲われる。ジンは少女を助けるため、ひいてはプレイヤーを倒すために ZET へと変身する。そして『本当のZET』に近づきつつあるジンを連れ、光鎧は共に2年振りの研究所へと向かう事となった。

[編集] 第4章 悽春

ZET完全覚醒への鍵を失ったジン達。ついにアルファスプロジェクトを始動したコウガ。さらにプレイヤー達も動き出す。密かにエボル幹部たちは裏切り者への粛清を始めたのだった。その陰謀に巻き込まれ、ジンとコウガはZETとアルファスとして再会を果たす。

[編集] 第5章 覇界

クリスマスイヴの夜。平穏な街に突如響き渡った爆音と共に、殺戮を始めるプレイヤー達。その惨劇が白日の下に曝される中、灰谷は「人類への復讐」を高らかに宣言するのだった。

[編集] 第6章 葬刻

アマギタワーの爆発の中、互いの正義の違いに確執するコウガとジン。しかし、コウガの覚悟を聞いたジンはその胸に赤い杭を受け入れ、ついにZET完全体への扉が開く。

[編集] 主な登場人物

[編集] ジンの家族

神崎 人 (かんざき じん) / ジン
- 浪川大輔朴璐美(子供時代)
本作の主人公。通称ジン。左手の甲に円状のコブを持つ不思議な少年で、非常に高い身体能力を持つ。しかしその正体は神崎博士の研究によって生み出された生命体 ZET 。幼少期をじィちゃん(神崎悟郎)と共にホームレスとして過ごし、その後おばさん(川上明美)に引き取られる。身体能力を活かし、小さい頃から用心棒の様な事をして金を稼いでいる。
心や感情を持たずに生み出され、神崎の教育によってそれを徐々に芽生えさせていた為、青年に成長した現在でも未だ精神的な不安定さを持つ。しかしそれ故に口は悪いが、心は非常に純粋で、私利私欲の為の行動を取る事など全くと言っていい程無い。戦闘に於いては常に冷静な判断を下し、高い戦闘力で的確に相手を仕留める。自身の死への恐怖は持ち合わせていないが、誰かが命の危機に晒されると自分を犠牲にしてでも助けようとする。また、料理が得意でその腕前は皆から絶賛されている。
2章(15歳頃)にて火事現場でのプレイヤーとの戦いにて光鎧にZETであると気付かれて拉致される。そこで自身の出生の秘密を知り、最初は非協力的だったが、ZETに覚醒して人類を守る事が結果的に大切な人を守る事だと考え、ZETに成る決意をする。その後もZETに完全に覚醒すべく光鎧等に協力するが、花子と同棲を始めてからはZETを捨てて人として生きると言う考えに傾き、ZET覚醒に消極的になる。
3章の時点で「たぶん17歳」と言っており、全編を通し背丈等からもコウガと同年代であるが、これは逃亡後に神崎によって成長をコントロールされた為であり実際には誕生からは20年以上経っている。恋愛感情を理解していないので恋愛に鈍く、花子に好意を寄せられても気付かなかった。しかし潜在的に小葉を意識している様子がある。
神崎 悟郎(かんざき ごろう) / じィちゃん
声 - 千田光男
ジンと共に生活するホームレスの老人。ジンからはじィちゃん、ホームレス仲間からはゴローさんと呼ばれている。その実はN・E・T / Z・E・T両プロジェクトに深く関わっていた科学者であり、ZET の生みの親。ZET(=ジン)を「私の子供」と呼んで人間とする事を望み、プレイヤーによる研究所の崩壊時にZETを連れて行方をくらましていた。その後、老人に整形した上でホームレスとなり、ジンを自分の孫として育てる。目醒めたプレイヤーによって左腕を根元から切断され絶命するが、アマギによってデータベースとして回収された為、機械に繋がれた首だけの状態で脳のみが生きた状態にされる。声帯が無い為、言葉を発する事は無いが、意思はモニターに文字で表示される。一度、光鎧らを欺きジンを完全な人にする事に成功する。その後、ジン自らに問いかけさせる事でZET覚醒の方法を聞き出そうとするも、ジンは機械を外してそれを拒否する。その後、灰谷等に研究所が襲撃された時にカメレオン男に首を持ち去られてしまう。
川上 明美(かわかみ あけみ) / おばさん
声 - 早水リサ
ジンの育ての親。ジンからはおばさんと呼ばれるが、おばさんと言われると怒る。元ヒモの梶村に襲われていた所をジンに助けられ知り合い、神崎の死後ジンを引き取り15歳頃まで育てる。1章終盤で殺害されたかに思われたが、実はそれはジンの覚醒を促す為に光鎧らが用意した偽者であった。序章にて梶村によってつけられた大きな傷が顔に残っている。初登場時はサクラの源氏名でセクシーパブピンクピーチちゃんで働いていたが、1章以降ではクレープの屋台を営んでいる。子供がいたが別れた夫に取られている。しかし、ジンが彼女の元を離れる決意をした後に光鎧らの計らいによって親権を取り戻し、現在は息子と暮らしている。この時、ジンは用心棒で溜めた大金を「傷跡を消す為の足しにして欲しい」として置いていくが、その傷跡はジンとの繋がりだとして未だ残している。一度ペンダントを返す為にジンと再会しており、去り際にはジンから「おかあさん」と呼ばれた。

