ZETMAN

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ZETMAN
ジャンル SF青年漫画
漫画
作者 桂正和
出版社 集英社
掲載誌 週刊ヤングジャンプ
レーベル ヤングジャンプ・コミックス
発表期間 2002年48号 - (連載中)
巻数 既刊11巻[1]
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ZETMAN』(ゼットマン)とは桂正和によるSF漫画。読切り作品と連載作品が存在し、本項では連載作品を中心に記述する(読切りについては後述)。

目次

[編集] 概要

作者初となる青年誌連載作品[2]で、『週刊ヤングジャンプ』において2002年48号より連載。途中2006年6月よりおよそ1年に渡る長期休載があったが、2007年26号より連載が再開された。単行本はヤングジャンプ・コミックス (YJC) より12巻まで販売されており[1]、2008年8月までに累計250万部を突破している[3]

科学技術が非常に発達した現代(もしくは近未来)の日本が主な舞台。大企業アマギコーポレーションの極秘研究によって生み出された新たな生命体 Z・E・Tプレイヤー、そして同じくアマギの研究によって生み出された正義の味方アルファスに関わるストーリーが、ホームレス出身のジンとアマギの社長御曹司コウガを中心として描かれる。20年以上に渡る話を回想を交え断片的に描いておりストーリーの全容は未だ見えていない。

元となった読切版「ZETMAN」(後述)とは、単純な勧善懲悪に疑問を呈した「正義とは? 悪とは何か? 」といったテーマは共通するものの、設定等で共通する部分は少なく、ほとんど別作品である。青年誌に移った事を活かし、近年の『週刊少年ジャンプ』では不可能な、暴力的・性的・非道徳的といった過激な描写を含む作品となっている。

コミックは冒頭6-8ページがカラーであり、コミックスカバーには凹凸感のある特殊印刷が使われている。このためか、通常の YJC に比較し若干高い価格となっている。またコミック化の際にはコマ割りの変更・性描写の削除などといった大幅な加筆修正が多箇所になされている。

プレイヤー等のキャラクターデザインには韮沢靖竹谷隆之といった専門家が協力している[4]


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


[編集] あらすじ

[編集] プロローグ ジン

手の甲に状のコブを持ち、強靭な肉体を持つ不思議な少年ジンはホームレスではあるものの大好きな「じィちゃん」と二人で平穏に暮らしをしていた。しかし突然、ジンとじィちゃんの前に異形の殺人鬼が現れ、ジンの生活は激変する事となる。

[編集] 第1章 コウガとジン

プロローグより数年後、ジンは以前に助けた「おばさん」に引き取られ平穏に暮らしていた。放火現場近くを通りかかったジンは、かつて自分の前に現れた殺人鬼とよく似た異形の放火犯との戦いを始める。一方、正義の味方に憧れるアマギの御曹司コウガは、放火犯を捕まえるべく放火現場へと乗り込む。放火現場においてコウガとジンが運命の出会いを果たす。

[編集] 第2章 青義

コウガの前に「ヒーローになる手助けをしたい」という謎の男が出現。彼はそのテストとして一つの問題を出す。今溺れさせられている妹とこれから殺されてしまう3人組のどちらを助けるか? 妹の元へ向かいその安全を確認したコウガだったが、翌日テレビで3人組の変死体が見つかった事を知る。謎の男を倒しヒーローとなる為、コウガは謎の男の挑戦を受けその屋敷へと乗り込んでいく。

[編集] 第3章 哀情

1・2章より2年後、ジンが暮らすゴーストタウンに一人の家出少女が迷い込みプレイヤーに襲われる。ジンは少女を助けるため、ひいてはプレイヤーを倒すために ZET へと変身する。そして『本当のZET』に近づきつつあるジンを連れ、光鎧は共に2年振りの研究所へと向かう事となった。

[編集] 第4章 悽春

ZET完全覚醒への鍵を失ったジン達。そして、ついにアルファスプロジェクトを始動したコウガ。さらにプレイヤー達も動き出す。密かにエボル幹部たちは裏切り者への粛清を始めたのだった。その惨劇の中でジンとコウガはZETとアルファスとして再会を果たす。