[編集] 天城家

天城 高雅(あまぎ こうが) / コウガ
声 - 宮野真守甲斐田ゆき(子供時代)
ジンと並ぶもう一人の主人公。世界的な大企業アマギコーポレーション社長令息で、次期社長となる事を周りから期待されている。容姿端麗・成績優秀・スポーツ万能であり、火事の際の親子救出劇をきっかけとして女子中高生を中心としたファン層を持つようになり、まるでアイドルであるかの人気を誇る。幼少時のアニメ『銀河超人アルファス』に憧れ、正義の味方になる事を夢見、その恵まれた環境から夢を実現させようとする。ただし、中学時代の彼の行動には「正義を行う」為に「正義の味方になる」のではなく、「正義の味方になる」為に「正義を行う」という因果の逆転が見られ、小葉からはその正義感に対して疑問をもたれていた。火事の現場でジンに会って以降、正義について苦悩するようになり、そこを中田二郎等に付け込まれる事になる。二郎事件で右手を失い、以降は義手を使用している。1章では私立虹華学園中等部3年。3章で高校生となり、本格的にアルファスプロジェクトを始動する。自分の持つ正義を貫く事を善しとするが、それが良くも悪くも純粋で、如何なる悪にも立ち向かう力強さを持つ一方で、空気の読めない発言でデートを気まずい雰囲気にした事も。ジン曰く「こいつの正義バカは筋金入り」。
アルファスとして初めての実戦にて、ジンと再会。その後、ZETについて知った後はジンを「本物のヒーロー」として自身の目標とするようになる。
天城 小葉(あまぎ このは)
声 - 花澤香菜
高雅の妹。幼少期に母と一緒に炊き出しのボランティアに参加し、そこでジンと出会い、憧れを抱く。中学時に街で襲われかけていたところをジンに再会し助けられ、ジンの事を「天使くん」と呼ぶ。高校時代には再び母と共に炊き出しのボランティアに参加し、その際にジンと再会。以降、知人になっている。火事現場で拾ったジンのペンダントを返せずにいたが、意を決して返しに行った際に海老蔵に襲われる。ジンとコウガに助けられるが、怪物に襲われた事とその怪物に重傷を負わされた事でトラウマを抱えてしまう。更にその後の事件で屋敷が爆破され、鈴木のアパートに身を寄せる事になる。:ジンに好意を抱いてはいるが、それを口には出せず自分の気持ちにも素直になれない為、未だ伝えられずにいる。とは言え周知の事実ではあるのでよく指摘されるが、その度にムキになって否定している。ジンと花子が付き合っていると一応は認識しているが、ジンへの想いは変わっていない。
1・2章では私立虹華学園中等部の2年。3章以降では高校生。
天城 光鎧(あまぎ みつがい)
声 - 飯塚昭三
アマギコーポレーション会長であり創業者であり前社長。高雅と小葉の祖父。自身の夢の実現の為にN・E・Tプロジェクトを組織させた人物。自社の開発したプレイヤーの逃走に強い責任を感じており、Z・E・Tプロジェクトをはじめとし、プレイヤー絶滅を使命として全人生を捧げている。機密の為であれば無実の人であろうと「消す」事へのためらいは無く、目的の為には手段を選ばない冷徹さを持っている。しかし徐々にその感情に変化が現れ、ジンには人としての幸せを掴んで欲しいとも思うようになる。しかし芝木がエボルの本部から逃げてきた事で再びZET覚醒に乗り出す。
天城 清造(あまぎ せいぞう)
声 - 広瀬正志
アマギコーポレーション社長。光鎧の息子で高雅・小葉の父。厳格な性格で、コウガ曰く「選民意識の塊」。身体能力も優れている。二郎にはプレイヤープロジェクトの首謀者と名指しされているが、実際にはN・E・Tプロジェクトの存在を知っている程度でありプレイヤープロジェクトは存在も知らなかった模様。しかし鈴木の台詞では、過去に大勢の人間を人体実験に利用するよう指示し、多数の犠牲者が出たとのこと。その中に鈴木の婚約者もいたため、鈴木からは並みならぬ憎悪を向けられることになった。
天城 葉子(あまぎ ようこ)
声 - 久川綾
清造の妻で高雅・小葉の母。小葉の幼い頃に炊き出しのボランティアに参加した事が光鎧にばれて折檻を受け、この事が小葉の祖父に対するトラウマの原因となっている。これ以降も隠れてボランティアに参加しており、コウガの救出時にはこの為に連絡がつかなかった。コウガの事を叱った事が無く、それがコウガを不安にさせていた。2章において離婚、もしくは離婚に繋がる内容を切り出したようであるが清造は離婚を拒否しており、3章以降は別居中で、鈴木のアパートに暮らしていた。その事がコウガには「自分達を捨てた」と認識されている。

[編集] アマギコーポレーション

加部 衛(かべ まもる)
声 - 楠見尚己
アマギコーポレーション社員で、初代社長の時からアマギを支えていた重鎮。光鎧の側近として清造ですら詳しく知らないN・E・Tプロジェクトにも関わっていた。二郎の生み出した人造生物に着目し、プレイヤーとしてN・E・Tプロジェクトの資金源にする事を考案。さらに清造の名を騙り二郎にプレイヤーの開発の指示を出した人物であり、一連の事件の元凶とも言える。将来コウガが社長に就く事に不安を覚え、早見を次期社長に推していた。コウガが救出された後、自殺。早見によると二郎や田坂の企みによってプレイヤープロジェクトに関わっていた事が発覚した為に自殺したとの事だが、実際は早見がブレインスキャナーによって洗脳を施し、自殺させていた。
早見(はやみ)
声 - 鈴村健一
アマギ社員で本人曰く、「元々はただの科学者」。加部が次期社長へと推している事から、かなりの切れ者であると思われる。軍事産業部のアルファスプロジェクトを進め、このプロジェクトによってコウガをヒーローにしようとしている。しかしその為に冷徹な判断を下す事も厭わない。
実は中田二郎事件の計画者であり、清造にも「加藤」ではないかと疑われていた(厳密には「加藤」本人ではない)。その目的はアマギを乗っ取る事である。強制的にブレインスキャナーに掛けられて一時廃人と化すが、その後脱走。灰谷等と共謀してアマギタワーでテロを起こす(但し、お互いに利用しているだけの関係)。
3人組
関連会社アマギエレクトロの社員で内1人(背の高いおかっぱ頭)の名前は志村だが、後の2人の名前は不明。怪しげながらも便利な道具の開発などを行ない、正義の味方を目指すコウガに中学生の頃から協力していた。早見にも内心「天才的な技術を持っている」と言わしめるほど。アルファスプロジェクト始動後はコウガの要望によってプロジェクトに加わり、アルファススーツの開発に携わる様になる。火災事件以来、尊敬の意を込めてコウガをさん付けで呼んでいたが、逆に本人に疎外感を与えていた。
黒服A
声 - 内田夕夜
光鎧の側近。黒服Bに比べると厳格な性格。使命とあらば冷徹な行動を取る事も辞さない。黒服Bと共にジンを監視、サポートする。
黒服B
声 - 楠大典
光鎧の側近。体格の良い方。カメレオン男との戦いで右目を負傷し、以降は眼帯を装着している。見た目によらず気さくな男でコミカルな面も多いが、黒服Aに比べると迂闊な所も。ジンに対しては友人のように接している。
原田 早苗(はらだ さなえ)
岸本博士の婚約者。元々は大学教授だった岸本の教え子で、岸本がスカウトされる際に一緒に参加した。天城邸において使用人兼、研究データのバックアップ等を担当していた。岸本・杉田博士の死亡後は、博士を失ったジン達をサポートする事に。僅か5日で白ZETまで覚醒させる覚醒補足成剤を完成させるなど科学者としても優れている他、図太い神経の持ち主でもある。
田坂 秀樹(たさか ひでき)
アマギコーポレーション広報部。加藤と共に二郎を研究所から救い出し、その復讐心を利用してアマギコーポレーション乗っ取りを計略する。アマギを失墜させる為に殺人ゲームのみならず、拉致した少女達とコウガのコピー達による乱交パーティまで企て、挙句コウガ自身が乱交パーティを仕組んだと言う証拠を残す為にコウガと茉柚に性行為を強要するなど、歪んだ精神の持ち主。コウガと二郎を始末しようとしたところ、逆にコウガに追い詰められ、最後は二郎によって殺される。
加藤
中田二郎事件の真の首謀者。事件当時はその姿を見せなかったが、その実態は事件の計画者である早見に研究施設の情報をリークした人物が名乗った偽名。それは亡くなった鈴木の婚約者の苗字である。