[編集] 主な登場人物

[編集] ジンの家族

神崎 人 (かんざき じん) / ジン
本作の主人公。通称ジン。左手の甲に円状のコブを持つ不思議な少年で、非常に高い身体能力を持つ。しかしその正体は神崎博士の研究によって生み出された生命体 ZET 。幼少期をじィちゃん(神崎悟郎)と共にホームレスとして過ごし、その後おばさん(川上明美)に引き取られる。身体能力を活かし、小さい頃から用心棒の様な事をして金を稼いでいる。3章の時点で「たぶん17歳」と言っており、全編を通し背丈等からもコウガと同年代であるが、これは逃亡後に神崎によって成長をコントロールされた為であり実際には誕生からは20年以上経っている。恋愛感情を理解していないので恋愛に鈍く、田中に好意を寄せられても気付かなかった。しかし潜在的に小葉を意識している様子がある。
神崎 悟郎(かんざき ごろう) / じィちゃん
ジンと共に生活するホームレスの老人。ジンからはじィちゃん、ホームレス仲間からはゴローさんと呼ばれている。その実はN・E・T / Z・E・T両プロジェクトに深く関わっていた科学者であり、ZET の生みの親。ZET(=ジン)を「私の子供」と呼んで人間とする事を望み、プレイヤーによる研究所の崩壊時にZETを連れて行方をくらましていた。その後、老人に整形した上でホームレスとなり、ジンを自分の孫として育てる。目醒めたプレイヤーによって左腕を根元から切断され絶命するが、アマギによってデータベースとして回収された為、機械に繋がれた首だけの状態で脳のみが生きた状態にされる。
川上 明美(かわかみ あけみ) / おばさん
ジンの育ての親。ジンからはおばさんと呼ばれるが、おばさんと言われると怒る。元ヒモ(梶村)に襲われていた所をジンに助けられ知り合い、神崎の死後ジンを引き取り15歳頃まで育てる。1章以降では梶村によってつけられた大きな傷が顔に残っている。初登場時はサクラの源氏名でセクシーパブピンクピーチちゃんで働いていたが、1章以降ではクレープの屋台を営んでいる。子供がいたが別れた夫に取られている。しかし、ジンが彼女の元を離れる決意をした後に光鎧らの計らいによって親権を取り戻したようである。

[編集] 天城家

天城 高雅(あまぎ こうが) / コウガ
ジンと並ぶもう一人の主人公。世界的な大企業アマギコーポレーション社長令息で、次期社長となる事を周りから期待されている。容姿端麗・成績優秀・スポーツ万能であり、火事の際の親子救出劇をきっかけとして女子中高生を中心としたファン層を持つようになり、まるでアイドルであるかの人気を誇る。幼少時のアニメ『銀河超人アルファス』に憧れ、正義の味方になる事を夢見、その恵まれた環境から夢を実現させようとする。ただし、彼の行動には「正義を行う」為に「正義の味方になる」のではなく、「正義の味方になる」為に「正義を行う」という因果の逆転が見られ、小葉からはその正義感に対して疑問をもたれている。二郎事件で右手を失い、以降は義手を使用している。1章では私立虹華学園中等部3年。3章で高校生となり、本格的にアルファスプロジェクトを始動する。
天城 小葉(あまぎ このは)
高雅の妹。幼少期に母と一緒に炊き出しのボランティアに参加し、そこでジンと出会い、憧れを抱く。中学時に街で襲われかけていたところをジンに再会し助けられ、ジンの事を「天使くん」と呼ぶ。高校時代には再び母と共に炊き出しのボランティアに参加しているようで、ジンとは知人になっている。1・2章では私立虹華学園中等部の2年。3章では高校生。
天城 光鎧(あまぎ みつがい)
アマギコーポレーション会長であり創業者であり前社長。高雅と小葉の祖父。自身の夢の実現の為にN・E・Tプロジェクトを組織させた人物。自社の開発したプレイヤーの逃走に強い責任を感じており、Z・E・Tプロジェクトをはじめとし、プレイヤー絶滅を使命として全人生を捧げている。機密の為であれば無実の人であろうと「消す」事へのためらいは無く、目的の為には手段を選ばない冷徹さを持っている。
天城 清造(あまぎ せいぞう)
アマギコーポレーション社長。光鎧の息子で高雅・小葉の父。二郎にはプレイヤープロジェクトの首謀者と名指しされているが、実際にはN・E・Tプロジェクトの存在を知っている程度でありプレイヤープロジェクトは存在も知らなかった模様。
天城 葉子(あまぎ ようこ)
清造の妻で高雅・小葉の母。小葉の幼い頃に炊き出しのボランティアに参加した事が光鎧にばれて折檻を受け、この事が小葉の祖父に対するトラウマの原因となっている。これ以降も隠れてボランティアに参加しており、コウガの救出時にはこの為に連絡がつかなかった。2章において離婚、もしくは離婚に繋がる内容を切り出したようであるが清造は離婚を拒否しており、3章以降は別居中。

[編集] アマギコーポレーション

加部 衛(かべ まもる)
アマギコーポレーション社員で、初代社長の時からアマギを支えていた重鎮。光鎧の側近として清造ですら詳しく知らないN・E・Tプロジェクトにも関わっていた。二郎の生み出した人造生物に着目し、プレイヤーとしてN・E・Tプロジェクトの資金源にする事を考案。さらに清造の名を騙り二郎にプレイヤーの開発の指示を出した人物であり、一連の事件の元凶とも言える。将来コウガが社長に就く事に不安を覚え、早見を次期社長に推していた。コウガが救出された後、自殺。早見によると二郎や田坂の企みによってプレイヤープロジェクトに関わっていた事が発覚した為に自殺したとの事だが、真偽は不明。
早見(はやみ)
アマギ社員で本人曰く、「元々はただの科学者」。加部が次期社長へと推している事から、かなりの切れ者であると思われる。軍事産業部のアルファスプロジェクトを進め、このプロジェクトによってコウガをヒーローにしようとしている。
3人組
関連会社アマギエレクトロの社員で各自の名前は不明。道具の開発などを行ない、正義の味方を目指すコウガに中学生の頃から協力していた。アルファスプロジェクト始動後はコウガの要望によってプロジェクトに加わり、アルファススーツの開発に携わる様になる。
黒服A
光鎧の側近。
黒服B
光鎧の側近。体格の良い方。カメレオン男との戦いで右目を負傷し、以降は眼帯を装着している。
原田 早苗(はらだ さなえ)
岸本博士の婚約者。元々は科学者のようで、天城邸において研究データのバックアップ等を担当していた。岸本・杉田博士の死亡後は、博士を失ったジン達をサポートする事に。
田坂 秀樹(たさか ひでき)
アマギコーポレーション広報部。加藤と共に二郎を研究所から救い出し、その復讐心を利用してアマギコーポレーション乗っ取りを計略する。コウガと二郎を始末しようとしたところを最後は二郎によって殺される。