[編集] 研究チーム関係者

中田 二郎(なかた じろう)
プレイヤーの生みの親。N・E・Tチーム時代に「異胞共有による安定」により生み出した生物が加部の目に留まり、プレイヤープロジェクトとして分離独立した新たな研究チームを任される。しかしプレイヤープロジェクトの目的を知り、加部に口答えしたが為に、研究所に息子の一郎の遺体と共に閉じ込められ抹殺されかける。プレイヤーの技術によって一郎を蘇生させ、その代償として自身は「命のクスリ」が必要な老化の激しい体となる。しかしこの体は水だけで生命を維持出来ると言うメリットも持ち合わせ、結果としてこの為に研究所に監禁された状態でも生き延びる事が可能となった。田坂達に救出されてからはコウガを利用し清造を始めとしたアマギに復讐を果たそうとする(後の中田二郎事件)も、実際は田坂達に利用されていただけであった。一郎の手による研究所崩壊の際に、誰も生きて返さないとして茉柚と田坂を撃つ(茉柚はコウガのプロテクターを着ていた為助かる)が、一郎に虫を付けられて自分の手で一郎を射殺してしまう。死に際に人の心を思い出し、「あまりにも残酷だ」と思いながら死亡した。
中田 一郎(なかた いちろう)
二郎の息子。 幼少時にひき逃げにあいずっと植物人間だったが、二郎と共に研究所に閉じ込められた際に生命維持装置を外され死亡。その後二郎の手により補足体によって命を補い蘇生したが、心を持たずただ生きているだけの存在となっていた。田坂達の手によって救出された際に日光を浴び、補足体を出現させ人外の姿に。ただしそのおかげで脳が活性化され人らしさを取り戻す。蟲を憑ける事で人を操れ、その人の心が読める。またテレパシーも使える。プレイヤー的な面もあるが、偽造人間ではなく人間をベースとしているため、人間とプレイヤーの中間と考えるのが妥当と思われる。二郎の指示によって多くの無関係の人間を操り殺してきたが、操った多くの人間の心を読んだ経験とコウガの行動から心を理解する。このためコウガの行動の正しさと自分の今までの行動の間違いに気付き、コウガを助け、研究所を崩壊させ自身も死亡した。しかし後に早見によって彼のクローンが生み出され、これを媒体としてコウガのアルファススーツの強化へ繋がった。
霧島 零允(きりしま れいじ)
N・E・Tプロジェクトの中心人物で、神崎と共に偽造人間を生みだした天才科学者。また、ZETを生み出したシステムも彼によって作られた物であることからZ・E・Tプロジェクトにも深く関わっている者と思われる。光鎧曰く、ジンが生み出された偽造人間の形成システムを再現するデータを記憶している唯一の人物。プレイヤーの襲撃による研究所の崩壊後、行方不明であり、現在のところ名前だけの登場。
杉田(すぎた)
声 - 伊藤栄次
霧島・神崎を失った後の研究チームの中心人物。研究所を襲撃したプレイヤーによって殺害された。
岸本 浩(きしもと ひろ)
杉田と共に霧島・神崎を失った研究チームでの研究を続ける科学者で、脳内の記憶を読み込む装置「ブレインスキャナー」の開発者。研究所を襲撃したカメレオンのプレイヤーによって、神崎の頭部の保存倉庫のロックを外させられ、その後殺害された。
芝木(しばき)
嘗て神崎の助手をしていた男。プレイヤーによる研究所襲撃の際に拉致され、そこで言われるがままに研究をする日々を送っていた。灰谷にエボルの真の目的を聞かされ、それを伝える為に逃走。ジンが完全なZETに覚醒する方法も知っていたが、それを話す前にジンのクローンに自殺に見せ掛けて殺害される。しかし亡骸をブレインスキャナーに掛けた事で情報を引き出す事には成功した。