[編集] 研究チーム関係者

中田 二郎(なかた じろう)
プレイヤーの生みの親。N・E・Tチーム時代に「異胞共有による安定」により生み出した生物が加部の目に留まり、プレイヤープロジェクトとして分離独立した新たな研究チームを任される。しかしプレイヤープロジェクトの目的を知り、加部に口答えしたが為に、研究所に息子の一郎の遺体と共に閉じ込められ抹殺されかける。プレイヤーの技術によって一郎を蘇生させ、その代償として自身は「命のクスリ」が必要な老化の激しい体となる。しかしこの体は水だけで生命を維持出来ると言うメリットも持ち合わせ、結果としてこの為に研究所に監禁された状態でも生き延びる事が可能となった。田坂達に救出されてからはコウガを利用し清造を始めとしたアマギに復讐を果たそうとする。一郎の手による研究所崩壊の際に死亡。
中田 一郎(なかた いちろう)
二郎の息子。 幼少時にひき逃げにあいずっと植物人間だったが、二郎と共に研究所に閉じ込められた際に生命維持装置を外され死亡。その後二郎の手により補足体によって命を補い蘇生したが、心を持たずただ生きているだけの存在となっていた。田坂達の手によって救出された際に日光を浴び、補足体を出現させ人外の姿に。ただしそのおかげで脳が活性化され人らしさを取り戻す。蟲を憑ける事で人を操れ、その人の心が読める。またテレパシーも使える。プレイヤー的な面もあるが、偽造人間ではなく人間をベースとしているため、人間とプレイヤーの中間と考えるのが妥当と思われる。二郎の指示によって多くの無関係の人間を操り殺してきたが、操った多くの人間の心を読んだ経験とコウガの行動から心を理解する。このためコウガの行動の正しさと自分の今までの行動の間違いに気付き、コウガを助け、研究所を崩壊させ自身も死亡した。
霧島 零允(きりしま れいじ)
N・E・Tプロジェクトの中心人物で、神崎と共に偽造人間を生みだした天才科学者。また、ZETを生み出したシステムも彼によって作られた物であることからZ・E・Tプロジェクトにも深く関わっている者と思われる。プレイヤーの襲撃による研究所の崩壊後、行方不明であり、現在のところ名前だけの登場。
杉田(すぎた)
霧島・神崎を失った後の研究チームの中心人物。研究所を襲撃したプレイヤーによって殺害された。
岸本(きしもと)
杉田と共に霧島・神崎を失った研究チームでの研究を続ける科学者で、脳内の記憶を読み込む装置「ブレインスキャナー」の開発者。研究所を襲撃したカメレオンのプレイヤーによって、神崎の頭部の保存倉庫のロックを外させられ、その後殺害された。

[編集] プレイヤー / エボル

作中で名前が出てこない者が多いため、名前はその特徴から便宜的につけたもの。 名前後ろの<>内はそのプレイヤーの世代。

切り裂き魔 <G1>
ジンが初めて出会ったプレイヤー。カメレオンの様な顔をしており、良く伸び鋭利なを持つ。完全に裏返る前から発作の様に人を切り裂き、連続殺人犯として噂になっていた。自身を止めるため自殺しようとしていた所をジンに助けられ本格的に目醒めてしまう。ジンと神崎との闘いの中で、神崎の左腕を切り落とし致命傷を負わせるが、メルトダウンが始まり自滅する。
掃除人(そうじにん)
マントで頭から全身を覆っている。エボルが人として静かに暮らすため、裏返り暴走してしまったプレイヤーを始末する役割を担っており、エボル達から恐れられている。腕が剣の様な形をしており、その腕で刺す事によってプレイヤーやその死体を消滅させる事が出来る。異形の力を使っても理性を失っておらず、また近くにいるジンがZETとしての覚醒を停止しているためプレイヤー(エボル)以外である可能性も高い謎の生命体。
放火魔 <G2>
炎を自在に操るプレイヤー。完全に目醒める前から各地で放火を行なって正義の味方を目指すコウガのターゲットとなり、ジンとコウガが出会うきっかけとなる。闘いの中、ジンに致命傷を与えるがそれによってZET因子を爆発させる事なり、不完全ながらもZETへと変身したジンに倒されてしまう。
蜘蛛男
放火魔とほぼ同時刻に目醒め、蜘蛛の巣を張って女子高生を襲うが、駆けつけた掃除人によって始末される。
女性体育教師
人間として私立虹華学園中等部の体育教師となり生活をしているエボル。買収され、小葉の水泳補習をまるで溺死さる現場の様に見せかけ、ライブ映像を二郎の元に送る。
バーエボルのマスター
スキンヘッドに髭を蓄えた風貌で表情は非常に優しい。二郎に命のクスリを渡している事から、エボル達の命のクスリの管理を担当している模様。また磯野兄弟から恐れられており、エボルの中では高い地位にいる様子。
蟹(かい) <G2>
磯野兄弟の長男。変身後の姿はをモチーフとしており、デザインは韮沢靖が担当している。泡で人間等を溶かす能力を持ち、裏返った際には手が大きなハサミとなる。ガムを使い半端ながらも覚醒したジンに圧倒されながらもどうにか逃げるが、掃除人によって抹殺された。
海老蔵(えびぞう) <G2>
磯野兄弟の次男。兄弟と共に田中を襲うが、長男が裏返った際には掃除人を恐れてその場を去る。その後、灰谷によって弟と共にタカ派へとスカウトされ、さらにZETの殺害を依頼される。兄弟の中では一番慎重な性格をしており、灰谷から譲り受けた魔法のクスリも弟の使用を確認してから使用。変身後の姿は海老をモチーフとしており、デザインは竹谷隆之が担当。
舟(しゅう) <G2>
磯野兄弟の三男。兄弟と共に田中を襲うが、長男が裏返った際には掃除人を恐れてその場を去る。その後、灰谷にタカ派へとスカウトされ、ZETの殺害を依頼される。灰谷の誘いに即座に乗ろうとするなど、次男に比較すると考えが浅い。変身後の姿はフナムシをモチーフとしており、デザインは次男と同じく竹谷隆之が担当。
サイ男(犀刀) <G2>
かつて闘技場から最初に脱出した「伝説の13人」の中の1人で、サイの様な大きな角を持つ。カメレオン男、灰谷と共に研究所を襲撃。ジンに襲いかかり致命傷を与えるも、その事によりジンを ZET へと覚醒させてしまい、瞬殺される。
カメレオン男
カメレオンの様な風貌をし、背景に同化する能力を持つプレイヤー。犀刀・灰谷と共に研究所を襲撃し、神崎の頭部を持ち去る。
灰谷 政次(はいたに せいじ) <G3>
陰禅と並び、エボル組織のNo.2。ジンをエボルに勧誘したり、磯野兄弟にジンの殺害を依頼したりと行動に謎が多く、重要な作戦でさえゲームのように楽しんでいる節がある。
陰禅 宗弥(いんぜん そうや) <G3>
灰谷と並ぶ、エボル組織の幹部。木下を誘拐する際、立ちはだかったアルファスを容易く戦闘不能にした。灰谷の軽薄な態度を快く思っていない様子。

[編集] その他

朋美(ともみ)
小葉の同級生で友人。中学時代よりコウガに憧れている。
佐山(さやま)
ジンを幼少の頃から知る警察官。一連のプレイヤー事件に対し、疑いの目を持っている。
橋本 茉柚(はしもと まゆ)
園ノ花森女子高等学校1年でコウガのファン。中学3年の時に援助交際で捕まっている。ただし援助交際にはトラウマを抱えており、強力な媚薬による催淫効果を受けた状態であっても性交を頑に拒み、自身が汚れていると感じている。二郎が引き起こした事件におけるコウガを除いた唯一の生存者。それをきっかけとして現在はコウガの恋人となっている。
田中 花子(たなか はなこ)
矯正をしている17歳(3章時)。小葉と同じ高校ではあるが、知り合いではない。家出中、たまたま留守だったジンの家のベッドで寝ていた。その後、近くでプレイヤーに襲われジンに助けられる。自分を顧みず他人の為にばかり動くジンを目の当たりにして心を動かされ、もう帰って来られないかもしれないと言うジンの帰りを待っていた。その後、無事に帰って来たジンの家族として暮らす誘いを告白と捉え、本人だけが恋人気分で共同生活を始める。
鈴木 聡史(すずき さとし)
3章において葉子が参加しているボランティア活動の参加者で、ジンの周囲のホームレスと顔見知り。ボランティア活動の中心人物と思われる。また、ホームレス達は葉子を彼とセット扱いしている事から、葉子とは深い関係である可能性が高い。
木下(きのした)
元・天プロのアニメーターで、「銀河超人アルファス」の生みの親。過去に光鎧の依頼を受け、「生物的なヒーロー」(=ZET)のデザインも行っていた。アルファスシリーズ放送終了後、陰禅らエボルによって誘拐される。
タジマ
ホームレスの一人。ジンが海老蔵と戦っている際にジンを心配して顔を出したり、ホームレスを率いて一緒に戦ってくれた。