[編集] プレイヤー / エボル

作中で名前が出てこない者が多いため、名前はその特徴から便宜的につけたもの。 名前後ろの<>内はそのプレイヤーの世代。

切り裂き魔 〈G1〉
ジンが初めて出会ったプレイヤー。カメレオンの様な顔をしており、良く伸び鋭利なを持つ。完全に裏返る前から発作の様に人を切り裂き、連続殺人犯として噂になっていた。自身を止めるため自殺しようとしていた所をジンに助けられ本格的に目醒めてしまう。ジンと神崎との闘いの中で、神崎の左腕を切り落とし致命傷を負わせるが、メルトダウンが始まり自滅する。
掃除人(そうじにん)
声 - 小山力也
マントで頭から全身を覆っている。エボルが人として静かに暮らすため、裏返り暴走してしまったプレイヤーを始末する役割を担っており、エボル達から恐れられている。腕が剣の様な形をしており、その腕で刺す事によってプレイヤーやその死体を消滅させる事が出来る。異形の力を使っても理性を失っておらず、また近くにいるジンがZETとしての覚醒を停止しているためプレイヤー(エボル)以外である可能性も高い謎の生命体。
当初は暴走したプレイヤーの始末と言う役割を果たすのみであったが、ジンを始末せず「命を大事にしろ」と諭して去った一方で、後に本気でジンを消しにかかるなど、現在では不可解な行動も多くその目的は不明。陰禅すら蚊帳の外に置いてボスと会話しており、組織でも高い地位に就いている模様。
放火魔 〈G2〉
炎を自在に操るプレイヤー。完全に目醒める前から各地で放火を行なって正義の味方を目指すコウガのターゲットとなり、ジンとコウガが出会うきっかけとなる。闘いの中、ジンに致命傷を与えるがそれによってZET因子を爆発させる事なり、不完全ながらもZETへと変身したジンに倒されてしまう。
蜘蛛男
放火魔とほぼ同時刻に目醒め、蜘蛛の巣を張って女子高生を喰らっていたが、駆けつけた掃除人によって始末される。
女性体育教師
人間として私立虹華学園中等部の体育教師となり生活をしているエボル。買収され、小葉の水泳補習をまるで溺死させる現場の様に見せかけ、ライブ映像を二郎の元に送る。しかし本人は平穏な生活を望んでおり、協力した事を後悔し、それ以上関わる事も避けたがっていた。
蟹(かい) 〈G2〉
磯野兄弟の長男。変身後の姿はをモチーフとしており、デザインは韮沢靖が担当している。泡で人間等を溶かす能力を持ち、裏返った際には手が大きなハサミとなる。ガムを使い半端ながらも覚醒したジンに圧倒されながらもどうにか逃げるが、掃除人によって抹殺された。
海老蔵(えびぞう) 〈G2〉
磯野兄弟の次男。兄弟と共に田中を襲うが、長男が裏返った際には掃除人を恐れてその場を去る。その後、灰谷によって弟と共にタカ派へとスカウトされ、さらにZETの殺害を依頼される。兄弟の中では一番慎重な性格をしており、灰谷から譲り受けた魔法のクスリも弟の使用を確認してから使用。兄弟の中では最も高い戦闘力を持つが、ZETに覚醒したジンとアルファススーツを身に纏ったコウガの連携プレイの前に敗れた。変身後の姿は海老をモチーフとしており、デザインは竹谷隆之が担当。
舟(しゅう) 〈G2〉
磯野兄弟の三男。兄弟と共に田中を襲うが、長男が裏返った際には掃除人を恐れてその場を去る。その後、灰谷にタカ派へとスカウトされ、ZETの殺害を依頼される。灰谷の誘いに即座に乗ろうとするなど、次男に比較すると考えが浅い。一度は掃除人を撃退するものの、その後再び田中を襲っている最中に海老蔵からの呼び出しを受け、その途中に遭遇したZETに覚醒したジンに圧倒され、容赦無く倒された。変身後の姿はフナムシをモチーフとしており、デザインは次男と同じく竹谷隆之が担当。
サイ男(犀刀) 〈G1〉
かつて闘技場から最初に脱出した「伝説の13人」の中の1人で、サイの様な大きな角を持つ。苗字の漢字は明らかに可笑しいが、誇りからそう名乗っている。カメレオン男、灰谷と共に研究所を襲撃。ジンに襲いかかり致命傷を与えるも、その事によりジンを ZET へと覚醒させてしまい、瞬殺される。
カメレオン男 〈G2〉
カメレオンの様な風貌をし、背景に同化する能力を持つプレイヤー。犀刀・灰谷と共に研究所を襲撃し、黒服Bの片目を潰し、岸本を殺害。神崎の頭部を持ち去る。この事により、黒服Bは仇として彼に激しい怒りを抱く事になる。灰谷が組織から独立した後も行動を共にしており、後にアマギタワーで再びジンと対峙。背景と同化してジン達を苦しめるも、ジンの攻撃で心臓がむき出しになる。必死に命乞いをするも、早苗から「神が許しても岸本は許さない」と言われた黒服Bに容赦無く射殺された。
尾張
玩具会社キャッスルトイの会社員。普通のビジネスマンの風貌だが、仕事のトラブルの腹いせに通行人を殺害する危険人物。裏返った姿は描かれていないが、尻尾で人を刺していた事から型のプレイヤーと思われる。木下とは長い付き合いのようだが、彼の動向を陰禅等に報告していた。
小森 〈G1〉
コウモリのような姿をしたエボルで、陰禅と共に木下を誘拐する。裏返り後の醜い姿に強いコンプレックスをもっており、(実際は偶然の産物なのだが)自分をデザインしたという木下を逆恨みする。人間形態時はチンピラのような風貌。
灰谷 政次(はいたに せいじ)〈G3〉
声 - 遊佐浩二
陰禅と並び、エボル組織のNo.2。ジンをエボルに勧誘したり、磯野兄弟にジンの殺害を依頼したりと行動に謎が多く、重要な作戦でさえゲームのように楽しんでいる節がある。
組織とは別の目的で動いているようで、組織の規範を逸脱した行為が多い。その為、ボスに始末されそうになるが辛うじて一命を取り留め、その後は組織とは独立して行動を開始する。アマギタワーでのテロでは、クラシックの指揮台に立ち銃を乱射して観客を無差別に殺害した。
陰禅 宗弥(いんぜん そうや)〈G3〉
灰谷と並ぶ、エボル組織の幹部。木下を誘拐する際、立ちはだかったアルファスを容易く戦闘不能にした。灰谷の軽薄な態度を快く思っていなかったが、灰谷が追放された後は自分の立場に疑問を抱き、いつ灰谷同様用済みとして斬り捨てられるか不安を持つようになる。ボスによると戦闘能力は灰谷を上回るとの事。
バーエボルのマスター〈G1〉
スキンヘッドに髭を蓄えた風貌で表情は非常に優しい。二郎に命のクスリを渡している事から、エボル達の命のクスリの管理を担当している模様。
その正体は中田二郎によって生み出されたエボルの始祖であり、灰谷や陰禅の上に立つエボル組織のボスである。裏返りを抑制する能力を持っており、G3よりも能力の劣るG1でありながら組織のボスに就いている。更に、頭部を機械仕掛けの新たな身体に移植した事で灰谷にすら一瞬で致命傷を負わせる力を手に入れた。その目的は未だ不明。元々は狼男のような姿のプレイヤーだった。
シード
ボスの新しい身体の頭脳。プレイヤーではないが、事実上ボスと一体化している為ここに記す。灰谷追放後の組織のブレイン。その実態は不明。ボスとシードは一方しか表層に出る事は無いようだが、シードが見聞きした情報は即座にボスに伝えられる模様。
灰谷の部下〈G3〉
アマギタワーのテロでジン達の足止め役として現れたエボル。名前は不明。ZETに覚醒したジンと一戦を交え、優勢に持ち越したものの、加勢に来た高雅に不意打ちで銃によって攻撃され倒れる。剣を持たないジンに対し剣を捨てて戦うなどフェアな面も持つ。
メイ〈アナザー〉
芝木が連れていた少女。しかし芝木曰く、プレイヤーではなく全く新しいプロセスで生み出されたアナザー・ジェネレーションである為、裏返りはしないとの事。ジンの誕生に関係があるらしいが、詳細は未だ不明。身体が不安定で、三時間おきに命のクスリを摂取しなければならず、また、髪の伸びが早い。芝木の事は「パパ」と呼んでいた。研究所脱出後は早苗が面倒を見ており、使用人時代の早苗が着ていたメイド服を着せられている(他に女の子用の服が無かった為)。