[編集] 用語

[編集] N・E・Tプロジェクト

霧島と神崎を中心としたアマギコーポレーションによる極秘プロジェクトで、N・E・Tを造り出す事が目標。

N・E・T(ネット)
クローンではない全くオリジナルの「人類とは全く別の新たな地球人」のことでN・E・Tプロジェクトの最終目標。
偽造人間(ぎぞうにんげん)
霧島・神崎両博士によって造り出されたN・E・Tの前段階。器として考えた時に人間の3倍程の容量があるが、中身は同量のため非常に不安定で、生成液を出ると97分でメルトダウンする。容姿形成システムによって実在の人間の情報を与える事によって、その人間そっくりの形態へと変わっていくが、クローンではないため人間とはDNAが異なる。
メルトダウン / 肉体溶解(にくたいようかい)
偽造人間等の人造生命に発生する、肉体の維持が不可能になって体が溶け出す様。肉体が溶解するため当然生命維持も不可能となる。作中用語ではあるが原子力発電所等における炉心溶融の事をさす本義とニュアンスは近い。

[編集] プレイヤープロジェクト

加部の提案により、二郎を中心としてN・E・Tプロジェクトから独立させられたプロジェクト。N・E・Tの目的から外れ、金儲けの為の「おもちゃ」としての生命創造を目的とする。

プレイヤー
N・E・Tプロジェクトの資金源として、ごく一部の富裕層を対象とした見せ物(闘技場におけるプレイヤー同士の殺し合い)の為に造られた人造生物達の事。
二郎の考案した「異胞共有による安定」に基づき、補足体によって「裏側」を満たし偽造人間を安定させたもの。成功体であれば97分でのメルトダウンは防げるが、人間の3倍の早さで成長(=老化)するため寿命が短い。この老化の早さは「命のクスリ」によって補っている。
初期の物は、補足体によって裏返った際の形態は決まり、制作者の意図を反映する事は出来なかったが、後には偽造人間の容姿形成システムを引き継いだ方法によってデザインの反映も可能となった。
20年程前に闘技場より13体が逃亡。その後量産用のプラント等を襲撃して不完全体等を連れ出し、さらには今なお増えている可能性もあり、現在のどれほどの数が存在しているかは不明。逃亡者達は、エボルとして人間界にとけ込み人間の振りをして暮らしている。長年騒ぎを起こす事もなかったが、1章の頃から裏返って殺人等を起こすものが現れ始めた。
成長抑制剤 / 命のクスリ
老化の早いプレイヤー達が生命を維持する為に必要な薬。バー・エボルにおいて入手可能。一郎蘇生の際に二郎もこの薬が必要な体となっている。すっかり老け込んでいた二郎が、この薬によって若返っている事から、老化を抑制するというよりも、進みすぎた老化を回復する効果を持っているようである。
補足体(ほそくたい)
偽造人間からプレイヤーを造る際に、その器の容量を満たす為に利用する人間以外の中身の事。初期の物は動物等からDNAを採取し製造していた。後には動物からの採取はやめられ、偽造人間の容姿形成システムを応用した物が使われたようである。
裏側(うらがわ)
プレイヤーの普段表には出てこない性質。補足体によって補う(補われている)部分なので、文脈によっては補足体とほぼ同義になる。
裏返る(うらがえる) / 目醒める(めざめる)
「裏側」が表に現れる事を「裏返る」もしくは「目醒める」と表現する。裏返ると人間以外の性質が表に出てくる為、文字通り人外のモンスターへと変身し、理性を失い興奮状態に陥る(いわゆるハイな状態)。このため暴走し猟奇殺人などを起こす事となる事から、エボルでは裏返る事を禁止しており、裏返った者は掃除人によって始末される。
エボル
「LOVE」を180°回転させてエボルと読む。逃亡したプレイヤー達の自称。バー・エボルが溜まり場となっている。その出自によって3世代(G1・G2・G3)に分けられ、現行のシステムで生み出された最新の者が第3世代 (G3) となる。また最初に闘技場から脱出した第1世代 (G1) の13人は「伝説の13人」と呼ばれている。組織の方針により人間にとけこみ平和に暮らしているが、人間との対立を望むものも存在する。
プレイヤーと呼ばれる事を非常に嫌い、エボル同士ではプレイヤーという言葉が侮蔑の言葉になっている。ただし闘技場でプレイヤーとして闘っていた"G1"の中には自らプレイヤーを名乗る者もいる。
闘技場(とうぎじょう)
アマギによって作られた、プレイヤー同士の殺し合いを見物する為の施設。秘密を厳守するため選ばれた者のみが高額な入場料を払って初めて入場する事を許された。単に殺し合いを見物する他、プレイヤーの勝敗に対する賭博も行われ、莫大な金を積む事によってオーナーとしてプレイヤーを所有する事も出来た。プレイヤーの脱走時に見学者は全員死亡。以降はエボルのアジトとして使われている。
暴きの輪(あばきのわ)
プレイヤーを裏返させる力を持つ輪のこと。装置として闘技場に設置されていた他、ジンの左手にも存在。
魔法のクスリ
灰谷が「プレイヤーの体を溶解させる掃除人の分泌液の効果を、無効にする薬」と嘘を吹き込み、磯野兄弟に与えた物。