[編集] その他

梶村(かじむら)
明美と一時的にヒモの関係だった男。手切れ金を払わない明美に逆上し、マンションに侵入して刃物で明美の顔に消えない傷を作った。直後にジンから攻撃を受け重傷を負う。
佐山(さやま)
声 - 菅生隆之
ジンを幼少の頃から知る警察官。一連のプレイヤー事件に対し、疑いの目を持っている。彼の教えた「地べたに希望は転がっていない」と言う言葉は未だジンの中に響いている。
ジンを監視していた部下を追ってアマギタワーに行った際、テロに巻き込まれる。テロリストと戦いながらビル内を進んでいたが、やがて窮地に追い込まれ、そこをジンに救われて彼と行動を共にする。後にジンの正体を知るが「あいつほど純粋で心の澄んだ人間はいない」と、ジンへの見方を変えなかった。
朋美(ともみ)
小葉の同級生で友人。中学時代よりコウガに憧れている。軽い性格に見えるが、思慮深い一面も持つ。小葉と共に磯野兄弟に拉致されるが、コウガに救われる。その後、ブレインスキャナーに掛けられ、事件の記憶を失った。
今村(いまむら)
小葉の同級生。クラスのお楽しみ会の準備の集まりで、カツアゲの被害に遭い拉致された。下着を見せるよう強要された小葉の恥よりも自身のことを優先して考えるなど、やや自己中心的な性格。クラスメイトからの評判はあまり良くない。
橋本 茉柚(はしもと まゆ)
声 - 藤村歩
園ノ花森女子高等学校1年(2章時点)でコウガのファン。中学3年の時に援助交際で捕まっている。ただし援助交際にはトラウマを抱えており、強力な媚薬による催淫効果を受けた状態であっても性交を頑に拒み、自身が汚れていると感じている。一郎とコウガに助けられた事で二郎事件におけるコウガを除いた唯一の生存者となる。その時の記憶はブレインスキャナーで消去されているが、事件後にコウガが彼女の生徒手帳を返しに行った事をきっかけとして現在はコウガの恋人となっている。しかし、何故憧れの存在だったコウガが自分なんかと付き合っているのかと疑問に思っており、コウガのような清く正しい人物に自分は相応しくないと考えつつも、自分にとっては唯一の人だから別れたくないと苦悩している。
田中 花子(たなか はなこ)
声 - 伊瀬茉莉也
矯正をしている17歳(3章時)。小葉と同じ高校ではあるが、知り合いではない。愛を無くした家庭に嫌気が指し、家出。その途中、たまたま留守だったジンの家のベッドで寝ていた。その後、近くでプレイヤーに襲われジンに助けられる。自分を顧みず他人の為にばかり動くジンを目の当たりにして心を動かされ、もう帰って来られないかもしれないと言うジンの帰りを待っていた。その後、無事に帰って来たジンの家族として暮らす誘いを告白と捉え、本人だけが恋人気分で共同生活を始める。花子と言う名前は自分ではあまり好きではないらしいが、ジンは「いい名前」と言い、以降は本人の意思を無視して下の名前で呼ぶ。
次第にジンにも本気で愛されるようになり、ジンがZETを捨てて人として生きよう考えるきっかけになる。しかし、クリスマスイブのデート中、掃除人の剣を受けたジンがZETに変異する瞬間を目撃してしまい、その姿に恐れを抱きつつも嫌いになりたくないと言う感情の板挟みに苦しむ事になる。
鈴木 聡史(すずき さとし)
3章において葉子が参加しているボランティア活動の参加者で、ジンの周囲のホームレスと顔見知り。ボランティア活動の中心人物と思われる。また、ホームレス達は葉子を彼とセット扱いしている事から、葉子とは深い関係である可能性が高い。しかし、実際は灰谷の協力者であり、アマギへの恨みを抱いている。葉子に近付いたのも復讐の為だが、すっかり感情移入しており、灰谷にも葉子や小葉には危害を加えないように懇願していた。
タジマ
ホームレスの一人。ジンが海老蔵と戦っている際にジンを心配して顔を出したり、ホームレスを率いて一緒に戦ってくれた。海老蔵本体の出現で死を覚悟するが、コウガに救われる。
木下(きのした)
元・天プロのアニメーターで、「銀河超人アルファス」の生みの親。過去に光鎧の依頼を受け、「生物的なヒーロー」(=ZET)のデザインも行っていた。アルファスシリーズ放送終了後、陰禅らエボルによって「デザインの仕事を依頼したい」として誘拐される。
木下の友人
ワイドショーのプロデューサーを務める色黒の男性。名前は現時点では不明。本作のタイトルである「ゼットマン」と言う単語を発言した唯一の人物。以前蜘蛛男を写真に収めており、プレイヤー達の殺戮を偽映像だと説明する報道にも騙されなかった。行方不明の木下からの招待状を受けてアマギタワーに赴いた際にテロに巻き込まれ、早見に撮影を強制される。