[編集] Z・E・Tプロジェクト

脱走したプレイヤーの殲滅を目的とし、プレイヤーに対抗出来る生命を創造する事が目的。N・E・Tプロジェクトと同じく、霧島と神崎が中心となっていた模様。 ちなみにZ・E・Tという名称は、N・E・Tプロジェクトの実験データにおいてN・E・Tの"N"が90°回転し、"Z"に見えた事に由来する。

Z・E・T / ZET(ゼット)
脱走したプレイヤーの殲滅を目的とし、プレイヤーに対抗出来る生命体。また、この生命体が覚醒した状態を指す。霧島の考案したシステムを使い、神崎によって生み出されたジンが唯一の成功例。普段はZET細胞の割合が低く、限りなく人に近い生命体である。現状ではまだ覚醒による変身は不完全な状態で、細胞状態が不安定なためすぐにメルトダウンが始まってしまう。覚醒を止め人の姿に戻る為には周りにいるプレイヤーを殺さなければならない。
主な変身方法は、覚醒補足成剤の使用か瀕死の重傷を負ってZET細胞をショックで覚醒させるかのどちらかであった。また、完全なZETになるにはZET細胞を三回爆発させる必要があり、これは主に感情の爆発によって引き起こされる。
プロトタイプ
霧島が考案し、ジンを生み出したシステムを使わずに造られたZETの前段階。同一デザインから作成された為、外見は類似しているが、能力・知能ともにZETに遠く及ばない。初めて変身したジンにわずか一撃で倒された。
完全体(かんぜんたい)
ZETの最終形態。ジンを人にする事を目標としていた神崎にとっては人の状態で細胞が安定する事を指し、プレイヤーを滅ぼすことを求めている人間達にとってはZETの状態で安定することを指す。
覚醒補足成剤(かくせいほそくせいざい) / ガム
人の状態のジンをZETへと覚醒させ、肉体の破損を修復する効果のある薬。通称通りガム状をしており、噛んでからしばらく立つと覚醒がはじまり変身するが、効果は一定時間で切れる。使用後しばらくしてから、激痛が走る副作用がある。

[編集] アルファスプロジェクト

早見が中心となり、アマギの軍事産業部で企画された、コウガをヒーローにする為のプロジェクト。

銀河超人アルファス(ぎんがちょうじん- )
ジンやコウガが幼少の頃にテレビで放映されていたアニメの変身ヒーロー。制作はアマギの関連会社・天プロが行なっていた。コウガの憧れの対象であり目標。またコウガはグッズのコレクターでもある。ちなみに、アルファスのデザインは木下によるZETデザインのボツ案から生まれている。
アルファススーツ
コウガをアルファスへと変身させる、アルファスプロジェクトの集大成。生体認証によってコウガ以外には操作不能。装備者の運動能力を増幅させ、脳内の記憶を読み込むブレインスキャナーを応用することにより、コウガの思考が即座に反映される様になっている。腕部にセルデリートOP1を格納、戦闘時にはそれを使って戦う。デザインは竹谷隆之が担当。
当初プロトタイプとも言えるアルファススーツが開発されたが、カラーリングの問題(オリジナルは白だが、敵に発見されるリスクなどを考慮されて黒だった)やマント・頭部のエンブレム(当然実戦では邪魔になるものばかり)が無いとしてコウガがダメ出しし、それをわずか三日で現在のアルファススーツへとスタッフが作り変えた。
セルデリートOP1
アルファスの武器。この武器はシュートモード(銃)と、カットモード(剣)があり、小型のプレイヤーなら簡単に倒すことができる。どちらもエネルギーを消費して使用できる。またエネルギーカプセルを取り替えることでエネルギーの充電は回復させることが可能。
ファルコン テスト機
コウガがアルファスで出動する際に使用する乗り物。小葉を助けに向かう際にファルコンのテスト機で出動している。テスト機というだけあり着陸・空中静止は出来ない為、着陸には脱出用のフライングハンガーを使用。

以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。


[編集] 読切版

ZETMAN(読切版)
ジャンル SF少年漫画
漫画
作者 桂正和
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ増刊号
1994年 Autumn Special
その他 49ページ
ZETMAN 桂正和短編集に収録
テンプレート使用方法 ノート

週刊少年ジャンプ1994年特別編集オータムスペシャル掲載。49ページ。『ZETMAN 桂正和短編集』に収録されている。

バットマンモチーフにしたと思われるゼットマンのデザイン、主人公の名前(どちらも「ジン」。ただし漢字は異なる。)等、連載作品『ZETMAN』といくつかの類似性は見られるが、設定はほとんど別ものである。ただし両作には、単純な勧善懲悪に疑問を投げかけた「正義とは? 悪とは何か? 」というテーマが垣間見られ、この読切り作品が連載作品のプロトタイプとなっている事は伺える。

収録短編集の表題作とされ、桂自身が「最も気に入っている作品の一つ」として公言している作品ではあったが、勧善懲悪的な物が求められる少年誌の編集部には非常に受けの悪い作品であった。


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


[編集] あらすじ

阿久野(あくの)市には大きなツノと悪魔の翼の形に天使の羽を持つ怪人が現れる。正義の使者とも悪の僕とも呼ばれるその怪人はなぜ現れたのか……。

[編集] 登場人物

黒乃 神(くろの じん)
ゲームプログラマ。23歳。ヒーロー育成シミュレーションゲーム「ZETMAN」を制作。事故で死亡した母の影響で「正義」に固執する。落雷の影響によりゲーム中のキャラクター「ゼットマン」に変身できる様になり、町の悪を打ちしずめていく。
白井 幸子(しらい さちこ)
黒乃が唯一心を許す人間。恐らく会社の同僚。
ちなみに、ジャンプ本誌に掲載の際、「白井」ではなく「白川」という名前で呼ばれてる箇所があった。
これは、同作者の「電影少女」の恋編に出てくる「白川あゆみ」と間違えたと思われる。
アイス
黒乃が開発したゲーム内のAI・SUPER(超人工頭脳、AI・S)が、落雷によるバグによって実体化したもの。ゼットマンのレベルアップを行う。

以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。


[編集] 書誌情報

いずれも著者は桂正和、発行は集英社より。

[編集] 脚注

  1. ^ a b 2008年12月現在
  2. ^ 初掲載は「小さな灯り
  3. ^ 週刊ヤングジャンプ 2008年 38号 151頁
  4. ^ 「桂正和インタビュー」『季刊エス14号』飛鳥新社、2006年4月1日、ISBN 4870317109、42頁。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

他の言語