[編集] 用語

[編集] N・E・Tプロジェクト

霧島と神崎を中心としたアマギコーポレーションによる極秘プロジェクトで、N・E・Tを造り出す事が目標。

N・E・T(ネット)
クローンではない全くオリジナルの「人類とは全く別の新たな地球人」のことでN・E・Tプロジェクトの最終目標。
偽造人間(ぎぞうにんげん)
霧島・神崎両博士によって造り出されたN・E・Tの前段階。器として考えた時に人間の3倍程の容量があるが、中身は同量のため非常に不安定で、生成液を出ると97分でメルトダウンする。容姿形成システムによって実在の人間の情報を与える事によって、その人間そっくりの形態へと変わっていくが、クローンではないため人間とはDNAが異なる。
メルトダウン / 肉体溶解(にくたいようかい)
偽造人間等の人造生命に発生する、肉体の維持が不可能になって身体が溶け出す現象。肉体が溶解するため当然生命維持も不可能となる。作中用語ではあるが原子力発電所等における炉心溶融の事をさす本義とニュアンスは近い。

[編集] プレイヤープロジェクト

加部の提案により、二郎を中心としてN・E・Tプロジェクトから独立させられたプロジェクト。N・E・Tの目的から外れ、金儲けの為の「おもちゃ」としての生命創造を目的とする。

プレイヤー
N・E・Tプロジェクトの資金源として、ごく一部の富裕層を対象とした見せ物(闘技場におけるプレイヤー同士の殺し合い)の為に造られた人造生物達の事。
二郎の考案した「異胞共有による安定」に基づき、補足体によって「裏側」を満たし偽造人間を安定させたもの。成功体であれば97分でのメルトダウンは防げるが、人間の3倍の早さで成長(=老化)するため寿命が短い。この老化の早さは「命のクスリ」によって解消される。
初期の個体の容貌は補足体によって裏返った際の形態で決まり制御する事は出来なかったが、第二世代以降においては偽造人間の容姿形成システムを引き継いだ方法によって制作者の意匠の反映も可能となる。
20年程前に闘技場より13体が逃亡。その後量産用のプラント等を襲撃して不完全体等を連れ出し、さらには今なお増えている可能性もあり、現在のどれほどの数が存在しているかは不明。逃亡者達は、エボルとして人間界にとけ込み人間の振りをして暮らしている。長年騒ぎを起こす事もなかったが、1章の頃から裏返って殺人等を起こすものが現れ始めた。
成長抑制剤 / 命のクスリ
老化の早いプレイヤー達が生命を維持する為に必要な薬。バー・エボルにおいて入手可能。一郎蘇生の際に二郎もこの薬が必要な体となっている。すっかり老け込んでいた二郎が、この薬によって若返っている事から、正確には老化を抑制するというよりも、進みすぎた老化を逆行させる効果を持つ。
補足体(ほそくたい)
偽造人間からプレイヤーを造る際に、その器の容量を満たす為に利用する人間以外の中身の事。初期の物は動物等からDNAを採取し製造していたが、のちに偽造人間の容姿形成システムを応用した物が実用化される。
裏側(うらがわ)
プレイヤーの普段表には出てこない性質。補足体によって補われる部分なので、文脈によっては補足体とほぼ同義になる。
裏返る(うらがえる) / 目醒める(めざめる)
「裏側」が表に現れる事を「裏返る」もしくは「目醒める」と表現する。裏返ると人間以外の性質が表に出てくる為、文字通り人外のモンスターへと変身し、理性を失い興奮状態に陥る。このため暴走し猟奇殺人などを起こす事となる事から、エボルでは裏返る事を禁止しており、裏返った者は掃除人によって始末される。
エボル
「LOVE」を180°回転させてエボルと読む。逃亡したプレイヤー達の自称。バー・エボルが溜まり場となっている。その出自によって3世代(G1・G2・G3)に分けられ、現行のシステムで生み出された最新の者が第3世代 (G3) となる。また最初に闘技場から脱出した第1世代 (G1) の13人は「伝説の13人」と呼ばれている。組織の方針により人間にとけこみ平和に暮らしているが、人間との対立を望むものも存在する。
プレイヤーと呼ばれる事を非常に嫌い、エボル同士ではプレイヤーという言葉が侮蔑の言葉になっている。ただし闘技場でプレイヤーとして闘っていた"G1"の中には自らプレイヤーを名乗る者もいる。
闘技場(とうぎじょう)
アマギによって作られた、プレイヤー同士の殺し合いを見物する為の施設。秘密を厳守するため選ばれた者のみが高額な入場料を払って初めて入場する事を許された。単に殺し合いを見物する他、プレイヤーの勝敗に対する賭博も行われ、莫大な金を積む事によってオーナーとしてプレイヤーを所有する事も出来た。プレイヤーの脱走時に見学者は全員死亡。以降はエボルのアジトとして使われている。
暴きの輪(あばきのわ)
プレイヤーを裏返させる力を持つ輪のこと。装置として闘技場に設置されていた他、ジンの左手にも存在。
魔法のクスリ
灰谷が「プレイヤーの体を溶解させる掃除人の分泌液の効果を、無効にする薬」と嘘を吹き込み、磯野兄弟に与えた物。実際は何の効果も無い。

[編集] Z・E・Tプロジェクト

脱走したプレイヤーの殲滅を目的とし、プレイヤーに対抗出来る生命を創造する事が目的。N・E・Tプロジェクトと同じく、霧島と神崎が中心となっていた模様。 ちなみにZ・E・Tという名称は、N・E・Tプロジェクトの実験データにおいてN・E・Tの"N"が90°回転し、"Z"に見えた事に由来する。

Z・E・T / ZET(ゼット)
脱走したプレイヤーの殲滅を目的とし、プレイヤーに対抗出来る生命体。また、この生命体が覚醒した状態を指す。霧島の考案したシステムを使い、神崎によって生み出されたジンが唯一の成功例。普段はZET細胞の割合が低く、限りなく人に近い生命体である。現状ではまだ覚醒による変身は不完全な状態で、細胞状態が不安定なためすぐにメルトダウンが始まってしまう。覚醒を止め人の姿に戻る為には周りにいるプレイヤーを殺さなければならない。
主な変身方法は、覚醒補足成剤の使用か瀕死の重傷を負ってZET細胞をショックで覚醒させるかのどちらかであった。また、完全なZETになるにはZET細胞を三回爆発させる必要があり、これは主に感情の爆発によって引き起こされる。
プロトタイプ
霧島が考案し、ジンを生み出したシステムを使わずに造られたZETの前段階。同一デザインから作成された為、外見は類似しているが、能力・知能ともにZETに遠く及ばない。初めて変身したジンにわずか一撃で倒された。
完全体(かんぜんたい)
ZETの最終形態。ジンを人にする事を目標としていた神崎にとっては人の状態で細胞が安定する事を指し、プレイヤーを滅ぼすことを求めている人間達にとってはZETの状態で安定することを指す。
覚醒補足成剤(かくせいほそくせいざい) / ガム
人の状態のジンをZETへと覚醒させ、肉体の破損を修復する効果のある薬。通称通りガム状をしており、噛んでからしばらく立つと覚醒がはじまり変身するが、効果は一定時間で切れる。使用後しばらくしてから、激痛が走る副作用がある。

[編集] アルファスプロジェクト

早見が中心となり、アマギの軍事産業部で企画された、コウガをヒーローにする為のプロジェクト。

銀河超人アルファス(ぎんがちょうじんアルファス)
ジンやコウガが幼少の頃にテレビで放映されていたアニメの変身ヒーロー。制作はアマギの関連会社・天プロが行なっていた。コウガの憧れの対象であり目標。またコウガはグッズのコレクターでもある。ちなみに、アルファスのデザインは木下によるZETデザインのボツ案から生まれている。
アルファススーツ
コウガをアルファスへと変身させる、アルファスプロジェクトの集大成。生体認証によってコウガ以外には操作不能。装備者の運動能力を増幅させ、脳内の記憶を読み込むブレインスキャナーを応用することにより、コウガの思考が即座に反映される様になっている。腕部にセルデリートOP1を格納、戦闘時にはそれを使って戦う。デザインは竹谷隆之が担当。
当初プロトタイプとも言えるアルファススーツが開発されたが、カラーリングの問題(オリジナルは白だが、敵に発見されるリスクなどを考慮されて黒だった)やマント・頭部のエンブレム(当然実戦では邪魔になるものばかり)が無いとしてコウガがダメ出しし、それをわずか三日で現在のアルファススーツへとスタッフが作り変えた。
セルデリートOP1
アルファスの武器。この武器はシュートモード(銃)と、カットモード(剣)があり、小型のプレイヤーなら簡単に倒すことができる。どちらもエネルギーを消費して使用できる。またエネルギーカプセルを取り替えることでエネルギーの充電は回復させることが可能。
ファルコン テスト機
コウガがアルファスで出動する際に使用する乗り物。小葉を助けに向かう際にファルコンのテスト機で出動している。テスト機というだけあり着陸・空中静止は出来ない為、着陸には脱出用のフライングハンガーを使用。

[編集] その他

中田二郎事件
中田二郎がアマギへの復讐の為に加藤(早見)、田坂と共謀して起こした事件。嘗てのプレイヤープロジェクトの地下研究施設の上にカラクリ屋敷を建造し、そこにコウガと彼のファンの少女達を拉致して実行に移された。その目的はコウガの正義の冷徹さを試すテストであり、不合格の場合はコウガを殺す事も厭わなかった。
しかし真の目的は早見、田坂によるアマギ乗っ取りの為の計画であり、二郎もアマギへの恨みを利用されただけである。天城一族失墜の為に殺人ゲーム(ハンマーマンによる虐殺)が行なわれるが、田坂はそれだけでは弱いとして更にコウガに化けた偽造人間による乱交パーティ(媚薬で少女との性行為に及び、その後少女を殺害。その光景を録画するというもの)を実行した。
コウガは満身創痍になりながらもハンマーマンを倒すが、少女達は茉柚以外の全員が殺されてしまい、コウガ自身も右腕を失ってしまう。しかし一郎の協力によってコウガは茉柚を連れて脱出。二郎、一郎、田坂は死亡する。

[編集] 読切版

ZETMAN(読切版)
ジャンル SF少年漫画
漫画
作者 桂正和
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ増刊号
1994年 Autumn Special
その他 49ページ
ZETMAN 桂正和短編集に収録
テンプレート使用方法 ノート

週刊少年ジャンプ1994年特別編集オータムスペシャル掲載。49ページ。『ZETMAN 桂正和短編集』に収録されている。

バットマンモチーフにしたと思われるゼットマンのデザイン、主人公の名前(どちらも「ジン」。ただし漢字は異なる。)等、連載作品『ZETMAN』といくつかの類似性は見られるが、設定はほとんど別ものである。ただし両作には、単純な勧善懲悪に疑問を投げかけた「正義とは? 悪とは何か? 」というテーマが垣間見られ、この読切り作品が連載作品のプロトタイプとなっている事は伺える。

収録短編集の表題作とされ、桂自身が「最も気に入っている作品の一つ」として公言している作品ではあったが、勧善懲悪的な物が求められる当時の少年誌の編集部にとっては非常に受けの悪い作品であった。


注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。


[編集] あらすじ

阿久野(あくの)市には大きなツノと悪魔の翼の形に天使の羽を持つ怪人が現れる。正義の使者とも悪の僕とも呼ばれるその怪人はなぜ現れたのか……。

[編集] 登場人物

黒乃 神(くろの じん)
ゲームプログラマ。23歳。ヒーロー育成シミュレーションゲーム「ZETMAN」を制作。事故で死亡した母の影響で「正義」に固執する。落雷の影響によりゲーム中のキャラクター「ゼットマン」に変身できる様になり、町の悪を打ちしずめていく。
白井 幸子(しらい さちこ)
黒乃が唯一心を許す人間。恐らく会社の同僚。
ちなみに、ジャンプ本誌に掲載の際、「白井」ではなく「白川」という名前で呼ばれている箇所があった。
これは、同作者の「電影少女」の恋編に出てくる「白川あゆみ」と間違えたと思われる。
アイス
黒乃が開発したゲーム内のAI・SUPER(超人工頭脳、AI・S)が、落雷によるバグによって実体化したもの。ゼットマンのレベルアップを行う。

[編集] テレビアニメ

2012年4月より、読売テレビTOKYO MXBS11にて放送予定。

[編集] スタッフ

[編集] 主題歌

オープニングテーマ「dots and lines」[3]
作詞 - 一青窈Mummy-D / 作曲 - 小林武史、Mummy-D / 編曲 - 小林武史 / 歌 - 一青窈 loves Mummy-D
エンディングテーマ「とめる」[3]
作詞 - 一青窈 / 作曲・編曲 - 小林武史、武部聡志 / 歌 - 一青窈

[編集] 放送局

放送地域 放送局 放送期間 放送日時 放送系列 備考
近畿広域圏 読売テレビ 2012年4月2日 - 月曜 26時38分 - 27時08分 日本テレビ系列 MANPA
日本全域 BS11 2012年4月6日 - 金曜 24時00分 - 24時30分 独立系BS放送局 ANIME+
東京都 TOKYO MX 金曜 25時00分 - 25時30分 独立UHF局
日本全域 キッズステーション 2012年4月25日 - 水曜 24時00分 - 24時30分 CS放送 リピート放送あり

[編集] 書誌情報

いずれも著者は桂正和、発行は集英社より。

[編集] 脚注

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[編集] 注釈

  1. ^ a b c 2011年10月19日現在。
  2. ^ 初掲載は「小さな灯り」。

[編集] 出典

  1. ^ 『週刊ヤングジャンプ』2008年38号、151頁
  2. ^ 「桂正和インタビュー」『季刊エス14号』飛鳥新社、2006年4月1日、ISBN 4870317109、42頁。
  3. ^ a b 一青窈 アニメ「ZETMAN」オープニング曲で、Mummy-D参加!”. starplayers. 2012年2月18日閲覧。
  4. ^ ZETMAN/1|桂正和|ヤングジャンプコミックス”. 集英社BOOK NAVI. 集英社 (不明). 2009年10月28日閲覧。
  5. ^ ZETMAN/2|桂正和|ヤングジャンプコミックス”. 集英社BOOK NAVI. 集英社 (不明). 2009年10月28日閲覧。
  6. ^ ZETMAN/3|桂正和|ヤングジャンプコミックス”. 集英社BOOK NAVI. 集英社 (不明). 2009年10月28日閲覧。
  7. ^ ZETMAN/4|桂正和|ヤングジャンプコミックス”. 集英社BOOK NAVI. 集英社 (不明). 2009年10月28日閲覧。
  8. ^ ZETMAN/5|桂正和|ヤングジャンプコミックス”. 集英社BOOK NAVI. 集英社 (不明). 2009年10月28日閲覧。
  9. ^ ZETMAN/6|桂正和|ヤングジャンプコミックス”. 集英社BOOK NAVI. 集英社 (不明). 2009年10月28日閲覧。
  10. ^ ZETMAN/7|桂正和|ヤングジャンプコミックス”. 集英社BOOK NAVI. 集英社 (不明). 2009年10月28日閲覧。
  11. ^ ZETMAN/8|桂正和|ヤングジャンプコミックス”. 集英社BOOK NAVI. 集英社 (不明). 2009年10月28日閲覧。
  12. ^ ZETMAN/9|桂正和|ヤングジャンプコミックス”. 集英社BOOK NAVI. 集英社 (不明). 2009年10月28日閲覧。
  13. ^ ZETMAN/10|桂正和|ヤングジャンプコミックス”. 集英社BOOK NAVI. 集英社 (不明). 2009年10月28日閲覧。
  14. ^ ZETMAN/11|桂正和|ヤングジャンプコミックス”. 集英社BOOK NAVI. 集英社 (不明). 2009年10月28日閲覧。
  15. ^ ZETMAN/12|桂正和|ヤングジャンプコミックス”. 集英社BOOK NAVI. 集英社 (不明). 2009年10月28日閲覧。
  16. ^ ZETMAN/13|桂正和|ヤングジャンプコミックス”. 集英社BOOK NAVI. 集英社 (不明). 2009年10月28日閲覧。
  17. ^ ZETMAN/14|桂正和|ヤングジャンプコミックス”. 集英社BOOK NAVI. 集英社 (不明). 2010年4月19日閲覧。
  18. ^ ZETMAN/15|桂正和|ヤングジャンプコミックス”. 集英社BOOK NAVI. 集英社 (不明). 2010年12月17日閲覧。
  19. ^ ZETMAN/16|桂正和|ヤングジャンプコミックス”. 集英社BOOK NAVI. 集英社 (不明). 2011年10月19日閲覧。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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